安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>938号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------938号--2017.11.12------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「機能性表示食品と措置命令」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 このところ食中毒のニュースがめっきり減りました。今年はずっ
と多かったのですが、ようやく季節の変わり目でしょうか。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■奈良高専の生徒39人を救急搬送 腹痛や嘔吐、ノロウイルス検
出も

 10日午前11時半ごろ、国立奈良工業高等専門学校(大和郡山
市)の女性看護師から「生徒が食中毒のような症状を訴えている」
と119番があった。消防によると、腹痛や嘔吐などの症状がみら
れた1〜5年の生徒39人(男子31人、女子8人)が同日午後8
時半までに病院に搬送され、一部の生徒からノロウイルスが検出さ
れた。県などが原因を調べている。

 消防や同校によると、搬送された生徒はいずれも学校敷地内にあ
る寮で生活。10日午前4時半ごろ、1年の男子生徒(15)が寮
の当直教員に「体調が悪く、嘔吐した」と報告。その後、学校側が
調査したところ、数人の生徒が「午前0時から2時ごろに体調が悪
くなった」と説明したという。

 同校は10日午後の授業を休校とし、体調が優れない寮生には自
宅療養するよう指示。寮生が使用する食堂を閉鎖し、校内を消毒し
たという。

http://www.sankei.com/west/news/171111/wst1711110011-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 いよいよノロウィルスの季節…ですが、この事件はどうも食中毒
ではなくて二次感染のようです。ノロウィルスはこれがあるので、
患者数が激増します。

 次はもうどうしようもない、毎週出てくるニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■加熱用を刺身などに 焼き鳥店で食中毒(大分県)

 大分市保健所によると市内坂ノ市中央の「焼きとり凡天」で10
月28日に砂ずりの刺身などを食べた3人が下痢などの症状を訴え、
2人からカンピロバクターの菌が検出された。1人は6日間入院。
加熱用と表示の鶏肉を加熱せずに提供するなどしていた。

http://www.news24.jp/nnn/news8836732.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この記事でちょっと目をひくのが「加熱用」という表示があった、
ということです。鶏肉に加熱用、非加熱用の区別があるわけではな
いのですが、生産者側が、あくまで加熱用の肉である、という自己
防衛を始めたのでしょう。

 鶏肉の刺身を平気で出す店が、そんな表示を読むわけはありませ
んが、こうしておけば生産者へのつけ回しは防げそうです。

 全国の鶏肉生産者の方には、一考に値する情報です。

 次は「無許可営業」のニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■明星カップ麺自主回収 営洋から具材仕入れ、無許可肉使用恐れ

 いわき市の食品製造会社「営洋」が保健所の許可を得ずにカップ
麺の具材となる食肉製品を製造した問題で、営洋から具材のチャー
シューを仕入れている大手食品メーカーの明星食品は3日、4種類
のカップ麺計67万4千個を自主回収すると発表した。明星のほか
にも大手食品メーカーが営洋と取引しており、無許可製造の影響が
広がる可能性もある。

 自主回収を受け、営洋の女性従業員は福島民友新聞社の取材に対
して「責任者が不在のため、答えられない。明日(4日)以降に社
内で協議して対応する」と話した。

 営洋を巡っては、いわき市保健所が本社工場の立ち入り検査を行
い、無許可製造を確認。衛生上の配慮が必要な魚肉ねり製品と、製
造許可のない食肉製品の製造を、本社工場で行っていたため、同保
健所は製造場所を区切って許可申請するよう複数回、指導していた。
だが、改善されなかったため、市はいわき中央署に刑事告発してい
た。同署は10月31日、食品衛生法違反の疑いで本社工場や小名
浜工場を家宅捜索した。

 市や同署によると、営洋は小名浜工場の設備改修のため、7月中
旬頃から、カップ麺用乾燥チャーシューの製造を、製造許可がない
本社工場の一角で行っていた疑いがある。

 同社幹部はこれまでの福島民友新聞社の取材に、本社工場での無
許可製造についての事実を認めている。

 明星は「商品に使用しているチャーシューが、食肉製品製造許可
のない工場で製造された疑いがある」として回収を発表。「食べて
も健康に影響を及ぼすことはないが、万全を期す」としている。

http://www.minyu-net.com/news/news/FM20171104-217567.php
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 食肉用工場の設備改修中に、食肉で許可をとっていない工場を使
った、ということのようです。

 それにしても、カップラーメンの「謎肉」も肉には違いないこと
が実証されてしまいましたね。(肉じゃないと思っていた人も多い
では…?)

 次は「パーム油」について。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■持続可能なパーム油のための円卓会議に加盟 日本生協連

 「持続可能なパーム油のための円卓会議」(RSPO)とは、
Roundtable on Sustainable Palm Oilの略称で、環境に配慮した持
続可能なパーム油を求める世界的な声の高まりに応え、パーム油生
産業、小売業、環境NGOなど、7つの関係団体が中心となり2004年に
設立された非営利組織。世界的に信頼される認証基準の策定とステ
ークホルダーの参加を通じ、持続可能なパーム油の生産と利用を促
進することを目的とし、現在世界の加盟数は約3500団体、日本では
約70団体。日本生協連の子会社コープクリーンも2006年に加盟して
いる。

 パーム油は、アブラヤシの果実から得られる植物油で、生産性が
高く、世界の食糧需要の増加に貢献しており、食品・日用品・化粧
品など、幅広い商品に使用されている。一方、気候変動の脅威、生
物多様性の喪失、労働者や子供の権利侵害など、多くの課題を抱え
た状況で生産されているという現実がある。

 日本生協連では環境に配慮したパーム油の調達が大きな課題と認
識されてきている中で、RSPO認証油の調達・利用を通じ、環境への
影響低減や持続可能な社会づくりに貢献できると考え、このたび加
盟(申請)することした。

 日本生協連はRSPO加盟にあたり、次の3点をコミットメントとし
て取り組むことを表明している。

(1)2017年度中に、コープ商品(プライベートブランド)のうち、
すべての食品についてB&C(ブックアンドクレーム)により認証パ
ーム油への切り替えを進めます。

(2)2018年度中に、MB(マスバランス)認証パーム油を使用した
石鹸、化粧品の供給を開始します。

(3)2020年までに、コープ商品(プライベートプランド)全体に
ついて、B&C (ブックアンドクレーム)、MB(マスバランス)方式に
より認証パーム油への切り替えを進めます。

 そして日本生協連としては、今後も持続可能なパーム油の使用を
はじめ、環境・地域・社会・人に配慮した商品開発を進め、会員生
協・組合員とともにエシカル消費の取り組み拡大に努めていくこと
にしている。

http://www.jacom.or.jp/ryutsu/news/2017/11/171106-33964.php
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 私はこういうのは「余計なお世話」であると思います。欧米諸国
で隆盛中の、「エコ帝国主義」の一種で、われわれ日本人が積極的
に係わるものではないと考えるものです。

 「フェアトレード」とは似ているようで全く違います。

■フェアトレード(そちらの生産物を適正な値段で買うよ)
■エコ帝国主義(我々の指示どおりに生産しろ、決定権は我々にあ
る。)

 最後はWHOの勧告です。この勧告は真面目に聴いた方がよさそ
うです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■家畜の抗生物質投与中止を WHO、農家に勧告

 世界保健機関(WHO)は7日、家畜の成長促進や疾病予防のた
めの日常的な抗生物質(抗菌薬)の投与を中止するよう農家や食品
業界に勧告した。乱用や過剰摂取により、人や動物に抗生物質が効
かなくなる危険性が高まっていると警告している。

 抗生物質が効果を上げない薬剤耐性菌は世界的に拡大しており、
対策を取らない場合、2050年には年間1千万人が死亡するとの予測
もある。

 抗生物質の使用量の約80%が健康な家畜の成長促進に使われてい
る国もあり、WHOは農家などへの指針で、家畜が実際に病気にか
かったり、群れで感染症が発生したりした場合にのみ抗生物質を使
うべきだと指摘。家畜の衛生管理やワクチン接種により疾病予防に
努めてほしいと呼び掛けた。

 家畜への抗生物質使用を抑制した結果、薬剤耐性菌の発生を最大
39%まで減らせたとの研究結果もあると説明した。

 WHOのテドロス事務局長は「抗生物質が十分な効果を失うと、
疾病の大流行を招くなど公衆衛生上の深刻な脅威となる」と訴えた。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2323339008112017CR0000/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 耐性菌というのは実は自然に繁殖してくる強い菌ではなく、抗生
物質の圧力の下でのさばる弱い菌です。要するに抗生物質を使わな
ければ耐性菌も出てこない、というわけです。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今週は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「機能性表示食品と措置命令」
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 一見、いつもの不当表示かと見過ごしそうですが、こんな事件が
ありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■「イソフラボンでやせる」根拠無し 消費者庁が措置命令

 クズの花由来のイソフラボンを含むとうたう機能性表示食品を摂
取しただけで「体重やおなかの脂肪を減らす」などと広告をしたの
は景品表示法違反(優良誤認)に当たるとして、消費者庁は7日、
販売元の太田胃散(東京)やスギ薬局(愛知)、ニッセン(京都)
など計16社に再発防止を求める措置命令を出した。

 機能性表示食品は、体にどのように良い効果があるのかを国の許
可なく表示できる制度。平成27年に始まり、消費者庁による措置
命令は初めてとみられる。

 対象となったのは、太田胃散「葛の花イソフラボン貴妃」、スギ
薬局「葛の花プレミアム青汁」など計19商品。摂取するだけで誰
でも簡単に内臓脂肪が減少し、外見上の変化を認識できるまで腹部
が痩せる効果が得られるような表示をしていた。

 各社から提出された資料では、効果を裏付ける合理的な根拠は確
認できなかったという。

http://www.sankei.com/life/news/171108/lif1711080003-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下は消費者庁からの文書です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 葛の花由来イソフラボンを機能性関与成分とする機能性表示食品
の販売事業者16社に対する景品表示法に基づく措置命令について

 消費者庁は、本日、葛の花由来イソフラボンを機能性関与成分と
して、痩身効果を標ぼうする機能性表示食品の販売事業者16社
(以下「16社」といいます。)に対し、16社が供給する機能性
表示食品の表示について、景品表示法に違反する行為(同法第5条
第1号(優良誤認)に該当)が認められたことから、同法第7条第
1項の規定に基づき、措置命令を行いました。

1 16社の概要
(1) 措置命令において、一般消費者に対する誤認排除措置、再発防
止及び不作為を命じる事業者(4社)

株式会社太田胃散(葛の花イソフラボン/貴妃及び葛の花イソフラ
ボン/ウエストサポート茶 )
株式会社オンライフ(slimfor(スリムフォー))
株式会社CDグローバル(葛の花イソフラボン青汁)
株式会社全日本通教(葛の花減脂粒)

(2) 既に一般消費者に対する誤認排除措置を講じており、措置命令
において、再発防止及び不作為を命じる事業者(12社)

ありがとう通販株式会社(青汁ダイエットン )
株式会社ECスタジオ(イージースムージーグリーン)
株式会社協和(ウエストシェイプ)
株式会社スギ薬局(葛の花ウエストケアタブレット、葛の花ウエス
 トケアスムージー及び葛の花プレミアム青汁)
株式会社ステップワールド(ヘラスリム)
株式会社テレビショッピング研究所(葛の花サプリメント)
株式会社Nalelu(葛の花ヘルスリム27)
株式会社ニッセン(メディスリム(12粒))
日本第一製薬株式会社(お腹の脂肪に葛の花イソフラボンスリム)
株式会社ハーブ健康本舗(シボヘール)
ピルボックスジャパン株式会社(onaka(おなか))
株式会社やまちや(葛の花由来イソフラボン入り きょうの青汁)

https://goo.gl/zqNW4z
(http://www.caa.go.jp/~fair_labeling_171107_0001.pdf9
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これだけの「機能性表示食品」が一斉に措置命令を受けたわけで、
普通に考えればこれらはインチキ商品だったので、「機能性表示食
品」からははずされるのだろう、と思います。

 ところが実はそうではない、というのがこの問題のわかりにくさ
と問題の深さです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

「機能性表示食品の指定そのものは非常に緩いので、有るか無きか
の効果でもとれる」

「が、『有るか無きか』の効果なのに、しっかり効果があるように
宣伝しちゃいかん。その宣伝は詐欺」

てことね>景品表示法違反

https://twitter.com/KGN_works/status/929118226495127552
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 過剰な宣伝は詐欺行為だが、機能性表示の根拠はごく弱くて構わ
ない、などと言われると頭が混乱しそうです。

 そのあたりを松永和気さんの解説でどうぞ。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

''飲めば痩せる''機能性表示食品に措置命令って、どういう意味?

 葛の花から抽出したエキスには、主に7種のイソフラボンが含ま
れるとされています。「葛の花由来イソフラボン」と呼ばれて今、
人気のダイエット成分です。

 ところが11月7日、消費者庁が葛の花由来イソフラボンを含み
「痩せる」などとうたっていた機能性表示食品を販売する16社に対
し、景品表示法違反として措置命令を出しました。

 その商品を飲むだけで、誰でも簡単に内臓脂肪や皮下脂肪が減り、
おなか周りが痩せる効果が得られると宣伝していましたが、裏付け
がなかった、というのです。機能性表示食品が行政処分を受けるの
は初めてのことです。

 あれ?機能性表示食品って国の制度じゃないの?そこで認められ
ているものなのに、どうして消費者庁が?しかも、16社一斉ってど
ういうこと?

 ちょっとわかりにくいですね。解説しましょう。

 安倍晋三首相が肩入れして鳴り物入りで始まった機能性表示食品
なのですが、今回の事件だけでなく、実はいろいろと困った事態が
起きているのです。

 機能性表示食品は、安全性や機能性、効果について国がガイドラ
インを定めています。企業は、それをクリアしたと考える製品を届
け出て、根拠を説明する書類も提出し、その後に販売を開始します。

 でも、書類の中身、根拠が妥当なのかどうか、誰も審査しておら
ず、企業の自己責任です。消費者庁は、提出された書類の書式等が
整っているか確認して、その資料をウェブサイトで公開するだけな
のです。

 よく比較される特定保健用食品(トクホ)は、内閣府食品安全委
員会や消費者委員会等の専門家らが審査をしたうえ、広告の文言等
にもある程度、口出しをしています。比べると、機能性表示食品は、
同じ国の制度とは言え、非常に緩い仕組みです。

 今回、景品表示法違反に問われたのは(株)太田胃散、(株)ス
ギ薬局、(株)ニッセンなど16社。各社の広告のどれが問題となっ
たかも、消費者庁が公開しています。

 どの社も、製品を飲むだけで誰でも容易に、内臓脂肪(及ひ皮下
脂肪)が減り、外見上、はっきりとわかるほどの腹部の痩身効果が
得られる、というような広告を出していました。

 機能性表示食品の届出資料では「腹部総脂肪面積、腹部内臓脂肪
面積、腹部皮下脂肪面積、体重、胴囲の有意な減少が認められた」
などと書かれています。

 しかし、そもそも効果を調べる試験の被験者はおもに、BMI(体
格指数)25〜30の人たち。日本ではBMIが25以上は肥満とされ、WHO
(世界保健機関)や米国等は30以上を肥満と定義しており、太めの
層、と言えます。胴囲(ウエストサイズ)も平均して90を超えるよ
うなタイプです。

 そんな人たちを被験者にして、葛の花由来イソフラボンが含まれ
るサプリメントや飲料、成分は含まれないけれど外見はそっくりで
被験者には区別できないプラセボのサプリメントを飲んでもらって、
脂肪面積やウエストサイズへの影響を比較して調べ、統計的に有意
差あり、としています。

 でも、減り方はごくわずかしかありません。

 たとえば、腹部総脂肪面積。4つの研究を統合して解析した結果、
プラセボ群に対して、葛の花由来イソフラボン摂取群は平均して11
.7平方cm減っていました。

 すごい、と思いますか?

 でも、試験前の面積自体が、平均して300平方cmを超えています。
つまり、実際には3%程度しか減っていないのです。

 ウエストサイズは、3つの研究を統合した結果で、プラセボ群に
比べて葛の花由来イソフラボン摂取群が平均して0.7cm、減ってい
ました。

 たしかに減っている。でも、ウエストサイズが90cmを超えるよう
な人たちが0.7cm減っているんですよ。外見上の変化はなにもない
でしょう。

 しかも、被験者の中には、毎日9000歩程度歩いており、食事は少
なめというような人が相当数含まれています。

 気をつけて摂生して痩せようと努力している太めの人たちが成分
入りのサプリメントや飲料を摂取したら、脂肪面積が3%、ウエスト
ラインが0.7cm、体重が0.9kgなど、よけいに減りました、という
お話です。

 広告から受ける印象と大きく異なるのは、異論ないところでしょ
う。消費者庁は「体重1kg減、ウエスト-1cmなど、通常の1日の変動
範囲内だ」と言っています。

 この手のダイエット広告が主なターゲットとする女性、既にウエ
ストラインは適正数値なのに、さらにダイエットしたい、ウエスト
が細くなりたい、というような女性に効くかどうかは、まったく不
明です。

 なのに、「だれでも、何もしなくても、摂るだけでウエストがこ
んなに細くなりました」という広告を大々的に流していたのですか
ら、非常に悪質です。

 その結果、消費者庁は「合理的な根拠が認められず、実際のもの
よりも著しく優良と誤認させる表示(優良誤認)であり、景品表示
法違反」と判断しました。景品表示法違反には課徴金が課されます。
これから金額が検討されることになります。

 消費者は広告に「機能性表示食品」と書いてあると、国の制度に
則ったものだし、信頼できるかも、と考えるのかもしれません。で
も、実態は国のチェックなどはなく企業次第。だから、こういう逸
脱した広告表示も氾濫します。

 ちなみに16社の一斉措置命令となったのは、これらの製品が各社
の独自開発ではなく、(株)東洋新薬のOEMだから。OEMというのは、
Original Equipment Manufacturingの略で、製品製造のみを請け負
い、販売者がそれぞれブランド名を付けて販売します。

 そのため、各社が機能性表示食品として届出した時の書類の中の
安全性や機能性に関する書類はほぼ同じ。機能性、健康効果の根拠
として用いられている4つの研究はすべて、東洋新薬の研究員によ
るものです。

 機能性表示食品は現在、1000製品以上が届出を済ませていますが、
このようなOEMが少なくありません。

 OEMメーカーが成分を開発し、安全性や機能性の資料と一緒に販
売企業に売り込む。販売企業は、少しだけ他ほかの成分も混ぜたり、
サプリではなくお茶の形態にしたり、などを指示して製造を依頼。
届出はOEMメーカーが作ったものをほぼそのまま提出。販売や広告
は各社それぞれに......。そんなビジネスモデルができあがってい
ます。

https://ex.yahoo.co.jp/buzzfeedjapan/medical/4.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 まだまだ続くので、ぜひ最後まで読んでください。

 この制度を考えた人は、これでも平気なのでしょうかね。

 また、テレビでもBS、CSになるとこういう商品の宣伝ばかり
になるので、地上波でも放送できない事情もありそうですね。

 機能性表示の制度は安倍政権になってから始動しましたが、その
前の民主党政権の時代に、怪しげな人たちが官邸に出入りしていた
ころに根回しされていました。

 業界にとっては「悲願」でしたし、今では普通の食品メーカーで
も届けをしていますが、私ならこんな制度は無視して、今までどお
りの商品を作り続けているところを信用します。

 目先の利益のため、差別化に有用であれば取り組みたい、という
各社の気持ちはわかりますが、はっきり言って「機能性表示食品」
で儲かっているのはごく一部の会社(ファンケルとか、ファンケル
とか)ではないでしょうか。

 真面目な会社が、やくざな手段に魅力を感じるのは理解できます
が、そんなに儲かるものではないですよ。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 このところ間隔が四週間ほど空いてしまった抗ガン剤投与の直後
なので、体調最悪です。抗ガン剤が効かなくなるのではなくて、体
力がもたなくて、抗ガン剤が使えなくなるのだ、という解説を聞い
たことがありますが、まさにそんな感じです。

 そんなこんなでやや簡単な今回のメールマガジンでした。

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