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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------885号--2016.10.23------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「液体ミルク解禁」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 先週と同じ方から、補足のメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 先週はメールを取り上げていただきありがとうございました。

 しかし残念ながら、まだ誤解があるようですので捕捉させていた
だきたいと思います。

 今回のコメントに「しかし一般的には賞味期限が過ぎれば、安全
面での保証もなくなると解釈しないと、賞味期限を過ぎた商品の販
売が禁止されることと矛盾すると考えています。」とありました。

 しかし、消費期限の切れた食品を販売するときつい指導を保健所
から受けることになりますが、賞味期限が切れた食品を販売するこ
とは、その旨を正しく伝えてあれば問題なしとされます。食品の安
全というよりもお客様自身に納得いただいた上でお買い求めいただ
くという正直な商売を勧めるだけです。禁止しているというのは、
企業内の自主的な判断や規制であり、行政の指導はないはずです。

 よく賞味期限が切れた食品を販売したとして回収の案内をしてい
る企業の情報を目にしますが、あれらはその旨を伝えないで販売し
たと謝罪をしているだけであって、健康危害を恐れての回収ではあ
りません。前提とする条件段階で勘違いをされているので、賞味期
限を過ぎた食品の安全性を危惧されているものと思います。

 賞味期限を超えたものを食べても大丈夫ですかとお聞きになるお
客様もいらっしゃいます。その際には商品特性もありますが、期限
切れからの期間なども加味しながら、「大丈夫ですよ。少々お味の
方が普段と違うかもしれませんが、そこは自己の判断でお決めくだ
さい。」と、決して食べないでくださいと即答はしていません。食
べることのできる食品を廃棄させてしまうのはMOTTAINAI
ですから。

 以下に賞味期限の取り扱いに関する消費者庁のQ&Aがあります。
ご参照ください。
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/150331_qa-togo.pdf

総則24と加工48になります。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 なるほど、ということで、私の方から付け加えることはありませ
ん。どうもありがとうございました。

 次はこのところ連続して紹介している、アレルギーと早期摂取の
話題です。こんどはイギリスです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■卵とピーナッツは幼児のうちに口にすべき
英政府機関、アレルギー発症リスク低下を認める

 卵とピーナッツは生後4〜6か月から摂取することで、それぞれに
由来する食物アレルギー発症リスクを低下させることができること
を確認したと、英インペリアル・カレッジ・ロンドンやアバディー
ン大学、カーディフ大学、オックスフォード大学、ノッティンガム
大学など英国の複数の大学による共同研究チームが発表した。

 今回の発表は、米国で、乳幼児がピーナッツを早期摂取すると食
物アレルギーリスクが低下するとの研究が相次いで報告されている
ことを受け、英国政府で食品分野の公衆衛生維持・監督を担う英国
食品基準庁が、英国内の大学に検証を委託したもの。

 英国でもこの30年間で食品アレルギーの子どもが増加しており、
20人に1人は、ピーナッツ、卵、牛乳、小麦のいずれかに由来する
アレルギーを発症しているという。

 研究は、1946〜2016年に発表された、食品とアレルギー、免疫シ
ステムの関係を調査している論文1万6289件から、信頼性が高いと
確認された論文146件を分析。

 その結果、生後4〜6か月の間に卵を食べ始めた子どもは、それ以
降に食べた子どもに比べ卵アレルギー発症リスクが40%低下。さら
に、4〜11か月の間にピーナッツを食べた子どもは、そうでない子
どもに比べリスクが70%以上低下していた。

 牛乳、貝を含む魚類、アーモンドを含む木の実、小麦については、
早期摂取でリスクを軽減できるとするエビデンス(科学的証拠)は
確認できなかったという。

http://www.agingstyle.com/2016/10/18001513.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「げきるだけ速く食べさせる」のが正しいのは間違いないと思い
ます。

 次は「牛乳から水」というちょっと意外な話です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■「地下水取らない」、ネスレが成長へ布石
10年間で4億スイスフランを投じた節水対策の中身

 スイスのネスレはこの10月、メキシコのハリスコ州に子供向け栄
養製品の新工場を開設した。同社の工場としてはメキシコで17箇所
目となる。投資額は2億4500万ドル(約255億円)。子供向け栄養製
品のカテゴリーで過去10年間で最大の投資になる。

 この工場は、環境技術を幅広く採用している。電力の85%を風力
や太陽光で賄い、排水は100%浄化する。特に注目すべきは水資源
の保全で、ネスレは今、世界の工場で水の使用量を減らす革新的技
術を積極的に導入している。同社が節水対策に投じた金額は、ここ
10年間で累計約4億スイスフラン(約420億円)に達する。2015年は
1940万スイスフランを投資した。

 究極の節水工場といえるのが、製品の生産に使う水を地下水から
一切取らない「取水ゼロ工場」だ。2014年にメキシコのハリスコ州
にある乳製品工場で「取水ゼロ」を達成し、翌2015年には米国のカ
リフォルニア州にある工場に広げた。今後、水不足が懸念される国
を中心に取水ゼロ工場を増やしていく考えである。

□牛乳は水が8割

 取水ゼロの中核を担うのが、チーズや練乳などの乳製品の原料に
使う牛乳から水分を取り出す設備である。水蒸気として抽出して液
体に戻した後、逆浸透膜を使ったろ過装置を通して生産工程で再利
用する。牛乳の成分の約8割は水で、従来はその約半分が製品に使
われずに捨てられていた。メキシコの乳製品工場では、この設備の
導入によって、1日当たり約160万リットルの水を節約できる。高価
な設備だが、メキシコは水の調達コストが高いため、早期に投資を
回収できるという。

http://business.nikkeibp.co.jp/atcl/report/15/230270/101900032/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 牛乳から乳製品を作った残りの水を利用するというわけです。

 確か昔、環境汚染の元兇とされた製紙工場で、製紙の工程で出る
廃液から水を再利用する技術を開発した、という話を聞いたことが
あります。

 これはなかなか使えそうな発想ですね。工場内で回しますので、
「リサイクルにともなう危険」も少ないと思います。

 最後はその「リサイクルの危険」がありそうな、ファミリーマー
トのニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■ファミマ、食品ロスを液体飼料化 リサイクル対象1000店に
拡大へ

 コンビニエンスストア大手のファミリーマートが店舗から排出さ
れた食品残さを飼料にリサイクルする取り組みに挑んでいる。同社
が食品廃棄物の有効な再利用法として展開しているのがリキッド・
フィード(液体飼料化)による食品リサイクルだ。

□養豚業者にも利点

 リキッド・フィードとは、食品ロスになる栄養価の高い食品廃棄
物を発酵させ、液状になった発酵飼料を豚などに与えるシステム。
ドイツをはじめ欧州で広く取り入れられているエコで高効率のリサ
イクルとして、日本でも注目が集まっている。

 「エネルギー効率を考えると液体飼料化がベストな再利用法だ」
と指摘するように、リキッド・フィードはリサイクルの工程で、加
熱処理による乾燥などをしないため、二酸化炭素(CO2)が発生
せず、地球環境にやさしい。CO2排出量は食品残さを焼却処分し
た場合と比べて、わずか150分の1で済むという。食品リサイク
ル工程において環境負担が少ないとされる理由の一つになっている
ようだ。さらに、飼料の製造コストが低いのも特徴だ。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/161017/bsd1610170500001-n1.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 しばらく前にセブンイレブンでも同様の発表がありました。私は
こういう活動には批判的なのですが、困ったことにちょっと極端な
意見も出てきています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■セブンイレブンの食品は買ってはいけません。
虎ノ門ニュース8/29武田先生

□セブンイレブン 廃棄食品を配合飼料に

 セブンイレブンジャパンは店舗で販売期限切れとなった、食品の
飼料を使って生産した鶏卵の活用を始めました。東京都と埼玉県の
セブンイレブンおよそ1300店舗が排出した食品を取引先が配合
飼料に加工し、指定の養鶏農場で使用します。

 生産した鶏卵をチルド弁当の材料にするそうです。これまでも期
限切れの弁当などを回収し、家畜用配合飼料の原料にしていました
が、今回は養鶏や弁当生産まで関与し、循環型リサイクルを確立し
た形です。

 セブンイレブンや厚生労働省には知識のある人はいないのか。全
員アホなのか。ということです。

 狂牛病が発生したのは牛を牛に食べさせたからです。

 一般的に動物の場合は共食いをすると狂牛病が発生する。人間の
場合はパプアニューギニアで出た病気。羊のスクレイピー、狂牛病
と数多く知られています。

 動物の死骸を同じ種類の動物に食べさせると狂牛病が発生し、そ
の狂牛病が発生した牛とか羊とかを食べると、人間の頭脳まで伝染
するということがすでに分かっています。

 なのでセブンイレブンの食品は買ってはいけません。

http://yousan-nikki.com/2016/09/07/seven-11/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 私も「BSEの教訓を忘れるな」と言っていますので、同じ考え
と誤解されそうなので、あわてて一言。

 私は実際に、リサイクル飼料を通じてBSEが拡大していくと考
えているわけではありません。

 「BSEの教訓」というのは「安易なリサイクルで、未知の危険
因子を下流から上流に戻してしまった」ということですので、セブ
ンイレブンやファミリーマートのこの手のシステムは「安易なリサ
イクル」だと考えています。

 食べ物は生産から消費までを一直線に動いていくべきで、途中で
戻っていくサイクルがあると、危険因子が拡大していく危険性があ
ります。

 ということで、武田先生と着眼点はほぼ同じと言えなくもないで
す。でも、結論は全く違います。

 武田先生はいつものことながら、着眼点から結論まで、どんどん
論旨がずれていきますねえ。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「液体ミルク解禁」
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 こんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■液体ミルク解禁、塩崎厚労相が検討急ぐ考え示す

 塩崎厚生労働相は18日午前の閣議後の記者会見で、国内で販売
が認められていない乳児用液体ミルクの解禁に向け、「業界団体に
対し、(食品衛生法に基づく)規格基準の設定に必要な試験データ
の速やかな提供を促したい」と述べ、厚労省薬事・食品衛生審議会
で検討を急ぐ考えを示した。

 松本消費者相も記者会見で「(解禁の)方向性は意義あるものと
受け止めている」としたうえで、「厚労省での議論を注視し、早急
に対応できるよう準備を進めたい」と語った。液体ミルクの販売に
は、消費者庁の許可も必要となる。

http://www.yomiuri.co.jp/politics/20161018-OYT1T50039.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 液体ミルクについては、大規模な災害などがあるとよく話題にな
っていました。

 今年の熊本地震では、こんなこともあったそうです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■フィンランドの乳児用液体ミルクを熊本の被災地へ

 熊本を中心とした一連の地震と自然災害に対し、フィンランドか
ら緊急支援物資として液体ミルクが送り届けられた。マヌ・ヴィル
タモ駐日フィンランド大使は4月27日、日本フィンランド友好議員
連盟の小池百合子会長とともに熊本を訪れ、蒲島郁夫 熊本県知事
に直接液体ミルクを手渡した。

 今回の液体ミルクプロジェクトは、日本フィンランド友好議員連
盟のイニシアチブによるもの。同連盟から連絡を受けた両国の企業
が迅速に対応し、短期間で実現させた。乳製品メーカーのヴァリオ
社が液体ミルク「トゥーティ」を5190パック提供し、同社工場から
ヘルシンキ空港まではニエミ社が輸送を請け負い、ヘルシンキ空港
から成田空港まではフィンランド航空、また羽田空港から熊本空港
までを日本航空が運んだ。これらの商品やサービスは、4月14日か
ら続く一連の地震や自然災害に苦しむ被災地の一日も早い復興を願
って、すべて無償で提供された。

 4月27日に熊本入りしたヴィルタモ大使と小池会長は、まず熊本
県庁を訪問。蒲島県知事と熊本県選出の金子恭之議員(自民党)は、
液体ミルクを喜んで受け入れ、必要とされる場所に配布すると約束
した。液体ミルクの贈呈式は同県庁と、西原村にある阿蘇こうのと
り保育園でも行われた。ヴィルタモ大使は液体ミルクとともに、バ
ッグに忍ばせたムーミンのぬいぐるみも園児たちに手渡した。「こ
の美しい土地が甚大な被害をこうむり、多くの人々が大変な生活を
余儀なくされていることに心が痛みます。犠牲者となった方々や、
その家族の皆様に心よりお悔やみ申しあげます」と述べた大使は、
東京に赴任後まもなく訪れた熊本県の美しさに心を打たれた思い出
にも言及。「この小さな行為が熊本の赤ちゃんの栄養源となるばか
りか、遠い北欧の国も被災者の方々を決して忘れてはいないという
メッセージになることを心より願っています」

 フィンランドの液体ミルクは、東日本大震災が起きた2011年、フ
ィンランドに住む日本人の母親たちの発案で東北の被災地に送られ、
重宝された。日本にはお湯を必要とする粉ミルクしか販売されてお
らず、水不足に見舞われる被災地では、まだミルクしか飲めない乳
児がいる家庭にとってとくに深刻な問題となる。東日本大震災の際
に支援した小池議員が液体ミルクのことを思い出し、日本フィンラ
ンド友好議員連盟の現会長として多方面に協力を呼び掛けた

http://www.finland.or.jp/public/default.aspx?contentid=345587
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 小池現都知事は議員時代にこんな活動もしていたのですね。

 日本では育児用ミルクというと粉ミルクしかありませんが、その
歴史はこんなものです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■育児用ミルクの歴史

 日本の育児用ミルクの歴史について紹介します。

□昔は牛乳だった

 その昔、母乳が足りない時には、牛乳を与えることが一般的でし
た。

 ところが、牛乳は、たんぱく質が多すぎたり、含まれる脂肪酸が
違うなど、赤ちゃんには合わないことが明らかとなりました。

 その後は、牛乳をそのまま与えるのではなく、牛乳を二分の一や、
三分の一に薄めて、そこに砂糖や穀粉が混ぜられていました。

 しかし、その後に粉ミルクが普及していきます。

□戦前

 1917年(大正6年)、和光堂が国産初の育児用粉ミルク「キノミー
ル」を発売しました。

 その後、1920年(大正9年)に森永乳業、1923年(大正12年)に明治
乳業も育児用粉ミ ルクを発売開始しました。

 当時の育児用粉ミルクの成分は、[2/3乳+5%滋養糖]でした。

 なお、いくかの国産の育児用粉ミルクが発売されましたが、粉ミ
ルクがすぐに普及した訳で場所にありません。

 従来通り、加糖練乳も人工栄養に広く用いられていたからです。

 ただし、当時の小児科学会が、加糖練乳は、育児用には不向きで
あるとし、人工栄養には育児用粉ミルクの使用を勧めました。

 その後、1941年、牛乳営業取締規則が改正されて以降、日本では、
人工栄養に調製粉乳のみが使用されることになりました。

□戦後

 戦時中は、粉ミルクの生産供給は、ほとんどありませんでしたが、
戦後の復興とともに、生産供給が開始されます。

 昭和26年(1951年)に「乳及び 乳製品の成分規格等に関する省令」
(俗に乳等省令といわれる)が改正され、育児用粉ミルクの規格が確
立されました。

 月齢に応じて濃度を変えるタイプで、追加栄養素として、ビタミ
ン、鉄、シスチンなどが配合されていました。

 また、缶に詰められて販売され、缶の中には品質保持のため、窒
素ガスが充填されていました。

http://miii.me/milk/?p=13
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 牛乳がそのまま使われていた時代、牛乳だけだとビタミンCが不
足するという大問題がありました。また、「未殺菌ミルク」を乳児
に飲ませたため、乳児が大量に死亡したという事件があったそうで
す。

 と思っていたら、現在でも「未殺菌ミルク」は事故の原因になっ
ているのだとか。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■新しい研究は未殺菌ミルクに関連するアウトブレイクが増加して
いることを示す

 1993-2006の間には年平均3件のアウトブレイクだったのが2007-
2012には年13件に増加。

 何故未殺菌ミルクによるアウトブレイクが増えているのか

 これは一つの健康の流行である

 未殺菌ミルクは殺菌とホモジナイズをしないミルクで、宣伝して
いる人たちはそれがよりピュアで加工度が少ないと言う。しかしCD
Cはずっと警告し続けてきた。

 一部の人たちは未殺菌ミルクは乳糖不耐の人も飲めると言うがそ
れは事実ではない。「自然に帰れ」運動に共感する人たちは多くそ
こから未殺菌ミルクが流行してきた。

 1987年にFDAは未殺菌ミルクの州を超えた販売を禁止したが州は
独自に州内の販売を認めることができる。現在30州が未殺菌ミルク
の販売を認めていて2004年以降8州が新たに認めている。未殺菌ミ
ルクの販売が認められている限りそれに関連した病気は発生し続け
るだろう。

 メルボルンの幼児が死亡したことを受けて未殺菌ミルクの禁止を
要請

 州政府はメルボルンの幼児が死亡したことを受けて連邦による調
査と未殺菌ミルクの販売禁止の可能性を求める。

 ビクトリアの主任保健衛生官Rosemary Lesterが、3才の子どもの
HUSによる死亡と4才の子どもの重病事例を受けて未殺菌ミルクを飲
まないように警告した。未殺菌ミルクを販売した健康食品店のオー
ナーは、問題の製品がバスミルク(入浴用)と書いてあるものの、
顧客が飲んでいるのは知っている。製品はMountain View organic
milkで、化粧品として売られているため食品の規制では規制できな
い。

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/touch/20141211/p19
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 売ってはいけない食品を、入浴用と称して売るというのは悪質で
す。買って子供に飲ませる人がいるから売るのでしょうが。

 未殺菌ミルクは論外ですが、液体ミルクはちゃんと殺菌されて常
温で保存しそのまま飲める…というのはまさに「ロングライフミル
ク」そのものです。

 要するにロングライフミルクの中身が乳児用の調整乳になったも
のが、今言われている「液体ミルク」です。

 ロングライフミルクに反対していた「低温殺菌牛乳派」の人たち
はどう考えているのでしょうか。当然液体ミルクも反対なのでしょ
うね。

 生活クラブあたりが「液体ミルク反対」の論陣を張ってくれれば、
それはそれで尊敬しますけれど。

 さて、世間では解禁歓迎といった雰囲気の液体ミルクですが、災
害の現場では要注意だという話がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■ディスポ(使い捨て)哺乳瓶・液体ミルクが災害時の支援対象と
しての不適切な理由

 日本の大規模災害を憂慮する海外の友人たちから、被災地、避難
所で水がなくても使える液体ミルクやディスポの哺乳瓶などの提供
の申し出が増えてきている最近と聞き及びました。多くの質問を受
けるので改めて意見を述べます。

 これはどんなにその友人が心から善意で寄付を申し出てくださっ
たとして、以下の理由で不適切な部分があると懸念しています。国
際的な災害支援においてもその部分は明記されているようです。

2007年IFDの活動の手引き
http://www.jalc-net.jp/dl/OpsG_Japanese_Screen.pdf

の5pに

「無料で寄付されたり、資金援助をされたりした母乳代用品(人工
乳など)の支給は避けましょう。災害の場では、哺乳瓶や人工乳首
の寄付は断るようにしましょう。母乳代用品、哺乳瓶、人工乳首の
寄付は『どんなに善意であっても』、誤った援助です。単一の機関
で計画的に管理しましょう」

 そのこころは、以下ような疑問および事態が想定されるからです。

(1)その支給品は、適切な対象に届くか(対象を吟味して、使用
方法を伝えることができる保健医療従事者が手渡しして注意をしな
がら渡せるか)

(2)その支給品は、支援されるひとが、必要とする期間、ずっと
支給され続けるという保障があるか(持続性があるか)

 たとえば、ある被災した大学から海外留学したスタッフから10
00個のディスポ(使い捨て)哺乳瓶の寄付申し出があり、さらに必
要なら1万個の寄付をするという申し出があったそうです。

 インフラの整っていない避難所に提供するとします、生後3ヵ月
の赤ちゃんが1日8回使用するとして、1ヵ月間避難所にいるとす
ると、8×30=240個、つまり、4人分の赤ちゃんの1ヵ月分
しかないわけです。そして、250個を支給されたお母さんが、毎
回そのディスポの哺乳瓶を捨てるでしょうか。1ヵ月以降の見通し
がたたなければ、心配して、2−3回くらいは同じ哺乳瓶で与える
かもしれません。哺乳瓶の洗浄消毒は大量の清潔な水と燃料を使い
ますので、不潔になるかもしれません。これが1万個だったとして
も40人の赤ちゃんの1ヵ月分です。

 もっとも、NICUで災害用にディスポの哺乳瓶と乳首を備蓄してお
くとしたら、これは意味があります。(当院でも3日分くらいは栄
養科で備蓄しています)

 それは、使用するさい、医療スタッフの監視下にあるからで、単
一の機関で計画的に管理可能だからです。搾乳した母乳を保存する
ためにも使えます。

 液体ミルクは一見水がなくても使えるから、便利そうです。とこ
ろが、液体ミルクを使いなれない避難所のお母さんたちがどのよう
に使うかはわからないです。

 飲み残しは捨てるべきですが、残しておいてあとから使うかもし
れません。液体ミルクを温める水が不潔かもしれませんし、いれる
哺乳瓶が不潔ならいくら清潔な液体ミルクでも赤ちゃんにとって危
険です。また、使い慣れない、日本語ではないなどの理由で薄めて
使うなど不適切な利用があるかもしれません。

 「使用方法を伝えることができる保健医療従事者が手渡しして注
意をしながら渡せるか」という部分が大切かなと考えます。

http://blogs.yahoo.co.jp/nicu_sp25/8876821.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 確かに、特に混乱した災害の現場では、保管や飲み残しの問題な
どは実際に起こりそうです。

 使う側は便利ですが、安易に液体ミルクを寄付するのは間違って
いて、特に液体ミルクが一般食品と同じように配布されてはいけな
いわけです。

 できれば寄付はお金でして、管理運営できる機関がきちんと配布
していくべき、というのが結論のようです。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 賞味期限と消費期限の違いは知っていましたが、それが賞味期限
切れ食品の販売問題にもつながっているのは知りませんでした。で
も、本当の問題は賞味期限がまだ残っている商品を店に置かないと
いう小売業の問題です。このあたりは本当に過剰反応の遠いところ
です。

 ようやく涼しくなってきました。でも、気付けばもう今年も残り
わずか、来年の手帳やカレンダーが売られる季節になってきました。
まことに早いものです。

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