安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>882号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------882号--2016.10.02------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「イノシシの刺身」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 このメールマガジンは「まぐまぐ」のシステムを利用しているの
ですが、そこからこんなメールが来ました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 発行されている上記メルマガの内容について「メルマガ発行規約」
第1章第1条1項(5)に反する部分がございましたので、当該箇所を弊
社にて削除いたしました。

http://www.mag2.com/terms/publisher.html

 再度このような違反があった場合は発行停止も検討しなければな
りませんので、今後とも規約を遵守していただきますようお願いい
たします。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 どなたかが削除依頼を出したようですね。まぐまぐにはメールマ
ガジンのバックナンバーを表示する機能がありますが、そこで一部
削除したようです。

 でも、残念ながら私は自分のサイトを持っているので、バックナ
ンバーは以下のところで今も「削除していない」状態で読めます。

「安心!?食べ物情報」のバックナンバー
http://food.kenji.ne.jp/review/reviewb.html

2016/09/26 第881号
http://food.kenji.ne.jp/review/review880.html

 私のところには何も言ってきていませんが、連絡をいただければ
上記からも削除してかまいません。ただし、削除依頼は公開させて
いただきます。

 さて、今年はアメリカでまたまた穀物が豊作となり、価格低下が
続いているようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■豊作確定で、今季の穀物価格は安い

 国際穀物価格の低迷傾向が一段と顕著になっている。CBOTトウモ
ロコシ先物相場は6月8日の1Bu=439.25セントをピークに、足元で
は330セント水準まで値下がりしている。大豆先物相場も6月10日の
1Bu=1,208.50セントに対して、9月中旬は950セントの節目割れを
打診する展開になっている。

 こうした穀物価格が値下りしている背景にあるのは、2016/17年
度産の米国産穀物が記録的な豊作環境なることが確定に向かってい
ることだ。米農務省(USDA)の最新推計によると、イールド(単収)
と言われる単位面積当たりの収穫量は、トウモロコシが1エーカー
当たり174.4Bu(前年度は168.4Bu)、大豆が同50.6Bu(48.0Bu)と
予想されている。これはともに過去最高の水準である。トウモロコ
シの170Bu台は14/15年度の171.0Buに続いて二回目、大豆の50Bu台
に至っては米国の穀物史上で初めてのことである。

 米国産穀物は13/14年度から昨年まで3年連続の豊作状態にあり、
シーズン初めの段階では過去の経験則から「4年連続の豊作は難し
い」との見方も強かった。しかし蓋を開けてみれば、春先の作付け
作業は順調に進み、その後の生育期もホット・アンド・ドライ(高
温乾燥)という天候障害は回避され、7〜8月にかけての受粉もほぼ
理想的な状態で過ごすことができた。エルニーニョ現象の影響で南
米産の供給に障害が発生したことで5〜6月にかけては米国産穀物相
場も上昇したが、その後はほぼ一方的と言っても良い値下がり傾向
が観測されている。

 通常だと、この時期の穀物相場は「天候相場」という天気予報に
一喜一憂する乱高下し易い時期になるが、今季は目立った天候リス
クが実現せずに、常に豊作見通しを確認する形で「天候相場」を消
化してきた。その結果が、上述のような過去最高のイールド見通し
であり、それがいよいよ収穫されて市場に出回る時期が近づいてい
る訳だ。これを穀物相場の世界ではハーベスト・プレッシャー(収
穫圧力)と呼ぶ。収穫物が出回ることで現物市場の需給緩和圧力が
強まる中、先物価格も年間で最も値下がりし易い時になる。

 USDAによると、9月25日時点の収穫進捗率はトウモロコシが15%
(前年同期16%、平年19%)、大豆が10%(前年同期17%、平年13%)
となっており、まだ多くの収穫物が農地に存在している。このため
に、長雨や早霜などの天候障害が発生すると、イールド見通しが下
方修正される余地は残されている。実際に9月上旬には雨がちな天
候を受けて品質悪化に対する懸念が穀物相場を押し上げるような場
面も観測されている。しかし、収穫作業は、数日といった短期間で
も乾燥した天気が続けば一気に消化できるものであり、需給緩和が
決定的となった今季の安値を確認するステージが続き易い。

 なお、期末在庫(年度末17年8月時点の在庫)見通しは、トウモ
ロコシが12/13年度の8.21億Buから23.84億Bu(前年度は17.16億Bu)
まで急増する見通しになっている。大豆も12/13年度が0.92億Buだ
ったのに対して、今年度は3.65億Bu(同1.95億Bu)が見込まれてい
る。このまま大きなトラブルがなければ、記録的な豊作と潤沢な在
庫が国際穀物相場を押し下げることになり、円高の影響もあって日
本の輸入トウモロコシや大豆価格もアベノミクス開始後の最安値水
準が実現することになる。

http://bylines.news.yahoo.co.jp/kosugetsutomu/20160927-00062623/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 安いのは結構なのですが、背景には豊作以外に、世界的な需要の
低迷もあるのではないか?などと思います。

 それにしても、マスコミでは「値上がり」には反応するが、「値
下がり」は放置する傾向がある中で、こういう情報提供は貴重です。

 最後は前回紹介した「トクホ」の取り消しに関連して、成分調査
をやり直したいというニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■トクホ全製品、成分調査やり直しへ 消費者庁が指示

 大阪市内の業者が販売していた特定保健用食品(トクホ)の有効
成分が、表示どおりに含まれていなかった問題を受け、消費者庁は
トクホの全1270製品の成分調査をやり直すよう、業界団体を通
じて関係メーカーへ指示した。

 調査はできるだけ社外の専門機関が実施し、1カ月後までに同庁
へ提出させる。含有量が適切でない場合は速やかに報告するよう求
めている。同庁によると許可済みの製品のうち約半数がすでに市販
されていないとみられ、その場合は許可を取り下げる「失効届」を
出させる。

 また、同庁もトクホ製品の一部を店頭で買い、成分を調べる「抜
き打ち調査」についても、当初は来年度から始める予定だったが、
今年度内に前倒しする。

 トクホの制度では当初は許可が4年更新でその都度、試験結果を
審査していたが、規制改革で97年から永久許可制となった。岡村
和美・同庁長官は「現制度では企業の良識に期待せざるをえない。
製法や原料などの事情が変わればすぐに報告すべきだ」としている。

http://www.asahi.com/articles/ASJ9X52Z4J9XUTFL00C.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「トクホ」は発売時に承認しますが、その後は放置状態になって
いたわけです。

 「すでに市販されていない」トクホ製品は、別に何か不具合があ
ったわけではなく、単に売れなかっただけだと思いますが、そんな
場合でも届出不要だったとは驚きです。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「イノシシの刺身」
------------------------------------------------------------

 こんなメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 今週NHKの朝の番組で、猪肉を刺身で食べるということをやって
いました。へえと思ったのですが、猪肉は生ではとうてい食べるこ
とはできません。案の定その後、フリーの科学ジャーナリストさん
がツイッターでこれはウソですとつぶやいておられました。つまり
完全にNHKの誤報ということになります。それなのに、誤報を知ら
せるサイトではきょう(29日)現在なんの動きもありません。白イ
ンゲンの一件のように健康に影響が出るのに、このサイトの目は節
穴なのかとあきれ果ててしまいました。

 ジビエの生食は厚労省筋でもいけないと言っているのに、なぜこ
んなことが起こったのかほんとうに不思議です。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この件は結構話題になっています。私もこの番組で「離島特集」
をやっていたのは見ていて、最初の方のきれいな景色を紹介すると
ころは見ました。その後、西表島で「イノシシの刺身」を出してい
るという店を紹介したのだそうです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■NHK「あさイチ」で紹介された“イノシシの刺身”「保健所が許
可している」発言に波紋 保健所とNHKに話を聞いた

 9月27日に放送されたNHKの番組「あさイチ」で紹介された、西表
島(沖縄県)の“イノシシの刺身”が物議をかもしています。番組
内で「イノシシの生食は保健所が申請を受け付けた店でだけ提供が
できる」と紹介されたのですが、野生獣の生食を保健所が許可する
ことはありえないだろうとネット上で指摘が相次ぎました。

 また、朝の時点では「あさイチ」の公式サイトに“イノシシの刺
身”の写真が掲載されていましたが、現在は番組内で紹介された別
の食品の写真に差し替えられています。

 果たして、本当に保健所が“イノシシの刺身”の提供に、許可を
出したのでしょうか。番組内で紹介された西表島・八重山福祉保健
所は台風17号が直撃しており職員が全員出払っていたため、関係機
関である沖縄県保健医療部・生活衛生課に話を聞いてみました。

●沖縄県保健医療部・生活衛生課の返答

 まず、イノシシの肉について、基本的に生食の許可を出すことは
沖縄県に限らず全国的にありえないとのこと。NHKで“イノシシの
刺身”が紹介されたことについては把握していたそうですが、提供
している店名については取材時点ではまだ分かっていないそうです。

 肉の生食については、牛肉など、一部の食肉については基準を満
たしていれば食用として提供できると食品衛生法で定められていま
す。一方、レバ刺し(牛レバーの生食)や豚肉の生食は禁止されて
おり、違反した場合、提供した店に罰則が与えられます。

 では、イノシシの場合はどうなるのでしょうか。イノシシはジビ
エ(野生鳥獣肉)に分類されており、厚生労働省の「野生鳥獣肉の
衛生管理に関する指針(ガイドライン)」で以下のように定められ
ています。

 飲食店営業等が野生鳥獣肉を仕入れ、提供する場合、食肉処理業
の許可施設で解体されたものを仕入れ、十分な加熱調理(中心部の
温度がセ氏75度で1分間以上又はこれと同等以上の効力を有する方
法)を行い、生食用として食肉の提供は決して行わないこと。

 野生鳥獣肉を用いて製造された食肉製品を仕入れ、提供する場合
も、食肉処理業の許可施設で解体された野生鳥獣肉、かつ、食肉製
品製造業の営業許可を受けた施設で製造されたものを使用すること。

 このように生食は認められていませんが、レバ刺しのように法律
で禁止されているわけではないため、生食用としても罰則などはあ
りません。ただし、食中毒など健康被害を引き起こした場合は、食
品衛生法違反となり罰せられます。

 以上から、同課ではNHKの「イノシシの生食は保健所が申請を受
け付けた店でだけ提供ができる」という発言については、何か手違
いや事実誤認などがあったのではないかとしています。提供してい
る店舗が分かり次第指導が入る可能性が高く、また、イノシシの生
食は食中毒などの健康被害を引き起こす危険性が高いため、決して
食べないようにと呼びかけています。

●NHKからは返答待ち

 同件について、NHKにも以下の2点を質問してみました。

・八重山福祉保健所の「イノシシの生食は保健所が申請を受け付け
た店でだけ提供ができる」という説明はどのようないきさつで得ら
れたものだったのか

・公式サイトの“イノシシの刺身”の写真が別のものに差し替えら
れたのはなぜなのか

 現在この質問については、NHKからの返答待ちとなっています。
返答があり次第、追ってご報告いたします。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160927-00000084-it_nlab-life
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この記事では返答待ちになっていますが、同様の質問をFOOCOMの
松永さんがしていて、回答を得ています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 担当者の解答は次の通り。

◆イノシシの刺身を出して良い、という「許可」はない

◆飲食店で、イノシシを生で出していることがわかった場合には、
厚労省の野生鳥獣の衛生管理に関する指針(ガイドライン)に沿っ
て「生はダメ」と指導している。

◆まんべんなく指導しているつもりだが、島は離れているので目が
行き届かない部分はある。だが、出しているのがわかれば必ず「生
はいけない」と指導している。

◆飲食店が野生鳥獣の肉を提供する場合には、食肉処理業の許可施
設で解体されたものを仕入れなければいけない。飲食店が、飲食店
営業の許可に加え、食肉処理業の許可を受ければ、とさつや解体、
調理ができる。そのあたりのことが、混同され、「申請受け付けう
んぬん」という話になったのではないか。

◆私は番組を見ていないが、yahooニュースなどを読む限り、なぜ、
NHKがここまでの内容を流してしまったのか、不思議だ。

http://www.foocom.net/column/editor/14927/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 保健所としては当然の対応で、要するに「イノシシの刺身」は保
健所の指導を無視したか、僻地のため、指導の手が届かなかったか
していたのでしょう。

 と思っていたら、保健所はちゃんと仕事をしていました。以下の
記事はもう10年以上前ですが、イノシシ(西表島ではリュウキュウ
イノシシ)から肝炎ウィルスが検出されたということで、生では食
べないように指導しているというものです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■肉は生食避けて イノシシから肝炎ウイルス

2004年12月17日

 竹富町西表島産のリュウキュウイノシシからE型肝炎ウイルス(HE
V)が検出されたことを受け、八重山福祉保健所は、イノシシの肉を
出す飲食店に対し生食しないよう呼び掛けを始めた。県外ではブタ
でHEVに感染し死亡した例も出ている。個人で食べる狩猟者も多い
ことから、保健所では「寄生虫感染の可能性も高く、十分に加熱調
理して食べてほしい」と話している。

E型肝炎は経口感染する急性肝炎で、中には劇症化して死に至る
例もある。潜伏期間は平均6週間で、食欲不振や黄疸などの症状を
発症する。国立感染症研究所でも「注目すべき感染症」に挙げ注意
を呼び掛けている。

先月、那覇市で開かれた県公衆衛生学会で県衛生環境研究所微生
物室の中村正治主任研究員らが、2000年に西表島で捕獲されたリュ
ウキュウイノシシからHEVが検出されたと発表した。県内のイノシ
シからの検出は初めてだという。

食事からの感染については、今年8月、北海道でブタの内臓の生
焼けを食べた6人がHEVに感染、1人が劇症肝炎で死亡した。ほかの
感染例でもブタやイノシシの生肉や内臓によるものとみられる事例
が報告されている。

リュウキュウイノシシは沖縄本島北部や石垣島、西表島などに生
息し、毎年11月15日から翌年2月15日までの間わなや猟銃で捕獲さ
れ食用にされる。昨年期の八重山では729頭の捕獲が報告されてい
る。
http://ryukyushimpo.jp/news/prentry-119649.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これを無視して「保健所の許可を得ている」とNHKに語った店
主が悪質で、そのウソを真に受けて、持ち上げるような報道をした
NHKが無知無能だったというわけです。

 以下は厚労省の「E型肝炎Q&A」から。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■シカやイノシシなど野生動物の肉等を生で食べても安全ですか?

A シカやイノシシなど野生動物の肉等は生で食べないようにしま
しょう。

 HEVは妊婦や高齢者、HBVあるいはHCVの持続感染者に感染すると
劇症肝炎を発症し、死亡する率が高いという研究結果があることか
ら、妊婦及び高齢者は特に野生動物の肉等を生で食べることを避け
るべきです。

 野生動物が人獣共通感染症や食中毒の原因となる病原微生物、寄
生虫類等を保有している可能性は、常に念頭におく必要があります。
過去にも、野生動物の肉の生食は腸管出血性大腸菌感染症やトリヒ
ナ症及び肺吸虫症等の原因となっています。これらの病原体は一般
に通常の加熱によって死滅することが知られていることから、野生
動物の肉等を食べる際には中心部まで火が通るよう十分に加熱を行
うことにより感染を予防することができます。

 なお、2003年に報告された事例は、シカ肉中から検出されたHEV
の濃度が高いため、処理の過程で肝臓から汚染されたのではなく、
シカ肉内に残留する血液中に含まれていたHEVが感染源となった可
能性が高いと考えられます。

http://www.mhlw.go.jp/houdou/2003/08/h0819-2a.html#16
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 こんな記事を調べていたら、私の家に新聞オリコミで毎週配布さ
れてくる地元無料紙に、こんな記事が出ていました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■刺身で出せる鶏 求めて 紀州鴨と赤鶏の食べ処 楽 太田隼人オー
ナー

 刺身で出せる紀州赤鶏にこだわる焼き鳥店、楽(Gaku)オー
ナーの太田隼人さん(32)。歯ごたえがあり、味わい深い鶏肉を求
め、実家の養鶏場で飼育方法を工夫し、納得できる鶏に行き着いた。
2013年末、和歌山市に開いた楽で鶏肉料理を提供し、食べた人
の幸せそうな笑顔に喜びを見いだす。

□自らさばいて提供

 店はビルの2階。玉砂利と石の階段は、落ちついた日本料理店の
雰囲気を出す。中に入ると、威勢良い声が飛び交い、煙の中を香ば
しさが漂う。

 「新鮮な紀州赤鶏を味わってもらうため、湯浅で朝びきした鶏を
毎日5、6羽、自分でさばき、持ち込みます」

 祖父の養鶏場を継いだ父を、小学生のころから手伝った。大学は
大阪に出て、派遣会社に就職。Uターンし持ち帰り焼き鳥店を始め、
25歳で湯浅に「YaKiToRi遊(ゆう)」をオープンした。

 「開店時から5種類の鶏の刺身を出しました。ある時、全ての部
位は生食できると気づき、どうすればさらにおいしくなるかを考え
ました」

□エサ、飼育法に工夫

 養鶏場を継いだ兄は当時、メーンを鶏から紀州鴨に切り替えつつ
あった。そんな中、目をつけたのが赤鶏だ。一般に、ケージで育て
60日程度で出荷する鶏が多いが、放し飼いで100日ほどかけ、じ
っくり育てる。鴨のエサを取り入れ、配合に気を配った。

 29歳で和歌山市に「楽」を開店した。「遊」のころからこだわり
は、肝。通常の肝より脂がのり、深い味わいの白肝を持つ鶏に目標
を定めた。

 「理想の鶏は、成長しきる直前のもの。身がしまり、歯ごたえが
ある。刺身でおいしいと、焼いてもいい。うま味を最大限に引き出
すため、部位により、白、黒のしょう油、土佐酢などタレを変えま
す。兄が力を注ぐ鴨も、あぶり、つくねと用意しています」

http://www.nwn.jp/feature/16092801_gaku/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 上記のNHKと似たようなものですね。地元ですので無視するの
もいけないと思い、以下のようなメールを送りました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 9月28日付貴紙「刺身で出せる鶏…」の記事について、以下の
点を指摘しておきます。

(1)鶏肉に限らず、肉類を生で食べることは非常な危険がありま
す。これは「新鮮だから大丈夫」という性質のものではありません。

以下は東京都が出している「ちょっと待って!お肉の生食」という
記事です。

------------------------------------------------------------

1 お肉は生で食べると、食中毒になることがあります

 鶏刺し、とりわさなど肉の生食による食中毒の原因菌である「カ
ンピロバクター」や「腸管出血性大腸菌(O157など)」は、少量
の菌で食中毒を起こします。新鮮であっても、菌が付いている肉を
生で食べれば、食中毒になる可能性があります。

2 子どもや高齢者がお肉を生で食べると、特に危険です

 カンピロバクターによる腸炎は、子どもに多く発生します。また、
腸管出血性大腸菌(O157など)による食中毒では、合併症で溶血
性尿毒症症候群(HUS)を発症する率が子どもにおいて高く、腎機
能障害や意識障害を起こし、死に至ることがあります。子どもに限
らず、カンピロバクターによる食中毒の後、手足の麻ひ、呼吸困難
等を起こすギラン・バレー症候群を発症することがあります。

3 「生食用」の牛レバー、鶏肉、豚肉は流通していません

 牛レバーの内部には、鮮度や衛生管理の方法に係わらず、腸管出
血性大腸菌がいることがあります。そのため、現在、牛レバーを生
食用として販売・提供することは法律で禁止されています。

 また、豚の食肉(内臓を含む)についても生食用としての販売が
禁止されています。

 鶏肉には生食用の衛生基準がありませんが、流通しているものは
すべて加熱用です。これらの肉を生で食べると食中毒になる可能性
があります。

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/anzen_info/nama/
------------------------------------------------------------

 先日、NHKで西表島でイノシシ肉を生で食べさせている店のこ
とを無批判に報道して、批判されていることはご存じと思います。

 貴紙のこの記事も同様に危険なものを推奨したという点で非難さ
れるべきものと思います。

(2)記事からは、使っている鶏肉が「紀州鶏」か「赤鶏」かわか
りませんが、養鶏についても間違った記述をしています。

 産卵鶏は通常「ケージ」で飼いますが、肉用の鶏はケージを使い
ません。一度でも見に行けば、誰にでもわかることですが、県内に
ケージ飼いしている肉用鶏などはありません。

 肉用鶏の飼育に「ケージ飼い」を持ち出してくるだけで、「優良
誤認」を狙ったデマであると断言できます。

 また、「放し飼い」というのも間違いです。ケージ飼い以外の飼
育方法は、「平飼い」と「放し飼い」がありますが、「平飼い」は
大きな鶏舎の中で飼い、鶏はその中を自由に動けます。「放し飼い」
は鶏舎の外まで自由に出て行ける状態のことを言い、このような飼
い方をしている鶏舎は県内にはないはずです。

 また、「放し飼い」では鶏は自由にエサを食べますので、何をど
れだけ食べるかわからず、効率が悪く安全でないということも知っ
てください。

 総じて、この業者の方は、鶏の飼育について、ウソを並べて優良
誤認を狙っており、貴紙の記者がそれにだまされたのだと思います。

 記事の削除と訂正を助言しておきます。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ここの記者から電話がかかってきて、「法律では規制されていな
い」という一点張りの回答でした。

 こういう馬鹿が多いので、国も苦労するわけです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■鶏の生肉メニュー、規制ないけど危険 国が対策に本腰

 鶏レバーやささみの刺し身、たたきなど、鶏の生肉の提供を見直
すように、厚生労働省がこの夏から飲食店に呼びかけている。激し
い腹痛や下痢を引き起こす細菌「カンピロバクター」による食中毒
を防ぐためだ。牛レバーや豚の生食は規制されているが、鶏は規制
がなく、大規模な食中毒も起きている。9、10月も食中毒の発生
が多く、引き続き注意が必要だ。

 東京都内で半世紀続く焼き鳥店。男性会社員(39)が鶏刺しを
楽しんでいた。「脂っぽくなくて大好物。食中毒も気になったこと
はない」。経営者は「刺し身やたたきは創業以来の人気メニュー。
カンピロバクターには気をつけている」。

 焼き鳥用とは別に、当日朝にさばかれた肉を仕入れる。かつては
軽く湯通しだけだったが、牛生肉の食中毒が盛んに報道された後は
表面が白くなるまでゆでている。卸業者からも「生食用ではない」
と言われている。食中毒はこれまで起こしていないという。

 厚労省は6月に全国の保健所に対策強化を指示。あくまで要請だ
が、「生や半生で提供する鶏肉メニューを見直そう」と書いたチラ
シを初めてつくり、75度で1分間、中心部まで十分に加熱するこ
とを飲食店に求めた。客向けのチラシも用意し、「よく加熱された
鶏肉料理を選びましょう」と呼びかける。

 食中毒の一因が、鶏の腸などにいるカンピロバクターという細菌
だ。細菌性食中毒の約6割を占め、全国で例年300件、約2千人
が発症。今年4、5月に東京と福岡で開かれた肉料理のイベントで、
同じ業者の鶏ささみや胸肉のすしを食べた計800人以上が腹痛や
下痢など食中毒になったことも、今回の呼びかけのきっかけとなっ
た。

http://www.asahi.com/articles/ASJ9R4S6TJ9RUTIL01L.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 私は食べ物の規制は少ない方がよいと考えていますが、現状を見
ると、ある程度は法律で規制するのもやむなし、ということになっ
ていきそうです。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 孫が4歳の誕生日を迎えまして、用意したのが「仮面ライダーゴ
ーストケーキ」孫のリクエストなんですが、こんなものもネットで
売っているのですね。ちゃんと前日に冷凍で届きました。

 来週は運動会だそうで、今年は泣かずにがんばってくれるでしょ
う。

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