安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>846号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------846号--2016.01.24------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」『「健康食品」のことがよくわかる本』

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 「廃棄物横流し事件」の続報です。やはり広範囲に横流しをやっ
ていたようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■壱番屋以外の食品も横流し認める 産廃処理ダイコー会長

 「CoCo壱番屋」の廃棄カツが横流しされた事件で、廃棄委託
を受けた産業廃棄物処理業者「ダイコー」(愛知県稲沢市)の会長
が、愛知県警などの任意聴取に対し「壱番屋以外の冷凍食品なども
横流しした」と話していることが22日、捜査関係者への取材で分
かった。廃棄カツ以外の横流しを認めたのは初めて。

http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/219896
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 マグロ切り身について、こんな報道もありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■処理無許可、焼津の社長謝罪 産廃食品横流し

 愛知県の産廃処理業によるマグロ切り身の横流しに関連し、東京
都の輸入業者からマグロ切り身の廃棄を依頼された焼津市の調味料
製造業者が、廃棄物処理の許可を持たないことが20日、県の調べ
で分かった。無許可での受託は廃棄物処理法に抵触するとして静岡
県は警察への情報提供を始めた。

 県によると、輸入業者から廃棄を依頼された焼津の業者は、自社
製品の廃棄物処理を普段委託している静岡市の運搬業者に連絡。吉
田町の貸倉庫に保管されたマグロ切り身を愛知の産廃処理業者まで
運ばせた。これまで約2トンとされた切り身の総量は約2・5トン
だったことも新たに分かった。

http://www.at-s.com/news/article/social/shizuoka/202944.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 静岡で請け負った商品をわざわざ愛知まで運んでいるのは「闇ル
ート」の存在をうかがわせるのに充分です。廃棄物処理の引き受け
から販売まで、広範囲にわたる業者間の関係があるようです。

 廃棄物処理については、前回紹介したとおり、「排出者責任」が
原則なんですが、今回の壱番屋の対応に関しては称賛の声も大きい
ようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■異物混入の可能性があるロットを廃棄したはずが、業者が捨てず
に転売してた事件、スーパーで売られてるのを社員が見付けて会社
に報告してから業者に犯行ゲロらせて発表するまで1日半位と考え
ると、とんでもなく迅速な対応だし、何かあれば全廃棄してるのが
分かってむしろココイチの信用が上がってる。

■・パートが自社製品だと分かる眼力と教育体制
 ・それを伝えたら即日で経営陣に届く脅威というかまずあり得な
い連絡体制
 ・一日弱で証拠を集めて自白させるモサドばりの捜査力
 ・そうして得た情報の公表に踏み切った決断力
……CoCo壱番屋の組織力は化け物か?

■バイトの子が社内の商品だと一発で見抜く教育レベルが凄いし、
その子の告発が上層部にサッと届く連絡網が驚異的だし、何より組
織としての初動が超絶早い

■ココイチ(壱番屋)の株価、今日ほぼ全面安なのに本当にあがって
いる。 経済や経営を分かっている人はこういう反応をするってこ
とを、ココイチを非難している人には分かってもらいたい

■報道を見るに、ココイチの従業員が立入検査していたのは間違い
ないと思われますね。その根拠は2点。

1.今回の廃棄食材の2割程度が堆肥原料に使用されている 

2.マニフェストが偽造されていたとの報道がなされている

恐らく立入検査が行われることを前提として産廃業者が一部を正当
な処理に回したのだと思われるのです。もしそうでなければ全量横
流しするはず。

http://togetter.com/li/926178
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 その壱番屋は、こんなことを発表しています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■廃棄カツ問題、壱番屋が防止策 混ぜて処分、監視強化

 カレーチェーン「CoCo壱番屋」を全国展開する壱番屋(愛知
県一宮市)は19日、業務用の冷凍カツを産業廃棄物処理業者に横
流しされた問題を踏まえ、再発防止策を発表した。

 廃棄に回す食材は、スーパーの店頭に並べたり弁当店で調理した
りできないよう、原則として包みから出し、食材の製造過程で出た
汚泥などの堆肥(たいひ)原料に混ぜる。委託先での廃棄処理の監
視も強化する。

 壱番屋は従来、産廃処理業者のダイコー(愛知県稲沢市)に対し、
冷凍カツを5枚1組で業務用の包装をしたまま引き渡してきた。結
果として、その状態でスーパー店頭に並んだ。横流しされやすい状
態だったため、これを改める。

 また、食材の形を変えずに廃棄に回さざるを得ない場合には、委
託先での処理に壱番屋の社員が立ち会い、すべて処理されたことを
目視で確認する。抜き打ちでのチェックも行う。

 廃棄物処理法は排出事業者に「処理状況の確認」を求めているが、
努力義務であり、確認の回数や方法は示していない。壱番屋の現場
確認も、従来は年1回にとどまっていた。

 壱番屋は、廃棄物処理法に基づき、ダイコーから、廃棄を委託し
た全量について「処理完了」とする管理票を受け取っていたが、管
理票は偽造されていたという。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160119-00000038-asahi-soci
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 確かに、廃棄物をまだ食べられる状態で引き渡したのは壱番屋の
ミスと言えるかもしれません。

 しかしこんなことまでしなければならないのは、本来の廃棄物処
理業者の認定がきちんと機能していないせいだとも言えます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■<廃棄カツ転売>国がダイコー「優良」認定 県行政指導直後

「カレーハウスCoCo壱番屋」が廃棄した冷凍カツが横流しされ
た事件で、産廃業者「ダイコー」(愛知県稲沢市)が2008年に
三重県から無許可営業を理由に行政指導を受けた直後、国は廃棄物
などを堆肥(たいひ)や飼料に再利用する優良な事業者として登録
していたことが分かった。制度を主管する環境省と農林水産省は2
1日、食品リサイクル法に基づきダイコーに立ち入り調査した。

 ダイコーが認定されていたのは、同法に基づく登録再生利用事業
者制度で、2001年に始まった。事業者が9万円を支払って環境
省と農水省に申請。2省の職員らが工場を視察し、1日5トン以上
の飼料・肥料化の能力や生活環境への影響などを審査した上で登録
する。農水省によると、昨年9月時点で全国177社が登録され、
廃棄物のリサイクルを進める食品会社が、優良な委託先を選びやす
くなるメリットがある。

 ダイコーは08年8月に登録されたが、その2カ月前に、悪臭の
苦情に基づく調査の結果、三重県いなべ市の工場で、県の許可を得
ずに堆肥を製造していたことが発覚した。県は廃棄物処理法違反に
当たるとし、ダイコーに許可の取得か撤去を求めたところ、登録と
同時期の8月に操業をやめたという。

 同県などによると、営業停止などの処分に至らなければ、国との
情報共有は少ないといい、環境省が登録時に指導内容を把握してい
なかったとみられる。環境省は「当時は要件を満たしていたので登
録したと思うが、詳しい経緯は調査中」としている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160122-00000010-mai-soci
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 優良認定とは以下のような制度です。怪しい業者にこれを認めて
いたのですから、行政の責任も大きいです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■優良産廃処理業者認定制度

 優良産廃処理業者認定制度(優良認定制度)は、廃棄物処理法の
規定により、優良な産業廃棄物処理業者を都道府県・政令市が認定
する制度です。

■本制度のメリット

(1)本制度を活用して処理委託先を比較・選定した記録(社内文
書)を残して安心

(2)インターネット上で容易に優良な処理業者を探し、詳細情報
を得ることでより安心で優れた委託先候補を選択可能

(3)優良認定業者に委託している場合は、処理状況を公表情報に
より間接的に確認可能することで、実地確認の確認項目や実施頻度
を減らして管理負担低減

(4)多量排出事業者報告に優良認定業者への委託量を記載し、環
境に配慮した事業活動の実施をアピール

http://www.sanpainet.or.jp/service/service07_2.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 最後に、イタリアでもアフラトキシンが出ているというニュース
です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■加工アーモンドからカビ毒検出 イタリアから輸入

 厚生労働省は21日、イタリアから輸入された加工アーモンドか
ら発がん性のあるカビ毒「アフラトキシン」が検出されたと発表し
た。食品衛生法に基づき、イタリアから加工アーモンドを輸入する
全国の業者に検査命令を出した。今後、輸入時に必ず検査しなけれ
ばならなくなる。

http://www.asahi.com/articles/ASJ1P4SYCJ1PULBJ00Q.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 今までEUのアフラトキシンに対する規制値は域内ではアフラト
キシンは出ないという前提で、輸入時の障壁として設定されていま
した。

 最近、東欧では被害が出始めていましたが、イタリアでも出てく
れば、規制値の緩和もあるのかな、と思います。

 何しろ、自分の都合でルールそのものを改変するのは彼らの得意
技ですから。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
『「健康食品」のことがよくわかる本』
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 お約束の畝山さんの本について、まず目次を再掲します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■「健康食品」のことがよくわかる本
畝山 智香子【著】
価格 \1,728(本体\1,600)
日本評論社(2016/01発売)

目次

第一章 医薬品はどう安全なの?

性質を調べる

医薬品の安全性

薬理作用を調べる

吸収から排泄まで

効果を確認する

医薬品で副作用があったときには

医薬品の事例
 ◎事例1―サーチュイン活性化因子
 ◎事例2―市販後に副作用が明らかになって医薬品の登録が取り
消されたソリブジン
 ◎事例3―ベンザブロック

第二章 食品が安全とは?

食品が安全とは?

リスク分析

HACCPとは?

リスク管理対策

いわゆる健康食品とは?

食品による健康被害の事例
 ◎事例1―スギヒラタケ
 ◎事例2―スターフルーツ
 ◎事例3―アマメシバ
 ◎事例4―ウコンと昆布
 ◎事例5―ピロリジジンアルカロイド

第三章 食品と医薬品の間に何があるの?

食品と医薬品の間にあるもの
 日本の場合
 オーストラリアの場合
 カナダでは「ナチュラルヘルス製品」
 欧州の場合
 米国ではダイエタリーサプリメント
 ダイエタリーサプリメント大国米国でおこったこと

海外から入ってくる食品で気をつけること

いわゆる健康食品による健康被害の事例
 ◎事例1―マヌカハニー
 ◎事例2―中国伝統薬中アリストロキア酸によるがん
 ◎事例3―エキナセアのアレルギー警告
 ◎事例4―イチョウ
 ◎事例5―エフェドラ
 ◎事例6―アカシア
 ◎事例7―個人輸入の危険性

第四章 食品の機能表示とはどういうもの?

欧州の場合

米国の場合

日本の場合

韓国の場合

消費者を誤解させる事例
 ◎事例1―たとえポジティブリストになっても消費者を誤解させ
る宣伝は可能
 ◎事例2―プレスリリースで誤解させる
 ◎事例3―根拠を調べるのはいかに難しいか
 ◎事例4―チョコレートで痩せる
 ◎事例5―過去の研究の亡霊

コラム:ココナツオイルの物語

終章 食品の機能とはそもそも何?

「健康食品」の正体

二つの提言
 食品表示についての提言
 監視計画
 フランスのニュートリビジランスシステムと紅麹

http://www.nippyo.co.jp/book/7023.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 目次を見てお気づきと思いますが、この本の特徴は「事例」がた
くさん挙げられていることです。

 畝山さんは今まですでに「総説」的は本は書かれていますので、
今回は「各論」で攻めてみた、という感じです。

 一つ一つの事例について、知らないことも多くて、非常に参考に
なります。

 例えば、いちばん最初に挙げられている「事例1―サーチュイン
活性化因子」という事例です。これは具体的にはレスベラトロール
というポリフェノールの一種のことなんですが、この物質について
は健康食品業界では次のように言われています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■レスベラトロールとは?

 サーチュイン遺伝子に直接作用するポリフェノールの一種

 おいしそうに食事をする人によりそうレスベラくんと、それをう
らやましそうに見ているカロリー制限でつらそうな人(げっそり)

 レスベラトロールは、ブドウの茎や皮などから抽出されるエキス
の中に微量に含まれる成分で、ポリフェノールの一種です。赤ワイ
ンにも含まれています。

 ハーバード大学のデービッド・シンクレア博士の研究チームは、
このレスベラトロールが酵母の寿命遺伝子であるSir2(サーツー)
遺伝子に直接作用し、活性化させていることをつきとめました。研
究チームは試験管内で直接レスベラトロールを酵母菌に作用させ、
酵母菌の寿命を70%伸ばすことに成功しました。また、カロリー制
限をした酵母菌と、レスベラトロールを投与した酵母菌は極めて類
似した生存曲線を示したのです。

 その効果はマウスでも確かめられました。同じくシンクレア教授
の研究チームは、高カロリー状態のマウスにレスベラトロールを投
与すると、カロリー制限をしていないのにサーチュイン遺伝子が活
性化され、寿命が延びたという論文を発表しています。

 他にも、線虫や小魚など、さまざまな動物による実験が行われ、
いずれも寿命が延びたという結果が出ています。これらの実験から、
レスベラトロールはサーチュイン遺伝子に直接作用し、活性化する
と考えられます。つまり、レスベラトロールを摂取することによっ
て、つらいカロリー制限をしなくても、サーチュイン遺伝子が活性
化し、老化抑制効果が期待できるのです。

http://info.fujifilm.co.jp/healthcare/resveratrol/3-1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 それに対して、畝山さんの本ではどうも怪しいという話が書かれ
ています。具体的には読んでもらうとして、ネット上でもこんな情
報がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■悲報 レスベラトロールは効果なし!!??長寿・がん予防・心
臓病予防の効果が全否定!!

■ポリフェノールの代表、レスベラトロール惨敗

 ポリフェノールが健康に良いらしい、特に心血管系の病気になり
にくいので長寿につながることを裏付ける医学論文は多数だされて
います。特に赤ワインに含まれるポリフェノールのなかでレスベラ
トロールは長寿遺伝子のスイッチをオンにすることが示唆されてい
て、レスベラトロールの効果は医学論文でも証明済み、と考えてい
る方も多いと予想します。

 今回はある研究によってレスベラトロールは死亡率に全く影響を
及ぼさなかったし、心血管系に影響しないし、ガンも予防しなかっ
たという赤ワイン健康論者にとっては痛い論文が登場しました。

 実は以前から長寿遺伝子(サーチュイン遺伝子)はポリフェノー
ルによって活性化しないという論文も有りました。

 これは動物実験ですが、今回の「長寿とレスベラトロールは関係
ない説」は人間を対象とした疫学的研究です。前向きのコホート研
究ですので、反論するのは結構至難の業です。

■赤ワインにたっぷり含まれるレスベラトロールですけど・・・

 ネズミと人間って遺伝子は数%しか違いませんので、可哀そうで
すけど医薬品の実験に使われてしまいます。長寿遺伝子とよばれる
サーチュイン遺伝子がポリフェノールの1種類であるレスベラトロ
ールによって活性化されることは動物実験で証明済みとしても(も
ちろん前述の論文のような反論もあり)、ネズミの体重を人間に換
算した場合、赤ワインで考えた場合毎日100本近く飲まなければな
らないことになります。

 フレンチパラドックスと呼ばれる「脂質をたくさん食べるフラン
ス人がなぜ心血管系の病気になりにくいか?」って話ですが、この
話が出回った時点で多くの医学的知識があり、統計学を理解してい
る人は「心臓病になるまえに肝硬変で死んでんじゃないの」とレス
ポンスしたものでした。

 その後大掛かりな研究調査によって、多くの品数の食品類をスト
レスなく摂取する「地中海ダイエット」とか「地中海食」はそれな
りに健康には良い、という結果に落ち着いていたところにこんな論
文の登場です。

 研究の対象はイタリアのトスカーナ地方の65歳以上の783人です。

・1998年から2009年の観察期間に268名が死亡していた

・尿中のレスベラトロールはワインの飲酒量と関連があった

・レスベラトロール(尿中)と心血管系の病気やガンは関連無かっ


ということが判明しました。さらに問題となる長寿つまり長生きと
レスベラトロールの関係については

◎尿中レスベラトロールと死亡は有意な関連が無かった

というポリフェノール神話にとっては悲惨な結果が導きだされたの
でした!

■レスベラトロール3000万ドル市場は大打撃か!?

 今回の論文はレスベラトロールのサプリなんて摂取しても、皆さ
んが望んでいるような効果は全くありませんよ!ということになり
ます(注意 私がいっているわけではありません 汗)。

 米国のサプリ業界の効果・効能に対する理論はそんじょそこらの
医師では太刀打ちできないほど見事なものです。米国内でレスベラ
トロールサプリの市場は3000万ドルと言われていて、ジョンズ・ホ
プキンス大学の研究チームはそんな巨大産業を相手に勇気がある、
と関心したのですが、よくよく考えてみると3000万ドルって30億
円ですよね?。かなりちっぽけな市場ですので、レスベラトロール
ってアメリカではもともとあまり売れていなかったんじゃないのか
な?

http://www.gohongi-beauty.jp/blog/?p=11157
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 こんな調子で、「健康食品」に関する問題点がよくわかるように
書かれています。よい本だと思うのですが、この本を読むような人
は健康食品の顧客層ではおそらくないだろうというのが残念なとこ
ろです。

 健康食品の顧客層は科学的な根拠なんか必要としていません。何
となく効きそうなイメージがあればそれでよいのですね。そのあた
りは昔読んだ『健康なんかこわくない!』という本で学びました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

三浦俊彦のページ

自作解説★(Essay 私の本)『健康なんかこわくない!』

 十年以上にわたるわが「健康食品マニア」の喜び、こだわりの数
々を、ダイエット世代・抗菌グッズ世代に向けて発信してみよう。
雑誌「鳩よ!」九四年十二月号にコラム連載を始めたときの意識は
こんな感じだった。

 生ローヤルゼリーってすごい味ですぜ、どうかお試しあれ。マム
シエキスの生臭さったらひととおりじゃありません、ぜひ一度。大
麦若葉の青汁とヨモギ粉末いっしょに牛乳に溶かすとそれはそれは
美味ですぜ、グルメのかたもどうぞ一杯。定価一万五千円のクロレ
ラが売値二千六百円、どういうウラがあるんでしょうかね。……話
題は汲めども尽きぬ。大学で学生と喋るとおりの口語調、自然体の
リズムでぐんぐん書き進んでしまう。快調ぶりを編集部も感じてく
れたのだろう、連載開始後半年ほどして、一回あたり二倍の十枚に
増やし、コラムから独立した三浦俊彦のページにしたいとの申し出
をいただいた。が、せっかくだが辞退した。現状の五枚でこそ毎回
納得ゆくまで推敲でき、上質の文章を維持できると考えたからだ。

 話題は「健康」一般に広がってゆく。鍼は、足つぼマッサージは
どれほど痛いか。瞑想音楽の逸品とは。歯列矯正の感覚はどんなも
のか。父親への癌告知は正しかったか。韓国エステと台湾エステの
違いとは。そうした個人的体験のみならす、折々の話題−電磁波の
危険が囁かれれば電磁波を、O157が流行ればO157を、バイアグラが
出ればバイアグラを論評していった。こうして本書は、(1)私個人
の健康道バージョンアップの軌跡であると同時に、(2)世紀末健康
文化のトレンド記録を兼ねることになったのである。

 それにしても「健康」のタイトルで何でも書けちまうもんだなあ、
と呆れてしまったことは事実である。なにしろ私自身のかつてのス
トーカー行為、缶烏龍茶の収集、放射性廃棄物再処理場視察報告な
ども一回分のテーマになってしまったのだ。真・善・美も、愛も、
バブル崩壊とやらにより経済的「利」でさえ疑わしくなったこの世
紀末、「健康」イデオロギーだけは微動だにせず私たちの生活の隅
々まで支配している。ここから独善的な病者差別や、画一的な管理
主義が増長してくる怖れはないだろうか。

 そう思って振り返ると、本書には「○○が効いた」「△△は体に
よい」といった記述が幸い一つもない。私にとっては「健康」なん
て実はどうでもいいのだった。逆に、毎日錠剤を二十種類百八十粒、
粉末を二十袋分以上摂取して体によいという保証はないではないか。
だからこの本はむしろ、(3)「健康食品、これだけ飲んでもまだ大
丈夫」という人体実験報告だと言うべきなのかもしれない。

 というか、ともあれ「健康」は従うべき規範でも目標でもない、
雰囲気、趣昧であるべきなのだ、生活なのだ、微差や肌理(きめ)へ
の感受性そのものなのだ。そういう悟り。こうした(4)厚生省的
「健康教」への異議申し立てこそが本書の本当の顔だとひとまず言
っておこう。

 マガジンハウスの会議室で行なった「烏龍茶試飲会」の記録を巻
末に掲載したのもそういう趣旨である。市販の二十種類以上の缶烏
龍茶を七人がかりで比較、評価するという会だ。一見ど−でもいい
味・色の微差。そこにカンジること・・・。

 なお、本書の表紙を飾る色とりどりのドリンク剤、健康食品の瓶
や箱は、私のコレクションの一部。もう入手できない基調なパッケ
ージも含まれている。これらの製品が本文中どこに出てくるかな、
どんな活躍をしたのかな、と探しながら読んでいただくのも一興で
しょうね。

http://members.jcom.home.ne.jp/miurat/mybook01.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この本の中で紹介されている「健康のためなら死んでもよい!」
というのが最強の「健康イデオロギー」です。

 私は健康食品がうたう多くの効用には否定的ですが、健康イデオ
ロギーの信者が多くいるかぎり、健康食品そのものは必要だと考え
ています。

 そして「ロボット三原則」にならって、「健康食品三原則」を考
えてみたりしています。

一、健康食品は安全でなければならない

二、健康食品は医療の妨げになってはならない

三、健康食品は高価であってはならない

 お気づきと思いますが、ここでは「健康食品の効果」については
はじめから無視しています。効果があればそれに伴うリスクもある
ではありませんか!

 畝山さんの本の帯に「機能性食品は気のせい食品」というような
ことが書いてありましたが、健康食品全体が「気のせい」程度でよ
いのだということです。

 「『健康』は従うべき規範でも目標でもない、雰囲気、趣昧であ
るべきなのだ」

 という話はともかく、今回の畝山さんの本は、具体的な話題満載
の良書ですから、ぜひ多くの人に読んでもらいたいですね。

 この本に出てくる事例については、今後、順次紹介していきたい
と考えています。贈呈いただきましてありがとうございます。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 『健康なんかこわくない!』という本は昔このメールマガジンで
紹介したことがありますが、著者である三浦俊彦氏を誤って三田誠
広氏としていました。今更ながらですが、お詫びして訂正します。

 めったにないような「最強寒波」が来ているのだそうです。大き
な災害にならなければよいのですが。

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