安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>767号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------767号--2014.07.20------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「メジマグロの話」

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ブログ毎日?更新中

http://why0531.sblo.jp/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 前回に引き続き、「機能性表示」の話題です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 事の始まりは平成25年6月5日、内外情勢調査会における安倍総理
の「経済の成長戦略 第3弾スピーチ」まで遡ります。ここで安倍首
相の口から「健康食品の機能性表示を解禁致します」という発言が
されました。

 背景には、健康食品の国内市場だけでなく国際市場の拡大への狙
いがあります。そして6月14日閣議決定された後、機能性食品表示
に関する規制緩和に向けての検討会が重ねられ現在に至っています。
同年12月20日第1回目を皮切りに、先日6月26日には第7回目までを
消化、そして次回である第8回目は7月18日に予定されています。ま
さに今、大詰めを迎えようとしているのです。

 健康食品では表現が許されていなかった“機能性表示”ができる
ようになるかもしれない…というのは大きな一歩であり、健康食品
業界の、特に大多数を占める中小のメーカーにとっては悲願といっ
ても過言ではありません。なぜならば、現時点での健康食品では、
特定の機能性を表現する事が一切認められていないからです。

 例えば、「目の健康に良い」「関節の健康を増進する」等の表現
は、医薬品的効能効果の標ぼうに当たる(薬事法への抵触)として
禁止されています。言いたいけど言えない・・・そんなジレンマを
常に抱えながら、「明るい毎日のために」「生活のふしぶしに」と
いった遠回りの表現を用いたり、何か良い言葉は無いものかと頭を
悩ませているのが現状です。でも一方で、こんな漠然とした表現は、
消費者に対しわかりにくいだけでなく、かえって誤解を生んでいる
という問題もあります。

 かといって国(消費者庁)の許可を受け、特定の保健への関与性
を表示できる特定保健用食品(通称トクホ)とするには時間も、そ
して何よりもお金がかかるのです。

発表と同時に対応が必要に

 アメリカのダイエタリーサプリメント(いわゆる栄養補助食品)
の表示制度を参考にして、諸外国よりも消費者にわかりやすい機能
表示を行うためにはどうしたら良いのか。どのレベルの科学的証明
が必要なのか、品質の確保、安全性の保証はどこまでのレベルを求
めらるのか・・・。近い将来、それらの懸案事項がまとまり発表さ
れます。

 来年の4月1日にこの新制度が解禁になるだろうと予測されていま
すので、発表がされたと同時に情報を入手し、1日も早く企業とし
ての対策を決め実行に移さなければなりません。関連企業へのフォ
ロー、顧客への説明も必要になってきます。

https://netshop.impress.co.jp/node/378
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 何だかもう決まったような書き方ですが、逆の見解もあるようで
す。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 昨年、安倍晋三首相が成長戦略の目玉として掲げた「サプリメン
トの機能性表示解禁」が、ここにきて暗礁に乗り上げている。消費
者庁が「身体の部位」への言及を認めず、しかも表示基準の上限を
「特定保健用食品(トクホ)に準じる」と主張し始めたのだ。

 機能をうたえるのは医薬品――。薬事法にこのような一文がある
以上、消費者庁の対応は一見するともっともではあるが、ここまで
わかりやすい「岩盤規制」になってしまう背景には、厚生労働省、
ひいては製薬業界からのプレッシャーがある。

 「サプリの機能性表示解禁をめぐっては、製薬会社側からかなり
強い抗議が厚労省に入っているようです。サプリが機能をうたえた
ら医薬品ではないか、というクレームはもちろんのこと、サプリ会
社が海外の論文を引っ張ってきただけでエビデンスとするというの
も、多額の費用をかけて臨床試験をしている製薬会社からすればお
もしろくない」(厚労担当記者)

(略)

 実際にすでに裏では製薬企業が、それらしい動きを見せている。
例えば、安倍首相が「表示解禁」を掲げてほどなく、厚労省の研究
所が以下のような研究結果を発表した。市販されている健康食品の
約4割に、体内で薬や毒物の成分を分解、排出する「薬物代謝酵素」
の働きを促す作用があり、医薬品の効き目を低下させる。しかも、
その中で特にハーブやウコンの成分を含んだダイエット関連商品の
薬効低下が顕著だ――。

 なぜこのタイミングで厚労省が動くのか。なぜ最近、やたらとサ
プリや健康食品へのネガキャンが繰り広げられているのか。

 「機能性表示については現在、検討会が行われているが、そこへ
照準を合わせて、消費者庁、厚労省、医療界が三位一体で露骨なネ
ガキャンを展開している。ある程度、予想はしていましたが、ここ
までとは」(サプリメーカー幹部)

 アメリカのネガキャンは規制緩和後に始まったが、日本の場合、
規制緩和すらも認めず、その芽もつぶしてしまおうということなの
だろうか。安倍首相肝いりの規制緩和も、このままでは勇ましいか
け声だけで終わってしまいかねない。

http://biz-journal.jp/2014/07/post_5391.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 健康食品業界もいろいろ大変ですね。最近、大手メーカーがいろ
いろ参入してきています。

 健康食品というのはよほど儲かるのだろうな、というのが率直な
感想ですが、それなりに「レントシーキング」しなければならない
というわけでしょう。

 さて、最近の食中毒の話題です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■O157など8週連続で増加- 岡山県が注意報発令、千葉県で集団発
生も

 O157などの腸管出血性大腸菌感染症の全国の報告数が8週連続で
増えていることが国立感染症研究所のまとめで分かった。集団発生
などの二次感染も目立ち、報告が急増した岡山県は今月9日、県内
全域に「腸管出血性大腸菌感染症注意報」を発令。調理や食事前の
手洗いといった予防策の徹底や、気になる症状がある場合は医師の
診断を受けるよう呼び掛けている。

 同研究所がまとめた6月23日から29日までの週の報告数は、前週
比16例増の154例。都道府県別のO157とO26、O111の報告数は、埼玉
が最多の24例。次いで神奈川(16例)、東京(12例)、千葉(7例)、
大阪(6例)、三重(5例)、宮城と石川(4例)などの順だった。

 型別の報告数では、O157が最も多く98例、O26が16例、O111が3例
だった。

 千葉県は6月30日、鎌ヶ谷市内の介護保険施設でO157の集団発生
が起きたと発表した。県によると、同26日に施設側から入所者8人
に血便などの下痢の症状が出ていると習志野保健所に連絡があった。
保健所の調査で14人の発症を確認し、3人の便からO157が検出され
た。

 岡山県では、県南西部二次医療圏で患者が3週連続で発生。今月
に入ってから県内で10人の報告があった。例年、発生数が増える時
期を迎えたことから、予防やまん延防止を図るために注意報を発令
したという。約5万部のチラシを配布するほか、ウェブサイトなど
で注意を呼び掛ける。

 腸管出血性大腸菌感染症は、大腸菌が産生した毒素によって出血
を伴う腸炎などを発症する。O157やO111、O26などに分類され、感
染後3−8日の潜伏期を経て腹痛や水溶性の下痢を起こす。菌の出す
ベロ毒素が腎臓の毛細血管内皮細胞を破壊するHUS(溶血性尿毒症
症候群)になった場合、急性腎不全や尿毒症を発症し、重症化や死
亡事例も報告されている。

http://news.cabrain.net/article/newsId/43247.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 まだしばらくは「腸管出血性大腸菌感染症」の拡大は続きそうで
す。確認されている件数以外に、実際にはもっと広がっているので
はないか?という気もします。継続した警戒が必要であり、そのた
めには「肉の生食」などとんでもない!というキャンペーンも必要
です。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「メジマグロの話」
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 昨年の話ですが、こんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 「メジを食べるのはやめましょう」――。水産庁の宮原正典次長
が、クロマグロ(本マグロ)の子どもで、本マグロの刺身として店
頭に並ぶメジマグロを食べるのを控えるよう、呼びかけた。全国の
漁業関係者ら約340人を集めた、2013年8月22日の太平洋クロマグロ
の資源管理に関する会議で訴えた。

 水産庁は、資源量を回復させるため、クロマグロの漁獲規制を強
めているが、クロマグロとして水揚げされるうちの98.8%は、卵
を産むようになる前の3歳以下のメジマグロなどが占めているという。

 クロマグロの数が過去最低水準に落ち込んでいるうえ、子ども
(メジマグロ)の数もここ3年は減っている。そのため、「今後と
もマグロを食べていくには、今は我慢しなければいけない」と訴え
た。

 また同日、水産庁は太平洋クロマグロの国際的な資源回復計画を
日本主導で策定し、2015年から実行に移す方針を明らかにした。

http://www.j-cast.com/2013/08/23182072.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 マグロの漁獲規制の話なんですが、その前にマグロについての情
報を紹介しておきます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■学名 Thunus thynnus (Linnaeus)

■外国名 英名/Aibacore,Bluefin tuna

■漢字・由来 漢字/黒鮪、黒真黒

■由来・語源/背が黒いから「真黒」、肉が赤黒いから、目が黒い
から。そのマグロのまた黒いものだから。

■地方名・市場名

 市場ではホンマグロ(本まぐろ)、ホンマ(本ま)と呼ばれるこ
とが多い。

 他にはイモシビ、ウシシビ、ウメゾメ、ウラマワリガツオ、オオ
シビ、オオタロ、オオマグロ、カタマ、カンバ、クロ、クロシビ、
ゴトウ、ゴトウシビ、ゴンタ、ゴンダ、サンダ、シビ、シビツ、シ
ビツユ、セナガ、デンボ、デンボク、トウツケ、トヨマ、ニンダ、
ハツ、ホンシビ、マゴロ、ムツ、ヤツ、ヨカゴ、ヨツ、ヨツワリ。

 小さいものをカキノタネ、コシビ、コチウ、コビン、コメジ、シ
ビコ、シンマエ、マメジ、メジ、メジカ、メジカッコ、メジマグロ、
ヨコ、ヨコワ。

■形態

 体長3メートル、400キロ前後になる。前後になる。紡錘形。胸
鰭(むなびれ)が短い。第二背鰭、尻鰭も短い。

■生息域

 海水魚。日本近海。太平洋北部、大西洋暖海域。全世界の温帯域。

■生態

 産卵は夏。沖縄、西南諸島、台湾東方で5月〜7月。日本海でも7
月〜8月に山陰、秋田沖などで小規模な産卵が行われる。

 1歳、2歳では日本近海を回遊するとともに、一部はアメリカ海
域まで移動する。

 1歳で56センチ、体重4キロ、3歳で108センチ、26キロ、10歳で
191センチ、130キロになる。寿命は20年以上。

 肉食魚でイワシ類、カツオやイカ類などをエサとする。

■一般的評価

 50キロ以上、生のものはまず買えないもの。

 30キロ以下のものは本マグロという概念はなく、比較的手頃。

 小売店の本マグロはこの小型、もしくは冷凍である可能性が高い。

■水産基本情報

 市場での評価/国産ものの漁獲には若魚なども含まれるが、年間
をとおして入荷してくる。冷凍、生での入荷があり、冷凍といえど
も高い。生は非常に高く、キロあたり1万円以上することも普通。

 若魚(めじまぐろ)も年間を通して入荷してくるが、こちらは手
頃な値段である。

■漁法

 延縄(釣り)、巻き網

■主な産地

 長崎県、島根県、青森県、北海道、静岡県

■統計から

 クロマグロは国内で1万5000トンあまりを漁獲、輸入と合わせて
4万トン。輸入ものの方が多い。クロマグロのマグロ全体の比率は
8パーセントほどだが、ここには幼魚、若魚が含まれており、一般
に本マグロといわれるサイズを意味するものではない。

■養殖

 近畿大学で完全養殖(採卵して稚魚を確保、出荷まで育てる)が
成功してますます養殖ものが増えていきそう。大西洋岸、地中海、
東南アジア、沖縄、西南諸島など、海外国内など産地は増えるばか
り。

http://www.zukan-bouz.com/saba/maguro/maguro.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 近海の定置網で獲る「メジマグロ」はかなり昔からありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

新潟でマグロ? マグロは北日本の太平洋側ではないの?

 広い海を回遊しているマグロが、新潟・佐渡沖を通過する季節が
あります。

 6月〜8月に新潟佐渡沖では、定置網でクロマグロの水揚げがあり
ます。今日仕入れた小型のクロマグロを、新潟ではメジマグロと呼
び、高級寿司ネタとして、知る人ぞ知る旬の味覚として人気があり
ます。

 遠洋漁業の冷凍マグロではなく、近海モノのクロマグロは、台湾
や沖縄のように暖かい海で産卵して、日本海側の対馬海流や、太平
洋側の黒潮にのって新潟沿岸を通り北海道へ北上します。

 秋から冬には、青森や北海道で一番脂ののったクロマグロになり
ます。

 これが、“青森県大間のクロマグロ”です。

 大間のくろマグロになる前に、佐渡島周辺を通過する小型のマグ
ロ “メジマグロ”は、定置網漁に掛かります。

 このメジマグロが、脂のたっぷりのったマグロよりも、上品な甘
みのあるおいしいマグロとして年配の方々に人気があります。

http://kadoyasan.com/ryouri11maguro.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 マグロの子供というか、小さいものは私の地方では「ヨコワ」と
いう名称で昔から売っていました。「ブリ」に対する「ハマチ」の
ような感覚です。ヨコワもだいたい刺身で食べるようです。

 そのヨコワを養殖してマグロに育てるという事業もあるようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 愛媛県愛南町久良地区で養殖されるクロマグロの幼魚「ヨコワ」
を確保する引き縄漁が豊後水道で始まるのを前に久良漁協周辺で2
日、大漁祈願祭があった。

 地区沖ではキョクヨーマリン愛媛(同町久良)がマグロを養殖、
秀長水産(宇和島市)が中間育成を行っており、毎年この時期に地
区の漁業者が久良ヨコワ採捕船団を組み出漁。釣り上げたヨコワは
すべて両社が買い取っている。

 祈願祭には漁業者や漁協関係者ら24人が出席。近くの神社と漁協
前の岸壁で神事を行った後、大漁旗を掲げた漁船11隻が港内を反時
計回りに3周して、豊漁と安全操業を祈った。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140703-09296201-ehime-l38
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ニッスイが本マグロの養殖事業に着手したのは2006年に中谷水産
に資本参加してからです。その資本参加により、中谷水産の生産規
模は拡大へと進みます。甑島のいけすを大幅増設するなど設備の充
実を図り、年間生産量は2007年度の300tから2008年度には700t、20
09年度には1,200〜1,300tに引き上げられていく方向です。

 生産規模拡大のためには、種魚の安定確保も重要です。ニッスイ
では2007年夏から親魚を養成し、産卵された受精卵を用いて種苗生
産のための試験を実施していますが、実用化はまだ先のことです。
そこでグループ企業の共和水産がまき網船で獲ったヨコワに目をつ
けました。ヨコワとは3〜4kgに成長したマグロ。共和水産は日本海
でまき網船でさまざまな魚を漁獲しており、ヨコワも市場に揚げて
販売しています。それを生きたまま買い付けて大きくすれば、いろ
いろな工程を経るものの、資源の有効利用になり、付加価値のアッ
プにもつながります。

http://www.nissui.co.jp/frontier/20/02.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 二つの記事を並べましたが、前者は「引き縄漁」、後者は「巻き
網漁」です。網で獲った魚を生きた状態で水揚げするのは難しいよ
うに思いますが、どうしているのでしょうか。

 さて、問題は「巻き網漁」の方で、韓国での乱獲を批判するこん
な記事がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 日本人が深く愛する寿司ネタの王道中の王道・マグロ。中でも、
時に1キロ当たり1万円を超える高値で取引きされ、"海の宝石"と
呼ばれるのがクロマグロだ。

 このクロマグロをめぐり、ある国際紛争が勃発している。その当
事者は他ならぬ、わが日本と韓国だ。

 「実は、日本で今後もクロマグロが食べられるかどうかは、最大
の魚場である太平洋で韓国が"無法"を止めるかどうかにかかってい
ると言ってもいい。現在、水面下で熾烈な"クロマグロ戦争"が起き
ているんです」(全国紙経済部記者)

 事態が明るみに出たのは6月26日。NHKが〈クロマグロ漁獲
量の国際合意韓国に遵守要請〉というニュースを報じたのだ。

 「日本の水産庁が韓国に対し、国際的に合意した漁獲量を守って
くれと要請したんです。他国へのそうした要請は異例です」(前同)

 その背景には、太平洋マグロ資源の保護と利用のための国際組織
『中西部太平洋まぐろ類委員会』(WCPFC)の決定があった。
同委員会内の日本、韓国、中国、台湾、米国など9か国で構成され
る北小委員会で、14年からメジマグロの年間漁獲高上限を02〜
04年の平均から各国15%削減する、という合意が昨年12月に
なされたのだ。

 ちなみに、メジマグロとは、クロマグロの3歳以下の未成魚のこ
とだ。

 「韓国の場合、漁獲高上限は年間1220トンになりますが、し
ぶしぶ批准した形です。ところが韓国は合意にもかかわらず、今年
に入って、すでに漁獲高上限の半分以上のメジマグロを獲っている。
マグロ漁は今月にかけてピークを迎えることから、上限を超える恐
れもあると、日本側が警告を発したわけです」(同)

 水産庁の担当者は本誌の取材に対し、
「今回韓国に赴いたのは、上限をしっかり守ってください、と伝え
るため。日本側も月々の消費・輸入データを、しっかりお見せしま
す、という話し合いです」と回答した。

 価格の面で、メジマグロは1キロ当たり500円程度で、成魚の
クロマグロとは20倍もの差がある。

 「消費者が購入する際、メジマグロと表示されているケースはま
ずない。味も値段ほど違いがあるわけではありませんから、一般の
お客さんにはまずわかりません」(卸業者)

 クロマグロの親魚は300キロにもなるが、3歳未満のメジマグ
ロは20キロ未満。

 クロマグロの寿命は20〜30年で、産卵可能な年齢は3歳、体
重30キロを超えてからと言われているが、その時点では産卵する
個体は2割程度にすぎない。

 完全に産卵できるようになるのは5歳、体重も90キロを超えて
からだ。

 マグロの子どもであるメジマグロを獲りすぎれば、親魚=卵を産
むマグロが減る。当然、マグロの量も激減することになる。

 水産庁によれば、10年の太平洋クロマグロ(親魚)の資源量は
約2・6万トンと推測され、15年前の実に3分の1以下と、過去
最悪の水準に減少しているという。

 「実は、WCPFC北小委員会は、10年にはすでに漁獲高を規
制しようとしています。ところが、9か国全会一致が原則のところ、
韓国だけが強固に反対した。韓国の太平洋におけるマグロの漁獲量
は日本に次ぐ2位で、その分、責任も重大なんですが、韓国が獲っ
たクロマグロの9割以上を日本が消費している事実から"日本人が
食べすぎるからマグロが減るんだ!""そのために、韓国が割を食う
のは納得できない!"と、規制を受け入れなかったんです」(全国
紙農水省担当記者)

 先に述べたとおり、昨年12月にようやく15%削減を受け入れ
た韓国だが、今後の雲行きは怪しい。

 マグロ資源を守るには15%削減では焼け石に水として、日本は
15年から02〜04年の平均漁獲高から50%を削減するようW
CPFCにすでに提案している。

 「ところが、この提案にも韓国だけが反対したんです。それでも
委員会側は15年からの50%削減実施に向け、今年9月までには
決着をつけたい意向です。逆の言い方をすれば、そうしなければな
らないほどクロマグロは危機的状況にあるんです」(水産ジャーナ
リスト・梅崎義人氏)

 最大の消費国である日本が、マグロ資源保護のために漁獲高削減
を申し入れているにもかかわらず、拒否する韓国。その裏には、近
年、韓国のクロマグロの漁獲高が急増している事実がある。

 11年は約700トンだったが、12年以降、約2000トンと、
数字がハネ上がっているのだ。

 「12年以降、WCPFCの他の加盟国は自主的にクロマグロの
漁獲を削減してきました。ところが、韓国だけは逆に巻き網による
クロマグロ漁を積極的に導入し、漁獲高を伸ばしてきたんです」
(前出・農水省担当記者)

 巻き網とは、漁船団で大きな網を円を描いて引き、魚を包囲して
引き揚げる漁法。定期網、はえ縄、一本釣りといった他の漁法に比
べ効率がいいとされるが、太平洋でのマグロ漁では、さまざまな海
洋条件などから困難だった。

 しかし、回遊魚が浮遊物に寄りつく習性を利用した人工浮魚礁
(うきぎょしょう)(FAD)を使用することで、近年では、マグ
ロ漁でも巻き網漁が可能になったのだ。

 「巻き網は全体をさらうので過剰漁獲に陥りやすい。むろんメジ
マグロと親魚の区別は不可能だし、FADにはイルカやサメ、海亀
なども寄ってきて、一緒に引き揚げられてしまう。自然保護の観点
からも、韓国以外はFADの使用は自粛する傾向にあります」(前
同)

"反日暴動"発生の可能性も

 漁獲目的ではない動物をも陥れる"死の罠"として世界的に非難さ
れるFADだが、近年、他国に遅れてこの漁法を導入した韓国側は
「せっかく資本投下したのに止められない」という姿勢だという。

 「遠洋漁業でも、韓国の漁民は、最近も操業許可証の偽造、汚物
投棄で西アフリカのリベリアやシエラレオネの当局に摘発されるな
ど、政府が指導しても、自分の目先の利益だけ考えてしまう。倫理
観が欠如しているのでは、と思わざるを得ません」(漁業関係者)

 目先の利益を追うと、すべてを失いかねないところまで、現在の
太平洋マグロは追い込まれている。

 「実は、現在水揚げされているクロマグロは、数%を除いて全部
メジマグロなんです。水産庁による調査で、01年から10年まで
の太平洋クロマグロの年齢別漁獲高のうち0歳魚が67・1%、1
歳魚が25・5%、2歳魚が5%というデータがあり、4歳以上の
成魚は、実に1・2%に過ぎない。結論をいえば、とっくにクロマ
グロを捕獲していい状況にはないということです」(専門紙記者)

 絶滅さえ目前に迫っているクロマグロ。その打開策はないのか?

 クロマグロの養殖に成功している近畿大学によると、
「うちではすでに02年、世界で初めて完全養殖に成功しています。
しかし、卵はかなりの割合で孵化(ふか)するものの、1年以上育
つのは孵化したうちの1%程度で、もっと技術的に高める余地があ
ります。一方、大量生産のためには、より広い養殖漁場が必要とな
りますが、漁協の協力は不可欠で、国への許可申請も5年に一度し
かなく、そう簡単にはいかないんです」(近畿大学水産研究所)

 養殖も即効性がないとなれば、マグロが今後も食卓に上がるため
には、メジマグロの漁獲高5割削減を実現するほかないが……。

 「水産庁は韓国への国際合意遵守要請と合わせ、日本の輸入業者
や卸業者に対しても、韓国からの輸入を抑制するように協力を求め
ています。ところが韓国側は、これに"内政干渉だ!"と猛反発。日
本が輸入抑制を強行すれば、漁民を中心に反日暴動が起こる可能性
もあります」(前出・専門紙記者)

 大事の前の道理を示されてなお、日本憎しを貫く無法・韓国。太
平洋でクロマグロが泣いている……。

http://news.nicovideo.jp/watch/nw1151086?news_ref=top_latest_pol
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 なかなか面白すぎる記事でして、内容の信憑性は定かではありま
せんが、このところの韓国の行状を見ていると、こんなことも実際
あるのかもしれません。

 韓国からのマグロ(水産物全般でも)輸入を禁止してしまえば話
は簡単なのですが、何故か韓国には優しい日本政府はそこまでやら
ないでしょうね。

 マグロに関しては日本が世界消費量の8割を占めているのだそう
です。したがって日本が全面的にマグロの輸入をやめれば、マグロ
資源保護の問題は一気に解決します。そういうことってできないの
でしょうかね。

 輸入をやめて食べるな、と言っているわけではなく、それくらい
しないと持続してマグロが食べられなくなる、と思うのです。

 国際会議も行われていて、来年からは本格的な漁業規制も始まる
そうですが、水産庁が実効性のある規制をできるかどうかは大いに
疑問があります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■資源枯渇の危機にある太平洋クロマグロ

 2014年7月14日より18日まで、ペルーのリマで、21の国とEUヨー
ロッパ連合が加盟するIATTC(全米熱帯まぐろ類委員会)の第87回
年次会合が開催されています。

 注目されるのは、世界全体の生産量の80%以上を日本が消費して
いる、太平洋クロマグロ(本まぐろ)の管理措置について。

 その資源量は、漁業が始まる以前の推定初期親魚量に対し、96%
も減少したとみられており、保全のための漁業管理の早急な強化が
求められています。

 こうした状況の中、IATTCは2013年に、各国による太平洋クロマ
グロの2014年の商業的漁獲量を、「5000トン以内」にすることに合
意。

 しかし、国際的な科学委員会であるISC(International Scienti
fic Committee:資源評価機関)は、それでも対応が不十分である
として、今回のIATTCの会議開催にあたり、資源回復のため、これ
までの合意のほぼ半分にあたる「2,750トン」という漁獲枠に各国
が合意すべきことを勧告しています。

 これは、太平洋東部を管轄するこのIATTCだけでなく、2014年12
月に会議が開かれる、中西部を管轄するWCPFC(中西部太平洋まぐ
ろ類委員会)の会合でも、同じく指摘されており、9月の北小委員
会で中心的な議題となります。太平洋クロマグロの漁業管理の取
り組む、2つの国際機関の協働が強く求められています。

http://www.huffingtonpost.jp/wwf-japan/iattc96_b_5586446.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 困った国は韓国だけではなくて、当然中国もこの中に入ってきて
います。以下の記事を読めば、マグロがなくなる日も決して遠くな
いと思えます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

ニ ュ ー ス レ タ ーNo.37
2009年9月

−中西部太平洋−
10年間で大型巻網漁船が50隻増、漁獲量50万 ! も増加
水産庁がマグロ国際会議で報告

 今年6月末にスペインで開かれたマグロ類地域漁業管理機関合同
会議で、日本は、中西部太平洋における大型まき網漁船の急増ぶり
を報告、参加各国に衝撃を与えた。

 たとえば、台湾の巻網許可船が32隻と変わらない中で、バヌア
ツやマーシャルなど島嶼国を船籍とした台湾・華僑資本の大型巻網
漁船は20隻増加した。華僑資本はさらに隻数を増やすためにアメ
リカが持っていた南太平洋で操業できる隻数枠を活用。現在、台湾
・華僑資本のアメリカ籍船は18隻。結局、1999年以降の10
年間で華僑資本の大型巻網漁船は39隻も増隻したことになる。

 いずれの船も総トン数1200〜2200トンという大型船で、
1隻あたり年間7千トンから1万トンの漁獲ができるという漁船。
39隻のうち、最近2年間に絞っても13隻建造されており、その
増加スピードはさらに加速しているのが実体となっている。

(ちなみに、大型延縄漁船1隻の漁獲量は、年間約300−400
トン程度)

 さらに、2000年まで巻網船を持っていなかった中国が、その
後、台湾などの古い船を輸入して中国籍として巻網操業を開始して
おり、その中国船団を加えると、この10年間で太平洋に50隻の
大船団ができたことになる。50隻ということは1隻の漁獲量から
換算して年間40〜50万トンを漁獲する船団ができたということ
だ。

 この勢いはこれで止まらない。今後は、これまで中古船を使って
いた中国も新しい船を建造する可能性がある。これら全てを合わせ
ると今後3年間のうちに35隻の新しい巻網漁船が参入することに
なると言われている。世界的なカツオ缶詰需要の増大を見込んだ台
湾・華僑系資本の巻網勢力拡大の勢いは止まりそうにない。

http://www.oprt.or.jp/pdf/newsletter_37.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 アジア以外では、国際的な漁業規制が効力を発揮して、資源が回
復しているそうですが、東アジアは文化果てる所だという気がして
きます。

 内紛のとばっちりで旅客機を撃墜してしまう人たちに言われたく
ないですが、こういう話になると我々の方が遅れているのだと改め
て思います。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 本格的な夏空がもうそこまで来ているようですが、土曜日には激
しい雷が鳴っていました。夜には晴れてきて、遠くで花火の音が聞
こえます。学校はもう夏休みなんですね。

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