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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------840号--2015.12.13------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「食中毒と大気汚染」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 前回のくるみの話に関して、「カリフォルニアくるみ協会」から
記事が出ています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■ナッツは思ったより低カロリー?! 最近の研究によりくるみのカ
ロリーが従来の数値よりも21%少ないことが判明

USDAがくるみの代謝エネルギーを見直し

カリフォルニアくるみ協会 2015年12月8日 11時00分

 『Journal of Nutrition』に発表された最近の研究によると、く
るみのカロリーは現在USDAが定めている数値よりも少ないことが明
らかとなった。 1食分(1オンス=約28グラム)のくるみのカロリ
ーは146カロリーで、現在使用されている185という数値を39カロリ
ー下回るという結果が示されている。この研究は、米国農務省(US
DA)農業研究局の上席研究員で生理学者のDavid J. Baer博士によ
り行われた。

 従来、くるみのカロリー価は19世紀後半に開発されたアトウォー
ター係数を用いて決定されていた。この係数は、多くの食品の代謝
エネルギー(実際に体内で使用可能なエネルギー)の算出に用いら
れている。Baer博士の研究によって、くるみの代謝エネルギーはア
トウォーター係数による推定値よりも21%少ないことが明らかにな
った。

 「今回の研究結果によって、くるみの摂取が必ずしも体重の増加
につながらない理由が説明できるかもしれません」とBaer博士は述
べている。「癌や心血管疾患、認知症のリスク軽減を含め、くるみ
の摂取が数多くのメリットをもたらすことを考えると、この研究結
果によって、くるみを日常の食事に取り入れる際に消費者が抱きが
ちなカロリーに関する懸念が和らげられるかもしれません」

 この結論に至るまでに、研究チームは18人の健康な成人について
調査を行った。各被験者は、くるみを含まない栄養管理食3週間、
1.5食分(42グラム)のくるみを含む栄養管理食3週間の2パターン
の食事をランダムに割り当てられた。いずれのパターンの食事につ
いても実験期間中の各被験者の合計カロリー水準は一定に保たれた。

 栄養管理食、くるみ、便および尿の標本が採取され、ボンベ熱量
計で熱量が測定され、そのデータを用いてくるみの代謝エネルギー
が算出された。

 この研究は、くるみが体重管理に果たす有益な役割を裏付けるこ
れまでの研究結果を理解する手がかりとなる。くるみは、食物繊維
(1オンス当たり2グラム)やたんぱく質(1オンス当たり4グラム)
の手軽な供給源となるだけでなく、心臓や脳の健康に関与する植物
由来のオメガ3脂肪酸の1つであるα-リノレン酸を多量に(1オンス
当たり2.5グラム)含んでいる。

 研究結果に対する理解を深め、今回のカロリー計算の方法が他の
食品のカロリー計算にどのような影響を及ぼすかを見極めるにはさ
らなる研究が必要である。

 この研究は、USDAとカリフォルニアくるみ協会から一部資金提供
を受けて行われた。

http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000003365.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 最後の一文でくるみ協会からの資金に言及されています。くるみ
協会の依頼で行った研究結果をUSDAが認めたということで、こ
ういう率直さはいいですね。

 こういうカロリーの見直しは、他のナッツ類やチョコレートなど
に波及していくのではないかと思います。

 次はまたまた悪質な「鳴門わかめ」の事件です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■韓国産を鳴門わかめと偽装 徳島県が刑事告発

 徳島県鳴門市のわかめ加工業者が韓国産わかめを鳴門産と偽り販
売していたとして、県は大林年子代表(84)を食品表示法違反の
疑いで警察に刑事告発しました。

 県によりますと大林代表は先月産地偽装が発覚した際に、県から
是正指示を受け「すべて自主回収した」と話していましたが、数日
後、別の店で似た商品が売られているのを県の食品表示Gメンが発
見し、大林代表が別の屋号で販売していたことが判明したというこ
とです。

http://www.mbs.jp/news/kansai/20151208/00000064.shtml
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 摘発後もやっていたというのは悪質すぎます。「鳴門わかめ」を
見たらニセモノと思え、です。

 最後はちょっと笑えるニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■吉野家牛丼を3カ月間連続で食べたら体はどうなる? 研究結果
が出た!

 牛丼を3カ月間、毎日食べ続けたら体はどうなる?牛丼大手の吉
野家ホールディングス(HD)が今春から始めた実験。ようやく結論
が出ました。気になる結果は…

 「丼物=健康に悪い」というイメージを払拭したい――。そんな
ことから吉野家HDが始めた実験でした。20〜65歳未満の男女24人に、
毎日必ず吉野家の「冷凍牛丼の具」を食べてもらいました。さらに
被験者は毎日の食事内容や回数、飲酒量、睡眠時間などを日誌に記
入。実験の開始前後で体重や血圧、BMI値や体脂肪率などがどのよ
うに変化したのか、検査を受けました。

 ちなみに、こうしたちょっと過酷と思える実験でも、ドロップア
ウトした人は一人もいなかったそうです。

 さて、気になる結果はどうだったのか。吉野家HDはこう記してい
ます。

 「生活習慣病の原因となるメタボリックシンドロームにつながる、
体重や体脂肪率、血圧、中性脂肪、コレステロール類、血糖値など
の有意な変動を引き起こしませんでした」

 つまり、牛丼を3カ月連続で食べ続けても、体重や体脂肪率が変
化したり、血液データに影響を与えたりしたという事実は、調査で
は「なかった」という結論です。

「良くないイメージ、これで払拭を」

 さらに資料では赤文字でこう強調しています。

 「栄養分析結果から、私たちは吉野家の牛丼の具には生活習慣病
を誘導もしくは増悪するリスクはないと推定していましたが、今回
実際に吉野家の「冷凍牛丼の具」を食事とともに 12 週間摂取して
いただいた健常成人男女および、血糖値の高めな方々においても、
摂取前と後でなんら健康リスクが増加する兆しは見られなかった事
を皆様にご報告させていただきます」

 吉野家HDの担当者は「牛丼は体に良くないというイメージを、こ
れで払拭できれば」と話しています。結果については吉野家HDのホ
ームページで公開されています。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151209-00000005-withnews-bus_all
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 なんだかツッコミどころ満載の「実験」ですが、「結論」はたぶ
ん間違ってはいないのでしょう。当たり前の話ですが、牛丼ごとき
で体調に異常をきたすはずがありません。

 食にかかわる企業がイメージアップとか考えると、すぐに「無添
加」とか「無農薬」とか気持ち悪いことを言い出しがちですが、少
なくともまともな方向でイメージアップをしようとした点は評価で
きると思います。

 願わくばこういう「実験」の事例が増えて、もっと洗練されたも
のでないと恥ずかしい、という世の中になってほしいです。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「食中毒と大気汚染」
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 世界中で、食中毒による死者がこんなにあるというニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■中毒で毎年42万人死亡 WHO推計

 世界保健機関(WHO)は5日までに、細菌やウイルスなどによ
る食中毒に世界で毎年少なくとも6億人がかかり、42万人が死亡し
ているとの推計を発表、各国政府に対策の強化を呼び掛けた。

 5歳未満の子供へのリスクが高く、食中毒による死者全体の30%
に当たる約12万5千人が死亡していると警告した。実際には世界全
体でさらに多くの人が食中毒になっているとみられる。

 地域別では、アフリカや東南アジアなどの発展途上国で深刻な状
況で、下痢による脱水症状などで死に至るケースが後を絶たない。

 食中毒は、サルモネラなどの細菌やウイルス、寄生虫、毒素、化
学物質などが原因。下痢や吐き気などの症状が出る。一部は腎不全
や肝不全、がんなど重い疾病に陥ることもある。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG03HA8_V01C15A2CR8000/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 42万人のうち、日本人はどれくらいかというと、ほとんど数字
にならない件数が報告されています。

 しかし、よく知られているように、日本の食中毒統計は信用でき
ません。そのあたりの事情は以下のとおりです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■アメリカの食品事故の評価

 アメリカの食中毒に比較し、日本の食中毒の発生状況は、表7の
ように患者数が年間2〜4万人、死者は10人以下である。また表
8によると、フランスは患者数75万人、入院者数11万3,000人、死
者400人である。オーストラリアでは患者が540万人もいる。このよ
うに見ると日本はずばぬけて安全な国ということになるが、数字の
違いが大きすぎて果たしてそのまま比較できるのかという疑問が生
じる。

 アメリカの食中毒患者数の把握は表1から3に見られるように報
告をベースにして、症状が比較的軽いものや患者集団が小さいもの
など報告がなされていないものがあるとの前提にたって各種の研究
や調査を参考にして、報告された患者数に一定の割り増しを行って
推計する方法がとられている。したがって実数値ではない。入院者
数についても同様である。

 これに対して日本では患者を診察した医者が保険所に通報し、そ
れが県に報告され、さらに、県が国に報告する方法で食中毒統計が
取りまとめられる。実数値ではあるが、このような報告制度では、
個人がノロウイルスにかかったとしても医者にいかない場合、軽い
症状などの場合は統計上載ってこないことになる。したがって、日
本は、多く発生していると思われる軽度のあるいは小規模の食中毒
の実態を把握する努力をせず、食中毒のリスクを過小評価している
のではないかとの批判もある。

 特に他の国の統計と比較してみると入院患者や死者も日本では正
確に調査されていない可能性があり、食品安全確保にとって重大な
事実確認がなされていないおそれがある。つまり食中毒の原因が究
明されないまま単に腹痛として放置されていると解釈されるのであ
る。

 したがって、日本、アメリカ、フランスのこの食中毒患者統計を
比較してどの国が安全で、どの国が安全でないとの評価は一概には
できないであろう。

 しかし、アメリカの食中毒患者総計7,600万人は別としても、
病原菌が特定できる患者が1,400万人で死者が900人という
数値である。また、サルモネラ汚染やO157汚染などによる事故
が多発し、社会問題になっていることを見ると、やはり食中毒の危
険は高いということができよう。さらに、アメリカは、サルモネラ
対策、リステリア対策などを実施してきたが、一向に減らないとい
う事実もある。

 アメリカはいち早くリスク評価を中心とするリスク分析手法を導
入し、HACCP制度の先駆者でもあったが、食品安全に対する不
安がなぜ取り除かれないかという疑問が生じる。アメリカは食品安
全対策の基本をリスク評価による科学的証拠がない措置は意味がな
い、また食品の生産流通過程を問わないとしているが、この食品安
全の基本思想に問題がないかということも検討してみる必要がある
と思われるのである。

 サルモネラの食中毒の例をとれば、ピーナツバターの製造段階で
はリスク評価によって危険率はきわめて低いであろう。しかし、汚
染が生じた場合原因究明が長い間なされず、汚染されたピーナツバ
ターがその間大量に流通し、さらに他の食品の原料になったり、外
食産業に利用されたりして汚染が拡大していく。このような場合製
造段階にけるリスク評価よりトレーサビリティなどによる原因の早
期究明と有効な拡大の防止の方が重要となる。

 いずれにしても、産品のリスク評価ではきわめて低い危険率を確
保するのに、食中毒と人間への発生ということになると危険率が2
5%(人口3億人に対して7,600万人の患者)にもなるのはど
うしてなのかという問題である。

 この点に関しCDCは、現在のアメリカの食品安全システムと食
品が農場から食卓に行くまでの安全確保手法の開発及び評価の必要
性との間にギャップがあると指摘している。

 日本については、食中毒の実態をより正確に把握・推計すべきと
思われ、そのうえでの有効な安全対策が必要と思われる。日本で2
003年に食品安全基本法を制定した際、リスク分析手法を食品安
全対策の中心に据え、リスク評価に基づかない措置は食品安全措置
ではないという考え方がとられた。

 このことによって、トレーサビリティ、HACCPを含み生産過程を
管理・チェックする制度も基本的には民間で実施すべき自主的なも
のとされている。日本でも食品の安心の措置の位置づけを含み食品
安全対策の基本的考え方をこの際見直す段階に来ているとも思われ
るのである。

http://www.ab.auone-net.jp/~ttt/foodborndeseaseusa.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 さて、大気汚染による死者は一桁多く推定されています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 WHOの推計によれば、世界の大気汚染による死者は、2012年に
は年間700万人と、新興国の経済成長で従来の2倍以上に増えた。

 世界の3大感染症の死者が年間430万人といわれているので、今や
人類の健康への最大の脅威は、大気汚染である。

 図のように中国とインドが群を抜いているが、日本でも2万人以
上が大気汚染による疾患で死亡している。

 カリフォルニア大バークレー校の調査結果では被害はさらに多く、
中国だけで毎日4000人が大気汚染で死亡し、年間の死者は160万人
にのぼる。その最大の原因は石炭火力発電だが、冬は暖房のために
質の悪い石炭が燃やされるので、これから状況は悪化するとみられ
ている。

http://agora-web.jp/archives/1663215.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 全世界で700万人のうち、日本人は2万人程度というところに
注目です。0.3%くらいですが、先の食中毒の42万人の0.3
%だと、1000人程度です。食中毒による死者がその程度だと考
えると、なんだか納得です。

 年間1000人程度の犠牲が出ているということを前提に、対策
を考えなければならないということです。

 さて、大気汚染の犠牲者は中国とインドで大半を占めるそうです。
中でも特にひどいのが北京で、こんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■中国 大気汚染、生活に影響 北京で「最悪」警報 車両規制、
小中学校は休校

 北京市は深刻な大気汚染に対応するため、8日朝から市内全域で
車両の半数を通行制限するなどの措置を始めた。汚染の深刻さを予
想する4段階の警報のうち、最悪の「赤色警報」を7日に初めて発
令したことに対応した。小中学校には休校を勧告し、建設工事など
を中断するよう求めており、市民生活への影響が広がっている。赤
色警報に伴う措置は10日正午まで続けられる。

 北京市内は8日朝、汚染された大気が上空に厚い層を作り、街中
が薄暗くなった。室内にも汚染物質の粒子が入り込み、異臭が漂っ
ている。一部企業は在宅勤務などを検討し、北京の日本人学校は休
校した。

 中国当局が午前8時に発表した北京中心部のPM2・5(微小粒
子状物質)の濃度は1立方メートル当たり268マイクログラムで
「重度汚染」。

 1000マイクログラム近かった先月末から今月初めよりは改善
された。車の通行制限や工場の稼働停止などの効果があるとみられ
るのに加え、馬学款・中央気象台首席予報員は中国メディアの取材
に、先月末がほぼ無風だったのに比べて「地上近くで風が吹いたた
め」と分析している。

 北京市は7日未明に警報のうち2番目に深刻な「オレンジ色」を
発令、同日夕には「赤色」に引き上げた。

 北京市は2013年10月、大気汚染のレベルを示す警報として、
予想される汚染の日数に応じて「青色」「黄色」「オレンジ色」
「赤色」の4段階を設定している。

http://mainichi.jp/articles/20151208/dde/007/030/019000c
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「殺人的」という形容が誇張ではない状況になっています。

 先日、私も北京に行きました。着いた日は雪から雨になった後で、
それほど空気が悪いとは感じなかったのですが、雨があがるとやは
りかなりひどかったようです。

 家族の手前、大きな声では言えないのですが、帰って来てからも
喉と鼻は明らかに調子が悪いです。たった一日の滞在でこうですか
ら、北京はもう人間の住むところではない、というのは本当だと思
います。

 日本も上記記事では年間2万人程度の犠牲が出ているということ
を忘れてはいけません。

 日本にはもう一つ、震災以後の特殊事情があります。以下は震災
直後の記事ですが、事態は以前改善していません。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

2011年07月18日

■原発ゼロにすると大気汚染の増加で何人ぐらい死ぬのか?

 やはり火力発電所の環境技術に関しては、日本はアメリカよりも
優れているようです。このようにOECDのデータからも裏付けられま
した。硫黄酸化物と窒素酸化物の平均で見ると、アメリカでの大気
汚染物質の4割〜5割程度が発電所からでていますが、日本は1割
〜2割程度です。これは本来は、各種の汚染物質ごとに詳細なモデ
ルを作って研究するべきことですが、ここではざっくりと原発をな
くすことで増える死者数がわかればいいだけなので、日本では15%
が火力発電所から来ているとして計算しましょう。

 日本での大気汚染で死亡する人数を年間42000人として、そ
の内の15%が火力発電所が原因だとすると、約6300人が発電に
より死んでいることになります。現在の日本の電力の6割が火力で
3割が原子力です。この6割の火力が9割になり、原子力がゼロに
なるわけなので、6300人×3÷6で3150人になります。つ
まり脱原発で死亡する日本人はだいたい年間3000人ぐらいです。

 しかし電力会社は新しい火力発電所をどんどん作っているわけで
はなく、老朽化して使っていなかった火力発電所をどんどん復活さ
せることにより、電力不足をしのいでいます。経産省も環境アセス
メントの免除など、環境基準を大幅に緩めて、老朽化した火力発電
所の稼働や増設を助けています[3]。実際のところ、放出される大
気汚染物質はこれよりかなり多くなるでしょう。おそらく3000
人以上の死者が毎年出る程度ですね。

 僕は、当初は万単位になると思っていたので、意外と小さい数字
で胸を撫で下ろしました。むしろ問題なのは、年間4兆円にもなる
追加の化石燃料費の方でしょう。年間数千人の人命や年間4兆円の
経費とは、まさに戦争ですね。これは「原発との戦争」のための必
要不可欠の戦費です。

 僕自身はこの愚かな戦争を止めようと、それなりに努力したつも
りですが、残念ながら太平洋戦争と同様に、一部の政府高官と大手
新聞社の暴走を止めることはできませんでした。それにしても、こ
の負けることが確実で、勝っても何も得るものがない戦争をはじめ
た責任は、いったい誰がとってくれるのでしょうかね。とほほ。

http://blog.livedoor.jp/kazu_fujisawa/archives/51842863.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「原発を止めることにより、年間数千人の犠牲者」という推計は
それほど確かとは思いませんが、少なくとも原発を動かした方が犠
牲者は少ないというのは本当でしょう。

 このあたりで何を言いたいのかを書くと、以下のようなところで
す。

(1)ある問題で、どの程度の被害が出ているのかを推計する方法
はあり、ある程度の信用ができるものである。

(2)日本国内の被害も、世界的な推計から妥当な見積もりをすべ
きである。

(3)対策への資源割り当ては、推定される被害に応じて配分すべ
きである。

 そして、次のような見解は間違っていると思います。

(1)統計によると日本では食中毒による死者が非常に少なく、と
ても安全な国である。

(2)日本の技術は進んでいるので、石炭火力は全く安全である。

(3)原発事故は既に大量の犠牲者を出している。(あるいはこれ
から出てほしい?)

 最後の原発の件については、こんなニュースがありました。これ
も海洋環境が「アンダーコントロール」にあることの確認となりま
す。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

「魚介類」全73点基準値以下 第1原発沖20キロ、10月採取

 東京電力は8日、試験操業の対象外となっている福島第1原発か
ら半径20キロ圏内の海域で10月に放射性物質検査のため採取し
た魚介類73点すべてが、食品の基準値(1キロ当たり100ベク
レル)以下だったことを明らかにした。福島市で同日開かれた県廃
炉安全監視協議会の環境モニタリング評価部会で報告した。

 基準値を超えた魚介類の割合は、2012(平成24)年度第2
四半期(7〜9月)の約40%をピークに低下傾向にある。県漁連
が、年明けにも20キロ圏内海域での試験操業実施の是非を判断す
る方針を決めており、今回の検査結果が判断材料の一つになりそう
だ。

 東電は、放射性物質が魚介類に与える影響などを調べるために、
毎月20キロ圏内の沿岸11地点で捕った魚を検査している。8〜
10月の3カ月間で基準値を超えたのは234点のうち1点で、9
9.6%が基準値以下だった。基準値を超えたのは、9月に採取し
たカスザメで1キロ当たり110ベクレルだった。

 県水産試験場も20キロ圏内海域の魚介類を検査しており、基準
値以下の個体の割合は11年の34.4%から、14年は94.2
%に増加。今年10月31日までの検査では99.4%が基準値以
下で、東電の検査と近い結果が確認されている。

 同試験場によると、放射性物質が拡散され、海水の放射性物質濃
度が薄まったことや、魚介類の寿命による世代交代が進んだことな
どが基準値を下回る個体が増えた要因とみられる。

http://www.minyu-net.com/news/news/FM20151209-034239.php
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔後記〕--------------------------------------------------

 私は子供のころから、予防接種をするとその病気のような症状が
出ることが多く、日本脳炎や腸チフスではひどい目にあったことが
あります。

 そのせいでインフルエンザの予防接種もしていないのですが、来
年は肺炎の予防接種を受けられる年になり、どうしたものかと思案
しています。年齢を考えると、インフルエンザや肺炎のワクチンを
打つべきなんでしょうが、発症しそうで怖いのです。

 北京の大気汚染に対抗できるワクチンがあれば、そんなことは言
っていないで使いますが。

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