安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>893号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------893号--2016.12.18------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「ウナギロンダリング」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 鳥インフルエンザが北海道でも発生したというニュースがありま
した。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■鳥インフル、21万羽を殺処分 北海道清水町

 北海道清水町の養鶏場の鶏から高病原性のH5型鳥インフルエン
ザウイルスが検出されたことを受け、北海道は17日、養鶏場で飼
育していた約21万羽全ての殺処分を始めた。道が出動を要請した
自衛隊も従事し、約700人態勢で臨んだが、雪や寒さの影響で作
業は難航、高橋はるみ知事は態勢強化を指示した。

 高橋知事は対策会議で「危機感を持ってほしい」と述べ、18日
から道や近隣自治体の職員計約170人を追加で動員すると表明。
19日夜までの作業完了を目指す。

 この養鶏場から3キロ圏内にある別の農場では、感染の兆候は見
られなかった。

http://www.nikkansports.com/general/news/1753241.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 自然界の状況は非常に悪いので、養鶏業界も努力はしているので
しょうが、こういう発生はこの冬続くのかもしれません。

 自然界とともに、韓国の養鶏も大変なことになっています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■韓国、史上最悪に迫る鳥インフル被害受け全土に移動中止命令

 2016年12月12日、韓国・ソウル経済などによると、韓国で感染が
広がる鳥インフルエンザのさらなる感染拡大を防ぐため、韓国政府
が13日から2日間、全土での移動中止命令を出す方針を明らかにし
た。

 先月16日、南西部、全羅南道海南の農場で最初に鳥インフルエン
ザが疑われるとの通報があって以降、一時的な移動中止命令はこれ
で3度目となる。12日午前0時現在、韓国で殺処分予定またはすでに
殺処分・埋め立てられた家禽類は1040万羽に上る。また被害は慶尚
南・北道と済州島を除く全国6道・23の市と郡に広がっており、127
の農場・養鶏場で高病原性H5N6型ウイルスが検出されている。この
ままの勢いで被害が広がれば、1400万羽が殺処分され史上最悪の鳥
インフルエンザ被害となった14年を超える可能性が高い。

http://www.recordchina.co.jp/a157538.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 既に一千万羽以上を処分していますが、まだまだ拡大しているよ
うです。ご近所がこんな様子だと、こちらも影響を受けてしまいま
す。

 次は「餅つきで食中毒」が実際に起ったニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■保育園餅つきでノロウイルス 熊本、52人が症状訴え

 熊本県は12日、同県南小国町の保育園の園児18人を含む52
人が吐き気や下痢などの食中毒症状を訴えたと発表した。うち5人
からノロウイルスが検出された。

 県によると、9日以降、0〜89歳の男女52人(男性19人、
女性33人)が症状を訴え、うち15人が医療機関で受診した。重
症の人はおらず、全員が快方に向かっているという。

 この保育園では8日、餅つき大会が開かれた。園児や園の職員に
加え、園児が持ち帰った餅を食べた家族にも症状が出たことから、
県は餅が原因の食中毒と判断した。

http://www.asahi.com/articles/ASJDD5TZGJDDTLVB01P.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 持ち帰った餅でも発症したのですから、餅つきそのものに問題が
あったことになります。「餅つき」の場面より、その後のこねたり
丸めたりする作業が原因なのでしょう。

 次は「水素水」の話題です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

“健康増進”「水素水」表示で改善求める

 水素を含んだ水いわゆる「水素水」について一部の商品が健康増
進効果があるかのようにうたっているとして、国民生活センターが
改善を求めた。

 この調査は国民生活センターが、容器入りの「水素水」と「水素
水」を作る生成器、計19商品について調べたもの。

 「水素水」は有効性について信頼できる十分なデータがないのが
現状だが、12の商品で「病気の原因といわれる悪玉活性酸素を無
害化する」「アンチエージング効果」などとうたっていたという。

 国民生活センターは、こうした表示が景品表示法などに抵触する
おそれがあるとして、改善を求めるとともに、行政には業者を指導
するよう求めている。

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20161215-00000076-nnn-soci
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この業界は「言ったもの勝ち」「ウソも言い放題」というところ
がありますので、こういうことが発生しがちです。

 水素水そのものは「安くて」「害がない」理想的な健康食品なん
ですが、売るためには、ある程度の宣伝文句が必要ということなの
でしょう。

 最後は個人のブログ記事なので、真偽のほどは保証できませんが、
本当だとしたら許せない話です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■テレビが「ステマ手法」! 視聴者への裏切りでは?

 記事によると、問題の番組はTBS系列のIBC岩手放送が制作し、15
年9月に岩手県を含む東北6県で放送した『宮下・谷澤の東北すごい
人探し旅〜外国人の健康法教えちゃいます!?』。宮下純一、谷澤英
里香のタレント2人が岩手県内に住む外国人のところを訪ねて歩き、
健康法を聞いていく、というもので実際に地元ではそれなりに知ら
れた外国人を紹介する。だが、その中で誰が見ても唐突で不自然な
場面が目につく。

 実際に岩手で撮影した映像ばかりが流れていたと思ったら、唐突
に東京の順天堂大学免疫学講座の奥村康・特任教授が登場し、「温
泉は免疫力を上げます」などと語り出す。

 さらにナレーションで「忙しい現代社会でも手軽に免疫力を高め
る食べ物がある」として「それがR-1と名前がついている乳酸菌で
す」と強引にこの食品についてのPRめいた説明が登場する。

 しかも佐賀県有田町などでR-1が入ったヨーグルトを住民に飲ん
でもらったら風邪やインフルエンザの罹患率が下がったなどの実験
データがグラフで紹介される。「R-1乳酸菌を取っておくと免疫の
下りが少ない」と奥村特任教授が専門家としてお墨付きを与える場
面も出てくる。

 このあたりの場面が、いかにも「ショッピング番組」風で宣伝臭
がとても強いのだ。

(略)

 番組審議会では、外部の委員の意見に対しては局の責任者が出席
して説明することになっている。

 その中で、IBC岩手放送は以下のように説明した。

「番組はR-1乳酸菌の情報を取り込み、(明治から)タイアップ料
金をいただくことで成り立ちました」

「しかし、(明治の)スポンサー提供表示はしない。それを(明治
も)理解しています」

「(番組で用いられた)素材も、メーカー(=明治)から提供いた
だいたそのものです」 

 つまりIBC岩手放送は、明治から「タイアップ料金」を受け取り
ながら、番組提供などとは表示せず、しかも映像素材も明治からも
らって番組の中に使用していた。

 ネットニュースのサイトなどで問題になった「ステマ」=ステル
ス・マーケティングをテレビでもやっていたとテレビ局が告白した
のだ。

 実態はコマーシャルなのに通常の番組のように見せかける。

 これはやってはいけないことだ。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/mizushimahiroaki/20161215-00065488/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 メーカーから金を受けとって、広告行為を番組のなかでそれと知
らせずにやっていたのなら、放送法違反は間違いないですね。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「ウナギロンダリング」
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 ウナギについて、NHKの番組に関連した記事が出ています。N
HKのサイトはすぐに記事が削除されてしまうので、全文とまでは
いきませんが、一部を紹介しておきます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■ウナギロンダリング 闇ルートを追う

□香港の謎

 私たちが食べているうなぎのほとんどが、ウナギの稚魚「シラス
ウナギ」を養殖したものです。その「シラスウナギ」を、日本が最
も多く輸入しているのが香港です。

 私たちは、まず、香港有数の漁港を訪ねました。活気づく港では、
ヒラメやワタリガニなどが水揚げされていましたが、どこを探して
も、シラスウナギの姿はありません。香港の多くの漁師が加入して
いる団体に尋ねると、「香港では、シラスウナギの漁は行われてい
ない」といいます。

 香港にある7つの市場を管理する団体も、「シラスウナギが取り
引きされた記録はない」といいます。香港ではとれず、流通もして
いないシラスウナギは、いったいどういう経緯で、香港から大量に
日本に輸出されているのか。

□“輸出量逆転”何を意味?

 シラスウナギはどこから来ているのか。その手がかりとなる数字
が日本の貿易統計にありました。

 日本への輸出が最も多い香港。しかし、2007年以前は、ほと
んど輸出を行っていません。一方、それまで大量に輸出していたの
は台湾でした。輸出量が入れ代わった2007年。この年に起きた
のは、台湾が資源保護のために行った「輸出の禁止」です。この数
字の入れ替わりに意味があるのではないか。私たちは、台湾で取材
を進めました。

□“消えた”シラスウナギは

 私たちは、台湾のウナギ業界に詳しい人物を訪ねました。

 ウナギの養殖業者や流通業者で作る団体の元代表、郭瓊英さんで
す。郭さんは驚くべき事実を教えてくれました。示されたのは、業
界団体で調査した2012年のデータ。漁獲されたシラスウナギが
3.2トンあるのに対し、台湾で養殖に使われた量はわずか0.8
トン。本来なら台湾内で流通しているはずのシラスウナギの大部分
が行方不明になっているというのです。

□「密輸」の証言を得る

 さらに取材を進め、密輸に関わっている人物にようやくたどり着
きました。匿名を条件に取材に応じた男性は、密輸に関わっている
ことを認めたうえで、「台湾で水揚げされ、行方不明となったシラ
スウナギのほとんどが、日本に輸出されている」と証言しました。

 そして、「日本人のほうから、電話で交渉してくる。取引が決ま
れば、台湾から香港に送り、香港から日本へは正式な輸出品として
売っている」と話し、台湾からの輸出が禁じられているにもかかわ
らず、シラスウナギを求めてくるのは日本人だと明かしました。

 さらに、男性は複数あるという密輸ルートのひとつとして、中国
大陸の近くにある台湾の離島「金門島」を経由して運び出す方法を
具体的に話しました。「航空便でまず金門島へ行く。そこから船に
乗り換えて、一般の観光客と同じように手荷物として持ち込み、中
国の福建省アモイまで行く。アモイに運んだものは陸路で香港へ。
そこから日本へ輸出している」。

□台湾の空港で密輸の摘発も

 私たちが取材を進めていた先月26日、シラスウナギの密輸の氷
山の一角が明らかになりました。台湾北部の空港で、32万匹60
00万円相当のシラスウナギが摘発されたのです。当局によると、
香港行きの飛行機の預け入れ荷物から発見されました。

□ウナギ“ロンダリング”

 かつては漁が盛んな台湾から日本に直接輸入されていたシラスウ
ナギ。

 2007年に資源保護のため台湾からの輸出が禁止されたあと、
代わりに出来たのが「台湾から香港を経由するルート」です。

 台湾から香港への輸送は「密輸」になります。香港から日本へは、
合法的な輸入品として入ります。いわば「ロンダリング」とも言わ
れる事態が起きています。

 日本に輸入されているシラスウナギのおおむね8割は、香港から
輸入されています。「密輸」を経たものがどのくらいになるのか、
闇取引の全体像はわかりませんが、私たちが日本で口にしているウ
ナギの中に、密輸を経たものが含まれている可能性が少なくないと
いう状況です。

□背景にある「土用の丑の日」

 闇取引はなぜ横行し続けるのか。そして、なぜ、日本側が求める
のか。取材を進めると、日本で最も多くウナギが消費される、土用
の丑の日と関係していることがわかってきました。

 日本の、去年1年間の蒲焼きへの消費金額を表したグラフ見ると、
7月から8月の土用の丑の日の前後に、年間消費量の3分の1が集
中しています。

 次に、日本での養殖のスケジュールを見てみます。最近多くの養
殖業者が採用している、養殖期間が短い「半年間」で育てる方法で
は、土用の丑の日までに出荷しようとすると、稚魚を、1月上旬ま
でに仕入れる必要があります。

 これに対し、日本でシラスウナギがとれる最盛期は、1月から2
月で間に合いません。

 一方、台湾の最盛期は、11月から12月で、日本で養殖を開始
したい1月上旬までに手に入るのです。ニホンウナギは太平洋のマ
リアナ諸島沖で生まれた後、黒潮の流れにのって、11月以降、台
湾、中国、日本の順にたどり着きます。この時間の差が「香港経由
の稚魚」に注文が多く集まる理由になっていました。

□問われる最大消費国・日本の対応

 今回の取材の中で、ウナギ専門店や養殖業者の中には、土用の丑
の日に向けて出荷が集中する現状に、問題意識を感じている人が複
数いました。業界団体の幹部も、「業界としては土用の丑の日に高
まる需要に応える必要がある」としながらも、不透明な国際取引を
このまま放置できないことは認識していて、「襟を正さないといけ
ないと思う」と話しています。

 水産庁も、同じような問題認識を持ち、台湾などとの国際協議の
中で稚魚の取引の正常化を模索する必要性があることを認めていま
す。

 今回、私たちが追跡した「闇ルート」については、多くの関係者
が問題だと認識しながらも、自分たちで改善できない状態に陥って
いるというのが率直な取材実感です。

http://www3.nhk.or.jp/news/web_tokushu/2016_1213.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 番組は「クローズアップ現代+」だったようで、番組を紹介して
いるサイトがありました。「さかなクン」も出演していたようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■放置すれば3年後にはニホンウナギの取り引き全面禁止

 取材したNHKの黒瀬総一郎記者は「台湾から持ち出すまでは密輸
ですが、香港からは合法的に日本へ輸出されているわけです」と話
す。

 鎌倉千秋キャスター「ウナギロンダリングですね。よくスーパー
で『国産』と言ってますけどね」

 さかなクン(東京海洋大学客員准教授)が解説した。「稚魚は外
国からでも、日本で飼育すれば国産です」

 10月(2016年)のワシントン条約会議は、これを「不法取引だ」
として実態調査をすることが決まった。

 鎌倉「もし改善されなければ、3年後にはニホンウナギの取り引
きが全面禁止になるかもしれません」

 日本が特別なのは土用の丑の日。7月にとんでもない消費のピー
クがある。マリアナ海溝から回遊するシラスは、11、12月に台湾沖、
日本沖へは1、2月に来る。ウナギはシラスを仕入れて半年で育てる
が、台湾ものはちょうど丑の日に間に合うのだ。

 この偏った消費サイクルを見直す動きが出ている。前出の松阪の
養殖業者は養殖開始を2、3月にずらした。出荷は丑の日を過ぎてし
まうので、売り値は安くなるが、シラスの仕入れ値が安くなり、ゆ
っくり養殖すると採算は取れるという。うなぎ店でも丑の日を特別
扱いしないところが出てきた。「1匹、1匹を大切にし、伝統を後世
に伝えるのが絶滅危惧種を売る責任でしょうか」と店長は言う。食
文化を守るには、消費の仕方を変える必要があると語った。

 さかなクンは「シラスは何千キロも旅をして、5年も10年もかか
って育つ魚なんです。ありがたく、感謝して食べたいですね」とい
う。そう、スーパーでパックで売ってたりするものじゃないんだろ
うね、本来は。

http://www.j-cast.com/tv/2016/12/03285130.html?p=all
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この話はNHKの独占スクープというわけではなく、以前から指
摘されていたものです。元ネタはたぶんこんな記事です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■土用の丑の日はいらない、ウナギ密輸の実態を暴く

伊藤 悟 (Wedge編集部)

「台湾で採れたシラスは、香港の立て場≠ノ運ばれ、そこから日
本へ向けて輸出されます。立て場には日本のウナギ業界でもごく限
られた人しか行ったことがありません。詳しい場所も開示されてい
ない知る人ぞ知る施設です。あまり首を突っ込み過ぎると、東京湾
に浮かびますよ」

 取材に先立ち、ウナギ業界に詳しい人物からそう忠告を受けた。
この人物だけでない。複数の人から同じような話を聞いた。

□業界の最高機密施設 香港「立て場」実態

 香港の中心部から車で走ること数十分。舗装もされていない道を
進んでいくと、業界の最高機密施設とも呼べる「立て場」が突然目
の前に現れた。よく見ると、いたるところに監視カメラが設置され
ている。門をくぐると番犬が吠えながら近寄ってきた。

 本業は中国本土で賭博の胴元をしているというシラス問屋は「台
湾からの密輸入などお安い御用だ。漁船で香港へ水揚げしたことに
すればいいし、中国の港まで漁船で運び、(香港と隣接する)深セン
から陸路で入ってもほぼノーチェック。航空機を使ったとしても、
空港で働く税関の一部の人間と手を握ればよい。何が難しいんだい?
この立て場からシラスは日本へ向かっていくんだよ」とお茶を飲み
ながら淡々と話す。

 多くの日本人にとって、実は「立て場」は無縁の場所ではない。
ウナギ好きであれば、立て場に一時保管されたウナギを口にしてい
る可能性は極めて高いからだ。

 「国産のウナギしか食べたことがないから自分には関係ない」と
考える方もいらっしゃることだろう。しかし、香港の立て場から日
本へ送られたシラスは、養鰻池に入れられて出荷サイズになるまで
育てられる。養殖ウナギは主たる養殖地が産地となる。つまり台湾
から香港の立て場を経由したシラスはその後「国産ウナギ」として
販売され、日本人に「国産だ」とありがたがられながら頬張られて
いるのだ。

 ウナギを生業(なりわい)にしている人であれば誰でも、シラス
漁やその取り引きが裏社会と密接なかかわりをもっていることを知
っている。昨年のWedge8月号で報じたように、日本国内では暴力団
らによるシラスの密漁がはびこっており、輸出が禁じられている台
湾からは、香港を経由して国内へ輸入されていることもまた、業界
公然の秘密だ。

http://wedge.ismedia.jp/articles/-/7379?page=2
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 闇社会の臭いがしてくるという、なかなか刺激的な話です。

 NHKでも紹介されていましたが、最近、台湾の空港で密輸が押
さえられたというニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■台湾でウナギ稚魚大量押収

□香港へ32万匹密輸容疑

 台湾税関当局は30日までに、北部の桃園国際空港で、香港へ向か
おうとした台湾人ら8人の荷物から、生きたニホンウナギの稚魚シ
ラスウナギ32万匹を発見、密輸容疑で押収した。市場価格で1600万
台湾元(約5700万円)相当という。

 計128の袋に分けられ26日、預け入れ荷物から見つかった。税関
当局によると、8人は「人から預かったが、事情はよく分からない」
などと話している。台湾は資源管理のため、11月から翌年3月まで
シラスウナギの輸出を規制している。

 ニホンウナギは香港から日本に大量に輸入されるなど、取引ルー
トに不透明な点があると指摘されている。

http://this.kiji.is/176649041945559045?c=110564226228225532
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 また、ヨーロッパ方面でも密輸組織が暗躍しています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■盗まれたウナギ!中国人のシラスウナギ密輸団を摘発―スペイン

 2016年7月5日、スペイン紙エル・ムンドは記事「中国人がわれわ
れのシラスウナギを盗んだ」を掲載した。11日付で参考消息網が伝
えた。

 スペイン警察はこのほど、ヨーロッパウナギの稚魚(シラスウナ
ギ)の密輸グループを摘発、中国人5人、スペイン人3人を逮捕した。
昨年10月から今年3月にかけ2.5トンものシラスウナギを密輸して
いたが、その手法は驚くべきもの。酸素を加圧充填した海水を入れ
たビニール袋にシラスウナギを入れ、その周りを氷で囲い、トラン
クに詰めて香港へと運ぶというものだった。その後は福建省の養殖
場で育てられ、日本や中国に出荷されたものとみられる。

 ヨーロッパウナギは絶滅危惧種に指定され、欧州連合(EU)外へ
の輸出が禁じられている。しかし実際には大規模な密輸が継続して
いる。あるウナギ養殖業界の関係者は輸出禁止はヨーロッパウナギ
の生息数回復にはつながらないと指摘、漁獲制限を導入するべきだ
と話している。

http://www.recordchina.co.jp/a144528.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 捕まっているのは中国人や台湾人ですが、最終的に最も悪いのは
それを最終的に買っている日本人だということは認識しておきたい
ものです。

 「土用丑に鰻は食べない」というキャンペーンが必要な時期に来
ていると思います。

 節分に巻き寿司を流行らせたように、土用丑に新しい、まっと罪
のない食べ物を流行らせる知恵はないでしょうかね。

 いずれにせよ、ウナギの密輸問題に関しては、日本政府も責任を
持って対応する必要があります。香港から日本への輸出は合法的に
行われているのですから、日本側が輸入禁止措置をすれば止められ
ると思うのですが。

 でも、日本政府はやる気がないだろうなと思うのは、こんな話も
あるからです。こちらはクロマグロで、あくまで漁獲規制をしない
と言い張る日本政府に、世界中があきれているという話です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■マグロの国際会議で日本がフルボッコにされたようです

 12月5日〜9日に、フィジーで西太平洋のカツオやマグロの漁
業管理を議論する国際会議WCPFCが開催されました。そのなかで、
クロマグロの決議が前代未聞の紛糾をした模様です。

 クロマグロについては日本が中心となり、北小委員会という独立
した組織で協議した内容を本会議で承認することになっています。
北小委員会は、議長も事務局も科学委員も全部日本が仕切っていま
す。これまでのWCPFCでは、日本が北小委員会を仕切って決めたこ
とが、ほぼ自動的にWCPFC本会議で承認される仕組みになっていま
した。

 今年の北小委員会では、米国が中長期的な回復計画をたてようと
提案したのに対して、過去最低の稚魚の加入が3年連続しない限り
漁獲にブレーキをかけないという日本が対立し、新たな規制が何ら
合意できませんでした。この北小委員会の決定に対して、本会議で
は非難囂々のようです。リンク先にある記事を書いたのはParties
to the Nauru Agreement(PNA)という、ミクロネシア、ナウル、パ
ラオ、パプアニューギニアなどの島嶼国の巻き網漁業の団体で、自
然保護団体ではありません。他国の漁業団体から見ても論外な状況
なのです。

 水曜日に、北小委員会の代表(水産庁)は、「北太平洋のクロマ
グロ漁業には何ら制限しないことを勧告した」と報告した。Forum
Fisheries Agency(全てのPNAメンバーが含まれる島嶼国漁業の団
体)の代表は、行動の欠如を強く非難した。WCPFC本会議が、北小
委員会に、委員会の懸念を反映したクロマグロ漁業の保全措置を勧
告するように再調整することを求めるという、前代未聞の事態にな
った。

 日本が主導で「何もやりません」という方針をつくり、本会議で
報告したら、他の参加国からフルボッコにされて、「そんなもん、
通るかっ。やり直し」となったのです。まさに、前代未聞ですがど
うなったのでしょうか。「わが代表堂々退場す」になってないと良
いのですが…

 現在のクロマグロの漁獲規制は、普通の漁業国から見ると「何や
っていない」に等しい状態なのですが、国内メディアは、日本が主
導で素晴らしい規制をしているという論調の報道をしてきました。
水産庁の自画自賛をそのまま報道するという、戦中の大本営発表と
同じ構図になっています。今回の会議の内容も「日本が主導で厳し
い漁獲規制を提案した」という風に日本国内では報道されるのでし
ょうか。

http://katukawa.com/?p=6120
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「規制しているふりをするだけ」の規制なんか意味はないです。
ウナギに関してもやはり規制するふりだけだと思うのは、こんなと
ころによるのです。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 二泊三日ですが、大連に行ってきました。大連の仕事もこれで一
段落し、今後は行くこともなくなるのですが、ちょっと寂しく感じ
ています。ご存じのとおり、私は中国大好きなんですよね。

 さて、その猛烈に寒かった大連からの帰り、空港で並んでいると、
中国人の人のよさそうなおじさんが、大きなスーツケースを持って
きて、これをチェックインのとき預けてくれ、と頼みに来たのです。
自分で預けられる限界を超えて料金をとられるから、荷物の少ない
私に頼んできたということですが、もちろん速攻で断りました。こ
ういうときに見知らぬ中国人を信用するほど危ないことはありませ
ん。日本人でも同じで、絶対に人の荷物を預かってはいけません。
中身がシラスだったら逮捕されてしまいますし、麻薬だったら最悪
死刑です。

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