安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>825号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------825号--2015.08.30------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「アクリルアミドとアスパラギナーゼ」

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--〔話題〕-------------------------------------------------

 まずはこんなニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■日本人の「健康寿命」、男女とも世界でトップ

 日本は男女ともに「健康寿命」が世界で最も長いという調査結果
を、米ワシントン大などの国際チームが27日付の英医学誌「ラン
セット」に発表した。

 健康寿命は、病気などで日常生活が制限されることなく、自立的
に生活できる期間。世界保健機関(WHO)が健康の指標として提
唱。日本もその延伸を健康目標の柱に掲げている。

 国際チームは、世界188か国のデータを分析。2013年の日
本の健康寿命は男性71・11歳、女性75・56歳で、男女とも
にトップだった。ベスト5は、男性が〈1〉日本〈2〉シンガポー
ル〈3〉欧州の小国・アンドラ〈4〉アイスランド〈5〉イスラエ
ル、女性が〈1〉日本〈2〉アンドラ〈3〉シンガポール〈4〉フ
ランス〈5〉キプロスの順番だった。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150828-00050114-yom-sci
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 相変わらず、日本以外で上位の国は比較にならないほどの小国で
す。人口一億人クラスの国としては、特別に健康寿命も長いのです
ね。

 次は無許可で製造されていた「水」の話です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■ペットボトル飲料にカビ 岡山の業者、無許可営業

 岡山県は27日、総社市上原の「そらり」が製造販売しているミ
ネラルウォーターのペットボトル内にカビが含まれていたと発表し、
同じ昨年11月19日に製造された対象商品2400本について回
収命令を出した。健康被害は報告されていないという。同社は営業
許可を得ていなかったため、県は製造販売を中止させ、刑事告発し
た。県警は食品衛生法違反の疑いで調べている。

 県生活衛生課によると、7月23日に大阪府から「未開封のミネ
ラルウォーターの中に浮遊物を発見したと府民から申し出があった」
と連絡があり、備中保健所が浮遊物がカビであることを確認した。

 回収命令の対象商品は500ミリリットル入りで、商品名は「そ
らり」。賞味期限は今年11月19日。県内のスーパーのほか、大
阪や広島などでも販売されているという。この商品以外にも別の5
00ミリリットル入りや2リットル入り(製造販売者は株式会社ヴ
ィーズと表示)も無許可製造されているため、県は飲まないよう呼
びかけている。

 同社は2013年12月に設立。別の会社から製造ラインを引き
継ぎ、昨年10月から今年7月までにミネラルウォーター計約4万
本を製造した。同社は県の聞き取りに「営業許可を取らないといけ
ないと思っていたが、手続きができていなかった」としているとい
う。

http://www.asahi.com/articles/ASH8W41F6H8WPPZB00D.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 メーカーのサイトは閉鎖されているようですが、Googleの見出し
では、こんな水だったようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 桃太郎伝説の国吉備の水. そらり株式会社は、岡山県でミネラル
ウオーターの生産と販売をしている会社です。

TOPICS. 「そらり」は、岡山県を流れる一級河川高梁川領域の、上
質な地下水を採取しそのままボトリングしたミネラルウォーターで
す。

http://sorari.org/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 もしかすると、本当に殺菌せずにボトルに詰めていたのかもしれ
ません。

 次は中国ネタで、謎の中毒死というものです。 

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■中国で、多くの市民が未加工のハチミツを食べて中毒死・・原因
は不明、当局が調査中―香港メディア

 香港・東網は26日、中国本土の一部地域で、加工処理していな
い食用ハチミツを食べた多くの市民が中毒死する事例が発生してお
り、当局が原因の調査を進めていると報じた。

 国家食品薬品監督管理総局(CFDA)は消費者に対し「加工処
理をしていないハチミツを食べず、より安全な正規の食品生産企業
によって加工されたハチミツを選んで食べる」よう呼びかけている。

 ハチミツの源となる植物は種類が多く、植物の生育環境も複雑で
あるため、ハチミツの中に有毒物質が含まれる可能性があるという。
未加工のハチミツには中毒を起こすリスクがあり、重篤な場合には
死に至ることもあるそうだ。

http://news.livedoor.com/article/detail/10516661/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 毒を含む蜂蜜もあるのでしょうが、場所が中国だけに、例によっ
て「黒食品」である可能性も高いと思います。

 最後は食品安全情報blogより、リュウゼツランシロップ(アガベ
シロップ)の話を紹介します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

Q.リュウゼツランのシロップは普通の砂糖より健康的な選択肢か?

A.ノー。それは単なる他の形態の加工された砂糖である。テキーラ
のようなサボテンに似たメキシコの植物由来のリュウゼツランシロ
ップは「ナチュラル」糖としてますます多くの食品や飲料に加えら
れるようになっている。卓上甘味料としても販売されている。

 リュウゼツランシロップは普通の砂糖より少しカロリーが低く甘
いので使う量が少なくて済む。砂糖(ショ糖)は果糖とブドウ糖が
半々だがリュウゼツランシロップは果糖が最大90%である。これは
広く使用されている高果糖コーンシロップより果糖が多い。実際の
ところリュウゼツランシロップは「果糖甘味料」である。

 果糖はブドウ糖のように血糖を上昇させないので「糖尿病患者に
優しい」と宣伝されている。しかしそれを支持する研究はない。む
しろ一部の研究では果糖を大量に摂るとインスリン抵抗性を促進し
中性脂肪を増やし血中コレステロールや肝臓に有害影響があること
が示唆されている。リュウゼツランシロップは宣伝業者が信じ込ま
せようとしているような「ナチュラル」でもない。リュウゼツラン
の絞り汁を、コーンスターチから高果糖コーンシロップを作るのと
同じ工程で加工したものである。一部のリュウゼツランシロップは
コーンシロップで希釈されている。そしてリュウゼツランシロップ
と普通の砂糖の栄養上の違いは無視できるほど小さい。

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20150828#p9
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「コーンシロップ」はでんぷんから作った「果糖ブドウ糖液糖」
のことですが、「リュウゼツランシロップ」もほぼ同じものだとい
うことです。

 メープルシロップのようなものかと思っていましたが、これは知
りませんでした。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「アクリルアミドとアスパラギナーゼ」
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 同じく食品安全情報blogに、アクリルアミドに関する記事があり
ました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

食品中のアクリルアミドに関するFAQ

 アクリルアミドは揚げる、焼く、オーブンで焼く、生産加工、12
0℃で低水分の場合も含む高温調理中にでんぷん質の食品に自然に
形成される化学物質である。この原因となる主な化学的工程はメイ
ラード反応として知られている:食品を褐色にして味に影響するの
と同じ反応である。アクリルアミドは多くの食品に天然に存在する
糖類とアミノ酸(主にアスパラギンと呼ばれるもの)から形成され
る。アクリルアミドはポテトチップス、ポテトフライ、パン、ビス
ケット、コーヒーなどの製品に見られる。2002年4月に食品に初め
て検出され、調理が開始されて以降食品に存在し続けてきたようだ。
アクリルアミドは多くの食品以外の企業にも使用され、タバコの煙
にも含まれる。

1. アクリルアミドとは?

 アクリルアミドは毎日の高温調理中にでんぷん質の食品に自然に
形成される化学物質である。調理が開始されて以降アクリルアミド
は食品に存在しているようだ。それは主に多くの食品に天然に存在
する糖類とアミノ酸(主にアスパラギンと呼ばれるもの)から形成
される。この原因となる化学反応はメイラード反応として知られて
いる。食品を褐色にして味に影響するのと同じ化学反応である。ア
クリルアミドは食品以外に工業用にも広い産業用途があり、タバコ
の煙にも含まれている。

2. 「高温調理」とはどういう意味?

 概してこれは、揚げる、焼く、オーブンで焼く、工業的加工も含
む、低水分で120°C以上の温度で調理することを意味する。ケータ
リングや食品製造を含む商業的な食品調理にあてはまる一方、EFSA
の意見では、ヒトが食事を通して暴露するアクリルアミドの量に家
庭での調理方法の選択がかなり影響する可能性があるとはっきり述
べている。

3. どの食品がアクリルアミドを含む?

 フライドポテト製品(ポテトフライ、コロッケ、オーブンで焼い
たジャガイモを含む)、コーヒー/ コーヒー代用品は成人の食事か
らとるアクリルアミドの最も重要な原因で、ソフトブレッド、ビス
ケット、クラッカー、クリスプブレッドが続く。

 多くの子供にとってフライドポテト製品は、ソフトブレッド、朝
食用シリアル、ビスケット、クラッカー、クリスプブレッドを含む
その他全てのアクリルアミド暴露の最大半分を占める。

 ベビーフード(主にラスクとビスケット)は乳幼児の最も重要な
暴露源である。

 ポテトチップやスナックなどの他の食品は比較的多量のアクリル
アミドを含むが、食事暴露の全体的な寄与はかなり限定されている
(通常の/ 多様な食事に基づく)。

4. 消費者が食品中のアクリルアミドでがんになるリスクはある?

 現在、ヒトでの研究はがんリスク増加の証拠は限定的で矛盾して
いる。だが、実験動物での研究は食事からのアクリルアミドの暴露
は様々な臓器に遺伝子突然変異や腫瘍を発現させることを示してき
た。

 これらの動物研究に基づき、EFSAの専門家は食品中のアクリルア
ミドは全ての年代の消費者にがんになるリスクが増す可能性がある
という以前の評価に同意した。これは全ての消費者に当てはまるが、
体重あたりでは子供が最も暴露される年齢集団である。

5. 体内でアクリルアミドに何が起こるのか?

 経口摂取したアクリルアミドは消化管から吸収され、全ての組織
に分配され広く代謝される。グリシドアミドはこの工程からできる
主な代謝物の一つで、おそらく遺伝子変異と動物実験で見つかる腫
瘍の原因である。

6. がん以外の健康リスクはある?

 EFSAの専門家は神経系、出生前と出生後の発育、男性の生殖につ
いてアクリルアミドの有害影響の可能性を考慮している。現在の食
事からの暴露量に基づき、これらの影響は懸念があるとはみなされ
なかった。

7. 食品中のアクリルアミド量を減らす方法は?

 リスク評価の中心ではないが、EFSAの2015年の科学的意見は、成
分の選択・保管方法・調理される食品の温度が、様々な種類の食品
のアクリルアミド量にどのように影響するか、従って食事からの暴
露量はどのくらいかを要約するデータと文献の概要を含んでいる。

 以下がこのレビューの概要であるが、EFSAはこれらの結果の妥当
性を評価していないことを注記する。

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20150825#p3
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 農水省のサイトでは、アクリルアミドの生成について、以下のよ
うに書いています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■食品中のアクリルアミドができる仕組み

 アクリルアミドができる主な原因は、食品の原材料に含まれてい
るアミノ酸の一種であるアスパラギンと果糖、ブドウ糖などの還元
糖が、揚げる、焼く、焙るなどの調理中の加熱(120℃以上)によ
り「アミノカルボニル反応(メイラード反応)」と呼ばれる化学反
応を起こし、その過程でアクリルアミドが生成するためと考えられ
ています。

 アミノカルボニル反応が食品中のアクリルアミドの主要な生成経
路とされていますが、食品原材料に含まれているアスパラギンや還
元糖以外の食品成分が原因物質となっている可能性や、アミノカル
ボニル反応以外の反応経路からもアクリルアミドが生成する可能性
があるとされており、世界中で生成メカニズムを解明のための調査
研究が行われています。

 例えば、食品に含まれる脂質が分解して生成するアクロレインと
いう物質の酸化による経路や、アスパラギン酸から生成したアクリ
ル酸がアンモニアと反応して生成する経路、セリンやシステインと
いったアミノ酸から生成した乳酸がアンモニアと反応して生成する
経路、アスパラギンの酵素的脱炭酸反応により生成した3-アミノプ
ロパンアミドが脱アミノ反応する経路などが研究によって推定され
ています。

 現時点では、このように多様な経路が存在すると考えられており、
食品中でアクリルアミドができる仕組みは完全に解明されていませ
ん。食品中のアクリルアミドの低減を図るために、生成経路の解明
は重要な課題となっています。

http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/acryl_amide/a_syosai/about/sikumi.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 アクリルアミドの低減については、以下のような記述があります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 アスパラギナーゼの添加は、アスパラギンを低減させることによ
り馬鈴薯ドウ製品のアクリルアミドを低減させる場合がある。

(注:我が国においては、アスパラギナーゼは食品添加物として認
可されていないため、現時点では食品にアスパラギナーゼを使用す
ることはできません。)

http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/acryl_amide/a_syosai/teigen/zigyosya.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ここでは許可されていないと言っているアスパラギナーゼですが、
昨年許可になっています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

2014年12月27日

 11月17日付で、アスパラギナーゼが食品添加物に指定されました。

 11月17日、厚生労働省ホームページに、「アスパラギナーゼ」が
指定添加物に加えられたことが、掲載されました。

 アスパラギナーゼは、アクリルアミドの生成低減に効果があると
報告されています。

http://www.kobe-biseibutsu.or.jp/news_release/index.php?id=549e8c6aea052&mode=detail
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 さて、ここからが今日の本題なのですが、生活クラブがこんなこ
とを言っているのです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 生活クラブ連合会は、遺伝子組み換え食品について、安全性や環
境への影響など未だにわからないことが多くあると考え、遺伝子組
み換え作物・食品は取り扱わないことを基本としています。提携生
産者と協力してすべて取り扱い品目を点検し、遺伝子組み換え食品
・飼料・添加物などを取り除くことと、どうしても使用せざるを得
ない場合は独自表示を行なっています。

「遺伝子組換え食品等評価書 Aspergillus oryzae NZYM-SP株を利
用して生産されたアスパラギナーゼ」について、以下の理由から、
リスク評価として不十分と考えます。

◆アクリルアミドの低減のために、食品に未知のリスクをもたらす
ことになります。

 アスパラギナーゼは、発がん性が疑われるアクリルアミドの生成
の起因となるアスパラギンをアスパラギン酸とアンモニアに加水分
解する酵素であり、食品の加熱加工によるアクリルアミドの生成を
抑制することができるとされています。「Aspergillus oryzae NZY
M-SP株を利用して生産されたアスパラギナーゼ」の安全性評価にお
いて比較対象として用いる添加物は、A. niger ASP-72株を利用し
て生産されたセルフクローニングのアスパラギナーゼです。このア
スパラキナーゼが食品添加物として登録されたのは昨年11月であり、
十分な食経験があるとは言えません。またセルフクローニングは厳
密な意味では遺伝子組み換えに当ります。このような添加物が比較
対象として選ばれたのは、現行の食品のリスク評価の基本的な考え
方を逸脱していると考えます。

 食品添加物としての使用されてきた歴史がないにもかかわらず、
遺伝子組み換えという新しい技術で大量生産することに反対しま
す。

http://seikatsuclub.coop/coop/press/20150820.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 このアスパラキナーゼという酵素は麹カビを利用して生産されて
いるのですが、そのカビが「セルフクローニング」によって作られ
たものだと言っています。そして「セルフクローニングは厳密な意
味では遺伝子組み換えに当ります」というのですが、食品安全委員
会ではそうは言っていません。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 食品衛生法に基づく安全性審査の申請がなされた組換えDNA技術
を応用した食品及び添加物のうち、内閣府食品安全委員会(平成1
5年6月までは厚生労働省)にてセルフクローニング ※1 、ナチ
ュラルオカレンス ※2 又は高度精製品 ※3 に該当すると判断さ
れたものは、自然界でも起こりえる組換えであることや、組換え技
術に由来するタンパク質などが含まれていないことから、組換えDN
A技術応用食品及び添加物の安全性審査の手続(平成12年厚生省告
示第233号)第3条第5項の規定に基づき、組換えDNA技術を応
用した食品及び添加物に該当しないとみなしています。

■セルフクローニング
※1:組換えDNA技術によって最終的に宿主に導入されたDNAが、当
該微生物と分類学上の同一の種に属する微生物のDNAのみである微生
物と判断されたものをいう。

■ナチュラルオカレンス
※2:組換え体と同等の遺伝子構成を持つ生細胞が自然界に存在す
る微生物と判断されたものをいう。

■高度精製品
※3:遺伝子組換え微生物を利用して製造された添加物のうち、ア
ミノ酸等の最終産物が高度に精製された非タンパク質性添加物の安
全性評価の考え方(平成17年4月28日食品安全委員会決定)に従っ
て評価されたものをいう。

http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/dl/list3.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ここにこれらに該当する製品のリストがあり、最後にアスパラキ
ナーゼもあげられています。

 セルフクローニングは遺伝子組換え技術ではない、というのです
が、以下はそのセルフクローニングの解説です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

<セルフクローニング>遺伝子組み換え微生物で作られた添加物、
安全審査めぐり混乱

◇日本と外国で違う法規制 輸入企業も情報に疎く

 「セルフクローニング」という遺伝子組み換え技術で作られたビ
タミンB2が、無審査のまま流通していたことが分かり、厚生労働
省が昨年12月から輸入・販売を禁止している。「セルフクローニ
ング」の法規制が日本と海外で異なるため、輸入業者は厚労省に審
査を申請していなかった。結果的に「安全性に問題はない」とされ
たが、組み換え食品の安全審査を巡る混乱に、専門家からは「国は
分かりやすく消費者に説明すべきだ」との声があがっている。【小
島正美】

 問題になったのは、ビタミンB2である「リボフラビン」。食品
添加物として着色料や栄養強化剤などに広く使われ、カスタードク
リームやケーキ、栄養ドリンク剤の淡い黄色もリボフラビンによる
ものが多い。

 今回、ドイツに本社を置く化学メーカー「BASF」社が製造し、
同社の日本法人が輸入。生産効率を高めるため、セルフクローニン
グで遺伝子を組み換えた微生物を製造に用いていた。

 セルフクローニングは、同一種の微生物同士で遺伝子をやりとり
する方法。リボフラビンを効率的に生成する遺伝子を微生物から取
り出し、同種の微生物(宿主)に電気的な圧力をかけて導入する。
大豆やナタネなどの組み換え技術のように種の異なる生物の遺伝子
を組み入れるのと異なり、外来でない同一種を用いるのが特徴だ。

 遺伝子組み換え問題に詳しい筑波大遺伝子実験センターの鎌田博
教授によると、同種の微生物同士では自然界でも遺伝子のやりとり
が起きるため、人工的に組み換えたものと判別しにくいという。

http://blog.goo.ne.jp/dental-dds/e/09c3a0ec7867a91e685f18e8f385431a
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 食品安全委員会はセルフクローニングは遺伝子組換え作物と同列
には考えないというのですが、これに異論があるわけです。

 セルフクローニングが広義の遺伝子組換えであったとしても、そ
れで生産された酵素も危険だというのはいったいどうしたことでし
ょうか。

 ここで思い出すのが、イスラム教の「ハラル認証」です。以前、
豚由来の酵素を使っているからハラルではない、という話題があり
ました。あれと一緒なのですね。

 つまり、生活クラブにとっては、遺伝子組換えは穢れであり、そ
れに関連したものはすべて許せない、という宗教的心情なのです。

 そしてその宗教的心情の方が、アクリルアミドの低減という明ら
かな健康上のメリットより大切だというわけです。

 しかし、そういう思い込みでは、人間自身も穢れている、と気付
くべきでしょう。

 しばらく前のNHKの番組で、遺伝子の水平移動と進化の関係が
取り上げられていました。新垣結衣が出演していたやつです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 「遺伝子は時に、異なる種の間を移動し、それをもらった生き物
は突然、“パワーアップ”できる。動物の目はそうして生まれた器
官の一つ」3年前、国内のあるDNA研究者からこの話を伺い、ビ
ックリ仰天したことこそ、「生命大躍進」シリーズの誕生の瞬間で
した。なぜなら普通、「進化は親から子へ世代交代する過程で起こ
る」と考えられているからです。DNA研究が示す「種を越えた遺
伝子の移動」という進化メカニズムは、従来の進化論を根底から覆
すような話でした。

http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20150510

 「ヒトのDNAの一部はウイルスに由来している」――そんな信
じがたい話を研究者から聞かされたのが1年前のこと。しかも、そ
のウイルス由来のDNAが、ほ乳類の進化にも大いに関係している
というのだから、ますます信じられません。しかし、取材を進めて
いくと、過去のウイルス感染によって生物が進化していった証拠が、
次々と見つかっていることがわかり、生物の教科書で学んだ進化論
とは全く違う、SFのような新たな進化のイメージにとてもワクワ
クしたことを思い出します。

http://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20150607
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 昔、「進化は病気だ!」と言った生物学者がいました。突然の大
変化はウイルスなどによって新たな遺伝子が持ち込まれることで起
こる、というようなことでしたが、それが実際に起こっていたとい
うわけです。

 番組では「眼」「胎盤」が発生するときに、新たな遺伝子が導入
されたということを報告していました。つまり、われわれ自身が遺
伝子の水平移動(遺伝子組換えと同義)の産物だというのです。

 遺伝子という概念自体、昔学んだこととはかなり違ってきていま
す。かつてのDNAが絶対的な存在であるという「セントラルドグ
マ」はすでに崩壊しています。遺伝子組換えに反対しても、組換え
は自然界で日常的に起こっています。

 ということで、生活クラブは相変わらず(頭が)病気だな、と思
うのですが、最後にこんな本を紹介しておきます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

「非科学的な遺伝子組み換え作物論争に終止符を!」
− 毎日新聞・小島正美記者に聞く遺伝子組み換え作物

 インターネット上だけにとどまらず、時に大手メディアにおいて
も、その危険性が叫ばれ、反対論などが展開される「遺伝子組み換
え作物」。こうした状況に一石を投じる書籍、「誤解だらけの遺伝
子組み換え作物」が9月5日にエネルギーフォーラムから発売される。

 本書の出版過程において主導的な役割を務めたのが毎日新聞の記
者である小島正美氏だ。小島氏は、当初遺伝子組み換え作物には否
定的な立場をとっていたが、現在ではバイアスの強すぎる報道や情
報を是正する活動に尽力しており、今回の出版はそうした活動の集
大成だという。

 小島氏に、自身が考えを変えた理由や、現在の遺伝子組み換えを
めぐる報道の問題点について話を聞いた。

書名:誤解だらけの遺伝子組み換え作物
編著:小島正美(毎日新聞記者)
体裁:A4判 上製 304頁 
定価:本体1400円+税
発行:2015年9月5日

http://blogos.com/article/130071/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔後記〕--------------------------------------------------

 先週紹介した『安部英医師「薬害エイズ」事件の真実』という本
をネット上で調べたら、中古で1600円(送料込み)で売っているの
を見つけました。購入しましたので、これから読むところです。

 義母の四十九日も無事終りました。あとはお墓への納骨と高野山
へも納骨に行かねばなりません。私が檀家になっている蓮華定院は
真田家ゆかりの塔頭です。来年はブームになりそうなので、早い目
に行かなければ…。

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