安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>717号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------717号--2013.08.04------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「Q&A」「韓国食品事情」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 以前から話題にはなっていたのですが、アメリカで輸入食品に対
する規制が強化されるようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

米国、輸入食品の安全性確保で新規則 サプリも対象

健康産業速報 7月30日(火)10時4分配信

 米食品医薬品局(FDA)は、輸入食品の安全性を確保するための
対策を強化する。26日、「海外サプライヤーによる検証制度」と
「第三者認証制度」を発表。官報掲載後の120日間、意見募集を行
う。

 「海外サプライヤーによる検証制度」は加工食品やサプリメント
などが対象。食品やサプリメントの製品別に、FDA規則順守状況、
サンプル検査、食品安全情報の収集、定期的な再評価、企業情報の
登録、管理記録の保持などが義務付けられる。

 「第三者認証制度」では、原産国政府機関あるいは民間機関によ
る食品の安全性確認が必要となる。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130730-00010000-kenkosoku-ind
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 他国にまで余計なお節介ですが、アメリカ人の健康を守るのがF
DAの使命ですので、安全性を保証できるものしか輸入してはいけ
ないというわけです。

 これはWTOの非関税障壁にあたるのではないかと思いますが、
国際社会のジャイアンに言っても聞かないでしょうね。

 わが国のTTP反対論者はよく、「TTP加入で食の安全が損な
われる」と言いますが、アメリカのごり押しが通れば、こういう安
全保証制度が標準になるわけです。これは当然、食の安全向上にな
ります。

 TTP反対論で「食の安全」を持ち出すのは全く誤った考えだと
いうのはこういうことなのです。(念のために言いますが、私はT
TP賛成ではありません。馬鹿な反対論が墓穴を掘ると言いたいの
です。)

 こういう馬鹿な意見のウラには、蔓延してしまった「国産信仰」
があります。何故か国産品は無条件に安全だと信じている人が多い
のです。「尊皇攘夷」「八紘一宇」の時代から、全く進歩していな
いじゃないか、というのが私の感想です。

 結果としては、日本からアメリカへの食品の輸出はFDAを満足
させられる一部大企業を除いて、極めて困難になると思います。元
々金額としては少ないので、影響は小さいでしょうが。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.『本当は危ない植物油』 奥山治美著 角川書店

 この本を読み、180度植物油に対する考え方が変わった。まさに
コペルニクス的な転回であった。従来、動物性の油は悪、植物性は
善、と信じてきたが、それがみごとに覆ってしまった。

 巷でうられているのは大半はキャノーラなど。オメガ3系の油な
らいいのだろうが値段が高い。従来、悪 と思ってきた牛豚脂が善、
とはなかなか思えない。油脂をどうとったらよいか、どの油脂がよ
いか、迷っています。

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A.私はその本を読んでいませんので、内容については申し上げら
れません。そこで一般論として、以下のようなことだけは言ってお
きたいと思います。

 まず、○○が体によい、とか悪い、とかいう情報をどうしてそん
なに簡単に信じるのかということです。

 世の中は結構複雑で、善悪は定まり難いと昔の人も言っています。
新しい情報を知っても、とりあえず聞いておくだけにして、その他
の情報もいろいろとあたってみましょう。

 少なくとも、それで手遅れになる心配はありません。

 そんなことを一切考えずとも、私たちは基本的に充分健康で衛生
的な暮らしをしています。平均寿命の伸びを持ち出すまでもなく、
実感としてそのことは感じていただきたいと思います。

 こういう情報を真に受けるのは、何か不安や不満があるからと考
えています。そしてこれは詐欺事件の被害者に共通することです。

 要するに、そんなに簡単に人の言うことを信じていると、騙され
てしまいますよ、というのが私の意見です。

 普通の暮らしのどこが悪い!というのが基本的な姿勢であるべき
と考えます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「韓国食品事情」
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 政治がらみもあるのでしょうが、今頃こんな記事がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

韓国、日本水産物の全面禁止要求 原発汚染水流出でデモ

 東京電力が福島第1原発から海への汚染水流出を認めたことなど
で、韓国では日本産の水産物の安全性に対する不安が高まり、ソウ
ルの日本大使館前で1日、全面的な輸入禁止を求めるデモが起きた。
不安をあおるデマも広がり、政府は輸入時に厳格な検査を行うなど
管理を徹底していると強調し沈静化に努めている。

 東電の7月22日の流出発表直後から「日本で流通が認められな
い汚染された食品が韓国に輸入されている」などのデマがインター
ネットで拡散。韓国メディアは、ソウルの水産市場で日本産の鮮魚
は避けられ、ほとんど見られないと報じている。

http://www.47news.jp/CN/201308/CN2013080101002062.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これはデモの話ですが、官民一体が普通の韓国のことですので、
政府の方も似たような対応をしているようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

韓国政府、日本産食品の厳格な放射線検査を常時実施へ

 食品医薬品安全処(省庁の一つ)は、これまで日本産の食品に対
し講じてきた臨時の措置を、常時の措置とする案を検討することを
決めた。

 食品医薬品安全処は現在、水産物を除く日本産の食品から、セシ
ウムなどの放射性物質が少しでも検出された場合、ストロンチウム
やプルトニウムなどほかの放射性物質についての検査の結果書類を
提出するよう求め、事実上輸入を禁止している。

 また、日本以外の国から輸入する水産物は、放射性セシウムが1
キログラム当たり370ベクレル、放射性ヨードが同じく300ベクレル
以上検出された場合に持ち込みを禁止しているが、日本産の水産物
については、放射性セシウムが1キログラム当たり100ベクレル以上
検出された場合に持ち込みを禁止している(放射性ヨードの基準は
同じ)。

 食品医薬品安全処の関係者は「放射性セシウムが1キログラム当
たり370ベクレルの場合も、問題の食品1キロを摂取した場合に放射
線にさらされる量は、X線検査を1回受けた場合の125分の1程度だ」
と説明した。

http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/07/31/2013073101517.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 今頃何を言っているんだ、と思いますが、さも重大な健康被害が
予想されるような煽り方をしているのは日本のマスコミですので、
他国に文句を言っても仕方ないですね。

 ここで、「日本産だけ100ベクレル」と基準が違うことに注意し
てください。370ベクレルの方は日本の以前の輸入基準と同じです。
この値で充分低くて、健康上問題ないことはわかっています。

 しかし、ここで輸出国の規制値を輸入国でも使う、という原則が
登場します。

 そうしておかないと、輸出国側で基準オーバーで売れなくなった
商品が輸出されてきてしまうからです。

 健康上問題はなくても、これは困った事態と考え、輸出国での規
制値を使うわけです。

 輸出国で回収などの対象になった商品なども同様です。輸出国で
販売できないものは輸入国でも受け入れない、という原則です。

 日本が国内対策として低い規制値を定めたことが、こうして国際
的には変な影響を与え、外国にも迷惑をかけているわけです。

 さて、こうした超低レベルの放射能を心配しているどころではな
いだろう、というニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

韓国の食品から大腸菌がかなりの割合で検出 在韓日本大使館が注
意呼びかけ
2013/7/31 19:05

 雨期を迎えている韓国で、現地当局が食中毒の注意を呼びかけて
いる。食中毒についての注意喚起は日本でも一般的だが、日本人に
とってショッキングなのは、サンプル検査で大腸菌がかなりの割合
で検出されたという点だ。

 在韓国日本大使館もこの点を重く見たのか、韓国側の発表資料を
翻訳してウェブサイトに掲載。日本人向けにも注意を呼びかけてい
る。

■菌が検出された店に対しては営業停止などの行政処分

 韓国の食品医薬品安全庁では、6月17日から7月3日にかけて、夏
に多く消費される食品を調理・販売する店や大型スーパーなど全国
1599か所で冷麺など2038件を検査し、その結果を2013年7月18日に
発表した。

 検査対象は、(1)冷麺、コングクス(豆乳に麺を入れた料理)775
件、のり巻き・寿司822件、弁当85件、かき氷・サラダ295件、食用
氷61件の計2038件。

 そのうち2.9%にあたる59件で大腸菌などが検出され、地方自治体
に営業停止などの行政処分を依頼した。

 菌が検出された内訳は冷麺、コングクスから大腸菌47件、のり巻
き8件から大腸菌、4件から「セレウス菌」と呼ばれる食中毒の原因
になる菌が検出された。弁当、かき氷・サラダ、食用氷からは検出
されなかった。

 大腸菌は腸の中に存在することから、食品から大腸菌が検出され
るということは、糞便で水が汚染されている可能性を示している。
セレウス菌は土など自然界で広く分布しており、高温にも耐えるこ
とで知られている。

 現地でも事態を重く見たのか、菌が検出された59件の店舗名と住
所を公表。全体の28.8%にあたる17件がソウルと近郊の仁川(イン
チョン)が占めている。

■レストラン利用する際は衛生環境を確認するように呼びかけ

 同庁では調査結果を受け、飲食店に対しては(1)夏の食品調理
や保存方法(2)食材原料の管理方法(3)食器やふきんの使い方、
について改めて啓発活動を行い、一般消費者に対してはレストラン
を利用する際には衛生環境を確認するように呼びかけている。

 日本でも「O157」として知られている腸管出血性大腸菌による食
中毒が問題になることはあるが、これほど大規模に汚染が明らかに
なるのは珍しい。

 これを受け、日本大使館では韓国側が発表した内容を翻訳し、7
月24日にウェブサイトに掲載。日本大使館では翻訳文に加えて、

「食中毒というと、レストランや旅館などの飲食店での食事が原因
と思われがちですが、毎日食べている家庭の食事でも発生していま
すし、発生する危険性がたくさん潜んでいます。ただ、家庭での発
生では症状が軽かったり、発症する人が1人や2人のことが多いこと
から風邪や寝冷えなどと思われがちで、食中毒とは気づかれず重症
になったり、死亡する例もあります」

という独自の注意書きも加え、改めて警戒を呼びかけた。

http://www.j-cast.com/2013/07/31180563.html?p=all
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 検査対象がちゃんとした工場で作ったものではなく、手作りに近
いものが多かったのではないかと思います。それにしてもこうした
検査結果は全く残念なもので、日本人は韓国では普通に売っている
ものに手を出さない方が賢明です。

 レストランなども同様です。韓国はレストランが少なく、安いツ
アーでは地元の食堂のようなところに連れて行かれることが多いで
すが、まずたいていは要注意だと思います。

 私は一度だけ韓国旅行をしたことがあり、ソウルの街がきれいで
静かだったことに驚きました。でも、食べ物だけは「まずい、きた
ない、サービスが悪い」と最低でしたので、こういうニュースを聞
くとそうだろうな、と思ってしまいます。(でも本当の韓国を知っ
ているわけではないので、あくまで私の印象です。)

 韓国はまだ普通の国と思われているので、こういう批判も国際的
に出るのですが、中国となると猟奇的なニュース扱いです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

中国:北京に流通する食用氷、8割超が不衛生な違法工場で製造
2013年8月1日(木) 04時41分

 北京市内に流通する食用氷の8割以上が、経営条件を備えない違
法工場で製造されているという実態が明らかになった。

 北京市では、KFCの店舗が飲み物に入れている氷から便器の水よ
りも多いバクテリアが検出されたと報じられたばかり。こうした実
態は、暑い夏に消費が増える食用氷に対する消費者の不安を一層膨
らませそうだ。毎日経済新聞が30日付で伝えた。

 業界データによれば、北京市の夏季における食用氷流通市場の規
模は5億〜8億人民元(約79億〜127億円)に達する。だが求められ
る経営資質を備えている製氷会社は6社に満たず、残りはすべて衛
生基準を満たさないような違法工場。これら違法工場が低コストで
製造する製品が市場に大量に出回ることで、製氷市場はかく乱され、
正規メーカーを倒産危機に追い込んでいる状況だという。

 中国は1996年に食用氷に対する衛生基準を制定。2005年7月から
食用氷を製造する企業に対して「食品生産許可証(QS)」の取得を
義務付けた。北京市で同許可を取得している製氷会社は現在6社に
とどまるが、検索サイトで「北京、製氷会社」をキーワードに検索
すると、これにとどまらない数の製氷会社の名前がヒットする状況
だ。

http://www.newsclip.be/article/2013/08/01/18530.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「QC」というシステムは考え方としては結構なのですが、実態
はお役人の利権になってしまっています。上海では真面目に運用し
ていると聞きますが、それ以外のところはみんなこんな実態でしょ
う。

 ここにも書いているように、KFCが衛生問題でやり玉に上がっ
ていると聞きますが金曜日までいた大連では相変わらずの盛況でし
た。私も屋台などは敬遠して、なるべくこういうところで食べるよ
うにしています。

 中国のKFCは朝食に「お粥」が出て、美味しくて量が多くない
ので、ほぼ毎朝、食べています。私の一押しは「皮蛋痩肉粥」で、
皮蛋が好物なので、とても美味しいです。

 以前は屋台で、1元の粥とか3元の炒飯とか食べていましたが、
最近は体力に自信がないので、なるべく大手の店で食べるようにし
ています。でも、安全という保証はないので、度胸試しのようなと
ころはあります。鉄砲の玉でも、そんなに当たるものではない…。

 日本の食の安全が、信仰されているほどにはよくない、といつも
書いていますが、もちろん下には下があります。比べてみても仕方
ないですが、我々としては自慢するほどではないけれど、まず満足
すべきところにいるのではないか、ということは今回のQ&Aに書
いたとおりです。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 金曜日に大連から帰国しましたが、霧で飛行機が遅れて、深夜の
帰宅になりました。その上土曜日は一日中孫と遊んでいたので、も
うヘトヘトです。今回短めなのはそのためです。m(._.)m

 それにしても、飛行機が7時間遅れても、お詫びも説明も一切な
し、というのが相変わらずの中国クォリティです。彼らは謝れば負
け、説明すれば負け、という世界に生きていることがよくわかりま
す。私も何も説明がなくても、だいたいの状況がわかるようになり、
おとなしく7時間待って飛行機に乗ることができました。中国で生
き延びる知恵のようなものは確かにあります。

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--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
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