安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>709号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------709号--2013.06.09------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「マレイン酸入りでんぷん」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 先週から、アメリカで「遺伝子組み替え小麦」が発見されたとい
うニュースが流れています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 米農務省は29日、西部オレゴン州の農場で、除草剤への耐性を
持つ遺伝子組み換え小麦が見つかったと発表した。米政府は遺伝子
組み換え小麦を認可していない。同省は「事態を極めて深刻に受け
止めている」として、本格調査に乗り出した。

 AP通信によると、この遺伝子組み換え小麦は人体への影響はな
く、流通されたことも確認されていない。しかしオレゴン州の小麦
の90%は輸出されており、米国内では日本など大口輸出先への影
響を懸念する声が強まっている。

 同州内の農家が自分の畑で、除草剤が効かない小麦を発見した。
かつてバイオテクノロジー大手モンサントが開発し、同州などで試
験栽培をしていたものと同種の遺伝子組み換え小麦だった。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/130530/amr13053013130005-n1.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ちょっと誤解しそうなところですが、除草剤耐性の遺伝子組み換
え作物は、大豆やコーンで実用化されていますが、小麦ではありま
せん。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 米農務省は5月29日、「オレゴン州の畑で、除草剤に耐性を持
つGM小麦が自生しているのを農家が見つけた」と発表した。

 この小麦はかつて、米農業バイオ大手モンサントが試験栽培して
いた品種だった。モンサントは1998年から試験栽培を行ったが、
健康への影響を懸念する消費者団体や輸出業者の反発で認可の見通
しが立たず、2005年に開発を中止した。

 GM小麦は現在、世界中のどこでも認可されておらず、一般には
種子の入手すら困難なはずだった。

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130608/fnc13060813510003-n1.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 存在しないはずのものが見つかったというので驚きのニュースと
して受け止められています。

 現段階では、どうして発見したのか?とか、どの程度の量が栽培
されていたのか?とかいろいろとわからないことが多いです。

 日本政府の対応としては小麦の一部輸入停止を決めたようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 農林水産省は31日、米オレゴン州の農場で遺伝子組み換え小麦
が見つかったことを受け、オレゴン州産の小麦の輸入を当面、停止
することを明らかにした。

 輸入を止めるのは、オレゴン州産が含まれる米国産小麦の銘柄
「ウエスタン・ホワイト」。ケーキやビスケットなどのお菓子に用
いられることが多いという。

 農水省は、政府が輸入した小麦を国内の業者に売り渡す入札を3
0日に実施したが、ウエスタン・ホワイトは対象から外した。遺伝
子組み換え小麦が見つかった経緯など詳細な情報提供を米側に求め
ており、6月上旬に予定する次回入札でも対象から外す可能性があ
る。

 農水省によると、小麦の輸入量は年間500万トン程度。米国産
が約300万トンを占め、うちウエスタン・ホワイトは80万トン
前後。

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/130531/biz13053113130016-n1.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ウエスタン・ホワイトといえば有名な薄力粉原料小麦のブランド
です。これが入って来ないと、お菓子作りがピンチになりますね。

 小麦の輸入は政府が独占的にやっているので、今回のは輸入禁止
ではなく、輸入停止という表現になります。

 開発元のモンサント社は以下のような発表をしています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 米農業関連大手モンサントが開発した未認可の遺伝子組み換え小
麦が米オレゴン州で自生していた問題で、同社は5日、オレゴン州
とワシントン州で販売している小麦を広範囲にわたって検査したが、
これまでのところ問題の小麦は見つかっていないと発表した。

 モンサントのロブ・フレアリー最高技術責任者(CTO)は会見
で、オレゴン州での未認可小麦の発見は事故か、もしくは意図的に
少量の種子が持ち出された結果、育成したもので、散発的でこの件
限りのことだと考えられると指摘。同社への妨害工作の可能性もあ
るとした。原因が判明するまで調査は続けるという。

 フレアリーCTOは、米農務省がオレゴン州で未認可小麦を発見
した際にどのような手法を用いたのか分からないと述べ、「当社の
検査だけが信頼に足りる。この検査は複雑だ。微妙な手続きが必要
になる」とした。

 モンサント幹部によると、同社は未認可小麦を調べる検査手段を
米農務省に提供。欧州、台湾、韓国、日本からも要請を受け、検査
手段を提供した。

 モンサントによると、同社は除草剤への耐性を持つ小麦の品種開
発を手掛けたが、2004年に研究を停止。米国での最後の野外試
験栽培は05年だった。しかし農務省は先週、モンサントの未認可
小麦「ラウンドアップ・レディ」の自生がオレゴン州で見つかった
と発表。未認可の小麦は商業利用が認められていないことから、小
麦市場は混乱に陥った。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE95500420130606
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 除草剤耐性が発見されたのか、モンサント社が開発した品種のD
NAが確認されたのか、というあたりからしてよくわかりません。

 真相がわかるまで待つしかなさそうです。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「マレイン酸入りでんぷん」
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 台湾でまたまた食品添加物に関するスキャンダルが発覚していま
す。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 行政院衛生署は27日、急性の腎不全を招くマレイン酸が混入して
いたでんぷん225.69トンを1週間以内に廃棄処分すると発表した。
“毒入りでんぷん”は台湾各地から見つかっており、食の安全に対
する懸念が急速に広がっている。

 今月中旬、大手コンビニのおでんからマレイン酸が検出されてい
たことが報道で明るみになった。その後の調査でおでんだけでなく、
タピオカパールやスイーツの「豆花」(トーファ)、肉団子をさつ
まいもの粉などで包む「肉圓」(バーワン)(=写真)まで、台湾
を代表するグルメの多くにマレイン酸入りのでんぷんが使用されて
いたことがわかった。

 マレイン酸入りでんぷんは食べ物の口当たりをよくする効果があ
るが、体内に多くたまると腎臓の尿細管機能が失われ、透析治療を
受けなければならなくなる。

 衛生当局は25日、問題のでんぷんの販売元など事件にかかわる企
業34社のリストを公表するとともに、27日には原料メーカーによる
食品販売業者への安全証明書の提示を義務付ける方針を発表した。
今回検挙された業者には食品衛生管理法に基づき罰金が科される。

 台湾では2011年にも、大手飲料メーカーなどが仕入れていた原料
に発がん性物質の可塑剤が混入していた事件があり、社会に大きな
不安が広がった。

http://www.excite.co.jp/News/world_g/20130528/Jpcna_CNA_20130528_201305280007.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 原料のでんぷん段階で入れられていたもので、非常に多くの食品
に使われていたようです。

 台湾では大騒ぎになっているようですが、日本の食品安全委員会
は以下のような文書を公開しています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 台湾行政院衛生署食品薬物管理局は5月13日、デンプン関連製品
からマレイン酸が検出されたことを公表し、食品業界に対し加工デ
ンプンは認可されたものを使用するよう注意喚起した。

 少数の業者が未認可の無水マレイン酸加工デンプンを使用した可
能性があるとの情報に基づき、同局は直ちに資料を収集し、検査技
術を確立するとともに、市販のデンプン類及びデンプン関連製品を
対象にサンプリング検査を実施した。その結果、デンプン類25検体
及びデンプン関連製品49検体の計74検体のうち、デンプン関連製品
5検体からマレイン酸が検出された(内訳:甘い菓子(芋団子等)2検
体(386ppm、352ppm)、麺1検体(46.4ppm)、火鍋の材料2検体(496ppm、
481ppm)。

 更なる追跡調査の結果、製品に(無水)マレイン酸が直接添加され
たのではなく、未認可の無水マレイン酸加工デンプンが使用されて
いたことが原因であることが分かった。問題の製品及び加工デンプ
ンの出所は自劉記粉園(嘉義県)、健美食品有限公司(新北市)、
賞味佳食品有限公司(新北市)、長勝食品厰(高尾市、別名は慈恵
食品有限公司)等の製造工場で、さらにその原料の出所は協奇澱粉
厰(台南市及び新北市)の加工デンプン、怡和澱粉有限公司(新北
市)のサツマイモ粉だった(上記6企業の9製品から28.8ppm〜4,862
ppmのマレイン酸が検出された)。地方当局はマレイン酸が検出さ
れた全ての製品及び原料の回収等を命じた。

 無水マレイン酸は米国食品医薬品庁(FDA)や欧州連合(EU)で認可
されている間接食品添加物で、水と反応しマレイン酸になり、食品
と接触する包材に使用することができる。また、法で認められてい
る食品添加物のうち、リンゴ酸やフマル酸等には少量のマレイン酸
が含まれることもあるため、一部の食品中に少量のマレイン酸が含
まれることは合理的である。しかし、今回一部の食品からマレイン
酸が検出された原因は未認可の無水マレイン酸加工デンプンを使用
したことだった。

 科学文献資料によると、マレイン酸の急性毒性は低く、ヒトに対
して生殖・発生毒性や遺伝毒性等を持たず、発がん性もない。EUの
評価資料では、成人の耐容一日摂取量(TDI)は0.5mg/kg体重/日とさ
れており、60kgの成人で計算すると、一日当たり許容できる量は30
mgとなる。今回検出された製品を例にとると、マレイン酸が400mg/
kg(ppm)含まれる製品を一日30g喫食すると仮定した場合、マレイン
酸の摂取量は一日当たり約12mgとなる。これは60kgの成人が一日あ
たり許容できる量である30mgと比べ、安全の範囲内である。よって、
適量を喫食するのであれば、健康上の危害にはならない。

http://www.fsc.go.jp/fsciis/foodSafetyMaterial/show/syu03810190369
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 厳密に言うと、使用されていたのは無水マレイン酸ですが、簡単
にマレイン酸に変化するので、食品からはマレイン酸として検出さ
れるようです。

 食品安全委員会の文書では、最後に毒性の評価があって、それほ
ど危険はないと言っています。

 台湾で大騒ぎしているのに、食品安全委員会の態度が甘すぎると
批判している人もいるようですが、政府としては以下のような対応
をとっています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

台湾産デンプン製品の取扱いについて

 今般、台湾においてデンプン製品からマレイン酸が検出され、別
添の製品が回収されているとの情報を入手しました。

 つきましては、別添に示す台湾産製品の輸入届出がなされた場合
には、輸入者に対し、積み戻しを行うよう指導願います。

http://www.mhlw.go.jp/topics/yunyu/other/2013/dl/130530-01.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 マレイン酸が発見されたら輸入禁止というのではなく、台湾で公
表されているマレイン酸使用歴のある企業の製品は一切輸入を認め
ないと言っています。

 これは韓国産食品でもありましたが、生産国で回収などの処置が
されている場合、当該食品は問答無用で輸入禁止になる、というル
ールです。

 安全性を確保するというより、回収した食品の不正流通を防ぐと
いう意味の方が強いと思います。

 もちろん、マレイン酸は食品添加物ではありませんので、食品か
ら見つかれば輸入はできません。

 ただ、そういうものを食べても危険はないだろう、という情報は
食品安全委員会の担当です。しかし輸入禁止などの対応は食品安全
委員会とは関係なく進められています。

 マレイン酸と言ってもなじみがありませんが、通常の脂肪酸類が
カルボキシ基を一つ持っているのに対して、二つ持っているもので
す。

 同じ化学式で、シス型のマレイン酸とトランス型のフマル酸があ
り、フマル酸の方は食品添加物に指定されています。

 そのあたりのややこしさを整理したのが以下の記事です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 カルボン酸のなかで、加熱のみで分子間または分子内で脱水する
物質を酸無水物という。受験で出てくる酸無水物はたった3つのみ。
ただ、これがいろいろな理由で覚えづらかったりする。なぜかは後
で分かります。先に言っておくと、その3つは、酢酸・マレイン酸
・フタル酸。それぞれ、詳しく見ていきましょう。

◆酢酸→無水酢酸

 無水酢酸はアセチル化で必要な重要物質です。酢酸2分子の分子
間脱水によって生じます。

◆マレイン酸→無水マレイン酸

 マレイン酸の話が出てきたら、必ずその相方のフマル酸が出てく
るはずです。マレイン酸はシス形なのに対してフマル酸はトランス
型です。

 マレイン酸はシス形なので、カルボキシル基同士が近い距離にあ
る。だから、無水物を生じる。それに対し、フマル酸はトランス形
なので、カルボン酸同士が遠い距離にある。だから、無水物を生じ
ない。

 マレイン酸とフマル酸の話は頻出なので、ちょっと話がそれます
が、ここでまとめておきましょう。

 まず分子量がC4H4O4であることを覚えておくと、問題で出てきた
ときにかなり見通しがよくなる。全く予想が立たないと苦労します
からね。すべて数字が4だから、覚えやすい。

 それと、沸点がかなり違う。マレイン酸が約130℃に対し、フマ
ル酸は300℃。

 その原因は、両者の水素結合する場の違いにある。マレイン酸は、
分子内で水素結合をもつのに対し、フマル酸は、分子間で水素結合
をもつため、分子間力がマレイン酸よりも強い。通常、分子間力が
強いほど、それを断ち切るのによりエネルギーが必要なため、沸点
は高くなる。だから、フマル酸の方が高くなるんです。

 フマル酸をマレイン酸にするのは可能です。フマル酸を減圧下で
230℃以上の高温で熱すると、無水マレイン酸になるので、これに
水を加えればマレイン酸になる。

 また、ベンゼンを酸化バナジウム(V) (V2O5) を触媒にして高温
で空気酸化すると、ベンゼン環が開環して無水マレイン酸が生成す
る。

◆フタル酸→無水フタル酸

 フタル酸はオルト位なので、メタ位のイソフタル酸、パラ位のテ
レフタル酸と異性体の関係にあります。詳しくは【芳香族の位置異
性体】を参照。

 マレイン酸とフマル酸のときの理屈と同じで、カルボキシル基同
士が最も近いフタル酸のみが無水物を生じる。

 そろそろ、気付いてるかもしれないけど、ここら辺の話を混乱さ
せる原因は、「フマル酸」と「フタル酸」という非常に似た名前の
物質が、微妙にからむからなんです。しかも「フマル酸」は無水物
をつくらず(つくるのはマレイン酸の方!)、「フタル酸」はつくる
から余計に混乱してしまう。絶対に注意してください。

 ちなみに、ナフタレンを酸化バナジウムを触媒として高温で空気
酸化すると、無水フタル酸が生じます。

 ベンゼンから無水マレイン酸が生じる反応と同じパターンですね。
ただ、頻度としてはこっちの方がよく出ます。ナフタレンはせいぜ
いこの話でしか出てこないんで、「ナフタレン」を見たら、まずは
この反応を思い出すのが有効なはずです。

http://www.geocities.jp/chemacid/chembase/organic/nonaqua-acid.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 有機科学を学んでいる人にとっても、ややこしい話のようですね。

 無水マレイン酸は様々な物質の原料として使われています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

無水マレイン酸の用途別使用量の割合

用途            割合(%)

フマル酸合成原料      26.1
(食品添加用が11.8%含まれる。)

合成樹脂原料        24.2
(不飽和ポリエステル樹脂)

樹脂改質剤原料       10.1

イミド類合成原料      6.7

紙サイズ用樹脂原料     3.4
(紙表面に塗工する糊剤)

活性剤原料         3.0

塩化ビニル安定剤原料    0.7

塗料・インキ用樹脂原料   0.5

農薬原料          0.4

その他           24.9
http://www.cerij.or.jp/evaluation_document/yugai/108_31_6.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 食品添加物のフマル酸も、無水マレイン酸から作られているのが
わかります。

 以下はマレイン酸のMSDSから、毒性の評価です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 無水マレイン酸は、生体に取り込まれてマレイン酸に加水分解さ
れ、排泄されると予想される。

 マレイン酸は、ラットやイヌの腹腔内・静脈内投与で腎臓の尿細
管を障害して再吸収を抑制する。

(略)

 実験動物に対する毒性では、無水マレイン酸の経口投与による急
性毒性のLD50は、マウスで465mg/kg、ラットで400mg/kg、900mg/kg
(水)、1,050mg/kg(コーン油)、409mg/kg(雄、コーン油)、
235mg/kg(雌、コーン油)、ウサギで875mg/kg、モルモットでは
20mg/kg超である。

 経皮投与によるLD50はウサギで398mg/kg超(水)、631mg/kg超
(コーン油)、2,620mg/kg、モルモットでは20mg/kg超である。主
な毒性症状として、食欲減退、自発運動低下、脱力、衰弱及び死亡、
剖検で肺及び肝臓に出血、胃腸管の急性炎症がみられている。

http://www.cerij.or.jp/evaluation_document/yugai/108_31_6.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「腎臓の尿細管を障害して再吸収を抑制する」というのは、奇し
くも先週のカドミウムと同じです。微量であれば危険というほどの
こともないようです。

 さて、この事件についての台湾での反応です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 「毒食品の嵐また巻き起こる」――。有毒な無水マレイン酸を添
加した食品が市場に出回ったのを皮切りに、食の安全を脅かす事例
が芋づる式に明るみに出ている。

 原材料業者が工業用原料を違法に使用していた事件では、取引関
係があった統一グループなどの食品大手も一部商品の販売を停止し
た。6日付各紙の報道では、有機米からの殺虫剤の検出やしょうゆ
への有害物質の混入などが新たに伝えられた。ここ数日の食の安全
をめぐる報道は、2年前の可塑剤混入事件以来の多さだろう。

 中国語で、汚染された食品を「黒心食品」という。台湾ではこれ
まで、中国の汚染食品の代名詞として使われてきた。台湾は安全に
おいしい料理を食べられるのが魅力の一つだった。黒心ではなく、
安心な食のイメージを回復できるよう、問題の早期解決を望む。

http://news.nna.jp/free/news/20130607twd001A.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 2年前に大騒ぎしていましたが、またまた同じような事件が発覚
しました。

 中国ではいろんな危ない食品が出回っていることはよく知られて
います。台湾も中国と同じようなものだと思われた方も多いと思い
ますが、状況は全く同じではありません。

■中国:不正な添加物使用などによって、目先の利益を求める犯罪
が多い。(黒心食品=人が死のうとかまわない)

■台湾:食品添加物などの規制を無視して、有効と考えられる製造
法を採用してしまう。(それほど危険なものじゃないし…)

 たぶん、台湾ではこれが犯罪であるという意識もなかったのでは
ないかと思います。

 衛生面に問題を抱えている韓国も含め、わが国の隣近所はどうも
怪しいところが多いので困ります。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 先週「米とヒ素」などと言っていましたが… m(._.)m

 雨がさっぱり降らないですね。我が家の近所では田植えが始まり
ました。ため池からの水路も水がたくさん流れています。灌漑設備
のおかげで、豊富な水が使えているところはよいですが、貯水量を
心配しているところもあるそうです。

 かといって水害も困るし、ちょうどよい程度に降ってくれという
のは勝手な願い事なのでしょうね。

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