安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>819号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------819号--2015.07.19------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「フォアグラ」

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---〔話題〕-------------------------------------------------

 まず、食中毒の事件について、こんなことがあったようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■すたみな太郎がO157食中毒事故を隠蔽? 都から営業停止処分食
らったのに店舗メンテナンスと誤魔化す

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□2015.7.6営業休止のお知らせ<すたみな太郎NEXT吉祥寺店>

 お客様各位

 いつもすたみな太郎NEXT吉祥寺店をご愛顧いただき、誠にありが
とうございます。

 誠に勝手ながら、2015年7月6日(月)より店舗設備メンテナンスの
為、営業を休止させていただきます。

 お客様には大変ご不便をお掛け致しますが、ご了承の程、何卒宜
しくお願い申し上げます。

http://edo-ichi.jp/next/news/1694.html
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         ↓
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□焼き肉食べ放題店で「O157」による食中毒4日間の営業停止処分

 焼き肉食べ放題店で、「O(オー)157」による食中毒が発生し、4
日間の営業停止処分となった。

 腸管出血性大腸菌「O157」による食中毒が発生したのは、武蔵野
市にある焼き肉や、すしが食べ放題の「すたみな太郎NEXT吉祥寺店」。

 6月24日に焼き肉などの食事をした17歳から61歳の男女13人が、
腹痛や下痢などの症状を訴え、このうち2人が入院した。

 店は、7月6日から営業を自粛しており、東京都は、9日から4日間
の営業停止処分とした。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00297058.html
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http://www.gurum.biz/archives/68406633.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 店舗のサイトでは、その後、食中毒事件のおわびが掲載されたそ
うですが、現在は休業や食中毒に関しては全く触れられていません。
まずそんな会社なのでしょう。

 以下は行政のサイトから。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■食中毒の発生について〜焼肉等のバイキング形式の食事により発
生した食中毒〜

平成27年7月9日
福祉保健局

 武蔵野市内の飲食店で食中毒が発生しましたのでお知らせいたし
ます。

【探知】

 7月3日(金)午後4時30分頃、練馬区内の医療機関より「6月26日
(金)に腹痛、下痢等の症状を呈して当院を受診した患者の検便の
結果、腸管出血性大腸菌O157を検出した。」旨、練馬区保健所あて
電話連絡とともに、感染症法※に基づく腸管出血性大腸菌発生届出
があった。

 また、7月6日(月)午前8時15分頃、三鷹市内の医療機関から多
摩府中保健所に、感染症法に基づく腸管出血性大腸菌発生届出があ
った。

※ 感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
(「腸管出血性大腸菌」は同法による3類感染症に分類される。)

【調査結果】

 多摩府中保健所は、両事例の共通性について調査を実施したとこ
ろ、同日にバイキング形式で焼肉等の食事を提供する武蔵野市内の
飲食店を利用していたことが判明した。

・患者らは6月24日(水)に当該飲食店を利用した2グループ31名で、
このうち13名が6月25日(木)午前6時から7月2日(木)午前1時に
かけて、腹痛、下痢、発熱等の症状を呈していた。

・患者は、全員、当該飲食店が提供した食事を喫食していた。

・患者のふん便から、腸管出血性大腸菌O157を検出した。

【決定】

 多摩府中保健所は、本日、以下の理由により、本件を当該飲食店
が提供した食事を原因とする食中毒と断定した。

・患者の共通食は、当該飲食店が提供した食事の他にはない。

・患者のふん便から腸管出血性大腸菌O157を検出し、症状が同菌に
よるものと一致していた。

・患者グループ間に共通の行動があるなどの感染症を疑う情報がな
い。

・患者を診察した医師から食中毒の届出があった。担当保健所 多
摩府中保健所(武蔵野三鷹地域センター)

発症関係

発症日時 6月25日午前6時から7月2日午前1時まで
症状   腹痛、下痢、発熱 等
発症場所 自宅等
患者数  患者総数13名
(内訳)男:6名(患者の年齢:17〜61歳)
    女:7名(患者の年齢:17〜20歳)
入院患者数 2名(1名退院、1名入院中)
診療医療機関数・受診者数 8か所7名(男:5名、女:2名)

原因食品 当該施設が提供した食事
病因物質 腸管出血性大腸菌O157
原因施設 屋号 すたみな太郎NEXT吉祥寺店
業種   飲食店営業(一般)
営業者  株式会社江戸一
代表取締役 小澤 和貴(おざわ かずたか)
営業所所在地 東京都武蔵野市吉祥寺本町一丁目24番7号 吉祥寺光
ビル4階
法人所在地  東京都足立区西綾瀬二丁目23番22号
連絡先電話番号 03−3849−2421

措置 当該営業者は7月6日から営業を自粛しており、都は7月9日か
ら4日間の営業停止の処分を行った。

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/hodo/saishin/pressshokuhin150709.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 焼き肉店のバイキング方式では、しばらく前にも同様の事件があ
りました。生肉と生野菜を同じ場所に置くのは良くないです。

 次はフィリピンで起こった不思議な事件の記事です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

ドリアン風味の菓子で1300人に中毒症状、フィリピン

 フィリピン南部ミンダナオ島の南スリガオ州で、果物の「ドリア
ン」風味の菓子を食べた小学生から高校生まで1300人以上の子ども
が10日、下痢などの中毒症状を示したと同州知事が明らかにした。

 同州のジョニー・ピメンテル知事が11日、AFPに明かしたところ
によると、州内の9つの街で前夜遅く、小学生から高校生まで最大
1350人が胃けいれん、下痢、嘔吐、頭痛などの症状を訴え、病院で
手当てを受けた。11日の段階で250人が入院したままだが、今日中
には退院する見込みだという。

 知事によれば、子どもたちの昼食の時間に合わせ、小型トラック
などで菓子を売っていた男女計9人がこれまでに逮捕された。警察
は、菓子が賞味期限切れでなかったかどうか、あるいは故意に有毒
物質が含まれていなかったかなどを捜査している。

 ピメンテル知事は「容疑者らは学校の子どもたちにだけ売る計画
だった。丸1日かけて9つの街に行き、菓子を売っていた」と述べた。
男女らは、子どもたちを食中毒にかからせる意図はなかったと警察
に述べているという。しかし警察は、このグループが拠点とする州
から約300キロも離れた場所へ来て商売をしていた理由について、
引き続き調べている。

http://www.afpbb.com/articles/-/3054254
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下はフィリピン事情に詳しい人のブログから。これを読むとや
っとどんな事件だったかわかります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■ミンダナオ島で賞味期限が切れたキャンディーが原因と思われる、
集団食中毒が発生し児童2千人以上が病院送りとなりました。

 食中毒が発生したのは、ミンダナオ島の南スリガオ州と、南アグ
サン州にある学校で、金曜日にドリアンキャンディーを買って食べ
た小学校の生徒たちが、次々と腹痛や吐き気などの食中毒症状を訴
えて、各地の病院に運ばれました。

 問題のキャンディーは「Wendy’s.」という製品名で、ダバオ市
の工場で生産されたものですが、生産者は南スリガオ州での販売を
否定しています。

 キャンディーの賞味期限は6ヶ月ですが、食中毒を起こした商品
は、すでに賞味期限が切れており、警察がキャンディーを販売した
12人を逮捕しました。

 容疑者たちは期限切れの商品を、新しい包装に詰め替えて販売し
たとみられています。金曜日の夜の時点で1350人が食中毒症状
を訴え、病院で治療を受けてましが、その後も被害者が増えて2千
人を超えました。

 キャンディーは学校の周辺で格安で販売、もしくは無料で配られ
ていたという情報もあります。

 最初は数百人との情報でしたが、被害が拡大しているようです。

 学校の周辺では休み時間の学生を相手に、多くの屋台や物売りが
商売をしていますが、ずさんな衛生管理で食中毒を起こすことも珍
しくありません。

 フィリピンの学校では休み時間などに、おやつを買って食べる習
慣ががあり、このような集団食中毒が度々起きています。

 現地で食べ物を買う際には、できるだけ屋台やローカル食堂など
は避け、大手チェーン店など信頼できそうな場所を選ぶことをお勧
めします。

http://philippinearekore.blog.fc2.com/blog-entry-78.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 しかし、いくら賞味期限が過ぎていたとしても、キャンデーで大
規模な食中毒というのは、いったいどういう原因なのでしょうか。

 最後は台湾の話です。対日本の食品輸入規制は現在こんな状況の
ようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■台湾・監察院、日本食輸入規制を批判 「科学的根拠など不十分」

 台湾の行政機関などを監督する監察院は13日、東京電力福島第
1原発事故後の台湾食品衛生当局による日本食品の輸入規制は
「(実施までの)科学的根拠やリスク評価の議論が不十分」「専門
的な立場に立っていない」と批判し、当局に改善を求めた。食品衛
生当局は2カ月以内に改善策をまとめ、書面で監察院に報告する見
通し。

 監察院は、今年5月に始まった規制強化に「科学的根拠がない」
と反発してきた日本側に近い文言を使ったが、日本側が求める規制
撤廃につながるかどうかは不明。

 台湾は福島事故後から福島、茨城、群馬、栃木、千葉の5県産食
品の輸入を禁じた上、今年5月からは5県産以外の食品についても
産地証明の添付を義務付けるなどして規制を強化している。

http://www.sankei.com/world/news/150713/wor1507130030-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 日本産食品に対する理不尽な輸入規制は撤廃させる努力はしてい
ると思いますが、来年の事故から5周年までには成功させてもらい
たいものです。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「フォアグラ」
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 「フォアグラ」について、こんな記事がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■フォアグラ禁止に「待った」=レストラン対動物愛護団体−ブラ
ジル

 ブラジル最大都市サンパウロの裁判所は15日、市長が6月末に
制定した高級食材フォアグラの生産・販売の禁止令の一時差し止め
を命じた。禁止令ではフォアグラを提供するレストランに高額の罰
金が科されることになっている。これに飲食業協会が猛反発、食品
への規制権限は地方自治体ではなく連邦政府にしかないと訴えてい
た。

 フォアグラは残酷な飼育方法で肥大化させたガチョウやカモの肝
臓。動物愛護団体は禁止を強く後押しし、8月に施行予定だった。

 司法当局によると、裁判所は今後、市長や市議会から改めて話を
聴き、最終的な判断を下す。

http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015071600728
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 どこかで見たような…と思ったら、今年の1月にアメリカでも同
様の話がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■カリフォルニア州のフォアグラ禁止法に違憲判断、2年半ぶり解禁

 米カリフォルニア州ロサンゼルス郡の連邦地裁は7日、フォアグ
ラの提供を禁じた州法は違憲であり撤廃すべきだとの判断を下した。
州法撤廃を求めてきた地元レストランの店主は「明日にもメニュー
に戻す」と話している。

 カリフォルニアでは州議会が2004年、生産方法が残虐だと批判さ
れているフォアグラをレストランで提供することを禁じる州法を可
決。生産者への配慮として設けられた7年半の準備期間の後、2012
年7月1日に施行された。

 州法では、フォアグラを提供したレストランに1000ドル(約12万
円)以下の罰金を科すと定めている。また、アヒルやガチョウに強
制的に餌を与えるフォアグラ生産方法や、こうした方法で生産され
た州外産フォアグラの販売を禁じている。

 これに対し、カナダ産フォアグラを販売する米生産者組合と米国
内最大のフォアグラ生産者ハドソン・バレー・フォアグラは、州法
の撤廃を求めてカリフォルニア州を提訴していた。

 連邦地裁のスティーブン・ウィルソン判事は、フォアグラ禁止の
州法は家禽食品に関する連邦法の規定を妨げるものだとして、違憲
だとの判断を示した。

http://www.afpbb.com/articles/-/3035978
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下は現地在住記者の記事です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 キャビア、トリュフとともに世界三大珍味と称されるフォアグラ
(ガチョウやアヒル、カモの肝臓)。日頃食べ慣れていないので気
付かなかったが、カリフォルニア州では約2年半前からレストラン
などの飲食施設で提供が禁止されていたらしい。ガチョウなどに無
理やり餌を与えるなどして肝臓を肥大化させて得る方法が「残酷だ」
という動物愛護団体の要望を受けて、州法で禁じられたのだ。違反
がみつかれば1日1千ドル(約12万円)の罰金。

 これに対し、フランス料理レストランのシェフや生産者らが訴訟
を起こした。ロサンゼルスの連邦地裁はこのほど、「州法はフォア
グラの生産などを認めている連邦法を妨げている」との判決を出し
た。

 「勝利」「フォアグラをどんどん提供しよう」。シェフたちは一
様に判決を歓迎。「料理の自由が戻った」などと喜ぶ様子にはさす
がに笑ってしまった。

 ところが判決後、複数のシェフの元に「殺すぞ」といった脅迫が、
電話やメールでひっきりなしに寄せられ、被害届を受けた連邦捜査
局(FBI)が捜査に乗り出す事態に。

 犯人はガチョウに対する「残酷」な行為は気にするのに、シェフ
に対しては気にならないらしい。フォアグラ提供をめぐる騒動から
目が離せない。

http://www.sankei.com/column/news/150119/clm1501190006-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 こういう「抗議」の話は後でするとして、まずフォアグラの生産
方法についての紹介記事です。ここには画像がたくさん掲載されて
います。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■フォアグラは本当に「残酷な方法」で生産されているのか、フォ
アグラ農家の実態を描いたムービーが公開中

 フランス食材の「フォアグラ」は「生産方法が残酷である」とし
て反対派も多く、議論になりやすい食材です。「本当にフォアグラ
は残酷な方法で生産されているのか?」「一体どういう議論が起こ
っているのか?」ということでフォアグラ農家の実態や周囲の人々
を追ったドキュメンタリームービーが公開されています。

 フォアグラはもともとフランス料理食材の1つで、世界三大珍味
でもあるのですが、強制給餌(ガヴァージュ)を行いガチョウやアヒ
ルを育てる生産方法が議論の対象となり、欧州連合では生産や販売
を禁止する動きもありました。

 アメリカでのフォアグラに関する議論はカリフォルニア州から始
まりました。2005年にカリフォルニア州でフォアグラの提供を禁止
する法律ができると、すぐに全国に議論が広がり、現在では複数の
州が生産・提供を禁止しています。しかし、その後カリフォルニア
州では法律が撤廃され、フォアグラの提供が再開されました。

 フォアグラ農家が動物を尊重しているのは明らかな事実なのです
が、動物保護団体にとって、「動物を尊重している」という点は重
要ではありません。彼らにとって強制給餌という方法それ自体が根
本的に「残酷」なのです。

 ガチョウたちは1日3回、肝臓が十分な大きさになるまで金属製の
パイプを無理やり口に入れられ、穀物を無理やり食べさせられます。
「ガチョウの肝臓の大きさは通常の10倍ほどになり、他の臓器を圧
迫するだけでなく、息をすることさえできなくなる」とのこと。

 ニューヨークでエキゾチックアニマルの専門医として働くアンソ
ニー・ピルニーさんは「ガチョウはよく歩き、よく食べ、成長も早
いんです。一日中食べていますが、食事の回数が多いので、一度に
大量の食事を与えられるフォアグラ生産方法とは基本的に食べ方は
異なります」と語ります。

「しかし、ガチョウ以外の鳥に対して強制給餌を行うことはもちろ
んあります。鳥が餌を食べなくなった時は強制給餌を行いますが、
私は餌を与えている最中に自分の行いが残酷だとは思わないでしょ
う。でも、ガチョウがもし話せたら『強制給餌は嫌だ』と言うはず
です」とのこと。

 実際の強制給餌の様子は以下から。ガチョウの頭をつかみ、長い
金属パイプを口の中に入れます。

 そのままパイプをガチョウの喉の奥に突っ込みます。

 パイプの上についた容器に餌を入れ、強制的にガチョウに餌をや
っていくわけですが、特にガチョウが大きく暴れることはありませ
ん。

 給餌が終わったらガチョウは解放され、平然とした様子でどこか
に歩いていきました。

 1つのグループのガチョウに餌をやるのは決まった人であり、ガ
チョウと人の間には関係が築かれます。機械的に餌をやっているわ
けではないのです。

 獣医のピルニーさんも、「食料生産の現場では、家畜にダメージ
を与えれば商品としての価値が下がり、ビジネスとして成り立たな
くなるということを、我々は考慮する必要がある」とコメント。フ
ォアグラ農家のヘンリーさんも「我々はガチョウを自然な方法で育
てており、傷つけていない」という点を強調しました。しかし、フ
ォアグラ農家はアメリカに2つしかないため、反対派による攻撃が
集中しやすい、というのもアメリカのフォアグラ農家の悩みの1つ
です。

 一方で、上記のような点を説明しても「フォアグラは生き物の使
い方のうち、もっとも残酷な方法だ」と語る人は多くいます。

 フォアグラに反対する人がベジタリアンであることも多いそうで
す。

 フォアグラ生産・提供に反対する動物の倫理的扱いを求める人々
の会(PETA)のライアン・コリンさんも「動物を食べることを禁止す
るのが我々の勤めだ」と語っています。もちろんベジタリアンでは
ない反対派もいて、「感情があり知能がある動物を殺すのやめ、我
々はより高い標準を持つべきだ」と語った男性も。

 カリフォルニア州では2015年にフォアグラが解禁され、多くのレ
ストランでフォアグラが提供されるようになりました。「フォアグ
ラ禁止法が何かを達成したか?」という質問に対しては、「何も。
むしろ前より人気が増した」という声もありましたが、人々が「何
を食べているのか、何を食べるべきか」ということについて考える
よい機会になったというポジティブな意見も見られました。

http://gigazine.net/news/20150619-foie-gras-documentary/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ここでも、フォアグラの生産について語りながら、それに寄せら
れる抗議が問題のようです。それについて、以下の記事が参考にな
ります。この記事はカリフォルニアでフォアグラが禁止になった時
のものです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 米カリフォルニア州で7月1日、フォアグラの販売と製造を禁止
する州法が施行された。ガチョウに強制的に給餌し、その肝臓を通
常の倍以上に膨らませる飼育方法が動物虐待に当たると判断された
からだ。

 この法律は、強制的な給餌によってできた製品のカリフォルニア
州内での販売を禁止。違反者には1日につき1000ドル以下の罰
金を科すと定めた。

 これに対して、フォアグラを提供する高級レストランを中心に反
発も広がったが、ロイター通信によると、有名シェフ、トーマス・
ケラー氏が経営するレストランはフォアグラ禁止法に従うと表明し
た。同氏は人道的、倫理的飼育基準を確立して禁止法の撤回を働き
かける飲食業界の団体にも加盟している。

 このフォアグラ禁止法成立の背後には、動物愛護団体の抗議活動
があった。特に有名な存在は「PETA」(People for the Ethical
Treatment of Animals=動物の倫理的扱いを求める人々の会)だ。

 PETAは1980年にバージニア州で創設された世界最大規模の動
物の権利擁護団体で、イギリス、ドイツ、オランダ、インド、アジ
ア太平洋地域に支部があるとされる。

 この記事はもちろん、「キャビア、トリュフと並ぶ世界三大珍味
をカリフォルニアの人たちが食べられず、かわいそうだ」という趣
旨ではない。

 動物愛護団体からの非難が、いつ企業に照準を定めるか分からな
いことが問題なのだ。

 PETAはその過激な行動で米国内でも批判が多いが、やっかいなこ
とに、ポール・マッカートニーやイアン・ギラン、デヴィッド・ギ
ルモアらなど多くの有名人が支持していることでも知られる。

 日本でも2007年、大阪・梅田のケンタッキー・フライド・チキンと、
東京・銀座のバーバリーの店舗付近で抗議活動を繰り広げた。

 シャンプーなど化粧品の開発にあたってウサギを使った動物実験
に対しては、資生堂や花王などのメーカーに、日本の動物愛護団体
JAVAが抗議を繰り返している。

 資生堂は「自社での動物実験はすでに廃止した」と釈明するが、
JAVAは「外部委託は続いているので、廃止したことにはならな
い」と抗議を続けている。

 まだ日本ではあまり知られていないが、豪州産のウールに対して
も、動物愛護団体からの批判が展開されている。

 羊の肛門付近に寄生するハエの幼虫による被害を防ぐため、肛門
付近の肉をこそぎ取る処置「ミュールシング」が羊にとって苦痛に
なるというのだ。

 前述のPETAは、すでにグローバルな衣料チェーンに対して圧
力をかけており、すでにH&M(スウェーデン)などはミュールシ
ング処置を受けた羊のウールの購入を取りやめた。ユニクロを展開
するファーストリテイリングにもPETAから質問状が届いた。

 総じて、日本企業はNGO/NPOからの抗議に慣れていない。
突然、抗議を受け、右往左往するものの、結局は木で鼻をくくった
ような対応をしてしまう例が目立つ。資生堂も、当初はJAVAに
対してなかなか誠意ある回答をしなかったという。

 抗議は突然、やって来る。その時に迅速で誠意ある対応ができる
かどうかが問われている。

 一昔前ならNGO/NPOの意見など無視していれば良かったが、
時代の流れは明らかに変わった。その団体がグローバル展開してい
れば、他国のメディアが参戦してくる可能性もある。

 企業のCSR担当者にとって備えるべきは、自社製品またはサー
ビスが社会的な批判を浴びる可能性がないか綿密に調べたり、海外
のNGO/NPOの動向、社会的な価値観の変化をすばやく察知し
たりすることだ。

http://www.alterna.co.jp/9471
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 こういうことを考えると、頭が痛くなりそうですね。日本でそう
いう活動をしている人の話を紹介します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

――抗議のきっかけを教えてください。

岡田:フォアグラの問題には数年前から取り組んでおり、フォアグ
ラを提供するレストランに個別に働きかけを続けていました。フォ
アグラの生産方法は、動けない状態の鳥に強制給餌を行い、通常の
10倍以上に肝臓を肥大させるという残酷なものです。このため、35
カ国が加盟する欧州評議会では1999年に「すでに定着している場合
を除き」生産が禁止されています。アメリカのカルフォルニア州で
も2012年以降は強制給餌によって作られた製品の販売が禁止され、
フォアグラの主な産地であるフランスでも約44%が「規制をすべき」
と答えたという意識調査もあります。

 欧州が規制をかけ、フランスがもともと持っていた市場が失われ
つつある一方で狙われているのが日本市場で、一昨年ぐらいからフ
ォアグラの輸入量が増えつつあります。そのなかで、ファミリーレ
ストランが提供を始めたり、お菓子にフォアグラパウダーが入って
いたり、低価格化が進み始めました。さらに今回、全国展開のコン
ビニエンスストアがこういった商品を発売するということで、犠牲
数が計り知れないのではないかと思いました。

――フォアグラ以外で問題視されている食べ物はあるのでしょうか?

岡田:たとえば、仔牛肉や、霜降りの和牛については批判がありま
す。仔牛肉は柔らかいお肉がよろしいということになっていますが、
そのために鉄分を取らせず、閉じ込めて動けなくすることがありま
す。霜降りも同じで、鉄分を摂らせず運動させずという状態にさせ
られるので、目が見えなくなってしまう牛もいて、残虐性が高い。
鶏卵については満員電車のようなところに入れられて、ほかの鶏に
踏み潰されて死んでしまうような子がいる状態で卵を産まされる。
大量生産を目的とする畜産においては個々に残虐なシーンはありま
す。ただ、フォアグラの場合はアニマルウェルフェアに配慮したも
のは渡りの時期以外では作りようがないけれど、卵などについては
アニマルウェルフェアに配慮してもおいしいものをつくることがで
きる。代替のものがあるというところが違うかなと思っています。

http://wotopi.jp/archives/2937
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 日本人は霜降り肉を有り難がるけれど、あれがかなり無理のある
生産方法の結果だということを、あまり気にしていませんでした。

 最近、和牛をヨーロッパに売り込もう、とか言っているので、先
回りして霜降り肉の生産方法が残虐である…とかいう宣伝をしたら、
効果がありそうです。

 こういう話を聞いて、私が感じているのは以下の2つです。

(1)個人的にはこういう抗議をする人には好感を持っていません
が、時代の流れから見て、無視できなくなっていくことは確実です。
食品業界としてきちんと対応していくことが必要になってきます。

 その際、何でも抗議を受けないようにするのではなく、きちんと
論点を整理して反論する姿勢も必要でしょう。

(2)国際的には、我々は依然として欧米人中心の世界に住んでい
るということを感じます。非白人、非キリスト教の我々としては、
相変わらず住みにくい世界ですが、逃れようもないので、うまくつ
きあって行くしかありません。

 イルカ追込み漁が批判されたとき、特に強く感じました。最近、
グリーンピースは北欧での批判活動を展開しているようですが、あ
れはきっと失敗するだろうと思います。あの商売は白人相手にやっ
てはいけません。裏側に人種差別があることに自覚的でなければ…。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 先週の日曜日に義母が亡くなりました。93歳でした。もうダメ
と言われてから3ヶ月も持ちこたえたのは大したものですが、妻の
看病疲れが心配です。

 実家が旧高野山領なもので、真言宗の信徒ということになります。
仏壇が我が家にあるので、七日ごとのお参りとか位牌作りとか、ま
だまだやることが多くて大変です。やたら立派な戒名もつけてもら
いましたが、あれはどれくらいお金がかかったのだろうか…。

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