安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>857号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------857号--2016.04.10------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「専ら医薬品リスト」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 まず、毎日新聞で小島記者が「水素水」の記事を書いていました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■水素で治療、効果いかに

 「水素水」と表示された商品が小売店やネットで数多く見られる
ようになってきた。医薬品ではないため、効果・効能を表示するこ
とはできず、作用も詳しくは解明されていない。科学的に見て、何
がどこまで分かったかを知っておきたい。

http://mainichi.jp/articles/20160409/ddm/013/100/018000c
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 太田成男教授(日本医科大)、大野欽司教授(名古屋大)石橋徹
院長(H2クリニック博多)といった方々への取材をされていて、
水素の医療への応用研究が紹介されています。

 次はトラック業界の話題です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■トラック「最大25m」に緩和…2台分を運送

 国土交通省は、今年夏にもトラックの全長規制を緩和する方針を
固めた。

 荷台をつないだ長大なトレーラーが走行できるようになる。イン
ターネット通販の拡大などで物流量が増え、運転手不足が深刻にな
っているため、1人の運転手で大型トラック2台分の量を運送でき
るようにする。カーブが少ない新東名高速道路で実験を行い、検証
したうえで走りやすい他の高速道路などに対象を広げる方針だ。

 道路法に基づく車両制限令では、大型トレーラーなど特殊車両の
全長は、大型トラック(積載量10トン)約1・5台分に当たる
「最大21メートル」に制限されている。「最大25メートル」に
緩和し、荷台をつなげた大型トレーラーが走行できるようにする。
例えば、20トン程度の荷物を運ぶ場合、現在は大型トラック2台
が必要だが、荷台が連結できれば運転手1人で運ぶことができる。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20160409-OYT1T50145.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 長さ20メートル級のトレーラーは見るからに巨大なものですが、
25メートル級となると、高速道路で追い抜くのに苦労しそうです。

 業界の「人手不足」が問題だと言いますが、待遇改善を図れば自
然と解決していくことだと思います。

 そもそもは充分な報酬を与えない荷主=製造・流通業界が悪いの
ですけれどね。利益追求もいい加減にしないと、かえって自分の首
を絞めるという実例です。

 次はちょっと悪質な不正です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■回収ローストビーフ、客に提供 丹波ワイン「廃棄忘れ」

 ワイン製造販売や飲食事業を展開する「丹波ワイン」(京都府京
丹波町)が、2013年に結着剤を使ったローストビーフを販売し
て食品衛生法違反を指摘され、廃棄すると府南丹保健所に伝えなが
ら、賞味期限切れの状態で14、15年の一定期間、客に提供して
いたことが5日、同社への取材で分かった。同社は「加熱処理をせ
ず、牛ロースト丼としても提供した」と説明。同保健所は廃棄処分
するよう文書で指導した。

 食品衛生法の「特定加熱食肉製品」の基準では、半生状態のロー
ストビーフは食中毒菌の混入の恐れがあり結着剤の使用を認めてい
ない。同社の黒井衛社長は5日、京都新聞社の取材に対し、「牛ロ
ースト丼は加熱処理せず、スライスしただけ」と、製造基準違反の
ローストビーフを提供していたことを認めた。客の健康被害は確認
されていないという。

 丹波ワインは13年当時、京都市内の老舗料理店の了承の下に複
数のブロック肉を結着剤で固めて製造していた。同料理店が百貨店
などで販売し、丹波ワインも自販していたが、製造基準違反が発覚
し、すべて販売中止に追い込まれた。

 同保健所によると、丹波ワインは13年の問題発覚後、回収した
製造基準違反のローストビーフ約50キロを「廃棄処分する予定」
と保健所に伝えた。実際に処分したのは約1割で、残りは同様の手
法で製造されたローストビーフの在庫計約220キロと冷凍保存し
ていた。

 このうち約80キロを同社の関連会社が運営するレストラン(京
丹波町)で提供。15年4月には同社での2日間の催しで牛ロース
ト丼として、14年4月〜11月には「赤ワイン煮込み」やサンド
イッチとして販売していた。

 同保健所によると、今年2月の調査に対し、同社は「いずれも加
熱処理した」と説明したという。廃棄方針だったローストビーフは
13年9月までの製造で、提供時は同社が定める賞味期限(製造後
180日)を、1年以上過ぎていた恐れがある。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160406-00000001-kyt-l26
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 かなり悪質だと思いますが、その割りにマスコミは騒いでいない
ですね。何か事情でもあるのかと疑います。

 最後はアメリカの「鶏卵」の話題です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■米ウォルマート、卵をすべてケージフリーに切り替え

 米小売り大手のウォルマートは5日、2025年までに米国内の
チェーン店で販売する卵をすべて、ケージ飼いされていない鶏が産
んだケージフリー卵に切り替えると発表した。米国では大手食品会
社やファストフードチェーン店が相次いでケージフリー卵への切り
替えを表明している。

 ウォルマートの販売は米国の食品販売の約25%を占めており、
今回の発表でケージフリー卵の推進運動に大きな弾みが付きそうだ。

 ケージフリー卵への切り替えは、ウォルマートが米国内で展開す
るチェーン店全4600店とサムズクラブの650店が対象となる。

 動物愛護活動家によると、ケージで飼われている鶏は個々に極め
て狭いスペースしか与えられず、羽を広げることさえできない状態
にある。愛護団体のヒューメーン・ソサエティによれば、1羽当た
りのスペースはA4サイズのコピー用紙1枚よりも小さいという。

 ファストフード大手のマクドナルドは昨年9月、2025年まで
にケージフリー卵に切り替えると発表。ネスレ、タコベル、パネラ
ブレッド、ゼネラルミルズ、ケロッグ、シェイクシャック、ホワイ
トキャッスルも最近、相次いで切り替えを表明した。

 ウォルマートでは2001年から米国内の店舗でケージフリー卵
を扱っていた。昨年には動物愛護上の懸念に対応できる解決策を見
付けて実行すると表明していたが、100%の切り替え表明には至
っていなかった。

http://www.cnn.co.jp/business/35080734.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ヨーロッパでは既に「ケージフリー」が主流になっていると聞い
たことがあります。

 「ケージフリー」養鶏の実態は、日本人が想像するような自然な
環境で飼育しているというわけではないのですが、「ケージ」構造
が嫌われるというのはありそうです。

 いわゆる「平飼い」の養鶏場を見学したときの感想ですが、ケー
ジがないことが鶏にとって幸せかどうかはかなり難しい問題です。

 たくさんの鶏を一箇所で飼うと、「いじめ」のような現象がおこ
ります。

 私の見たところでは、いじめられている鶏を救出してきて、普通
の養鶏場にあるような「ケージ」にわざわざ入れて保護していまし
た。

 そういう鶏はもう産卵の方は期待できないので、落ち着いて体力
が回復したら太らせて、自分たちで肉にして食べるのだと言ってい
ました。

 鶏の「いじめ」は死ぬまでやりますので、なかなか管理が難しい
というのが当時の感想でした。そもそも家畜の幸せとか福祉とか言
い出すのは、既に妄想の領域です。

 宮沢賢治学会会員の私としては、そういう妄想を題材にした賢治
の作品「フランドン農学校の豚」に出てくる「家畜撲殺同意調印法」
を思い出します。

 家畜を殺す前に、家畜自身の承諾を得る必要がある、という法律
なんですが、これが実は家畜を非常に苦しめる、というブラックユ
ーモアです。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「専ら医薬品リスト」
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 「機能性表示」について、業界でちょっとした騒ぎになっている
そうです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■消費者庁・強権路線の破綻(1) 制度を"無断"変更

 機能性表示食品制度を巡り、消費者庁が行った「届出ガイドライ
ン」の改定に業界が大混乱だ。制度に使える成分の制限につながる
もの。事前に業界と調整なく変えたことに、複数の業界関係者から
「無断改定」と怒りの声が上がる。安倍首相の肝煎りで始まった制
度だが、規制観点からの運用に魅力は半減。成長戦略は期待された
成果が得られない懸念がある。

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「安全性に係る事項」に関するガイドライン変更点

届出にあたって「機能性関与成分」について以下の点を確認するこ
と。

(1)「無承認無許可医薬品の指導取締りについて(通称46通知)
の別紙「医薬品の範囲に関する基準」の別添2「専ら医薬品として
使用される成分本質(原材料)リスト」(専ら医薬品リスト)に含
まれる成分でないこと

(2)食品衛生法に基づく販売禁止措置等の対象になっているかど
うか

(3)特定保健用食品における安全性審査の有無
------------------------------------------------------------

ガイドは"法律"

 「寝耳に水。ガイドは制度にとっての"法律"。それを勝手に変え
るのはおかしい」。新ガイドに不満の声が後を絶たない。消費者庁
は1月、改正を「製造固有記号等の説明会」で突然発表した。消費
者団体の強い意向を受けたもの。食品表示企画課は、「事業者団体
は"そんなことは言ってない"と言うかもしれないが、受け入れ可能
か(非公式に)聞いた」(赤崎暢彦課長)とするが、複数の団体関
係者は当時「全く聞いてない」と否定。これが混乱を招いている。

2つの"ねじれ"

 改正で機能性関与成分として46通知の「専ら医薬品リスト」に
収載される成分は使えない。問題の一つは、制度の開始にあたり、
わざわざ「機能性表示食品は規制対象外」と通知を変えたのに結果
的に通知の規制を受けるよう変えたこと。もう一つは「一般食品」
で流通している成分が、機能性表示食品では使えなくなること。2
つの"ねじれ"が生じる。

 懸念される成分は、リスト収載の「オリザノール(米由来)」、
「グルタチオン(酵母由来)」、「S―アデノシルメチオニン(同、
通称サミー)」、「タウリン(牡蠣、イカ等由来)」「1―デオキ
シノジリマイシン(桑の葉由来)」など。

 「タウリン」が分かりやすい。健食で「タウリン」と表記すると
"薬と誤認する"として薬機法規制を受ける。けれど「イカ抽出物」
とぼやかせば成分の強調にあたらず問題ない。だが、機能性表示食
品は成分の特定が必要なため「タウリン」と書かざるを得ず、使え
ない可能性がある。「成分を単一成分で捉えるか、複合成分で構成
するエキスを許容するかで"規制の有無"が変わる。その共通認識が
ないうちの改正は混乱を招く」「届出を準備していたが再チェック
を余儀なくされた」との声があがる。

 現在、複合成分からなる「機能性関与成分の特定が難しい食品」
の対象化も審議中。新ガイドはこの議論にも影響。消費者庁はそれ
ほど重要な判断を"無断"で行った。

「サミー」の行方

 すでに違反となる可能性のものもある。サミーを機能性関与成分
とする「チアフル酵母」だ。製品臨床で評価し、多額の投資が窺わ
れる。だが突然の改正。届出たインマイライフは、「ガイド変更は
"法改正"と同じ。施行前のものは該当しない。消費者庁から受理ま
で何の指摘もなく、改正後も連絡はない」(豊原龍太郎社長)と問
題ないとの認識。消費者庁は「個別案件に答えられない」と口を閉
ざす。

 そもそも、消費者庁は、安全性に係る事項としてリスト確認を求
めるが、「リストは、必ずしも危険な成分を示すものではない。食
品にも含まれる成分がある」(厚生労働省監視指導・麻薬対策課)。
過去に食薬区分を判断した成分のみが収載された"例示"であり、
「リストに載ってないから安全という判断もリストの趣旨と異なる」
「あたかも危険な成分かのような誤解を生む可能性がある」との指
摘がある。

説明責任果たさず

 変更の経緯を消費者庁は「もともと(昨年9月末の)届出の『確
認事項』で示した。当たり前すぎて(記載がなかった)」とする。
確かに「確認事項」には「医薬品成分でないこと」を確認せよとあ
る。ただ、ガイド自体に記載はなかったものだ。また、リストは前
段の厚労省の説明から分かるように医薬品にしか含むことを許され
ない成分を示すものでもない。ほかに、新ガイドの適用が施行以前
の商品に及ぶか、業界側と調整を行ったかなどを聞いたが、「答え
られない」の一点張りだった。

 厚労省は、「新制度は成分を特定するため『サミー』と書くが、
そうなると薬と誤解される。一方で、制度は46通知の対象外。そ
こを踏まえどうするか判断してほしい」と要請。一方、改正に、日
本OTC医薬品協会だけは「食品業界には『制度の後退』に映るが
、食品で違反、新制度で合法なものが整理された」と支持している。

http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2016/04/post-2482.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「専ら医薬品リスト」というのがあるのですね。ここに掲載され
ているものは、たとえ効果があっても、「機能性表示」をしてはい
けない、と今頃言い出したので混乱しているという話です。

 具体的にどんなものがあるのかを見ると、こんな感じです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------
(別添2)
専ら医薬品として使用される成分本質(原材料)リスト

アオダモ
アラビアチャノキ
アラビアモツヤク
アルニカ
アロエ
イチイ
イヌサフラン
イリス
イレイセン
インチンコウ
インドサルサ
インドジャボク属
インドボダイジュ
インヨウカク
ウマノスズクサ属
ウヤク
ウワウルシ
ウンカロアポ
エイジツ
エニシダ
エンゴサク
エンジュ
オウカシ
オウカボ
オウギ
オウゴン
オウバク
オウヒ
オウレン
オシダ
オノニス
オモト
オンジ

(以下略)

http://www.89ji.com/89ji_data/pdf/iyakuhin2.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 アイウエオ順に掲載されているうちの「ア行」だけでこれだけあ
ります。

 もう一つ、通常は医薬品とは見なさないもののリストがあります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

(別添3)
医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質
(原材料)リスト

アイギョクシ
アイスランド苔
アイブライト
アオギリ
アガーベ
アカザ
アカショウマ
アカツメクサ
アカテツ
アカニレ
アカバナムシヨケギク
アカメガシワ
アガリクス
アギタケ
アキノキリンソウ
アケビ
アサ
アサガオ
アサツキ
アシ
アジサイ
アシタバ
アズキ
アスナロ
アセロラ
アセンヤク
エキス
アッケシソウ
アップルミント
アニス ピンピネラ
アファニゾメノン
アボガド
アマ
アマチャ
アマチャヅル
アマナ
アメリカサンショウ
アメリカニンジン
/セイヨウニンジン
アメリカホドイモ
アラガオ
アラビアゴム
アラメ
アリタソウ
アルテア
アルファルファ
アロエ
アンゼリカ
アンソクコウノキ
アンティリス・ブルネラリア

http://www.yakuzen-toyama.com/seibunhonshitsu-list.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 こちらはもっと多くて、「ア」の項目だけでこれだけあります。
こちらのリストのものは機能性表示に使えるわけです。

 どちらの表も「植物由来」の次に数は少ないですが「動物由来」
のものもあります。

 そもそも、「食品」と「医薬品」の線引きをする目的で作られた
リストです。それに関しての解説がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■物の成分本質(原材料)について

□製品の原材料(成分本質)により、「医薬品」と判断される場合
があります。

 厚生労働省では、製品の原材料となるものについて、医薬品とし
ての使用実態、毒性、麻薬用作用等を考慮し、「医薬品に該当する
か否か」の判断を示しています。

 医薬品に該当する成分本質(原材料)については、「専ら医薬品
として使用される成分本質(原材料)リスト」(以下医薬品リスト)
に、医薬品に該当しない成分本質(原材料)については、参考とし
て「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分
本質(原材料)リスト」(以下非医薬品リスト)にその例示が掲げ
られています。

□医薬品リスト

 医薬品リストに掲載されている成分本質(原材料)は、いわゆる
健康食品に使用することはできません。これらを1種でも原材料と
して使用したものは「医薬品」と判断されます。ただし、これらを
薬理作用の期待できない程度の量で、着色着香等を目的とした食品
添加物として加えられていることが明確である場合には「医薬品」
と判断されない場合もあります。

□非医薬品リスト

 非医薬品リストに掲載されている成分本質(原材料)は、薬事法
上は医薬品に該当しないと判断されているにすぎません。日本で食
品添加物として認められていない等の理由で食品に使用できないも
の、食品添加物の基準に従って使用しなければならないものがあり
ます。食品への使用に際しては、お近くの保健所等で食品衛生法の
担当に確認してください。

 また、どちらのリストにも掲載されていない成分本質(原材料)
は「医薬品に該当するか否か」の判断が示されていないものです。
掲載されていないからといって医薬品成分ではないとは言えません。
リストへの帰属をはっきりさせるためには、原材料の性質(原材料
の学名、使用部位、薬理作用又は生理作用、毒性、麻薬・覚醒剤様
作用、国内外での医薬品又は食品としての前例など)を明らかにし、
個別に厚生労働省へ照会する必要があります。製造所・輸入営業所
がある都道府県の薬務課へお問い合わせください。

 健康食品を輸入する際には、医薬品にしか使えない成分が含まれ
ていないことの確認が求められます。こちらのリストと原材料をよ
く照合したうえで、掲載されていない成分があった場合には、所管
の薬事部局にご相談ください。

 特に痩身を目的とした製品の場合、以下の成分の含有の有無につ
いて試験検査を求められることがあります。

・フェンフルラミン
・N−ニトロソ−フェンフルラミン
・センノシド
・トリヨードチロニン
・チロキシン など原材料が何であるかは、製品の表示や説明書な
どに基づいても判断します。

 消費者は、製品の表示などによって原材料の確認をするしかあり
ません。よって、原材料が医薬品的なものであるかどうかの判断も、
分析などによるわけではなく製品の表示などに基づいて行います。

 よって、実際に配合・含有されていない医薬品成分であっても、
配合・含有されていることを表示すればその成分が原材料として使
用されているものとみなし、製品を「医薬品」と判断します。医薬
品成分と判断されている原材料であっても、食品添加物としては使
用できる場合があります。

 以下の表に示す原材料の例など、通常食品添加物として使用され
ている原材料は、医薬品と判断されているものであっても、食品に
使用できる場合があります。ただし、その原材料を使用しているこ
とを記載しないか、又は記載しても食品添加物として使用している
ことを併記してある場合に限ります。また、使用する際には、食品
添加物として使用できるかどうかなど、食品衛生法の担当にお問い
合わせください。

食品に使用できる原材料

成分本質(原材料)  用途
γ-オリザノール    酸化防止剤
キナ         苦味料等
ゲンチアナ      苦味料等
シコン        着色料
ニガキ        苦味料等

 その他、でんぷん質軟化用のアミラーゼやビールなどの清澄剤・
肉軟化剤として使われるパパインなどは医薬品成分とされています
が、食品加工用に成分そのものが流通することがあります。その場
合、食品調理用であることをはっきりと表示してある場合には「医
薬品」に該当しません。

 非医薬品リストに掲載されている原材料からの抽出物であっても、
医薬品成分に該当しないかどうか確認が必要な場合があります。

 非医薬品リストに掲載されている原材料から、水やエタノール以
外の溶媒によって抽出したものは、その抽出された物質が医薬品成
分に該当しないかどうか確認する必要があります。

 また、原材料そのものは非医薬品リストに掲載されていても、抽
出物・精製物が医薬品リストに掲載されているものもあります。た
とえば、タウリン(医薬品成分)を含むタコやイワシ(非医薬品)
などです。このような場合、タコやイワシの加工食品等を「医薬品」
とみなされないようにするためには次の条件を満たす必要がありま
す。

1.製品に「食品」であることをはっきり示す。

2.原材料を加工したものであることをしめす。

3.「医薬品」と誤認を与えるような特定成分の強調をしない。

4.加工状態が、もともとの原材料の本質を失っていない。

 原材料が非医薬品成分であっても、原材料表示の内容によって、
医薬品成分が使われていると判断されることがあります。一部の植
物や動物には、その部位によって医薬品に該当するか否かの判断が
分かれているものがあります。たとえばセンナは、茎は非医薬品成
分ですが果実・小葉・葉柄・葉軸は医薬品の成分です。この場合、
センナの茎のみを使用していたとしても、単に「センナ」と表示す
ると医薬品成分も含むとみなし「医薬品」と判断します。非医薬品
部位を使っていることをはっきり表示してください。

 また、植物の生薬名を表示している場合にも、原材料が非医薬品
成分であっても製品を「医薬品」とみなします。

 これは、非医薬品成分のなかには実際に医薬品として使用されて
いるものがあり、生薬名の使用によって「医薬品」である誤認を与
える可能性があるためです。

(http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/~seibun.html)
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「専ら医薬品リスト」に掲載されているものは、「健康食品」に
は使えない、というのは以前から明確なようです。

 そうすれば、「機能性表示」き食品もまた「健康食品」には違い
ないのですから、これらの原料はダメと言われて、文句を言うのは
どうかしています。

 よほど業界側に都合のよい運用を考えていたようでしたが、残念
ながら、そうはいかなかったようです。

 医薬品と食品の区分などということを、今まであまり考えたこと
がなかったのですが、改めて考えると微妙な線引きになることは想
像がつきます。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 食品関連の行政は今、ちょっと難しい局面にいるようです。いろ
いろと悩ましいところがあって、対応に苦慮している様子がうかが
えます。「慣れ」が一番の問題と思いますので、今後のよりよい対
応のための試行錯誤であると思いたいですね。

 この4月から、「製造所固有記号」の新しい体制がスタートして
いるのですが、これもまだまだ問題が多そうです。その話は次回に
予定しています。

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