安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>764号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------764号--2014.06.29------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「Q&A」「アメリカの話」

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ブログ毎日?更新中

http://why0531.sblo.jp/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 前回の記事について、こんなメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 毎週のメールマガジン、種々考えさせられながら拝読させていた
だいております。感謝いたします。

 さて、ご承知のように福島県では、原発事故による放射能の風評
被害が様々な面でひどい状況です。

 漁業に関すれば、沿岸漁業は操業自粛が行われており、一部で試
験操業が開始されたものの、本格操業は何時になるか分かりません。

 メールマガジンの今週の情報として、乱獲による漁獲量の話題が
取り上げられていましたが、数ヶ月前に県内の地方紙で「操業自粛
の休業効果で魚影が濃くなる」旨の記事を見たような記憶がありも
したことから、福島県水産試験場のホームページを見てみたら、そ
のような趣旨の研究報告がありました。情報としてお知らせします。

https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/38604.pdf

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 魚をたくさん獲れば資源量が減り、獲らなければ増える、という
当たり前のことがおこるわけですね。

 たくさん獲っても減らないように思っている人が多いのが不思議

なところです。

 関連して、こんなニュースもありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 資源保護の動きが強まっている太平洋クロマグロについて、ほと
んどを日本に輸出している韓国の漁獲量が国際的な合意の上限を超
えるおそれがあるとして、水産庁は韓国の当局に対し合意を確実に
守るよう異例の要請を行いました。

 太平洋クロマグロは過去最低の水準の近くまで資源量が少なくな
ったため、親になる前の漁獲量を、ことしは少なくとも2002年
から3年間の平均より15%削減することが去年の国際会議で決ま
っています。

 水産庁によりますと、漁獲量のおよそ90%を日本に輸出してい
る韓国からのクロマグロの輸入量が国際的な合意で韓国に認められ
た上限の半分以上まで達したということです。

 クロマグロの漁は来月にかけてピークを迎え、今後さらに増加す
ると上限を超えるおそれがあるとして、水産庁は今月、韓国の海洋
水産省に担当官を派遣し、国際的な合意を確実に守るよう異例の要
請を行いました。

 あわせて日本の輸入業者や卸売業者などにも、韓国からの輸入を
抑制するよう協力を求めました。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140626/k10015510381000.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 韓国の漁船が日本の近海で獲って、日本に売っているわけです。
こういう場合、買う方もどうかしていると思います。

 全く買うなとはいいませんが、絶滅危惧種の件もあり、一刻も早
く割当制にすべきでしょう。もちろん、国内漁業には漁獲量を割り
当て、外国に関しても漁獲量規制を要求し、その上で輸入数量を規
制することになります。

 漁獲量規制をちゃんとやっていなければ、輸入数量をゼロにする
くらいのことはしてもよいはずです。

 次は給食関連のニュースです。最近、給食に関するニュースがネ
ット上でとても多いのが気になっています。

 食中毒が出た、というのなら大変ですが、1個の異物が全国ニュ
ースになるのは異常です。

 マスコミ特有の、特定のニュースに偏る心理状態が影響している
のでしょうが、こういう報道が続くと、社会的に悪影響が出てきま
す。

 次のニュースはその中でも特におかしいものです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 宮城県栗原市は23日、3小中学校1174食分の学校給食に賞
味期限切れのしょうゆを使用したと発表した。

 体調不良などを訴える児童・生徒はいないという。

 市教委によると、若柳給食センターから20日、若柳小と若柳中、
栗駒中に配送されたパック入りのしょうゆの賞味期限が、今年3月
30日だった。日付のチェックを怠ったという。

http://www.yomiuri.co.jp/national/20140624-OYT1T50147.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「賞味期限」はメーカーが品質を保証する期限です。賞味期限を
無視するのはよくありませんが、賞味期限を過ぎた食品を食べては
いけないわけではありません。

 また、賞味期限は開封前しか有効ではありません。瓶詰めのもの
など、開封した翌日以降は「賞味期限切れ」と同じ扱いで、様子を
見ながら使えるかどうか判断していくことになります。

 カビが生えた醤油を使ったのなら(賞味期限に関わりなく)事件
ですが、正常な状態の醤油であれば、問題ないはずです。

 こういう「事件」のチェックは必要でしょうが、発表する必要が
あったのでしょうか?ましてや報道する意味は全くないのでは?

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.小麦タンパクを作り冷蔵庫に5日位保存していたら表面が変色し
て、少しズルズルしています。食べられますか?

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A.ご自分で作ったものですから、食べられるかどうかを人に聞く
のはおかしいですね。食べられるかどうかは自分で判断しましょう。

 でも、そういう状態なら、普通は食べないと思います。食べられ
る、という根拠がありませんから。


-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「アメリカの話」
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 まず、前提として「肥満率」の話です。以下のサイトに各国の肥
満率のグラフがあり、解説は以下のようになっています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 先進国では世界的に太りすぎ・肥満対策が大きな課題になってい
る。OECDでは各国の肥満比率を各国について公表している。

 世界の肥満比率は一般には身長と体重から計算されるBMIが30以
上の成人人口比率であるが、わが国ではBMI25以上を「肥満obesity」
とすることが多い。国際的には25以上は「過体重Overweight」と定
義される。

 肥満比率には測定調査と自己申告の2通りの出し方がある。測定
に基づく肥満評価は身長体重の当人の勘違いを防げることから申告
調査より正確で、より高い数字となるのが普通である。両方の値が
ある国での男女計の平均を求めると前者は後者の1.46倍となってい
る。

 ここでは、各国データを男女計の大きい順に並べた肥満の国際比
較の図録を作成した。対象国はOECD34カ国であり、具体的には、肥
満比率(測定値、あるいは申告値の測定値ベース換算値)の低い順
に、日本、韓国、スイス、ノルウェー、イタリア、オランダ、スロ
バキア、オーストリア、フランス、スウェーデン、デンマーク、ベ
ルギー、フィンランド、チェコ、ドイツ、ポルトガル、ルクセンブ
ルク、アイルランド、ポーランド、イスラエル、スペイン、スロベ
ニア、カナダ、オーストラリア、エストニア、トルコ、チリ、ギリ
シャ、英国、ニュージーランド、ハンガリー、メキシコ、アイスラ
ンド、米国である。

 米国が肥満世界一であることは知られているがデータ的にも確認
されている。米国の他、ニュージーランド、英国、オーストラリア
といった英語圏の諸国の肥満比率が高いのが目立っている。また、
メキシコ、ハンガリー、ギリシャ、チリ、トルコといった途上国的
色彩の濃い国も肥満率が高い。

 所得の高い国ほど肥満比率が高いとは必ずしもいえないことは、
メキシコが米国に次いで肥満比率が高い点、アジアの高所得国であ
る日本や韓国の肥満比率は目立って低い点などから分かる。食生活
様式の影響が大きいと考えられる。

 男女別には、米国、メキシコ、ハンガリー、チリ、トルコでは女
性の肥満比率が男性をかなり上回っている。

http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2220.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ここでも書かれているとおり、「肥満」の定義が日本と世界では
違います。

 日本人向けに「肥満が多い」「肥満が増えている」というときは
BMIが25以上の人を肥満と言っています。

 この定義だと、アメリカ人の肥満率は2/3くらいになります。

 国際的にはBMIが30以上を肥満としますので、逆に日本人で
はほとんどいない(3〜4%)ことになります。

 最近、肥満率でアメリカがメキシコに負けた、というニュースが
ありましたが、相変わらずアメリカにとって、「肥満」は大問題と
なっています。

 そんなところに、こんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

炭酸飲料規制、最高裁でも敗訴=NY

 米ニューヨークのブルームバーグ前市長が、肥満対策の象徴とし
て導入しようとした炭酸入り飲料など甘い飲料の販売規制をめぐる
訴訟で、ニューヨーク州の最高裁は26日、導入に反対した飲食業界
などの主張を認めた下級審判決を支持、市側の上告を棄却した。

http://news.yahoo.co.jp/pickup/6121166
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 今年の1月に、「大型サイズの甘味飲料販売規制」を行おうとし
たのですが、それに対する反対論が出て、裁判になっています。

 以下はその規制についての解説です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 米ニューヨーク市で今月半ば、大型サイズの甘味飲料販売規制が
新たに施行される。本紙が4日に確認したところ、市内の飲食店や
バー、映画館では既に小型サイズの炭酸飲料の販売に向けて準備が
進められている。

 ブルームバーグ市長や市行政当局は、市内在住の成人の58%、公
立学校生徒の40%が太り過ぎまたは肥満であることを示す統計を引
き合いに出し、炭酸飲料の販売規制によって、上昇している市の肥
満や糖尿病率を徐々に引き下げることができると主張している。飲
料業界や中小企業は規制を阻止しようと法廷で争っており、この政
策には少なからず批判が出ている。

 規制に関する最も一般的な質問とその回答を以下にまとめた。

■どのサイズの飲料が規制されるのか?

 糖分の多い飲料をサーバーから提供する場合や、梱包済みの容器
で提供する場合、飲料の容量は16オンス(474ミリリットル)以下
でなければならない。

■どのような種類の飲料が規制対象なのか?

 ダイエット飲料以外の炭酸飲料、栄養飲料、果汁飲料、砂糖入り
茶飲料で、ミルクまたはミルク代替物含有量が50%を下回り、8オ
ンス当たり25カロリーを上回るもの全て。

■どのような飲料は規制対象でないのか?

 アルコール飲料や低カロリー飲料(8オンス当たり25カロリー以
下)で、ダイエット炭酸飲料、水、砂糖の入っていないコーヒーや
茶、砂糖が添加されていない野菜や果汁飲料が含まれる。

■違反時の罰金はいくらか?

 1回の違反につき200ドル。

■猶予期間は?

 存在する。規制は3月12日に施行され、同日以降に違反が見つか
った場合は通告を受けるが、施行から3カ月は罰金の支払いは免除
される。6月以降は違反者には罰金が科せられる。

■どのような店が規制対象となるのか?

 市保健局から認可を受け、衛生等級評価書を受け取っているレス
トランやファストフード店、総菜店、映画館、球場、競技場、移動
屋台。

■どのような店が規制から外れるのか?

 スーパーマーケットやセブン-イレブンなどのコンビニエンススト
アは、州によって規制されている。

■この新規制で思わぬ影響が及ぶとすれば、どんなことか?

 夜の繁華街で提供されるボトル入り飲料にまで規制が及ぶかどう
かは、まだ不明だ。レストランやナイトクラブの客はウオツカと混
ぜて飲むために、砂糖入りのクランベリージュースやトニックウオ
ーター、炭酸飲料など規制対象の飲み物をピッチャーでオーダーす
る場合があるかもしれないからだ。ピザなどのレストランの宅配サ
ービスでは、今後は2リットルの炭酸飲料を販売することはできな
い。

■規制の解釈には、ある程度柔軟性はあるのか?

 市保険局の広報担当者、サム・ミラー氏のよると、新規制の対象
となる飲料の容量上限には1オンスの許容誤差が設けられている。
また、市では規制について説明した文書を規制対象となる2万4000
の外食店に送付するとともに、不明な点があれば311番に電話をか
けるよう促している。

■新規制には誰が反対しているのか?

 米飲料業協会や全米劇場主協会、全米レストラン協会をはじめと
するさまざまな団体が、この新政策の撤廃を求めて昨年10月、訴訟
を起こしており、規制施行を延期に持ち込みたい意向だ。判決はま
だ出ていない。

http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424127887323994204578341531744981850
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これに対して地裁は規制は違法であり、無効という判断を出して
いて、施行が止まっています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 米ニューヨーク州地裁は11日、ニューヨーク市が肥満防止策と
して12日から導入する予定だったラージ(L)サイズの甘味飲料
の販売禁止措置を無効とする判断を下した。

 この措置をめぐっては、飲料業界やレストラン、映画館経営者な
どが、消費者の自由を侵害し違法だとして、提訴していた。

 規制の内容は、ドリンクのカップサイズ上限を約470ミリリッ
トルに定め、違反した場合は200ドル(約1万9000円)の罰
金を科すというもの。市当局は規制後も6月までは違反への罰金は
科さない方針を示していた。

 ただ、販売禁止は市保健当局が管轄する飲食店などにしか適用さ
れず、食料品店やコンビニなどは規制対象に含まれない。

 マンハッタンの州地裁はこうした抜け穴を指摘し、規制が一部の
事業にしか適用されないため「恣意的」だとして、無効の判断を示
した。

http://jp.reuters.com/article/jpUSpolitics/idJPTYE92B00520130312
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この判断を最高裁が追認したので、最終的に規制は失敗したこと
になります。

 元々、この規制ではほとんど実効性はなく、話題作りのための政
策だったと思います。ニューヨーク市はこの手の政策が得意で、何
かと話題を作っては成果をあげてきた実績があります。

 2リットルボトルを一気に飲むとか、持って歩くとかいうのは、
私たちには想像できませんが、中国でアメリカ人旅行客を見たとき
には「本当だったんだ」と納得したものです。

 肥満の原因は単なる食い過ぎだろう、と思いますが、以下はその
「分析」をした記事です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 アメリカで肥満が増えた直接的な原因は単純である。1980年
以降アメリカ人のカロリー消費量があまり変わっていないのに,カ
ロリー摂取量が著しく増加したからである。問題は,なぜアメリカ
人のカロリー摂取量が過去20年間で増加したかということである。

 そこで,経済学が登場する。カトラー教授らは,食品調理の準備
における「分業」の進展がアメリカ人の肥満をもたらしたのだとい
う。真空パック,保存設備,冷凍,人口調味料,電子レンジといっ
た技術革新のおかげで,個人から大量調理への変換が,食事の時間
費用を下落させ,消費される食物の量と多様性を増したのである。
この食品調理における技術革新が,食事の準備のための時間費用を
低下させたことこそが,アメリカ人の肥満が増えた理由だと主張す
る。

 第1に,アメリカ人のカロリー摂取量の増加は,食べ物摂取量の
増加に起因するのであって,よりカロリーの多い食べ物を摂取する
ようになったことに起因するのではない。

 第2に,大量生産加工食品の消費は,過去20年間に最も増加し
ており,アメリカ人の肥満が増加した時期と一致している。

 第3に,1970年において生活時間の中で調理時間が最も長か
った既婚女性が最近最も調理時間が減っており,アメリカにおいて
最も肥満が増えたのも既婚女性であることと対応する。

 第4に,伝統的農業と配送制度を支持するための規制が強い国ほ
ど,肥満の比率が低いことが統計的に示される。

 これらの事実は,食事の準備のための時間費用が低下したことが
肥満増加の原因であるという仮説と整合的である。それでは,食事
に関するこのような技術革新は,アメリカ人にとって肥満という代
償を支払っても好ましいものだったのだろうか。

http://www.sanseiken.or.jp/forum/61-shakai.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この先、「対肥満対策」はかなり絶望的な戦いを強いられそうで
すが、何とかしないと国全体が困るところまで来ているという認識
があるのだと思います。

 「肥満」が「貧困」の指標である、というのは今や常識となって
きました。アメリカ人でもエリート層では肥満が少ないという話が
あります。

 そういう人たちは日本人と同じく、食べものに関して何かとうる
さくて、「オーガニック」などのよい得意先になるわけですが、近
年、一つの大ブームが起こっています。

 「グルテンフリー」という言葉を聞いたことがある人は多いと思
いますが、以下の記事はその紹介です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 10年前の米国では、「グルテン」という言葉を聞いたことのある
人はほとんどいなかった。だが現在、ある調査によると、穀物に含
まれるこの栄養素を避けようとする人は3分の1近くに達している。
大手食品メーカーや飲食チェーンの間では、原料や食材を変更する
ことでこうした消費者を取り込む動きが広がっており、数十億ドル
規模に上る「グルテンフリー」市場が形成されている。

 グルテンフリー好きには意外かもしれないが、多くの健康専門家
はグルテンフリーについて、グルテンを処理できない体質のごくわ
ずかな人たちを除き、利点は証明されていないと話す。実際、食品
の栄養表示を見ると、多くのグルテンフリー食品は含まれるビタミ
ンや繊維が従来品より少なく、砂糖が多い。一部食品メーカーは、
ヘルシーだとは主張せずに消費者の需要に応えているだけだとして
いる。

 米食肉加工大手タイソン・フーズのドニー・スミス最高経営責任
者(CEO)は、グルテンフリー食品が大半の人にとってより健康的
か、との質問に「わからない」と答えた。同社は昨年、グルテンフ
リーのチキンナゲット、ランチ・ミート(加工肉)やベーコンを発
売した。

 加工食品メーカーや飲食チェーンの売上高が全般に伸び悩んでい
るなか、食品医薬品局(FDA)の新たな表示対象のカテゴリーは、
熱狂する消費者を食品メーカーが取り込むチャンスになっている。

 専門家によると、健康的な食品は確かに米国人の食生活に好まし
い影響を与えている。農務省によれば、米国の成人の1日当たりカ
ロリー摂取量は10年前にピークに達し、2009〜10年は4年前に比べ
て平均118キロカロリー少なかった。だが、40年前に比べると平均
459キロカロリー多い。成人の肥満比率は3分の1超と、過去10年横
ばいだ。最新の政府統計によれば、20歳以上の糖尿病疾患者は2900
万人と、10年の2600万人から増加した。

 専門家からは、選択肢の多さがその一因だとの指摘も聞かれる。
米国の食事に関する著書のある食品歴史家のアビゲイル・キャロル
氏は「食品会社は、商品を健康問題の解決策に組み入れてもらうと
同時に混乱自体に乗じる方法を見いだした」と述べる。

 米消費者と食品会社が影響しあうそうした連鎖は、グルテンフリ
ー食品ブームに最も顕著に表れている。グルテンは小麦、大麦、ラ
イ麦に含まれる。これに対して免疫反応を起こし、消化器が損傷す
る人が少数ながらいる。セリアック症と呼ばれるこの遺伝的疾患を
持つのは、米国では約200万〜300万人(人口の1%弱)に上る。セ
リアック症の基金によると、このほか1800万人がグルテンに敏感で、
腸を損傷こそしないものの不快感を覚えるという。

 セリアック症を診断するための検査の改善に伴い、疾患を自覚し、
食生活を変更する必要性に気づく人が増えたことを受け、グルテン
フリー食品は一段と広まった。07年にはFDAが、グルテンフリー表
示対象の上限となるグルテン含有量を提案した。

 原因のわからない病気への対応として、患者の食生活からグルテ
ンを取り除くことを提案する医者が出始めた。有名人も時流に乗り、
減量やパワーアップにつながるとはやしたて始めた。現在、グルテ
ンフリー食品はどんなスーパーマーケットや大型小売店でも売られ
ている。グルテンフリーに特化したブランドもあれば、タイソンや
ゼネラル・ミルズといった老舗食品会社もある。ドッグフードまで
ある。ユーロモニター・インターナショナルによると、グルテンフ
リー食品として開発された商品の昨年の世界小売売上高は昨年21億
ドル(約2140億円)と、07年以来2倍近くに増加している。

 グルテンフリーに対する需要拡大に目をつけた食品会社は、冷凍
野菜「グリーン・ジャイアント」からチョバーニのギリシャ風ヨー
グルトまで、そもそも小麦、大麦、ライ麦を含まない商品にもグル
テンフリーの表示をした。そのため、米国ではグルテンフリーと表
示された商品(そもそもグルテンを含まない食品も含む)の売上高
の伸びが加速。ニールセンによると、4年前の115億ドルに対し昨年
は233億ドルだった。グルテンフリー商品のコストは他商品より高
いが、価格は低下しており、人気に拍車がかかっている。

 ゼネラル・ミルズによると、グルテンフリーに対する消費者の関
心はFDAの表示提案後に急速に高まった。当時グルテンフリーを実
践していた研究・開発部門幹部は、担当するブランド「シェックス」
の再編を提案。同社は08年には、米国初の主流グルテンフリーシリ
アルとして、グルテンフリーのシリアル「ライス・シェックス」を
売り込み始めた。それまで減少していたシェックスの売上高は以来、
毎年度2桁成長を記録している。

http://jp.wsj.com/news/articles/SB10001424052702303319204579643960871267196
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 そろそろ日本でも「グルテンフリー」が登場していると思います。
単なる「流行」ですが、面倒なことになりそうでもあります。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 退院してらもう3ヶ月になろうとしています。でもまだ中国へは
行けそうにないので、日本で中国語レッスンを始めました。先生は
元留学生で日本人と結婚した人です。

 今まで、月1回大連に行ったときに、毎日1時間の個人レッスン
をやっていましたが、先生の都合などもあって、1年間休んでいま
した。

 近所のファミレスで週一回、1時間のレッスンです。レッスン中
は中国語だけですので、案外疲れます。教科書の方は割と順調です
が、会話がはずむ、というところまでいきません。

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