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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------706号--2013.05.19------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「Q&A」「エリスリトール」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 「FOOCOM.net」にこんな記事がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

TPP交渉参加 改めて日米の食品添加物の制度を考える

 たとえば4月13日の日経新聞では、「米側が日本の食品添加物の
審査手続きを早めるように求めた。日本が認める添加物は約800種
類で米国は3000種類ある。日本で規制緩和が進めば米国の食品メー
カーの輸出増につながるとみている」と報道しています。

 また、4月20日の朝日新聞は「米国で使える添加物は約1600種類
なのに対し、日本は653種類で、輸出できないお菓子などがある。
この種類を増やす審査は申請から1年半ほどかかるが、米国はもっ
と速くしろと主張している」「米国の要求は消費者には心配だ」と
伝えています。

 2つの記事は添加物の数こそ異なりますが、趣旨はほぼおなじで、

(1)米国は日本よりもはるかに食品添加物の数が多い、

(2)TPP参加によって米国は一方的に添加物の基準の緩和を求める、

(3)それによって米国は食品の輸出増につながるメリットがある、

という内容です。この記事を読む限り、日本の食品添加物の数がど
んどん増えてしまうのではと、心配になってしまいます。

http://www.foocom.net/column/cons_load/9033/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 続きの部分で種明かしされていますが、紹介された新聞記事はは
っきりとした誤報だったようです。ぜひごらんください。

 TPPについては私も賛成しないのですが、反対派の意見の中に
は特に食品関連で、あまりに非科学的なものが多くて困ったことだ
と考えています。

 新聞記事にはたぶん元ネタがあり、こうした間違った情報を広め
ている人がいて、新聞記者が調べもせずに記事にしたのでしょう。

 こういう誤報はいずれバレますので、結果としては反対派の足を
引っ張ることになります。

 次に、「トクホのコーラ」ではなくて、「トクホウのコーラ」と
いうネタです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 脂肪の吸収を抑えるといわれるトクホのコーラをめぐり、大手飲
料メーカーは熾烈な販売競争を繰り広げている。まず昨年4月、キ
リンビバレッジが「キリンメッツコーラ」の発売を開始。昨年年間
で602万ケースを販売し、大ヒットを記録した。その半年後の昨年
11月にサントリーも「ペプシスペシャル」を発売し、今年2月時点
で170万ケースを突破するほどのヒットとなり、現在でも両社のシ
ェア争いは加熱している。

 そうした中、コーラの老舗・日本コカ・コーラがいつ“トクホ・
コーラ戦争”に参戦するのか、業界の注目を集めている。そのコカ
・コーラが、4月末に発売した非トクホ飲料「カナダドライ ジンジ
ャーエール FIBER8000」(以下、FIBER8000)が、CMや店頭広告な
どで「トクホウ(特報)」というキャッチフレーズを強調している
点について、一部ネット上などで「トクホだと思って買ってしまっ
た。まぎらわしい」などのコメントが寄せられ、波紋を呼んでいる。

 CMや広告では、トクホ飲料ではない旨が説明されているものの、
トクホ飲料の有効成分が使用されていることなどが強調されており、
「Daily Diamond」(ダイヤモンド社)の記事『日本コカ“疑似ト
クホ”商品に広がる店舗と消費者の戸惑い』(5月7日付)によれば、
一部小売店にはお客からクレームも寄せられているという。

 加えて、そのパッケージがトクホ飲料である「キリンメッツコー
ラ」と酷似している、という批判も見られるが、なぜ、販売元であ
る日本コカ・コーラは、そのような誤解を招きかねない商品企画や
販売プロモーションを行っているのか?

 その真意について、同社広報に聞いた。

--「FIBER8000」のCMで強調されている「トクホウ(特報)」とい
うキャッチフレーズは、「トクホ」というイメージを消費者に印象
づけるために使用されたのでしょうか?

日本コカ・コーラ広報(以下、コカ・コーラ)

 そういったことは目的としておりません。あくまで、他社様のト
クホコーラにも使用されている食物繊維「難消化性デキストリン」
を8000mgも配合している、新しい炭酸飲料であるという点を、より
インパクトを持つかたちで強調したいという意図でございます。

--一部の消費者から、「まぎらわしい」などの声も出ていますが、
そうした反応については、どのように受け止めていらっしゃいます
でしょうか?

コカ・コーラ

 一部の消費者様にそうした誤解を与えてしまっているという点に
つきましては、真摯に受け止めております。ただ、弊社としまして
は、CM中でもきちんと「トクホではない」旨をフォローしておりま
すし、現時点では消費者の方からの厳しいご批判は少ない状況でご
ざいます。

--パッケージが、トクホ飲料である「キリンメッツコーラ」(黒ベ
ースに金色を置いたデザイン)と酷似している、との声も見られま
すが、デザインの際に意識されたのでしょうか?

コカ・コーラ

 特に意識はしておりません。まずベースカラーの黒は、弊社のカ
ロリー・糖分ゼロ飲料『コカ・コーラ ゼロ』のシンボルカラーで
ある黒を踏襲しています。それに、ジンジャーエールの液体の色で
あるゴールドを合わせ、中央に大きく商品名を置いた結果が、現在
のデザインとなっております。

--コーラの代名詞ともいえる御社は、トクホコーラを販売されてお
りませんが、今後販売のご予定はあるのでしょうか?

コカ・コーラ

 現時点ではございません。弊社はすでにカロリーゼロの『コカ・
コーラ ゼロ』を販売しており、まだまだ消費者様のご理解を得て
いない部分もございますので、そういった方々に価値を訴求してい
くことに集中するとともに、よりいっそう“おいしさ”を追及して
いきたいと考えております。

http://biz-journal.jp/2013/05/post_2100.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「トクホのコーラ」と同じ難消化性デキストリンを使っているの
ですが、トクホを申請する気はないようですね。所詮トクホもギャ
グのネタになってしまったか、という感想です。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.肉や魚の加熱時間について。食中毒の予防のために〇〇度で1
分必要といいますが、それは中心温度がその温度に達してから1分
と言うことでしょうか?温度計がないので計ることができません。
表面を何分加熱すれば安全ですか?不安障害のため、自分で料理す
るとき本当に焼けているかいつも怖いです。

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A.おっしゃるとおり、表面だけ温度を上げても、内部の微生物は
死なないかもしれませんね。

 ただし、いくつか条件があって、肉や魚の場合はそれほど心配は
ありません。

(1)肉や魚には微生物がついていますが、主に表面に存在してい
て、内部にはあまりいないものです。

(2)加熱すると肉や魚のタンパク質が変化して、いわゆる火の通
った状態になります。このタンパク質が変質する温度と時間が、微
生物が死滅する温度と時間と似ていますので、充分火が通った状態
で食べれば心配ありません。

 こうした特徴があるので、肉や魚を調理して食べることは、それ
ほど問題はないのです。ただし、調理の方法によって、「生」に近
い状態で食べるものはそれなりに注意が必要です。

 また、微生物の種類も関係します。魚が刺身で食べてもそれほど
危険とはされていないのに、牛肉は生で食べてはいけないと言われ
るのは、特に近年、牛肉からO157が検出されることが多いから
です。

 加熱温度で問題になることが多いのは、「卵」です。ふんわり柔
らかく仕上げる調理方法では、内部が必要な殺菌温度になっていな
いことがあります。

 とりあえず家庭で加熱が充分であるかどうかを見分ける指標は、
タンパク質が熱変性して、「火が通った状態」になっているかどう
かを見ればよいと思います。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「エリスリトール」
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 こんなニュースがありました。NHKニュースなんですが、元の
ページはなくなっているので、引用先のブログから紹介します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

甘味料でアレルギー症状報告

5月10日 6時6分

 加工食品などに使われている甘味料が原因とみられる食物アレル
ギーの患者が30人余り報告されていたことが、専門の医師らの初
めての全国調査で分かりました。

 医師は、甘味料がアレルギーの原因になることはあまり知られて
いないとして注意を呼びかけています。

 調査したのは、国立病院機構相模原病院の医師や栄養士などのグ
ループで、去年10月、食物アレルギーの患者を診療している全国
の医師などに依頼し、およそ880人から回答を得ました。

 それによりますと、食事の後にアレルギーの症状が出て、医療機
関を受診した人で、甘味料による食物アレルギーと診断された人が
15人、疑いがあるとされた人が18人いたことが分かりました。

 中には呼吸困難などの重い症状が出た人もいるということです。

 甘味料別では▽「エリスリトール」が15人、▽「キシリトール」
が10人、▽「ステビア」が2人などとなっています。

 甘味料はアレルギー物質としての表示義務はなく、含まれる量が
少ない場合、原材料としての表示を省略することもできます。

 調査を行った海老澤元宏医師は「甘味料がアレルギーの原因にな
ることはあまり知られておらず、見逃されているケースも多いとみ
られる。ダイエットのための低カロリー食品が増えているので注意
が必要で、今後は表示についても検討すべきだ」と話しています。

 この調査結果は消費者庁にも報告されていて、消費者庁の担当者
は「内容を詳しく精査するとともに、患者の数などを見ながら、今
後、アレルギー物質としての表示が必要かどうかについても検討し
ていくことになる」と話しています。

 また、調査結果は11日から横浜市で始まる日本アレルギー学会
で発表されます。

http://dub314.blog.fc2.com/blog-entry-51.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 甘味料のような低分子でアレルギーを起こすというのはちょっと
驚きです。

 はじめは原料由来の不純物が原因ではないかと思いましたが、や
はりエリスリトールなどの糖アルコール自体が原因だそうです。

 以下も同じ調査報告の記事です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 国立病院機構相模原病院・臨床研究センターアレルギー性疾患研
究部長の海老澤元宏氏は、甘味料の摂取による即時型アレルギーの
健康被害状況を確認する全国調査を実施。

 調査票に回答した医師877人のうち、「エリスリトール(甘味料)
などの摂取による即時型アレルギーの健康被害の確定あるいは疑い
の症例がある」と答えた医師は21人(1.4%)。

 エリスリトールをはじめとする甘味料による食物アレルギーと確
定診断された症例は15人、疑い症例とされたのが18人であった。

http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20130515/350642/?rt=nocnt
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 調べてみると、今回の調査は今までバラバラに報告されていた症
例をまとめたもので、個別の報告は以前からあったようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 21歳女性.16歳時に市販のダイエット薬を内服し10分後に蕁麻疹,
悪寒が出現.その後清涼飲料水,飴,ガム,低カロリー黒酢飲料,
パンを摂取した際も同様の症状が出現したことがある.

 既往歴:モモ,イチゴ,リンゴのOAS.上記の食品にはOAS相当果
物は含まれておらず,共通する成分はエリスリトールのみであった.

 エリスリトール含有ガム咀嚼負荷試験で膨疹の症状再現が認めら
れた.エリスリトール99.68%含有ダイエット甘味料のプリックテ
ストで強陽性.この甘味料1g摂取負荷試験の45分後から顔面の発赤,
腫脹と体幹の膨疹が出現し2時間で消失した.グリセリン,キシリ
トール,ソルビトール,マンニトール,エリスロース,トレイトー
ル,トレハロースによるプリックテストはすべて陰性であった.以
上よりエリスリトールによるアレルギー性蕁麻疹と診断した.

 エリスリトールは糖アルコールの1種であり現在ダイエット食品
などに広く使用されている人口甘味料である.これによるアレルギ
ーの報告はまれであるが見逃されている可能性もあり,広く認識す
る必要があると考えられ,今回報告した.

第22回日本アレルギー学会春季臨床大会 2010年5月開催

http://jja.jsaweb.jp/am/view.php?pubdate=20100410&dir=2010s&number=10s_gl000P5-5-4
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この報告は3年前のものです。メーカー側も知っていて、以下の
ように言っています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

三菱化学フーズ株式会社品質保証部

エリスリトールのアレルギー性について

 一部報道機関において、エリスリトールのアレルギー性に関する
報道がございました。本件に対する弊社の見解は、以下の通りです。

(1)弊社では、2000年に外部専門家に依頼し、エリスリトールの
アレルギー性について調査・試験を実施し、「ごく低頻度であるが、
エリスリトールはヒトにアレルギー反応を起こす」との結論を得て
おります。この結果は学会誌で公表し、お取引先や照会のあった方
々にお伝えしております。

 なお、多くの食品がアレルギー反応を起こすことが報告されてい
ますが、エリスリトールによるアレルギーの発生頻度は、百万人中
1件に満たないと推定されており、非常に低いレベルにあります。

 この数字は、卵・魚介類に比して数万分の1、大豆・ピーナッツ
・小麦に比して数千分の1に相当致します。

(2)弊社はエリスリトールによって起こるアレルギーについて、
引き続き、軽視することなく、適切な情報の提供に努めて参ります。

http://www.mfc.co.jp/topics/pdf/20130510_2.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これはファイル名からもわかるように、最近出されたものですが、
研究自体は2000年に行っていますので、ずいぶん前から知っている
人は知っていたようです。

 アレルギーというと、原因物質はタンパク質だという意識があり
ますが、必ずしもそうではないようです。

 以下は糖アルコール、特にエリスリトールについての解説です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 糖類の分子に水素を添加することにより、アルコール基(-OH)
をもつ糖質が得られますが、これらを「糖アルコール」と言います。

 虫歯菌に利用されないことと、消化管で吸収されにくいので低カ
ロリー甘味料としてよく使用されています。

 代表的なものに、ソルビトール 、マルチトール 、エリスリトー
ル 、ラクチトール 、キシリトール などがあります。

 これらの糖アルコールは、天然素材を原料としており、分類とし
ては合成甘味料には属しません。

 国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)は、
JECFA(Joint Expert Committee on Food Additives)を設け
て、甘味料など添加物のの安全性評価を公表していますが、これら
の糖アルコールは、極めて安全性が高いとされています。妊婦にも
大丈夫です。

 糖アルコールの中で血糖値を全く上昇させないのは、唯一エリス
リトールだけです。

 他の糖アルコールは、砂糖の半分くらい血糖値を上昇させますが、
上昇幅には個人差があります。

 エリスリトールは、糖アルコールの中で例外的に体内に9割以上
吸収されますが、全く代謝されずにそのまま尿中に排泄されます。

 ですから厚生労働省お墨付きのゼロカロリーで、かつ全く血糖値
を上昇させません。

 ほとんどが体内に吸収されるので、糖アルコールの中で最も下痢
を起こしにくいです。

 エリスリトール以外の糖アルコールは、難消化性で吸収されにく
いのが特徴です。

 吸収されにくい分腸内に残っているので、大量に摂取すれば下痢
を起こしやすいです。

 ただ、吸収されにくいといっても、全くゼロではありません。

 吸収率には個人差もあるし、同時に食べている食物との組み合わ
せなどにもより差も生じると思いますが、いずれにせよある程度吸
収されるので、血糖値がある程度上昇します。

http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-1808.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 糖アルコールの母体となる糖は普通6個の炭素原子からなる「6
炭糖」ですが、キシリトールは「5炭糖」、エリスリトールは「4
炭糖」にアルコール基がついたものです。

 メーカーのエリスリトール解説ページにもいろんな話が出てきま
す。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

エリスリトールは天然の食品です

 糖アルコールに分類される甘味料で、果実やキノコの他、ワイン
・清酒・醤油・味噌などの発酵食品に含まれている天然の糖質であ
り、十分な食経験が積み重ねられた食品です。

 ぶどう糖を原料として酵母を用いた発酵により生産される『ぶど
う糖発酵甘味料』です。

 厚生省のエネルギ-評価法によりエネルギ-値が0kcal/gと認めら
れている、唯一の糖質です。

 優れた生理学的特長を持つ『健康志向の食品素材(砂糖代替甘味
料)』です。

http://www.mfc.co.jp/product/tourui/erisuri/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ところで、不思議なことに糖アルコール類には、食品添加物の指
定を受けているものと、そうでないものがあります。

 食品添加物でないものは一般食品の扱いです。砂糖なども別に添
加物ではありませんから、使っていけないわけではありません。

 このあたりが非常に微妙ですね。以下の分類をごらんください。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

食品扱いの糖アルコール

エリスリトール、
還元パラチノース、
マルチトール、
ラクチトースなど

食品添加物の糖アルコール

キシロース、
キシリトール、
トレハロース、
ソルビトール、
マンニトール

http://d.hatena.ne.jp/ebi_j9/20130515/1368630532
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 エリスリトールとキシリトールを同じ食品に使った場合、表示す
る場所が違ってきます。食品の原材料表示のルールは、原料は使用
量の多い順に書き、添加物は最後にまとめて、やはり使用量の多い
順に書きます。

 また、食品添加物の場合、甘味料(キシリトール)のように書く
ことがありますが、甘味料(エリスリトール)と書くのは間違いに
なります。

「甘味料はアレルギー物質としての表示義務はなく、含まれる量が
少ない場合、原材料としての表示を省略することもできます。」

 最初の記事にこう書かれていましたが、誤解をまねく表現で、誤
報と言ってよいと思います。

(1)「甘味料」と書くと、食品添加物の甘味料全般を指すように
とられるが、問題はエリスリトールなどの糖アルコールなので、正
確に書くべき。

(2)アレルギー物質表示は特定の数種にしか義務表示はなく、そ
れ以外の食べ物は全部表示義務がないので、表現がおかしい。

(3)含まれる量が少ない場合、表示を省略するというのは明らか
に間違い。原料として使った場合は表示しなければいけないし、原
料に含まれる場合もキャリーオーバーにはならない。

(4)ただし、食品扱いのものについては前項の表示は必要ではな
いので、「あん」という表示の原料にエリスリトールが含まれてい
るというのはあり得る。

 短い文なのに批判の方が長くなってしまいました。

 食品添加物でないものもあって、問題は複雑なのに、「甘味料」
と言って安心してしまうのがこういう間違いの元です。

 最後に、食品添加物に指定されているものと、指定されていない
ものがある不思議ですが、私の推理は以下のようです。

(1)糖アルコール類は古くから知られていたので、既に多くの使
用実績のあるものは誰も食品添加物の指定を申請しなかった。

(2)あまり使用実績がなく、製造方法も確立していなかったもの
について、新しい工法を発明した企業などが食品添加物の申請をお
こない、開発者利益を守ろうとした。

 つまり、食品添加物の指定が、製造者からの申請方式なためでは
ないかという見方です。あまり自信はないですが。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 土曜日の大連は冷たい雨でした。空気はずいぶんきれいになって
いるので、冬の大気汚染はやはり暖房用石炭のせいだったのだと思
います。何しろこちらは町中セントラルヒーティングで、道路の下
を蒸気が通っています。あの蒸気を石炭を燃やして作っているので
す。このシステムを作ったのは戦前の日本人だそうですが。

 中国ではネットの制限が多くて困りますが、先日、自宅のVPN
サーバーを作り、自宅を経由させることで解決しました。自宅は光
ファイバーなので、中国から直接日本のサイトを見るのと、スピー
ドはほとんど変わりません。なかなか快適です。

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--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
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