安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>847号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------847号--2016.01.31------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「チリワイン」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 まずヒスタミンによる食中毒事件です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■給食に消費期限5カ月過ぎたサンマ 87人食中毒 福島

 福島県は23日、同県下郷町の小学校と中学校の計2校の給食に
出されたサンマのすり身を21日に食べた児童・生徒ら87人が食
中毒になったと発表した。県は、消費期限が約5カ月過ぎているこ
とを知りながら出荷していたとして、販売した「若松魚類」(同県
会津若松市)に23日から2日間の営業停止を命じた。

 県によると、同社は昨年8月27日に岩手県の加工業者から冷蔵
すり身45キロを購入。消費期限は29日までだったが、同社の担
当者が28日に表示ラベルをはがして冷凍保存。5カ月近くたった
今月21日、うち14キロを別の業者を介して下郷町の学校給食調
理場へ納品した。給食には、すり身を焼いた形で出されたという。

 2校の児童・生徒と教員377人のうち、教員3人を含む87人
が発疹や頭痛などを訴えたが、いずれも回復に向かっているという。
調理場に残ったすり身からは、保存状態が悪い赤身の魚に含まれ、
アレルギー反応を引き起こす化学物質「ヒスタミン」が検出された。
県の調査に対し、同社は「担当者がもったいないと思ってやってし
まった。冷凍すれば大丈夫だと思ったようだ」と説明したという。

http://www.asahi.com/articles/ASJ1R5RLRJ1RUGTB008.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 冷凍しているので腐敗ということはなかったのでしょうが、意外
な落とし穴というやつです。

 ラベルを剥がしてしまうというのはやはりやってはいけないです
ね。

 次はいよいよ福島での水産業復活へという話題です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

<福島第1>操業20km圏自粛 2月縮小へ

 福島県漁連は25日、いわき市であった県地域漁業復興協議会の会
合で、東京電力福島第1原発から20キロ圏内の海域で自粛している
試験操業について、早ければ2月下旬に自粛海域を縮小する方向で
手続きを進める方針を示した。27日にいわき市で開く組合長会議で
縮小の原案を提示する。

 第1原発では昨年10月、海に漏れ出す汚染地下水を抑制する「海
側遮水壁」が完成。県漁連は、原発港湾内の放射性物質濃度が低下
するなど「遮水壁を閉じた効果が出ている」(野崎哲会長)と判断
した。

 27日に示す原案をたたき台に、相馬双葉漁協(相馬市)やいわき
市漁協が縮小の範囲などを検討する。県漁連は各漁協の意見を踏ま
えて最終案をまとめ、2月22日の県地域漁業復興協議会に提示。同
25日の組合長会議で機関決定し、3月初めまでに20キロ圏内で試験
操業を始めたい考えだ。

 20キロ圏で操業していた相馬双葉漁協の組合員からは、3月のコ
ウナゴ漁の前に、自粛海域の縮小を求める声が出ている。佐藤弘行
組合長は25日の復興協議会で「原発からの距離だけでなく、魚種や
漁法を加味して自粛を解除する方法もある」と指摘した。

 県が20キロ圏を含む沿岸海域で実施している魚介類の放射性セシ
ウム濃度のモニタリング検査では、昨年4月以降、国基準値(1キロ
グラム当たり100ベクレル)を超える検体はなく、9割以上が検出限
界値未満となっている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160126-00000013-khks-soci
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 もう既に基準値を越えるも期はなくなっているのですね。ここま
でくるのは大変だったでしょうが、あとは復活あるのみです。

 次はちょっと気になる危険情報です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■ナッツ類は小さな破片も要注意!3歳頃までは与えないで!!

豆やナッツ類は、かまなくてもそのまま気道に入りやすく、乳幼
児の窒息事故につながりやすい食品ですが、小さな破片であっても
事故になった情報が医療機関(※)より寄せられています。

 「発熱とせきがあり肺炎疑いで入院。退院後もしつこい咳が続き、
数か月後に気管支異物(ピーナッツの破片)が発見された。」(2
歳)

 「豆が混ざったクッキーを誤嚥し、しつこいせきが出て、一時的
に唇が紫色になり救急受診。」(1歳)

 「砕いて小さくしたアーモンドを食べていた。突然むせ込み、そ
の後、せきと高熱が。数日たっても状態が安定せず、気管異物が認
められ入院。」(1歳)

豆やナッツ類の小さな破片が気道に入った場合、放置すると気管
支炎や肺炎を起こすこともあります。取り除くには全身麻酔が必要
で、場合によっては肺の部分切除となることも。

3歳頃までは、豆やナッツ類は食べさせないようにしましょう。

http://www.caa.go.jp/kodomo/mail/past/vol/20160128.php
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 3歳になる孫がいるのですが、アーモンドなどは与えないように
していました。単に堅くて食べられないだろうと思ってのことです
が、正解だったようです。

 最後は笑っていいものなのか、ちょっと複雑なニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■デンマーク議会、「難民に食文化を学ばせるため、給食に豚肉使
用を義務付ける」議案を可決

 デンマークのラナース市議会が「デンマークの食文化を学ばせる
ため、学校給食では豚肉を用いること」を義務付ける議案を1票差
(賛成16-反対15)で可決。

 極右政党のデンマーク国民党が発議し、保守政党のヴェンスタが
同調。左派政党や人権団体は猛反対。

http://blog.livedoor.jp/dqnplus/archives/1869094.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 要するに「難民」というかイスラム教徒への嫌がらせなんですが、
事態はかなり深刻化しているということです。

 それにしても、嫌がらせに豚肉を持ってくるあたり、さすがはデ
ンマークです。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「チリワイン」
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 こんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■輸入ワイン、チリ産首位に 15年仏を逆転、安価が人気

 財務省が28日発表した平成27年の貿易統計によると、安価で
飲みやすいと人気のチリ産ワインの輸入量が、長年にわたって年間
トップを維持してきたフランス産を逆転し、首位となった。手頃に
楽しめる日常的なワインとして、初心者らの支持を集めて普及した。

 チリ産は前年比18・1%増の5159万リットル、フランス産
は2・8%減の5151万リットルだった。27年10月までチリ
が首位。フランスが新酒「ボージョレ・ヌーボー」効果で11月に
累計でトップに立ったが、チリが12月に再び抜き返した。

 チリ産の17年の年間輸入量は5位で、フランスなどの上位国に
差をつけられていたが、右肩上がりに成長を続け、25年からはイ
タリアを抜いて2位に浮上していた。

http://www.sankei.com/economy/news/160128/ecn1601280030-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 このニュースを聞いて、ちょっと疑問に思ったのが、これは「瓶
入り」のワインだけの統計だろうか?ということです。

 輸入ワインの中には、バルクで輸入されてきて、国内で瓶詰めさ
れて「国産ワイン」に化けるものもあります。

 以下はバルクワインについての解説です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■バルクワインの輸入

バルクワインの輸入数量は1998年以降、2007年まで減少傾向でし
たが、2008年以降増加しています。2014年の輸入数量は36,050klで、
対前年比112.4%と増加しています。

主な原産国はチリ、アメリカ合衆国で、2007年以降、チリ産が急
増しています。

チリ産の増加の背景としては、

・日本との経済連携協定(2007年9月発効)により、関税が無税
であること

・ぶどう栽培に適した気候で、近年その品質を向上させており、
日本での認知度も高くなってきていること

などがあるようです。

バルク(Bulk)は「ばら荷」のことで、「バルクワイン」と言った
場合、通常はボトル詰めされておらず、タンク等に入れて輸入され
たワインを指します。ここでは、統計品目番号2204.29-090(その他
のもの) について記述します。

バルクワインの主な用途は、国内で瓶詰めして出荷するものや、
国産ワインとのブレンド用です。

ワイン全体の輸入数量から見ると、容器入りワインが輸入の大部
分であり、バルクワインの輸入数量は全体の1〜2割程度です。

http://www.customs.go.jp/tokyo/content/toku2709.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 案外バルクワインの輸入量は少なくて、1〜2割ということです
が、バルクワインはチリ産が多い分野ですので、瓶詰めワインのみ
の比較ではまだチリ産の方が多いとは言えないのではないでしょう
か。

 しかもチリ産バルクワインは無税で輸入されてくるのですね。

 バルクワインが国産ワインに化ける仕掛けは有名になりましたが、
実はもう一つ、ワインの原料が輸入されています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■日本のワイン「国産ブランド」のワインとは?

 一般消費者の多くは、「国産ブランド」と聞くと、当然ながら国
産ブドウから造られたものだと考えがちですが、事実はまったく異
なります。

 現在、日本に輸入されているワインのうち、150リットル以上の
大きな容器(バルク)で輸入されているものは、ボトル換算で300
万本以上にのぼります。

 このワインは、「国産ブランド」のブレンド用原料として使われ
るもので、これらが使用されたワインには、国内ワインメーカーの
取り決めによって、「輸入ワイン使用」という表示をすることにな
っています。

 バルクワインの供給元は、ブルガリアやアルゼンチン、チリなど
で、世界的に最も安いワインを供給できる国々です。

 日本以外では、バルクで輸入されたワインは通常、輸出した国名
を原産国として表示しますが、日本のワイン生産者団体には、そう
いった原産地・原料に関する情報は消費者に与えないということが
あるようです。

 輸入バルクワインを国産ブランドにブレンドすることは、ワイン
の品質を向上させるためには、むしろ必要なことだと思います。

 ところが、非常に残念なのは、「国産ブランド」に使用される原
料のトップが、「濃縮マスト」と呼ばれる、ジャム状の輸入濃縮果
汁であることです。

 世界的に見ても、こんなものからワインを造っている国はほかに
見当たりません。

 濃縮マストは通常、3〜4倍に希釈してから醸造されており、「国
産ブランド」ワインのおよそ1/3にあたる量が原料として使われて
います。

 この濃縮マストを輸入して国内で希釈・発酵を行なったものは、
「国内ワインメーカーの取り決め」によって「国内産ワイン」とラ
ベルに表示されます。

 ではなぜ、日本のメーカーはバルクワインだけからでなく、濃縮
マストからもワインを造っているのでしょうか?

 それは、関税の抜け穴です。

 輸入ワインには750mlボトル1本あたり、約70円の関税がかかりま
す。

 これがバルクワインの輸入では1本あたり48円。

 濃縮マストに至っては、希釈されるために14円程度にしかなりま
せん。

 「日本で世界に通用するワインを造りたい」という真摯な情熱を
持った人々によって、日本のワイン産業は約120年前に始まりました。

 現在でも多くの生産者がそのような情熱を持ち続けて、より良い
ワインを造る努力をしていますし、良い結果も生まれています。

 しかしながら、一部の生産者は輸入原料から「国内産ワイン」を
つくり、消費者はそれを「国産ワイン」(国産ブドウを原料とした
ワイン)と誤認しています。

 大手メーカーがこのような表示による消費者の誤認を誘う行為を
やめない限り、日本のワインが正当な評価を受けることはないでし
ょう。

http://bistro-hikoya.jp/info/177365
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下は輸入商社の案内です。商社に頼めばすぐに調達できるよう
です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■世界中の優良生産者との関係を大切に、ワインのすべてを提供し
ます

ワイン、ワイン原料(バルクワイン、グレープマスト、ブドウ果汁、
ブドウ果実)

 世界中の優良生産者との間で長年に渡って培われた取引関係及び
海外生産子会社から、市場ニーズにあった高品質なワイン(バルク
ワイン)、ワイン原料(グレープマスト、ブドウ果汁、ブドウ果実)
を供給しています。

 また、専用の液体コンテナーを多数保有し、物流の合理化を図っ
ています。

http://www.kataoka.com/company/network/material.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下は2010年の記事ですが、キッコーマンがマスト原料の使用を
やめたというニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■マスト原料の使用を止め デイリーワインの高品質化を進めるマ
ンズワイン

Q.昨年7月以降、「マストを原料として使わない」という新戦略を
実践しはじめてまだ半年余りですが、この間の推移をどのように見
ておられますか。

 「マスト原料を使わない」と社内で正式に決定し発表したのは昨
年の5月からだったが、新生マンズワインとしてその方向を考え始
めたのは一昨年の秋からだった。2008年8月に「四季旬香」を
発売した後、翌2009年春にはマスト100%の酸化防止剤無添
加ワインを、秋には「モンフレール」の720mlおよび1.8Lの甘
口赤とロゼ、1.5L全4アイテム、さらに「マンズボックス1.8L」
全5アイテムを終売。まだ、モンフレール720mlの赤白ワインと
高ポリフェノールのワインが残っているが、基本的に11年3月ま
でにNBのマスト原料ワインは全て止める予定だ。

 モンフレール1.8Lやマンズボックスの終売は9月であったが、
店頭の棚から実際に無くなったのは年末最後の2カ月間だけ。その
結果、モンフレールの2009年の販売実績は前年比90%と、減
少幅はそれほど大きくなかった。しかし、今年は年初から全くなく
なるわけで、720mlの白があるものの、おそらく全盛期の3分の
1から4分の1位になるかも知れないと覚悟している。

 モンフレールの売上はこれまで全体の5割近くあった。2008
年の販売量が約77万ケース。これが2009年には70万ケース
強まで減った。(来年3月にモンフレールが完全に終売となった後)
、マンズワイン全体の売上は最終的には3分の2程度になるだろう
とみている。5割あったものがすぽんとぬけて、全体の売上も5割
に落ち込むとは考えていないので。

Q.前回の記者会見ではモンフレールというブランドそのものをどう
いうふうにされるかはまだ検討中だということでしたが。

 将来的にモンフレールというブランド名は使わないと決めている
訳ではない。ただ、来年の3月に720ml赤白も終売した段階でモ
ンフレールを冠した商品が無くなるわけで、その時点で新たにモン
フレールの名前を引き継ぐ商品を出す考えはいまのところ無い。
“高品質・高付加価値化”と言っておいて、同じ商品の名前を使う
のはマーケティング上からも難しいのではないかと見ている。

Q.10年以上も続いた中核的なブランドを実質的に終売にするとい
うことについて、社内での動揺や反対はなかったのですか。とくに
いまの経済情勢下、ボリューム的には低価格ワインがワイン市場を
引っ張っている中で、今回の英断はむしろその流れに逆行している
ようにも見えますが…。

 社内の反対はそりゃもう大変だった。いまは営業が販売で苦しん
でいる時代なので、異議がある人や、いまでも「あぁモンフレール
があったらな」と思っている人はいると思うが、発表前から時間を
かけて、新生マンズワインの目指すところと何故マストをやめるの
かという意義を社内全国を行脚して論議してきた。一昨年秋にサブ
プライム問題が降って沸いたように表面化し、結果として、止めな
ければ(売上も)もう少し確保できたのかもしれない。しかし、企
業の姿勢として一番良くないのは顧客に対してグレーゾーンがあり、
(経済状況に応じて)ぶれることではないか。止めると宣言してお
きながら、経済状況が悪くなったからもう少し終売を延ばすとか、
景気が良くなったから止めるというように、方針を自社の都合で変
えることが一番良くない。その意味では、(いまの経済状況下でも)
会社のトップの方針は全然揺らいでいない。

 改めて何故マストを止めるのかということを説明すると、これは
キッコーマンの企業姿勢そのものにかかわる問題なのだと思う。

(略)

 マストを使ったワインは今でも売っており、調理用ワインにはま
だ使っている。マストを使ったワインはコストパフォーマンスを見
たときには決して悪くない。しかし、マスト原料を使いながら差別
化したワインを産みだすのは難しい。いまの価格依存型のビジネス
から脱却し、本格的なワイン造りを進めるには国産葡萄を使い、足
りない分はトレーサビリティと品質のしっかりとしたバルクワイン
も利用するしかない。このことをもう一回しっかりと根底に置こう
というのが新生マンズワインの基本的な理念だ。そして、トップの
指示の下プロジェクトチームを作り、(マストを止めるための)段
階的な手順を決めて現在に至っている。

http://www.wine.or.jp/wands/2010/3/manns.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 国産ブドウを使い、足りない分はバルクワインで補う、と書かれ
ていますが、足りないのは量よりも品質ではないか、などと思いま
す。

 以下はチリワインについての解説です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■チリワイン ― 2015/06/07 10:20

 近年、チリ産ワインの人気が高いそうだ。日本人の好みに合って
いるのかもしれないが、何より値段が安いからともいえる。

 チリと日本は自由貿易協定を結び、バルクワインの関税が無税が
最大の理由であろう。

 チリでぶどう栽培が始まったのは16世紀。スペイン支配下の時代
に、ぶどうが持ち込まれ、キリスト教の布教とともに広まったとい
われている。

 チリは、東にアンデス山脈、西に太平洋、北にアタカマ砂漠、南
に南極大陸に囲まれている。

 この周囲を囲む自然環境がフィロキセラ(害虫)の侵入を防いで
きたと言える。フィロキセラに侵されない唯一のワイン生産国がチ
リである。

 チリのブドウはヨーロッパから持ち込まれたが、19世紀のフィ
ロキセラ(害虫)でヨーロッパやアメリカのブドウがほぼ全滅した。
現在の世界の葡萄はチリからの逆輸入である。だから世界で一番古
い葡萄がチリ産とも云える。

http://yamaoyazi.asablo.jp/blog/2015/06/07/7663802
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 このような中、急速に日本市場で存在感を高めているチリ産だが、
その人気の理由は何だろうか。バイヤーやワインメーカー関係者は、
安さの割に味や質がいい点を挙げる。

 もともとセントラルヴァレーを代表にブドウ栽培に適した気候・
土壌であるのに加え、チリはニューワールドの中で最も早くブドウ
栽培が始まったところで、醸造技術の蓄積が進んでいる。フランス
をはじめヨーロッパから技術者が多く移り住んだことも関係してい
る。しかも、ブドウの天敵ともいうべき害虫フィロキセラがいない
ので、ほとんど無農薬でブドウ栽培ができる点も大きい。

 要するに、オーガニックに近いつくりだというわけだ。加えてニ
ューワールドのぶどう酒は一般に軽いのが特徴だが、チリの場合、
ヨーロッパから持ち込まれ樹齢を重ねたブドウの木が多く、タンニ
ン分が十分に含まれているため、どっしりした味ではフランス産に
も劣らないとも評されている。かつてのチリカベ(主要ブドウ品種
のひとつ、カベルネ・ソービニヨンのこと)がブームになったのも、
そうした歴史的背景があるからだ。しかも、欧州産に比べて酸味が
少ないという特徴もあって飲みやすい。

 しかし、なんといっても安さが決定的だ。人件費を含め生産コス
トが極めて安いので、それが単価に反映しているという。ことに日
本市場では、09年9月にEPA(経済連携協定)が両国間で結ばれたこ
とが価格に影響を与えている。現在、チリからの輸入ワインにかか
る関税は、バルクでの輸入(いわゆる桶買いして日本で瓶詰めする)
の場合はゼロで、ボトリングしたものは「4.6%または125円/リッ
トル」のどちらか安いほうが課される。対してEPAを締結していな
いEU域内のフランス産は「15%または125円/リットル」だから、
価格競争ではチリのほうが断然有利だ。

http://news.livedoor.com/article/detail/10104903/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ヨーロッパのブドウは一度ほぼ全滅したことがあり、それを救っ
たのがチリのブドウだったという話です。

 というのがチリワインについての話ですが、おまけとして「原料
原産地表示」の話題です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■原料原産地表示 安全確保へ拡大を コスト増、事業者慎重

 自民党の食品産業振興議員連盟(河村建夫会長)は27日、総会
を開き、原料原産地の表示を義務付ける加工食品の対象拡大につい
て関係団体から要望を聴取した。出席議員からは、商品が割高にな
っても「安全な表示」を求める声が上がった。一方、食品産業団体
からは、コスト高などを理由に慎重な対応を求めた。

 原料原産地表示をめぐり政府は昨年11月、環太平洋連携協定
(TPP)関連政策大綱で「実行可能性を確保しつつ、拡大に向け
た検討を行う」と明記した。これを受け、消費者庁と農水省は具体
的な検討に着手。生産者団体や消費者団体の代表、有識者らでつく
る検討会を立ち上げ、今秋の中間取りまとめに向け、議論に入る。

 会合に出席した議員からは、拡大を後押しする意見が目立った。
左藤章氏は「加工品の表示は主婦にとって気になる。高くても安心
できる方が大事だ」と強調した。

 野田毅氏は「TPPで輸入攻勢の懸念が高まる中、農家は表示で
差別化してほしいという気持ちは強い」と訴えた。一方、通年で産
地を絞って供給を続けるのが難しい点も指摘。表示の枠組みも含め、
実態に即した検討を求めた。

 食品産業団体からは慎重な意見が相次いだ。食品産業センターの
村上秀コ理事長は「消費者の信頼の確保は重要」としつつも、「義
務化」については問題視。通年供給には産地の切り替えが必要でパ
ッケージ更新への負担が大きいことや、表示項目を増やすと高齢者
が読みにくくなることなど課題を列挙した。

 日本チェーンストア協会の井上淳専務理事は「ニーズには積極的
に対応したいが、コスト面も踏まえて検討してほしい」と要望した。

http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=36115
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「国産」と書けば売れるだろうという期待から、こういう話が出
てくるわけですが、チリワインの話に続けて読むと、少し複雑なも
のがあります。

 「国産」がよい、という「信仰」に頼るのはそろそろやめにしま
せんか?と思うのですが、いかがでしょうか。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 先日から風邪で、土曜日にはとうとう熱が出てきました。でも、
「パブロン」をのんで寝ていたらほぼ治りましたので、簡単なもの
です。

 このところ日本酒をよく飲むようになりまして、今いちばん気に
入っているのが、アルコール度が10度しかないという純米酒です。
やはりアルコール度は低い方が、何かとよいと思うこのごろです。

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