安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>877号


-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------877号--2016.08.28------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「検査の終わり方」

-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
--〔話題〕--------------------------------------------------

 まず、前回の「フードバンク」の話に関連したニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■セブン-イレブン/販売期限切れ商品、サプライチェーン内の循
環を確立

 セブン-イレブン・ジャパンは8月19日、東京都と埼玉県の一部の
セブン-イレブン店舗(約1300店)で排出される販売期限切れ商品
を循環型資源として自らのサプライチェーン内で循環させる経路を
確立させ、8月より運用すると発表した。

 排出した弁当や惣菜等(保存料・合成着色料不使用)の販売期限
切れ商品は、セブン-イレブン独自の廃棄物回収システム「エコ物
流システム」(1994年開始)により、店舗から回収され、アルフォ
でフライドミール(配合飼料原料)にされている。

 今回は、そのフライドミールを含む配合飼料をフィード・ワンが
製造し、指定の養鶏農場で鶏の飼料として利用する。

 生産された鶏卵をセブン-イレブンの専用工場「わらべや日洋浦
和工場」でチルド弁当の原材料の一部として使用することで循環型
のリサイクルを行うという取り組み。

 今後もセブン-イレブン店舗から排出される販売期限切れ商品の
食品残渣を有効資源として活用していくと共に、循環型社会を目指
し、食品リサイクルについて今後も積極的に取り組んでいくという。

http://ryutsuu.biz/commodity/i081929.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これは筋悪の発想です。こんな「リサイクル」にカネをかけるな
ら、何故素直に「フードバンク」などに供出して食べてもらおうと
思わないのでしょうか?

 「食品リサイクル」は悪いことではないと思われる人も多いでし
ょうが、次の二つの理由でよくないと考えています。

(1)BSEの教訓:「リサイクルは危険だ」食品のサプライチェ
ーンの最下流から上流に逆流させるのは、様々な既知、未知の危険
を伴うということがBSE問題が我々に残した教訓です。

(2)投入コスト:廃棄食品を飼料に再生させるためのコストは、
本来の飼料生産コストより大きいですから、経済的に無意味なこと
をやっています。

 「保存料・合成着色料不使用」をアピールしたい下心があるなら、
あまりに動機が不純というものでしょう。

 次は「最低賃金」や「フードバンク」で紹介したコストコの話題
です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■コストコが正社員にも「時給制」を導入、「同一労働同一賃金」
のメリットと課題

 大手外資系ショッピングセンターのコストコが、管理職以外の正
社員でも時給制を導入していることが、情報サイト「ビジネス+IT」
の記事「コストコが管理職以外『全員時給制』なワケ」で紹介され
ていた。

 記事によると、コストコでは同一労働同一賃金の考え方で、全体
の約50%を占める正社員にも時給制を導入しているという。全国で
同じ仕事をするのであれば、同じ時給が支払われる。

 正社員にも時給制を導入すれば、バイトや契約社員との格差も少
なくなり、より柔軟な働き方が実現しそうだ。実際に同社の中途採
用募集のページを見ると、パートタイムと正社員で全く同じ金額の
時給が掲載されていた。

https://www.bengo4.com/c_5/c_1098/n_5017/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 何だか面白いですね。「非正規」などという表現は滅びてほしい
ものです。

 次は「築地市場」の話題で、こんなページがありました。

■築地市場の豊洲移転が不可能な理由
http://ameblo.jp/mori-arch-econo/entry-12182683151.html

 内容はあえて紹介しませんが、見に行くとあまりの内容のひどさ
に驚くと思います。

 10トントラックの「ウイングタイプ」横開きの写真を掲載してい
て、魚を運んでくるトラックが横開きして下ろすと思っているのに
は私も驚きました。

 こんな調子で延々と移転反対の記事を書いているのですが、書い
ているのは「新国立競技場」で一山あてた「建築アナリスト」です。

 新国立競技場の見直しの話では、建築のことはよくわからないの
で、そんなものかと思っていましたが、こんな人の口車に乗ったの
だったら、ちょっと心配になってきます。

 ということで、それに対するツッコミのまとめサイトです。

■豊洲新市場は欠陥施設なのか?
http://togetter.com/li/1014036

 コメントを少しだけ引用しておきます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

□森山氏は新国立競技場のネタ切れで困り、数周遅れの移転反対ネ
タで注目を集めているだけとしか思えない杜撰さですね

□豊洲新市場が落ち着いたあとは原宿駅改良に飛んできそうで今か
ら戦々恐々としてる

□森山氏はとにかく運動として中止を勝ち取ることにだけ主眼を置
いてる。とにかくたくさんケチをつけて世論を煽って中止しろとい
う声が強くすることだけを目的にしている。国立競技場のザハ案撤
回と同じ構図を作りたいだけだからな。

□グッド。こういうまとめ待ってた。

□この件で初めて森山氏知りましたが、国立競技場も設計変更させ
たそうですがそん時もこんな感じで偏った情報で煽ってたんですか
ね??

□海水で流すにせよ水道水で流すにせよ、ボウフラが湧くような水
たまりを羽化するまで何日もほっとくのか、あんたら何扱ってるの?
食品扱ってるんじゃないのでおしまいの話ですねそれは。

□あんたら何扱ってんだ?と言うのは、ネズミが跋扈し野良猫が歩
きまわり天井では野鳥が舞うオープン環境な築地市場において、と
ても痛い言葉でして…だから豊洲に行くんだよ!としか言いようが
無い…(´・ω・`)

□逆に言えば、あんな環境でこれまで大きな事故を起こしていない
と言うのは、関係各所の甚大な努力の賜物ではあります。ただ欠陥
を放置して人任せというのは、TOPマネジメントとしては失格で、
どのみち大きな変革は必須事項だった訳です。

□豊洲市場では無く森山氏の信頼性を問いたくなる・・・ホントに
この人がこれまでかかわった案件大丈夫なの?

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 次は、以前に「お湯がなくても水で食べられる」という情報を紹
介したカップ麺ですが、「水でなくてもよい」という情報も追加さ
れています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■発想の転換 カップ麺(カップヌードル、カップうどん)は水が
無くても室温で有効利用できる提案

 災害時の初期段階では電気、ガス、水道が停止し、慣れ親しんだ
カップ麺が利用しにくい。げんに熊本地震においても、カップ麺は
水がないために利用できなかったという苦情がでた。はたして、熱
湯や水がなければ利用できないのかと疑問がわく。

 筆者は、各種飲み物、身近な加工食品を用いて室温でアルファ化
米を戻すと、熱湯がなくてもおいしいご飯にすることができる提案
をすでにした。(*2015年)

 カップ麺も同様に身近な飲み物を室温で注ぎ入れて戻す実験をし
た結果、おいしい麺に戻すことができたのでお知らせする。

□カップヌードル

方法 

 カップヌードル(日清食品株式会社)77gに各種飲み物300ml
(カップに表示された線まで)加え30分間室温(26℃)で放置した。
通常の方法―熱湯を加え3分間放置したものを比較のために用意した。

 各種飲み物は、通常身近に飲まれている茶飲料(4種)、炭酸飲
料(4種)乳酸飲料(1種)野菜ジュース(1種)清涼飲料水、比較
対照として水、計12種類を28.4℃でカップ麺に加え戻した。(実験
日2016.8.9.)

 各種飲み物で戻したカップヌードルの色、味、食感、香りを水、
熱湯で戻したものと比較すると、茶類(茶、烏龍茶、麦茶)、甘過
ぎない飲み物、弱い炭酸入り飲み物(ウイルキンソン、アクエリア
ス)野菜ジュースは熱湯、水に劣らず、むしろおいしい食感(冷麺
の食感)になり、おおいに有効利用できることを認めた。なお、麺
を戻す時間は室温で異なるので戻し時間の調整が必要である

http://bylines.news.yahoo.co.jp/okudakazuko/20160824-00061456/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 コーラやジュースで作ったカップ麺を食べたいとは思いませんが、
非常時には知っておいた方がよい情報です。

 次は不当取引の摘発情報です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■ファミマが6.5億円不当減額 公取委勧告、下請け業者に返還

 公正取引委員会は25日、下請け業者に支払うべき代金から計6億
5千万円を不当に減額していたとして、ファミリーマートに対し、
下請法違反で減額分の返還や再発防止を勧告した。

 対象の下請け業者は、プライベートブランド(PB=自主企画)
の食品の製造委託を受けていた20社。公取委が2004年に勧告内容を
公表し始めて以降、減額行為として4番目に高い。

 公取委によると、違反行為を認定したのは14年7月〜今年6月分。
下請け業者に、各店舗が閲覧するカタログの制作費や開店後3日間
に売れ残った商品の代金の一部、セール期間の値引き相当額などを
負担させており、これが下請け代金の減額にあたると判断した。

 下請法は、下請け業者に責任がある場合を除き、合意があっても
発注時に決めた代金を減らすことを禁じている。同社は「取引先に
もメリットがあり、合意していたので、違反との認識がなかった」
と説明。既に25日付で全額を返金しており、「勧告を真摯に受け止
め、再発防止に努める」とした。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG25HB2_V20C16A8CR8000/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 今回はファミマが摘発されましたが、同業他社も同じようなこと
をしているのではないでしょうか。

 下請けいじめと低賃金労働で設けた金をため込んで、いったい何
がしたいのかと思います。しかもその金を使って商品値下げを企む
という、デフレの実行犯になっています。

 下請けいじめをやめ、給与を上げて、みんながハッピーになる道
に何故すすまないのか?

 最後はTPPの話題です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■米共和党上院トップ「TPP審議は次期政権下で」

 日米など12カ国が2月に署名した環太平洋戦略的経済連携協定
(TPP)をめぐり、マコネル上院院内総務(共和党)は25日、
米議会による批准は次期政権の発足まで行われないとの認識を示し
た。複数の米メディアが報じた。オバマ大統領は来年1月までの任
期中の批准を目指すが、実現はさらに困難になった。

 マコネル氏は地元ケンタッキー州での集会で、現在の合意内容に
は「深刻な欠陥があり、今年中に決定が下されることはない」と発
言。さらに「次期政権下でTPPに変更が加えられて、審議される
ことはありえる」と述べた。

 マコネル氏はこれまで11月の大統領選からオバマ氏の任期末ま
での期間での批准の可能性について「ごくわずかだ」としていた。
TPP批准をめぐってはライアン下院議長も下院での審議について
十分な賛成票を得られないことを理由に消極的な姿勢を示している。

http://www.sankei.com/world/news/160826/wor1608260004-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 アメリカの現大統領は何とか任期中に批准を、という立場でした
が、これで最終的にTPPは失敗に終りそうです。何しろ、次期大
統領候補は二人ともTPP反対を表明しています。

 TPPがよいとか悪いとかではなく、民主主義社会では合意形成
に失敗すればそれまでということです。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

------------------------------------------------------------

今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「検査の終わり方」
------------------------------------------------------------

 FOOCOM.NETで斎藤さんがこんな記事を書いています。まずは前半
のBSE問題について。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■検査の終わり方。いつ、だれが、鈴をつけに行くのか?

2001年 国内1頭目のBSE発生、10月全頭検査開始、肉骨粉飼料禁止

2005年 検査対象20月齢以上に引き上げ(しかし、各自治体は風評
被害を恐れ全頭検査継続)

2009年 4月と畜場でのピッシング(脊髄にワイヤを挿入し牛が暴
れないようにする)完全禁止、5月OIE総会で日本は管理されたリス
ク国に認定

2013年 4月国産牛検査対象30月齢以上に引き上げ、5月OIE総会で
日本・米国は無視できるリスク国(清浄国)に認定、7月国産牛検
査対象を48月齢以上に引き上げ(各自治体は全頭検査廃止)

2016年 健康牛の検査廃止の提案

 紆余曲折はあったが、飼料管理・特定部位除去と、世界でもまれ
な全頭検査という仕組みを採用してBSE牛の対応を進めその結果を
逐一報告し、日本におけるBSE汚染牛の発生を図式化(講演資料よ
り)して対応策の有効性を示してきた。

 そして、リスク管理部門の厚生労働省が検査廃止に伴うリスク審
査を依頼し、リスク評価を食品安全委員会が実施するリスク分析の
仕組みが働いていると思う。

 国が評価し施策を実施しても、各自治体ではたとえ科学的に正し
い判断でもなかなか全頭検査をやめられなかった過去もあったが、
やっとここまで来たかという感じである。

 しかし、残念ながら実態は、現実のリスクを理解されたというよ
りも、消費者やマスコミのBSEに対する関心の低下が施策実現には
必要であったということかもしれない。

http://www.foocom.net/column/residue/14776/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この件に関する食品安全委員会の現在の見解は以下のとおりです。
 
--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

【BSEの状況と人への感染リスク】

■前回評価(2013)以降の検証の結果、飼料規制等のBSE対策が継
続されている中では、今後、定型BSEが発生する可能性は極めて
低いとした2013年評価書の評価は妥当

□非定型BSEについて知見を整理

□疫学的に非定型BSEと人のプリオン病との関連を示唆する報告は
ない

□非定型BSEの発生頻度は極めて低い

□H型について、動物実験では人への感染の可能性は確認できな
い。

□L型について、SRM(特定危険部位)以外の組織の感染性は極め
て低い。

■牛群のBSE感染状況、輸入規制、飼料規制、食肉処理工程での
措置に加え、種間バリアの存在を踏まえると、SRM(脳、せき髄
など)以外の牛肉等の摂取に由来するBSEプリオンによるvCJ
Dを含む人のプリオン病発症の可能性は極めて低い

【評価結果】

■現在と畜場において実施されている、食用にと畜される48か月齢
超の健康牛のBSE検査 について現行基準を継続した場合と廃止した
場合のリスクの差は非常に小さく、人への健康影響は無視できる

□飼料規制の重要性

 飼料規制の実効性が維持されていることを確認できるよう、高リ
スク牛を対象としたBSE検査により、BSEの発生状況を引き続き確認
することが必要

□全てのと畜される牛に対すると畜前の生体検査の適切な実施

 生体検査において、24か月齢以上の牛のうち、運動障害、知覚障
害、反射異常又は意識障害等の神経症状が疑われたもの及び全身症
状を呈するものを対象とするBSE検査が行われる必要

□今後、特に非定型BSEに係る最新の知見についても、引き続き収
集する必要

https://www.fsc.go.jp/senmon/prion/bse_information.data/bse_information_gaiyou.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 イギリスで発生し、世界中を騒がせたBSE問題は、未知のプリ
オン病の問題でもありましたが、誤ったリサイクルの問題でもあり
ました。

 現状ではBSEは根絶されたわけではありませんが、社会的な健
康リスクとしてのBSE問題は収束したということです。

 残っているのは「非定型」といわれる、おそらく自然発生してく
るBSEですが、これはモニター監視のみで十分であり、人への健
康被害はSRM除去さえしていれば問題ないというのが結論です。

 以前はこういう結論が出るのは当然として、実際に検査を廃止す
るのは社会的な抵抗が大きいだろうと予想していましたが、その予
想は全くはずれてしまったようです。

 その原因が、マスコミがBSEに対して興味を失ってしまったこ
とだとは!彼らの健忘症もよいこともあるようですね。もちろん、
忘れてしまって全く問題ありません。

 ということで、こちらの「検査の終り方」はおそらくこのままで
粛々と進んで行くと思います。

 問題があるとしたら、後半の方です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 厚生労働省は2011年3月から毎月放射性物質の食品検査結果を公
表し続けている。毎年30万件ちかい検査(全品目で)が行われてい
る。膨大な量である。検出頻度、レベルはこの5年間でイノシシな
ど野生動物や野生の山菜、きのこ等一部の限られた食材を除いて確
実に下がっている。

 実際に食べているものは大丈夫なのかという不安については、国
や自治体などの検査結果は信用できないという方もいる。生協グル
ープでは、日本生活協同組合連合会が中心となって組合員を対象と
して、実際に食べた食事を丸ごと検査する影膳方式で放射性物質の
摂取量調査を2011年秋から進めている。その測定結果の経時変化も
このコラムで丁寧に紹介していただき、ありがたいことである。食
品中放射性セシウムは、確実に減少してきていることは事実である。
これは国の食事摂取量調査結果でも、ほとんどの食事でリスクの懸
念のないことを示している。

 問題は牛肉である。当初田んぼに落下し放射性物質が付着した稲
わらを食べた牛の肉から放射性物質が検出される事例があり大騒ぎ
となり、その結果と場などで事実上の全頭検査となり5年を経た今
も測り続けられている。その数、全検査数の8割近くを占めている
が、放射性セシウムの検出は2014年11月以降は測定限界(25ベクレ
ル/kgが多い)未満である。毎月公表されている厚生労働省ホーム
ページの検査結果のエクセル表を見てみるとよい。正直見るのが嫌
になるくらい「検出せず」の牛肉が並んでいる。そろそろ何とかし
ないと。

 あまり報道されたわけではないが、5月9日付で全国農業協同組合
連合会、全国畜産農業協同組合連合会、日本食肉協会、日本食肉加
工協会など牛の生産流通団体が協議し、本年6月1日から自主検査を
終了する申し合せ書を出した。飼育管理が徹底され、2015年以降基
準値を超えるのはなくなった、必要な検査は行政が行っているとの
理由で、自主検査終了とした。

 では行政が行っている膨大な牛肉中放射性物質の検査はどうすべ
きか?状況としては2005年に国はBSE全頭検査を20月齢以上に引き
上げの指示を出したが、どこの地方自治体も従わなかった、という
より従えなかったあの閉塞状況と似ている。

http://www.foocom.net/column/residue/14776/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 BSEの検査が、牛がBSEに感染しているかどうかという検査
だったのとは違い、放射性物質検査は量的な検査です。

 BSEでも、検査結果と実際の感染状況は必ずしも一致しないの
ですが、放射性物質検査は全体的な量の把握がなければ意味があり
ません。

 現在の1キログラムあたり100ベクレルというのは、以下のよ
うな根拠で決められたと記憶しています。

(1)自然放射能に対して追加される被曝量として、年間1ミリシ
ーベルト程度であれば、被害は起こらないだろうと考えられる。

(2)とりあえず食品全体の50%が汚染されていたとして計算し
てみる。

(3)前項、前々項の要求を満たすためには、汚染された群で1キ
ログラムあたり100ベクレル以下であることが必要。

 すでに検査結果から、汚染された食品がほとんどない状況の元で
は、そのわずかに発見される食品の基準値が100ベクレルである
必要はなくなっています。

 かといっうむやみに大きな値にしても意味がありませんので、諸
外国で一般的にどられている「1キログラムあたり1000ベクレ
ル」程度に基準値を緩和するのが適当と思います。(私は」1グラ
ムあたり1ベクレル」と表現する方がよいと思いますが)

 実際の検査結果は、以下のように報告されています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■食品中の放射性物質に関する検査

平成23年3月18日〜平成24年3月31日

137,037件、うち暫定規制値超過 1,204件(0.88%)

平成24年4月1日〜平成25年3月31日

278,275件、うち基準値超過 2,372件(0.85%)

平成25年4月1日〜平成26年3月31日

335,860件、うち基準値超過 1,025件(0.31%)

平成26年4月1日〜平成27年3月31日

314,216件、うち基準値超過 565件(0.18%)

http://www.mhlw.go.jp/shinsai_jouhou/dl/20131025-1.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 2年前までのデータなので、この後もっと検出率が低下している
のは言うまでもありません。

 現状の「全量検査」などは無駄のかたまりだということがよくわ
かります。

 最も効率的なのは、生協などでやっている「影膳方式」を継続し
て、国がお金を出すことです。それに市場でのモニター調査を加え
れば不足はありません。

 お米や牛肉の全量検査なんか、知らない人の方が多いのですから、
黙ってやめてしまってかまわない程度のものです。

 ただし、残念ながらBSEと違って、こちらはより政治的に利用
されやすい要素を持っていますので、簡単には忘れてもらえないと
思います。

 こういう問題を政治的なエサとして、復興や信頼の回復の邪魔を
する人たちの存在こそが問題です。全体として、そういう人は圧倒
的に少数派なのですが、マスコミ関係に根強く残っているのですよ
ね。

 とはいえ、関係諸機関の人には、勇気を持って、「もうやめた」
と言ってほしいものです。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 先週はずっと大連に行っていました。一雨降って、急に気温が下
がって快適な気候になっていました。もうあちらは秋です。

 それで来月の話ですが、宮沢賢治学会の関係で花巻に行く予定も
できました。一日は温泉旅館に泊まります。「白猿の湯」という、
天然の岩をくりぬいた湯船の底から温泉が湧いている風呂のあると
ころです。残念ながら妻は同行してくれないので、「お一人様」で
す。

------------------------------------------------------------
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
-877号----------------- e-mail why@kenji.ne.jp -------------
--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
「宮沢賢治の童話と詩 森羅情報サービス」
http://why.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
 購読者数3790名です。ご購読ありがとうございます。
------------------------------------------------------------
私あてのメールのあて先は、
why@kenji.ne.jp
私のホームページ(「[\]安心!?食べ物情報」)は
http://food.kenji.ne.jp/ です。
バックナンバーもすべて、このページで読めます。
【まぐまぐ】
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )
マガジンIDは21668です。
このメールマガジンの登録や解除は
http://food.kenji.ne.jp/food2.html へ。
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/