安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>739号


-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------739号--2014.01.05------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「Q&A」「マラチオンン混入事件」

-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
------------------------------------------------------------
ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
------------------------------------------------------------
---〔話題〕-------------------------------------------------

 年末にこんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

マルハニチロ:冷凍食品から農薬 90品630万袋回収

 マルハニチロなどによると、先月13日、アクリフーズブランド
のミックスピザを食べた消費者から「石油・機械油のようなにおい
がする」と苦情が寄せられ、外部機関に検査を依頼。今月27日か
ら28日にかけて、「とろーりコーンクリームコロッケ」▽「ミッ
クスピザ3枚入り」▽「鶏マヨ!」▽「チーズがのびーるチキンナ
ゲット」の4品5検体で農薬「マラチオン」が検出された。同工場
は全国に出荷。賞味期限や発生地域はばらばらで、店頭や流通過程
でなく、製造過程で混入したと見られる。

 29日時点までに、ピザ11件、フライ8件、コロッケ1件の計
20件で苦情が寄せられた。「レンジミックスピザ2枚」を食べた
消費者から、「くさいので、子供がはき出した」との苦情があった
が、それ以外に健康被害の報告はないという。

 マラチオンは有機リン系の殺虫剤で、同工場で使用されることは
ない。検出されたマラチオンの濃度は、最高だったコーンクリーム
コロッケで残留農薬の基準0.01ppmの150万倍(1万50
00ppm)の高濃度。原料に使う小麦は米国などからの輸入が多
い。同社は、残留農薬として残っていた可能性が「完全には否定で
きない」というが、製造や出荷段階で故意に混入された可能性もあ
る。

 群馬工場では、製造してから出荷までの間に、サンプルを抜き出
し、風味やにおいに問題がないか検査しているが、その時点で問題
はなかったという。

 回収するのは、群馬工場で製造された全商品で、市販用44品目、
業務用46品目の計90品目。流通過程の在庫が少なくとも630
万袋、購入済みを含めるとさらに増える。回収費用は13億円を見
込む。市販用商品の裏面には製造者「株式会社アクリフーズ群馬工
場」と記載されている。一部はイオンや西友、日本生活協同組合連
合会のプライベートブランドで販売されているが、これには社名が
ない。業務用はスーパーの総菜用などに出荷している。

 群馬工場では今年9月に設備改修工事を実施したため、アクリ社
は当初、ペンキ類が混入したとみていた。このため農薬検査が遅れ、
最初の苦情から発表まで約1カ月半かかった。

 マルハニチロHDは、マルハグループとニチロが2007年に統
合した国内水産最大手。13年3月期の売上高8097億円。雪印
乳業の子会社だったアクリフーズを03年に買収し、連結子会社と
した。アクリ社の国内生産拠点は、主力の群馬工場と夕張工場(北
海道夕張市)の2カ所。群馬工場の生産は年間約7000万袋。日
本冷凍食品協会によると、12年の家庭用冷凍食品の国内生産額は
2689億円。アクリフーズのシェアは4%強で、家庭用冷凍食品
6位。

http://mainichi.jp/select/news/20131230k0000m040033000c.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 第一感としては、工場での意図的な混入だろう、と思いました。

 FOOCOM.NETに掲載された、斎藤氏の意見も同様です。こちらは詳
しく解説してくれています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 毒性の専門家の内藤裕史・筑波大名誉教授、吉田武美・昭和大名
誉教授も、材料に残留していたのではなく、加工や輸送、販売など
の過程で人為的に混入させられた可能性が高い、中国製冷凍餃子事
件を彷彿とさせるとのコメントを出されている。毒性学の専門家で
はないが、そうではないかと私も思う。

 現時点でそう判断する理由としては、

1.食品中に残留する農薬の検査結果で、有機リン系殺虫剤そのも
のの検出事例がかなり下がっており、マラチオンも同様な検出傾向
にある。ちなみに今は、検出される殺虫剤はネオニコチノイド系農
薬の時代である。

2.マラチオン乳剤50%を1000倍希釈して作物に散布したとすると、
500ppmが散布濃度であり、15,000ppm(1.5%)のものを散布すると、
作物に薬害が出てしまう。1.5%という濃度は原液が食材で希釈さ
れたくらいの濃度であり、原材料の異なる食品から検出されており、
原材料の残留農薬の可能性はない。

3.家庭園芸では有機リン系殺虫剤は安価でもありスミチオンと並
んでマラチオン(マラソン)は身近な薬剤でもある。

4.幸いなことに今回は、冷凍餃子のようにニラなど硫黄成分が多
い食材ではなく、ミックスピザなどの食品で問題となった。これら
の食品で高濃度にマラチオンが存在した場合、構造の中に2つの硫
黄原子を含むマラチオンはそれなりに臭いもするので、溶剤の臭い
も含め苦情として上がってきやすかったのだろう。

 新聞記事にもあるが、ありえないことが発生するとどうしても、
その直接のお申し出である「石油・機械油のようなにおいがする」
に関心がいき、外部機関に依頼分析を頼む場合、その項目の検査を
依頼する。頼まれた方はそれ以外のことは余り考えないので、その
検査項目に集中した特化した検査となる。その結果、農薬にたどり
着くのがかなり遅れる。

http://www.foocom.net/column/residue/10511/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 具体的な回収商品についても報道されていますが、メーカーから
の発表が以下のところにあります。(写真付)

市販用群馬生産品一覧表(回収・出荷停止商品)
http://www.aqli.co.jp/wp-content/uploads/2014/01/news_20140102_1.pdf

 この件については、下の欄に続けます。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

------------------------------------------------------------

Q.大掃除をしていて普段使わない冷蔵庫に、梅のようなジュース
が、麦茶を入れる瓶の容器に3本入っていました。母に聞いてもそ
れがなんだったか定かではなく、ただ梅が関係した液体らしいので
す。冷蔵庫は夏頃迄は電源が入っていましたが、その後電源を切り、
梅のような液体も捨て忘れて放置してしまいました。多分10年以上
前からあったもので、琥珀色で白濁はありませんでしたが、棄てる
時に大量に絨毯にこぼしてしまい、目がシパシパするほどの酸っぱ
い臭いが辺りに充満しました。水拭きを何度も繰り返しましたが、
しばらくしても臭いがとれません。また台所に棄てたので、回りの
食器等にかかったかもしれません。この液体から菌が発生して健康
を害することはありますか?除菌などした方が良いですか?

------------------------------------------------------------

A.琥珀色で濁っていないということからすると、古い梅酒かもし
れませんね。(梅酒なら飲めたかもしれません。)

 あまり古くなると、中身はなんだかわからないものになっていま
すが、健康に害があるような菌がたくさん生き残っている可能性は
あまりないと思います。

 飲んだり、直接目に入ったりしなかったのはよかったです。臭い
は大変でしょうが、よく掃除しておけば別に心配することはありま
せん。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「マラチオンン混入事件」
------------------------------------------------------------

 上記の記事ではプライベートブランド商品について、「イオンや
西友、日本生活協同組合連合会」と紹介されていましたが、以下の
記事によるともっとたくさんあったようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 消費者庁は12月31日、マルハニチロの子会社アクリフーズ群馬工
場が製造した冷凍食品を該当商品を保有しているかの確認と、該当
商品を保有している場合は、食べずに、各社に返品するよう要請し
ている。

 さらに、アクリフーズ群馬工場では、自社商品とともに、トップ
バリュー、セブンプレミアム、イトーヨーカドー、CO・OP、など大
手PB商品を製造しているため、消費者庁リコール情報サイトでは、
消費者が返品等を行ううえで必要な、事業者の連絡先(電話番号、
住所等)等を公表している。

■アクリフーズ群馬工場が製造した冷凍食品のリコール情報リスト

・製造者「アクリフーズ群馬工場」と記載されている全商品
http://www.recall.go.jp/new/detail.php?rcl=00000008180

・「CO・OP照り焼きソースの鶏マヨ!6個入」「CO・OPホットケー
キ8枚入」「CO・OPコーンフライ10個入」
http://www.recall.go.jp/new/detail.php?rcl=00000008181

・トップバリューの冷凍食品「レディミールミラノ風ドリア、レデ
ィミールラザニア、ミニピザ、ミックスピザ」
http://www.recall.go.jp/new/detail.php?rcl=00000008182

・バローのプライベートブランド冷凍食品「Vセレクト冷凍えびド
リア・グラタン」
http://www.recall.go.jp/new/detail.php?rcl=00000008183

・冷凍食品「セブンプレミアムかにクリームコロッケ8個」、「セ
ブンプレミアムコーンクリームコロッケ8個」、「セブンプレミア
ムホットケーキ2枚」
http://www.recall.go.jp/new/detail.php?rcl=00000008184

・私鉄系スーパーマーケットで販売された冷凍食品「Vマークホッ
トケーキ」
http://www.recall.go.jp/new/detail.php?rcl=00000008185

・アピタ・ピアゴ店舗で販売された冷凍食品「StyleONEミックスピ
ザ1枚入」
http://www.recall.go.jp/new/detail.php?rcl=00000008187

・ヨークベニマルで販売された冷凍食品「セブンプレミアムかにク
リームコロッケ8個」、「セブンプレミアムコーンクリームコロッ
ケ8個」、「セブンプレミアムホットケーキ2枚」
http://www.recall.go.jp/new/detail.php?rcl=00000008189

・ヨークマートで販売された冷凍食品「セブンプレミアムかにクリ
ームコロッケ8個」、「セブンプレミアムコーンクリームコロッケ8
個」、「セブンプレミアムホットケーキ2枚」
http://www.recall.go.jp/new/detail.php?rcl=00000008190

・イトーヨーカドーで販売された冷凍食品「セブンプレミアムかに
クリームコロッケ8個」、「セブンプレミアムコーンクリームコロ
ッケ8個」、「セブンプレミアムホットケーキ2枚」
http://www.recall.go.jp/new/detail.php?rcl=00000008188

・ダイエーおよびグルメシティ店舗で販売された冷凍食品「おいし
くたべたい!6種のチーズピザ」、「おいしくたべたい!バジル&
トマトピザ」
http://www.recall.go.jp/new/detail.php?rcl=00000008186

・西友で販売された冷凍食品「みなさまのお墨付きホットケーキ」、
「みなさまのお墨付きミックスピザ2枚」他
http://www.recall.go.jp/new/detail.php?rcl=00000008191

http://makernews.biz/201312311809/ --〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 recall.go.jpというのは消費者庁のリコール専門ドメインです。

 さて、具体的な検査結果が公表されていますが、これは苦情とし
て返品された商品について調べたもののようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

ミックスピザ3枚入り(静岡県)      検出2,200ppm
ミックスピザ3枚入り(福岡県)      検出なし
ミックスピザ3枚入り(岐阜県)      検出なし
ミックスピザ3枚入り(三重県)      検出なし
みなさまのお墨付きミックスピザ2枚入り(千葉県) 検出なし
ミックスピザ3枚入り(福岡県)        検出14ppm
ミックスピザ3枚入り(秋田県)        検出なし
ミックスピザ2枚入り(東京都)      検出なし
レンジミックスピザ2枚入り(岩手県)   検出なし
ミックスピザ3枚入り(神奈川県)     検出1,000ppm
レンジミックスピザ2枚入り(東京都)   調査中
チーズがのび〜るグラタンコロ!(愛知県) 検出12,734ppm
チーズがのび〜るチキンナゲット(大阪府) 検出4,200ppm
COOP照り焼きソースの鶏マヨ!(愛知県)   検出1,700ppm
チーズがのびーるチキンナゲット(広島県) 検出なし
照り焼きソースの鶏マヨ!(福岡県)     検出5,600ppm
照り焼きソースの鶏マヨ!(福岡県)     検出なし
スーパースイートコーンフライ(愛知県)  検出2ppm
照り焼きソースの鶏マヨ!5個入り(長野県) 検出なし
とろーりコーンクリームコロッケ(東京都) 検出15,000ppm

http://file.tdx.co.jp/la_cantine/20131231_aqli_gunma_nouyaku-kensyutu_dai2.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 最後に一番大きな数字(15,000ppm)が出ていますが、他にも結
構多量に検出されています。ppmは百万分の一ですから、10,000で
もう%になります。1.5%もマラチオンンが含まれていたというのは
大変な数字です。

 これらの多量に検出された商品について、具体的に調べていけば
混入経路の特定は可能だと思います。複数商品に共通する工程があ
れば、そこが一番怪しいわけです。

 実際、その線で調査が進められているようで、現在のところは包
装工程が候補になっています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 食品大手マルハニチロホールディングスの子会社「アクリフーズ」
群馬工場(群馬県大泉町)で生産された冷凍食品から農薬「マラチ
オン」が検出された問題で、農薬が検出された商品は工場内の3種
類のラインで別々に製造された後、包装段階で同じ部屋に集められ
ていたことが2日、県関係者への取材で分かった。アクリ社は、商
品が1カ所に集められた段階で農薬が混入した可能性もあるとみて
調査している。

 群馬県などによると、マラチオンが基準値の0.01ppmを超
えた商品は、ピザ、コロッケ、フライの3種類のラインで製造され
ていた。ライン自体は交差することがなく、それぞれが独立した部
屋にあり、各ライン担当の従業員以外は原則として立ち入ることは
ないという。その後、包装する段階で商品は同じ部屋に集められ、
包装後は同じ冷凍庫内で保管されていた。

 各商品は群馬県外の倉庫を通じて出荷されるが、農薬が検出され
た商品は、埼玉県や神奈川県など別の3倉庫を経由しているため、
農薬は出荷前に混入した可能性が高い。

 農薬が検出された9商品はいずれも加工段階で加熱処理されてお
り、原材料に付着していた残留農薬や加熱前の混入であれば、熱に
弱いマラチオンの成分が分解されるという。

 群馬県は立ち入り調査の結果、「通常の製造工程で混入した可能
性は低い」と判断。群馬県警は何者かが意図的にマラチオンを混入
させた可能性もあるとして、業務妨害などの疑いで捜査を進めてい
る。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/140102/crm14010215350005-n1.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これ以上は今後の調査結果待ちです。マラチオンンについては、
農林水産消費安全技術センターからファクトシートが公表されてい
ます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 マラチオンは、有機リン系の殺虫剤、殺ダニ剤の一種であり、別
名マラソンとも称される。特異臭を有する黄〜褐色の液体で、水に
はほとんど溶けず、酸・アルカリにより加水分解される。光には安
定であるが、加熱により分解される。

 国内では、1953年に初めて農薬登録され、アザミウマ類、アブラ
ムシ類、ハダニ類等の広範囲の害虫に効果があるため、現在、十数
社から販売されている。米国では、ポストハーベスト農薬として、
船倉、倉庫等に貯蔵する小麦等の穀類に直接散布することが認めら
れている。作用機作は、コリンエステラーゼ活性の阻害によるもの
で、選択性及び速効性を有し、浸透移行性はあるが残効性は低く、
また低毒性であることが知られている。

1.毒性について

 急性毒性は低く、経口投与によるげっ歯歯類でのLD50は様々な報
告があり、値も1,000-10,000mg/kg 体重と幅が広い。これは、マラ
チオンに含まれる不純物の毒性の影響によるものといわれている。
一方、水性生物及びミツバチに対しては毒性が強い。

 経口接種した場合、直ちに吸収、代謝され、尿または糞便中に排
出される。発ガン性、催奇形性及び遺伝毒性はない。ヒトのADI
(許容一日摂取量)は0.02mg/kg体重/日である。

 なお、現在、食品安全委員会が、農薬の飼料中の残留基準を設定
するために食品健康影響を評価中である。

2.残留について

 平成20年度〜22年度に農林水産消費安全技術センターが実施した
モニタリング結果によれば、マラチオンは、基準値のある飼料原料
では、とうもろこしの7%(6/87点、最大値:1.4mg/kg)から検出さ
れたが、他の飼料原料からは検出されなかった。

 一方、基準値のない飼料原料では、ふすまの45%(34/76点、最大
値:0.48mg/kg)、コーングルテンフィードの6%(2/33点、最大値:
0.035mg/kg)、コーングルテンミールの10%(1/10点、最大値:0.0
35 mg/kg)、DDGSの20%(1/5点、最大値:1.7mg/kg)、スクリーニ
ングペレットの100%(2/2点、最大値:0.56mg/kg)から検出された。

 また、配混合飼料では、9%(75/871点、最大値:1.5mg/kg)から
検出され、畜種別では、鶏用の3%(7/264点、最大値:0.091mg/kg)、
豚用の2%(5/216点、最大値:0.070mg/kg)、牛用の17%(63/378点、
最大値:1.5mg/kg)から検出された。

 マラチオンは、飼料原料では、とうもろこし自体に残留している
場合もあるが、小麦及びとうもろこしの加工品(ふすま、スクリー
ニングペレット、DDGS、コーングルテンミール、コーングルテンフ
ィード等)への残留、それらの使用量が多い牛用配合飼料での残留
が顕著である。

3.規制について

【飼料】

国内:えん麦、大麦、とうもろこし、マイロ、ライ麦  2mg/kg
   小麦                     8mg/kg
   牧草(水分10%換算)              135mg/kg
   稲わら                    0.2mg/kg
   籾米                     2mg/kg
米国:えん麦、とうもろこし、マイロ         8mg/kg
   ライ麦、小麦                 4mg/kg
   アルファルファ                135mg/kg

【食品】

国内:米(玄米)                  0.1mg/kg
   大麦、とうもろこし、ライ麦、そば、綿実    2mg/kg
   小麦                     8mg/kg
   大豆、ごま種子、なたね            0.5mg/kg
   鶏、豚、牛の筋肉               2mg/kg
   乳                      0.5mg/kg
   鶏卵                     0.7mg/kg
米国:米、大麦、小麦                8mg/kg
   鶏、豚、牛肉                 4mg/kg
   乳                      0.5mg/kg
   鶏卵                     0.1mg/kg

http://www.famic.go.jp/ffis/feed/info/profile/malathion.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 mg/kgはppmと同じですから、今回検出された量がいかに桁はずれ
かわかります。

 それについての厚生労働省からの報告が以下のようにあります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

○農薬マラチオンについて

 有機リン系の殺虫剤で、穀類、野菜、果実等に使用され、国内で
は農薬取締法に基づき使用が認められています(別名マラソン)。
米、野菜等の作物毎に残留基準が設定されています。

○マラチオンの毒性について

 国際機関(FAO/WHO合同残留農薬専門家会議)において評価がな
され、一日摂取許容量(ADI)※1 0.3mg/kg体重/日及び急性参照
用量(ARfD)※2 2mg/kg体重/日が設定されています。

※1 ADI:毎日一生涯食べ続けても健康に悪影響が生じないと推定
される1 日当たりの量。

※2 ARfD:24時間またはそれより短時間に経口摂取しても、健康
に悪影響が生じないと推定される1 日当たりの量。

 ADI及びARfDは動物実験等の結果をもとに、動物とヒトとの差や、
個人差(子供や妊婦などへの影響を含めて)を考慮して設定されて
います。

 マラチオンによる中毒症状としては、吐き気・嘔吐、下痢、腹痛、
唾液分泌過多、発汗過多、軽い縮瞳などがあります。

○今回マラチオンが検出された食品について

(1)アクリフーズが記者会見で発表したように、マラチオンを
15,000ppm(=15mg/g食品)含有する食品の場合、体重60kgの人が、
当該食品を8gを超えて摂取するとARfDを超過します。

2mg/kg体重 × 60kg = 120mg(ARfDに相当するマラチオン摂取量)

120mg ÷ 15mg/g食品 = 8g(コロッケ1個(22g)の場合、約1/3個)

(2)また、同様に、マラチオンを2,200ppm含有する食品の場合、
体重60kgの人が、当該食品を約55gを超えて摂取するとARfDを超過
します。(ピザ1 枚(93g)の場合、約1/2枚)

 ARfD(急性参照用量)は24時間またはそれより短時間に摂取され
る農薬の限度量として国際的に用いられていますが、安全側に立っ
て設定されており、これを超えたとしても必ずしも健康に影響が生
じるわけではありません。

http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11135000-Shokuhinanzenbu-Kanshianzenka/0000033992.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 実際に、軽微ながらも健康被害も出ているようです。まだ家庭に
ある商品も残っていると思いますので、警戒が必要です。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 新年おめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 いつもは初詣など行かないのですが、今年は3日に伊勢神宮に行
ってきました。予想どおり、ものすごい数の人で、歩くのも困難な
ほどでしたが、何とか行列にならんで、赤福を買うことができまし
た。

 年末から、冷凍食品のニュースがあり、今回はその特集のように
なっています。食品について健康被害が出そうなニュースはやはり
珍しいということなのでしょう。

------------------------------------------------------------
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
-739号----------------- e-mail why@kenji.ne.jp -------------
--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
「宮沢賢治の童話と詩 森羅情報サービス」
http://why.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
 購読者数3716名です。ご購読ありがとうございます。
------------------------------------------------------------
私あてのメールのあて先は、
why@kenji.ne.jp
私のホームページ(「[\]安心!?食べ物情報」)は
http://food.kenji.ne.jp/ です。
バックナンバーもすべて、このページで読めます。
【まぐまぐ】
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )
マガジンIDは21668です。
このメールマガジンの登録や解除は
http://food.kenji.ne.jp/food2.html へ。
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/