安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>818号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------818号--2015.07.12------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「機能性表示食品と疑義情報」

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---〔話題〕-------------------------------------------------

 「母乳」が販売されているというニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■偽「母乳」ネット販売:細菌1000倍、乳児に危険

 インターネットで販売されている「新鮮な母乳」をうたった商品
を毎日新聞が入手した。複数の検査機関で分析したところ、少量の
母乳に粉ミルクと水を加えた可能性が高い偽物と判明した。栄養分
は通常の母乳の半分程度で、細菌量は最大1000倍。病原菌など
が混入した食品販売を禁止する食品衛生法に抵触する恐れがあり、
医療関係者は「乳児に飲ませるのは危険」と警鐘を鳴らしている。
毎日新聞はネット上で他にも母乳販売をうたうサイトを確認してい
る。

 入手したのは、今年長男を出産した東京都在住の30代女性が、
母乳販売をうたう業者のサイトで2月に買った50ミリリットル冷
凍パック4個のうちの2個。1パック5000円だった。国内唯一
の「母乳バンク」がある昭和大江東豊洲病院(東京都江東区)と、
一般財団法人「日本食品分析センター」(渋谷区)に検査と分析を
依頼した。

 その結果、母乳にはないたんぱく質「βラクトグロブリン」が検
出された。乳アレルギーの子供が飲めば強い反応が出るレベルで含
まれていた。脂肪や乳糖(炭水化物)は一般的な母乳の半分程度。
同病院の水野克己小児内科教授は「脂肪分が少ない状態の母乳を、
水で希釈した粉ミルクに混ぜた可能性が高い」と指摘した。

 検出された細菌はレンサ球菌など3種類。母乳バンクで安全とし
ている一般的な母乳の100〜1000倍で、免疫力の低い小児ら
が摂取すれば、敗血症などを引き起こす恐れがある。山崎伸二大阪
府立大教授(細菌学)は「極めて不衛生な環境で製造、保管されて
いたことが疑われる。病原性の弱い菌なので健康な人が摂取すれば
大きな問題はないだろうが、腸管の発達が不十分な乳児は思わぬ健
康被害が生じる恐れがある。絶対に飲ませるべきではない」と話し
た。

 販売業者は用途を「母乳風呂」用などとする。1日10件程度の
購入の問い合わせがあり、会員は約300人としたうえで、「品質
や安全性を保証できず、飲用を控えるようアピールしているが飲む
かどうかは自由」と説明。しかし、女性が受け取った同封の手紙は
飲用を推奨する内容だった。

 厚生労働省監視安全課によると、国内で母乳の販売は規制されて
いない。衛生上問題のある母乳の販売について「母乳は体液なので
区別が難しいが、食品として扱うとしても不衛生なものは食品衛生
法に抵触する可能性があるし、売買すべきものではない」としてい
る。

http://mainichi.jp/shimen/news/20150703ddm001040168000c.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この記事でも紹介されている「母乳バンク」というのは、こんな
ものです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■昭和大病院に「母乳バンク」 低体重児の合併症予防に期待

 病気などで母乳が出ない母親に代わり、別の女性の母乳(ドナー
ミルク)を提供するための「母乳バンク」が昭和大学病院(東京都
品川区)に誕生した。日本ではなじみが薄いが、欧米などでは母親
から母乳がもらえない赤ちゃんのために広く普及している。日本は
乳児死亡率が世界で最も低い国とはいえ、小児科医は「これまで救
えなかった赤ちゃんの命を救える可能性がある」と期待を寄せてい
る。

 同大は、ドナーミルクの利用対象を同大病院で生まれた極低出生
体重児の赤ちゃんに、また母乳の提供者も同大病院で出産し、赤ち
ゃんがNICU(新生児集中治療室)に入院している母親に限って
いる。母乳の成分は赤ちゃんが生まれた週数によって異なり、近い
週数で生まれた赤ちゃんの母親からの母乳の方が赤ちゃんにとって
のメリットが大きいためだ。母乳に感染症がないことを確認し、低
温殺菌処理後、マイナス70度の冷凍庫で3カ月間保管する。

http://www.sankei.com/life/news/131113/lif1311130018-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この記事はまともな方ですが、一部に誤った印象を与えるような
報道もあったようで、そのあたりに「偽母乳バンク」が出てくる原
因があったように思います。

 そのあたりは以下の文章で指摘されています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■「母乳」の販売を禁止すべき理由

<偽「母乳」ネット販売> 細菌1000倍、乳児に危険 毎日新聞
(7月3日) 
http://mainichi.jp/select/news/20150703k0000m040168000c.html

の報道で、実態に驚かれた方も多いようです。

 今回、少量の母乳に粉ミルクを加えたとされる“偽母乳”が問題
になっていますが、たとえ、善意の提供者からの衛生的な本物の母
乳であっても、不特定多数から提供される母乳は乳児にとって非常
に危険です。 

 母乳は血液から作られる広義の体液です。身体から分泌される体
液には、汗、唾液、涙、尿などもありますが、中でも母乳、精液は
血液中の細胞成分を多く含んでいます。その細胞成分を介して感染
を起こすウイルスの代表がHIVエイズウイルス、ATL成人T細
胞白血病ウイルス。その他にも、汗や唾液ではうつらないけれど、
母乳や精液では感染してしまう病気も数多くあります。

 母乳の提供には、日赤献血事業や血液製剤と同程度の管理が必要
であり、特に、提供者不明の「母乳」の販売などは一刻も早く行政
的に禁止するべきです。

 近年話題の「母乳バンク」についても、多くの方が誤解されてい
るようです。

NHKニュースおはよう日本
「母乳バンク」実現に動き出した医療現場
http://www.nhk.or.jp/ohayou/marugoto/2013/12/1221.html

「母乳バンク」の母乳は、新生児集中治療室(NICU)などの一
部の新生児に限って、必要な場合もありますが、多くの母親には必
要のないものです。母乳バンクに関する中途半端な報道が、母乳信
仰を煽る結果になっています。

 女性「なんで、自分は母乳が出ないんだろう、赤ちゃんに申し訳
ない……」、実は残念ながら、母乳バンクは解決策になりません。

 母乳だけで育てることを完母(完全母乳)と称して、自慢げに語
る人がいますが、最近、医師の間では、母親の差別化につながるの
で、適切な哺育・育児のためには良くない表現と考えられています。
1ヶ月検診で「初乳は与えたけれど母乳は続かなかった」とか、
「母乳2割、ミルク8割の混合授乳」の方もおられますが、それでも
母乳をあげたことには大きな意義があります。

 乳児死亡は、この50年で約10分の1になりましたが、母乳哺育が
増えたから乳児死亡が減ったのではありません。ミルクしか飲まな
かった新生児も立派に育っています。むしろ、よく研究されたミル
クがあったからこそ助かった、健康に育った子供もいます。もちろ
ん母乳哺育には良い点がたくさんあります。しばらく母乳に関する
話を続けます。

http://akachann99.hatenablog.com/entry/2015/07/05/222232
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 母乳で育てるのはよいことですが、それにこだわるのはよくあり
ません。別に母乳である必要はないと割り切れれば簡単な話なんで
すけれど。

 次はトヨタの役員が摘発されて話題になったオキシコドンについ
て、日本はこの手の鎮痛剤の使用量が極端に少ないという話です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 そのPPSGは世界のオピオイド鎮痛薬の消費量を調査していますが、
2012年の1人当たりの1年間のオキシコドン平均消費量(mg)は、世
界71カ国のうち、日本は32位です。世界平均は13.5mgですが、日本
の平均は3.6mgで、他の先進国と比較すると非常に少ない消費量で
す。

1.アメリカ:243.8
2.カナダ:140.6
3.オーストラリア:85.3
4.デンマーク:47.7
5.ノルウェー:44.6
6.スウェーデン:37.5
7.ドイツ:34.0
8.フィンランド:31.8
9.キプロス:28.6
10.スイス:26.6

32.日本:3.6

 アメリカの消費量が飛び抜けて多いことが一目瞭然です。

 ちなみに、同じオピオイド鎮痛薬のうちモルヒネについては、20
12年の1人当たりの年間平均消費量(mg)は、世界158カ国のうち日
本は42位です。世界平均は6.3mgで、日本は平均のほぼ半分の3.2mg。
やはり他の先進国と比較すると非常に少ない消費量です。

1.オーストリア:199.2
2.カナダ:100.8
3.デンマーク:81.9
4.アメリカ:78.6
5.オーストラリア:40.0
6.イギリス:39.2
7.スイス:38.4
8.フランス:31.9
9.アイスランド:29.7
10.ニュージーランド:28.5

42.日本:3.2

 こちらはアメリカの消費量も飛び抜けて多いわけではありません。
いずれにしろ、日本は欧米の先進国に比べて医療用麻薬の使用が、
極端に少ないのです。これは逆に言えば、日本は疼痛管理の面で法
的にも医療制度としても非常に遅れていると言えるのです。

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20150703-00010000-fsight-int
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 さすがサムライの国、鎮痛剤そのものに拒否感があるのだと思い
ます。無痛分娩もさっぱり普及しませんし。

 最後は消費者委員会で読売新聞社長が笑われたという、お笑いネ
タです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ことの発端は、6月の消費者委員会で起こった読売新聞東京本社
社長に対する"失笑事件"。社長をバカにされた同社が即日抗議し、
大きな騒動に発展しているからだ。

(略)

■「笑わないでください」

 事件は、消費者トラブルが多い訪販で、最も相談が多い「新聞」
の再勧誘禁止に関する発言を巡って起きた。

 山口社長「(新聞)勧誘の現場ではさまざまな接触のやり方があ
って、断られたけれどもやはり取っていただくことも現実には多々
あるんですね」

 石戸谷豊消費者委員会委員長代理「(笑いながら)今の話はあれ
ですか?断わってもその意思を尊重していただけないわけですか?」

 山口社長「そうではなくて、断られ方もさまざまあって(一部委
員笑い)、まぁ、笑わないでくださいね。まじめに話しているんで
すからね。明確な拒否があればまた違うと思いますよ。何か色々と
笑われていますけど、当方としてまじめな商品を地道にやっている
という風に思っていますので、ぜひ笑わないで聞いていただきたい」。

 笑った方にも理由はある。現行法は、「再勧誘の禁止」を規定。
断られた場合、相当期間、勧誘してはならない。にもかかわらず、
山口社長自ら、再勧誘が行われていると受け取られるような発言を
したためだ。

(略)

 「ご発言の前には、日本新聞協会販売委員会委員長(毎日新聞東
京本社販売局長)の寺島則夫様から『一度営業に行きまして、もう
来ないでねというところは販売店のほうで営業禁止ということで行
かない』とのご発言があり、再勧誘の禁止を徹底する趣旨を明確に
されたのに対し、山口様のご発言は、寺島様のご発言とは矛盾して
いるかのように受け止められたため、笑い声が上がったということ
と思われます」

http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2015/07/post-2236.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 訪問販売に関する苦情では、新聞が断然トップなんですね。ヤク
ザまがいの人も多いのですが、この度は社長がその実態を暴露して
しまったとか。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「機能性表示食品と疑義情報」
------------------------------------------------------------

 FOOCOMにこんな記事が出ていました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■株式会社東洋新薬から謝罪と削除の要請がありました

 FOOCOMは2015年6月19日、複数の機能性表示食品に関する疑義情
報と消費者庁への要望を、同庁に提出しました。これについて、株
式会社東洋新薬(本社・福岡市)法務部から「事実無根であり、営
業上の不利益を被っているため、直ちに申し入れを撤回し、ホーム
ページなどからの削除と謝罪を求める」との文書が配達証明付きで
来ました。同年6月26日付で発送されたもので、同7月3日に受領し
ました。

 私たちは同社の製品に関して、事実無根の指摘をしたとは考えて
おらず、文書の撤回や謝罪をするつもりはありません。そのため、
リンク総合法律事務所の山口貴士弁護士を代理人として同7月6日付
で回答書を同社に送付しました。

 私たちは消費者団体として、機能性表示食品の改善を促す役割が
あると考えおり、同社からの抗議の内容とそれについての私たちの
回答を公開することも、消費者の選択に資するものである、と捉え
ています。以下、詳しく説明しますので、お読みください。

http://www.foocom.net/special/12929/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 発端となった、疑義情報とは、こんなものです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■FOOCOMが6月19日、消費者庁に機能性表示食品について申し入れ

 FOOCOMは19日、消費者庁に機能性表示食品についての申し入れを
行いました。13製品の届出情報と消費者庁の受理について、疑義を
呈すると共に、消費者庁にガイドラインの改訂、Q&A等による事業
者への指導を求めました。

FOOCOM疑義20150619

 その内容を、かいつまんでご説明致します。

 個別に疑義を呈したのは次の13製品です(19日の時点では、情報
が公開されているのはA37まで。うち1製品は届出撤回されています
ので、検討は36製品を対象に行いました)。

A1  ラクトフェリン(安全性について)
A4  ヒアロモイスチャー240(安全性について)
A5  ディアナチュラゴールド ヒアルロン酸(安全性について)
A6  健脂サポート(安全性について)
A7  えんきん(安全性、機能性、表示について)
A8  蹴脂粒(安全性、機能性について)
A10 メディスキン(機能性について)
A13 ローズヒップ(安全性、機能性、表示について)
A17 ヒアルロン酸(安全性について)
A21 ひざサポートコラーゲン(安全性、機能性について)
A26 計圧サポート(安全性について)
A27 めばえ(安全性、機能性について)
A29 ディアナチュラゴールド グルコサミン(機能性について)

 あらかじめ説明すると、これらは安全性、機能性、表示等につい
てガイドラインのレベルを満たしていない、とみられるものです。
消費者庁が受理すべきでないものが受理されてしまった、と私たち
は考えていますので、事業者に届出撤回や追加情報の提出を求める
ように、消費者庁に要請しました。

 とくに、機能性の評価については難しく、論文の質が低かったり、
システマティックレビューが恣意的に行われ著しく歪んでいる、と
思われるものがほかにもありましたが、主観的な評価は控え、ガイ
ドラインの水準を満たしていないと客観的に指摘できるものに限り
ました。そうではあっても、13製品も問題製品があった、というの
が実状です。

http://www.foocom.net/column/editor/12869/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これは訴訟にでもなるかな、支援活動なんか必要かも、などと考
えていましたが、どうもそうでもなさそうです。

 以下は当事者である東洋新薬のサイトの記事です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■一般社団法人Food Communication Compassによる回答書に対する
当社見解

平成27年7月9日
株式会社東洋新薬

 当社が機能性表示食品として消費者庁へ届出た「メディスキン」
に関し、一般社団法人Food Communication Compass(以下、フーコ
ムといいます。)が行なった消費者庁への申し入れに対して、当社
より平成27年6月26日付けで「消費者庁に対する機能性表示食
品に関する申し入れについて」との文書をフーコムに郵送しており
ましたが、昨日、フーコムから回答書が返送されて参りましたので、
以下、当社の見解を申し述べさせて頂きます。

 当社としましても、フーコムのご指摘のように、機能性表示食品
制度が届出に対する様々な指摘や疑義情報などに基づく消費者や専
門家の間での活発な議論により、事後的な監視や規制に繋げること
を趣旨としていることは、全く異存のないところです。むしろ、当
社の届出に対するご意見やご指摘を真摯に受け止め、製品開発に反
映させることで、より良い機能性表示食品を社会に提供していくこ
とが可能となることから、ご意見やご指摘を頂くことは大変有意義
なことであると考えております。

 この度、当社からフーコムに行なった申し入れは、フーコムのご
指摘が事実の誤認又は第三者に対して誤解を与えかねない内容であ
ったことを理由としています。

(略)

 なお、昨日受領した回答書において、初めて、具体的な以下のご
指摘を頂きました。

(1)スフィンゴイド塩基の組成が非常に近しいということだけで
あり、コメ、コンニャク、トウモロコシに含まれるグルコシルセラ
ミドの組成が「同一」であることの根拠を示している訳ではない。

(2)グルコシルセラミドの由来作物として「ビート」及び「パイ
ナップル」を対象としながら、「ビート」及び「パイナップル」の
グルコシルセラミドが他の作物のグルコシルセラミドと「同一」で
あることについて何ら言及していない。

 上記ご指摘のうち、(1)については、当社の言及では不十分で
あること、(2)については同等性の考察が行なわれていないとの
ご指摘であると理解しております。

 これらは当社にとっても有益なご指摘であり、これらを補う「同
等性」の根拠となる情報及び考察を本日、消費者庁へ提出させて頂
きました。

 機能性表示食品制度における届出に対する情報提供や意見表明は、
消費者保護や本制度の適正な運用に重要な役割を担うことは言うま
でもなく、それらを積極的に行なわれている団体等の活動は高い社
会的意義を有するものと考えております。

http://www.toyoshinyaku.co.jp/1014/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ちょっと脅しておくつもりが、弁護士なんかも出てきて、まとも
に対応する姿勢だったので、さっさと引き下がったというところの
ようです。

 脅しには屈しないこと…。暴力団対策法の話みたいですね。

 問題の商品は以下のようなものです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

メディスキン

商品名 メディスキン
届出番号 A10
カテゴリー 肌
食品の区分 サプリメント

機能性表示

 本品には、米由来グルコシルセラミドが含まれます。米由来グル
コシルセラミドには、肌の保湿力(バリア機能)を高める機能があ
るため、肌の調子を整える機能があることが報告されています。

主な対象者 肌の乾燥を自覚し、経皮水分蒸散量が高めの方

機能性関与成分 米由来グルコシルセラミド

届出者 株式会社東洋新薬

http://kinouseishokuhin.net/node/14
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 現在の届出情報などは以下のところで確認できます。

機能性表示食品に関する情報
http://www.caa.go.jp/foods/index23.html

 「疑義情報」は以下のところでも出されています。

機能性表示食品の食品表示法違反に関する疑義情報の提供
http://www.fswatch.org/2015/5-29.htm

 これらの疑義情報には上がっていないようですが、メーカーが自
主的に取り下げたという事例もあります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

機能性表示食品「ビルベリー」の撤回届出書提出のお知らせ
2015年6月12日 森下仁丹株式会社

 森下仁丹株式会社は、「機能性表示食品制度」に基づき消費者庁
へ届け出た「ビルベリー」につきまして、機能性表示食品の消滅事
由が生じたため、2015年6月10日付けで、機能性表示食品撤回届出
書を提出いたしました。

 当該商品の機能性表示食品届出書に転記ミスがあり、機能性関与
成分の一日摂取量を誤っておりました。新たに届出を提出するため、
既に受理されております現届出(届出番号A18)を撤回いたします。
商品をお待ちいただいているお客様をはじめ、関係者の皆様にはご
迷惑をおかけいたしますこと、深くお詫び申し上げます。

http://www.jintan.co.jp/file/newspdf000117.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これを読む限り、単純ミスだったようです。

 いずれにせよ、私は「疑義情報」自体に疑問を持っています。

 前にも書きましたが、「届出制」にした以上、すべてはメーカー
の責任で、審査などは不必要なはずです。

 メーカーのいい加減な届出内容を、市民団体が労力をかけて正し
ていくことの意味がわかりません。

 悪評も評判のうち、下手に話題を作って宣伝に協力しているよう
な気がしませんか?

 既にテレビ広告が始まっているものもありますが、その広告につ
いては以下のようなところです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■機能性表示食品の広告問題

消費者庁「トクホと同じ」、川口次長が見解

 機能性表示食品の販売に伴い持ち上がった"広告問題"を巡り、消
費者庁の川口康裕次長は、「基本的な考え方は、特定保健用食品
(トクホ)と同じ」との見解を示した。届出商品の「広告」は、参
考にすべきルールがないことから、個々の企業に判断が委ねられて
いた。消費者庁は6月19日、企業から広告に関する問い合わせが
多い状況を受けて「機能性表示食品の広告等に関する留意点」との
パンフレットを公表。「届出にないことを広告すれば景表法や健増
法に違反になるという注意喚起」と説明した。

 同日行われた日本通信販売協会の懇親会で川口次長が話した。ト
クホの「許可表示」と、機能性表示食品の「届出表示」に対する景
品表示法、健康増進法上の捉え方は「基本的に同じ。届出は自己責
任で出せる。ただ、受理されたら何でもよいではない。トクホの許
可表示同様、届出の範囲で行う必要がある。トクホを扱ってきた方
なら違和感なく受け取れる内容」とした。ただ、「許可表示と届出
事項(の範囲)が違うため、その意味では広告できる範囲は広い」
とも話した。
 
 パンフレットは、食品表示に関わる関連法規、関連の留意事項、
Q&Aを一覧で示した。
 
 細かく言及したのは、「届出表示の簡略化」。例えば、「〇〇
(成分)に血中コレステロールを低下させる機能が報告されている」
という届出なのに、「〇〇(商品)がコレステロール下げる」と、
広告すれば不当表示の恐れがある。機能性評価における「製品の臨
床試験」と「成分の研究レビュー」の違いを明確にすることを求め
るものだ。
 
 また、「機能性関与成分以外の成分の強調」「保健機能食品と紛
らわしい名称の標ぼう」にも触れた。「機能〇〇食品」といった表
示やトクホ、医薬品と誤認される表示を控えるよう求めた。
 
 新制度を巡っては、食品表示法が「容器包装」のルールを定める
ものであるため、「広告」の問題が浮上していた。企業の中には、
「(業界団体が定めた)トクホの広告自主基準を参考にする」とい
う声もあり、これを受けて業界団体が機能性表示食品の広告自主ル
ール策定に着手している。ただ、自主ルール策定を巡っては、「自
ら制度の可能性を狭め、小さくまとまろうとしている」との反対意
見もある。
 
 消費者庁は、これまで、制度設計やガイドラインを巡り、業界サ
イドときめ細かく調整しつつ進めてきた。ただ、今回の留意点公表
では、事前の調整はなかった。自主ルール策定も関知しない。

http://www.tsuhanshinbun.com/archive/2015/06/post-2219.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「自ら制度の可能性を狭め、小さくまとまろうとしている」とい
う意見の真意は「派手に宣伝して儲けよう」ということなのでしょ
う。正直なものです。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 上田としこ作「フイチンさん」の復刻版を買いました。ハルピン
を舞台にした少女漫画初期の傑作です。(「亜流も後継も生まなか
った孤高の漫画家」上田としこの話は今、某漫画雑誌で連載中です。)

 この漫画で、満洲人の食べ物として紹介されていたのが「餃子」
です。私の餃子好きはフイチンさんに始まるのだな、と改めて思っ
たりしています。

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