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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------731号--2013.11.10------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「FDAとトランス脂肪酸」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 まず、前回の記事について、「PM2・5」は「PM2.5」の
間違いだろうというご指摘をいただきました。

 日本では普通、小数点は「.」を使い、「,」や「・」は使いま
せんので、ご指摘のとおりですね。

 新聞記事をコピーしたもので、私の文のところもこの部分はコピ
ーして使いました。新聞社の名誉のために補足しておきますと、新
聞記事は原則縦書きで、小数点表記に「・」を使うのはごく普通の
書き方です。決して間違いではなく、小数点であることを理解して
いないというわけでもありません。

 横書きにするときに小数点表記を「.」に変更しておけば完璧だ
ったのですが、目くじらを立てるほどでもないと思います。

 さて、「メニュー偽装」問題はさらに拡大していって、もはやわ
けがわからない状態です。ニュースも追いつきませんので、発表す
るならこの時ですね。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ホテルオークラは7日、運営する13ホテルと関連会社3社のレ
ストランなどで提供した計235品目の使用食材とメニュー表示が
異なっていたと発表した。また大丸松坂屋百貨店も、レストラン1
7店で表示と異なる食材を使っていたと発表。名門ホテル、老舗百
貨店で連日発覚する食材の虚偽表示問題に、菅義偉官房長官は「極
めて遺憾」と批判。「立ち入り調査を含めた徹底した取り締まりが
必要」と表明した。

 エビや貝類などを使ったメニューの虚偽表示は、全国各地でホテ
ルを運営するホテルオークラやJALホテルズをはじめ、大丸松坂
屋百貨店や東急百貨店などが相次いで発表するなど、さらなる広が
りを見せた。

 ホテルオークラの発表によると、国内13ホテルと関連会社3社
のレストランなどで提供した計235品目の使用食材とメニュー表
示が異なっていた。2007年以降、虚偽表示で販売した総数は約
38万6000食で、販売額は約8億7000万円に上るという。

 同ホテル子会社のJALホテルズも、運営する13ホテルで食材
とメニュー表示が異なっていたと発表。06年3月以降で販売は約
13万食、約2億円相当。2社は「法令の認識が不足しチェック機
能も働いていなかった」と謝罪した。両社によると、ホテルJAL
シティ田町(東京)とホテル日航姫路(兵庫県姫路市)では、南米
で獲れる「アワビモドキ」と呼ばれるロコ貝をアワビとして提供。
フカヒレスープに春雨と湯葉でできた人工フカヒレを交ぜていた。
JALホテルズは「安く提供したいと思ったが、偽装と言われても
仕方ない」としている。

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/11/08/kiji/K20131108006967520.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「人工フカヒレ」まで出てきたのは驚きです。資源保護の意味か
ら、人工フカヒレを普及した方がよいと思っていましたが、本物の
フカヒレとして出して、それなりの値段をつけていたのなら詐欺と
いうものです。エビの種類が違ったというのとは次元が違います。

 とはいえ「偽装」のリストを見ると、「おふくろの味」という名
のメニューを男性コックが作っていた、という指摘まであり、これ
は逆の意味でびっくりです。女が作ればOKなのか?そもそもお前
たちはヒマなのか?

 また、こういうニュースに関連して、「濡れ衣」もあるという話
があります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 大手デパートなどで食品偽装の発覚が相次ぎ、飲食店における食
に対する信頼性が失われつつある。

 その一方で、過剰反応により濡れ衣を着せられている業界も存在
する。それは、以前からインターネット上で「代用魚」を使用して
いると書かれている回転寿司チェーンだ。

■冷静に考えればありえない話だとすぐ気づくのに……

 なぜ代用魚の使用がありえないのか、気づくことができる点はい
くつもある。以下に「代用魚」が回転寿司で使われるのがありえな
い理由」を3つほどまとめてみたので、疑問に思っている人はぜひ
見て欲しい。

1.流通量が少なすぎる

 まず、回転寿司で使うには生で食べられる状態で魚を仕入れなけ
ればならない。インターネット上でささやかれている「中トロ=赤
マンボウ」や「マグロ=ガストロ」などの生で食べられる状態のも
のが市場にたくさん入るわけもなく、数十店舗、数百店舗もあるよ
うな大手回転寿司チェーン全店で常時使えるわけがない。

2.淡水魚なのに生食?

 また、「ナイルパーチ=スズキ」や「ティラピア=タイ」という
のも相当無理がある。なぜなら淡水魚なので寄生虫がおり、生食に
は適していないからだ。これも流通量と同時に考えたらありえない
のはすぐ分かるし、もし大手チェーンで何年も使っていたら健康被
害が出ているはずである。

3.小規模店でも使うのはムリ

 では大規模チェーンがムリなら小規模はどうなの? という声も
あがってくるかもしれないが、そもそも魚の使用量が少ない小規模
店でコストを下げるためにそんなリスクの高いことをするはずもな
い。むしろ大手より客との信頼性が重要なので、そんなことをして
いたらすぐに潰れてしまう。また、日本から遠く離れた国の魚を生
で食べられる状態で運ぶには高性能の冷凍庫などの設備も必要であ
り、そんな資金も無いと思われる。

……と、インターネット上で確認できる情報だけでもコレだけ突っ
込みどころがある。つまり、鮮魚を偽装するのは和牛と称して安い
牛肉を使ったり、冷凍のブラックタイガーをクルマエビとして売る
のとはワケが違うし、偽装する難度も違うのだ。

 また、そんなことをしているチェーンがあったらネットが普及し
ているこの時代、すぐに取り上げられてしまうだろう。1皿数百円
の寿司を出している店でも、100円均一のチェーンでも代用魚を使
っているところはまず無いのである。

 ちなみによく話題になる「えんがわ」の話だが、コレはカラスガ
レイのえんがわを使用している場合が多い。しかし良心的なところ
は「カレイのえんがわ」として称していることも多く、書いてある
魚の名前が違うということも無いので偽装ではない。

 この「代用魚疑惑」はマジメに仕事をしている回転寿司チェーン
からすると、完全な濡れ衣であろう。いまは個人で情報を自由に発
信できる時代なので、きちんとその情報が正しいものなのか事前に
必ず確認をして公開するなどを心がけたいものだ。

http://rocketnews24.com/2013/11/07/385735/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この手の「都市伝説」はよくあるやつです。

 表示の厳密性を言うのなら、「片栗粉」や「わらび餅」や「葛切
り」の立場がないのでは、という指摘もありました。

 カニ解禁のニュースが流れていますが、山陰や北陸の旅館で、普
通に出されるのがカナダやアラスカ産の冷凍ズワイガニであるとい
うのはどうなんでしょうか。別に産地を表示しているわけではあり
ませんが、誤解されていることは確かだと思います。

 品質がよくて、安く食べられるのなら、それで満足だと私は思う
のですが。

 台湾ではこんなニュースもあります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 台湾では、油脂大手「大統」が、輸入した低価格の綿実油に人工
着色料などを混ぜ、オリーブ油やサラダ油などと偽って販売してい
たことが約1カ月前に判明し、詐欺罪などで立件された。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/131107/chn13110712550007-n1.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これはひどいですね。これでは大陸中国と同じです。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「FDAとトランス脂肪酸」
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 アメリカでトランス脂肪酸が禁止されるというニュースがありま
したが、ちょっとよくわからないところがあります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 11月7日(ブルームバーグ):米食品医薬品局(FDA)は7日、
クッキーやクラッカーなどに使われているトランス脂肪酸には動脈
硬化のリスクがあり、全般的に安全だと認識することができないと
の暫定的な判断を示した。

 FDAは判断は最終的なものではないとしながらも、トランス脂
肪酸の事実上の禁止につながる可能性があると説明。1940年代から
商業的に幅広く使われてきた食材が米国から段階的に締め出される
ことになる。

 ハンバーグFDA局長は電話会見で、何も最終決定されていない
が、「ほぼ確実にこの方向だ」と言明した。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MVXHJW6K50YY01.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 米食品医薬品局(FDA)は7日、揚げ物用の調理油などに含ま
れ、肥満や心疾患との関連が指摘されるトランス脂肪酸の使用を段
階的に禁じる方針を打ち出した。「食品に使う上で安全とは認めら
れない」と判断した。食品業界に要請する。

 FDAは規制により「米国内で年間2万件の心臓発作を予防し、
7000人の死者を減らせる」とみている。

 トランス脂肪酸は油の加工過程や加熱処理などででき、血中の悪
玉コレステロールを増やし、摂取を続けると動脈硬化や心筋梗塞な
ど生活習慣病のリスクを高めるといわれている。(共同)

http://mainichi.jp/select/news/20131108k0000e040181000c.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ニュースを二つ並べましたが、禁止と言っても、具体的にどうす
るのかがよく分かりません。最初がブルームバーグ、次が毎日新聞
の記事です。

 自然に存在するものですし、トランス脂肪酸自体を生産したり添
加していたりするわけでもないのです。いったい何を禁止するので
しょうか。

 もう少し探してみると、WSJにこんな記事がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 米食品医薬品局(FDA)は7日、食品に含まれるトランス脂肪酸が
一般的に安全とは考えられないとの決定を初めて下した。従来の姿
勢を大きく転換するもので、心臓発作や脳卒中の一因と疑われるト
ランス脂肪酸が今後使用禁止となる可能性も出て来た。

 ニューヨーク市やシアトルなどの地方自治体ではトランス脂肪酸
使用禁止に向けた動きが相次いでいる。近年ではマクドナルドを始
め大手食品メーカーやレストランチェーンで、トランス脂肪酸を含
む焼き物や冷蔵パン生地、冷凍食品などを避ける動きが相次いでい
る。

 FDAのマーガレット・ハンバーグ局長は「潜在的有害性を持つ人
工トランス脂肪酸の消費量は米国内で過去20年間減少してきたが、
現在でも健康に対する大きな懸念を抱かせるものだ」と述べた。さ
らに同局長は、摂取量を一段と削減すれば年に2万件の心臓発作と
7000人の死者を減らせる可能性があると指摘した。

 部分硬化油などとも呼ばれるトランス脂肪酸は、植物性オイルを
固めるために水素を添加して作られる。約1世紀前に初めて調理に
使われたが、焼き物や揚げ物のパリッとした食感を保ち、日持ちを
良くする効果がある。

 FDAの食品部門トップのマイケル・テーラー氏は、トランス脂肪
酸がケーキの糖衣などを作るのに特に便利な物質であると説明した。

 FDAは今回の決定に対し、食品メーカーや関連企業・団体に60日
間の意見表明する機会を与え、その後に安全性についての最終的な
決定を下す。

 この間にメーカーなどから寄せられる意見が、食品にトランス脂
肪酸の使用を禁止するまでの時間的猶予についてのFDAの考え方に
影響を与える可能性を持っているが、ハンバーグ局長もテーラー氏
も、最終的に米国の食品にトランス脂肪酸の使用を禁止するという
決意は強固とみられる。

 ニューヨークに本拠を置くトゥーロ・カレッジの代表で心臓専門
医のアラン・カディッシュ氏は「今回の決定は病気のリスクを低下
させる合理的で、しかも大胆な決定だ」と評価した。さらに「この
リスクについては、これまで有意義な議論がされており、大半の専
門家が、(トランス脂肪酸摂取が)心臓病リスクを高めていると認
識している」と述べた。

 トランス脂肪酸は牛乳や肉などの動物性食品には天然に含まれる
ものもあるが、消費される大半のものは人工的に作られたものだ。
この脂肪酸の摂取は、悪玉LDLコレステロールの増加と関連がある
とされている。

 数十年前までは不飽和脂肪であるトランス脂肪酸は多くのマーガ
リンに含有され、ラードやバターなど動物性飽和脂肪に比べ健康的
であるとして奨励されていた。しかし1970年代以後、研究者はトラ
ンス脂肪酸と心臓病の関連に疑いを強め、調査を進めた。

 こうした流れの中で大きな影響力を持ったのは、米国医学研究所
が2002年に発表したリポートで、トランス脂肪酸の危険性を厳しく
警告し、摂取量をできる限り少なくすべきと提言した。

 リポートは「トランス脂肪酸は不可欠な栄養ではないし健康効果
も分からないため、その安全水準は現在ない状態だ」と指摘、ただ
、当時多くの食品に使用されていたため直ちに全面的に禁止するこ
とは「非現実的だ」としていた。

http://jp.wsj.com/article/SB10001424052702304218104579184331810559094.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ここでは「トランス脂肪酸」=「部分硬化油」という認識のよう
です。これも間違っているのですが、毎日新聞などよりはマシでし
ょうか。

 これはどうしようもない、日本もアメリカも、マスコミ記者は馬
鹿ばかりだと思っていたら、やっとまともな記事を見つけました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

(CNN)米食品医薬品局(FDA)は7日、マーガリンなどに含
まれるトランス脂肪酸の成分は「一般的に安全とはみなされなくな
った」との仮判断を示した。これが公式見解になれば、加工食品へ
の使用は禁止される。

 FDAは暫定的な結論として、トランス脂肪酸の主成分である
「部分水素化油脂」は安全ではないという認識が一般的になったと
判断。パブリックコメント期間を設けて食品業界などの意見を募っ
たうえで最終結論を出すとした。

 期間中に寄せられた意見や情報を検討した上で、これが公式見解
となった場合、部分水素化油脂は、食品への利用を原則禁止する添
加物に分類される。

 FDAのハンバーグ局長は今回の措置について、「トランス脂肪
酸の潜在的危険からより多くの米国人を守るための重要な1歩」と
位置付ける。FDA当局者も「健康への影響を考えると、できるだ
け迅速に対応したい」と表明した。

 冷凍ピザやマーガリン、コーヒー用クリームなどに含まれるトラ
ンス脂肪酸は、心疾患のリスク増大との関連が指摘されている。主
成分の部分水素化油脂は、マーガリンやショートニングなどの固形
油脂を製造するために液状の油脂に水素を添加して人工的につくら
れる。

 なお、一部の食肉や乳製品に天然に含まれるトランス脂肪酸は今
回の規制対象には含まれない。

http://www.cnn.co.jp/usa/35039621.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「トランス脂肪酸の主成分である部分水素化油脂」というのはた
ぶん翻訳ミスでしょう。正しくは「トランス脂肪酸の主な摂取源で
ある部分水素化油脂」のはずです。

 要するに、油脂に対する「水素添加」を禁止しようということの
ようです。

 トランス脂肪酸については、健康上問題があることはほぼ確定で
すが、日本では摂取量から考えて規制の必要はないという結論にな
っています。

 アメリカの事情はもっと深刻ですので、何らかの対策を講じた方
がよいという結論になりそうだということです。そういうことなら
理解できます。「わらにもすがる」心境ですね。

 もしそうなったとして、日本はどうするかという問題があります。

 「水素添加の禁止」であれば、トランス脂肪酸低減の効果はあり
そうですし、技術的にも問題はないので、実施してもよいのではな
いかと思います。(マスコミ諸氏の認識が今のようなら、別の問題
が発生しそうではありますが。)

 水素添加は本来液体である植物油脂からマーガリンやショートニ
ングを作る重要な技術でしたが、今ではかなり重要性が減っていま
す。

 最大の原因はパーム油の登場です。パーム油は植物油脂なのに常
温で固体のため、パーム油を原料にすれば水素添加の必要がないの
です。既に多くの油脂製品に、パーム油が原料として使われていて、
その結果含まれるトランス脂肪酸の量は確実に減ってきています。

 「水素添加の禁止」はこの流れを加速する効果を発揮することに
なるでしょう。

 これに関連して、将来予想される問題は「南北問題」です。パー
ム油の生産は非常に成功した大規模農業ですが、問題はアメリカや
ヨーロッパではなく、マレーシアやインドネシアで成功したことで
す。

 水素添加の禁止は必然的にパーム油の市場での勝利をもたらしま
す。これに対する欧米諸国(旧帝国主義勢力)の反発が予想される
のです。

 この場合、武器となるのが「環境問題」です。毎日新聞の「残念
な科学記者」元村氏は最近、こんな記事を書いています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 マレーシア・ボルネオ島で急速に進む熱帯雨林の減少を現地で取
材した。機内から見た風景が忘れられない。見渡す限り、アブラヤ
シの隊列だった。1億年かけて育まれ、1ヘクタール当たり200
種以上の樹木が共生するといわれるボルネオのジャングルを、人間
がたった数十年で壊そうとしている。分かっているつもりで、行動
が伴っていなかった自分を反省した。

 ◇問題の深刻さ隠す「植物油脂」

 構造は単純だ。木材、ゴムに続く主要産業として1960年代、
マレーシア政府がアブラヤシの栽培を奨励した。実を搾って得られ
るパーム油は安く、人口が急増するインドや中国が輸入し、先進国
からも「健康にいい」と歓迎された。需要に合わせて生産量を増や
し続けた結果、熱帯雨林が急減し、野生動物がすみかを追われてい
る。

 途上国の自然がグローバルな経済活動の犠牲になる例は、エビや
バナナや木材でも起きた。だがパーム油の場合、その存在が「見え
ない」ことが問題の深刻さを覆い隠してしまう。日本が輸入するパ
ーム油は年間68万トン(2011年)。大半がマレーシアからの
輸入だ。単純計算で国民1人が5キロを消費している。スナック菓
子、チョコレートやカップラーメン、化粧品や洗剤などに使われて
いるが、成分表示には「植物油脂」と記載されるだけだ。

 訪ねたサバ州では、この30年間にアブラヤシの耕作面積が13
倍に増えた。熱帯雨林を縫うように流れるキナバタンガン川を舟で
巡るエコツアーでも、川岸までヤシ農園になっている場所があった。
2000頭以下に減った絶滅危惧種のボルネオゾウは、川岸を移動
しながら暮らす。せめて川岸から50メートルを自然のまま残せれ
ば、ゾウが農園に入ってアブラヤシを食い荒らしたり害獣として殺
されたりすることはなくなる。だが、小規模な農園が多く、野生へ
の配慮より経済が優先されてしまう。

http://mainichi.jp/opinion/news/20131105k0000m070108000c.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 相変わらず馬鹿なことを言っています。

 彼女にとっては、マレーシア人の経済、つまり健康で文化的な生
活を実現することより、「野生への配慮」が優先されるべきなので
す。

 欧米諸国の人々が、地球環境のためには熱帯諸国の人々は我々と
同等の暮らしを求めてはいけない、と考えているのに同調してしま
っています。

 「水素添加の禁止」の行く末にはこんなこともあるだろうな、と
考えた次第です。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 中西準子先生が叙勲されたそうです。

「瑞宝重光章を頂くことになりました−平成25年度秋の叙勲−」
http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak651_655.html#zakkan652

 勲章から等級がなくなったことは知っていましたが、「重光章」
が昔の「勲二等」にありるのですね。なんだかすごいです。おめで
とうございます。

 実は私の家にも義父がもらった勲章(下の方の位のやつ)が置い
てあるのですが、賞状?の署名が「内閣総理大臣 村山富市」で、
ちょっと残念です。あれからもう二十年になろうとしています。

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