安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>811号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------811号--2015.05.24------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「と畜方法」

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---〔話題〕-------------------------------------------------

 前回紹介したメールに関して、こんなお便りをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 いつも楽しく拝見しております。

 前回のメールマガジンの読者の方からのメールでひとつ気になる
内容がありましたのでメール致しました。該当箇所を引用します。

>今回の法施行でちょうど原材料と添加物を分けた記載するように
>なったので、その旨を消費者に伝えようと項目名の欄に「原材料/
>添加物」と記載したいと消費者庁に確認を取ったところ、「それは
>だめです」との返答でした。

> Q&Aに用意できなかったからか、添加物という文字は結局のとこ
>ろ消費者向けにはタブーなのか、どちらが理由かは分かりませんで
>したが、事業者が消費者に正しい情報を分かりやすく伝えようとす
>るのは、自分たちの掌の中から出ない範囲で行わせたいようです。

 食品表示基準の別記様式一には、はっきりと原材料名と添加物と
に項目名をわけて記載する例が挙げられています。よって「添加物」
という文字がタブーなわけではないと思われます。

 この読者の方の消費者庁への質問内容は消費者のことを思った非
常によいアイデアだと思いました。スラッシュで区切ったところで、
その区切りが持つ意味を消費者が理解できるのか、私も疑問に感じ
ています。消費者庁には再検討願いたいところですね。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「原材料/添加物」というのは確かにわかりやすい書き方ですね。
私は「添加物マーク」がよいと思っていますが。その際、安全確認
がとれているものと、そうでないもの(既存添加物)のマークを変
えるというのが一つのアイデアです。

 どうもありがとうございました。

 次はアレルギーのニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

「小麦粉」パンを原材料「米粉」と誤表示 2歳児入院、JA尾張
中央

 JA尾張中央(愛知県小牧市)は21日、同JAが販売したパン
を食べた同県内の小麦アレルギーの女児(2)が一時入院したと発
表した。パンの原材料表示を「小麦粉」でなく「米粉」と誤ってい
た。誤表示のパンは5種類計221個販売されており、回収と返金
に応じる。

 同JAによると、女児が食べたのは愛知県春日井市松本町1の
「ファーマーズマーケットぐぅぴぃひろば」で売られた「たんかん
パン」。母親が18日、袋の表示に「米粉」と記されているのを見
て購入し、19日に食べさせたところ、全身に発疹が出て体がむく
むアレルギー症状になり入院した。翌20日に退院した。

 女児の家族から問い合わせを受けた同JAが調査。パンは春日井
市内の業者から仕入れており、原材料の書類には「小麦粉」と記し
てあったが、店員がラベル表示を「米粉」と誤って入力していた。
同じ業者のパンは他に4種類あり、いずれも表示を間違え、4月2
4日から5月19日まで売っていた。同JAは店頭のパンを回収し
た。

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2015052190193219.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 いくつか疑問があるニュースです。そもそもパンは小麦から作る
という常識もないのでしょうかね。

 一番の疑問は、ラベルをJAの店で貼っていたらしいことです。
製造者がラベルを貼っていなかったのなら、食品表示としては違法
なのでは?

 パン屋で焼いて、そのまま売るパンには表示がされていないもの
があります。こんなQ&Aの対象になるものです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

(問7)加工食品であっても、容器に入れられておらず、又は包装
せずにばら売りするなどの場合は、表示はしなくてよいのですか。

(答)

 一般消費者用に販売される商品について、加工食品品質表示基準
が適用される範囲は、「容器に入れ、又は包装された加工食品」に
適用する旨を規定していますので、その場合において、容器に入れ
られておらず、又は包装されていないものを販売する場合には適用
されません。

http://www.caa.go.jp/foods/qa/kakou01_qa.html#a07
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 そうして売っているパンを仕入れて、店でラベルを貼って売って
いたようですが、この場合はメーカー側がラベルを貼ってから出荷
する責任があると思います。

 次は海外ネタですが、まずアメリカの食中毒に関する話題。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 米食品大手コナグラ・フーズの子会社コナグラ・グローセリー・
プロダクツは、2006〜07年のサルモネラ菌の食中毒をめぐる司法省
の捜査で軽犯罪を認め、過去最高額の罰金を支払うことに同意した。
司法省が大手食品会社を刑事訴追するのはまれで、食品安全法によ
る取り締まりを強化している姿勢を浮き彫りにしている。

 コナグラ・グローセリーは20日、汚染されたピーナツバターを出
荷した疑いで起訴された件で、1120万ドル(約13億5700万円)の罰
金を支払って和解することに同意した。このピーナツバターにより
全米で700人以上が食中毒に陥った。司法省は、この刑事上の罰金
額は米国の食品安全をめぐる訴訟では過去最高だと述べた。

 ジョージア州中部地区のマイケル・ムーア連邦検事は「この訴訟
で提示された刑事上の罰金や刑罰は全米の食品会社へ警鐘を鳴らす
はずだ」と述べた。

 コナグラとの和解の背景には、深刻な食中毒の発生について、連
邦検察当局が企業やその幹部への責任追及を強めていることがある。
かつて米国最大手だった鶏卵会社の幹部2人が先月、10年に発生し
たサルモネラ菌の食中毒での対応をめぐり禁錮刑を言い渡された。
また、コロラド州の兄弟は、自らの農場で栽培したマスクメロンに
関連したリステリア菌の食中毒で11年に死者が出た事件で軽犯罪を
認め、14年に5年の執行猶予を受けた。代表的な案件としては昨年、
08?09年のサルモネラ菌の食中毒に関連する重罪容疑で、ジョージ
ア州のピーナツ加工会社の元責任者が有罪評決を言い渡された。

http://jp.wsj.com/articles/SB10690484242962743932404580653990246582322
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これは「賠償金」ではなくて、「罰金」なんですね。つまり国に
納めるわけです。これとは別に700人以上に賠償するのでしょう
か?

 最後は台湾が日本産食品の輸入規制するというニュースですが、
どうも腰が引けている感じです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 台湾が東京電力福島第1原発事故後に導入した日本の食品輸入規
制を15日から強化する問題で、食品薬物管理署(FDA)は14
日夕、全食品を対象に求めていた都道府県別の産地証明について、
日本国内で取得できる既存の証明書を提出すれば問題ないと発表し
た。

 植物検疫証明書や衛生証明書、商工会議所の証明書などに都道府
県名が記載されていれば、産地証明と認定される。

 日台双方の窓口機関による13日の協議では産地証明の様式で合
意できず、15日からの輸入停止は不可避とみられていたが、台湾
側が直前に妥協し、最悪の事態を回避した。日本や域内の輸入業者、
消費者からの批判に配慮したとみられる。

 一方、水産品、茶類など3分類800品目超の「高リスク産品」
についての放射線検査証明は、日本政府や国際認証機関が認証する
機関の証明書が必要だとした。放射線検査には費用も日数もかかる
ため、日本からの輸入に影響が出る可能性がある。

 また、いずれも日本側への事前説明がない一方的な発表で、輸入
現場では当面混乱が生じる恐れがある。日本側は「科学的根拠に基
づかない措置で、あくまで撤回を求めていく立場に変わりはない」
(交流協会台北事務所)としている。

http://www.sankei.com/world/news/150515/wor1505150003-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 具体的にどうなるのか、よくわかりません。実際には適当な書類
をでっち上げれば済んでしまうのかな?という感じです。

 また、トップからして、こんなことを言っています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■台湾・馬総統「産地偽装の根源分かれば、日本からの食品輸入規
制解く」

 馬英九総統は18日、日本からの輸入食品に対する規制を強化した
ことについて、日台が協力して一連のきっかけとなった産地偽装の
根源を突き止められれば、規制を解きたいとの考えを示した。

 台湾は福島第1原子力発電所の事故以降、福島、茨城、栃木、群
馬、千葉で生産、製造された食品の輸入を禁止している。今月15日
からは日本からの全ての食品に産地証明、一部に放射性物質の検査
証明の添付が新たに義務付けられた。

 馬総統は、「科学的な問題ではなく法律問題だ」とした上で、日
台の協力による解決を求めた。また、意図的に日台関係を壊す理由
はないと強調し、規制強化は「短期的な措置」だと語った。

http://japan.cna.com.tw/news/apol/201505180004.aspx
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 事態の収拾に苦慮している様子が伺えます。何も考えずにやった
ことなのでしょう。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「と畜方法」
------------------------------------------------------------

 こんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■ベトナムの牛処理を調査へ=「残酷」と批判の声−豪

 オーストラリアのアボット首相は20日の記者会見で、ベトナム
に輸出した豪州産の生きた牛が適切に処理されているか、調査する
意向を表明した。牛が大型ハンマーで撲殺される写真を動物愛護団
体が公開し、「残酷だ」と非難する声が上がっていた。

 アボット首相は「何か問題が確認されたら、適切な措置を講じる」
と約束。輸出停止を求める声もあるが、「それは最後の手段」と述
べた。写真はベトナム北部の食肉処理場で撮影。ハンマーでの処理
は現地では伝統的手法という。

http://news.biglobe.ne.jp/economy/0520/jj_150520_9364360165.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ベトナムではハンマーを使って撲殺している…。そうとしか読め
ない書き方ですが、たぶん間違っています。そもそもあんな大きな
動物を人間の力で簡単に撲殺できるわけがありません。

 それにと畜の世界では常識ですが、撲殺した動物の肉なんか食べ
てはいけません。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 動物種に限らずと殺は、失血死です。

 牛の場合、まず、スタニングガンという銃で頭をうって気絶させ
ています。昔はこのスタニング作業をハンマーで殴って行ってまし
た。この後銃の穴からワイヤーを脊髄まで通して不動化(牛が暴れ
ないようにする事)を行っていましたが、厚生労働省からの通達に
より、これは現在廃止されています(BSE対策のため、BSEの病原体
は脊髄に含まれます)。そして、気絶している間に頚動脈を切開し
て放血させます。

 豚の場合は通電(電気ショックのことです)して、不動化を施しそ
の間に、頚動脈を切開して放血します。

 鳥の場合は逆さづりにして機械で断頭していきます。いずれにせ
よ頚動脈が切開されるため失血いたします

 放血死させる理由としては、体内に血液が残るような殺し方をす
ると肉が血なまぐさくなったり、ブラッドスポットと呼ばれる血斑
を筋肉中に作ってしまうため、つまりは肉質の保全のためです。

 動物を殺すには薬殺や電殺などの方法もありますが、上記理由の
ため行われておりません。薬殺だと筋肉中に薬物が残存するしね。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1341664758
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「昔はこのスタニング作業をハンマーで殴って行ってました。」
ということで、ものを知らないオーストラリア人が、映像を見てび
っくりして騒ぎ出したのでしょう。

 と畜方法は「気絶」と「放血(失血死)」の二段構えなのですが、
こんな話があります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 日本には、と畜方法について規定はありません。

 と畜は、まず牛や豚を気絶させてから頚動脈を切断する、という
方法で行われます。

 しかし日本では一部のと畜場(宗教上のと畜)で、牛に対して、
この気絶(スタニング)なしで、いきなり頚動脈の切断をするとい
うことが行われています。

 意識のあるまま頚動脈を切断するわけですから、牛は暴れ、苦し
みます。暴れるのを防ぐために、動画のような装置が使われること
もあります。

 なぜ一部で気絶処理なしでのと畜が行われているのか?

 それは宗教に基づくと畜だからです。イスラム教やユダヤ教に食
べ物に対して定めがあり、イスラム教ではハラール、ユダヤ教では
コーシャという決まりがあり、その決まりに沿った食べ物しか食べ
てはならないとされています。

 これらハラール、コーシャでは「死んでしまった肉は食べてはな
らない」という規定があります。スタニング(気絶処理)をして万
一死んでしまったらマズイ、そのため気絶なしでのと畜が行われる
ことがあります。(※)

 日本で宗教と畜するさいには、上の動画のような「装置」を使っ
てと畜する場合もあるし、人の手で行われる場合もあります。人の
手で行われる場合は、ロープで牛の足をくくり大勢で牛を倒して、
頚動脈をナイフで切断する。 というやり方です。

 宗教の自由は保証されるべきですが、宗教の自由以前に、動物虐
待はあってはならないことです。動物を虐待してもよい自由などは
存在しません。

 海外では、宗教と畜であっても気絶処理なしのと畜を禁止してい
る国もあります。デンマーク、スウェーデン、ポーランド、スイス、
ノルウェーは、そういった国々です。

※世界に57カ国あるイスラム教国家のうちすべてが、気絶処理で
のと畜を禁止しているわけではなく、同じハラールでもスタニング
をOKしているところもあります。

 私たちアニマルライツセンターは、と畜を管理する厚生労働省に、
一部で行われている気絶なしのと畜を廃止するよう要望しています。
みなさんからも、どうぞ意見を届けてください。

http://www.hopeforanimals.org/animals/slaughter/00/id=329
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「いきなり頸動脈を切断」という方法でと畜していると場がある
という話は聞いたことがありませんでしたが、探してみるとこんな
ところが見つかりました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■HALAL認証について

 本庄食肉センターは国内で初めてアラブ首長国連邦(UAE)政府か
らハラル(HALAL)施設の認証を取得致しました。

■認証コントロールBOX

 国内では1台しかない認証コントロールBOXを用い、国産牛ハラル
と畜処理を毎週水曜日に行っています。

■輸出用ハラル牛肉には

 宗教法人日本イスラーム文化センターの管理下カートン・パッケ
ージにはハラルビーフ商標シールが貼られ、ハラルと畜証明書が発
行されます。

■大動物(ハラルと畜)作業ライン

 日本イスラーム文化センター(東京)の教徒が立ち会って祈りをさ
さげ、イスラム教の律法に基づきと畜されます。

http://www.honjo-mc.or.jp/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 一台しかない、ということなので、ここが唯一の存在なのかもし
れません。

 それにしても気絶させてはいけない、というイスラム教と、気絶
させなければいけない、というキリスト教の対立は根深いものがあ
ると改めて思います。

 何事もいい加減で、宗教の戒律もさっぱり守らない、日本方式が
優れていると思うのですが、彼らが戒律をいい加減に扱う日が来る
のかどうかが問題です。

 以下は最も古風なと畜方法をとっているところの話です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 映画に出てくるのは、大阪にある小さな精肉店。そのお店では、
牛の飼育から屠殺、解体、販売までを、代々、家族でやっています。
その小さな屠殺場が閉じることになり、最後の屠殺の見学会にたま
たま居合わせた監督さん(最終上映で挨拶にきてたんだけど、若い
女の子でした!)がお願いして、撮影のために1頭、屠殺をお願い
したんだそうです。

 撮影のために連れてこられた1頭の牛は、飼育小屋で一晩過ごし、
翌朝、屠場へ連れられていきました。車も通るような一般道路を、
一家のお父さんが手綱を引いて歩いていきます。この地域では見慣
れたいつもの風景。屠殺の日の朝は、察した牛が暴れて大変なこと
もあり、そのせいで大怪我を負ったこともあるそうです。でも映画
に出ていた一頭は、とても大人しく従順で、お父さんも「こんな風
に大人しいとやっぱり情はうつってしまう」と話していました。

 屠場に着くと、お父さんが「うごくなよ、うごくなよ」と言い聞
かせながら牛を押さえ、ハンマーで額を打ちます。ここで失敗する
と返って牛が苦しむので、躊躇せず、迷わず一撃で。脳しんとうを
起こし倒れた牛の頭をすばやく落とし、お腹を出し・・・。牛から
上がる湯気でお父さんのメガネが曇ります。家族全員の、すばやい
手さばきと、すごいとしか表現できない連携で、牛はあっという間
にお肉になっていきます。一片のお肉も無駄にしないように、骨に
ついたお肉をナイフで丁寧にこそぎ落としていきます。この部分は
ボロ肉で売り物にはならないけれど、本当は一番美味しいんだそう
です。

 屠場のその光景の中には、可哀想とか、残酷とか、グロいとか、
そういう一切の感情も入り込む隙がありませんでした。ただただ、
牛が、お肉になっていく現実があるだけ。そして牛をさばく人と、
食べる人がいる現実。この人たちは、さばく側、自分は食べる側だ
という事実。これは、差別といえるのかもしれない。お肉を食べる
ことはあたりまえの日常なのに、牛が、お肉になるこの光景は、私
にとっては日常とはとても思えない。その矛盾に、どうにも居心地
が悪くなりました。

http://maru333mari333.hatenablog.com/entry/2015/04/02/204500
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これはすげに閉鎖された小さなと畜場の話ですが、こんな事件も
あったそうです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 許可された食肉解体場以外で牛を解体したとして、大阪府警と沖
縄県警は1月中旬までに、男女5人を「屠畜(とちく)場法」違反の
容疑で逮捕した。

 時事通信の報道によると、5人は昨年8月、沖縄県石垣市の畜産会
社で、食べるために牛1頭をハンマーで殴り殺し、解体した疑いが
もたれている。このニュースについて、ネットでは「そんな法律あ
るなんて知らなかった」「牛を無許可でさばいたらだめなのか」と、
疑問と驚きの声が上がった。

 牛の解体場所は、どうして制約があるのだろうか。他の動物の場
合も、解体場所は決まっているのだろうか。「屠畜場法」という聞
きなれない法律について、野田隼人弁護士に聞いた。

●食肉の安全のために規定された

「『屠畜』とは、家畜などの動物を殺すことです。『屠殺(とさつ)』
とも言います。

『屠畜場法』は、簡単に言えば、食肉の安全を確保するための法律
です。食用となる動物が適切に処理されることを目的として、制定
されています」

 野田弁護士はこのように述べる。屠畜場以外での解体を禁止する
ことが、なぜ、食肉の安全につながるのだろうか。

「屠畜場では、獣医師の資格をもつ『屠畜検査員』が、動物を1頭
ずつ事前に検査し、病気などの理由で食用にふさわしくない動物を
排除しています。また、屠殺・解体の過程でも検査をして、危険な
食肉を除外しています。

 屠畜場以外の場所で屠殺・解体を行うと、こうした安全のための
仕組みが働きません。危険な食肉が人の口に入る危険があります。

 そのため、屠畜場法では、屠畜場以外の場所で、食用目的で屠殺
・解体することを、原則として禁止しているのです」

●ニワトリやあひるには別の法律が存在

 どんな動物でも、勝手に解体したら罰せられるのだろうか。

「いえ、対象となっているのは、牛、馬、豚、ヒツジ、ヤギの5種
類です。

 たとえば、猪や鹿、クマなど、狩猟の対象となる動物は、屠畜場
での解体が困難として、対象としていません。

 また、ニワトリやあひるなどの家禽(きん)類については、『食
鳥処理の事業の規制及び食鳥検査に関する法律』という別の法律で、
検査や指定場所での処理が定められています。

 ただし、屠畜場法と違って、規制されるのは、不特定または多数
へ提供する場合に限られています。つまり、家庭で家族にふるまう
ためにニワトリを解体する行為などは、規制の対象にはなっていま
せん。

 歴史的に自家飼育・自家消費が広く行われてきたことに配慮した
わけです」

http://www.bengo4.com/topics/2610/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 一応、畜産会社の社員が、食べるためにやったのですから、「ハ
ンマーで殴り殺した」わけはないだろうと思います。

 それよりつっこみ所は、何のためにこんなことをやったのか?で
す。病気で死んでしまったのを、肉にするため…あたりが一番可能
性がありそうに思います。

 最後に、昨年3月の話ですが、日本の牛肉がフィリピンに輸出で
きるようになったというニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■フィリピン向け日本産牛肉の輸出解禁

 2004年6月以降、日本の農林水産省は厚生労働省と連携して、フ
ィリピン政府当局との間において、牛肉輸出解禁のための検疫協議
を進めてきた。

 こにほど、二国間の検疫協議が全て終了し、日本からの牛肉輸出
が認められることとなった。このため、フィリピン向け輸出施設を
管轄する地方自治体及び動物検疫所において、輸出に必要な衛生証
明書の発行を開始する(今後、地方自治体及び動物検疫所に通知さ
れた後、実際の輸出が可能となる)。

<主な輸出条件>

・特定危険部位(SRM)を含まないこと。

・ピッシングや、圧縮空気もしくはガスを頭蓋腔に注入する機器を
用いたスタンニング(気絶処理)を行わないこと。

・フィリピン向け輸出施設で処理されること。

・月齢制限はなし。

 ピッシングとは、と畜場で処理する際に、失神させた牛の頭部に
ワイヤ状の器具を挿入して脳神経組織を破壊する作業のことである。
この作業を行わないと、解体作業中に牛の脚が激しく動いて現場職
員がけがをする危険性があった。

 一方、ピッシングにより、急激な心臓の収縮が起こり、その結果、
脳・せき髄の組織が、血流を介して食肉及びと畜場内の施設を汚染
する可能性が指摘されていた。2005年5月に、食品安全委員会は
「食肉のBSEリスクをさらに低減させるため、ピッシングの中止
に向けて、できる限り速やかに進める必要がある」との見解を示し
た。この見解に基づき、厚生労働省を通じて各自治体でピッシング
の中止に向け取り組んだ結果、全国のと畜場でピッシングを中止す
る見通しが立ち、2009年4月1日にと畜場法施行規則が一部改正さ
れ、ピッシングが禁止となった。

<フィリピン向け輸出施設>

・飛騨食肉センター/飛騨ミート農業協同組合連合会(岐阜県)

・滋賀食肉センター(滋賀県)

・株式会社ミヤチク都農工場(宮崎県)

・南九州畜産興業株式会社(鹿児島県)

・株式会社阿久根食肉流通センター/スターゼンミートプロセッサ
ー株式会社

・阿久根工場(鹿児島県)

(14年3月11日の日本農林水産省発表より)。

http://ph.isajijournal.com/headline/13249-maff-update-on-11-march-2014.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「ピッシング」については、数年前に完全に廃止されたはずです
が、日本のと畜場で、国際的に通用するレベルなのはここに上げら
れた数カ所しかない、という現実があります。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 先週の日曜日に二男に第二子が誕生しました。今度は女の子です。
今は退院して我が家にいますが、とても小さくて可愛いです。やは
り男の子とは違いますね。

 木曜日に東京に日帰りしたら、また風邪をひいてしまいました。
薬が減る度に一度体調を崩します。やはり体の「慣れ」のせいなの
でしょうか。でも、これで最後なので、我慢しなければ。

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