安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>864号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------864号--2016.5.29------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「ベネズエラ情勢」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 先日のニュースにあった、「フグ肝提供」の店で、逮捕者が出て
います。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■フグ肝提供容疑で8人逮捕=会員制人気店の経営者ら−大阪府警

 法律で禁止されているフグの肝を客に提供したとして、大阪府警
生活環境課は24日、食品衛生法違反容疑で、会員制フグ料理店
「大阪とらふぐの会」経営者の沢原将人(42)、妻君代(62)
=大阪市天王寺区堀越町=両容疑者ら8人を逮捕した。両容疑者と
も「肝を提供していたことは知っていたが、指示はしていない」と
否認しているという。

 他に逮捕されたのは、店長や従業員らで、いずれも肝を提供した
ことを認めているという。

 逮捕容疑は3月28日、大阪府内の4店舗で、それぞれ複数の客
にフグの肝を刺し身として提供した疑い。

http://www.jiji.com/jc/article?k=2016052400910&g=soc
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 会員制の「秘密の」店だったそうで、そういうやつは勝手に食べ
て勝手に死ね、と思うのですが、現在の日本ではそういうわけには
いきません。

 何事にも、人命第一、となるのは仕方ないのですが、その割には
食品生産現場での衛生状態はあまり良くなっていません。

 そこで、こんなことが計画されているようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■食品事業者 HACCP導入 2年後めど義務化 厚労省

 厚生労働省は24日、食品事業者に対し、2年後をめどに危害分
析重要管理点(HACCP)の導入を義務化する方針を明らかにし
た。

 欧米では既に義務化しているが、日本では導入が遅れており、食
品の輸出を拡大していく上でも課題と指摘されていた。大きなイン
バウンド(訪日客)需要が期待される2020年の東京五輪・パラ
リンピックに向けて、食品の衛生管理を国際標準に合わせるよう急
ぐ。

 自民党が同日開いた食料産業調査会の成長産業化委員会で明らか
にした。厚労省の有識者検討会で、年内に対象となる食品や事業者
の規模などの方向性をまとめる。来年の準備期間を経て、2年後に
義務化する考えだ。

 HACCPは、食品製造の各段階で安全性を点検する管理方法。
従来の最終製品の抜き取り検査と比べると、異物混入や食中毒など
が発生した場合に原因を突き止めやすい。国内のHACCP導入率
は、大企業では8割だが中小企業では3割にとどまる。HACCP
導入にかかる人材不足や費用などの課題があり普及が進んでこなか
った。

 厚労省は義務化する際に、中小事業者には一定の経過措置を設け
る方針。HACCP未対応の業者が取引で不利にならないようにす
ることや、6次産業化で農産物を加工・販売する生産者にも取り組
みやすくすることなどが今後の課題となりそうだ。

http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=37638
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「従来の最終製品の抜き取り検査」と比べるのは、考え方として
は間違っていませんが、今、問題になっているところでは、そんな
こともしていません。衛生管理は適当にやっているところがほとん
どなのです。

 HACCPの抜き取り検査に対する優位性を語るより、きちんと
した衛生管理を実行・監視できる唯一の方法と考えた方がよいと思
います。

 最後はちょっと驚きますが、意外と役に立つ(かもしれない)情
報です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■災害に備える!カップラーメンを水で作るとどうなるか検証して
みた

 いざという時のシミュレーションも各所でみられるが、例えば、
手元にあるのは限られた水とカップラーメンのみとなったらどうか。
救助を待つ間、飢えをしのぐためには今あるものでしか対処できな
くなる。そこで、水でカップラーメンを作ってみるとどうなるのか。
実際に検証してみた。

 総論から述べるが、どの商品も水だけでは指示どおりの分数で食
べることが難しかった。今回の検証では明らかにならなかったが、
カップラーメンの場合、おそらく温度や湯気も関係しているのだろ
う。とはいえ順次、時間をかけると食べられるまでになったため、
分数の短かった順番に味も含めた結果を紹介していく。

1)日清食品『チキンラーメン』(12分)
2)日清食品『カップヌードル』(14分)
3)エースコック『わかめラーメン』(20分)
4)東洋水産『マルちゃん麺づくり』(28分)

 もちろんどの商品も熱々のお湯で作ることを前提に考えられてい
るのはいうまでもない。ただ、水しか使えない場合であってもそれ
ぞれふさわしい方法で、食べられるというのは分かった。スーパー
やコンビニに足を運んでみても、カップラーメンの種類は無数だ。
また別の機会に、他の味やカップ焼きそばも検証してみたいところ
だが、いずれにせよ、いざというときに備えておきたい商品である
のは間違いない。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20160522-00010001-dime-life
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 各商品のこまかい報告は省略しています。

 麺が水を吸収して、食べられる柔らかさになるのに必要な時間を
測ったようです。

 インスタント麺の調理というのはそういうことだったのか、と眼
からウロコの話です。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「ベネズエラ情勢」
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 こんなニュースがありました。日本ではほとんど報道されない、
ベネズエラの話です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■ベネズエラ、砂糖不足が深刻 コカ・コーラ生産停止…景気後退
加速

 米コカ・コーラは、ベネズエラで砂糖入り飲料の生産を停止する。
財政難に苦しむベネズエラでは、原材料不足で多くのメーカーが生
産停止を余儀なくされており、その影響が同社の看板商品にまで及
んだ。

 通貨統制や物資不足、世界最高のインフレ率に見舞われているベ
ネズエラでは、コカ・コーラのような定番商品が品薄になりつつあ
る。米クラフト・ハインツやクロロックスもベネズエラで事業停止
を余儀なくされた。同国の国民は今や消臭剤やトイレットペーパー、
医薬品などの家庭用品を買い求めるため、長蛇の列に並ぶことが日
常になっている。

 先月はベネズエラ最大のビールメーカー、エンプレサス・ポラー
が大麦麦芽の買い付けに必要な外貨を得ることができず、ビール製
造の中止もやむを得ないと発表した。

 外貨収入の約95%を占める石油の価格が下落し、外貨準備高が
13年ぶりの低水準となる120億ドル(約1兆3100億円)ま
で減少するなか、ベネズエラは数十年で最悪のリセッション(景気
後退)に陥っている。2015年の経済成長率はマイナス5.7%
だったのに対し、国際通貨基金(IMF)は今年はマイナス8%と、
リセッションが一段と悪化すると予想している。インフレ率は約5
00%に達する見通しだ。

http://www.sankeibiz.jp/business/news/160525/bsk1605250500002-n1.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 国内では砂糖の入手が困難というのが原因のようです。その他に
も、食品産業は軒並み生産を中止しているようです。

 どうしてこんなことになったのか?という解説がありました。原
因は反米左翼政権で有名な、ベネズエラの誤った経済政策のようで
す。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■セルフ・ダンピングで苦境に陥るベネズエラの食料事情

 ベネズエラの物不足、食料不足が深刻になっていますが、なぜベ
ネズエラでは食料が不足するのでしょうか?原因はベネズエラが食
料を輸入に頼っていることにあります。では、なぜベネズエラは外
貨不足の中でもなお食料を生産せずに、輸入を続けるのでしょうか?

 ベネズエラでは、チャベス時代から国が決めた食料を低価格で国
民に提供するが進められてきました。まさにこの価格統制によって、
ベネズエラ国民は恩恵を受けるどころか、首を絞められているので
す。

 これはすでにベネズエラの経済学者の気の滅入るような呪文にな
ってしまっているが、ベネズエラ経済の見通しは人々が自覚してい
るよりも暗い。現在の食料不足もひどいが、今後はもっとひどくな
るだろう。政府が直面している米ドル財政には巨大な穴が開いてい
る。対外債務に関してどのような決断をしようとも、調整は国民の
胃袋を通して実行されるだろう。文字通りに。

 評論家らはずっと警鐘を鳴らしてきていたが、それにはちゃんと
した理由があるのだ。推定値には幅があるものの、どれも厳しい。
ベネズエラは食料をますます輸入に頼るようになっているが、石油
価格が急速に、しかもものすごく急速に上昇しない限り、今年はこ
の食料の輸入が本当にできないのだ。全然お金が足りない。

 チャート1と2で示されているように、食料輸入は1999年から著
しく上昇した。これには、生きた動物、肉、果物、種子、野菜、穀
物、粉類、あらゆる加工食品および家畜の飼料が含まれる。

 食料輸入は2008年以降、飛躍的に増加している。2008年から2014
年の間では、平均すると82億ドルだ。輸入量は平均で808メートル
トンに上昇した。これは1998年から2007年と比べると、それぞれに
299%と74.5%の上昇だ。

 そして、これらは輸入全体の増加率よりずっと早いペースで増加
しているのがわかる。食料は今では輸入総額の19%、総輸入量の50
%をも占めている。一方、以前は、それぞれに全体の10.6%、33%
しか占めていなかったのだ。なぜこれほど急速に輸入額は輸入量よ
り増大したのだろうか?まず初めに、これは国際的な食料価格が急
上昇したせいなのだが、CADIVI※と汚職のせいでもある。

訳注※ CADIVIとは固定相場制と外貨を管理する外貨管理委員会の
ことで、現在は機能は別の機関に移されCADIVI自体は廃止されたが、
ベネズエラでは習慣的に現在もCADIVIと呼ばれている。

 ここでの数字がどれほど大きく見えようと、この数字はなおも食
料関連のベネズエラの輸入を少なく見積もったものだ。例えば、こ
こには包装や設備、肥料、化学薬品、あるいは流通の連鎖に関わる
ものが一切含まれていない。

 政府の言い訳のひとつに、「我々の輸入が増えている理由は、人
口が増えているからだ」というものがあるが、それを裏付けるよう
な数字はない。

(略)

 輸入依存と食料不足に対する政府の別の答えには、(革命のおか
げで)現在ベネズエラ人は以前に比べ食べる量が増えた、というも
のがある。

(略)

 ベネズエラ人が自分たちの好きな食べ物をチャベス政権の下でよ
り多く食べるようになっているとしても、それはデータには現れて
いない。2003年から2011年前半までは、主要食品4品は増加し3品が
減少しており、全体的な変化は不明瞭だ。だが、2011年後半以降は、
どの主要食品の消費でも明らかに減少傾向が見られる。ここ3年間
で、人々が食べる量は以前より平均で20%減っている。

 2003年から2011年に消費が増えたどの品目も、2014年までに元に
戻ったどころではない。2003年に比べ2014年の消費量が多いのは、
鶏肉だけである。11年間にわたるチャベス主義を経て、人々がこれ
ら主要食品を食べる量は16.5%も減少する羽目になった。2004年以
降、状況が改善したと信じられる根拠は皆無だ。食料不足はただた
だ悪化している。

 食料輸入の増加の原因は、人口が増えたからでも、栄養状態が良
くなったからでもない。これは、部分的には国内生産の減少によっ
て引き起こされた不足分を穴埋めのために政府が促進し、実行した
結果だ。だが、過大評価された公式ドルレートのせいで、食料の輸
入が(あるいは、ドルを入手する方法として、ただ食料を輸入して
いるように見せかけることが)、並外れた利益を生むものになった
からでもある。

 政府は、公共部門において、従来国内生産者によって供給されて
いた食料の輸入を大幅に拡大している。政府は、ベネズエラ国内で
生産するのに比べ何倍も高い価格で外国から食料を購入し、これを、
損失を出しながら、生産コストを大幅に下回る価格で販売している。
事実上、これは自らに課したダンピングなのだ。このような貿易を
行うことはあまりに破壊的なため、国際貿易の規則の下では現に違
法とされている。ただしベネズエラを除いて。というのも、ベネズ
エラは自国に対してダンピングを行っているからだ。

 これでは国内生産が崩壊するのも当然だ。

 さらに、傷口に塩を塗るかのように、政府は、国内生産より輸入
が有利になるよう規則を変更してきた。

 国内の食品産業もやる気が失せるというものだ。政府は何年も前
に食料生産に関する統計を公表するのをやめた。だが、産業会議や
連盟の声明を見れば(政府はほとんどこれを問題視していないが)、
かなりはっきりと実態がわかる。

https://venezuelainjapanese.com/2016/02/19/youcanprintbolivars/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ちょっとわかりにくいので、同じ著者が「図解」してくれている
ページがありました。図解といってもテキスト中心ですので、テキ
ストで紹介してみます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■ベネズエラの食料不足の仕組み

 ベネズエラが外貨不足のために輸入ができなくなり、食料不足に
なる仕組みは、前回の記事で詳しく紹介しましたが、あまりに突飛
なことなので、中には戸惑った読者の方もいたかもしれません。中
にはその背景にあるベネズエラの食料輸入の仕組みそのものに馴染
みがない人もいたと思います。

 そこで、輸入と食料不足の仕組みを図にまとめてみました。ここ
で使っている数字はわかりやすくするために当てた仮定のものです。
ただ、政府が海外から食料を輸入する際、かなりの高値で買ってい
るのは本当です。

------------------------------------------------------------
・ブラジル(ウルグアイでもいい)で小麦粉が10ドルで売ってい
るとする。ベネズエラ政府役人が買い付けに行き、20ドルでこの
小麦を買う。

→ 10ドルは役人と現地の誰かのポケットの中に消える。
【外貨不足】
------------------------------------------------------------
・輸入した小麦粉を3ドルで販売

→ 損した17ドルは政府が石油マネーでカバーする。
【外貨不足】
------------------------------------------------------------
・ベネズエラで小麦粉を生産するコストは5ドル

→ 3ドルでは原価割れしているので、国内の農家はやっていけず、
生産をやめる。
【食糧不足】
------------------------------------------------------------
・隣国コロンビアでは10ドルで小麦粉を売っているので、3ドル
で買った小麦粉をさらに密輸出する人が増加
【食糧不足】

・主要な食品の輸入には有利なレートを使えるので、小麦粉を輸入
する際、実際より多くを輸入梳くことにしておいて、余分の外貨を
儲けとする。(輸入量が実際には少なくなる)
【食糧不足】
------------------------------------------------------------
・実質、ベネズエラ政府が自国の市場に対して、ダンピングを行っ
ているようなもの。=セルフダンピング
------------------------------------------------------------

 政府は物不足を引き起こす悪者として、ベネズエラ国内の商品を
コロンビアに密輸する人々を批判してきました。ですがこのベネズ
エラ経済の仕組みを考えると、政府の価格統制によって職を失った
貧しい人々が生き延びる方法として「そりゃ、密輸もするわ」と言
わざるを得ません。

 とにかく、政府が外国で高く買ったものを、国内で安く売り、そ
れを購入した国民が輸出して国外で売りさばく、という冗談みたい
なことが起きています。

 さらに、密輸せずとも、スーパーで安い商品を買い占めて、闇市
で高値で密売する人は増える一方です。政府はこの転売屋も批判し
ますが、問題は転売屋ではなく、チャベス派政権が作り上げた経済
制度そのものにあるということが、政府にはなかなか理解できない
ようです。

 有利なレートを使ったアービトラージ取引は、ベネズエラの深刻
な汚職の温床であり、ベネズエラ経済の歪みの原因でもあります。
書類上で輸入したことになっている物の量に比べ、実際に入ってく
る物が少ないというのも問題です。まずはこの点がきちんと是正さ
れない限り、物不足を解消するのは難しいでしょう。

https://venezuelainjapanese.com/2016/02/20/foodshortage-import/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 食品価格を統制によって下げることは、自国市場にダンピング攻
勢をかけることに等しく、自国の食糧生産を破壊する、というのは
銘記しておくべきことです。

 食品価格は低ければよいというものではない、と認識しなければ
いけません。少なくとも再生産可能な価格以下にすることは自殺行
為です。(日本で長年続くデフレも、構造的には似たようなところ
があるように思います。)

 このような情況は、長年続くベネズエラの「反米左翼政権」がも
たらしたものですが、現状の報告はこんなところです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■今日のベネズエラは15年前のジンバブエに似ている。

 ベネズエラのスーパーに出掛けることは、モンティ・パイソンの
チーズショップのコントの世界に足を踏み入れるようなものだ。

 「牛乳はありますか?」と尋ねると、店員は頭(かぶり)を振る。

 砂糖は?ありません。コーヒーは?ありません。石けん?ないで
す。トウモロコシの粉?ないです。サラダ油?ありません。

 じゃあ、政府が生活に欠かせないものだとみなして価格を生産コ
スト以下の水準に固定した商品で、置いてあるものは何かないんで
すか? いいえ、何もありません――。

 この際何でもいいから「何か」を積んだトラックがやって来るか
もしれないという一縷の望みにすがりながら店の外で行列を作って
いる庶民にとって、これは気の毒としか言いようのない話だ。

 首都カラカスの近くの村からやって来たジェセニアさんという中
年女性は、真夜中に起きてバスに乗り、スーパーの前で午前3時か
ら並んでいるが、午前10時になってもまだ並んでいる。

 「ひどい話ですよ。日なたでずっと立ちっぱなしで。朝ご飯も食
べてないし、水も飲んでいません」。どうして物資の不足がこれほ
ど深刻になっていると思うか、と尋ねたところ、こんな答えが返っ
てきた。「行政が悪いのよ」

 これは控えめな言い方だ。ベネズエラ政府はエッグノッグを飲み
過ぎて酔っ払ったサンタクロースのような大盤振る舞いをし、農村
部の住宅からコメに至るまで、あらゆるものに補助金を出している。
特に原油価格が下落してからはそのお金を払えないため、紙幣をど
んどん印刷している。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/46520
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 その結果、外務省ではベネズエラに行くのはやめるように言って
います。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

ベネズエラについての海外安全情報(危険情報)の発出

●ミランダ州、スリア州、カラボボ州、タチラ州
 :「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(引き上げ)

●カラカス首都区、マイケティア国際空港(シモン・ボリバル国際
空港)周辺地域及びコロンビアとの国境地帯
 :「レベル2:不要不急の渡航は止めてください。」(継続)

●上記以外の地域
 :「レベル1:十分注意してください。」(継続)

☆詳細については、下記の内容をよくお読みください。

1.概況

(1)ベネズエラは近年、南米で最も治安の悪い国の一つとされて
おり、年に数回、日本人がけん銃使用の強盗被害に遭っています。
2014年の犯罪発生件数(274,606件)は前年よりも約6.8%増加して
おり、その中でも各種強盗(対前年比約4%増)、自動車強盗(対
前年比約4%増)、侵入強窃盗(対前年比約23%増)が増加してお
り、体感治安も確実に悪化しています。

 政府は2013年5月から、国軍を街頭に出動させ治安対策に当たら
せるなどの対策をとっていますが、最近では、原油価格の低迷や経
済状態の急激な悪化の影響もあって、治安の更なる悪化が懸念され
ており、引き続き十分な注意が必要です。

(2)国内全体の凶悪事件の約20%がカラカス首都区で発生してお
り、特にリベルタドール市及びスクレ市ペターレ地区等の大規模な
貧民街がある場所では、違法なけん銃やレンタルのけん銃を使用し
た凶悪事件が多発しています。殺人事件の約80%がけん銃によるも
のとされており、極めて危険な状況にあります。

(3)誘拐事件も多発しており、治安機関が認知した2014年の発生
件数は296件です。誘拐事件は全国で発生していますが、特にカラ
カス首都区(2014年は48件)とコロンビアとの国境付近(2014年は
30件)において多発しています。また、同首都区では、2011年以降、
外国人が被害に遭う誘拐事件が多発しており、今後も外国人が標的
とされる可能性が高いので、注意が必要です。

(4)コロンビアとの国境地帯(スリア州、タチラ州、アプレ州、
アマゾナス州)では、依然として、コロンビア革命軍(FARC)
等のコロンビア反政府武装ゲリラ組織、ベネズエラの過激派組織で
あるボリバル解放戦線(FBL)、これらの組織から離脱した者を
含む不特定多数の一般凶悪犯罪者グループ等のアジトや活動が確認
されており、身代金目的の誘拐事件、麻薬関連犯罪が発生していま
す。

http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo.asp?id=260&infocode=2015T030
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 極めて間違った政策ですが、一時的にせよ実行可能だと思えたの
は、ベネズエラに石油があったからです。その石油の現状は…。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 さらに石油産業への投資が滞っていたせいでベネズエラは石油の
産出量が減っています。その上に、ペトロカリベのようにベネズエ
ラの石油資源に依存するカリブ海諸国へ石油を安価で送っており、
さらに国内では政府の助成金によりタダ同然の価格に設定されてい
るガソリン(公定レートで計算すれば100$紙幣一枚で大型車ハマー
で地球を27周できるくらいのガソリンが買える)、その上に中国へ
の借金返済のために石油を大量に送らなければならず、極めつけが
現在の石油の低価格です。

https://venezuelainjapanese.com/2015/03/17/update2/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 中国との癒着もここにきて不安材料です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■ほぼ放棄!中国受注のベネズエラ高速鉄道計画、
インドネシア「日本に任せれば良かった?」

 中国メディアの新浪はこのほど、中国がベネズエラから受注し、
2009年に建設が始まったベネズエラのティナコ−アナコ間の高
速鉄道建設計画が現在、「ほとんど放棄された状態である」と伝え
ている。

 この建設計画は75億ドルで契約が交わされた全長400kmの
路線で、記事は「12年に完成する予定だった」と紹介。しかし中
国側の建設スタッフはすでにほとんど撤退しており、その後建設現
場に残された金目の物は、すべて現地住民に持ち去られたと説明し
ている。

 こうした状態を作り出したのは「表面的にはベネズエラの国内経
済危機」であると指摘、原油価格の暴落が高速鉄道建設に対する資
金面の支援を失わせたと説明する一方で、真の原因は「企業に採算
を無視させた当時の中国政府の国家戦略にある」と指摘した。「採
算を無視」と説明する根拠として、例えば高速鉄道が完成しても電
力不足の深刻なベネズエラでは車両を走らせることはできないとい
う見方を紹介。さらに高速鉄道の高額な切符をいったいどれだけの
人が購入するか、そもそも疑問だったと記事は指摘した。

 原油価格の暴落を予期しなかったことを含む、計画性のない建設
計画を中国が受注したのは、1970年代からずっと中国に保たれ
てきた「ビジネスよりも国家の影響力を高め、国家間の友好関係を
築く」という伝統的な考え方に基づいている。ベネズエラにおける
高速鉄道建設計画の残念な現状はこうした考え方が招いたというこ
とだ。

 この建設計画において「ビジネスより国家の影響力を高めよう」
としたが、結局ビジネスが成立しないために国家の影響力も高める
ことができていない。中国は過去にフィリピンでも鉄道建設を放棄
しており、こうしたことが続けば「途中でプロジェクトを放棄する
国」として信用を失いかねないだろう。

 現在、日本と中国はアジアで高速鉄道受注競争を激しく繰り広げ
ているが、ベネズエラの事例は中国だけでなく日本にとっても教訓
となる。プロジェクトの受注条件が健全なビジネスの原則から外れ
るのであれば受注すべきではないだろう。インドネシア・ジャワ島
の高速鉄道計画も中国が破格の条件で受注したが、インドネシア側
がベネズエラの計画の現状を見れば「やっぱり日本に任せれば良か
った」と思うのではないだろうか。

http://biz.searchina.net/id/1610274?page=1
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 北朝鮮と違って、軍事的征服などではなくて、選挙で選ばれた政
権なので、国民の自業自得ということもできますが、それにしては
あまりに気の毒な情況になっています。

 食品の安全を語れる我々が、いかに幸福な環境にあるのかと改め
て思います。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 今回は珍しく、政治・経済ネタでしたが、食糧事情ということで,
ご了解ください。

 ベネズエラの件では、食品の値段を無理に下げるとどんなことが
起こるのかがよくわかります。値段は下げるよりも上げた方がみん
なが幸せになる可能性が高いです。

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