安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>726号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------726号--2013.10.06------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「Q&A」「パーム油」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 米の産地偽装事件が摘発されています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

毎日新聞 2013年10月01日 中部朝刊

 流通大手のイオン(千葉市)が昨年12月〜今年9月上旬、「国

産米使用」と表示して販売した弁当やおにぎり計約1500万個に、
中国産米が混入していたことが30日、分かった。西日本を中心に
イオンやダイエーなどで販売されており、米を納入した三瀧(みた
き)商事(三重県四日市市)による産地偽装の疑いがあるとみて、
農林水産省が日本農林規格(JAS)法に基づく立ち入り検査を実
施している。イオンは、三瀧商事に対する法的措置も含め、対応を
検討している。

http://mainichi.jp/area/news/20131001ddq041040011000c.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 流通業界のジャイアン、イオングループで発覚したわけですが、
当初からこれだけでは済まないだろうという予測は立ちました。

 現在のところ、ここまではわかってきたようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 三重県四日市市の米穀卸業「三瀧(みたき)商事」が産地や用途
を偽装した米を納入していた問題で、農林水産省と同県は4日、日
本農林規格(JAS)法などに違反しているとして、同社を含む6
事業者に表示の是正や再発防止対策を行うよう行政指導した。農水
省などの調べでは、偽装の手口は関連会社や取引会社を巻き込んだ
複雑で巧妙なものだったという。

 みそや菓子などに使われる国内産加工用米が、主食用に偽装され
た手口は、三瀧商事の取引先の「稲垣製茶」と「榊原商店」(いず
れも四日市市)が協力。両社は、三瀧商事が支部長を務める全国穀
類工業協同組合三重県支部から、玄米茶製造用として自社に必要な
量以上の加工用米を仕入れ、三瀧商事に販売した。稲垣製茶と榊原
商店は伝票上で、その米を加工用米として三瀧商事の経営者の親族
が経営していた「ジャパンゼネラル」(四日市市)に販売したと偽
装。三瀧商事はジ社から架空取引で同量を主食用米として仕入れた
ことにして、加工用米を主食用米として販売した。

 外国産米を国産と偽る際にも、三瀧商事は中国・米国産などを購
入し、これらをジ社に伝票上で架空販売。そして、ジ社から「愛知
県産」などを購入したように偽装した。一方で、関連会社「ミタキ
ライス」(四日市市)に精米名目で販売し、同社が愛知県産米など
に混入させていた。

 犯罪組織が非合法に得た資金を浄化するマネーロンダリングのよ
うに、外国産米などを国産の主食用米に書類上で変身させる「ライ
スロンダリング」ともいえる手口。三瀧商事は偽装により12億5
000万円を売り上げた。農水省は外国産米分(791トン)で約
5500万円、加工用米分(845トン)で6900万円を不当に
得たとしている。農水省の調査に対し、三瀧商事は「1996年ご
ろから経営が悪化したため、既に亡くなった創業者の発案で、20
05年ごろから偽装を始めた」と説明した。08年までの書類が焼
却されるなどしており、偽装はさらに大規模だった公算が大きい。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131005-00000014-mai-soci
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「1996年ごろ」というのもたぶんウソでしょう。加工米や輸
入米を混ぜるようになったのはこのあたりかもしれませんが、元々
米の産地や銘柄なんか気にしていなかったはずです。

 米の流通業界の実態というのはまずこんなものなのですが、次に
「国産品キャンペーン」の話を紹介します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 スーパーの店内に並ぶ、「こくポ」と書かれたロゴマーク。「こ
くポ」マークがついている国産の食品を買うと、ポイントをもらえ、
そのポイント数によって、応募すると全国の特産品が抽選で当たる
という取り組み。

 国産の食料品の購入促進のため、農林水産省が支援する「こくポ
キャンペーン」。

 農林水産省の皆川芳嗣事務次官は「(日本の)食料自給率がカロリ
ーベースで約40%。国産の食料をもっと買っていただく、消費して
いただくということを、より進めていきたい」と語った。

 このキャンペーンは、購入した商品の価格に応じてポイントがも
らえる。米以外にも、卵やギョーザ、乾麺にもポイントがつくとい
う。例えば、ある卵1パックで、3ポイントがもらえる。

 対象商品は、全国のスーパーをはじめ、地方の特産品が並ぶアン
テナショップやインターネットの通販サイトなどで購入可能で、ポ
イントをためて応募すると、和牛や海の幸のセットなどが、抽選で
当たる。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00255090.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 相変わらず無意味な企画をやっていますね。民間企業でこんな馬
鹿なことをやれば、即クビというレベルです。こんなつまらないこ
とに億単位の税金が投入されていると思うと腹が立ちます。

 この企画で、いったいどんなリターンがあるというのでしょうか?

 お役人が馬鹿をやって、「国産信仰」にたかる腹黒い業界を育て
てきたのだと思います。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.お昼にペペロンチーノを作りました。そして、お肉を入れてお
くチルド室に消費期限が一日切れたベーコンがあって大丈夫かなと、
思ってお母さんに聞いたら大丈夫だろうと言っていて、入れて食べ
ました。いろんなサイトを見てみたんですが、食べても大丈夫だっ
たり絶対に食べたらダメなど、色々だったので聞いてみました。食
べても大丈夫なのでしょうか?

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A.もう食べてしまって、何ともなかったのでしょう?それなら何
も問題ありません。

 日付はあくまで目安で、期限内でも食べない方がよい状態になる
こともあれば、期限が過ぎても問題なく食べられることもあります。

 昔は食べる人が自分で判断していましたが、加工食品の場合は判
断がつきにくいこともあって、製造者が期日を表示するようになり
ました。

 今でも野菜なんかは自分で使えるかどうか判断しているはずです。

 ということで、おいしく食べられたのなら問題なしです。

 裏話をすると、期限を1日過ぎただけで食べられなくなるものを
売っていたら、必ずクレームになりますので、メーカーとしては大
問題です。

 そこでメーカーはかなり短い期限をつけて販売しています。それ
はそれで資源の無駄遣いになると、批判されてはいるのですが。

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Q.化学調味料は体に悪いと言われますが過剰な摂取が問題なのだ
とはおもいます。では具体的にどれくらいか過剰と言うのでしょう
か?頻繁に外食もするし市販の惣菜も毎日のように利用します。そ
の他にもお菓子や飲み物…含まれていないものを探す方が難しいで
す。調味料(アミノ酸等)の記載があってもどれくらい含まれてるか
分からないので、どうやって過剰に摂取していないか判断すれば良
いのか悩んでいます。化学調味料だけではなく、添加物全般が気に
なっていて精神的に疲れます…

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A.化学調味料というと、具体的にはグルタミン酸ソーダ(MSG)
のことですね。

 安易に化学調味料を使うのは味をごまかすという点で問題があり
ます。

 でも、グルタミン酸は体内に大量にあるアミノ酸です。別に過剰
摂取が問題になることもありません。

 たとえば小麦粉などにも大量に含まれていて、強力粉100グラ
ムのうち、4.4グラムがグルタミン酸だそうです。

 このように自然にも普通にある物質ですので、「化学調味料不使
用」という宣伝はかなり強引な我田引水の表現であると思います。

 「化学調味料不使用」のものに、グルタミン酸が大量に含まれて
いることがあります。「昆布エキス」なとを使うとそうなるのです。

 もし化学調味料を使ったものだと気持ち悪くなるが、昆布エキス
や昆布茶だったら平気でしたら、単に気にしすぎているだけです。

 なるべく注意するのは結構なことですが、気にしすぎは詐欺師の
カモになるだけです。

 今どきの食品添加物は、健康被害を気にするほどの悪者ではあり
ません。無意味に不安を煽っている人たちの方がよほど悪者だと考
えてください。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「パーム油」
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 食品の値段が下落したことがニュースになるのは珍しいですが、
こんな記事がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 インドネシアでパーム油の増産が続き、在庫が過去最大規模に積
み上がっている。パーム油を含む植物油の世界供給量も過去最大に
膨らむ見通しで、製品の原料に使う一部メーカーは相場の下落でコ
スト減の恩恵にあずかりそうだ。

 アブラヤシの果肉を圧搾して作るパーム油は食品や燃料、せっけ
んなどの原料として使われる。インドネシアは世界最大の生産国と
して知られる。米農務省によるとインドネシアの在庫量は2013
〜14年度末までに66%増え、300万トンに達する見通し。供
給量の拡大が要因とみられ、同省の見積もりでは国内生産量は過去
10年で2倍強に増加、13〜14年度も3100万トンと前年度
比8.8%増と増加傾向が続く。

 農務省はパーム油の同年度の世界供給量について、前年度比5%
増の5810万トンに達し、過去最高を更新すると予想。在庫量も
17%増の920万トンと、史上最大の水準に達するとの見通しを
示している。

 パーム油は植物由来の油のなかで最も使用量が多い。その増産を
受けて植物油全体の世界生産量も拡大が見込まれており、農務省の
見積もりによると、パーム油のほか大豆油やピーナツ油などを含む
9種類の植物油の世界生産量は13〜14年度に前年度比4.3%
増の1億6730万トンに拡大する。

 パーム油は11年に年平均で過去最高値を記録したが、12年6
月から弱気相場を抜け出せていない。マレーシア・デリバティブ取
引所の粗パーム油先物は年初来5.6%下落して足元ではトン当た
り2301リンギット(約6万9720円)。8月には米国での大
豆減産見通しを受けて反発したものの、ラボバンク・インターナシ
ョナルによれば13年10〜12月の平均は2250リンギットと、
09年7〜9月以来の安値水準に沈む見通しだ。

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/131002/mcb1310020504023-n1.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 パーム油の生産は唯一の成功したプランテーションと言われてい
ますが、他のプランテーション作物と同様に、いよいよ価格の暴落
がはじまったのかと思いました。

 でも、価格の推移は以下のようになっています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

パーム油価格の推移(年間の平均価格)

単位: USドル/トン

2000 261.14
2001 238.40
2002 356.75
2003 410.37
2004 434.72
2005 367.69
2006 416.81
2007 719.12
2008 862.92
2009 644.07
2010 859.94
2011 1,076.50
2012 939.83
2013 759.55

http://ecodb.net/pcp/imf_usd_ppoil.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 2011、2012年あたりで暴騰していたものが少し戻ったという程度
のようです。この間の生産量は以下のようになっています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

(単位・・・千トン)
       2007/08年2008/09年2009/10年2010/11年2011/12年
インドネシア  18,000 20,500 22,000 23,600 25,400
マレーシア   17,567 17,259 17,763 17,500 18,400
タイ       1,050 1,540 1,345 1,288 1,450
コロンビア     780 795 770 820 880
ナイジェリア   820 850 850 850 850
その他      2,867 3,048 3,134 3,202 3,281
合 計     41,084 43,992 45,862 47,260 50,261

http://nocs.myvnc.com/study/geo/palm_oil.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 2011/12年は生産量が増えて、価格が上がっているので、産地は
相当儲かっていますね。

 パーム油を直接買うことはないので、あまりなじみはないですが、
既に植物油の王者としての地位を固めています。以下はその解説で
す。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 アブラヤシはヤシの仲間ですが、南国の象徴のようなココヤシと
は違う種類です。原産は西アフリカで、15世紀から食用油として利
用されていました。

 アブラヤシの実は鶏卵大ですが、それがたくさん集まって30〜40
kgの果房を形成しています。アブラヤシの実の中心部分(核)から
は核油、その外側からはパーム油が採れます。

■生産量世界1位の植物油

 パーム油は年間4580万トン(2010年)、世界で一番たくさん生産
されている植物油です。パーム油は1960年代から急激に生産量が増
加し、2005年には3380万トンで、大豆油を抜き生産量第1位となり、
その後の伸びも他の植物油には見られないものです。

 人口増加につれて植物油の需要はどんどん伸びていますが、それ
に対応しているのはパーム油です。

 アブラヤシの単位面積あたりの収穫量は3.8トン/ヘクタール、菜
種の0.59トン/ヘクタール、大豆の0.36トン/ヘクタールと比べると
群を抜いています。

■インドネシアとマレーシアがパーム油2大生産国

 アブラヤシは赤道をはさんで緯度10度以内、熱帯が栽培適地とい
われています。インドネシアが2220万トン、マレーシアが1699万ト
ン、この2国で全体の86%を生産しています(2010年)。

 アブラヤシはプランテーション栽培が効率がいいので、広大で比
較的人口密度が低いボルネオ島(カリマンタン島)やスマトラ島で
はプランテーション開発が進んでいます。

http://www.bctj.jp/borneo/borneo_palm.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この群を抜く生産性が、パーム油生産の成功の元です。しかし増
産しすぎて、とうとう価格も頭を打ったわけです。

 ここまでは増産しても価格が上がっていますが、これは主に外的
な要因です。とりあえず以下の説明を見てください。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 パーム油が、これほど広く利用されるのはどうしてでしょうか。

 まず、何よりも価格が相対的に安いことが挙げられます。先に述
べたように高い生産性によって、パーム油の価格は他の植物油より
かなり安くなっています。このため、食用だけではなく石鹸・洗剤
類をはじめオレオケミカルと称される化学品産業界でも広く利用さ
れます。最近では、バイオディーゼルへの利用も広がっています。
ただ、次に述べる脂肪酸構成の特徴から、冷涼な時期に固形状にな
りやすいことが、燃料利用の拡大の阻害要因になっていますが、こ
れを克服する技術開発が進められているようです。

 もう一つの理由は、パーム油の性質が他の植物油とは大きく異な
っており、様々な用途に利用できることが挙げられます。

 パーム油の特徴は飽和脂肪酸を多く含む植物油であることにあり
ます。このため、ほとんどの植物油が常温で液状であるのに対し、
パーム油は液体と固体の中間に位置する特徴を有しています。日本
油脂検査協会が分析したサンプルの平均値を表1に示しました。パ
ーム油の特徴がおわかりいただけるでしょう。脂肪酸のほぼ半分が
飽和脂肪酸(パルミチン酸)で、不飽和脂肪酸もほとんどがオレイ
ン酸という特徴を有しています。


       飽和脂肪酸      不飽和脂肪酸
     パルミチン酸 その他 オレイン酸リノール酸 その他
パーム油 44.2 5.6 39.8 9.6 1.0
大豆油 10.2 4.1 25.3 52.7 7.9
菜種油 4.0 1.7 62.0 20.0 12.3


 脂肪酸のほとんどが飽和脂肪酸と一価不飽和脂肪酸であることは、
パーム油が酸化や加熱に対する安定性が高いことを示しています。
先に述べましたように、アメリカで水素を添加した植物油(主とし
て大豆油)に代わり、パーム油の利用が進んでいるのは、この特徴
によるものです。また、油で揚げる加工食品にパーム油を用いると、
油の酸化による変質を抑制し、安定性が長く維持されるという利点
があります。

 脂肪酸を分別(例えば、融点の差を利用した分別)することによ
って、異なった性質の製品を作ることも広く利用されています。表
1の脂肪酸構成から、不飽和脂肪酸の量を少なくすると固形状の油
(パーム・ステアリン)に、逆に飽和脂肪酸を少なくすると液体状
の油(パーム・オレイン)になり、それぞれに適した用途が生まれ
てきます。

注:ここで言うステアリンとオレインは、ステアリン酸とオレイン
酸を指すものではなく、固体状のものをステアリン、液体状のもの
をオレインと称する業界固有の用語として定着したものです。

例えば、固形のものは動物性油脂とは異なり比較的低い温度で溶
けやすいという特徴があります。口に入れるとなめらかに溶けるた
め、マーガリン、ラクトアイス、チョコレートの添加油脂やホイッ
プクリームの代替品などに用いられています。

液体状のものは、酸化や過熱への安定性が高いという特徴を生か
し、比較的賞味期限の長い加工食品に用いられることが多く、即席
ラーメンや揚げ菓子用に用いられています。また、他の植物油と混
合してフライ用の油に用いられています。

http://www.oil.or.jp/info/64/page05.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 例の「トランス脂肪酸」の話が追い風になっているのがわかりま
す。パーム油を原料に使えば、水素添加の必要はありませんので、
今まで水素添加をしてきた食品にも、パーム油が大量に使われるよ
うになりました。

 また、技術の進歩で実用化されてきた、脂肪酸の種類ごとの商品
化という面でも、パーム油は有利なようです。

 また、価格面での優位もまだありそうなので、それほど心配はな
いと思いますが、今までのようにどんどん増産するという局面では
なくなったということです。

 パーム油については、以下のような批判がずっとされてきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 パームオイルは現在マレーシアやインドネシアなど主に東南アジ
アで栽培されていますが、もともとは西アフリカ原産の植物。オイ
ルパームの実は収穫後すぐに搾油する必要があるので、プランテー
ションのすぐ近くに搾油工場が必要。この搾油工場がペイするため
には、最低でも3000ha、工場の規模によっては1万ha以上のまとま
った面積のプランテーションが必要らしい。

 つまり、オイルパームの商業的プランテーションのためには、最
低でも5km x 5kmぐらいの大きさ、場合によっては10km x 10kmの広
大な面積が必要になると。実際マレーシアなどでは高速道路の両脇
に、延々と数十キロにわたって続くオイルパームのプランテーショ
ンを見る事が出来るらしい。

 さぁ問題です。そんな大規模なプランテーション開発には何が必
要でしょう。

 はい正解。森林を切り拓かなければいけません。その結果、野生
動物は住み処をなくし、また、森林の持つ多様な機能は失われます。
いくら緑に見えても、単一種のプランテーションは、天然の森とは
質も機能もまったく異なる訳で、つまり、熱帯林を大規模に破壊し、
生物多様性も減少させることが、パームオイル・プランテーション
の大きな問題と言えそう。

 また森がプランテーションに開発されると、熱帯のもともと少な
い表土(赤土)が流失したり、そのために水質が悪くなったり、も
ちろん地下水路の枯渇も考えられ、また農園の管理に大量に使われ
る殺虫剤、除草剤、化学肥料は周囲の環境を汚染する事は容易に想
像できるでしょう。これは野生生物に悪影響を与えるだけではなく、
農園で働く人の健康被害をももたらしています。

http://www.housingeyes.com/radioclub/parmoil/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 こんな文句は、自国の森林を消滅させ、つらい作業は不法移民の
労働力に頼っているどこかの国に言ってやれ!です。

 熱帯にある国が自国の熱帯雨林を開発することのどこが悪いので
しょうか。こういう言説がまかり通るところに、西欧諸国の独善と
世界支配の願望が見えるわけです。

 とはいえ、どこまでも無制限に開発することには無理があります。
パーム油のプランテーション開発も、ようやく一つの節目を迎えた
と歓迎するのがよいのかもしれません。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 実りの秋になって、恒例の「毒きのこ中毒」事件があちこちで起
きています。自然とのつきあいには危険が多いことを忘れてはいけ
ません。

 某テレビドラマで、リビングに巨大な薪を焚く暖炉が作ってあり
ました。しかも薪を燃やすところに覆いもなく、囲炉裏状態なので
す。薪を燃やせば有害物質が出るのですが、危険なことをするもの
だと思いました。

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