安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>844号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------844号--2016.01.10------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「食品中の放射性セシウム」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 少し前に、河岸宏和さんの新刊本を紹介しましたが、こんな批評
が出ていましたので、公平のために紹介しておきます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■安部司と同レベルのトンデモ本:「外食の裏側」を見抜くプロの
全スキル、教えます。/河岸宏和/東洋経済新報社

 結論から言うと、一般の方が読む価値は全くありません。例外と
して、私のように食品安全に関わる人間がトンデモ本の参考として
読む、ということはあるかも知れません。 内容的には外食産業は、
「国産」「無添加」「手作り」であるべきで、それ以外は偽物、ま
がい物であり、それをおいしいと言って食べている味音痴なあなた
方にプロである私が本当のことを教えてあげましょう、というもの。
文中に何度かお客は馬鹿じゃないと、述べていますが著者である河
岸氏が一番読者を馬鹿にしていると私には感じられます。

http://yu-tamura.hatenablog.com/entry/2014/07/20/010330
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この後、具体的な批判が書かれています。前に紹介したときも書
きましたが、「売れて」からの彼の著書はやはり変わってきている
と思います。

 どういう本が「売れる」かは、わかっていないわけではなくて、
書こうと思えば書けるのですが、それは「禁断の実」でもあるわけ
です。河岸さんももう自重すべきところなのでしょうね。

 さて、以下の本の「著者贈呈」をいただきましたので紹介してお
きます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■「健康食品」のことがよくわかる本
畝山 智香子【著】
価格 \1,728(本体\1,600)
日本評論社(2016/01発売)

目次

第一章 医薬品はどう安全なの?

性質を調べる
医薬品の安全性
薬理作用を調べる
吸収から排泄まで
効果を確認する
医薬品で副作用があったときには
医薬品の事例
 ◎事例1―サーチュイン活性化因子
 ◎事例2―市販後に副作用が明らかになって医薬品の登録が取り
消されたソリブジン
 ◎事例3―ベンザブロック

第二章 食品が安全とは?

食品が安全とは?
リスク分析
HACCPとは?
リスク管理対策
いわゆる健康食品とは?
食品による健康被害の事例
 ◎事例1―スギヒラタケ
 ◎事例2―スターフルーツ
 ◎事例3―アマメシバ
 ◎事例4―ウコンと昆布
 ◎事例5―ピロリジジンアルカロイド

第三章 食品と医薬品の間に何があるの?

食品と医薬品の間にあるもの
 日本の場合
 オーストラリアの場合
 カナダでは「ナチュラルヘルス製品」
 欧州の場合
 米国ではダイエタリーサプリメント
 ダイエタリーサプリメント大国米国でおこったこと
海外から入ってくる食品で気をつけること
いわゆる健康食品による健康被害の事例
 ◎事例1―マヌカハニー
 ◎事例2―中国伝統薬中アリストロキア酸によるがん
 ◎事例3―エキナセアのアレルギー警告
 ◎事例4―イチョウ
 ◎事例5―エフェドラ
 ◎事例6―アカシア
 ◎事例7―個人輸入の危険性

第四章 食品の機能表示とはどういうもの?

欧州の場合
米国の場合
日本の場合
韓国の場合
消費者を誤解させる事例
 ◎事例1―たとえポジティブリストになっても消費者を誤解させ
る宣伝は可能
 ◎事例2―プレスリリースで誤解させる
 ◎事例3―根拠を調べるのはいかに難しいか
 ◎事例4―チョコレートで痩せる
 ◎事例5―過去の研究の亡霊
コラム:ココナツオイルの物語

終章 食品の機能とはそもそも何?

「健康食品」の正体
二つの提言
 食品表示についての提言
 監視計画
 フランスのニュートリビジランスシステムと紅麹

http://www.nippyo.co.jp/book/7023.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 畝山さんにはふだんからお世話になっていますので、本は買うつ
もりだったのですが、ある方の紹介で贈呈いただくことになりまし
た。ありがとうございます。

 ちゃんと書評を書かないといけないのですが、まだちゃんと読ん
でいないので、内容に関しては後日ということにします。

 ただ、先述のような見方では、「売れる」心配はないだろうな、
というようには思います。こういう本が売れる世の中になればよい
のですが、それはなかなか難しい…。

 次はちょっとよいニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■マヨネーズの賞味期間1年に=製法見直し2カ月延長
−キユーピー

 キユーピーは6日、主なマヨネーズ製品の賞味期間を現在の10
カ月から1年に延長すると発表した。主力商品の「キユーピー マ
ヨネーズ」の内容量50〜450グラムの5商品と、「キユーピー
ハーフ」の全商品が対象。

 製造工程で触れる酸素の量を減らすことや、配合の見直しで賞味
期間の延長を可能にした。開封しない状態でおいしさが保てる賞味
期間を延ばすことで、期限切れに伴って廃棄される商品の削減を図
る。

 「キユーピー マヨネーズ」の内容量50グラム、130グラム、
200グラム、350グラム、450グラムの5商品は3月製造分
から、「キユーピーハーフ」は1月22日出荷分から、それぞれ賞
味期間を延長する。

http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2016010600529
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 こういう動きが一般化していけばよいですね。

 次はサンマの不漁について。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■昨年のサンマ水揚げ、半分に…遠海域南下で?

 昨年のサンマの水揚げ量は全国で11万2255トンで、201
4年(22万4755トン)の半分にとどまったことが5日、全国
さんま棒受網漁業協同組合(東京都港区)の調査でわかった。

 12万トンを割り込んだのは、1976年(9万8035トン)
以来。不漁の影響で、10キロ当たりの価格は2207円と、前年
(1159円)の2倍近くになった。

 サンマの不漁を巡っては、群れが日本近海にたどり着く前に、外
国船が大量に漁獲していると指摘する声もある。国立研究開発法人
・水産総合研究センターでは、日本から遠い海域をサンマが南下し
たのが原因とみている。海水温の変化の影響もあるとみられるが、
詳しい理由は不明という。

 漁港別の水揚げ量は、北海道の花咲港が4万4753トン(前年
比26%減)で6年連続の1位。岩手県の大船渡港が1万3684
トン(49%減)、宮城県の気仙沼港が1万1770トン(56%
減)で続いた。

http://www.yomiuri.co.jp/economy/20160105-OYT1T50099.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 いよいよサンマも獲れない時代が始まったのかもしれません。イ
ワシが獲れなくなったときは「魚種交替」だと理解していましたが、
今やそれに変わって獲れるようになる魚種が登場してこないようで
す。

 それについては「外国漁船による乱獲」説もあり、こんなニュー
スもありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■不漁のサンマ、外国船から守れ 海保が三陸沖EEZの監視強化

 昨年記録的な不漁だったサンマの漁場を台湾や中国の外国漁船か
ら守るため、海上保安庁が三陸沖の太平洋の日本の排他的経済水域
(EEZ)の監視体制を強化する。4日召集の通常国会で審議され
る平成27年度補正予算案で、ヘリコプター搭載型巡視船の新造費
を前倒し計上、さらに28年度予算案にも盛り込まれた。遠方海域
における捜索・監視能力に優れた巡視船の整備を進め、EEZ内の
権益保護を図る方針だ。

 ◆中台の乱獲指摘も

 全国さんま棒受網漁業協同組合によると、日本の昨年のサンマ水
揚げ量は11万2255トンで、前年比50%減。少なくとも過去
34年間で最低となった。

 不漁の原因は、海流の影響などが指摘されているが、「台湾や中
国の漁船が太平洋の公海で乱獲している」(水産庁関係者)との指
摘も。水産庁によると、中国と台湾ではサンマの漁獲量が急増。台
湾は3年前に初めて日本を抜き、各国・地域別で最多となった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160106-00000054-san-soci
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 いくら外国船を規制しても、国内で野放しではあまり意味はない
と思います。国際協調のもと、資源保護を徹底していく…ようにな
ればよいのですが、今のところは見込み薄です。

 最後は「ひじき」の話題について、FOOCOM.NETの松永が記事を書
いているので紹介しておきます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

(略)

 つまり、鉄の摂取を十分に満たすメニューを作るのが難しいので
す。そこに燦然と輝くほしひじき、100g中鉄分55.0mg。だから、学
校給食などにひじきはしばしば登場し、雑誌でも「天然サプリ」な
どともてはやされてきました。

 そして、これがひじきの発がん性について、管理栄養士さんたち
があまり関心を向けてこなかった理由だと、私は思っています。ひ
じきには無機ヒ素が多く含まれ、無機ヒ素に発がん性があることは
ほぼ確実です。英国は2004年にひじきを食べないように国民に注意
喚起を出し、日本の農水省もかなり詳細な説明をウェブサイトで行
っています。私も、雑誌で何度も書きましたが、管理栄養士さんの
反応はさっぱりでした。

(略)

 ところが、昨年末、文部科学省が発表した日本食品標準成分表の
改訂(2015年版)により、衝撃的な事実が明らかになりました。ひ
じき自体には鉄は多くはなかったのです。鉄釜で加工していたので
その鉄がひじきに移っていました。改訂された成分表を見ると、ス
テンレス釜加工による乾ほじきは100gあたり鉄は6.2mgしか含まれ
ません。鉄釜加工だと58.2mgです。

 これを見て「苦労して作ったメニューだったのに、鉄が足りなか
ったかも」と青くなった管理栄養士さんもいるかもしれません。ち
なみに、肉や野菜等の鉄分含有量は2010年版と大きな違いはありま
せん。

 以上のようなことから、今後はひじきの見直しが進み、無機ヒ素
の発がん性もきちんと注目されるようになると思います。
 
 無機ヒ素は自然界にごく普通にあり、水に溶けやすい性質を持っ
ています。インドやバングラデシュなどの一部地域では、井戸水に
高濃度に溶け込んでいて、肺がんや皮膚がんが多いことが、以前か
ら報告されていました。さらに、水に浸かった条件で育つ水稲は無
機ヒ素を吸収しやすく、お米にも比較的多く含まれることがわかっ
てきました。そして、どういうわけかひじきにも多いのです。

 ちなみに、ほかの海藻、わかめや昆布等には、無機ヒ素はほとん
ど含まれていません。国立がん研究センターがまとめた論文によれ
ば、日本人の無機ヒ素摂取において、寄与率が高いのはひじきで50
%、次に米類が35%。残りをほかの海藻や魚介類、野菜、果物等が
占めています。

(略)

 食品安全委員会はQ&Aで「日本において、食品を通じて摂取した
ヒ素による明らかな健康影響は認められておらず、ヒ素について食
品からの摂取の現状に問題があるとは考えていませんが、一部の集
団で無機ヒ素の摂取量が多い可能性があることから、特定の食品に
偏らず、バランスの良い食生活を心がけることが重要です」と書い
ています。

 相当に慎重な書きぶりです。私なりに日本人の摂取量データや、
そのほかの論文等も参照しながら意訳すると、「米をたくさん食べ
る人、それにひじきを『健康に良い』などと信じて毎日食べたり、
健康食品として摂取したりしている人の中には、がんを懸念される
量食べている人がいますよ」ということです。

(略)

 ひじきは、鉄分は多いとは言えなくなりましたが、食物繊維やカ
ルシウムなどはある程度は豊富です。第一、あの味が好きな人も多
いですね。「ひじきは、英国と同じように禁止だ!」と息巻くひと
もいますが、そんな必要はないでしょう。

 個人的には、学校給食での多用はやめるべきだと考えます。家庭
で常備菜にして、子どもや妊婦が毎日食べる、というようなことも
しない方がいい。でも、食べるという行為は、安全や栄養だけでな
く、文化としても大事な側面を持っています。バランスのよい食事
の中で、時々味を楽しむのがよいのでは。
 
 ひじきの生産者の中には、無機ヒ素問題に以前から注目して低減
に努めてきた企業もあります。食品成分表の改定を契機に、さらに
努力して製造・加工の改善が行われ、無機ヒ素がとても少ないひじ
きがじきに開発されるのでは、と私は期待しています。

http://www.foocom.net/column/editor/13651/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ヒ素については「コメとヒジキ」が摂取量の大半を占めます。あ
まり食べすぎないように注意は必要と思います。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「食品中の放射性セシウム」
------------------------------------------------------------

 昨年の「放射性セシウム検査」で、こんな記事がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■27年産米基準超ゼロ 福島県、ブランド再興目指す

 東京電力福島第一原発事故に伴うコメの放射性物質全量全袋検査
で、福島県が昨年末までに調べた平成27年産米約1030万点全
てが食品衛生法の基準値(1キロ当たり放射性セシウム100ベク
レル)を下回った。原発事故発生後、初めてで、県は検査結果を風
評の払拭(ふっしょく)と県産米ブランドの再興につなげたい考え
だ。

 県は県内の各JAなどと連携してカリウム肥料の散布や土壌の深
耕・反転耕などを繰り広げてきた。こうしたセシウム吸収抑制対策
が奏功したことに加え、セシウムの自然減衰が背景にあると分析し
ている。

 県は検査結果を活用し、昨年9月に策定した県風評・風化対策強
化戦略に基づく国内外でのトップセールスを強化する。さらに販路
の回復と新規開拓を小売業者や流通業者に活発な取り引きを働き掛
けていく。

 生産年ごとの検査結果は27年産は昨年末までに1030万71
19点を検査し、検出下限値未満が全体の99.99%を占める1
030万6498点だった。基準値を超過した数は24年が71点、
25年が28点、26年が2点で減少傾向にある。

 一般的に新米とされる生産年の8月から12月末までの検査で基
準値超過ゼロを達成したのは2年連続。しかし、26年産では昨年
7月の調査で県北地方の農家が生産したコメ2点で基準値超過が発
覚した。

 この農家は自治体の意向調査で26年産米を「作付けしない」と
回答していたが、知人からもらった苗を一般には流通しない自家消
費用として作付けしていた。

 県は同様のケースがないよう市町村などを通じて「作付けしない」
と答えた農家の生産状況など事後確認を徹底している。また、昨年
の基準値超の事態を受けて全量全袋検査を受けるよう呼び掛けるチ
ラシを初めて農家全戸に配布した。

 27年産の検査結果について県水田畑作課の芳見茂課長は「コメ
は農業の象徴的存在。基準値超えゼロで本県農業全体への安心感が
高まる」と県内の農業全体への波及効果を期待している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160108-00000053-fminpo-l07
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 一昨年は一箇所だけで例外的に検出されたようですが、実質的に
は一昨年から基準値の超過はなくなっています。2年続けてそうで
すから、今後も基準値の超過は起こらないだろうと予測できます。

 もしそろそろ「全量検査」はやめる頃だと思うのですが、この記
事についているコメントがひどいものです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

hei***** | 2016/01/09 00:58

基準値は引き上げたままですよね?
農家の方には申し訳ないが、色々信用出来ないので買えない。
茨城な群馬の農産物も出来るだけ避けている。

ya1***** | 2016/01/08 14:09

農家の方々が懸命に育てた米。
しかし、その努力を踏みにじる現在の食品の規制基準。
事故後1000倍に引き上げられたままの基準値を
何故、政府は元に戻そうとしないのか。
風評被害対策を全力で取り組むと言って
実はそれを増長しているのはあなた達なのではないか?

f35***** | 2016/01/08 13:08

瓦礫検査のような袋詰めしてからベルトコンベアに載せてセンサー
の下を一瞬潜れば検出されませんでした♪になる検出されませんで
した米は、もうそろそろやめたらどうだ?

子供たちもたくさん食べる米だ。正確な測定値を消費者に教え、売
上減は東電請求が正しいやり方だと思う。

身体に蓄積するセシウム等の放射性物質。
福島県内でも汚染の少ない地域もあれば残念な地域もある。
正確な値を知らせれば、風評被害とは言わない。

http://headlines.yahoo.co.jp/cm/main?d=20160108-00000053-fminpo-l07
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「事故後1000倍に引き上げられた」というデマがどこから出てき
て、何故信じているのか不思議ですが、こういう「放射脳」な人は
まだ跡を絶ちません。

 調べたところ、このデマの火元は以下のようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

▼2014年11月5日 歴史・人物 タグ: 原発問題, 小出裕章(こいでひ
ろあき), 除染

 若い人たちに一言お詫びを申し上げたいと思います。/小出裕章
(こいでひろあき)氏 「未来を担う子どもたちへ」
http://www.at-douga.com/?p=12296

・・・

 次に重要なことは食べものです。

 今現在、東北地方を中心にした食べものが汚染されています。日
本の国は1キログラムあたり100ベクレル以下なら安全であるかのよ
うに言って、何の規制も無いまま、食べものを流通機構に乗せてし
まっています。

 しかし、この日本の国で、普通の食べものは、福島の事故がある
前は、1キログラムあたり0.1ベクレル程度しか汚れていなかったの
です。

 1キログラムあたり100ベクレルというのは、事故前の1000倍もの
汚染を安全だと言って、市場に出回らさせるとうことになってしま
っているわけです。そんなことは到底私は許せないと思いますし、
特にそんな汚染のものを子どもたちに食べさせることは許せないと
思います。

http://list.jca.apc.org/public/cml/2015-August/039507.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「検査値」と「基準値」を故意にごっちゃにして印象操作する、
悪質なデマゴギーです。小出氏は熊取の原子炉にいたので全く知ら
ないわけではないですが、昔から研究より政治活動を大切にする人
でした。

 原子炉に勤めているのに、原子炉をなくすのが目的なので、原子
炉の研究はしない、というのです。それで何をしているのかという
と、過激派の政治活動と反原子炉のプロパガンダです。こういう人
に給料を払い続ける京大も太っ腹なものでした。

 事故後、こういう人に「活躍の場」を与えてしまったマスコミの
罪も大きいと思います。

 実際には、「基準値」は暫定基準値500Bq/kgを100Bq/kg
に「厳しく」したものです。

 以下はそのあたりの説明です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

食品の放射性セシウム 大幅に厳しい基準に

 新たな基準

野菜・米など一般食品 100Bq/kg(これまでの5分の1)
乳児用食品、牛乳   50Bq/kg
飲料水        10Bq/kg

 食品に含まれる放射性セシウムの基準が、新年度から1キログラ
ム当たり100ベクレルなどと大幅に厳しくなりました・・という
ニュースをお伝えすると、「『厳しくなった』というが、海外に比
べると甘いのではないか」といったご質問をいただきます。東電福
島第一原発の事故後、1年あまりたって導入された新たな基準は果
たしてどの程度厳しいのか、科学文化部・稲垣雄也記者が解説しま
す。

【海外と比べると厳しいの?】

 この新基準を海外の基準と比較すると、例えばアメリカとEUで
は、いずれも食品一般でそれぞれ1200ベクレルと1250ベク
レルとなっています。原子力事故などの当事国ではなく、流通する
食品全体に占める汚染の割合を小さく見積もっているため(日本の
50%に対し、アメリカは30%、EUは10%)、高い数値とな
っているのです。

>ベラルーシの現行基準で、乾燥キノコ(2500Bq/kg)、生キノコ
(370Bq/kg)、牛肉 (500Bq/kg)という、日本よりはるかに高い
数値があえて紹介されていないのはなぜでしょう。現在日本で高濃
度のセシウムが検出されているのがキノコ、牛肉なので、これを外
しているのはおかしいと思うのですが。あえて外されたのであれば
理由をお聞かせください。

 ベラルーシでは国民の消費量が多い食品の値を低く、少ないもの
は比較的高い値になっていて、現在の基準は日本と同じくすべての
食品で年間1ミリシーベルトを超えないように設定されています。
記事では、比較するために日本でも摂取量が多い食品を中心に取り
上げました。

http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/600/115810.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「汚染の割合を50%」に想定した基準ですが、実際の検査結果
は以下で公開されています。

食品中の放射性物質検査データ
http://www.radioactivity-db.info/

 これによると、基準値超過はほとんどないことが確認できます。
したがって、現状では基準値はもっと高くても問題ないのです。

 アメリカやEUなみの値にすれば、検査する意味もほとんどなく
なります。

 最終的にどのくらいの影響があるのかということを調べたデータ
もあります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

食品中の放射性セシウムから受ける放射線量の調査結果 1 (平成
27年2・3月調査分)

<表> 食品中の放射性セシウムから受ける年間放射線量
地域    放射線量 (ミリシーベルト/年)
福島県(浜通り)0.0016
福島県(中通り)0.0020
福島県(会津) 0.0010
北海道     0.0007
岩手県     0.0010
宮城県     0.0010
茨城県     0.0009
栃木県     0.0009
埼玉県     0.0009
東京都     0.0008
神奈川県    0.0011
新潟県     0.0007
大阪府     0.0006
高知県     0.0006
長崎県     0.0006

http://www.mhlw.go.jp/file/~20151120.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 基準値は「食品からの線量の上限を1ミリシーベルトとした」も
のですから、おおよそその千分の一が達成されています。これだけ
乖離すると、もう基準値の意味は失われています。

 こういう現状ですから、こんなニュースも出てきています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■EU、輸入規制9日に緩和=福島県産など対象―農水省発表

 農林水産省は7日、東京電力福島第1原発事故後に欧州連合(EU)
が日本産食品に設けた輸入規制が、9日から大幅に緩和されると発
表した。

 福島県産品は、酒類を除く全品目で放射性物質の検査証明書の提
出が必要だったが、新たなEUの改正規則では、野菜や果実(柿を除
く)など複数の品目が規制対象から外れる。日本政府が推進する日
本産食品の輸出拡大にも追い風となりそうだ。

 EUの緩和後の輸入規制では、福島県産品について、2013〜14年の
2年間に基準値を超える放射性物質が検出されなかったことから、
野菜と果実(柿は除く)、畜産品、そば、茶などを規制から除外。
一方、同県の柿、コメ、大豆、キノコ、山菜類、水産物は引き続き
検査証明書の提出が義務付けられる。

 14年のデータに基づく見直しにより、青森、埼玉両県は規制地域
から除外される。岩手、宮城、茨城、栃木、群馬、千葉の6県はコ
メ、大豆、そばなどが規制対象から外れる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160107-00000077-jij-pol
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 14年のデータによる、ということですから、全面解除もそう遠
くはなさそうです。

 実際、普通の人の間では、既に終った話になっていて、こんなニ
ュースも普通に見かけるようになりました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■キリンビール/福島産桃使用「氷結 もも」

 キリンビールは2月16日、福島県で収穫された桃の氷結ストレート
果汁を主に使用した「氷結 もも」を発売する。

 福島産桃の氷結ストレート果汁を主に使用した、爽やかでみずみ
ずしいおいしさが特長だという。

http://makernews.biz/201601086019-3/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 一部の「放射脳」な人以外は、もう「福島産の桃」と言われても
「おいしそう」という反応なのでしょう。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 昨年の「食の十大ニュース」の最後を放射性セシウム検査の話に
しましたが、ちょっと舌足らずだったと思うので、補足の記事とし
ました。いつもながらYahoo!のコメント欄はひどいものですね。

 今年の正月は自分へのお年玉として、大きめの中国語辞書(中日
辞典)を買いました。入門向けの辞書では足りなくなって、という
と聞こえがよいですが、視力が悪くなったという理由もあります。

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