安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>935号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------935号--2017.10.22------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「特別用途食品」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 まず、前回続報です。依然として感染経路は不明とのこと。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■山形のサルモネラ感染、39人に 経路未だ特定できず

 山形県鶴岡市内で80代の女性が亡くなったサルモネラ菌の感染
で、県は18日、新たに男児2人の感染を確認し、患者が計39人
になったと発表した。庄内地方で9月から感染の広がりが確認され
ている。国立感染症研究所の支援を受け、県は感染経路の調査など
を進めているが、まだ特定できていないという。

http://www.asahi.com/articles/ASKBM3G61KBMUBQU007.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 次は大腸菌関連の食中毒事件が多発しているという記事です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■腸管出血性大腸菌、感染相次ぐ

異例の同時発生、食品の十分加熱を

 福井県は18日、若狭、福井の両健康福祉センター管内で腸管出
血性大腸菌感染症が計3件発生し、3人が感染したと発表した。県
によると、それぞれに関連性はないが、3件同時は極めて異例。県
内では16日以降、感染が計4件に上っており、県は食品の十分な
加熱や手洗いの励行を呼び掛けている。

 県健康増進課によると、若狭健康福祉センター管内で40代男性
が腸管出血性大腸菌O157に感染。腹痛などの症状があったが回
復した。男性は12日に発症し、便検査で17日に腸管出血性大腸
菌O157とベロ毒素が確認された。接触者2人に症状はないが、
便検査を行っている。福井健康福祉センター管内では50代男性が
腸管出血性大腸菌に感染した。種類は調査中。男性に症状はないが、
便検査で17日に腸管出血性大腸菌とベロ毒素が確認された。検便
が必要な接触はいない。

 また、同センター管内の20代男性は腸管出血性大腸菌O121
に感染した。腹痛の症状で入院しているが、回復してきている。男
性は12日に発症し、便検査で腸管出血性大腸菌O121とベロ毒
素が確認された。接触者2人に症状はないが、便検査を行っている。

http://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/250807
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 このところの腸管出血性大腸菌による食中毒事件の増加をみてい
ると、何かが起こっている…という気がします。

 たとえば、こんな事件も起きています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■受刑者ら男女223人食中毒 宮城刑務所の模範生が調理

 宮城刑務所(仙台市若林区)で調理した食事で、同刑務所や東北
少年院など4施設に入所する男女223人が、病原大腸菌O(オー)
6による食中毒になった。市が17日発表した。腹痛や下痢の症状
があったが、全員が快方に向かっているという。

 市によると、同刑務所から9日、「複数の入所者に胃腸炎の症状
がある」と連絡があった。3〜10日に腹痛や下痢を訴えた223
人のうち、少なくとも14人の便から菌を確認した。

 同刑務所によると、受刑者用の食事は、所内の調理場で模範生の
受刑者25人が調理している。少年院や拘置支所など4施設にも提
供し、市によると同時期に計906人が食べた。市は保存された食
事を調べ、原因となった調理日を特定する。職員は別の食事を食べ、
食中毒になっていないという。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171017-00000083-asahi-soci
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 とはいえ、他の食中毒事件もいろいろと出ています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■高崎の店で食中毒 5人が下痢など

 高崎市保健所は17日、同市あら町の飲食店「富利屋弥勒」で鶏
料理を食べた20〜40代の男女5人が下痢、腹痛、発熱などを訴
え、3人から食中毒菌「カンピロバクター」が検出されたと発表し
た。保健所は同店の料理が原因と断定し、同日から3日間の営業停
止処分とした。同店は14日から営業を自粛し、5人は全員快方に
向かっている。

 5人は9月29日夜に同店で白レバー、ハツ、ささみなどの鶏刺
し盛り合わせや、焼き鳥の砂肝、ねぎま、手羽先などを食べた。翌
日から症状を訴えた。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171018-00000007-san-l10&pos=2
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■大阪市内の焼き鳥店で食中毒、大学生ら11人が下痢や発熱

 大阪市は16日、同市北区の飲食店「焼鶏屋 勝商店」で食事を
した大阪府内在住の22〜50歳の男性11人が下痢や発熱を訴え、
うち3人から食中毒菌のカンピロバクターを検出したと発表した。
全員快方に向かっている。市保健所は16日から2日間の営業停止
を命じた。

 市によると、11人は府内の大学の教員と学生で、9月27日午
後6時ごろから鶏のたたき盛り合わせなどのコース料理を食べ、2
9日から10月1日にかけて発症した。

http://www.sankei.com/west/news/171016/wst1710160076-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 最初の方では「鶏刺し盛り合わせ」、後の方は「鶏のたたき盛り
合わせ」です。こういうメニュー自体が違法、とした方がよいので
はないかと思います。

 次はサルモネラです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■牛肉丸焼きで食中毒 福井の大和田げんき祭り

 県は十四日、福井市大和田二で九日に開かれたイベント「大和田
げんき祭り」の福井放送イベント会場に出店した店舗「三波羅(み
はら)」で牛肉の丸焼きを食べた二家族の男女五人が腹痛や下痢、
発熱などの症状を訴えたと発表した。

 県は、患者が共通に食べたのが同店舗の牛肉の丸焼きだけだった
ため、店舗の食事が原因の食中毒と断定、イベントで飲食店の運営
をしていたイベント運営会社「日研」(同市)に厳重注意した。五
人中四人からサルモネラ菌が検出された。患者には小学生の男児や
七十代の女性も含まれるが、五人はいずれも回復に向かっている。

 県医薬食品・衛生課の担当者は「市販の生肉の半分はサルモネラ
菌などに汚染されている。生肉はよく焼き、生肉を触った器具は適
切に洗浄してほしい」と呼び掛けている。

http://www.chunichi.co.jp/article/fukui/20171015/CK2017101502000018.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 次は福島で行われている「米の全量全袋検査」について。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■米の全量全袋検査について、福島県がジャーナリストらと意見交


 福島県産米の全量全袋検査を今後どうするのか? 県と食生活ジ
ャーナリストの会、FOOCOMの合同で9月29日夜、意見交換会を開い
た。ジャーナリストや企業関係者、生協関係者など50人あまりが参
加した。

 大胆に整理してしまえば、この問題は次の3項目に集約されるよ
うに思う。

(1) 米の放射性セシウム含有量はほぼ管理され、食のリスクという
観点からは問題がない

(2) 米の全量全袋検査は、野菜や肉等、ほかの食品について行われ
ているサンプリングによる検査とは異なり、多額のコストがかかっ
ている。検査装置や米袋の運搬装置等の耐用年数切れが近く、もう
そろそろ今後の方向性を決める必要がある。

(3) しかし、県は検査を「風評被害」対策の一環でもある、とみな
している。消費者、生産者等、関係者の心情は一様ではなく、検査
の継続を求めている人もいれば、もう検査は必要ないと思っている
人もいて、県はまだ方向性を決めかねている。

 意見交換会では、最初の45分間、県水田畑作課の大波恒昭課長が、
検査体制や結果等について説明した。(1)については、本欄で掲載
したインタビュー記事と重なっているので、そちらの記事を読んで
いただきたい。この日は、(2)に関する内容、検査費用をだれがど
のように負担しているのか、損害賠償がどんな手続きで出されてい
るのかという“お金の話”が語られたのが、特徴的だった。そして
(3)。多様な意見が出た。これまでのマスメディアの報道に対する
批判の意見もあった。(2)(3)について、詳しくご紹介したい。

●全量全袋検査に、どれほどのお金がかかっているか?

 全量全袋検査によりかかっている「検査費用」は、2012年(平成2
4年)が検査装置の設置・整備費用まで含めて85億4100万円。なにせ、
約2000万円の検査機器が約200台設置された。それだけで40億円。
米は30kg入りの袋ごと測るので、米袋を運ぶ装置も必要。検査した
後にすぐにシールを貼るも設置しなければならない。それらを動か
す人件費も必要だ。

 以降も毎年、60億円近くを要している。これが、国の補助事業と
東京電力の損害賠償により、まかなわれている。東電からは毎年、
50億円程度が賠償金として支払われている。

24年 85億4100万円
25年 54億5600万円
26年 58億9100万円
27年 57億5400万円
28年 55億5700万円

 この東電への損害賠償請求の流れも、説明された。

 通常の農産物の場合、賠償請求をした後、支払われるまでに1年
近くかかる。出荷できなかった分、値が下がった分を請求し、支払
い額が決まる。しかし、米は全量全袋を検査し出荷するため、それ
自体に相当な費用がかかり、毎年検査が始まる8月頃からいわゆる
“運転資金”が必要。農家やJA等がトラックで米を運ぶ人件費や燃
料代、検査する人たちの人件費、シールを貼るなどの事務処理経費
などだ。

 そのため、県やJA等で「ふくしまの恵み安全対策協議会」(県協
議会)を作っており、賠償金が支払われるまでの間に必要な資金に
ついては、県が無利子で県協議会に貸し付けている。そして、県協
議会が検査に必要な費用を、市町村やJAで作る地域協議会に分配し、
検査を進める。その後、一括して東電へ請求し、激しい交渉の末に
認めてもらい賠償金として支払いを受ける、というやりとりを毎年、
繰り返している。

 このような仕組みが必要なのは、前払いが必要であることに加え、
米の販売流通ルートが図2のようにJA、民間集荷業者等が入り乱れ、
さらには自家用米(飯米)、親戚にわたす縁故米など、非常に複雑
なためだ。図は震災前の扱い量だが、震災後もこの多様なルートは
変わらない。したがって、東電と生産者の個別交渉など不可能で、
自治体やJAなどが間に入るやり方をとらざるを得なかった。

 現在は図3のような流れで、全量全袋が検査に供されている。結
果は図3のとおり。2012年からずっと、測定下限値(25Bq)未満が99
%以上。2015年、16年は基準値超過はない。

2016年産米

基準値以下
測定下限値未満(<25) 10,240,821(99.996%)
25〜50Bq/kg          415(0.004%)
51〜75Bq/kg           5(0.00005%)
75〜100Bq/kg          0(0%)
基準値超過(100Bq/kg超)    0(0%)

http://www.foocom.net/column/editor/16434/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 検査結果をみると、ちょうどやめどきだな、という感じですね。

 いくら東電からカネが出るといっても、地元の負担が大きすぎる
でしょう。

 最後はWTO提訴の結果です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■韓国の水産物輸入規制 WTOの1審は日本側勝訴

 韓国が、東京電力・福島第一原子力発電所の汚染水問題を理由に、
東北などの水産物の輸入を禁じていることについて、日本が国際的
な貿易ルールに違反しているとしてWTO=世界貿易機関に提訴し
ていた問題で、1審にあたる小委員会は、日本側が勝訴したという
判断を示したことがわかりました。

 韓国政府は、福島第一原発の汚染水問題を理由に2013年9月
から福島県など8つの県のすべての水産物の輸入を禁止しています
が、これに対して日本政府はおととし、国際的な貿易ルールに違反
しているとして、規制の撤廃を求めてWTOに提訴しました。

 これを受けて、WTOは貿易上の紛争処理の1審にあたる小委員
会で審理を進めていましたが、関係者によりますと、小委員会は日
本側が勝訴したという判断を示したということです。

 ただ韓国側が、この判断を不服として2審にあたるWTOの上級
委員会に上訴すれば、最終的な判断が示されるまで現在の輸入規制
を続けることができ、その場合、農林水産省によりますと、WTO
の最終的な判断までには、半年近くかかる可能性があるということ
です。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171018/k10011181691000.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 輸入規制で証明書などを義務づけるのはセーフで、全面輸入禁止
はアウト、ということです。

 これを許していくと、言いがかりレベルでの輸入禁止措置なんか
も可能になるので、WTOとしてはこういう結論になります。

 それにしても韓国の考えていることはよくわからないですね。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今週は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「特別用途食品」
------------------------------------------------------------

 こんな記事がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■キッセイ薬品に措置命令=そうめんで基準違反−消費者庁

 消費者庁は19日、キッセイ薬品工業(長野県松本市)が腎不全
患者ら用に製造・販売した低たんぱく質の「げんたそうめん」「げ
んたうどん」に、特別用途食品の許可基準を満たさない製品があっ
たとして、景品表示法違反で再発防止を求める措置命令を出した。

 特別用途食品は病気の人や妊産婦らを対象に特定の成分を減らす
などした食品で、措置命令が出たのは初めて。

 消費者庁によると、げんたそうめんは、たんぱく質の含有量が1
00グラム当たり2.2〜2・8グラムで同庁の許可を受けたが、
同0.1〜0.4グラム多い製品があった。うどんも一部で基準を
上回っていた。

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017101901145&g=soc
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下はこの記事の下となった消費者庁の文書です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

平成29年10月19日

■キッセイ薬品工業株式会社に対する景品表示法に基づく措置命令
について

 消費者庁は、本日、キッセイ薬品工業株式会社に対し、同社が供
給する健康増進法第26条第1項の規定に基づく特別用途食品(以
下「特別用途食品」といいます。)に係る表示について、景品表示
法に違反する行為(同法第5条第1号(優良誤認)に該当)が認め
られたことから、同法第7条第1項の規定に基づき、措置命令(別
添参照)を行いました。

対象表示

ア 表示の概要

(1) 表示媒体

容器包装

(2) 表示期間

a 「げんたそうめん」と称する食品

平成12年2月頃から平成28年11月1日までの間

b 「げんたうどん」と称する食品

平成22年2月頃から平成28年11月2日までの間

(3) 表示内容

a 「げんたそうめん」と称する食品(別紙1)

 容器包装において、栄養成分表示のたんぱく質量として、100
グラム当たり「2.8g」と記載した上で、健康増進法に規定する
特別用途表示の許可等に関する内閣府令第8条第1項第6号に掲げ
る同令別記様式第2号による許可証票(以下「許可証票」という。)
を記載するとともに、「消費者庁許可特別用途食品 病者用 低たん
ぱく質食品 腎不全患者用」、「げんたそうめんは、たんぱく質や
電解質の制限を必要とする腎不全患者などに適しています」と記載
することにより、あたかも、当該商品が特別用途食品として消費者
庁長官の許可の要件を満たしたものであるかのように表示していた。

b 「げんたうどん」と称する食品(別紙2)

 容器包装において、栄養成分表示のたんぱく質量として、100
グラム当たり「1.9g」と記載した上で、許可証票を記載すると
ともに、「消費者庁許可特別用途食品 病者用 低たんぱく質食品
腎不全患者用」、「げんたうどんは、たんぱく質や電解質の制限を
必要とする腎不全患者などに適しています」と記載することにより、
あたかも、当該商品が特別用途食品として消費者庁長官の許可の要
件を満たしたものであるかのように表示していた。

イ 実際

(1) 「げんたそうめん」と称する食品

 実際には、平成26年7月頃から平成28年11月1日までの間、
包装後の製品における栄養成分であるたんぱく質量の規格値(以下
「製品規格値」という。)の基準を満たすための品質検査の管理が
行われておらず、同期間に製造した37ロット中25ロットの商品
において、100グラム当たり2.2グラムないし2.8グラムと
する製品規格値を0.1グラムないし0.4グラム上回っており、
特別用途食品として消費者庁長官の許可の要件を満たしていないも
のであった。

(2) 「げんたうどん」と称する食品

 実際には、平成27年7月頃から平成28年11月2日までの間、
製品規格値の基準を満たすための品質検査の管理が行われておらず、
同期間に製造した30ロット中12ロットの商品において、100
グラム当たり1.5グラムないし2.3グラムとする製品規格値を
0.1グラムないし0.2グラム上回っており、特別用途食品とし
て消費者庁長官の許可の要件を満たしていないものであった。

https://goo.gl/dq21wc
(http://www.caa.go.jp/~/fair_labeling_171019_0001.pdf)
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これは法律にもとづく措置命令、いわゆる行政処分ですが、事実
は昨年に発覚したものです。発覚後、この商品は販売を中止してい
ます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■たんぱく質調整食品「げんたそうめん」および「げんたうどん」
の販売中止に関するお知らせ

2016年11月2日

 キッセイ薬品工業株式会社(本社:長野県松本市、代表取締役会
長兼最高経営責任者:神澤陸雄)ヘルスケア事業部が、特別用途食
品の一つである低たんぱく質食品として販売しておりました、「げ
んたそうめん」および「げんたうどん」の2製品について、製品に
含まれるたんぱく質の量が消費者庁から許可を受けた製品規格値を
超えている事実が判明いたしました。特別用途食品に対する信頼を
損なったことを深くお詫び申し上げます。

 消費者庁より、特別用途食品の品質管理に関する調査実施の通知
を受け、分析結果を報告したところ、「げんたそうめん」について
低たんぱく質食品の許可基準を超過しているとの指摘を受け、直ち
に社内調査を行い、「げんたそうめん」100gあたりのたんぱく質の
量が特別用途食品として許可を受けた製品規格値2.2〜2.8gに対し、
実測値では最大で0.4g超過していたことを確認しました。これを受
け、弊社では11月1日より「げんたそうめん」の販売を中止いたし
ました。

 さらに、他の弊社特別用途食品のデータを遡って精査いたしまし
たところ、「げんたうどん」100gあたりのたんぱく質の量が特別用
途食品として許可を受けた製品規格値1.5〜2.3gを最大で0.2g超過
していたことが判明したため、「げんたうどん」につきましても11
月2日より販売を中止することといたしました。

 今回の事態は、社内で適正な品質管理が実施されなかったことが
原因です。たんぱく質の含有量は製造ロット毎に外部公的機関に委
託して検査いたしておりましたが、社内で特別用途食品の許可基準
や製品規格に対する誤認がありましたことと、その点に対するチェ
ック体制に不備がございました。

 今後は一層の品質管理の徹底に努め、再発防止に万全を期す所存
です。製品をご愛用いただいておりますお客様やお取引先様におか
れては、多大なるご迷惑をお掛けいたしましたことを重ねて深くお
詫び申し上げます。

https://www.foods-ch.com/news/press_308590/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 何度か書いた覚えはあるのですが、「特別用途食品」という言葉
はピンとこないものがあります。この分野の一つにいわぬる「トク
ホ」もあるので、常識にならないといけない言葉なんですが。

 たとえば昨年、こんな記事があり、紹介しています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■特別用途食品に「とろみ調整用食品」を追加へ 消費者庁

2016年11月10日

 通常の食事が難しい人のため配慮された「特別用途食品」につい
て、消費者庁が設けた有識者検討会は9日、高齢者など飲み込む力
が弱い人向けの「とろみ調整用食品」を対象に追加する案を取りま
とめた。来年中に健康増進法の告示が改正される予定。

 特別用途食品は、消費者庁が成分や特性を審査して許可する。低
たんぱく質食品などの病者用食品のほか、乳児用調製粉乳、えん下
困難者用食品などの区分があり、現在の許可数は52件。

 検討会では、病院や在宅介護などの現場で商品選択の目安になる
よう、えん下困難者用食品に粉末状のとろみ調整用食品を追加した。
また、既存のえん下困難者用食品については「少しそしゃくして飲
み込める性状」など具体的な表現で区分を表示する。

http://www.asahi.com/articles/ASJCB2FK6JCBUBQU003.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この例からもわかるように、特別用途食品とは病人や介護を必要
とする人向けの食品という意味合いが強いものです。

 以下はその解説です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■特別用途食品とは

○乳児の発育や、妊産婦、授乳婦、えん下困難者、病者などの健康
の保持・回復などに適するという特別の用途について表示を行うも
の(特別用途表示)

○特別用途食品として食品を販売するには、その表示について消費
者庁長官の許可を受けなければならない。(健康増進法第26条第1
項)

○表示の許可に当たっては、規格又は要件への適合性を審査し、許


【現在の特別用途食品】

特別用途食品

  病者用食品
    許可基準型
      低たんぱく質食品(11)
      アレルゲン除去食品(6)
      無乳糖食品(5)
      総合栄養食品(1)
    個別評価型(8)

  妊産婦、授乳婦用粉乳(1)

  乳児用調製粉乳(11)

  えん下困難者用食品(12)

  特定保健用食品

http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kaigi/meeting/2013/wg3/kenko/150202/item1-2.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 上の分類で、最後のカッコ内の数字は、許可されている商品数で
す。最後のトクホについては数字がありませんが、商品数でいうと
圧倒的に多いはずです。

 トクホ以外の商品数は意外と少ないという印象です。もっとたく
さんの企業が参入して、選択の幅を広げていってほしいものです。

 怪しげな「機能性表示」にはメーカーが殺到しているのに、本当
に必要としている人がいる分野への参入が進まないのは困ったもの
です。

 しっかりと利益を上げられる商品ですので、技術力のあるメーカ
ーがこの分野で活躍してくれることを期待したいです。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 義母が晩年、自分の力で食べることが難しくなったとき、「とろ
み調整用食品」のお世話になっていました。これから需要が多くな
るだろう分野ですので、改めてもっと商品が豊富になっていってほ
しいです。

 抗ガン剤治療中ですが、同じ病院の眼科に行き、白内障の手術を
受けることになりました。ガンの進行を考えれば無駄な手術のよう
な気もしますが、とりあえず来年の免許更新までにはある程度視力
回復を目指しています。

 ところで、手術の日程が決まってから、白内障の手術というのは
全身麻酔ではなくて、医者の指示を聞きながら受ける、ということ
を知りました。恐ろしいのでちょっと後悔しています。

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