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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------720号--2013.08.25------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「Q&A」「飼料用米」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 こんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

メジマグロ食べないで=水産庁幹部が異例の訴え
時事通信 8月22日(木)20時56分配信

 「メジを食べるのはやめましょう」。水産庁の宮原正典次長は22
日、太平洋クロマグロ(本マグロ)の資源管理に関する会議で、本
マグロの刺し身として店頭に並ぶメジマグロを食べるのを控えるよ
う、異例の呼び掛けを行った。

 メジマグロは、水産庁が資源量を回復させるために漁獲規制を強
めているクロマグロの子ども。クロマグロとして水揚げされるうち
の98.8%は、卵を産むようになる前の3歳以下のメジマグロなどが
占めている。親の数が過去最低水準に落ち込んでいる上、子供の数
もここ3年は減っている。それだけに「今後ともマグロを食べてい
くには、今は我慢しなければいけない」と訴えた。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130822-00000154-jij-pol
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「食べないで」というと、消費者に向かって呼びかけているよう
ですが、資源管理に関する会議での発言でしょうから、「食べない
で」ではなくて、「獲らないで」というべきところでしょう。

 日本の水産資源管理の甘さは世界的に有名ですが、そろそろ何と
かしないと漁業が成り立たなくなりそうです。

 マグロは大型の漁獲が少なくなり、どんどん小型化しているそう
です。明らかに小さいマグロを獲りすぎています。どうして水産庁
がマグロの漁獲規制をしないのか、不思議に思います。

 次は輸入検査に関してこんな情報があります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 横浜市中区の食品輸入会社「マリンライフ」が韓国から輸入した
養殖活ヒラメから、食品衛生法で含有が禁止されている合成抗菌剤
が検出され、横浜市保健所は10日、同社に商品の回収命令を出し
た。

 市保健所によると、9日夜に検査を行った厚生労働省から、検体
の1億分の1の量の合成抗菌剤「エンロフロキサシン」が検出され
たと通報があった。この抗菌剤は、国内では動物用医薬品として使
われており、魚介類への含有が禁じられている。

 検出された活ヒラメは生食用で、同社が2日に3千キロ(約24
50尾)を博多港に輸入。すでに全量が関西、中部地方の卸売業者
に販売されたとみられる。市保健所によると、通常の摂取では健康
への影響はない値で、現在のところ、健康被害の届け出はないとい
う。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130810-00000021-kana-l14
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 輸入時の検査は通関前に行うものだと思っていましたが、この場
合はすでに通関し、販売ルートに乗ってしまってから検査結果が出
たようです。

 農水省からも発表されています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

韓国産ヒラメの回収について(依頼)

 検疫所におけるモニタリング検査の結果、下記の貨物よりエンロ
フロキサシン(0.01ppm)を検出し、食品衛生法第11条第2項
に違反することが判明しました。

 当該貨物は既に通関済みとの報告を受けているため、貴自治体に
おいて下記輸入者に対し、当該品が国内において販売等されること
がないよう対応方よろしくお願いします。また、対応終了後その概
要を当課あて御報告いただくよう併せてお願いします。

 なお、輸入者に対しては検疫所より当該貨物は食品衛生法第11
条第2項違反であるため、その措置については貴自治体の指示に従
うよう指導しているところです。

http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/kaisyu/dl/130809.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 こんなこともあるのかと、輸入時の違反例を見ると、この8月だ
けで、以下の3件が通関していました

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

生鮮グリーンアスパラガス タイ 成分規格不適合(ジウロン 0.07
ppm 検出) 全量販売済み

容器包装詰加圧加熱殺菌食品: PORRIDGE(野菜粥) 大韓民国
成分規格不適合(発育し得る微生物 陽性) 全量販売済み

活ひらめ(養殖・生食用) 成分規格不適合(エンロフロキサシン
0.01 ppm検出)廃棄、積み戻し等を指示(調査中)

http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/ihan/2013/xls/8a.xls
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 最後の「ひらめ」が上記ニュースの件です。「調査中」と発表さ
れていますが、既に販売されていたようです。

 気になるのが2つめの韓国産お粥です。「発育し得る微生物 陽
性」というのは、殺菌済み包装のはずが、そのままで微生物繁殖が
確認された=殺菌に不備があったというものです。「加圧加熱殺菌」
というのはレトルトパウチでしょうから、これは致命的な製造ミス
です。

 販売済みということですが、やはり回収の指示は出ているようで
す。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

韓国産容器包装詰加圧加熱殺菌食品の回収等について(依頼)

 今般、検疫所におけるモニタリング検査の結果、下記の貨物は、
発育し得る微生物が陽性であり、食品衛生法第11条第2項に違反す
ることが判明しました。当該貨物は既に全量通関済みとの報告を受
けているため、貴自治体において下記輸入者に対し、当該品が国内
において販売等されることがないよう対応方よろしくお願いします。
また、対応終了後その概要を当課あてに御報告いただくようあわせ
てお願いします。

http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/kaisyu/dl/130809-2.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 農薬や抗菌剤と違って、こちらは健康被害が出る可能性がありま
す。マスコミで報道された様子はないのですが、どうなっているの
でしょうか。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.現在フランス在住なのですが、フランス人の主人がハムを頻繁
に食するため、添加物の心配から、ハムを手作りにしようかと思っ
ています。ただ、ボツリヌス菌などの食中毒の心配をしています。
インターネットでレシピも色々ありますが、あまり食中毒への安全
性に考慮したものは少ないようです。

 大量に長期にわたっての保存目的ではありません。毎回食する分
ずつ作ろうかと考えておりますが、添加物を使用せず、ボツリヌス
菌などの危険性を避けるためにはどうすればよろしいでしょうか?

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A.ボツリヌス菌の特徴は以下のとおりです。

(1)土壌菌で、どこにでもいる菌である。

(2)特にヨーロッパでは中毒例が多い。

(3)菌自体は加熱調理によって殺菌できる。

(4)加熱すると芽胞という状態になって生き延びる。芽胞を殺す
ためには120℃で4分間という缶詰やレトルトパウチなみの殺菌が必
要である。

(5)酸素のない状態で繁殖する。(真空包装などに注意)

(6)毒素は非常に強力なものだが、100℃で1〜2分の加熱で失活す
る。

 ご質問にも「添加物」という言葉が出てきますが、ボツリヌス菌
を完全に抑えることのできる添加物はありません。

 また、缶詰なみの殺菌はハム自体を損ないますので、不可能です。
ただし、芽胞から発芽して繁殖するまで、時間がかかりますので、
ハムを作ってすぐに食べる場合は問題ないと思います。

 冷蔵しておけば繁殖してきませんので、冷蔵保存も有効です。ま
た、食べる直前に上記の加熱をすれば、たとえ菌が繁殖していても
毒素を無害にすることができます。

・保存は冷蔵で
・作ってすぐ食べる
・充分に加熱してから食べる

 と並べると、食中毒の一般的な注意事項と同じです。

 以上が注意点ですね。ただ、ハム類は肉を「塩漬け・燻製」した
食品です。肉を保存するためには昔はこうした方法が有効だったわ
けです。

 現在の観点からすると、大量の塩を使うこと、燻製によって煙か
ら有害物質が付着することなど、いろいろと問題があります。

 伝統的な調理方法ではありますが、あまり健康によいとは言えな
い食品であることは申し添えておきます。市販品の方が、いろいろ
と改良を加えているので、逆にこうした問題は少ないという可能性
もあることを考えてみてください。何でも手作りがよいと思うのは、
いわゆる一つの思い込みです。

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Q.暑い時期の食品の持ち帰りについて。スーパーで魚や肉を買っ
て持って帰るのですが、事情があり三時間程時間がかかります。保
冷バックに氷を入れて持ち帰りますがこの真夏の時期に氷だけで長
時間放置しておいても大丈夫なのでしょうか?保冷バックは冷房が
きいた室内に一時保管して、それから家に持ち帰ります。加工食品
も気になりますが、魚や肉などの生ものは大丈夫でしょうか?

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A.3時間とは長いですね。買い物にもいろいろとご苦労があるよ
うで。

 食品の保持に関しては、単に温度が問題です。保冷容器に氷を入
れておくということですので、氷が溶けていなければたぶん問題は
ないと思います。

 氷は0℃以上にはなりませんので、氷がある以上、その周囲は0
℃近くの温度です。保冷容器がしっかり密封されていれば、内部は
それほど高温にはなりません。

 帰ってみて、氷が残っていれば問題ない、と思います。氷がなく
なっても、温度は徐々に上がりますので、すぐにダメになるわけで
もないです。

 最終的には食品そのものを見てください。肉類は特に色が変わり
やすいので、色や臭いが問題なければ食べられるはずです。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「飼料用米」
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 産地偽装問題は相変わらずいろんな話題を提供してくれますが、
まず「そば」でこんなのがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 栃木県鹿沼市の製粉会社「石川そば製粉所」(石川祐介社長)が
表示と異なる産地のソバ粉を混ぜて販売していたとして、農林水産
省関東農政局は20日、日本農林規格(JAS)法に基づき、表示
の是正と再発防止策を取ることなどを指示した。

 関東農政局によると、同社は2010年12月3日から今年5月
29日にかけ、「会津70」「湯津上70」「湯津上石臼68」の
3商品について、産地として表示した福島県会津地区や大田原市湯
津上地区以外のソバ粉を混ぜた。中国などの外国産、県内外の他産
地のソバ粉を3〜5割入れていた。また、原材料名などを表示して
いない商品も1種類あった。一般消費者や加工業者に計203袋
(3688キロ・グラム)を販売した。

 石川社長は読売新聞の取材に対し、「2010年のソバが凶作で
価格が高騰し、販売価格や量を維持するために始めた」と説明。一
般消費者には他産地が混じっていることを伝え、また、加工業者向
けの商品は表示した産地の種だったとし、「問題ないと思ってしま
った」と話した。

 同社は鹿沼市で最大規模の製粉会社。石川社長は「鹿沼そば振興
会」の副会長を6年間務め、今年6月には会長に就任して、鹿沼そ
ばのPRに携わっていた。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20130820-OYT1T01457.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 前回いただいたメールにもありましたが、そばで産地偽装という
のは多いと思います。そもそも生産量がほとんどないため、商業的
には国産品を扱い続けるのは難しいのではないでしょうか。

 次に、米についてこんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 買い入れた飼料用米を主食用米として販売したのは食糧法違反と
して、滋賀県は20日、同県長浜市の米穀流通業者「ヒーロー」に、
同法に基づき業務を改善するよう勧告した。県によると、この飼料
米は主食米と品質的に同じで、人体に影響はないという。

 県によると、ヒーローは昨年12月、石川県の養鶏農家から注文
を受けた際、倉庫奥に保管していた飼料米を取り出せなかったため、
手前にあった主食米を出荷。主食米が足りなくなったため、7月ま
でに滋賀県内の米穀業者に、少なくとも130袋(1袋30キロ)
の飼料米を販売した。

 農林水産省が1月、この養鶏農家を検査した際、主食米の袋が見
つかったことから分かった。

http://sankei.jp.msn.com/west/west_affairs/news/130821/waf13082105300000-n1.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この記事はもう一つわかりにくいです。「主食米と品質は同じ」
ものが飼料用とはどういうことなのか?と思います。

 しかも、飼料用米を売ったところではなく、主食米が養鶏場で見
つかったというので、記事を2、3度読み直して、ようやく意味が
わかりました。

 養鶏場には玄米の袋のまま売ったので、その米が主食米であるこ
とがわかったのですね。

 仕入と販売を照らし合わせてみると、養鶏場に主食米を売った分
の量だけ、飼料用米を主食米として売っていたはずだ、ということ
なのでしょう。

 いずれにせよ、「飼料用米って何だ?」という疑問は残りますの
で、調べてみました。

 まず、こんなニュースが見つかります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 7月22日(ブルームバーグ):日本政府は飼料用米の生産を増や
すことを計画している。安倍政権は成長戦略の一環として農業所得
と就農者の倍増を目指している。飼料用米の生産増加によりトウモ
ロコシ需要が一段と減少する可能性がある。

 自民党の農林部会長の小里泰弘・衆議院議員によると、同党は飼
料用を含む新規需要米の生産高を2023年までに年間最大150万トン
に増やす目標を掲げている。日本の飼料用米の生産高は昨年18万34
00トンと、08年の9500トンから増加した。シカゴのトウモロコシ先
物相場が昨年、過去最高水準に達したことから、飼料メーカーは米
国産穀物の代替を探し始めている。

 シカゴのトウモロコシ先物が昨年、過去最高値に上昇し、対ドル
の円相場が下落する中、飼料メーカーのコストは増加している。こ
のため、日本の1−5月のトウモロコシ輸入は7.3%減の603万トン
となり、年間では8年連続で減少する可能性がある。コメは小麦や
エタノールの副産物であるDDGSと共にトウモロコシの代替とし
て飼料用に利用される。

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MQ5YFX6JIJVV01.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 そう言えば減反で遊休田となっているところに、飼料用の米を栽
培させる、というような話がありました。

 補助金を出して安く販売することで、飼料として使ってもらおう
というわけです。その米を主食用として販売されたら確かに困りま
す。

 さて、どの程度の補助金が出ているのかというと、こんな記事が
ありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

飼料用米生産の現状とコストダウンの可能性
〜平成20年度共同調査〜

 飼料用米生産は収益性が低いことなどから敬遠されてきた。しか
し、昨今の配合飼料価格高騰への対応、飼料自給率向上への期待、
さらには政府が打ち出した水田フル活用の助成策が強化されたこと
などから、各地で取り組みがスタートし作付面積は近年急速に拡大
してきている。

 飼料用米の利点は畜産農家にとっては(1)栄養価が高く、家畜
の嗜好性も良い、(2)長期保存ができる、(3)増産できれば国
産飼料原料として安定した入手が可能、(4)飼料用米を給与した
畜産物はヘルシーなものとなり差別化販売が可能であるといった点
が挙げられる。

 また、稲作農家にとっては(1)排水不良田などでも作付け可能
で水田のフル活用ができる、(2)栽培技術は食用米とほぼ同じで
取り組みやすい、(3)麦・大豆などの連作障害を回避できる、
(4)農機具について新たな投資が必要ない−などの利点がある。

 しかし、飼料用米の生産コストについて、配合飼料の原料となる
輸入トウモロコシ価格と比較すると、流通経費(輸入トウモロコシ
の場合は、港湾等諸経費)を除いて試算した場合、その差は現状で
も5倍以上になるとも言われており、経済的な面からは、飼料用米
の生産は、政府の助成なしで成立しがたいことも事実である。

(略)

 飼料用米の作付面積については、地域水田農業活性化緊急対策等
の支援措置(平成19年度補正予算)により平成20年度は前年の5倍
以上の1,611ヘクタールに急速に拡大してきている。また、政府は
平成21年度からは水田フル活用転換元年として位置づけ、21年4月
に新たに制定した「米穀の新用途への利用の促進に関する法律」
(米粉・エサ米法という)に基づき推進方策を明確にするとともに、
支援策をさらに強化し飼料用米の本格的な生産・利用拡大に向けた
取り組みを推進しているところである。

 具体的な支援策としては、21年度当初予算では水田等有効活用促
進交付金を創設、飼料用米の拡大面積に応じて10アール当たり55,0
00円の助成をスタートさせたほか、21年5月に成立した21年度補正
予算ではさらに追加として飼料用米の生産面積に応じて10アール当
たり25,000円を助成することとしている。合わせると10アール当た
り55,000円プラス25,000円で80,000円の助成である。さらに、稲わ
らを畜産用に利用すると10アール当たり13,000円が助成されること
から、最終的には10アール当たり93,000円という助成金が交付され
るという状況になっている。

http://lin.alic.go.jp/alic/month/domefore/2009/oct/spe-01.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この記事は数年前のものですが、今も「10アールあたり9万3
千円」という補助金額は変わらないようです。

飼料用米の利活用の推進について(PDF:122KB)
http://www.maff.go.jp/test/chikusan/sinko/pdf/esamai_wcs.pdf

 飼料用米の目的として、「食糧自給率の向上」があげられること
が多いのですが、こんな意見もあります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 あるテレビ番組で、「自給率向上のための飼料用米向け補助金に
ついてどう思うか」という主旨で取材を受けた。

 こう答えておいた。

「あなたは夕飯に奮発して1000円の和牛を子供達に食べさせたいと
思っている。スーパーの店先で価格と向き合い、やはり節約しよう
とやめた。しかし実は、その肉の餌米を田んぼでつくるのに、キロ
当たり1600円をコメ農家に払っている。あなたの納めている税金か
らです。自分が食べられないもののために、知らないところで払わ
されているお金。これが自給率を上げるための、飼料用米向け補助
金です」

 農業メディアでは単に「自給率向上のために、水田で飼料用のコ
メを作った農家への補助金を10a当たり8万円支給」と報じられる政
策を、一般視聴者の立場に立って、論旨を置き換えて説明した。

http://agri-biz.jp/item/detail/3425
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「自給率向上」などというウソをつかなくても、農業政策として
は見込みのある方ではないかと思います。

飼料用米生産の現状とコストダウンの可能性
http://lin.alic.go.jp/alic/month/domefore/2009/oct/spe-01.htm

 を読んでみると、補助金があり、安く売る米というだけで、栽培
方法自体は通常の主食米と変わっていないようです。これでは税金
の無駄遣いと言われても仕方ありません。

 米の品種や栽培方法で新しい飼料用米を作っていく努力をしてい
けば、儲かる農業をすることも可能なのではないでしょうか。

 競争相手がアメリカのトウモロコシなので、補助金を税金から出
すことは致し方ない、という国民的な合意は必要でしょうが。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 24日はアメリカで、こんな行事があったそうです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 1963年のワシントン大行進で、黒人公民権運動指導者マーチ
ン・ルーサー・キング牧師が行った歴史的演説から50周年を祝う
イベントが24日、米首都ワシントンで催され、数万人が集まった。
参加者は「私には夢がある」という演説の名文句をかみしめ、今も
残る差別と闘うことや、新たな「夢」を誓い合った。

http://www.47news.jp/CN/201308/CN2013082401002007.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 I have a dream. ですね。あれからもう50年です。キング師の
夢が実現したとはまだ言えないでしょうが、少しは進歩したという
ところでしょうか。

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