安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>775号


-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------775号--2014.09.14------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「廃油ラード事件」

-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
------------------------------------------------------------
ブログ毎日?更新中

http://why0531.sblo.jp/
------------------------------------------------------------
---〔話題〕-------------------------------------------------

 今回はこんなニュースから紹介します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 東京都は10日、千代田区麹町のカレー店「DIPMAHAL
(ディップマハル)」を利用した9〜40歳の男女8人の客が、下
痢や発熱など食中毒の症状を訴え、うち6人から「腸チフス菌」を
検出したと発表した。

 腸チフスによる集団食中毒は、国が統計を取り始めた2000年
以降初めて。同区千代田保健所は、同店を10日から3日間の営業
停止処分とした。

 都によると、症状を訴えた8人は、8月8日前後に同店が調理し
た食事や弁当を食べたという。6人が重症で入院したが、いずれも
快方に向かっている。同店は9月6日から営業を自粛している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140910-00050137-yom-soci
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「腸チフス」とは懐かしいですね。昔は「食中毒」ではなくて、
「伝染病」の扱いでした。小学校のときは腸チフスの予防注射が毎
年あり、私はその度に熱を出していました。病気にはまったくかか
らないのに、予防注射のたびに本物の病気のような症状になるので
す。

 以下は「腸チフス・パラチフス」の説明です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

◆腸チフス・パラチフス

 腸チフス・パラチフスは一般のサルモネラ感染症とは区別され、
チフス性疾患と総称される。腸チフス・パラチフスは、チフス菌・
パラチフスA菌の網内系マクロファージ内増殖に伴う菌血症と、腸
管の局所の病変を特徴とする疾患である。

 1999 年4月から施行された感染症法では、腸チフス・パラチフス
は2類感染症に指定され、患者、疑似症患者および無症状病原体保
有者(保菌者)を診断した医師は、直ちに保健所長を通じて都道府
県知事に届け出るように決められている。

 腸チフス・パラチフス患者、疑似症患者は第2種感染症指定医療
機関への入院勧告、または入院措置の対象となる。しかし、無症状
病原体保有者(保菌者)は入院勧告・入院措置の対象にはならず、
外来通院治療を選択することができる。入院勧告・入院措置による
入院は72 時間までで、それ以後の入院については、保健所に設置
された感染症の審査に関する協議会で入院の必要性を検討し、10日
以内の期間を定めて、入院の期間を延長することができる。その後
は、延長された入院の期間の経過後、協議会で入院の必要性が再検
討される。

 わが国の法律上の起因菌はそれぞれ腸チフスはSalmonella Typhi,
パラチフスはSalmonella Paratyphi A である。パラチフスB菌
(Salmonella Paratyphi B)は、S. Java との鑑別が困難な点から
1985 年以降パラチフスの原因菌から除外され、サルモネラ症とし
て扱われるようになった。また、チフス菌、パラチフスA 菌以外に
もヒトにチフス症を起こすサルモネラ属菌(S. Sendai,
S. Paratyphi B, S. Paratyphi C)もあるが、これらはサルモネラ
症として扱われる。

 腸チフス・パラチフスは現在でも、日本を除く東アジア、東南ア
ジア、インド亜大陸、中東、東欧、中南米、アフリカなどに蔓延し、
流行を繰り返している。

 わが国でも昭和初期から終戦直後までは腸チフスが年間約4万人、
パラチフスが約5,000人の発生がみられていた。そして、1970年代
までには環境衛生状態の改善によって、年間約300例の発生まで減
少した。その後さらに減少し、1990 年代に入ってからは腸チフス
・パラチフスを併せて年間約100例程度で推移している。そのほと
んどは海外からの輸入事例で、海外旅行が日常化したことにより増
加傾向にある。

 腸チフス・パラチフスの集団発生としては、1993年に首都圏で50
名の腸チフス患者、1994年には近畿地方で34名のパラチフス患者、
1998年には関東地方で約20名のパラチフス患者がみられている。

http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g1/k02_05/k02_05.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 病原菌はサルモネラの一種で、症状から「チフス」と呼ばれるよ
うになっているそうです。

 腸チフス菌は従業員が海外で感染したもののようです。カレー店
ですからインドあたりなのでしょうか。以下は店からのお詫び文書
です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 この度、弊社運営店舗「ディップマハル 半蔵門店」にて、お食
事をされたお客様に腸チフスによる食中毒症状のご報告があり、多
大なご迷惑と苦痛をおかけしましたことを心より深くお詫び申し上
げます。

 健康被害に遭われましたお客様およびにご家族に対し、誠意を持
って対応させて頂きます。また、同店舗を日頃からご利用頂いてお
りますお客様および関係者の皆様にも多大な、ご迷惑とご心配をお
掛けしましたことを、重ねてお詫び申し上げます。

 現在、半蔵門店全従業員に健康調査を行ったところ、海外に帰国
していた従業員1名が腸チフス菌に感染し、発症前に調理業務に従
事し、お客様への感染を招いた事が判明いたしました。

 この事態を厳粛に受け止め、全店舗従業員に対する健康調査を行
い、再発防止に向けての対策を実施し、今後は厳粛な衛生管理と従
業員の体調管理に努めてまります。何卒、今後ともお引き立て下さ
いますよう、伏してお願い申し上げます。

http://dipmahal.com/20140910.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 次は毎度奇想天外なネタを提供している中国でのニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 浙江省温州市に住む蘇さんは今年52歳の男性だ。発酵食品の
「臭豆腐(チョウドウフ)」は大の好物。6月下旬のある日、「臭
豆腐」を売る屋台のそばを通りかかった。すると、「臭豆腐」を油
で揚げる匂いが漂ってきた。思わずごくりと唾を飲み込んだ。これ
が不幸の始まりだった。食べたその晩、蘇さんは腹痛や下痢、さら
に嘔吐で塗炭の苦しみを味わった。結局は長期入院することに。医
師は、糞便に漬けて作った「まがい物の臭豆腐」だったのだろうと
の見方を示した。人民日報系のニュースサイト、人民網が報じた。

http://news.searchina.net/id/1539973
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「臭豆腐」は猛烈な臭いが特徴ですが、あの臭いが「糞便につけ
る」ことでマネられるとは知りませんでした。

 次は同じ中国の話ですが、ちょっと深刻な話題です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 中国産タマネギから基準値を超える残量農薬が相次いで検出され、
政府が輸入業者に全ロットの検査を義務付ける「検査命令」を出し
て8日で1カ月。基準値超えが相次いで発覚し、相場が以前の2倍
近くに高騰した。外食や加工業界の間で国産に切り替える動きも出
ている。基準値超えが続く背景や、出荷期を迎えた北海道産の動向
を追った。

・他の野菜向け飛散?

 厚生労働省のサンプル調査で7月、中国産タマネギで農薬「チア
メトキサム」の基準値超えが2例発覚。これを受けて検査命令が出
て、その後の検査で8月中の基準値超えは17に上った。

 同農薬は、日本ではホウレンソウで10ppm、小松菜で5pp
m、レタスで3ppmと、多数の野菜で農薬登録され、残留基準が
設定されている。だがタマネギには登録がなく、0.01ppmの
一律基準が適用されている。

 輸入業者によると、基準値超えが多発しているのは野菜を複合的
に栽培している山東省安丘市産。タマネギ以外で常用する同農薬を
タマネギでも使ったか、他品目に散布したものがタマネギ畑に飛散
したことで検出されたとみられる。

 基準値超えが相次ぐ事態に、中国では各地区にある中国国家品質
監督検査検疫総局(CIQ)での規制を強化。8月中旬には対日輸
出量が大幅に減った。現在は基準値超えが頻発した工場(皮むき済
みの「むきたま」に処理する施設)について、営業を当面停止。そ
れ以外の工場は輸出を通常通り認める方針になっている。

 日本の外食や食品加工業界に浸透する中国産タマネギだが「中国
産が安全だとしても、国産に切り替える実需者が出ている」(輸入
業者)という。

 相場は高騰を続けている。供給の不安定化に加え、検査コストや
基準値超えした際の返品リスクを織り込んだ価格設定になっている
ためだ。輸入業者によると、7月まで1キロ45円前後だった中国
産(むきたま)の輸入原価は8月中旬以降、70円台後半で高止ま
りしている。1キロ100円台前半の国産との価格差が縮まる中、
今後も国産への切り替えを検討する業者の動きが広がる可能性があ
る。

 タマネギの国内流通量は2013年で約124万トン。うち輸入
物が約30万トンで、主力の中国産は25万トンと全流通量の2割
を占める。生食用はほぼ国産だが、外食産業や食品加工業者には中
国産「むきたま」を中心に、輸入物が浸透している。

 価格を見ると、7月時点で国産の卸値(日農平均価格=各地区大
手7卸のデータを集計)は1キロ131円。対して中国産の卸値
(東京都中央卸売市場)は70円と、価格差が大きかった。輸入業
者によると、8月の高騰で価格差は縮まる傾向だという。

 中国産が安全面で揺れ動く今、国内産地が業務需要にどう対応す
るかが問われている。

 既に、加工・業務用に特化した低コストで多収型のタマネギ産地
づくりが、主に米の裏作や畑地の輪作の一環で進む。政府も、業務
筋需要に対応した生産への助成を今年度から本格導入している。

・北海道は数量回復傾向 国産回帰なるか

 輸入タマネギの調達が不安定化する中、実需者が注視するのが北
海道産の作柄だ。日本国内の最大産地で、その年の豊凶で業務・加
工向けの数量が大きく変動するためだ。

 14年産の北海道産の出荷予想量(8月10日時点、ホクレン推
計)は61万2270トン。7月の干ばつや高温の影響で7月時点
から3万トン近く下方修正されたが、不作だった前年を23%上回
る。

 このうちホクレンの取扱量は50万9490トン。仕向け先別で
は、スーパーなどで販売する生食向けが38万トン(前年比6万7
280トン増)、加工向けが12万9490トン(3万1330ト
ン増)。

 13年は、北海道産を十分に調達できなかった外食・加工筋が一
斉に中国産にシフトしたことで、輸入量が急増した。北海道産が回
復傾向を見せたことで、今年は国産回帰が進む可能性がある。

http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=29704
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 確かに、輸入時検査の「違反事例」を見ると、「中国産生鮮タマ
ネギ」の違反事例がたくさんあります。

http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/yunyu_kanshi/ihan/index.html

 ポジティブリスト制の欠点として、使用実績がない、または許可
されていない作物での基準値が厳しすぎることがあります。その結
果このようなことが起こるのですが、この程度は何とか救済できな
いものかと思います。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

------------------------------------------------------------

今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「廃油ラード事件」
------------------------------------------------------------

 前回紹介した台湾での「廃油ラード事件」ですが、ちょうど中秋
節のシーズン中だったこともあり、騒ぎが大きくなっています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 台湾で4日、使い古された食用油や革製品の製造過で出た油、排
水から分離した油を原料に使っていた、いわゆる「下水油」の問題
が発覚。消費者や食品産業界に大きな衝撃が走った。8日の中秋節
(旧暦8月15日)を迎え、販売ピーク期だった月餅も、問題ある
油を使っていた可能性があるとして、回収と廃棄が相次いだ。

 「下水油」が混入した可能性のある食品を製造・販売していた業
者は台湾で1200社以上、香港・マカオ地区でも200社以上と
みられている。

 台湾警察は4日、使い古された食用油やレストランの排水から分
離した油を精製し、「問題ない食用油」として販売していたとして、
6人からなるグループを摘発した。グループは高雄市に本社を置く
食用油大手の強冠企業に、違法に作った「下水油」を売っていたこ
とが分かった。

 強冠企業はラードとして販売している「全統香猪油」の原料の一
部に同グループから買った「下水油」を使用していた。「全統香猪
油」は月餅などの菓子類やインスタント食品、調味料の製造や外食
産業などで使われていた。問題ある「全統香猪油」これまでに78
2トンが製造され、すでに400トン程度が消費された可能性があ
るという。

 事件発覚が9月4日だったことも、騒ぎを大きくした。9月8日
は旧暦8月15日の中秋節で、中華圏では家族そろって月餅を食べ
る習慣がある。月餅など中華菓子には原料として、ラードなどかな
りの大量の脂肪が使われることが多い。

 通常ならば中秋節の前の1週間程度は月餅商戦の終盤のはずだっ
た。しかし今年は、まず月餅を求める人がまばらになり、次いで、
返品を求める購入者がスーパーや専門店に押し寄せたという。

 影響は香港にも波及した。食品大手の美心集団は強冠企業から購
入したラードを使用した菓子類すべてを回収。美心集団は「(回収
した製品で)使用していたラードは、台湾当局の検査で合格と測定
された」、「強冠企業も(美心集団に)出荷していたラードは『下
水油』を含まず、(仮に問題が発生した場合には)一切の法律上の
責任をとる」と表明。

 しかし、「安全を出発点」とする見地から、「(強冠企業製から
購入したラードについて)改めて、独立した検査機構で成分を分析
する」、「強冠企業から購入したラードは返品する」、「使用する
ラードはオランダ製のものに切り替えた」などと発表した。

 香港では、コンビニエンスストアやカフェの大手チェーンでも、
強冠企業が製造したラードを含む食品が売られていたとされる。

 「下水油」の問題で、台湾では影響が食品加工、飲食業など計1
209社に及んだとされる。香港・マカオでも200社以上が影響
を受けたとみられている。

 大陸では政府・国家質量監督験検検疫総局(品質監督検査検疫総
局)が6日、下水油が混入していたとされる強冠企業の「全統香猪
油」は大陸には輸入されていなかったと発表。「消費者はさまざま
なチャンネルを通じて、問題あるラードを使った食品を食べないよ
うに気を付けていただきたい」として、問題あるラードを使ってい
た可能性がある食品関連企業のリスト約300社分を発表した。

 台湾では2013年、タピオカや小麦粉などに、接着剤の材料と
なる「無水マレイン酸」が混入される事件が発生した。食感はます
が、長期間摂取すると腎臓に障害を起こす可能性があるとして「毒
澱粉(でんぷん)」事件として多くの人に衝撃を与えた。

http://news.searchina.net/id/1542939
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この商品は輸出もされていたようですが、幸い日本には来ていな
いとのことです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

台湾の違法ラード使用食品、12カ国・地域に輸出
2014/9/11 22:36

 台湾の食品薬物管理署は11日、廃油を原料にした台湾産の違法な
食用ラードを使った食品が米国や中国大陸など12カ国・地域に輸出
されたと発表した。日本は含まれていない。該当する国・地域の政
府には通知済みという。

 輸出先はフランス、アルゼンチン、ブラジル、チリ、香港、ニュ
ージーランド、シンガポール、南アフリカ、ベトナム、オーストラ
リアを含む。問題が発覚した9月初め以降で健康被害は確認されて
いないが、廃油は人体に有害な重金属や発がん性物質を含んでいる。

 ラードは食用油メーカーの強冠企業(高雄市)が台湾の零細業者
から調達した廃油で製造した。これを食品大手・頂新国際集団傘下
の味全食品工業など4社が14種類の商品に使って輸出した。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM11H2V_R10C14A9FF1000/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 中国では「地溝油」と言って下水などから油を回収することが多
いのですが、この事件では飲食店などで発生する廃油を回収して使
っていたようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■屏東の違法工場が元凶

 ラードを生産したのは高雄市大寮区の食用油メーカー、強冠企業
で、三井物産が9%出資している。今年2月以降、屏東県竹田郷の
違法食用油工場から食品廃油計242トンを調達、ラードを生産する
際に約25%混入させて、計782トンの「廃油ラード」を作っていた。

 今回の事件が発覚したのは今年4月、違法食用油工場から悪臭が
するとの通報がきっかけだった。南部犯罪摘発センターで捜査した
結果、経営者の郭烈成容疑者(32)が、飲食店の調理廃油を調達し
て、火にかけ雑物を取り除いて「精製」、ポリタンク詰めにして強
冠企業や豚の飼料生産会社に供給していることを突き止めた。当局
は郭容疑者のほか、強冠企業副総経理の戴啓川容疑者(57)ら関係
者6人を食品安全衛生管理法違反、詐欺の疑いで送検した。

 郭容疑者は食品廃油を1キログラム当たり12〜20台湾元(約42〜
70円)で回収業者から購入し、「精製」した上で強冠企業などに同
20〜23元で販売、約400万元の不法利益を上げたとみられる。郭容
疑者の工場は極めて不潔で、食品廃油は時間がたって表面に膜が張
ったり、固まったりしていたが、こうしたものを「精製」していた。
医療関係者や栄養学の専門家によると、食品廃油にはコウジカビや
重金属、発がん性物質のベンゾピレン、不飽和脂肪酸など人体に有
害な物質が数多く含まれており、昨年の食用油の成分不当表示事件
の際に問題となった綿実油や着色剤の銅クロロフィルよりも危険度
が高いという。

■検査不十分か

 蘋果日報は、味全は強冠企業の問題製品を価格が安いため調達、
その際、十分な検査を行っていなかった疑いがあるとの食用油業界
の関係者の話を紹介したが、これは他の企業についても言えそうだ。

 味全は廃油ラードを使用した肉そぼろ缶詰3製品で食の安全性を
認証する「GMP認証」を取り消される見通しの他、衛福部食薬署
は昨年に続いて食品安全事件を起こしており悪質だとして、刑事事
件として立件することを提案する方針だ。

http://www.ys-consulting.com.tw/news/52559.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ところが違法な原料の調達先は台湾国内だけではなく、香港から
も来ていたようです。どうも安く買えるなら何でもよかったような
感じです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

台湾の廃油ラード、香港からも原料

 台湾の食品薬物管理署は12日、台湾の廃油を原料にした食用ラー
ドの流通問題で、ラードの製造元の強冠企業(高雄市)が香港から
も違法な原料を輸入し、24種類のラードを製造していたと発表した。
問題のラードは台湾の71業者、香港・マカオの7業者が購入したと
いう。

 強冠には日本の月島食品工業が約26%、三井物産グループが約10
%を出資しているが、両社とも強冠の製品は仕入れていないという。

 強冠が香港から調達していたのは廃油などから作る飼料用油で、
食用に使うと違法になる。香港当局の調べでは、香港の貿易会社が
食用と偽造して合計87トンを強冠に出荷していた。強冠は11日の記
者会見で「我々も被害者だ」などと主張したが、複数のルートから
違法原料を調達していたことなどを受けて批判が高まっている。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM12H1T_S4A910C1FF2000/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 よく「リサイクル」と言われますが、食べるものに関しては「リ
サイクル」は危険です。食の安全を考えるなら、生産から消費まで
は一方通行であるべきことは言うまでもありません。

 騒ぎが拡大した結果、製造業者が逮捕される事態になっています。
この会社は日本からの資本も入っているようですが、商品の輸入は
していなかったのは幸いでした。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

台湾の廃油ラード、製造元トップを拘束
2014/9/13 20:38

 台湾の検察当局は13日、廃油を使った違法な食用ラードが流通し
た問題で、ラードの製造元である強冠企業(高雄市)の葉文祥董事
長(会長)を詐欺や食品安全衛生管理法違反の疑いで拘束した。同
社には日本の月島食品工業が約26%、三井物産グループが約10%を
出資している。強冠の製品を仕入れてはいないという。

 一方、台湾の電機大手、東元電機グループが運営する台湾のモス
バーガーは13日、問題のラードを使用した可能性があるとして一部
商品の返金に応じると発表した。台湾では多くの食品に強冠が出荷
したラードが使用され、波紋が広がっている。

http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM13H0X_T10C14A9FF8000/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 前回も書きましたが、このままでは台湾も中国と同じようなもの
です。何とか改善していってほしいものです。

 ただし、製品から特に有害物質が検出されたということでもない
ので、健康被害は起きないでしょうし、ちょっと騒ぎすぎかな、と
いう気はします。(記事には有害そうなことを書いていますが、憶
測または煽りです。)

 以下は例によってちょっと気の毒な、ちょっと笑ってしまう、記
者会見の様子です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

台湾廃油企業董事長、ひざまずいて謝罪、自社製食用油を飲んで高
品質立証

 台湾「中央社」によると、廃油騒動を起こした台湾強冠企業公司
の葉文祥董事長は11日、記者会見を開き2度ひざまずいて謝罪し
た。

 葉文祥董事長は「私も被害者で、川下を巻き添えにして、胸をえ
ぐられるような思いがした」と、嗚咽を漏らしながら主張している。

 台湾衛生福利部は9月8日午後、強冠公司が生産、受託生産して
いた粗悪ラードは235社に供給され、1012社に出回り、12
47社の208種の製品に使われていたと発表した。

 台湾・聯合新聞網によると、11日の記者会見の冒頭から葉文祥
董事長は、嗚咽を漏らしながら45秒間ひざまずいて、「死んだほ
うがましだ」、「胸をえぐられるような思いがした」と叫んだ。

 ラード製造企業は場所が汚いから社会の最下層にあるが、強冠の
食用油は検収基準を設定され、当局の検査に合格した。「どうして
こうした状況が起こったかわからない」と語った。

 葉文祥董事長は強冠公司の仕入れプロセスを詳しく説明し、香港
のサプライヤーに廃油を食用油と偽装されたと弁解した。

 説明後、葉文祥董事長は重ねてひざまずいて、自社製の食用油を
飲んで、高品質を立証した。

http://www.xinhuaxia.jp/social/46521
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 最後の部分の写真も掲載されていて、何だかおかしいです。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 今年の「中秋の名月」(旧暦8月15夜)は9月8日でした。い
つもの年では9月の後半になることが多いのですが、今年はずいぶ
ん早かったのです。

 中国(台湾でも)では中秋節に月餅を食べる習慣があり、贈答品
としても大量に販売されます。今回の「廃油ラード」がその月餅に
も使われていたので、騒ぎが拡大しています。

 中秋節向けに「月餅のようなもの」を探している中国人に聞いた
ところ、「丸ければ何でもよい」そうです。今年あたりから、そう
いう「丸いお菓子」もいろいろと試されていて、月餅も変化してい
きそうではあります。

------------------------------------------------------------
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
-775号----------------- e-mail why@kenji.ne.jp -------------
--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
「宮沢賢治の童話と詩 森羅情報サービス」
http://why.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
 購読者数3790名です。ご購読ありがとうございます。
------------------------------------------------------------
私あてのメールのあて先は、
why@kenji.ne.jp
私のホームページ(「[\]安心!?食べ物情報」)は
http://food.kenji.ne.jp/ です。
バックナンバーもすべて、このページで読めます。
【まぐまぐ】
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )
マガジンIDは21668です。
このメールマガジンの登録や解除は
http://food.kenji.ne.jp/food2.html へ。
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/