安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>829号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------829号--2015.09.27------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「ペヤング復活」

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--〔話題〕--------------------------------------------------

 先日の洪水で、井戸水にも影響が出ているというニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■常総市の井戸水 8割超、飲用適さず

 鬼怒川決壊により断水した常総市の地域で井戸水を飲用し、県の
水質検査を受けた39世帯のうち33世帯(84・6%)が飲用に不適合だっ
たことが23日、県のまとめで分かった。県は同日、不適合となった
全世帯に飲用しないよう電話で知らせた。

 19日に井戸水を提出した39世帯のうち33世帯は一般的清浄度を示
す「一般細菌」か大腸菌が検出された。一般細菌は32世帯(82・1%)
に上り、大腸菌は22世帯(56・4%)だった。両方とも不適合は21世帯
(53・8%)。一般細菌のうち16世帯は最高基準値以上だった。

 2013年度の県全体の井戸水の水質検査で不適合率は一般細菌が20
・3%、大腸菌が3・4%。県生活衛生課は「今回の浸水被害の影響が
大きいと考えられる」としている。

 同課によると、市内の水道未加入世帯は最大約千世帯とみられ、
今回の検査結果で不適合世帯の分布は市内の浸水地域全体に及んで
いるという。

http://ibarakinews.jp/news/newsdetail.php?f_jun=14430176476323
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以前にも茨城県で水道未加入世帯が問題になったことがあります。
どうしてあのあたりに水道水を使わない家が多いのか、不思議です
ね。利根川や霞ヶ浦の近くで、環境の影響を受けやすそうな所です。

 水道料金をけちっておいて、問題が起きれば行政の責任だ、とい
うのは勘弁してほしいものです。井戸水はやめて、水道水を使いな
さい!

 次はアメリカの話ですが、キュウリが原因の大規模な食中毒事件
が発生しています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■キュウリの食中毒、全米で拡大 3人死亡、558人発症

 米全土でキュウリを原因とするサルモネラ菌の食中毒が広がって
いる。米疾病対策センター(CDC)によると、22日までに確認
された患者はわずか1週間で140人増えて558人となった。

 死亡者はアリゾナ、カリフォルニア、テキサスの各州に1人ずつ。
入院治療を必要とした患者は112人に上る。患者の半数以上は1
8歳未満の子どもだった。

 州別ではカリフォルニア州の患者が最も多く、次いでアリゾナ、
ユタ、ミネソタ、ウィスコンシンの各州となっている。

 キュウリのリコールは全米33州に及んでいる。メキシコから輸
入されて8月1日〜9月3日に販売されたキュウリのリコールを業
者が4日に発表。1週間後にはこの業者から仕入れたキュウリにつ
いて、別の業者がリコールを発表した。

http://www.cnn.co.jp/usa/35070856.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 メキシコ産のようですね。キュウリは生で食べることが多いので、
日本でもちょっと心配です。

 いよいよ「野菜の生食」も問題となるのかな?と思います。

 関連して、笈川さんより、月刊HACCP10月号の記事をいた
だきましたので、一部を紹介します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■「堺員割れ0157事件」を振り返つて

(略)

 「冷やしうどん」を提供した中、南地区で唯一非発生校であった
H校では、貝割れ大根の根のスポンジ部分を切った後に、3時間水
道水に浸漬していた。

 なお、発生校の一部では、根の部分を切らずに、束のまま洗浄し
ていたと聞いた。これでは食中毒菌が葉、茎の部分を汚染する。こ
の洗浄方法を行った理由は、トッピングの際に、折れてしまうと見
栄えが悪いからだと思う。水耕栽培であり、一見きれいに見えるの
で、注意を怠ったのだと考える。

(略)

 1996年8月7日に厚生省が「貝割れ大根については、原因食材とは
断定できないが、その可能性も否定できない」との中間報告を発表
した。中開発表後、新聞・テレビ等が「集団下痢症事件の原因とし
て貝割れ大根の可能性が高い」と大きく報道した。その結果、スー
パー等の店頭から貝割れ大根が一斉に消えた。「曖味な発表で被害
を被った」として、特定の貝割れ生産者が大阪地裁へ、貝割れ生産
者の協会が東京地裁へ国家賠償請求を提訴した。大阪高裁、東京高
裁とも国が敗訴し、大阪高裁の判決を不服として国が上告したが、
2004年12月に最高裁が不受理として、国の敗訴が決まった。

 中間発表を私なりに整理すると、(1)貝割れとは断定できない
状況であったが、国民への注意喚起として公表は概ね適切であった、
(2)国の敗訴は「事故発生防止の責任に関して、言及が足りなか
った」のが原因と考える。

 (2)に関して、貝割れ大根自体が0157に汚染されたとしても、
最終提供者は汚染を除く責務がある。非発生校があり、根の部分を
切ってから洗浄を徹底すれば防げたと考える。つまり、調理施設が
安全な食品を提供とする責務に関しての言及が足りなかった。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 使用食材が食中毒菌に汚染されていたとしても、「最終提供者は
汚染を除く責務がある」というところがポイントと思います。実際、
学校によっては完全に食中毒を防いでいるところもあり、その原因
も明らかになっています。

 最後は食品ではありませんが、前回のディーゼルエンジンの話題
について、こんな指摘を紹介しておきます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■フォルクスワーゲン排気ガススキャンダルの背景にある科学

 多くの人はディーゼル排気検査には問題があることを既に知って
いた

 2011年にECのJRCの科学者は検査済みのディーゼル自動車の路上
での排気は規制値の最大14倍であるが、ガソリン車のNOx排気は規
制値以内であることを報告している。そして後に2014規制値に従っ
たディーゼル車のNOx排気は前よりは良かったがそれでも路上での
排気は基準の約260%だった。

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20150925#p12
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 フォルクスワーゲンのやった「犯罪」とは別に、ディーゼルエン
ジンそのものに問題がありそうですね。

 欧州でディーゼルエンジンが主力なのは、「温暖化問題」のせい
というのはタテマエで、欧州車がガソリン車の燃費性能で勝負にな
らなかったからだと思います。

 今のところ、ディーゼル車はやめておいた方がよさそうですね

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「ペヤング復活」
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 もう旧聞に属しますが、このメールマガジンでは取り上げてこな
かった「ペヤング」の話題です。

 まず、復活してからよく売れているというニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■復活の「ペヤング」、カップ焼きそばのシェア首位に急浮上

 異物混入による生産・販売休止から半年を経て、販売が再開され
た「ペヤングソースやきそば」。店頭での“復活”と同時に、カッ
プ焼きそば市場におけるトップシェアを確保したことが明らかにな
った。

 全国の小売店の販売実績を集計する日経POS情報によると、カッ
プ焼きそばの2015年6月1日〜14日のブランド別シェア(週次)で、
6月8日に販売が再開されたペヤングがシェア21.9%で首位に急浮上。
シェア15.3%の「日清焼そばU.F.O.」(日清食品)と、13.3%の
「一平ちゃん夜店の焼そば」(明星食品)を大きく引き離した。

 ペヤングには「想像をはるかに超える受注があった」(製造販売
元のまるか食品)といい、関東以外での販売再開が最長2週間延期
になったほどだ。話題急騰で販売数が大幅に底上げされたとはいえ、
半年のブランクを経てなお、老舗ブランドの健在ぶりを見せつける
結果となった。

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20150702/1065468/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下も「売れすぎ!」の話題です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■ペヤング、売れすぎ! 予想以上の注文で製造追いつかず、関東
以外の販売再開延期

 主力商品「ペヤングソースやきそば」の関東地区での販売を8日
に半年ぶりに再開したまるか食品(群馬県伊勢崎市)は10日、同
商品の関東地区以外での販売再開の時期を2週間程度延期すると発
表した。

 同社によると、現在本社の1工場の1ラインのみで24時間体制
で製造を行っているが、生産の2〜3倍の注文があり、このまま各
地で販売再開すると安定供給に支障が生じるという。7月までには
工場の2ライン目でも製造を開始する見込みで、各地での販売を2
週間程度延期した。

 22日に再開予定だった予定の甲信越・静岡地区が7月6日に延
期となるほか、東北・中京・北陸地区が29日から7月13日、関
西・中四国・九州地区が6日から7月13日に、それぞれ延期にな
る。

 同社は「予想をはるかに上回る注文を受け、工場で24時間体制
で製造しているが、このまま当初計画通り実施した場合、安定供給
に支障が生じる。販売再開早々の延期でご迷惑をおかけし誠に申し
訳ございません」としている。

http://www.sankei.com/life/news/150610/lif1506100034-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 危機管理の面からの考察もあります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 「ゴキブリ混入」で昨年12月から今年6月初めまで販売を中止し
ていた即席めん『ペヤングソースやきそば』(まるか食品)が、6
月時点で即席カップめん分野での国内シェア1位を獲得。それまで
絶対王者だった日清食品の『カップヌードル』を抜いた。

 爆売れの要因は「市場が熱望していたから」だけではない。復活
劇の要因は同社の危機管理の成功にある。すぐさま自主回収を決定
し、さらには、丸橋嘉一社長が小売店へお詫び行脚を行なった。販
売中止の間、社長は自ら工場に来て仕分けを率先して行ない社員を
鼓舞するほか、社員の解雇も減給も行なわないなどモチベーション
の維持にも努めたのだ。

 企業の危機においては、リーダーの行動が問われる。2014年7月
に異物混入問題や衛生管理問題が発覚したマクドナルドは大幅減収
の苦境が続いている。

 社長のサラ・カサノバ氏が事件発覚から1週間後の中間決算発表
の場で「憤りを感じる」と、工場側に責任を押し付けるようなコメ
ントをしたため物議を醸した。

 前年同月比で80%以下の全店売上高を7か月連続記録しているの
は、こうした対応のまずさも無関係ではないだろう。リスク管理に
詳しいリスク・ヘッジ代表の田中辰巳氏がいう。

「マクドナルドも被害者だといわんばかりの言い回しでうまくかわ
そう、逃げようとしたように、消費者に受け取られてしまった。ま
るか食品は、回収決定後は一切言い訳をしなかった。その『誠実さ』
のおかげで、消費者はペヤングを応援する気持ちになれたのでしょ
う」

 販売再開を心待ちにしていた全日本ペヤング愛好会会長の奥山祐
治氏の話。

「すぐに回収を行なったことや、異物混入をなくすために設備改修
を行なったことから『もう大丈夫だ』と思えた。それにファンとし
ては、慣れ親しんだパッケージデザインを残そうとしたのも好印象
でした」

 対応だけでなく、味も形も変えないという愚直さも好調の秘訣か
もしれない。

http://www.news-postseven.com/archives/20150729_338236.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 私も、「半年間操業停止」で世間を驚かせた時点で「勝ち」なん
だろうな、と思っていました。

 以下は昨年、この対応策が発表された時点での論評です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■ペヤング「虫混入」対応でまるか食品に賛否 全工場生産自粛・
全商品回収は正しかったのか

 現在、消費者や専門家の間で議論となっている問題は、実はソー
シャルメディアの脅威やまるか食品の前述の対応についてではない。

 11日のまるか食品の「ご案内」には驚くべき内容が追記されてい
た。それは、全工場での生産を自粛し、全商品の販売を当面の間販
売休止と発表したことである。さらに、異物混入のあった製品だけ
でなく、他の製品についても現物を送付すれば代金を返金するとし
ていた。

 これまで昆虫の異物混入事故は食品業界でも多数確認されている
が、全工場の生産自粛、全商品の販売休止、当該製品以外の代金返
金はいずれも聞いたことがない。果たしてこの対応は適切な対応な
のか過剰反応なのか?

(略)

 そこで、再び、今回のまるか食品の対応を振り返ってみると、最
初のクレーム対応の失敗や原因究明ができていない段階での偶然の
異物混入の否定、言い換えれば悪意の異物混入を示唆する会社責任
逃避の見解発表などでステークホルダーの心象を害してしまった。
さらに、ゴキブリという異物のイメージの悪さに加え、画像入りの
投稿がツイッターを通して公開されたことで多くの消費者に情報と
して共有され風評が拡散した結果、「通常では起き得ない危機の発
生」と同様の状況を招いたと考えることができる。

 さらに、斜に構えた見方をすれば、工場周辺でのゴキブリ生息率
の高さ、工場内部でのゴキブリ捕獲率や目撃事例の急劇な増加、建
物内の老朽化、増築工事等の補修漏れや空調配管などでの見えない
部分での外部接続につながる開口部の可能性など、公表されていな
い潜在的なリスクが、経営者に一見過剰反応とも思える工場生産自
粛、全商品販売休止の経営判断を促したとも考えられる。

 まるか食品の対応については、そうした背景を受けて、多くの専
門家がその賛否を議論しているが、現時点では時期尚早で、まさに
あらゆるリスクを想定して「安全確保に万全を期す」ことを真に懸
念した後の英断であれば、経営者として再生への期待は高まるだろ
う。来年3月に想定される生産及び販売の再開に際して、誰もが納
得できる再生計画工程管理の実施状況、原因究明、改善策の運用状
況、有効性評価など、詳細な報告書が開示されることを望みたい。

http://diamond.jp/articles/-/63746
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この時点で、半年後の復活を見通せたはずだと思いますが、文書
にして公表するのは難しかったかもしれません。

 それにしても、半年も休業して、会社は大丈夫なのか?というこ
とが問題です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 カップ焼きそば「ペヤングソースやきそば」が全国から一斉に姿
を消した。原因は商品混入を指摘された1匹の虫。製造する「まる
か食品」は全商品を自主回収し、生産を全面停止。数十億円かけて
設備の刷新も検討しており、周囲から「そこまでやるのか」と驚き
の声も漏れる。年間売上高約80億円の中堅企業にとって負担は重い。
まるか食品はなぜ、これほどの「代償」を払うことにしたのか。そ
して耐えられるのか。

 週明け、まるか食品が委託していた外部機関の検査によって「混
入物はゴキブリ」が確定。この結果を受け、11日に全面回収を決め
た。この間、同社のホームページに載っている工場内の写真がネッ
ト空間に出回り、衛生面の問題を指摘された。「回収が遅れたこと
は事実」と同社も認めるほど対応が後手に回り、その不備をネット
ユーザーに突かれ、イメージ悪化に歯止めがかからなくなっていた
のだ。そこに出てきたのが「生産全面停止・設備刷新」の経営判断
だった。

 関係者によると、当初、社内では早期の生産再開を探っていたが、
社長である丸橋嘉一の鶴の一声で決まったという。丸橋率いる、ま
るか食品はどんな企業なのか。

(略)

 年間売上高80億円の企業に数十億円の負担は相当に重く見えるが、
地元の金融機関などは意外にも「経営が傾くようなことはないだろ
う」とみる。大手信用調査会社の担当者も「信用調査の依頼が増え
ているが、まるか食品は地元では優良企業。手元資金も潤沢で短期
的に経営が傾くことはない」と言い切る。実質無借金経営で財務体
質は強いという。

 民間信用調査機関のデータによると、13年6月期の売上高は前年
同月比13%増の約80億円に対し、純利益は6%増の9億5千万円。
ここ数年、増収増益を続けている。アベノミクスは内需中心の中堅
中小には恩恵が乏しいとされるが、まるか食品には当てはまらない
ようだ。

 それどころか、利益率(純利益ベース)は約12%と日清食品、東
洋水産の即席麺二大メーカーのはるか上を行く高収益体質。販売会
社のまるか商事をあわせた連結ベースではさらに利益率が高いとも
いわれる。赤堀工場内に容器メーカーの製造拠点を誘致して容器の
在庫を減らし、運送費を抑えるなど効率経営にも熱心。数字を見る
限りでは丸橋の経営手腕は確かなようだ。

http://college.nikkei.co.jp/article/29562217.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下はもっと率直に書いた個人のブログです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

「ペヤングソースやきそば」の販売が再開されました。ものすごい
売れ行きで、関東地区以外での販売再開の時期が延期されるとのこ
と。

 販売停止になったのが、去年の12月。約半年ぶりの販売というこ
とになりますが、ちょっと不思議に思っていたことがあります。

 それは「よく会社が潰れなかったものだ」ということです。

 ペヤングを販売する「まるか食品」のコーポレートサイトを見て
みると、ペヤング事業だけの一本足経営のように見受けられます。

 つまり、この半年間は売り上げがほぼゼロだったはずなので、普
通に考えると壊滅状態、会社存亡の危機です。

 気になって、まるか食品の企業情報をみて納得です。

 年商約80億円、利益は10億円の安定収支を継続しています。バラ
ンスシートは開示されていませんが、おそらく超キャッシュリッチ
な状態にあるものと推定されます。

 製造がストップしても必要となるキャッシュアウトは人件費くら
いなので、仮に平均年収400万円として、従業員100名×半年で2億
円。これくらいのマイナスであれば、十分吸収できる水準です。

 リスクマネジメント(危機管理)は全ての企業に求められるもの
ですが、財務が盤石であれば、多少のトラブルであればワーストシ
ナリオは避けられる。逆に財務基盤が弱いほど、リスク許容度が小
さいので、より危機管理が重要になってくるということです。

http://www.koubo.co.jp/shachou/2015/06/12/637.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 今回の例は、危機管理の例題になりそうなもので、初期の失敗を
大胆な対策で挽回したわけですが、それにしても「カネ」があって
こそ、というわけです。

 しかし、いくらお金があっても、こういう決断ができるとは限り
ません。外部コンサルタントの意見を受け入れてからの対応は見事
だったと思います。

 最後にそのあたりのまとめを紹介しておきます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■ペヤングV字回復の秘訣は「スピード」と「誠実さ」にあった

 「ゴキブリ混入」で昨年12月から今年6月初めまで販売を中止し
ていた即席めん『ペヤングソースやきそば』が、6月時点で即席カ
ップめん分野での国内シェア1位を獲得し、大復活を遂げている。

 「おかげさまで6月は販売再開からわずか12日で販売中止前の月
単位の売り上げとほぼ同額となりました。以前の倍の勢いで売れて
おり、我々も驚いています」(『ペヤング』を販売する、まるか食
品広報担当)

 V字回復の秘訣は「スピード」と「誠実さ」にある。

 ツイッターでゴキブリ混入の写真が出回ったのは昨年12月2日の
夜。その翌日にまるか食品は混入が起きた現物を回収した。さらに、
混入から9日後の11日には全商品の販売中止と自主回収を決めた。

 「まるか食品の対応はなかなかできるものではない」と話すのは、
リスク管理に詳しいリスク・ヘッジ代表の田中辰巳氏だ。

 「問題発覚当初は『ネット上の画像を取り下げてくれ』と依頼す
るなど、ベストの対応だったとはいえません。が、製造過程で混入
した可能性が明確でない段階にもかかわらず、全商品の販売中止と
自主回収を決定し、さらに半年間にわたり製造を中止したのは正し
い選択だった。

 まるか食品のような数種類の商品の売り上げに依存する中小企業
には通常できない対応です。迅速かつ思い切った対応が消費者の信
頼を得ました」

 「ペヤング大復活」の“隠し味”はそれだけではない。「誠実さ」
も大きな要因だ。

 実は販売中止期間中、同社の丸橋嘉一社長は、すぐに小売店へお
詫び行脚を行なった。謝りに行ったにもかかわらず、小売店から励
ましの声をかけられることも少なくなかったという。

 それも関係したのだろうか、販売再開後に一部小売店で専用の棚
が作られるなどの“ペヤングフィーバー”が起きたのは記憶に新し
い。

 「危機管理において誠実な対応というのは絶対に欠かすことので
きない要件です。素直に非を認める適切な対応を行なうことにより、
失墜したブランドイメージを回復し、売り上げを維持・増加させる
ことにもつながります」(前出・田中氏)

 さらに“身内”に誠実であったことも奏功したようだ。販売再開
までの間、まるか食品の社員は販売できなかった商品や回収された
商品を「リサイクル」に回す仕分け作業に追われたが、

「社長自ら工場に来て仕分けを率先して行なっていた。そんな姿を
見せられては、我々が頑張ってやらないわけにはいきませんでした」
(まるか食品の社員)

 販売中止の間、社員の解雇や減給は行なわず、年末には賞与も支
給した。いつでも販売再開できるよう、社員のモチベーション維持
にも努めたのだ。

http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=3536064&media_id=125
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔後記〕--------------------------------------------------

 先週の花巻はとてもよい天気で、暖かくてよかったです。二日連
続で飲んだのですが、体調もずいぶんよくなりました。しかし「禁
酒」にも熱心だった宮沢賢治を偲ぶ集まりで、酒ばかり飲んでいる
のもいかがなものか…と少しだけ思います。

 ついでに「白猿の湯」に入ってきました。岩風呂の底からちょう
どよい温度の温泉が出ていて、そのまま入れるというウソのような
温泉です。旅館の建物より岩風呂の方が古く、昔は露天だったので
しょうが、今でも「混浴」の温泉です。

鉛温泉 藤三旅館
http://www.namari-onsen.co.jp/spa/

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