安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>824号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------824号--2015.08.23------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「輸出相手国の残留農薬基準」

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---〔話題〕-------------------------------------------------

 まず、ちょっと不思議な記事をご覧ください。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■天津爆発、現場近くで魚大量死 住民から不安の声

 中国天津市浜海新区で起きた爆発事故を受け、共産党最高指導部
が20日、会議を開き、習近平(シーチンピン)国家主席が事故責
任の徹底追及や世論対策の強化を指示した。

 国営新華社通信によると、習氏は20日招集した党政治局常務委
員会の会議で演説。「誰が関わっていようとも徹底的に事故の責任
を追及し、社会への責任ある説明をしなければならない」と強調し
た。

http://www.asahi.com/articles/ASH8N53QWH8NUHBI01D.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 天津の爆発事故についての記事なんですが、見出しと内容が全く
違います。内容は中国共産党の発表そのままです。

 朝日新聞ですので、中国共産党からの指示でこうなったのか?と
思われそうですが、何とも不思議なものです。

 見出しから判断するに、本当は以下のようなことを書いたのだと
思います。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■基準の数百倍、天津爆発現場から有毒物質 魚の大量死で不安も

 中国の天津で起きた大規模な爆発で、当局は20日、現場から安
全基準の数百倍もの有毒な化学物質が検出されたことを明らかにし
た。現場近くの川では死んだ魚が大量に浮いているのが見つかり、
当局が爆発との関連を調べている。

 環境保護当局によると、現場の水を検査した結果、高濃度のシア
ン化ナトリウムが8カ所で検出された。シアン化ナトリウムは致死
性が高く極めて危険な化学物質。1カ所では濃度が安全基準の35
6倍に達していた。

 汚染水があるのは爆発現場周辺の警戒区域内に限られていると当
局は強調。市当局も、爆発圏外の大気や水の品質は通常の範囲内と
説明している。

 しかし周辺の住民は、環境や健康への長期的な影響について不安
を募らせている。天津市内を流れる川で大量の死んだ魚が見つかっ
たことも不安に追い打ちをかけた。

 国営新華社通信は、死んだ魚が見つかった地点から採取した水の
検査では、有害なレベルのシアン化物は検出されなかったと報道。
これに先立ち天津環境監視当局は、魚の大量死にはさまざまな原因
が考えられると述べ、検証を進めていることを明らかにした。

 国営メディアによれば、12日に爆発を起こした倉庫には、毒性
の高い化学物質700トン以上が保管されていた。この爆発では少
なくとも114人が死亡し、69人が依然として行方不明になって
いる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150821-35069221-cnn-int
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 それがどこかの段階で、共産党発表に差し替えられたという、変
なことが起こっています。あるいは外部からのハッキングかも。

 ともあれ、現地では死者数千人とかいうウワサも出ています。環
境汚染も大変なようです。共産党政府が適切な対応ができるとは思
えませんので、今後が心配です。

 隠蔽工作に走りがちな共産党政府を、なぜか日本のマスコミが応
援している…という印象が強い記事でした。

 次は蜂蜜の産地偽装事件です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■「国産蜂蜜」実はハンガリー産…大阪府警、新法違反で全国初摘
発 業者「10年以上前から始めた」

 外国産の蜂蜜を国産と偽って販売したとして、大阪府警鶴見署は
20日、食品表示法違反や不正競争防止法違反の疑いで、同府枚方
市の食品販売会社「豊島養蜂園」の井上達也社長(51)ら7人と、
法人としての同社を書類送検した。

 鶴見署によると、今年4月に施行された食品表示法違反での立件
は全国初とみられる。同法は食品の安全性や品質を分かりやすく表
示するため、日本農林規格(JAS)法や食品衛生法などの基準を
一元化した。

 書類送検容疑は今年2〜5月、輸入したハンガリー産の蜂蜜を国
産と称して販売したとしている。鶴見署によると、井上社長以外の
6人は同社の役員や従業員。いずれも容疑を認め、井上社長は「国
産と表示した方が客に安心してもらえると思い、10年以上前に産
地偽装を始めた」と供述しているという。

http://www.sankei.com/west/news/150820/wst1508200096-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 新しい食品表示法でこういう取り締まりもできるのですね。「安
心しけもらえる」はウソで、儲けのためにやっていたのに決まって
いますが。

 次は韓国をWTOに提訴したニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 韓国が、平成23年3月の東京電力株式会社福島第一原子力発電所
における事故後導入し、平成25年9月に強化した日本産水産物等の
輸入規制に関しては、これまで我が国より、二国間での働きかけや、
WTO・SPS委員会における「特定の貿易上の懸念」の表明、韓国で設
立された「専門家委員会」の委員による現地調査の受け入れを行う
など、韓国に対して緩和・撤廃に向けた働きかけを行ってきました。

 我が国は、これらの輸入規制について、WTO協定との整合性に問
題がある措置であると考えており、この問題の解決を促進するため
、平成27年5月21日に、WTO協定に基づく協議を要請し、平成27年6
月24日及び25日に日韓二国間協議を行いましたが、韓国側から規制
撤廃に向けた見通しは示されませんでした。

 その後、WTO協定が定める二国間協議の期間(協議要請から60日)
が経過してもなお、規制撤廃に向けた見通しが示されないことから、
我が国は、本日、WTOに対し、WTO協定に基づくパネル(紛争解決小
委員会)の設置の要請を行いました。

http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/kakou/150820.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 事故から一定期間経過した後、科学的根拠なく規制を強化したと
いうことだと思います。提訴が認められる可能性は高いでしょうね。

 最後に、もう昔の話になりますが、「薬害エイズ事件」について
の記事をみつけましたので、紹介しておきます。

■薬害エイズ事件、事実を歪曲し冤罪を生んだ菅直人の罪
素人集団による医療行政の危うさ
http://biz-journal.jp/2015/08/post_11056.html

 ここで言及されている、2010年の記事は以下のようなものです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■薬害エイズ事件の真相  2010年9月28日 魚住 昭

 読者にご一読をお勧めしたい本がある。2年前に現代人文社から
刊行された『安部英医師「薬害エイズ」事件の真実』だ。

 編著者の1人は厚労省の村木厚子元局長の主任弁護人で、血友病
専門医だった安部氏の無罪判決を勝ち取ったことでも知られる弘中
惇一郎氏である。

 この本を読むと私たちがデタラメなマスコミ報道に騙され続けて
きたことがよく分かる。そして菅直人首相が厚生相時代に薬害エイ
ズ問題で挙げたとされる手柄が、実は人気取りのパフォーマンスに
すぎなかったことがお分かりになるだろう。

 本の中身を紹介する前に薬害エイズ事件の経過をおさらいしてお
こう。安部氏は1996年8月、東京地検特捜部に業務上過失致死
容疑で逮捕された。

 84年当時、帝京大付属病院第一内科長だった安部氏が非加熱血
液製剤のHIV汚染を知りながら、病院内の医師に非加熱製剤投与
を止めるよう指示せず、血友病患者1人をエイズで死なせたという
疑いだった。

 ところが、5年後に東京地裁は彼に完全無罪判決を言い渡した。
理由は、彼が84年当時、非加熱製剤によるHIV感染の危険性を
よく分かっていなかったということに尽きる。

 84年当時、世界中の血友病専門医の誰一人として非加熱製剤に
よるHIV感染の危険性をはっきり認識していた者はいない。安部
氏も例外ではなく、むしろ彼は血友病患者の治療のために真剣な努
力をしていた。

 では、なぜ彼は悪徳医師と誤解されたのか。マスコミが「エイズ
問題の諸悪の根源は安部医師」という間違ったメッセージを送り続
けたからである。

http://uonome.jp/read/983
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 安部英医師が最終的に無罪になっていることは、忘れている人も
多いでしょうね。

 以下は中西準子先生の2009年の記事から、この事件に関するまと
めです。

 ( )内は中西先生が「誤解」していたこと、それに続くのが
「事実」です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

私が思っていたこと 今回知ったこと

1(安部英医師は殺人罪で起訴されたと思っていた。)

 当初殺人罪で告訴されたが、起訴は、業務上過失致死罪だった。
検察は殺人罪で起訴したかったようだが、無理と判断したのだろう、
過失致死となった。

 殺人罪なら目的と意図があるし、過失なら意図はなく、うっかり
となる。本件の冒頭陳述は、“意図有り”を証明するための説明に
相当部分が費やされ、うっかり過失でという事件の説明になってい
ない。冒頭陳述の“意図”の説明が世間に流布され、安部医師極悪
人の印象となるので、(私のように)殺人罪で起訴されていると思
いこむ者が多くなる。

 うっかりであれば、意図はないだろう。製薬会社から金銭をもら
ったから、うっかり間違ったはないだろう。

2(血友病治療について間違った方針を出し、エイズ感染者を多数
出すことになる国の方針を出す審議会での責任を、安部医師は追及
されていると思っていた。)

 起訴状は、帝京大内科医(安部英医師ではない)が患者Mさんに、
昭和60年(1985年)5月12日から6月7日までの間、3回にわたりク
リオブリン合計2000単位を投与したことにより、HIVに感染させた
上、平成3年10月頃までに悪性リンパ腫を発症させ、よって、同年
12月28日死亡させたが、“HIV感染及びこれに起因するエイズ発症
・死亡を極力防止すべき業務上の注意義務があるのに、これを怠り、
何らかの措置を講ずることなくその投与を漫然継続させた過失”を
問われていた。

 1984年11月には、非加熱製剤の投与が誤りであることが分かって
いたにも拘わらず、従来の方針を変えるよう指導しなかったのが過
失致死だと主張。

 安部医師はこの内科の医科長(学部長)である。ある医師がXXの
期間に非加熱血液製剤を投与し、患者がHIVに感染し死亡した。そ
のことを以て、医科長は業務上過失致死罪に問われたのである。処
置をした医師の責任は問われていない。

3(ミドリ十字は、加熱血液製剤の開発に遅れていたために、安部
医師をとりこみ、治験を遅らせたと思っていた。)

 ミドリ十字には、遅れがなかった。治験は通常の場合と比べ、非
常に早く進んだ。

4(ミドリ十字から、見返りとして多額の金銭を受け取った。)

 そういう事実なし。裁判では、このような証拠、根拠は一切出な
かった。過去にあった複数の企業からの資金提供については、安部
医師が明らかにしている。また、財団に対する複数の企業からの献
金はあったが、それも報告されている。

5(米国では、非加熱血液製剤でエイズの危険性があると警告され
ていたのに、安部英医師等はそれを進めた)

 米国で危険性が明らかになっていたという事実はない(*)。米国
では、1985年3月になっても、非加熱血液製剤の使用は禁止されて
いない。

 非加熱製剤とエイズとの関係がはっきり意識されたのは、1985
年4月のアトランタの会議である。

(*)但し、1982年の米国血友病財団の勧告や、83年の New England
Journal of Medicineには注意。また、米国は83年に加熱製剤の製
造許可は出している。

6(安部英医師が、1984年米国ギャロ博士に送った試料で“抗体陽
性反応”が高率で出た(9月)、そのことはエイズ感染を意味する
にも拘わらず、非加熱製剤の使用を進めた。)

 この当時、抗体陽性反応がエイズ感染と関連があるということが
分かっていなかった。これについての議論が進むのは、上に述べた
85年4月のアトランタの会議である。

 また、モンタニエ博士は、1985年7月でも、その関連性は明かで
はなかったと言明。したがって、抗体陽性の結果をもってエイズ感
染の危険性を知っていたのにと主張するのは筋が通らない。当時は
分からなかった。

7(安部医師が非常に早い時期に試料を送っている。このことは、
安部医師が、エイズ問題に注意深いことの証拠のように思えた。し
かし、世間的には、このことを以て、安部医師はけしからんとなっ
ていた。)

8( )世界中の研究者が、安部医師の行為は、特に間違ったもの
ではなかった、その時点では分からなかったし、分かっていても、
より良い方法はなかったと証言。このような外国の著名な学者の証
言を、検察は隠蔽していた。

 日本でも多くの学者が安部英医師のために証言。積極的に検察の
ストーリーにしたがって証言したのは、血友病を専門にする学者で
は、帝京大学(当時)助教授のK氏のみ。なぜこういう証言になっ
たかの背景の一端に関する考察が、一審判決で述べられている。

9(管直人さんが、厚生大臣になって「郡司ファイル」を見つけ出
し、不作為の違法性が糾弾された。さすがは管さんと思った。)

 郡司ファイルはそういう性質のものではなかった。本当の発言は、
録音や議事録に残されている(詳述は別の機会に)

10( )世界中で同種の被害が出ているが、医師が、非加熱製剤の
使用で起訴された事例は日本以外にない。

11(安部医師が、企業の利益につられてという印象はあったが、非
加熱製剤をあの時点で禁止するとすれば、血友病患者の治療などに
別の問題が出ることを考え、五分五分と思っていた。そういう問題
であるにも拘わらず、80歳の老研究者を勾留するという行為に胸を
痛めていた。)

 企業の利益のために、加熱製剤の許可を遅らせたということはな
かった。安部英医師は、誠実で有能な学者であり、医師だった。禁
止すると別の問題が出る複雑な問題であることが、一審の判決前文
に述べられている。

http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak456_460.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「輸出相手国の残留農薬基準」
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 FOOCOM.NETに、食品に関するニュースを紹介するページがありま
すが、8月19日にこういう紹介がありました。

 農林水産省・輸出相手国の残留農薬基準に対応した病害虫防除マ
ニュアル(「いちご」及び「煎茶(一番茶)・玉露」)の公表につ
いて

 こんな内容です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■輸出相手国の残留農薬基準に対応した病害虫防除マニュアル
(「いちご」及び「煎茶(一番茶)・玉露」)の公表について

 我が国の通常の防除体系で使用される農薬の中には、輸出相手国
で当該農薬の対象作物が生産されていないことから、当該農薬の登
録が行われていないこと等の理由により、輸出相手国の残留農薬基
準が我が国の基準に比べて極めて低いものが多く存在し、結果とし
て輸出向けの農産物に使用可能な農薬が限定されています。

 こうした状況の下、農林水産省では、農産物の輸出促進を図るた
め、平成26年度より、輸出重点品目について、輸出相手国での残留
農薬基準が設定されていない農薬等の使用を低減する新たな防除体
系を確立し、その効果の提示を行いつつ産地へ導入することを目的
とした事業を実施しています。

 今般、平成26年度に産地の協力を得つつ、「いちご」及び「煎茶
(一番茶)・玉露」を対象として、

(ア)日本と輸出相手国の残留農薬基準値の比較、
(イ)国内で使用される農薬の残留実態、
(ウ)化学合成農薬代替防除技術

等を整理した病害虫防除マニュアルを作成しましたので、公表しま
す。

http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/syokubo/150818_1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下はここで掲載されているマニュアルから。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

○生果実(いちご)の輸出量は国内出荷量149,000t(2012年度)の
うち、2013 年度で 127tであった。これは全出荷量の0.1%に満た
ない数字であり、輸出向け専用の生果実(いちご)の生産を行う可
能性は低い。しかし、輸出に当たって問題となる農薬を知ることで、
違反事例となる可能性を軽減することができる。そこで、生果実
(いちご)サンプルの残留農薬値を分析し、薬剤散布履歴と比較す
ることで残留の実態を把握し、同時に農薬抄録によって残留農薬値
を解析することとした。また、市販の生果実(いちご)の残留農薬
値を解析することで、輸出相手国で問題となる農薬の検出頻度によ
って、農薬使用の問題点を把握することとした。

○生果実(いちご)の輸出先は、全体の79%と19%がそれぞれ香港
と台湾向けであり、それら以外の輸出先としてシンガポールとタイ
が残りの 2%を占めている。本事業では、インドネシア、マレーシ
ア、カナダ、米国、EU、ロシア、中東も輸出相手国としているが、
米国から輸入されるように硬い生果実でなければ、輸送時のトラブ
ル等が懸念されることから、輸出量の多い香港と台湾を中心に検討
した。香港と台湾は輸出量が多いことに加えて、香港では2014年か
らポジティブリスト制が導入され、今後の運用等を注意深く見守る
必要があり、台湾では公定法による残留分析が 5%程度の割合で実
施され、違反事例が公表されるなど、残留農薬基準値が問題となる
可能性が高いことが両国を中心に検討した要因である。

○生果実(いちご)の主要な生産県を中心に生果実(いちご)サン
プルと薬剤散布履歴を入手することで、残留農薬値と散布後日数の
関係を解析することとした。また、生果実(いちご)の全国税関別
の輸出シェアをみると、門司税関が2012年度の輸出量94.6tのうち
76.6%を占め、次いで大阪税関が20.9%を占めていた。

http://www.maff.go.jp/j/press/syouan/syokubo/pdf/150818_1-01.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 輸出量が生産量の0.1%未満の状態では、あまり意味はありま
せんが、こういう取組を始めたのは農水省が「農産物輸出」に取り
組んでいることの現れでしょう。

 その前提として、台湾での輸入検査結果(不合格)の情報があり
ました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

2013(平成25)年6月25日

 台湾行政院衛生署食品薬物管理局は、輸入食品の検査で不合格と
なった食品等を公表した。このうち、日本から輸入された食品等は
以下のとおり(3月、4月、5月、6月公表分)。

1. 抹茶:残留農薬チアクロプリド0.19ppm検出(基準値:不検出)
2. 保存容器:耐熱試験で異常あり(変形)
3. 抹茶:残留農薬チアクロプリド0.42ppm検出(基準値:不検出)
4. 宇治抹茶入り煎茶パウダー:残留農薬チアクロプリド0.37ppm検
出(基準値:不検出)
5.温州みかん:残留農薬フェニトロチオン1.1ppm検出(基準値;0.
5ppm)
6. レモン香料:残留農薬カルベンダジム0.04ppm検出(基準値:0.0
1ppm)
7.烏龍茶:残留農薬フィプロニル0.022ppm検出(基準値:0.005ppm)
8. 緑茶:残留農薬チアクロプリド0.24ppm検出(基準値:不検出)
9. ほうれん草:残留農薬フルフェノクスロン0.08ppm検出(基準値
:0.01ppm)
10. 保存容器:耐熱試験で異常あり(変形)
11. 抹茶:残留農薬チアクロプリド0.22ppm検出(基準値:不検出)
12. 密閉容器:耐熱試験で異常あり(変形)
13. 甘草抽出物:パラオキシ安息香酸0.11g/kg(基準値:不検出)
14. みかん:残留農薬トルフェンピラド0.08ppm検出(基準値:不検
出)
15. いちご:残留農薬シフルメトフェン0.67ppm検出(基準値:不検
出)
16. 大根の葉(顆粒):残留農薬フルフェノクスロン0.08ppm検出(基
準値:0.01ppm)
17. いか:カドミウム5ppm検出(基準値:2ppm)
18. 密閉容器:耐熱試験で異常あり
19. くらげ:二酸化硫黄0.06g/kg検出(基準値:0.03ppm)
20. 宇治抹茶入り煎茶パウダー:残留農薬チアクロプリド0.2ppm検
出(基準値:不検出)
21. メロン:残留農薬マラチオン0.04ppm検出(基準値:0.01ppm)
22. 煎茶:残留農薬チアクロプリド0.44ppm検出(基準値:不検出)
23.いちご:残留農薬シフルメトフェン0.84ppm検出(基準値:不検
出)
24. いちご:残留農薬ルフェヌロン0.02ppm検出(基準値:0.01ppm)
25. 緑茶:残留農薬チアクロプリド0.18ppm検出(基準値:不検出)
26.いちご:残留農薬シフルメトフェン0.26ppm及びフロニカミド0.
10ppm検出(基準値:いずれも不検出)
27. 大豆抽出物(大豆イソフラボンを含む):安息香酸0.4g/kg検出
(基準値:使用不可)
28. かに:カドミウム0.9ppm(基準値:0.5ppm)
29. 抹茶ミルク:残留農薬チアクロプリド0.14ppm検出(基準値:不
検出)
30. ほたて貝:カドミウム8ppm検出(基準値:2ppm)
31. しぐれ煮:ソルビン酸0.419g/kg検出(包装上にソルビン酸カリ
ウム使用の表示あり)(基準値:使用不可)

http://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu03840960369
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 やはりイチゴが出てきますね。台湾の残留農薬基準は英文で公表
されていて、以下のところにあります。

Standards for Pesticide Residue Limits in Foods
http://law.moj.gov.tw/Eng/LawClass/LawAll.aspx?PCode=L0040083

 私は知らなかったのですが、農産物輸出に関連して、「日本産果
実マーク」というのがあるのですね。

 以下のページに、富士山の意匠を使ったマークも掲載されていま
す。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■日本産果実マークの導入

 海外市場において、高品質な日本産品であることを海外のバイヤ
ーや消費者等が識別できるよう、日本産果実の輸出に係る統一ブラ
ンドマークとして「日本産果実マーク」を策定しました。

■お知らせ

 日本産果実マークの使用許諾要領について、平成26年10月7日に
改正いたしました。

改正のポイント

1 輸出に供されるものに限らず、国内において訪日客向けの販売に
供する果実についても使用できるよう措置

2 果実的野菜(スイカ、メロン、イチゴ)への使用範囲の拡大

 今後は、こちらの使用許諾要領、申込書を熟読の上、申請くださ
い。(申請等に係る詳細のご質問等については、農林水産省までお
問い合わせください。)

日本産果実マーク使用許諾要領(PDF:170KB)New
http://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/fruits/f_yusyutu/pdf/26_nihonsan_kyodaku.pdf

■輸出実行プランの策定、普及

 輸出に取り組もうとする事業者の方や現在取り組んでいる輸出を
更に拡大しようとする事業者の方向けに、課題と各種政策ツールを
整理した輸出実行プランを作成しました。

■輸出促進対策

 産地が取り組む輸出向け高品質果実の選別や貯蔵のための施設整
備等への重点的・優先的な支援(強い農業づくりの支援)に取り組
んでいます。

 また、戦略的に輸出に取り組もうとする農林漁業者等の取組に対
し、海外輸出環境整備や海外販売促進活動等を対象とした各種支援
策を実施しています。 (詳しくは「農林水産物等の輸出促進対策」
のホームページをご覧ください。)

■輸出検疫制度について

 果実を貨物として輸出する場合に、植物検疫証明書の添付や輸出
許可証の取得等様々な条件が課されている場合があります。

(詳しくは植物防疫所の「輸出入条件詳細情報」のホームページを
ご覧ください。)

■残留農薬基準の遵守について

 現在、日本と台湾とでは残留農薬の基準が異なることから、最近、
日本から輸出された果実が台湾の食品検査において不合格となる事
例が発生しています。

 こうした中で、今後、台湾をはじめとする輸出先への果実等の継
続的かつ安定的な輸出を推進していくためには、各産地において、
輸出先ごとの残留農薬基準を設定することが重要となっているため、
平成20年12月5日付け生産流通課長通知「輸出向け日本産果実及び
野菜に係る残留農薬基準の遵守について」(PDF:75KB)を発出し
ました。(詳細については、以下のファイルをご覧ください。)

別紙「輸出向け日本産果実及び野菜に係る残留農薬基準の遵守につ
いて」(PDF:56KB)
http://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/fruits/f_yusyutu/pdf/zannou_bessi.pdf

http://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/fruits/f_yusyutu/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 最後に出てくる「残留農薬基準の遵守について」は以下のような
内容です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■輸出向け日本産果実及び野菜に係る残留農薬基準の遵守について

 今後、日本産果実及び野菜(以下「果実等」という)の輸出促進
を図る上では、量的な拡大のみならず、輸出先での残留農薬基準を
重視した輸出対応が重要である。このため、輸出向け果実等の残留
農薬基準の遵守に向け、以下の事項に取り組むものとする。

(基本)

1 輸出向けの果実等については、輸出先の残留農薬基準に適合し
た果実等の輸出を第一とし、輸出先において使用が禁止、あるいは
残留基準が設定されていない農薬が使用されている場合には、果実
等の輸出は行わないこと。

(生産段階での対応)

2 果実等の輸出に際しては、予め輸出先を特定することを基本と
し、輸出先の残留農薬基準を確認の上、当該基準に応じた生産(産
地)段階での農薬の選定、使用時期や使用回数等について、生産者
等関係者全員の合意を得た後、適切な防除、生産履歴の確実な記帳
等に取り組むこと。

(輸出向け果実等の残留農薬基準の確認)

3 2により生産された果実等の輸出に際しては、生産履歴が確実
に保持されていることを確認するとともに、必要に応じて、輸出者
又は産地において、残留農薬分析を実施の上、輸出先の残留農薬基
準に適合していることを確認すること。

(緊急的な輸出の際の残留農薬基準の確認)

4 2又は3に拘わらず、緊急的に果実等を輸出する際には、必ず、
輸出者又は産地において、生産履歴の確認又は残留農薬分析を実施
の上、輸出先の残留農薬基準に適合していることを確認することと
し、輸出先の残留農薬基準に適合しない場合には、当該果実等の輸
出は行わないこと。

http://www.maff.go.jp/j/seisan/ryutu/fruits/f_yusyutu/pdf/zannou_bessi.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 何かとマークを作ったりするのが大好きなお役所ですが、効果が
あるのかどうか、疑わしいです。

 それよりも、日本への輸入時の検査のみが注目されていて、輸入
食品が日本産より劣るような印象がありますが、これは主として国
ごとの規制の違いによるもので、お互いさまであることを認識した
方がよいと思います。

 今まで外国のことなんか考えずに生産していた果実類などを、急
に輸出しようとしても、意外と難しい問題があったというわけです。

 「高品質な日本産品」というのは、一面では真実ですが、もう一
面、そうでない部分もあるということは自覚しておきたいですね。

 「高品質な日本産品」である部分についても、それは日本の経済
的豊かさの反映であり、農業技術だけの問題ではありません。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 「薬害エイズ事件」はもうすいぶん昔の話です。ずっと気になっ
ていたところに記事を見つけたので、もう一度取り上げてみました。
話が古くて申し訳ありません。

 中国経済の「ハードランディング」が話題になるようになってき
ました。経済学の常識に反して、「プリンティングマネー」でも経
済が回っていくのではないか、などと考えていましたが、やはり難
しい局面が来ているようです。私にとっては人ごとではありません。

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