安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>849号


-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------849号--2016.02.14------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「ヒスタミン食中毒」

-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
--〔話題〕--------------------------------------------------

 まず、度々とりあげてきた「鳴門わかめ」の偽装問題で、こんな
ニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■鳴門わかめ部会が解散 臨時総会、意見割れ挙手採決で判断

 鳴門市内のワカメ加工業者でつくる鳴門わかめブランド対策部会
の部会長だった業者が産地を偽装していた問題で、対策部会は10
日、同市撫養町の市うずしお会館で臨時総会を開き、同日付で部会
を解散した。存続したまま信頼回復を図るのは困難との意見が大勢
を占めた。2008年以来、相次いで産地偽装が表面化した鳴門わ
かめのブランド対策は振り出しに戻った。

 専務が部会長だった「半田聖治商店」が県から是正指示を受けた
直後の1月末にあった緊急部会では、解散や脱退を求める声が相次
いだ。このため、臨時総会で存廃を決めることになり、加盟18業
者のうち、12業者の13人が出席した。

 出席者一人一人が考えを述べたが、意見はまとまらなかった。
「解散するとますます信頼を失う」と存続を求める声があったのに
対し、「(不正防止に向けて県が制度をスタートさせた)認証を受
けようとする動きが会員の間にない」と部会の存在意義を疑問視す
る声も目立った。

 挙手採決で判断することになり、進行役の林政寛副部会長を除く
11業者と欠席1業者の意見は解散5票、存続7票だった。4業者
からの委任を受けた林副部会長が解散の意思を示したため、解散1
0票、存続7票となり、解散が決まった。

 林副部会長は終了後、報道陣に「存続を求める人には具体案がな
く、存続の意味がないと感じた。ブランドを守るための新組織を立
ち上げる可能性はある」と説明した。

 対策部会は、08年1〜2月に13業者の産地偽装が発覚したの
を機に「鳴門わかめブランド回復緊急対策部会」として発足。09
年6月に名称が変わった。鳴門市外では、徳島市と藍住、松茂両町
の11業者でつくる「鳴門わかめブランド回復対策会議」がある。

http://www.topics.or.jp/localNews/news/2016/02/2016_14551546708894.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「部会長だった業者が産地を偽装していた」というのはまさに最
低です。解散してその後どうするのでしょうか。

 次はちょっと不思議なニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■農水省、天然着色料に安全証明 和食食材輸出へ弾み、研究機関
を支援

 農林水産省は、和食食材の輸出拡大に向け、ベニコウジやクチナ
シといった天然着色料の安全性を証明する取り組みを支援する。ベ
ニコウジはすし材料のかまぼこなどに国内で広く使われているが、
米国や欧州では食品添加物に認められておらず、農林水産物を輸出
する際の障害になっている。人体への無害性を数値データなどで証
明し、欧米当局に認めてもらい、農林水産物の輸出増加につなげる。

 研究機関や民間企業を対象に、安全性を証明する取り組みを援助
する。援助額は2分の1を上限とする。

 無害性を証明する慢性毒性試験や奇形試験、薬理学試験、変異試
験のほか、米国FDAなどの当局に申請する費用も対象になる。

 天然着色料は赤色に使うベニコウジと、黄色および青色に使うク
チナシなどを想定する。赤色はカニ風味かまぼこのほか、紅ショウ
ガなど日本独特の食材にも使われている。

http://www.nikkan.co.jp/articles/view/00374006
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 天然色素が海外で許可されていないことはわかりますが、それを
農水省がどうしようというのでしょうか。

 だから輸出しようと思うなら、天然色素は止めておけという話に
ならないのが不思議です。これは無駄に予算をつける典型だと思い
ます。

 次はちょっと笑う話です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■列車の異臭、原因は「臭豆腐」?

 JR関西線の普通列車で7日午後、異臭騒ぎがあり、乗客全員が
下車した弥富駅(愛知県弥富市)のごみ箱から豆腐を発酵させて作
る食品「臭豆腐」が見つかっていたことが8日、県警中村署への取
材で分かった。

 臭豆腐は台湾や香港で食べられ、独特の風味と強いにおいで知ら
れる。車内の床には液体がこぼれていたといい、中村署は臭豆腐と
その汁が異臭の原因になった可能性があるとみて鑑定を進める。

 異臭は7日午後1時10分ごろ、四日市発名古屋行き普通で発生。
乗客約20人に体調不良などはなく、後続列車に乗り換えた。乗客
が「アンモニア臭がする」と乗務員に通報したという。

http://www.daily.co.jp/society/national/2016/02/08/0008789846.shtml
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 あれはとても臭いのですよね。杭州の街ではよく臭っていました。
紹興あたりに行くと街中あの臭いなんだとか。食べてみると意外と
おいしいものなんですが。

 最後は海外のニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■フランス スーパーに対し賞味期限切れ食品の廃棄を公式に禁止

 フランスは、スーパーマーケットに対し、賞味期限切れの食品の
廃棄を法的に禁止した世界で最初の国になった。テレビ「iTele」
が伝えた。

 報道によれば、フランス上院は、満場一致で、新しい法案を可決
した。この法律は、直ちに効力を発した。すでに今日5日、フラン
スの大手スーパーマーケットは、調味期限の切れる食品の廃棄が禁
止される。それらは廃棄される代わりに、人道援助組織に回され、
必要とする人々に配られる。

 また新しい法律の中では、故意に食品を廃棄したスーパーマーケ
ットに対する罰則も規定されている。これまで多くのスーパーは、
倉庫周辺に集まる失業者やホームレスの人々が食べられないように、
食品を故意に「損なって」きた。

 この法案の採択に向け尽力した活動家達は、こうした措置が、E
Uレベルで取られるよう期待している。

http://jp.sputniknews.com/europe/20160206/1560583.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「廃棄を禁止する」とは過激ですね。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

------------------------------------------------------------

今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「ヒスタミン食中毒」
------------------------------------------------------------

 このところ何回かあった「ヒスタミン食中毒」のニュースがまた
またありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■イワシのつみれ回収命令 ヒスタミンが検出で 大阪府

 大阪市の食品会社「大市珍味」のイワシのつみれ「いわし小粒だ
んご」(冷凍食品)から、食中毒の原因となる高濃度のヒスタミン
が検出されたとして、大阪府は7日、出荷された約1000袋の回
収を同社に命じた。ネット販売分を含めて近畿を中心に全国に流通
した可能性がある。

 府によると、対象は同社富田林工場で製造し、賞味期限が201
7年4月の商品。奈良県と兵庫県で今月、保育園児らがこの商品を
食べて体のかゆみなどを訴える食中毒が発生した。府富田林保健所
が同じ日の製造分から高濃度のヒスタミンを検出した。

http://mainichi.jp/articles/20160208/k00/00m/040/088000c
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 東京の統計でもこんな発表がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■ヒスタミン食中毒 5年で194人発症、7割が保育園児

 保存状態の悪い魚などに含まれ、アレルギー反応を起こす化学物
質「ヒスタミン」による食中毒について、都内で2011年から5
年間で194人が発症し、このうち7割が保育園児だったことがわ
かった。保育園の給食施設で魚を常温で放置していたケースも確認
された。都は給食を提供する施設に対して注意喚起を進める。

 9日に開かれた食品の安全をめぐる都の有識者会議で報告された。
都によると、ヒスタミンはいったん増えると加熱分解されず、練り
物や焼き魚でも食中毒が起きる恐れがある。13〜15年に清瀬市
と東久留米市の保育園計8カ所で園児ら約140人が発症した。管
轄する多摩小平保健所の調べでは、「イワシのつみれ汁」を提供し
た清瀬市内の一部の保育園で、調理前のすり身を15〜40分間室
温で置いていたという。

 同保健所が管内5市の保育園、小中学校などに給食を提供する2
01施設を対象に魚介類の取り扱いについて調べたところ、「納品
後すぐに冷蔵冷凍しない場合がある」と回答したのは23施設(1
1%)だった。意識調査でも予防に有効とされる「試食」の必要性
をあげた職員は603人中22人にとどまった。都は食中毒を予防
するため、食品をすぐに冷蔵冷凍するよう呼びかけるほか、職員ら
に早めの調理や試食の重要性を啓発する方針。

http://www.asahi.com/articles/ASJ2B2GVJJ2BUBQU002.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 最初のニュースでも保育園児が発症したということですが、幼児
には特に危険なんですね。

 そこで改めてヒスタミンについて。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■ヒスタミン食中毒(アレルギー様食中毒)

 川柳に「はづかしさ医者にかつおの値が知れる」 というのがあり
ますが、これはカツオを食べてヒスタミン食中毒になったことを詠
んだものです。皆さんの中にもしめさばやカツオのたたきを食べて、
ヒスタミン食中毒になった方がおられるのではないでしょうか。

 ヒスタミン食中毒は、衛生状態も悪かった1950年初頭までは主要
な食中毒の一つでした。現在では低温流通が普及し大規模な事件は
減少しましたが、小さな食中毒は依然発生しています。

 ところで、「サバに当たる」という言葉が普段使われるように、
魚自身に問題があるように思われていますが、実は細菌が原因で起
こる食中毒なのです。しかし、この事を知っている人はごく少数の
ようです。

1.ヒスタミンは細菌がつくる

 ヒスタミン食中毒とは、ヒスタミンを大量に含む魚介類を食べる
ことにより、摂食後、数分から2、3時間という短い間に悪心、嘔吐、
下痢、腹痛、頭痛、舌や顔面の腫れ、じんま疹、金属様の味、めま
い感といった症状を起こす食中毒です。このように多くの症状があ
りますが、実際にはこのうちの2,3の症状しか示さず、長くても1
日程度で自然に治ります。どの症状が現れるかは、摂取したヒスタ
ミンの量や患者の個人差によりますが、心臓や呼吸器に基礎疾患の
ある人が発症した場合、重症となる可能性があるので注意が必要で
す。

 一般的には、魚肉中に500μg/g以上のヒスタミンが蓄積されると
食中毒が起こるとされていますが、感受性の高い人ならば50μg/g
で発生する場合もあります。

 ではなぜ、魚肉中でヒスタミンが増えるのでしょうか?原因とな
る食品はいわゆる赤身魚(マグロやサバといった血合いが濃い魚)
であり、刺身以外でもイワシやサンマの干物やサバ缶でも起こって
います。

 赤身魚は筋肉中にアミノ酸の一種であるヒスチジンを多く含んで
います。魚を室温で放置していると、ヒスチジンをヒスタミンに変
える酵素を持っている細菌(ヒスタミン生成菌)が増殖し、それに
伴いヒスタミンも増えるのです。

 また、魚の腐敗の指標となるアンモニアなどの生成量がまだ少な
いにもかかわらず、ヒスタミンは大量に産生されることがあり、気
づかずに食べてしまうと食中毒になるのです。現在ヒスタミン食中
毒を引き起こすとされている菌は、もともと人や動物の腸内にいる
菌であるため、細菌の汚染は魚が水揚げされてから以降に起こりま
す。

2.ヒスタミン食中毒と食物アレルギー

 この食中毒はアレルギー様食中毒とも呼ばれていますが、これは
食中毒の症状がアレルギーの症状に似ているからです。そこで考慮
しなければならないのは、たとえばサバを食べて数分後に前述のよ
うな症状が出た場合、それがヒスタミン食中毒なのかサバに対する
アレルギーなのかを区別することです。

 まず、過去にサバを食べて同じ様な症状を示したことがあるかを
患者に確認する必要があります。また、皮内テストやサバ特異的Ig
E 抗体テストをすれば、アレルギーであるか否かが判断できます。

 アレルギーならば以後サバを食べないように注意し、単なる食中
毒ならば今後もサバが食べられるということになります(当たって
からサバが嫌いになったという話をよく聞きますが)。しかし、ど
ちらにしても抗ヒスタミン剤を使えば簡単に治りますし、普通は症
状が軽いことから病院に行くことは少ないようです。

3.冷蔵、そして早く食べるのが一番の予防法

 ヒスタミン生成菌による汚染は意外と高頻度に起こっており、私
たちが赤身魚とその加工品を検査したところ、その中の約60%が汚
染されていました。ただし、ヒスタミンの検出率は10%未満でした。
その結果を表1に示します。表1のマグロとカツオ生節は、ヒスタ
ミン生成菌は多いにもかかわらず、ヒスタミンは検出されませんで
した。

 検査した時点でヒスタミンを生成していなかったからだと思われ
ます。それに対して、この時のイワシ丸干しでは、細菌も認められ、
ヒスタミン濃度もかなり高いものでした。したがって菌に汚染され
ていても、菌が増殖しヒスタミンを生成しなければヒスタミン食中
毒は起こらないということです。

 冷蔵中は菌の増殖およびヒスタミンの生成は完全ではありません
が抑えることができるので、魚が水揚げされてから私たちの口に入
る間の冷蔵保存が重要となります。しかし、近年は発展途上国から
の魚の輸入が増えており、ヒスタミン食中毒の予防で最も大事だと
される水揚げされてからすぐの冷蔵が適切に行われていない場合が
あります。この場合、食品中でヒスタミン生成菌がかなり増殖して
おり、ちょっとした隙に(たとえば買い物帰りの長話の間に)ヒス
タミンを生成してしまうのです。

 また通常、ヒスタミン生成菌は低温ではヒスタミンを生成できな
いとされていますが、大量に菌が増殖した場合は冷蔵中もヒスタミ
ンを生成するとの報告があります。

 赤身魚は買ってきたらできるだけ早めに食べるか、保存するなら
冷凍すべきです。ヒスタミンは102℃で3時間加熱しても一部しか壊
れないため、「少しぐらい傷んでいても加熱すれば大丈夫だろう」
と考えるのは大きな間違いです。

4.最後に

 今日ではヒスタミン食中毒は低温保存の普及により、あまり発生
が見られませんが、海外ではHACCPを導入して加工品製造における
衛生管理を徹底するなど、ヒスタミン食中毒に関してはかなり気を
使っているようです。特に我が国では魚を生で食べる機会が多く、
ヒスタミン食中毒の予防には消費者の認識も必要になってきます。
赤身魚は買った日に食べ、保存するなら冷凍しましょう。

http://www.iph.pref.osaka.jp/news/vol13/13-2.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 家庭での注意事項は以下のとおりだそうです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

・新鮮な魚を購入する。

・生の赤身魚は購入後はすぐに冷蔵庫に入れる。

・冷蔵庫に入れたら早めに食べて長期保存しない。

・赤身魚の干物などの加工品も、冷蔵庫で低温保存すること。

・冷凍したものを解凍する時は、常温解凍せず冷蔵庫で短時間のう
ちに解凍する。

・冷凍、解凍を繰り返さない。

・食べて唇や舌がピリピリした場合は、速やかに食べることをやめ


http://trendstyle96.net/archives/3066
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 次のような指摘もあります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

2.今でもある非常識な鮮魚の取り扱い

 2008年に起こった具体的な食中毒事例として『食と健康』2009年
8月号(齊藤智子氏)の記事より拾ってみた。

 平成20年10月8日に都内の社員食堂で起こったマグロのマヨネー
ズ焼きによる事例では、490人中16名が発症した。このときのマグ
ロのマヨネーズ焼きは残品が少なく、検査ではヒスタミンは検出さ
れなかったが、原材料は冷凍輸入のキハダマグロ(インドネシア産)
であり、原料加工者が保管していた輸入日、輸入業者、現地での製
造者が同じキハダマグロロイン未開封品3検体中1検体から730mg/10
0gのヒスタミンが検出されている。したがって輸入時点ですでに高
濃度のヒスタミンが生成されていたと考えられる。

 漁獲後、船上や市場、流通過程での取り扱いに問題(氷を使わな
かったり、長時間放置など)があったのであろう。

 11月22日には、都内の小学校の給食で、これと同時に輸入の原料
を用いたマグロのケチャップ和えを食べた児童や教職員675名中43
名の患者が発生し、検食のマグロのケチャップ和えからは20mg/100
gのヒスタミンが検出されている。

 10月15日に発生した別の事例では、都内の飲食店でブリ照り焼き
定食を食べた2名が発症し、残品のブリ照り焼きからはヒスタミン
が270mg/100g検出された。

 この店では、10月4日に市場で仕入れたブリを半身に切り分け、
一方の半身を2,3日間、刺身や焼き魚として提供し、残りの半身は
冷蔵し、11日後に12切れにカットし、たれに漬け、注文ごとに焼い
て当日のランチとして提供したという。

 冷蔵庫で10日以上も経った鮮魚を提供する飲食店があるとは驚き
である。

3.ヒスタミン食中毒は赤身魚で起こる

 この食中毒の原因物質はヒスタミンという化学物質であるので、
わが国の食中毒統計では化学性食中毒の中の「その他」として分類
されているが、このヒスタミンは食品の貯蔵・加工中に増殖した細
菌のヒスチジン脱炭酸酵素作用によって生成されるという点でほか
の化学性食中毒とは性格を異にし、むしろ細菌性食中毒と考えるべ
きであろう。

 また免疫反応の異常によって起こる食物アレルギーと症状は似て
いるが発症機構が異なるので、アレルギー様食中毒と呼んで区別し
ている。

 この食中毒はおもにマグロ、カツオ、カジキ、サバ、イワシ、ア
ジなどの赤身魚やその加工品(みりん干し、照り焼き、フライ、竜
田揚げなど)で起こるが、赤身魚が本食中毒の原因となりやすいの
は、ヒスタミンの前駆物質となる遊離ヒスチジン含量が白身魚では
数mg〜数十mg/100gであるのに対し、赤身魚では700〜1,800mg/100g
と非常に高いためである。

 一般的には100mg/100g以上の食品で発症するとされているが、実
際には摂取量が問題であり、食中毒事例から発症者のヒスタミン摂
取量を計算した例では大人一人当たり22〜320mgと報告されている。

http://www.mac.or.jp/mail/091101/02.shtml
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ヒスタミンには「抗ヒスタミン薬」というのがありますが、こん
な問題もあるそうです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■抗ヒスタミン薬による中枢抑制作用=“鈍脳”

1.抗ヒスタミン薬のはたらき

 花粉などのアレルギーの原因物質が鼻に入ると、鼻の粘膜ではア
レルギー症状の原因物質であるヒスタミンが作られて体内に放出さ
れます。

 このヒスタミンが同じく鼻の粘膜にある「H1受容体」という部分
と結合すると、くしゃみや鼻水といったアレルギー症状を発現しま
す。

 「ヒスタミン」と「H1受容体」との関係は、アレルギー症状を引
き起こすスイッチとなる、「鍵」と「鍵穴」という関係になってい
ます。

 この鍵穴をヒスタミンが結合する前にふさいでしまい、ヒスタミ
ンが放出されても、鍵穴と結合できなくすることで、アレルギー症
状の発現を抑えるのが抗ヒスタミン薬です。

2.“鈍脳”とは

 鈍脳とは、抗ヒスタミン薬の服用によって起こる、集中力・判断
力・作業能率が低下した状態をいいます。この鈍脳の状態は、患者
さんが自覚できているとは限りません。自分では気づかないまま集
中力や判断力・作業効率が低下してしまうこともよくあります。

 近年、医療用では、鈍脳を起こしにくいタイプの薬が数多く処方
されていますが、市販薬(OTC医薬品)では、まだまだ鈍脳を起こ
しやすいタイプの薬が数多く使われているのが実態です。

 鈍脳になると日常生活のさまざまな局面、例えば自動車の運転や
緻密な機械操作などで危険に遭遇する可能性も高くなるので、抗ヒ
スタミン薬の服用には細心の注意が必要となります。

 ところが、その危険性についてはまだあまりよく知られていない
のが現状です。

4.“鈍脳”の原因

 抗ヒスタミン薬が、鼻の粘膜上にある「H1受容体」をブロックす
ることで、くしゃみや鼻水といったアレルギー症状が緩和される一
方で、一部の抗ヒスタミン薬は脳の中にも移行し、脳内にある「H1
受容体」もブロックしてしまいます。

 しかし、脳内でのヒスタミンの役割は、アレルギー症状の発現と
は無関係で、集中力・判断力・作業能率や覚醒の維持に関与してい
ることがわかっています。そこに抗ヒスタミン薬が入ると、脳内の
ヒスタミンの働きも妨げられてしまうのです。

 その結果、ヒスタミンが脳の中でも働くことができずに、ヒトの
活動性が抑えられる、つまり鈍脳を起こす原因となります。抗ヒス
タミン薬による眠気もこれと同様のメカニズムで起こります。

http://www.ssp.co.jp/donnou/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この記事は製薬会社のものなので、この後に新しくて副作用の少
ない薬の話が続きます。

 抗ヒスタミン薬というのはなかなか応用範囲の広いものだそうで
す。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

1.抗ヒスタミン作用とは?

 覚醒させる脳内物質であるヒスタミンをブロックする作用です。

 ヒスタミンは、脳の覚醒や食行動の抑制などに働いています。こ
の作用を抑えるのが抗ヒスタミン作用です。ですから、脳の覚醒が
低下して眠気や倦怠感が強くなります。また、食欲が増して体重増
加のきっかけとなります。

 ヒスタミンは身体と脳では働き方が異なります。身体においては、
ヒスタミンは炎症などで働く物質で、過剰に分泌されるとアレルギ
ーを引き起こします。また、胃酸分泌にも関係しています。

 中枢神経においては神経伝達物質として働いています。覚醒状態
の維持や満腹中枢の刺激などに働いています。抗ヒスタミン作用は、
このヒスタミン受容体(H1)にヒスタミンが結合するのを阻止し、
ヒスタミンの作用を抑制する作用のことです。

2.抗ヒスタミン作用の副作用

 眠気・体重増加などが認められます。

 本来は意図していないものの、薬が働いてしまって抗ヒスタミン
作用をもたらすことがあります。これがデメリットとなると副作用
になります。抗ヒスタミン作用としては、眠気・食欲増加があげら
れます。抗うつ薬では、トリプタノールといった三環系抗うつ薬や
テトラミドなどの四環系抗うつ薬、新しい抗うつ薬の中ではリフレ
ックスレメロンに多くみられます。抗精神病薬では、昔からある定
型抗精神病薬としては、コントミンなどのフェノチアジン系と呼ば
れる力価が低いもの(=mgが大きいもの)に多いです。新しい非
定型抗精神病薬では、ジプレキサやセロクエルによく見られます。

3.抗ヒスタミン作用薬

 アレルギー治療薬・胃薬・睡眠薬・パーキンソン治療薬として使
われています。

 抗ヒスタミン作用を利用した薬はたくさん作られています。

アレルギー治療薬:アレルギー反応を抑えます。(アレグラ/ジル
テック/ポララミンなど)

胃薬:胃酸分泌に関わるH2受容体をブロックして胃酸分泌を抑え
ます。(ガスター/タガメット)

睡眠薬:市販の睡眠薬に多く、鎮静をかけて催眠します。(アタラ
ックスP)

パーキンソン治療薬:中枢性抗コリン作用をもっているため、振戦
を緩和します。(ピレチア/ヒベルナ)

http://mentalsupli.com/medication/medication-other/medication-base/antihistamine/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 話がそれましたが、赤身魚ではヒスタミン食中毒にご注意を、と
いう話題でした。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 先週は石垣島から西表島に渡り、マングローブ林の中にいたら、
頭の上を北朝鮮のロケットが飛んでいったとか。妻は動物好きなの
で、水牛車に乗ってご満悦でした。水牛には皆名前がついていて、
先日生れた孫と同じ名前の水牛が引く車に乗ってしまいました。

 しばらく風邪気味でしたが、ようやく回復してきました。そこへ
来週は台湾に行きます。大陸の方よりは大気汚染の問題はないと思
うのですが。

------------------------------------------------------------
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
-849号----------------- e-mail why@kenji.ne.jp -------------
--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
「宮沢賢治の童話と詩 森羅情報サービス」
http://why.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
 購読者数3790名です。ご購読ありがとうございます。
------------------------------------------------------------
私あてのメールのあて先は、
why@kenji.ne.jp
私のホームページ(「[\]安心!?食べ物情報」)は
http://food.kenji.ne.jp/ です。
バックナンバーもすべて、このページで読めます。
【まぐまぐ】
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )
マガジンIDは21668です。
このメールマガジンの登録や解除は
http://food.kenji.ne.jp/food2.html へ。
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/