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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------758号--2014.05.18------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「学校給食と牛乳」

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ブログ毎日?更新中

http://why0531.sblo.jp/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 先週の続きの話ですが、こんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

2014.5.15 08:00

豚レバーの生食も規制検討 「牛と同等のリスク、放置は問題」

 厚生労働省は食肉の生食について、ユッケや牛レバー(肝臓)に
続いて、豚レバーや鶏などでも法規制が必要か検討を進めている。

 豚レバーや鶏の生食による重い食中毒が心配されるためだ。さら
なる法規制となるのか注目が集まっている。(平沢裕子)

■牛の代替で普及

 法規制を検討しているのは、厚労省・乳肉水産食品部会の調査会。
きっかけは平成24年7月、牛の生レバーの飲食店での提供を法律
で禁止して以降、その代替として豚の生肉や生レバーを提供する店
が出てきたためだ。

 豚の肉やレバーは寄生虫やE型肝炎ウイルスに汚染されている可
能性があり、生食には大きな危険が潜む。「牛レバーの生食提供が
禁止されているにもかかわらず、同様にリスクが大きい豚の生食が
放置されたままなのは問題」との声が上がっていた。

 調査会は昨年12月に立ち上げられ、豚▽鶏▽馬▽羊・ヤギ▽猪
▽鹿▽それ以外の鳥獣−の肉・内臓と、肝臓以外の牛の内臓などに
ついて規制が必要か検討。先月開催された第3回会合では、流通実
態や危害要因による影響の大きさ、リスク低減策の有無などから公
衆衛生上のリスクの大きさを高・中・低に3分類した。

 その結果、リスクが高いとしたのは、肝臓以外の牛の内臓と豚の
肉・内臓。一方、馬は低リスク、鶏や猪、鹿などは中程度のリスク
とした。猪や鹿もE型肝炎ウイルスに汚染されている可能性があり、
生食は豚と同程度のリスクといえるが、流通が限定的なことなどを
考慮し、中程度とした。

■理解へ向け情報を

 リスク分類については委員のほとんどがおおむね妥当としたが、
禁止などの法規制をめぐっては意見が対立。「豚を禁止すれば今度
は羊や鹿の肉やレバーを生食するようになる。生食の危険を周知す
ることは必要だが、法律で網をかけないといけないのか」(野田富
雄・日本畜産副産物協会専務理事)、「消費者は店で提供されるか
ら安全だと思っている。腸管出血性大腸菌は生肉を食べた本人だけ
でなく、便などから他人に感染させる危険があり、大きなハザード。
個人の選択の問題ではない」(松永和紀・消費者団体「フード・コ
ミュニケーション・コンパス」代表)。

 こうした意見が出たが、既に牛レバーの生食提供を法律で禁止し
ている以上、肝臓以外の牛の内臓や豚の肉・レバーも禁止が妥当と
みられている。

 調査会を傍聴した消費者団体「食のコミュニケーション円卓会議」
の市川まりこ代表は「豚の生食が牛レバー禁止がきっかけで起こっ
たことを考えれば、新たな規制が別のリスクを招く可能性は否定で
きない。牛レバーの法規制が妥当なのかの検証も必要ではないか。
腸管出血性大腸菌などによる食中毒は肉の生食以外でも起きている。
肉を扱った調理器具の汚染や肉の生焼けなどが原因だが、消費者が
これらのリスクを理解できるような情報提供にも力を入れてほしい」
と話している。

■浅漬け、サラダでも食中毒

 厚生労働省によると、牛の生レバー提供を禁止した平成24年の
腸管出血性大腸菌による食中毒は16件発生し、患者数392人、
死者8人。翌年は発生13件、患者数105人、死者0人で全体的
に減少し、法規制の効果のようにも見える。しかし、24年の死者
8人はいずれも白菜の浅漬けが原因で、生レバーによるものではな
い。

 腸管出血性大腸菌による食中毒はサラダなど生野菜でも起きてお
り、肉・内臓以外の食品も適切に取り扱う必要がある。特に初夏か
ら初秋は腸管出血性大腸菌による食中毒の多発期。小さな子供や高
齢者などは感染で重篤な症状を引き起こすため、肉は中までしっか
り焼く▽調理後の食品を室温で放置しない−などを心掛けるように
する。

http://www.iza.ne.jp/kiji/life/news/140515/lif14051508000001-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下は昨年の事件ですが、詳しく知らなかったので改めて紹介し
ます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

2013.11.9 18:20

【衝撃事件の核心】違法「生レバー」の刑事処罰は罰金250万円
…きっかけは高校生の“食中毒”

 550円だった「生レバー」は「特上焼きレバー」と名前だけを
変え、750円で客に出されていた。5人が死亡した集団食中毒事
件を受け、販売が禁止された牛の生レバーを提供していたとして、
京都府八幡市の焼き肉店が全国で初めて京都府警に摘発された。食
品衛生法違反容疑で逮捕され、当初は容疑を否認していた焼き肉店
の男性オーナー(53)も「生レバーは日本の食文化。他でもやっ
ているのになんで自分だけ…という思いから否認した」と一転容疑
を認めた。噂されていた「闇レバー」「脱法レバー」の存在があぶ
り出された今回の事件。そもそも事件は、高校生たちの集団食中毒
が発端だった。

■ごま油とネギときたら…

 八幡市内の焼き肉店に9人の客が訪れたのは、京都府南部もうだ
るような暑さとなった今年8月30日の夜のことだ。

 訪れたのは、中学時代に同じサッカーチームに所属していた高校
1年生8人と、チームの男性コーチ(26)。一行は、まず最初に
「生3種盛り」2皿を注文した。運ばれてきたのは、「牛刺し」
「ユッケ」「レバー」の盛り合わせ。生レバーにはごま油やネギが
添えられていたという。

 テーブルのコンロにもまだ火はつけられておらず、従業員が「焼
いて食べるように」といった注意事項を説明することもなかったよ
うだ。

 9人のうち、生レバーに手を付けたのは6人。その後、4人が腹
痛や嘔吐(おうと)などの症状を訴え、宇治市の男子高校生(17)
は約1週間入院することになり、運動障害を起こすギランバレー症
候群の原因ともされる食中毒起因菌のカンピロバクター菌が検出さ
れた。

 病院から連絡を受けた京都府山城北保健所は、生レバーによる食
中毒の疑いがあるとして調査を始めた。しかし、店側は、保健所の
調査に食材の提供を拒否するなど非協力的で、任意調査では限界が
あると判断した保健所は京都府警に通報。その後の捜査で、提供禁
止後も生レバーの提供が常態化していた実態が明るみに出た。

■「出してほしい」

 そもそも、生食用としての牛レバーの販売・提供が禁止されたの
は、平成23年4月に発生し5人が死亡した「焼肉酒家えびす」の
ユッケなどによる集団食中毒事件がきっかけだ。厚生労働省は24
年7月、生レバーの販売・提供を禁止した。

 しかし、日本独特の食べ方とされる牛レバーの生食は、多くの焼
肉店で定番の人気メニューだった。それだけに「禁止後も根強い人
気があり、『出してほしい』という要望が多かった」と、今回摘発
された八幡市の店関係者も認めるように、客側からの要望は少なく
ないという。

 そうした要望に応えるため、店の関係者がまず考えたのが、従来
の生レバーを「炙(あぶ)りレバー」として提供することだった。
しかし、大阪府内に系列店を開店する際、地元の保健所から「半生
で食べられる恐れがある」と指摘を受けたため、断念した。

 次に思いついたのが、それまでもメニューにあった「特上焼きレ
バー」を使うことだった。「焼く前」のレバーを出せば、焼くか、
そのまま食べるかは、客次第という訳だ。

 もちろん、店員は火を通すように注意するような野暮(やぼ)な
ことはしない。そして、これまで通り、ごま油やネギも添えた。5
50円だった「生レバー」を、裏メニューの「特上焼きレバー」と
して200円値上げし、再登場させた。

■「食文化」とは言うものの…

 逮捕されたオーナーは「生レバーは日本の食文化」と供述したと
いうが、「食文化」として、どこまで真剣に向き合っていたかとい
うと疑問符がつく。

 同店では、提供していた牛刺しについても、定められた処理をし
ていなかったことが判明し、設置が義務づけられている牛刺し専用
の加工スペースも設けていなかった。

「(摘発された店と)同じような方法で生レバーを提供している店
は、京都府内に限らず全国的に多いはずだ。今回の逮捕が、裏で生
レバーを提供している店への警鐘になるのではないか」と捜査関係
者は話す。

 京都区検は10月25日、オーナーと男性店長、焼き肉店を運営
していた精肉店を略式起訴した。京都簡裁は2人と精肉店に、罰金
計250万円の略式命令を出しオーナーらは即日納付した。

 生レバーが、常連客や要望する客に“内緒”で提供されていたこ
とが発覚した今回の事件。捜査関係者の指摘のように、全国の焼き
肉店や、焼き肉ファンに与えた影響は大きい。今回問題になった焼
き肉店は摘発後も営業を続けているが、生レバーを出すことはなく
なったいう。

http://www.iza.ne.jp/kiji/events/news/131109/evt13110918260026-n1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 というようなこともあり、今年になってO157はさらに蔓延し
ています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

O157感染者数、前年同時期の約2倍に

 今年、報告されている病原性大腸菌・O157の感染者の数が、
前年同時期の2倍に上ることがわかり、厚生労働省は、夏に向けて
食中毒の予防を徹底するよう、注意を呼びかけている。

 国立感染症研究所によると、今年、報告されているO157の感
染者数は、先月20日までで126例に上ることがわかった。前年
同時期の約2倍の報告数だという。また、報告された症例のうち約
半数は、馬刺しを食べたり、馬刺しを食べて具合が悪くなった人か
らの感染で、これらの人の7割は40歳未満と、若い人に多いこと
もわかった。

 厚生労働省は、今後、O157の感染が増える夏に備え、食肉を
十分に加熱したり、手洗いを徹底するよう呼びかけている。

http://www.news24.jp/articles/2014/05/13/07251007.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 今年前半での主役はまさしく「馬刺し」だとわかる記事です。馬
刺しからの二次感染も確認されているようです。

 本格的な食中毒シーズンになりますが、今年はちょっと危なそう
な予感がします。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「学校給食と牛乳」
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 学校給食の牛乳というと、地元メーカーがあればそこが独占的に
供給するのだと思っていました。

 たまたま校区に小さな牛乳工場があるため、そこの劣悪な牛乳を
給食に使っていた学校があったりしたので、近くの工場があるとき
はそうなるのだと思っていました。

 ところがいつの間にか、「入札」されるようになっていたという
ニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 本年度から鳥取県西部6市町の学校給食の牛乳が県外産に変わり、
県が推進する地産地消と矛盾する結果となったことを受け、平井伸
治知事は13日の会見で、地産地消を優先させるため農林水産省の通
達に基づく牛乳選定の入札制度を「ボイコットする」と宣言した。
県は来年度の給食牛乳の入札はせず、事業者選定は各市町村の裁量
に任せる方針だ。

 県によると、農水省と文部科学省の要綱に基づく制度では、学校
給食の牛乳は県が入札を行い、市町村や学校給食センターが落札者
と個別に契約を結ぶことになっている。

 ことし2月、大山町を除く県西部地域を対象にした入札で、これ
まで県内の学校に牛乳を供給してきた県内唯一の牛乳事業者「大山
乳業農協」(琴浦町保)ではない県外事業者が落札。大山乳業と付
加価値の高いパスチャライズ(低温殺菌)牛乳の納入を随意契約し
た2町村を除き、米子市など6市町が県外事業者と契約した。

http://www.nnn.co.jp/news/140514/20140514004.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 鳥取県唯一の牛乳メーカー「大山乳業」から、県外のメーカーに
移ったことが発端のようです。

 次のニュースでは「入札」による制度は以前からあったようです
ので、近くの工場が絶対という私の認識は間違っていたのかもしれ
ません。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 鳥取県西部の6市町の学校給食で、今年度から県外産の牛乳が使
われていることについて、平井伸治知事は13日の会見で「給食用
牛乳を入札で決める国の時代錯誤の制度によるもので、地産地消に
も反する」とし、国に制度見直しを求めていく考えを示した。

 給食用牛乳は都道府県が次年度の数量をまとめ、入札で供給業者
を選んでいる。鳥取県では、乳業メーカーが大山乳業農業協同組合
だけで、これまで他県からの入札参加はなかったが、今年2月、入
札に参加した大手の明治乳業が県西部の供給者に決まった。

 平井知事は、国の制度は「戦後の牛乳生産が不安定な時期のもの」
などとし、制度の見直しがない場合、来年度から制度の「ボイコッ
ト」も辞さないとした。

http://sankei.jp.msn.com/region/news/140514/ttr14051402060002-n1.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 あるブログで、「入札で地元業者が負けたといって、文句をいう
のはおかしい」という指摘がありました。知事は当然、大山乳業が
勝っていたら何も云わなかったでしょう。

入札に負けて、愚痴を言うのはなにか違う
http://kansai0908.jugem.cc/?eid=812

 また、ボイコットなどと云わずに、地元業者が勝つような入札を
すればよいと思うのですが、そういうインチキに近いことはできな
くなったということなのでしょうか。

 さて、話は変わって、今度は学校給食の牛乳を廃止しようという
ニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

「米と牛乳合わない」? 新潟・三条市が給食牛乳廃止検討
 北海道の酪農地帯・釧路、根室管内に波紋、異論

 ご飯に牛乳は合わない―。学校給食を完全米飯化した新潟県三条
市が正しい食育を理由に牛乳を試験的に廃止することを決め、全国
的な話題を呼んでいる。酪農地帯の釧路、根室管内からは「牛乳を
飲むことは地域を知る食育の一つ」と異論も上がっている。

 食の欧米化で生活習慣病が増える中、三条市は「日本人らしい食
事で、健康な生活と和食文化の継承を」(食育推進室)と2008
年に給食をすべて米飯に切り替えた。牛乳廃止は、父母や学校関係
者から「米飯に牛乳は合わないのでは」との声が上がったのがきっ
かけで、12月から来年3月まで試験的に実施する。今春の消費税
増税に伴う給食費の値上げを抑える狙いもある。

http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki3/534439.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これは北海道新聞の記事で、この後に批判をたくさん書いていま
す。北海道といえば牛乳ですので、立場は非常にわかりやすい。

 以下は当の三条市のサイトでの説明です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 三条市では、子どもたちの生涯の健康を願い、学校給食に力を入
れています。主食は毎日ごはん、お米は三条産コシヒカリ、地元の
野菜や卵、肉をできるだけ使い、和食中心で子どもたちが毎日楽し
める工夫がいっぱいの給食です。

 給食を「生きた教材」ととらえ、さらに望ましい食習慣の定着を
目指し、平成26年12月〜平成27年3月の4か月間、牛乳を試験的に停
止します。

■なぜ牛乳を停止するの?

 三条市の学校給食は、主食は毎日ごはんです。献立も和食のメニ
ューが多く、以前から「和食と牛乳の組み合わせは合わない」とい
う声が、関係者や保護者から上がっていた経緯があります。また、
平成26年4月からの消費税増税による給食費の値上げを回避するこ
とも、今回の取り組みのきっかけになりました。

■栄養面は大丈夫?

 牛乳はカルシウムをはじめ、エネルギー、たんぱく質など、栄養
源としての役割は大きく、単純に牛乳だけを停止すれば、当然栄養
は足りなくなります。そこで、必要な栄養を食事の中でしっかり摂
れる工夫をするため、現在次のようなことを検討しています。

1 ごはんの量を増やす

 エネルギーやたんぱく質などを補います。ごはんをしっかり食べ
ることで、腹もちもよくなります。

2 おかずの量を増やす

 ごはんに合わせ、魚などのおかずも少し量を増やし、エネルギー
やたんぱく質などを補います。

3 カルシウムの多い食材の利用

 小魚やごまを使ったふりかけ、みそ汁に煮干し粉を入れるなど、
カルシウムの多い食材をメニューの中に頻繁に取り入れます。

4 家庭への啓発

 1日3食のうち、2食は家庭で食べます。家庭の食事も合わせ、必
要な栄養がしっかり摂れるよう、声かけをしていきます。

 ぜひ、毎日の食を家族で見直すきっかけにもしていただきたいで
す。

■平成27年4月以降はどうなるの?

 その後については、4か月間の試行を経て、子どもたちの生涯の
健康によりよい方法を検討し、実施していきます。

http://www.city.sanjo.niigata.jp/kyouikusoumu/page00092.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ニュースを見たときは、変なことを言っていると思っていました
が、この説明では案外冷静な判断をしているという印象です。

 「和食に牛乳は合わない」というのは変な主張だと思いますが、
一度やってみるという点ではうなづけます。

 日本栄養士会が反対らしき文書を出していますが、こちらはもう
一つ、何を言いたいのかわからないです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

平成26年4月24日
学校給食での牛乳の提供を中止する試みについて
公益社団法人日本栄養士会

http://www.dietitian.or.jp/topicsnews/pdf/140425.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「和食」に関しては、変な国粋主義がはびこっています。そのあ
たりを突っ込んだブログ記事を紹介しておきます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

フードナショナリズム

 フードファディズムもさることながら「フードナショナリズム」
とでも呼ぶべきものもあるように思います。普段は排外主義に反対
のフリをしている人でも、「食」の領域に関しては完全な排外主義
者としか言いようのない主張を展開している人も多いわけです。他
国の文化の影響や外国の習俗を自国のそれに比して劣ったものとし
て扱うのであれば、それは偏狭なナショナリズムに他なりませんが、
こうした態度に批判的な人でも食の関わる分野では態度を翻し、外
国文化の影響を無条件の悪として捉え、日本食に排他的な優越性を
見ている人が少なくありません。

 「外国人」と言わずに「外人」という言葉を好んで使うようであ
れば、その人の立ち位置は自ずから知れるでしょうか。一方で「輸
入米」ではなく「外米」との言葉を好んで使うケースはどうでしょ
う。私はこれも同様に排外主義の表れと見ますけれど、まぁ自らの
偏狭さに無自覚な人は多いように思います。あるいは日本が強行す
る南極海その他での遠征捕鯨活動に関しても然りで、この辺は右翼
層に限らず「左」と世間から扱われている類の政党やメディアも、
おしなべて日本政府側の一方的な主張を繰り返すばかりです。ある
意味、右と左が手を携える日本で最も理性の働かない対象が「食」
の世界という印象が拭えませんね。

 軍事的衝突の可能性については話し合いによる解決や国際協調の
必要性を訴えるような人でも、やはり「食」の領域に関しては先軍
主義の信奉者と似たような考え方をするケースが多い、日本が「脅
かされている」と強く信じ、国際的な友好関係の破談を前提として
防壁を築くことを訴えるような論調が大いに目立つところでもあり
ます。実際のところ、香川のうどんとオーストラリアの小麦のよう
に「食」の世界であろうとも国際的な連携は不可避であり、相互に
協力してこそ発展はあり得るとしか言いようがないのですけれど、
まぁ現実に目を向けるよりも被害者意識に浸ることを好む人が多い
わけです。

 栄養面でいえば、牛乳は日本人が不足しがちなカルシウムを多く
含んでいる。文部科学省の基準で、カルシウムは給食1食あたり3
00〜450グラムの摂取が望ましいとされている。牛乳は1パッ
ク200ミリリットルに200ミリグラム強を含んでおり、「ほか
の食品だけで、摂取基準に達するのは難しい」(文科省学校健康教
育課)。三条市も「基準の8割程度にとどまるかもしれない。家庭
で飲むように啓発していく」という。

 「日本人らしい食事で、健康な生活と和食文化の継承を」という
のが三条市の主張で、これを伝える北海道新聞でも「食の欧米化で
生活習慣病が増える」と無批判に断言しています。「和食」とやら
を押しつけることで、果たして本当に日本在住者の健康は促進され
るのでしょうか。かつては「江戸わずらい」なんて言葉もありまし
た。白米に偏った江戸の庶民の食事は栄養バランスが悪く、脚気に
なる人が多発したことが伝えられています。現代の「和食」にして
も上で指摘されるようなカルシウムの不足傾向はありますし、その
他にも全般的に日本食は塩分過多であることが広く知られていると
ころで、決して「和食」は手放しで褒められるようなものではない
でしょう。

 あたかも欧米の食文化が不健康なものであるかのように(そして
日本食が欧米の食文化とは「違って」健康的であると)語られがち
ですけれど、それは偏狭な姿勢に他なりません。他国の食文化を尊
重できずに自国の食文化を押しつけようという動きは、排他的ナシ
ョナリズム以外の何物でもないと言えます。だいたい「日本人らし
い食事」とは何なのでしょう。給食に置ける牛乳は、ほぼ全ての政
党と新聞が日本の伝統であると言い張る鯨食なんかよりもずっと長
い間、続いてきたもののはずです。

 そもそも白米が日本全国で主食化したのは近代に入ってからのこ
と、日本で独自発展を遂げて世界に輸出されるレベルにまで昇華さ
れたラーメンなんかと、実は同じくらいの歴史しかないと言っても
過言ではないでしょう。日本で米の自給率が100%に達したのは
1960年代後半ですし、三条市の位置する新潟の米などはまずくて有
名で、鳥も食べない「鳥またぎ米」などと呼ばれていた時代も長か
ったものです。和食=米食の時代なんて過渡期の産物であって食文
化は常に変わり続けているわけで、その時計の針を無理矢理、特定
時期を「文化」と言い張って巻き戻そうというのも馬鹿げた話と言
うほかありません。

http://blogos.com/article/85109/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 最後はおまけで、「給食 牛乳」で検索していて見つけたもので
す。今更「牛乳ビン」を広めたいらしいですが、いつまでこんなバ
カをやるつもりなのかと思います。もちろん、やっているのは「環
境省」です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

平成25年度学校給食用牛乳びんの導入支援に向けたモデル事業

 検討会で得られた知見を活用しつつ、リユースびんのさらなる普
及・促進に向けた方策として、学校給食用牛乳びん(以下学乳びん)
の導入を検討する自治体(またはそれを支援する団体)の支援を行
うこととした。当支援事業は、学校における環境教育の一環として
リユースの取組を推進するとともに、学乳びんの導入にあたっての
課題や成立条件を整理し、リユースシステムの構築に係る情報・経
験を広く発信することを目的とする。

 平成25年12月17日(火)から平成26年1月10日(金)
まで募集したところ、全国から1件の応募があり、主体性、自立性、
発展性・波及性、独自性、関係者との連携といった観点により検討
した結果、1件を選定。平成26年1月から実施。現在、二次公募
について準備中。

申請代表者・実施地域 事業概要

びん再使用ネットワーク
(東京都を中心に実施)

・東京都内小中学校で学乳びんの導入を希望する自治体への導入支
援事業を実施する「学乳びん導入支援プロジェクト」を立ち上げる。
メンバーは、自治体・教育関係者、関連事業者(乳業メーカー・流
通業者)、市民団体等を想定する。

・当該プロジェクトでは、複数年にわたる事業の中で、学乳びん導
入による効果(環境教育の向上や環境負荷の削減等)とコストを明
らかにすることを獲得目標とする。

http://www.env.go.jp/recycle/yoki/dd_2_council/mat140120_02.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 公募に対する応募が1件だそうですが、これから事業計画をつく
るというような話です。国家予算の無駄遣いと断定ですね。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 どうも先日から、牛乳のことが気になっています。大きな事故が
起こらなければよいのですが。

 今週爆笑してしまったのは、FOOCOM.NETで紹介してくれていた、
以下の記事です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

イ○ンのT○PVALUは 原産国、生産者(国)がどういう訳かラ
ベルに表示していません

それに対してセブンプレミアムは生産者が明記してあります。
しかもほとんどの商品が大手メーカー製です。
安心してお買い求めください。

http://himasoku.com/archives/51846241.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 何かのネタかと思いましたが、画像つきの記事を読むと本当にあ
ったもののようです。

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