安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>861号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------861号--2016.5.08------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「有毒植物」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 韓国でこんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■1500人死傷の韓国殺菌剤事件、企業が謝罪し補償約束

 韓国で加湿器に使う殺菌剤が原因で1500人超が死傷した事件
で、最も被害の大きかった殺菌剤を製造・販売した多国籍企業の韓
国法人「オキシー・レキット・ベンキーザー」の代表が2日、ソウ
ルで記者会見し謝罪、補償を行うと約束した。

 事件は2011年春に発覚。問題のあった殺菌剤製品は10種類
に及び、関係企業には有害だと認識しながら販売し、発覚後に証拠
を隠蔽した疑惑もあり、「家の中のセウォル号事件」とも呼ばれる。
いずれの製品も日本では販売されていない。

 妊産婦や乳幼児が肺損傷などの被害に遭っており、記者会見では
子どもを亡くした父親らが「韓国から出ていけ」とオキシー社に抗
議した。

 韓国メディアによると、オキシー社は01年の殺菌剤の販売開始
前に、原料の製造会社から化学物質が有害だと知らされていた疑い
がある。

http://www.sankei.com/world/news/160502/wor1605020030-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 他国のこととはいえ、大事件なのに今まで全く知りませんでした。

 大陸では空気が乾燥しているため、加湿器をよく使います。加湿
器で、加熱型は問題ないのですが、超音波などで水蒸気を発生させ
るタイプは水中で菌などが発生してきたりします。そこで殺菌剤を
売ったところ、大ヒットしたという話は以下のブログでもわかりま
す。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 謎の肺疾患による死亡者は、現在、政府発表で95人。市民団体な
どの自体調査によると、239人。その原因は、加湿器に入れる殺菌
剤でした。

 最初は「そんなはずあるか」としか思えませんでした。

 加湿器の殺菌剤は普通にスーパーでも売っていたし、私も使った
ことがあるからです(大して効果がわからず、途中で使わなくなり
ました)。

 ですが、あとになってネズミ実験などで「原因は加湿器の殺菌剤」
であることが確認され、私もさすがに唖然としました。

 加湿器の水に入れる殺菌剤。アイデアそのものはともかく、問題
は使われた成分の「質」でした。

 外国ではカーペットやプールを掃除する時、または農業用で開発
された殺菌成分で、中には(現地では)毒性問題で回収されたもの
も含まれています。

 現在、政府は肺の繊維化だけを対象にし、被害者は221人(死亡
者95人)としています。

 しかし、加湿器殺菌剤は韓国ではものすごいヒット商品で、韓国
日報の報道によると「加湿器殺菌剤を利用した人は800万人」で、
「被害者の規模は160万人である可能性がある」としています。

 1996年、SKケミカルが加湿器殺菌剤の原料PHMG(外国では工業用、
プールの掃除などに使われる殺菌成分)製造申告書を環境省に提出
しました。

 申告書には「吸入すると有害だ」という内容があったものの、環
境省は追加的に毒性データを要求したり、有毒物質に指定したりは
しませんでした。

 2001年、今回の事件でもっとも多くの製品を販売した「オキシ」
社が、加湿器殺菌剤成分としてPHMGを使いました。この時、吸入毒
性テストはしてないとのことです。

 オキシ社は、つい先週まで加湿器殺菌剤事件を「黄砂のせいだ」
とする報告書を出していました。

 2003年、SKケミカルはPHMGをオーストラリアに輸出しましたが、
吸入すると呼吸器に危険が及ぶというレポートを現地政府に提出し
ましたが、国内の製造会社にはちゃんと伝えていません。

 2007年から2008年まで、「謎の肺疾患」が話題になりました。原
因不明の小児の肺炎事例30件が学界に報告されましたが、政府レベ
ルの疫学調査は行われませんでした。

 この「謎の肺疾患」は、全国28の病院と疾病管理本部が実態を把
握したところ、49.4%の高い死亡率を見せる恐ろしいものでした。
当時は、何かのウイルスによるものだと思われました。

 2011年年末あたりになって、疫学調査で加湿器の殺菌剤が原因だ
とわかるまで、加湿殺菌剤は、年間60万個が売れました。

 結局は、この件を扱った聯合ニュースの記事のタイトルが全てを
現しています。「誰も責任を取らなかった」、と。

 いつもと同じですね。

http://ameblo.jp/sincerelee/entry-12156083315.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 わざわざ加湿器に殺菌剤を入れたりした「意識の高い」人たちが
被害にあったと思います。お気の毒なことでした。

 一応、日本では販売されていないということですが、やはり加湿
器自体、あまり健康によいものではなさそうです。

 私も大連に行きだしたころはホテルで加湿器を使ったりしていま
したが、その後はいつもボトルの水を持ち歩いて、少しずつ喉をう
るおすようにしています。これで問題なしです。

 次は「花畑牧場」の賞味期限偽装事件ですが、花畑牧場は全く関
係なく、販売会社が勝手にやったことです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■賞味期限偽装の疑いで食品業者を書類送検 神奈川

 県警生活経済課は2日、花畑牧場(北海道中札内村)が製造する
「生キャラメル」の賞味期限を偽装したとして、食品表示法違反の
疑いで、川崎市宮前区の食品販売会社「川崎いすゞ食品」の男性社
長(63)とその妻(63)、法人としての同社を書類送検した。

 送検容疑は2月、商品の底に表示された賞味期限の部分を切り取
り、期限を約2カ月延長したシールを貼って、横浜市都筑区の自営
業男性(70)に3箱を販売したとしている。

 同課によると、社長が指示し、妻が作業した。社長は「キャラメ
ルは期限が過ぎても大丈夫だと思った。もったいないと思った」と
供述しているという。

 同社は2月、東京都足立区の食品卸売業者から1箱280円で8
64箱を仕入れた。売れ残った約80箱の賞味期限を改竄(かいざ
ん)し、約50箱を1箱298円で販売した。

 川崎市が3月、匿名の通報を受けて立ち入り調査。行政指導して
いた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160503-00000041-san-l14
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 最後はタバコの話です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■電子たばこ、全米で規制 18歳未満への販売禁止

 規制が強まるたばこの代替品として米国で利用が拡大している電
子たばこについて、米食品医薬品局(FDA)は5日、規制対象と
すると発表した。これまで各州で規制がばらばらだったが、全米で
18歳未満への販売を禁止する。

 メーカーは登録が義務付けられ、広告規制や成分・健康リスク表
示の対象にもなる。日本での議論にも影響しそうだ。

 電子たばこは小型の筒状のものが多く、中のニコチンや香料など
を含む溶液を熱して気化させて吸う。溶液の成分の表示義務はなく、
香りで子供でも吸いやすくしたものが多い。自家製の溶液を売る業
者もあり、発がん性物質を含む商品も流通している。

 FDAによると、米国では昨年、約300万人の中高生が利用。若
年層に喫煙の習慣をつけさせ、ニコチン中毒に導いているとの批判
が強まっていた。一方で英政府が昨年、たばこに比べ健康被害が低
いとする報告書を発表するなど、禁煙補助に有効との見方もある。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG06H4K_W6A500C1CR0000/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「電子タバコ」もタバコのうち、ということは定着してきたよう
です。

 日本ではこんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■走行中の東海道新幹線、20代車掌が電子たばこ

 JR東海の20歳代の男性車掌が今月2日、走行中の東海道新幹
線の運転室内で電子たばこを吸っていたことが5日、同社への取材
でわかった。

 同社は乗務中の喫煙を禁じているが、男性車掌は同社の聞き取り
に対し、今年3月上旬頃から計8回ほど喫煙していたと話している
という。同社は男性車掌を乗務から外し、「処分も含めて厳正に対
処する」としている。

 JR東海によると、男性車掌は2日夜、新大阪発東京行き「のぞ
み408号」(16両編成)の最後尾にある運転室で、電子たばこ
を吸っていた。乗務後に職場へ戻る際、吸い殻を持っているのを別
の乗務員が見つけ、同社が事情を聞いたところ、喫煙を認めた。男
性車掌は発車時の安全確認やドアの開閉などを担当していたが、運
行への影響はなかったという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20160505-OYT1T50055.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 JR東海では、乗務中の喫煙は禁止なんだそうです。電子タバコ
を使っているところを見つかって、処分の対象になってしまいまし
た。

 最後の最後はオーストラリアでタバコの値上げの話です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■たばこ1箱3200円に=豪が増税、愛煙家は悲鳴

 オーストラリア政府は3日発表した新年度予算案に、2017年から4
年間、毎年12.5%ずつ税率を上げる大幅なたばこ増税を盛り込ん
だ。

 25本入りの1箱が25豪ドル(約2000円)と、今でも世界屈指の高
さだが、20年には40豪ドル(約3200円)になる。愛煙家からは悲鳴
が上がっている。

 ターンブル首相は「税収増だけでなく、国民を喫煙から遠ざける
のも狙いだ」と説明した。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160504-00000056-jij-asia
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 日本のタバコの値段はまだ500円にもなっていないそうです。
ずいぶん違うものです。

 その上、実質的な「値引き販売」までしているというのですから、
どうしようもないですね。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■販促の「おまけ」中止=財務省の警告受け―たばこ各社

 たばこ大手各社が、コンビニエンスストアやスーパーで販売促進
活動の一環として配っているコーヒーのクーポン券など「おまけ」
の提供を2016年末で中止することが6日、分かった。財務省から
「法律違反の恐れがある」との指摘を受け、業界団体の日本たばこ
協会が加盟社に対し、年末までに景品提供をやめるよう要請した。

 たばこは、国内首位の日本たばこ産業(JT)が4月から主力ブラ
ンド「メビウス」の全銘柄を10円引き上げ440円にするなど、値上
げが相次ぐ。喫煙者にとっては新たな「逆風」となりそうだ。

 たばこ事業法36条は、財務相の認可を受けた小売価格以外でのた
ばこ販売を禁止しており、値引きを認めていない。以前から、たば
こ各社が街角のたばこ店などを通じて、ライターや灰皿といった関
連グッズをおまけとして渡す例はあったが、財務省は問題視してこ
なかった。

 しかし最近では、たばこ販売の中心となっているコンビニやスー
パーなどで、たばこ各社の販促キャンペーンが過熱。缶コーヒーや
タブレット清涼菓子、ティッシュなど現物のおまけに加え、いれた
てコーヒーなどに店頭で交換できるクーポン券を配るケースも増え
ていた。

 こうしたおまけの拡大に対し、財務省は「実質的な値引き販売に
該当すると認められる場合、たばこ事業法違反となる恐れがある」
と、たばこ協会に警告。協会はこれを踏まえ、景品を使った販促の
自粛を決めた。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160506-00000059-jij-bus_all
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「法律に違反している」のに、年末まで放置とはあきれます。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「有毒植物」
------------------------------------------------------------

 珍しい有毒植物による死亡例がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■トリカブト食べた男性死亡 県、注意を呼び掛け

 有毒植物のトリカブトをシドケと間違って食べ、食中毒で意識不
明の重体となっていた秋田県湯沢市の70代男性が先月28日に亡
くなっていたことが2日、分かった。県内での食中毒による死者は、
1994年に同じくトリカブトをシドケと誤って食べて亡くなった
横手市の60代男性以来、22年ぶり。

http://www.sakigake.jp/news/article/20160503AK0002/?nv=topics
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 トリカブトというのは猛毒なんですよね。その他にも有毒植物は
いろいろあり、ときどき間違えて食べてニュースになっています。
以下も最近の例です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■バイケイソウを「ウルイ」と間違い食中毒

 長野県は3日、木曽郡の60代男女が有毒の植物バイケイソウを
食べ、食中毒になったと発表した。嘔吐などの症状で郡内の病院に
救急搬送され入院しているが、快方に向かっているという。

 県食品・生活衛生課によると、2人は家族で、同郡木曽町の開田
高原で1日、山菜のオオバギボウシ(ウルイ)と間違えてバイケイ
ソウを採取した。おひたしにして2日昼に食べたところ、嘔吐や悪
寒、目まいなどの症状が出たという。

 同課によると、オオバギボウシの葉脈は網目状で、バイケイソウ
は平行。ただ、芽が出たばかりのころは判別しにくい。県内でも場
所によっては芽が出たばかりのものもあり、注意が必要とする。

 岐阜県では有毒のイヌサフランがギョウジャニンニクと誤って販
売されるといった事例も起きており、同課の担当者は「植物をよく
知る人でも間違えることがある」とし、注意を呼び掛けている。

http://www.shinmai.co.jp/news/nagano/20160504/KT160503FTI090013000.php
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ちょうど山菜の季節なので、他にもありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■「地場産市場 榧の里」で有毒イヌサフラン販売か ギョウジャ
ニンニクと勘違い

 岐阜県飛騨市の商店「地場産市場 榧の里」で有毒のイヌサフラ
ンが山菜のギョウジャニンニクとして販売された恐れがあると岐阜
県は2日、発表した。販売済みの5束のうち4束が回収されておら
ず、県は「食べないでほしい」と呼び掛けている。

 県によると、飛騨市の花農家がギョウジャニンニクと勘違いして
商店に出荷した。イヌサフランを食べると嘔吐や下痢、呼吸困難な
どを引き起こし、死亡することもある。葉の形がギョウジャニンニ
クに似ているが、ニンニク臭はない。

 店では1〜2日に約6株1束を税別200円で販売。2日午後0
時半ごろ、1束を購入した愛知県の男性から「味がおかしい」と店
に連絡があり、写真を基に専門家が鑑定し発覚した。

http://www.sankei.com/west/news/160502/wst1605020102-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 厚労省から「有毒植物による食中毒に注意しましょう」という情
報が出されています。そこに「有毒植物による食中毒発生状況」が
ありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

過去10年間の有毒植物による食中毒発生状況(平成18年〜27年)

植物名(間違えやすい植物の例)  事件数/患者数/死亡数

●スイセン(ニラ、ノビル、タマネギ)37/149/0
【毒性】葉、鱗茎:中

●バイケイソウ(オオバギボウシ、ギョウジャニンニク)21/65/0
【毒性】茎、葉、花、地下部(根茎):強

●チョウセンアサガオ(ゴボウ、オクラ、モロヘイヤ、アシタバ、
ゴマ)21/55/0
【毒性】茎、葉、花、根:強

●ジャガイモ(※親芋で発芽しなかったイモ、光に当たって皮がう
すい黄緑〜緑色になったイモの表面の部分、芽が出てきたイモの芽
及び付け根部分などは食べない。)21/411/0
【毒性】塊茎の緑皮、塊茎の芽及び付け根の部分:中

●トリカブト(ニリンソウ、モミジガサ)12/25/2
【毒性】茎・葉、花、地下部(塊根):強

●クワズイモ(サトイモ)    11/49/0
【毒性】全草:中(根茎はデンプンを含み、充分に晒して食べるこ
とができるが、処理が不十分だと中毒を起こす可能性がある。)

●イヌサフラン(ギボウシ、ギョウジャニンニク、ジャガイモ、タ
マネギ)            8/16/4
【毒性】葉、花、地下部(球根):強

●コバイケイソウ(オオバギボウシ、ギョウジャニンニク)4/11/0
【毒性】茎、葉、花、地下部(根茎):強

●アジサイ(※アジサイの葉や花が料理の飾りに使われる場合があ
りますので要注意)       3/14/0
【毒性】葉:弱  茎、花:不明

●ハシリドコロ(フキノトウ、ギボウシ)3/8/0
【毒性】根茎および根、葉、果実:強

●テンナンショウ類(トウモロコシ、タラノキの芽)2/4/0
【毒性】果実、地下部(球茎):中〜強

●グロリオサ(ヤマノイモ)   2/2/2
【毒性】茎・葉、花、地下部(塊状根):強

●ジギタリス(コンフリー(現在、食用禁止))2/2/0
【毒性】茎・葉:強  花、地下部:不明

●ドクゼリ(セリ)       2/6/0
【毒性】】茎・葉、花、地下部(根茎):強

●観賞用ヒョウタン(ヒョウタン)2/17/0
【毒性】

●スノーフレーク(ニラ)    2/5/0
【毒性】葉、鱗茎:中

●その他【ベニバナインゲン、タマスダレ 等】 44/105/0

●不明             5/19/0

●合計             207/977/8

(http://www.mhlw.go.jp/~yuudoku/)
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 トリカブト以外にイヌサフラン、グロリオサでも死者が出ていて、
10年で8人亡くなっています。

 各有毒植物にはリンクがついていて、写真や症状の説明などがあ
りますので、山菜などを食べるときは参考にしてください。

 学校でも、ジャガイモの芽を食べたり、ニラとスイセンを間違え
たりする事例はときどきあります。

 このページからは、ご親切にも「「おじいちゃん、おばあちゃん、
食べないで! それ、有毒植物ですよ!!」というパンフレットへ
のリンクをあって、こんな内容が書かれています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■毒 有毒植物に要注意

 山菜狩りなどで誤って有毒な野草を採取し、食べたことにより、
食中毒が発生しています。

 有毒植物による食中毒で、死者も発生しています。

食用の野草と確実に判断できない植物は

絶対に

採らない! 食べない!

売らない! 人にあげない!

◎家庭菜園や畑などで、野菜と観賞植物を一緒に栽培するのはやめ
ましょう。

◎山菜に混じって有毒植物が生えていることがあります。山菜狩り
などをするときは、一本一本よく確認して採り、調理前にもう一度
確認しましょう。

 野草を食べて体調が悪くなったら、すぐに医師の診察を!

 見分けに迷ったら、最寄りの保健所へご相談ください!

<食用と間違いやすい有毒植物の例>

■イヌサフラン
【中毒症状】嘔吐、下痢、皮膚の知覚減退、呼吸困難。重症の場合
は死亡することもある。

【間違えやすい植物】
(葉)
・ギョウジャニンニク
・ギボウシ と類似。
(球根)
・ジャガイモ
・タマネギ など

■スイセン 及びスノーフレーク

【中毒症状】食後30分以内で、吐き気、嘔吐、頭痛など。
(スイセンでは、悪心、下痢、流涎、発汗、昏睡、低体温などもあ
る。)

【間違えやすい植物】
・ニラ など
(スイセンは、ノビルやタマネギにも間違われやすい)


■トリカブト

【中毒症状】食後10〜20分以内で、口唇、舌、手足のしびれ、嘔吐、
腹痛、下痢、不整脈、血圧低下、けいれん、呼吸不全に至って死亡
することもある。

【間違えやすい植物】
・ニリンソウ
・モミジガサ など

■ヒメザゼンソウ

【中毒症状】食後すぐに唇のしびれ、口腔内の腫れ、胃痛などをお
こす。

【間違えやすい植物】
・オオバギボウシ(ウルイ)など

(http://www.mhlw.go.jp/file/~0000120549.pdf)
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 今回はこういうことで、有毒植物に対する注意喚起のお話だけな
のですが、オマケにミステリーのネタを紹介しておきます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■アコニチン・テトロドトキシン

 アコニチン(aconitine)はトリカブトに含まれる有毒成分。致
死性の毒として古来から有名で、附子としても知られる。

 標的タンパク質は神経細胞にあるナトリウムチャネルで、活性化
による脱分極を引き起こし、嘔吐や痙攣、呼吸困難、心臓発作を引
き起こす。

 テトロドトキシン(tetrodotoxin)はフグなどの生物が持つ有毒
成分。フグなどの生物の体内で生産されるのではなく、元々は微生
物によって生産されたものが生物濃縮で蓄積している。筋肉や神経
のナトリウムチャネルを阻害することにより麻痺や痙攣を起こし死
に至る。

 アコニチンとテトロドトキシンは共にナトリウムチャネルを標的
としており、その作用は拮抗している。

 そのため、この二つを同時に服用すると中毒作用は抑制される。

 しかし、テトロドトキシンの半減期はアコニチンより短いため、
拮抗作用が崩れると、アコニチン中毒で死亡する。

 このことを利用したのが1986年に発覚したいわゆるトリカブト保
険金殺人である。

<トリカブト保険金殺人>

 犯人の神谷力は1981年に一人目の妻、1985年に二人目の妻が死亡
しており、その都度死亡保険金を受け取っていた。

 1986年5月20日、神谷の結婚したばかりの三人目の妻(当時33歳)
が旅先の沖縄県で急死した。

 被害者は石垣島のホテルに到着した直後に嘔吐を繰り返すなどし
て苦しみだし、病院到着後に死亡した。

 行政解剖による死因は急性心筋梗塞だったが、不審に思った医師
が心臓と血液を保存、それが後に事件解決の手がかりとなった。

 神谷が1億8500万円もの死亡保険金をかけていたことや、神谷の
素性や行動に疑問を感じた被害者友人達が声を上げたことで警察が
捜査を始めた。

 保険会社は保険金の支払いを拒んだが、神谷は民事訴訟を起こし、
無実を訴えてマスコミにも出るようになった。

 一審では神谷が勝訴した。

 最大の問題は、彼女が倒れた時、神谷が那覇で別行動をしていた
ことだった。

 死亡する1時間半程前、被害者は神谷から渡されたカプセルを飲
んでいたが、その成分は不明だった。

 しかし、行政解剖時に保存していた血液中からアコニチンが検出
された。

 このことが取りざたされた二審で神谷は訴訟を取り下げ、1991年
6月に逮捕された。

 その後、神谷にクサフグを売った漁師が見つかり、二つの毒を巧
みに使ったトリックが明らかになった。

 2000年2月21日、最高裁で神谷の無期懲役が確定。

 2012年11月17日、大阪医療刑務所で病死。享年73歳。

http://mmfc.blog.shinobi.jp/poison/aconitine
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 トリカブトとフグの毒を同時に摂取すると、そのときは何も症状
は出ないが、フグ毒が分解されてきたころに、トリカブトの毒で死
亡するという仕掛けです。

 この話は、昨年テレビで取り上げていたようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 2015年11月4日(水)放送、TBS水トク!「緊急特別企画 TVの前
の犯人に告ぐ」

トリカブト保険金殺人事件の犯人・神谷力の手口を公開した。

トリカブト保険金殺人事件とは、1986年(昭和61年)5月20日に発生
した保険金殺人事件。

http://dokujyoch.net/archives/47016988.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 私はこの事件については、全く知りませんでした。この二つの毒
が拮抗するというのは知っていましたが、あくまでミステリー小説
かなんかのネタだと思っていました。実際にやったというのはある
意味すごいです。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 いよいよ連休も終りですが、今年は例年と比べてまだ暑くはない
です。

 生協時代、この季節にはよく「山菜狩り」に行ったものです。野
菜を作ってもらっている山村を訪問するのですが、現地の人は山菜
にも詳しくて、いろいろ教えてくれました。あの山にも、きっと有
毒植物はあったのだろうな、と思います。

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