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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------792号--2015.01.11------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「異物混入事件」

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ブログ毎日?更新中

http://why0531.sblo.jp/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 まず、豚レバーの生食に関してのニュースです。

--〔↓引用はじめ〕-----------------------------------------

 内閣府の食品安全委員会は7日、食中毒防止のため豚の生レバー
(肝臓)などの提供を禁止する厚生労働省の方針に関し「規制の導
入は妥当」とする評価書案をまとめた。意見公募を経て正式決定し、
厚労省に答申する。厚労省は今後、食品衛生法に基づき規格基準で
加熱を義務付け、豚のレバ刺しや豚肉のタタキ、ユッケなどの飲食
店での提供を禁止する方針。

 牛のレバ刺しが2012年に禁止されて以降、代用品として豚の
レバ刺しを提供する店が増えたとされる。豚の内臓や肉を生で食べ
ると、E型肝炎ウイルス(HEV)や寄生虫による健康被害の恐れ
がある。

 厚労省が昨年に作成した規格基準案では、豚の肉や内臓の中心部
を63度で30分以上を目安に加熱すべきだとしていたが、食品安
全委員会は科学的な裏付けが十分ではなく「一律の加熱殺菌基準を
示すことは現時点では困難」と指摘、調理時に内臓や肉の色を見な
がら十分加熱することで対応が可能とした。

http://www.sankei.com/life/news/150107/lif1501070045-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 牛レバーの生食を禁止したとき、いっしょに禁止しておけばよか
ったのでしょうね。でも、まさか世の中にこんなに馬鹿が多いとは
思わなかったとか。

 次はクロマグロの漁獲規制について。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

クロマグロ、九州西部で管理強化 県別漁獲に初合意

 長崎や山口など東シナ海周辺の7県が、太平洋クロマグロの30
キログラム未満の未成魚を保護するため2015年から導入する県
別漁獲枠の配分で大筋合意したことが7日、分かった。長崎が年間
631・5トンで最も多く、山口が83・4トンと続いた。

 水産庁は、沿岸漁業を対象に全国6ブロックの漁獲枠を定めたが、
県別が大筋でまとまるのは初めてという。最大の枠を持つ7県によ
る「九州西部」ブロックの配分にめどが付いたことで、国内でのク
ロマグロの資源管理強化が前進する。

http://www.47news.jp/CN/201501/CN2015010701001178.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 一歩前進なのでしょうが、いくら漁獲量を制限しても、漁が「早
い者勝ち」である以上、実質的な効果は見込めないと思います。

 最後はこのところ深刻化している労働問題について。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 大型の企業誘致が続く北上市の労働力不足を補うため、今春から
日系ブラジル人ら大勢の外国人が同市の工場などで就労することに
なりそうだ。企業側は具体的な計画を明らかにしていないが、市内
では既に外国人の人材派遣会社が労働者の住居確保に動きだした。
市は派遣人数が数百人に上る可能性もあると想定。言葉の問題をは
じめ外国人との共生に向けた環境整備は急務で、日系人の多い県外
の市を視察するなど対応を急いでいる。

 外国人の活用を検討しているのは、同市相去町の北上南部工業団
地で5月末の操業開始を予定するセブン−イレブン・ジャパン関連
の食品製造業ヒガシヤデリカ(東京都板橋区、江戸龍太郎社長)。
同社はパートら約300人を求人。岩手工場準備室の越橋満室長は
「採用は想定に比べ順調だが、夜勤など集まりにくい時間帯もある。
中高年女性らに働きやすさをアピールして発掘に努めているが、万
一足りない場合は外国人の活用もあり得る」と話す。

 同じセブン−イレブン・ジャパン関連の食品製造業わらべや日洋
(東京都小平市、妹川英俊社長)も、約500人と大量の求人中。
地元採用で足りなければ外国人の活用を検討する可能性を示唆する。

 北上公共職業安定所によると、北上市の昨年11月の有効求人倍
率は1・87倍。管外からの求人を含む実質的な倍率は2倍を超す
可能性もあり、地元採用は既に頭打ちの状態だ。

 そこで群馬県伊勢崎市の業務請負・人材派遣業晃和(斉藤和浩社
長)が、北上市への外国人派遣に向けた準備を進める。現在はヒガ
シヤデリカに70〜100人の派遣を想定し、市内各地でアパート
などを確保。今後、わらべや日洋から依頼があれば増員する考えだ。

http://www.iwate-np.co.jp/cgi-bin/topnews.cgi?20150105_1
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 安い人件費が利益の源泉などという商売はもうやめるべきです。
何故給与を上げて人を集めようとしないのでしょうか。これではセ
ブンイレブンもブラック企業です。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「異物混入事件」
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 マスコミの問題に関しては、以前から以下のように言ってきまし
た。

(1)マスコミに特に主張や思想があるわけではなく、自ら作った
雰囲気に自ら流されている。

(2)一つのニュースがあると、これに関連したニュースを追いか
ける習性がある。

(3)たまたま、複数のネタがあったとき、それぞれがフィードバ
ックして大量の情報を生産することになり、いわゆるメディアスク
ラムを起こす。

 以前は陰謀論めいたことを考えたのですが、結局、こんなところ
だと今は思っています。要するに単なるバカなので、つける薬はな
いということです。

 そのマスコミでいま話題をさらっているのが「異物混入事件」で
す。

 異物混入というクレームは日常的に起こっていますので、現場で
対応している方は大変ですが、いちいち全国ニュースにするような
ことではありません。

 以下はそういう事情も含めて、少し冷静な報道を拾ってみました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 食品メーカーの商品に虫などの異物混入が明らかになる事例が相
次いでいる。背景には、食の安全に対して厳しさを増す消費者の意
識がある。企業ダメージを最小限に抑えるため、商品の自主回収に
踏み切るケースも少なくないが、専門家からは「重要なのは品質管
理が徹底されているかどうかで、冷静な対応も必要」との声も出て
いる。

 昨年12月、人気のカップ麺「ペヤングソースやきそば」にゴキ
ブリが混入していたことが、消費者のネット投稿をきっかけに発覚
した。製造する「まるか食品」(群馬県伊勢崎市)は当初、同じラ
インで作られた商品2種類の自主回収のみを発表したが、全国から
「食の安全への認識が甘い」との非難が殺到し、全商品の自主回収
と生産販売中止に追い込まれた。

 日清食品冷凍の冷凍パスタでも同月、一部からゴキブリが見つか
り、約75万食の自主回収を決めた。6月にはマルハニチロが金属
片混入でサケ缶詰を約108万個、9月には日本コカ・コーラがカ
ビ混入で清涼飲料水約67万本を自主回収すると発表した。

 食品防御(フードディフェンス)に詳しい奈良県立医大の今村知
明教授(公衆衛生学)はこうした現状について、「食品への異物混
入が単純に増えているのではなく、企業側に苦情があった場合、か
つて個別に対応していたものが、近年はネットの普及などもあり、
製造を止めて自主回収するようになったため大きな社会問題になっ
ている」とみる。

 その上で「そもそも食品から虫など異物の混入を完全に防ぐのは
難しく、重要なのは混入原因の特定と、衛生・品質管理が徹底され
ているかどうかで、企業側や消費者も過剰反応することなく、冷静
に対応することが必要だ」と指摘している。

http://www.sankei.com/affairs/news/150107/afr1501070037-n2.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 日本マクドナルドの異物混入問題が取り沙汰される中、他の食品
関連会社からも混入の苦情事例が次々と明らかになっている。

ところが過熱する報道合戦とは裏腹に、消費者からは「騒ぎすぎ」
との冷めた声も少なくない。

 製造・販売の段階で混入したのであれば、各社とも再発防止のた
めに全力を尽くすべきであることは言うまでもない。とはいえ消費
者からは、堰を切ったようなマスコミの混入報道ラッシュに違和感
を示す声も多々あがっている。

「飲食業界ではよくある話だし、全部炙り出してたらこの世から店
がなくなる。そんなに不信感煽ってメディアは何がしたいんだろ」

「マスコミ含め過剰反応。異物は0にはならないし食べる側は予め
気を付けるべき」

「マクドナルドは事後の対応がクソだって話なのに半年とか1年前
の異物混入まで引っ張り出して『食の安全』てな大義名分で叩いて
るマスコミは世の中の閉塞化の急先鋒の自覚あるのかね」(いずれ
もツイッターより)

 実際のところ、食品関連の商品では製造されてから消費者の口に
入るまで様々な段階で異物が混入する可能性がある。苦情の多くは
「公表」されずに「個別対応」で処理されており、こうしたものを
すべて公表していればきりがないのも事実だ。記者も数年前、某イ
タリアンチェーンで食べたサラダにイモムシが入っていたことがあ
ったが新しいものと取り換える「個別対応」のみだった。

 そのためインターネット上では

「クレームを起こしたお客様との間でちゃんと原因調査と謝罪の対
応をしてるなら異物混入があったことを全体に公開する必要はない
のもその通りだし、それを隠蔽だなんだって騒ぐのはお門違いだと
思う」

「混入の確率をゼロにはできないから、企業は初期対応の間違えな
いように気をつけるしか無い」

といった冷静な意見も目立つ。

http://www.j-cast.com/2015/01/08224860.html?p=all
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

「異物混入」に揺れる日本の外食業界だが、「異物」の意味を広げ
ると実に多くの「混入事案」がこれまでに報告されている。

 その最たるものは酢豚にしばしば混入するパイナップルだろう。
酢豚にパイナップルを入れるは是か非か、数多くの議論が交わされ
てきた。

 パイナップルの中にはブロメリン(ブロメライン)という酵素が
含まれ、タンパク質の消化吸収を助けたり、肉を柔らかくしたりす
る。「酢豚にパイナップル」は理に叶った組合わせなのだ。だから
「異物」じゃない、とは言えないが...。

 ポテトサラダに入るりんご(みかん)も同様の事例と言える。

 多くの人がマヨネーズ、果物の組み合わせを「許せない」「塩味
と甘味がケンカする」と考えているようだ。「塩キャラメル」流行
ったのに...との反論はNG。「あれは別!」と直ちに言い返されそ
うだから。

 食感と風味の広がりを持たせるために入れ始めたと思われるが、
ウケはあまり良くないようだ。

 あと、焼売の上に乗るグリーンピースも「いらない」という人が
チラホラ。

 緑色を加えると彩り豊かになるため、オムライスやカレー、親子
丼などには時々グリーンピースが入る。だが、こちらも不評のよう
だ。

「異物混入」、探してみるともっともっと見つかるかもしれない。

http://www.j-cast.com/trend/2015/01/08224826.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 最後のは「ネタ」ですが、健全な批判精神というべきでしょうね。

 まじめな話、異物混入がどれくらいの件数発生しているのかとい
う情報です。以下は東京都に限ったものですので、全国ではこれよ
り一桁大きい数になると思います。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

食品の苦情(平成24年度)

 東京都の保健所等には、年間を通じて食品等の異物混入やカビの
発生などの苦情・相談が届けられています。各事例について原因調
査を行い、被害の拡大防止と再発防止のために関係事業者等を指導
しています。

 以下の集計表は、平成24年度に東京都、特別区、八王子市及び町
田市に寄せられた食品等による苦情を分類集計してまとめたもので
す。

■苦情処理件数(期別)平成24年度
------------------------------------------------------------
合計件数 第1四半期  第2四半期  第3四半期  第4四半期
------------------------------------------------------------
 4,544   1,030    1,202    1,219    1,093
------------------------------------------------------------

■過去5年間における要因別苦情件数
------------------------------------------------------------
要因分類 平成20年 21年  22年  23年  24年 構成比(%)
------------------------------------------------------------
計     7,536 5,937 5,367 4,758 4,867  100
------------------------------------------------------------
異物混入  1,365  927  812  639  681  14.0

腐敗・変敗  210  106  108   87   79  1.6

カビの発生  199  151  123  109   85  1.7

異味・異臭  824  443  377  281  292  6.0

変色     128  107   75   62   42  0.9

変質      94   38   58   32   31  0.6

食品の取扱い 630  570  502  419  499  10.3

表示     314  215  201  201  201  4.1

有症    1,951 1,585 1,338 1,354 1,472  30.2

施設・設備  534  526  533  488  514  10.6

その他   1,287 1,269 1,240 1,086  971  20.0
------------------------------------------------------------

(注釈:苦情要因が複数ある場合はそれぞれの項目に計上している
ので、届出件数よりも多くなっています。)


■過去5年間における食品別苦情件数
------------------------------------------------------------
食品別
苦情件数 平成20年 21年  22年  23年  24年 構成比(%)
------------------------------------------------------------
計     6,978 5,462 4,981 4,478 4,544  100
------------------------------------------------------------
水産食品と
その加工品  592  446  377  343  333  7.3
畜産食品と
その加工品  505  356  318  341  348  7.7
農産食品と
その加工品  992  576  437  370  356  7.8
その他の
動物性食品  17   3   4   2   3   0.1
そう菜・
そう菜半製品 555  377  385  336  345  7.6
パン類・
菓子類    734  472  421  293  296  6.5

飲料     303  194  141  162  162  3.6

油脂     11   12  10   8   5   0.1
複合
調理食品  1,704 1,417 1,268 1,145 1,269  27.9
その他の
食料品    172  117   95   76   75  1.7

食品添加物   4   2   2   2   6  0.1
器具容器包装
おもちゃ    65   52   38   27   33  0.7

食品類以外  916 1,086 1,144 1,094  984  21.7

不明     408  352  341  279  329  7.2
------------------------------------------------------------

http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/shokuhin/kujou/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 年間数千件の異物混入から、数件を拾い集めてきて、公表しなか
ったとメーカーを責めるわけです。

 マスコミの放送事故や誤報の方は問題にしないのかと…。

 次の記事はクレーム対策についての話です。長文なので一部抜粋
で引用します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

異物クレームの実態とその対策  実践女子大学 西島基弘

1 はじめに

 食品の苦情は食品関連の業務に携わっている人にとっては悩まし
い問題である。しかし、一向に減少する気配はない。東京都福祉保
健局食品監視課は東京都、特別区、八王子市及び町田市に寄せられ
た食品等による苦情を分類集計して毎年まとめてインターネットで
公開をしている。

 異物を見つけた時や食べている時に何かおかしいと感じた時は多
くは販売店に苦情をいう、あるいはメーカーに電話や直接持ち込む
ことが多いために実際どの程度の事例があるかは不明であるが、都
の集計によって傾向はわかる。

(略)

2 苦情食品

 苦情食品という言葉の定義は明確ではないが、東京都では、消費
者が食品に、何らかの気になるものを見つけて保健所等に届け出の
あった食品をいう。したがって異物を見つけた人が不快な気持ちに
なって家族で文句を言っていてもどこにも届け出ない場合は苦情食
品にはならない。

 苦情食品に関して東京都福祉保健局食品監視課は毎年食品の苦情
統計としてインターネットでも公開している。

(略)

 相談内容を見ると菓子類がもっとも多く、次いで穀類、調理用食
品、魚介類、飲料と続く。内容は虫が最も多く、次いで金属片など
の金属類、毛などが続く。さらに平成12年にY社の牛乳の黄色ブド
ウ球菌中毒に端を発して異物混入による苦情が急増した。テレビや
新聞等で食品に関する事故や問題が報道されると、明らかに苦情食
品が増える傾向が見られるが、このときには全国の保健所や衛生研
究所、企業、販売店でも同じ現象であった。食品事故や違反などが
報道されると食べるときに普段よりよく見ながら食べるようになる
のだろうか。

(略)

3 時代により異物は変わる?

 食品に異物が入っていると誰でも不愉快になる。異物は入ってい
ない方が良いのは当たり前であるが、異物事例は時代によっても変
化している。もし、ご飯に砂利や小石、あるいは藁などが入ってい
たら異物と考える人が多いのではないだろうか。しかし、昔は“米
を研ぐ”という行為の半分以上が研ぐときに砂利や小石、藁や昆虫
の破片等を除去するのが目的であった。ご高齢の方は食事の最中に
砂利等をかみ砕いて口から出した経験をお持ちの方は少なからずい
るのではないだろうか。それでもお米屋さんに文句を言った人は聴
いたことがない。しかし、現在は精米技術が進んで米の中に変色し
たものや砂利などが入っていないのは当たり前になった。

(略)

4 苦情の判断は難しい

(略)

 異物混入の難しさは苦情者が「安全と安心」の区別ではないこと
である。平成15年頃に大学の卒論で全国版の新聞で食品に関するお
詫び広告がどの程度あるかを調べ、卒論発表会で報告した研究室が
あった。その数、なんと130件以上。全て陳謝と回収、しかし良く
見ると多くは“健康に影響はありませんが・・・”。新聞のお詫
び広告の中には新聞でお詫びをする必要があるのか考えてしまうも
のもあった。

 記憶に新しい所で新聞やテレビで大きく取り上げられた事例であ
るが、平成25年、小学校で給食のクロワッサン100個に1個あたり1
〜4匹の小バエが(おもに表面に)混入する出来事があった。学校
はパンを提供した市の学校給食センターに電話で問い合わせたうえ、
ハエ部分を取り除いて食べるべきとの返答を受けて、実際に児童に
ハエの部分を除いてパンを食べさせていたということで多くの非難
を浴びた例がある。焼く前に付着していたとのことであり、健康に
は影響ないはずである。学校給食センターの判断は安全という観点
からは間違っていなかったのではないか。

 しかし、これは安全というより気持ちの問題であり、あり得ない
という非難が多かった。一方、小学校の給食パンに小さなクモが1
匹混入しているのを見つけ、そのパンだけでなく学年全体のパン
を廃棄というニュースを見て多くの人は疑問を持ったのでは無い
だろうか。

5 苦情にならない異物

(略)

 食品を扱う立場の人は苦情者に対しては人によって感じ方が違う
ことを十分に理解し誠意をもって対応する必要がある。

 その理由は、研究所で苦情食品を扱う時に保健所の食品衛生監視
員の話を聞くと、多くは苦情者が最初に持っていった販売店、ある
いは会社の対応が悪く、感情的になって保健所に苦情として搬入し
たケースが多々あったことから、初期の対応が非常に重要であると
思っている。異物は科学的に説明をすれば良いというだけでなく相
手の気持ちをくみながらの対応をする必要がある。それが出来れば
保健所等に搬入される苦情食品は激減する可能性がある。

(略)

7 おわりに

 異物等のクレームは食品企業にとって悩ましい問題である。異物
を気にするあまり給食用のパンを製造している会社で焼き上げて、
スライスした食パンをいちいち点検し、それによりノロウイルスに
よる集団中毒の原因になった記事もあった。これは誰が考えても本
末転倒である。意味のない異物を大げさに扱う報道などもあるが、
平常時に自社のマニュアルを作成しておき、万が一の時には、冷静
に対応することが必要である。

 また、クレーム等で何か問題になった時には自社のみで解決する
のではなく、最寄りの保健所の食品衛生監視員に相談することをお
勧めしたい。食品衛生監視員は専門性が高い。良い相談相手になっ
てくれるはずである。

http://www.mac.or.jp/mail/140501/01.shtml
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 異物混入を防ぐ対策も必要ですが、完全になくすことができるわ
けではありません。クレームが発生したとき、すみやかに対応して、
了解してもらう努力が大切です。

 でも、マスコミが火をつけてしまった現状ではそれも難しくなっ
てしまいました。関係各位にはご苦労さまなことです。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 「異物混入事件」と題を書いておきながら、個別の「事件」につ
いては書く気がなくなってしまいました。とにかく、珍しくもない
「事件」ですので、ネタ集めも楽勝です。これで商売できたらマス
コミ諸氏も楽でたまりません。

 「クレームは百万個に1個以下なんだが、年に一億個以上作って
いるもので…。」と言っていた人がいました。これがいちいち報道
するようなことかと思います。

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