安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>889号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------889号--2016.11.20------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「メンチカツO157食中毒(3)」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 こんなやりとりをメールにてご紹介いただきました。まずは先日
紹介した「学校でのジャガイモ栽培と食中毒」という記事に関して、
国立医薬品食品衛生研究所に問い合わせのメールをしたそうです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

Subject: ジャガイモの毒性について

朝日新聞デジタルに

「ジャガイモ食中毒、9割が学校菜園 「栽培法の周知を」
http://www.asahi.com/articles/ASJBQ7DGSJBQULBJ00H.html

と言う記事が掲載されています、貴研究所の研究結果との事です。

「学校の菜園で十分な大きさまで育てずに食べたのが主な原因とい
う。」

 上記結論を述べていますが、光を浴びていない芋であっても生育
不足の場合毒性を有するのでしょうか、従来、日に当たり青く変色
している部分及び芽には毒性が有ると言われているのは承知してい
ますが生育不足の芋も毒性を有すると言うのは聞いたことが有りま
せん、知識不足かもしれませんが。

 実際、収穫のかなり前から芋のでき具合の確認を兼ね収穫してい
ます、当然小さな物も有りますし栄養成分が皮周辺に多く含まれる
事から皮ごと利用していますが問題が起きた事は有りません、これ
は危険な行為と言う事でしょうか。

 同様の問い合わせを朝日新聞社に問い合わせましたが回答が有り
ません、記事が正しいのか、正しいのであれば食用可能になる時期
の判断はどうするのでしょう、収穫時期を過ぎれば小芋であっても
食用可能なのでしょうか。

 お手数ですが教えて頂きたく御願い致します。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下はそれに対する回答です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 お世話になっております。お問い合わせ頂いた件につきまして、
学校でのジャガイモ食中毒の原因は適切に栽培・保管されていない
ことです。食中毒の事例報告によると栽培・保管時に光に当たった
可能性だけでなく収穫したイモが20g程度で未熟だったとの指摘が
複数あり、食用にできるよう十分に(適切に)育てられていなかっ
たことがわかります。そのことを伝えたいという研究でした。

朝日新聞社の記者との意思の疎通を欠き主旨がうまく伝達できな
かったことを 残念に思っております。

未熟イモについては下記サイト(農林水産省HP消費者相談に対
する回答、担当:(独) 農業・食品産業技術総合研究機構 北海道
農業研究センター)が 参考になります。

http://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1107/a02.html

 また、適切に栽培・保管されて有毒成分の濃度が低いイモであれ
ば食中毒を起こす危険性はないですが、イモの中で有毒成分は主に
皮の部分に分布しておりますので、毒性学的な観点からすると皮を
むく方が有毒成分の摂取量を減らすことができます。

国立医薬品食品衛生研究所

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ここで紹介されているサイトの記事は以下のようなものです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

「未熟なジャガイモはソラニンによる食中毒に注意するように」と
聞きますが、未熟なジャガイモとはどのようなジャガイモなのでし
ょうか、判断する方法を教えてください。

回答

 ジャガイモによる食中毒をさける目的であるなら、イモの表面が
緑色に変色したジャガイモを食べないように注意していただければ
大丈夫です。

 食中毒の原因となるグリコアルカロイドは、栽培中や収穫後にイ
モに光があたらないよう適切に管理されていれば、イモの未熟、完
熟によらず健康に影響を及ぼす量は含まれていません。

 ジャガイモによる食中毒は、ジャガイモに光があたることでイモ
に生成・蓄積されるポテトグリコアルカロイド(PGA)(主として
α−ソラニン、α−チャコニン)によるものです。

 光があたったイモでは、PGAと同時にクロロフィルが生成・蓄積
され、イモの表面が緑色になることから、緑色になったイモを避け
ればPGAが増加したイモを避けることができます。(クロロフィル
は植物に含まれる緑色の色素であり、体に害はありません。)

 未熟なイモが問題とされる理由は、イモに光があたった際、完熟
イモに比べ未熟イモでPGAが増加しやすいことです。また、PGAは皮
に近い部分に多く蓄積され、小さいイモでは、皮に近い部分を多く
食べることになり食中毒の危険性が増します。これらのことから、
未熟で小さいイモではPGAによる食中毒の危険性が高くなります。

 イモの完熟、未熟に大きさは直接関係ありません(小さなイモで
も完熟します)。ジャガイモによる食中毒は、家庭菜園や学級菜園
など、ジャガイモに対する知識が十分でない人達が栽培、収穫し、
イモに光をあてたことが原因であるケースがほとんどです。

ジャガイモによる食中毒を避けるために!

 スーパー等の小売店で販売されているジャガイモを購入する際は、
表面が緑色になったイモは避けましょう。また、家庭では冷暗所
(真っ暗で涼しいところ)で保存しましょう。

http://www.maff.go.jp/j/heya/sodan/1107/a02.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 未熟なイモは食中毒の原因になりやすいのですね。また、イモの
サイズが小さくとも、未熟とは限らないとも書かれています。

 未熟というのは収穫時期が早すぎるのでしょう。適切な(未熟で
はない)収穫時期は、以下のように見分けます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■ジャガイモの収穫時期

 ジャガイモの収穫のタイミングは花が咲き終わり葉や茎が黄ばみ
だしたころになります。

 収穫が遅れるとイモが腐ったり表面が傷んだりするので最適な収
穫時期を逃さないようにするのがポイントです。

■ジャガイモの収穫方法

 雨が続いている時期の収穫はイモが腐敗しやすく貯蔵性も悪いの
で、雨の日は避け、晴天が2〜3日続いた後に収穫するように気を
付けて下さい。

 ジャガイモを収穫した後は、半日程度日光に当ててイモの表面を
乾燥してから日の当たらない場所で保存しましょう。

http://kateisaiennkotu.com/yasainosodatekata/konnsairui/jagaimo.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 葉が青々としているうちに収穫すると、未熟であり、貯蔵時に表
面が緑色になりやすい、というわけです。

 興味深い情報、ありがとうございました。

 次は漬物に回収命令が出た、というニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■白菜漬けからベロ毒素、製造元に回収命令

 福岡県内のスーパーで販売されていた白菜漬けから腸管出血性大
腸菌ベロ毒素が検出され、製造元の大分県中津市の食品会社が商品
の回収を命じられました。

 大分県によりますと、今月14日、福岡県内のスーパーで商品の
抜き打ち検査を実施したところ、白菜漬けから腸管出血性大腸菌ベ
ロ毒素が検出されました。このため、県は、白菜漬けを製造した中
津市の食品会社「池田産業」に対して商品の回収を命じました。

 池田産業は、広島や福岡、大分県など西日本6県に16日までに
出荷した白菜漬けの関連商品およそ2500点を自主回収していま
す。これまでのところ、健康被害の情報は入っていません。

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn?a=20161117-00000090-jnn-soci
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 たぶんO157の類があったのでしょうが、直接微生物を見つけ
るのではなく、毒素を見つける検査をしたようです。しかも店頭で
購入した商品から出たということですから、危険はどこにでもある
という感じです。

 次は「チョウセンアサガオ」の話です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■チョウセンアサガオで食中毒 五泉 ゴボウと間違え

 県は15日、毒性のあるチョウセンアサガオを食べた五泉市の一
家4人が平衡感覚を失うなどの症状を訴え、2人が入院したと発表
した。畑で観賞用に栽培したチョウセンアサガオの根を、近くで育
てていたゴボウと間違って食べたという。入院した2人はすでに回
復している。

 県によると、チョウセンアサガオはダチュラとも呼ばれ、園芸品
種として一般の家庭でも栽培されている。根はゴボウ、葉はモロヘ
イヤ、つぼみはオクラ、種子はゴマに似ているため、誤って食べや
すい。

 五泉市の一家は11日にチョウセンアサガオの根をおでんにして
食べ、口の渇きを覚えたほか、平衡感覚を失い壁にぶつかるなどし
た。このうち70代の男女2人が残ったおでんを13日に食べ、再
び症状が出た。受診した医療機関が保健所に届け出た。

 県内でチョウセンアサガオによる食中毒は、記録のある1982
年以降2例目。県は間違えやすい野菜の近くで栽培しないよう呼び
掛けている。

http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20161115291373.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 チョウセンアサガオは別名「曼陀羅華」とも呼ばれ、紀州の名医
華岡青洲が世界で初めて全身麻酔による乳癌手術を行ったときに麻
酔薬として使った薬草です。

 園芸植物として栽培するのは危険すぎるような気もします。

 次は以前から検討されてきたBSE検査の廃止について、日程が
決まったというニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■BSE検査、来年4月廃止 厚労省

 厚生労働省は15日、生後48カ月超の国産牛のBSE(牛海綿状脳
症)検査を2017年4月に廃止することを決めた。生後24カ月以上で
運動障害や知覚障害などが疑われる場合は引き続き検査する。厚労
省によると、国内のBSE検査では09年1月を最後に、陽性の牛は
確認されていない。

 国内では01年9月にBSE感染の牛が初確認され、同10月に全て
の月齢の牛を対象に検査が始まった。内閣府の食品安全委員会は今
年8月、生後48カ月超のBSE検査を廃止しても人への健康影響は
無視できるとした評価結果を塩崎恭久厚労相に答申していた。

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO09581690V11C16A1CR8000/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 来年4月ということですが、すでに煽りのネタも尽きた感があり、
積極的に反応するマスコミもいないのではないかと予想しています。

 以下も福島県の地方紙以外にはさっぱり反応がないニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■がん発生率「原発事故の影響なし」 国連委、従来の見解を維持

 国連放射線影響科学委員会(UNSCEAR)のマルコム・クリ
ック事務局長は15日、外務省を訪れ、東京電力福島第1原発事故
の被ばく影響に関連する論文の調査結果をまとめた2016年白書
を武井俊輔政務官に提出した。15年末までに公表された文献を精
査し「がんの発生率に影響はない」とする委員会の従来見解に変更
はないと結論付けた。

 白書によると、福島原発事故による大気や海洋、河川への放射性
物質の放出量や食品への影響のほか、住民の被ばく線量の評価に関
する学術論文などの内容を点検。委員会が13年に発表した「福島
事故による被ばくを原因とするがん患者の増加は考えられない」と
する報告書の主要な知見に影響を及ぼすものはなかったとした。

 また、事故当時18歳以下の全県民を対象にした甲状腺検査につ
いて13年報告書は、チェルノブイリ原発事故と比べ、被ばく線量
が大幅に低いことや環境省が実施した他県との比較調査などを踏ま
え、「(甲状腺がんなどの相当量の発生は)網羅的な検診の結果で
事故による影響ではないだろう」と指摘。今回の報告書では、「1
3年報告書の知見は、新規情報の影響をほとんど受けていない」と
結論付けた。

 委員会は13年に報告書を発表した後、内容に影響を与えるよう
な新たな知見がないか継続調査している。昨年10月にも同様の白
書を公表しており、今回が2回目となる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161116-00010006-minyu-l07
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 津田某氏の「甲状腺ガン」に対する煽り「論文」は、明確に否定
されています。つまり、何事も起こっていないし、これからも起こ
らないということです。

 事故は深刻なものでしたが、結果は非常に幸いなことに、放射性
物質による直接の被害はほとんどありませんでした。他人の被害を
煽って喜びたい人にはお気の毒ですが、もうそろそろあきらめてほ
しいものです。

 そのためにも、マスコミ一般で大きく扱ってほしいニュースです
が、マスコミ自身、騒ぎを煽りたいところが多いのでしょうか。

 最後はHACCPに関して、何度も報道された件ですが、法案の
提出時期が決まったというニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■食品の衛生管理 より厳しい国際基準を導入へ

 日本の食品の安全性を高め輸出を後押ししようと、厚生労働省は
食品の加工業者などに対し、これまでより厳しい国際的な衛生管理
の基準を導入する方針です。

 新たに導入されるのは、「HACCP(ハサップ)」と呼ばれる
国際基準の衛生管理の方法で、食品への異物の混入や食中毒などを
防ぐため、加熱の温度管理や保管などを適切に行うための手順作り
や、加工、調理の記録を残すことなどを義務づけます。

 対象となるのは、食品の加工場や飲食店、食品の保管倉庫など合
わせておよそ350万の施設で、指導に従わないなど悪質な場合は、
営業停止などの処分を科すということです。

 国内では年間の売り上げが100億円以上の大手企業のおよそ9
割がすでに任意で取り入れています。一方、従業員が少ない中小規
模の業者や飲食店は、対応が難しいことも予想されるため基準の一
部が緩和される見通しです。

 厚生労働省は「HACCP」の導入によって、日本の食品の輸出
を後押ししていきたいとしており、今後、運用方法を業界団体など
と協議し、必要な法律案を再来年の通常国会に提出する方針です。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161118/k10010773391000.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 2018年の通常国会に提出というのは、2020年あたりに施行される
というくらいでしょうか。

 これが完全に実施されて、ようやく国際水準に近づくわけですが、
「TPPでわが国の食品の安全が脅かされる…」とか言うのが、全
くの戯言だとわかってほしいものです。食品の安全に関しては、現
状で日本は決して優れているわけではありません。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「メンチカツO157食中毒(3)」
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 この件に関して、しつこく続報です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■千葉でも2人発症=メンチカツO157食中毒

 神奈川県平塚市の食肉販売会社「肉の石川」が販売した冷凍メン
チカツから腸管出血性大腸菌O157が検出された問題で、千葉県
は14日、このメンチカツを食べた県内の男子高校生(16)と母
親(41)からO157を検出したと発表した。高校生は一時入院
したが、回復したという。

 県衛生指導課によると、同社の委託先「タケフーズ」(静岡県沼
津市)が製造した「和牛・相模豚 メンチ 肉の石川」を10月1
8日に千葉県八千代市の大手スーパーで購入して食べ、同24日に
下痢などの症状が出た。

 同じ商品は千葉県内の8店舗で販売され、同課は健康被害の有無
を調べている。

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016111400609&g=soc
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 当初、神奈川と千葉で販売されたが、神奈川でだけ食中毒が起こ
ったという報道でしたが、千葉でも被害が出たようです。

 やはりこの商品は重大な食中毒の原因となるものがあったようで
す。

 そのあたりについての記事です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■冷凍メンチO157、遺伝子型全て一致 
タケフーズで2次感染か

 沼津市の食品加工会社「タケフーズ」が製造した冷凍メンチカツ
から腸管出血性大腸菌O157が検出された問題で、県は16日、
製造日が8月31日、9月21日、同23日と異なるメンチカツか
ら検出されたO157の遺伝子型が全て一致したと発表した。

 生肉など食材に付着したO157が、消毒の不徹底などが原因で
8月下旬から9月下旬まで工場内に残存し、2次感染したとみられ
るという。県は同日までに同社に対し、消毒の徹底など3項目の再
発防止策を求める行政指導を行った。

 ただ、販売会社が既に当該製品を自主回収し、タケフーズの生産
ラインも停止していることから、行政処分は見送るという。

 県がこれまで4回実施した立ち入り調査では、工場内の器具や従
業員からO157は検出されなかった。しかし、製造年月日が異な
るメンチカツと、神奈川など3県で発症した患者から採取した計7
検体全てから、同じ遺伝子型のO157が検出され、同一のO15
7から感染が広がったことが判明した。

 県は、O157が長期間工場内に残存し続けたとみて、生肉など
はできるだけ殺菌する▽器具はアルコール消毒に加えて塩素消毒を
行う▽製品に中心部まで加熱するよう注意を促す食品表示を付ける
−といった指導を行った。

http://www.sankei.com/region/news/161117/rgn1611170040-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 異なる日に製造された製品から、同じ遺伝子型を持つ菌が見つか
った、ということは原料から直接製品に移行したのではなく、工場
内で繁殖していた可能性がある、という指摘です。

 工場の検査では直接見つかっていないので、工場自身には問題は
なかったのだと思っていましたが、そうでもないようで、今後の解
明に期待です。

 さて、気になるのはこの商品を家庭でどのように調理したのか?
という点です。それについて指摘した記事がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 O157は牛など動物の腸管内にいる菌で、ごくわずかな菌数で
も重篤な食中毒を起こす。特にひき肉は汚染されやすい。ただ、7
5度で1分以上加熱すれば死滅する。厚労省監視安全課は「今回の
メンチカツのように生のひき肉を使った総菜半製品には食中毒の原
因となる細菌がいる可能性がある。中心部までしっかりと火を通し、
できれば半分に割って肉の色で加熱が十分か確認してほしい」とす
る。

 ただ、神奈川県などが今回の食中毒患者に聞き取り調査を実施し
たところ、30人中「加熱不十分」は7人にとどまり、「加熱」が
12人、「十分加熱」が11人だった。

 神奈川県生活衛生課の担当者は「食中毒は、メンチカツの加熱不
足だけでなく、メンチカツに付着していた菌が他の食品や調理器具
などを汚染したことも一因だろう」とする。

http://www.sankei.com/life/news/161117/lif1611170016-n3.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ここで言及されている「聞き取り調査」のデータが以下のところ
にありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

患者数 十分加熱 加熱 不十分 調査中
  58   11   12  7   28

※加熱状況は各自治体が行った患者からの聞き取りに基づいたもの

http://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000142672.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 あくまで事後の聞き取りですから、回答が正確なものだとは限り
ません。また、回答者自身も別に根拠があるわけではなく、感想と
して述べているはずです。

 それでこのバラツキ方ということは、恐らく全員がごく普通に調
理していたということです。

 もし、本当に不十分な調理が原因だったら、調査結果はもっと偏
ったものになるはずです。

 あとで聞かれたとき、「十分加熱していた」と答える人と、「加
熱が不十分だった」と答える人の違いは、本人の性格や考え方によ
るもので、実際にそれほど違っていたとは思えません。

 同じように調理していても、例えば私と妻だったら、違うように
答えるでしょう。

 したがって、この食中毒事件は「家庭での調理が不十分だった」
のではなく、「家庭で普通に調理した」結果として起こってしまっ
たものと考えなければなりません。

 これがこの事件の最も深刻な問題です。

 例え家庭で加熱調理後食べる食品であっても、工場出荷前に、適
切な殺菌工程を通すことが必須である−そんな風に「常識」が変わ
る時期に来ていると思います。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 世は概ね平和ですので、「メンチカツ事件」をしつこく掲載して
います。東京都の諸問題に関しては、私はもうあきれてしまったの
で、ここで言及することもないと思います。

 一歳半になる孫がヘルニアで手術を受けて、金曜日に帰ってきま
した。まだぐったりしていて、小さいのに実にかわいそうです。で
きることなら替わってやりたい、という気持ちがよくわかりました。

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