安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>697号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------697号--2013.03.17------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「食品からの放射性物質の摂取量」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 しばらく前から話題になっていた、ヨーロッパでの馬肉混入事件
で、少し進展があったようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 仏政府は14日、欧州で牛肉食品の一部に馬肉が混入しているの
が見つかった問題で、南西部の食品卸売会社スパンゲロ社が馬肉と
知りながら牛肉だと偽って販売していた疑いがあるとの調査結果を
発表した。

 同社は営業許可を取り消される可能性があり、もし容疑が確定す
れば、法的措置に直面することになるという。アモン消費担当相は
記者会見で「調査結果によると、牛肉とされる肉が実際には馬肉の
可能性があるとスパンゲロ社が知っていたという疑いが強い」と述
べた。同社は安い馬肉を牛肉と偽って13カ国・28社に販売した
ことにより、過去半年で55万ユーロ(約6800万円)の利益を
得たとみられている。

 スパンゲロ社は、牛肉であると疑わずに販売していたとし、容疑
を否定している。

 また、アモン消費担当相はスパンゲロ社から加工肉を購入し冷凍
食品を製造していた仏食品加工会社コミジェル社についても、肉の
色やにおいから牛肉ではないと気付くべきだったと非難した。

 一方、英メディアによると、調査を行っていた警察が14日、ウ
ェールズとヨークシャーの馬肉を扱っていた施設で従業員3人を逮
捕した。また、英食品基準庁は英国内で処理された馬6頭から競走
馬に使用される人体に有害な消炎剤フェニルブタゾンが検出され、
その馬肉がフランスに輸出されていたことを明らかにした。

http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE91E03H20130215
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 かなり広範囲に、ヨーロッパではあまり利用されていない=安価
な馬肉を牛肉と偽って売る行為が行われていたようです。

 日本でも馬肉の偽装事件がありました。他に肉に偽装したわけで
はなくて、生食用でないものを生食用と偽って売っていました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 長野県飯島町の食肉加工卸売会社「大成」は11日、12年1月
〜13年2月に処理した加熱用の馬肉約32トンを「生食用」と偽
装表示して販売したと発表した。同社は全ての馬肉の出荷を中止し、
県伊那保健所と県警伊那署に偽装を申告したという。

 同社によると、加熱用のカナダ産やアルゼンチン産馬肉に、生食
用のシールを張り、馬刺しやユッケとして出荷していた。社内調査
に、出荷担当の男性前専務(41)=今月6日辞職=が「生食用の
肉が不足したため、独断で偽装した」と認めたという。

 記者会見した同社の弁護士によると、2月に石川県の焼き肉店2
店で馬肉ユッケなどを食べた客が食中毒症状を示したことから、長
野県が馬肉の出荷元の同社を立ち入り検査。書類から偽装が発覚し
た。同県の検査では、2店に出荷された馬肉に衛生上の問題はなか
ったという。

http://mainichi.jp/select/news/20130312k0000m040050000c.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この事件の発端は「馬肉ユッケ」による食中毒事件です。この原
因物質を追っているうちに、生食用でない馬肉にたどり着いたわけ
です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 石川県にある別系列の二つの焼き肉店で食事をした男女計5人が
下痢などの症状を訴え、4人から腸管出血性大腸菌O157が検出
された食中毒で、5人が共通して食べたメニューが馬肉ユッケだっ
たことが1日、県への取材で分かった。

 厚生労働省によると、過去に馬肉が原因でO157が検出された
食中毒の事例はないという。

 石川県などによると、長野県飯島町の馬肉専門の加工業者がユッ
ケ用にカットした生肉を出荷し、焼き肉店は共通の卸業者を通じて
仕入れていた。長野県は、石川県の依頼を受け加工業者の衛生管理
状況などを調べている。

 この加工業者の説明では、馬肉はアルゼンチンから輸入後、飯島
町の加工場で厚生労働省の基準に沿って処理し、小分けして真空パ
ックで出荷していた。自主的な検査を実施し、過去に食中毒被害を
出したことはないという。

http://sankei.jp.msn.com/region/news/130301/isk13030119140000-n1.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 しかし馬肉に限らず、「ユッケ」という食べ方が最悪だという理
解を広めたいものです。挽き肉→混ぜる→生で食べる、これで食中
毒が起こらなければ不思議です。こんな食べ方を考えること自体、
どうかしていると思います。

 さて、こういうチマチマした偽装事件と比べると、さすがに中国
では起こる事件も豪快です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 中国の上海中心部を流れる黄浦江でブタ約6000匹の死骸が見
付かり回収された問題で、国営新華社通信は14日、浙江省嘉興市
にある養豚場が死骸を同川に投棄したことを認めたと伝えた。

 ブタの耳にあったラベルの内容はブタが嘉興市で生まれたことを
示唆していたという。同市は上海の南方に位置する。

 中国の地元メディアは先に、地方行政当局者の情報として黄浦江
で発見されたブタは法や規則の順守を重視しない養豚業者がいる地
方から流れ付いたとの見方を伝えていた。

 新華社は嘉興市政府当局の統計を引用して、同市では今年初めの段
階で、粗野な養豚技術や過度の悪天候の影響で計7万匹のブタが死亡
したと報道。ただ、死骸は安全に処理されたとも伝えた。

 この中で浙江省では13日、病気のブタの肉を売ったとして46人
に6カ月から6年半までの禁錮刑が言い渡される判決があったとも報
じた。

 黄浦江で相次いで見付かったブタの死骸の問題は今月8日以降、波
紋が広がり始めた。当局者は死骸の発見はさらに増えると予想しなが
らも、上海市内の水質に問題はないとも主張していた。一方で中国版
ツイッター「ウェイボー(微博)」などでは水質への懸念や当局の発
表をやゆする書き込みなどが続いていた。

http://www.cnn.co.jp/world/35029501.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 病気で7万匹のブタが死ぬというのも大変なことですが、その死
体を川に流してしまうというのは想像を超えるワイルドさですね。

 黄浦江というのは上海の街中を流れている大きな川です。2003年
に中国で仕事をしたときには、上海から杭州へ2時間の汽車の旅を
していましたが、ちょうど中間にあるのが嘉興市です。

 武侠小説で有名な金庸氏の故郷で、氏の作品中にもよく出てくる
古い街です。ここが黄浦江の上流だったのですね。

 この川を水源とする水道の水質に影響がない、と胸を張っている
当局の開き直りもさすが中国というところです。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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 今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「食品からの放射性物質の摂取量」
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 厚労省から、食品全般の放射性物質摂取量調査の報告が出ていま
す。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

平成25年3月11日 医薬食品局食品安全部


食品からの放射性物質の摂取量の測定結果について

〜福島では半年で3分の1に減少、線量は1mSv/年の1%以下〜

 平成24年2月から5月に、全国各地で、1)実際に流通する食品
や、2)一般家庭で調理された食事を収集し、放射性セシウムの量
を精密に測定しました。その結果を用いて、1年間に食品中の放射
性セシウムから受ける線量を推計した結果をとりまとめました。

 食品中の放射性セシウムから受ける線量は、いずれの調査方法で
も、1 mSv/年の1%以下でした。

 基準値を設定した根拠となった線量(1 mSv/年)や、食品中に
自然に含まれる放射性カリウムからの線量(約0.2 mSv/年)と比較
しても、極めて小さいことが確かめられました。

 また、平成23年9月〜11月の試料で測定した前回の調査と比べて、
大きな減少がみられました。(福島県[中通り]では、約3分の1
に減少[前回:0.0193 mSv/年→今回:0.0066 mSv/年])

 厚生労働省では、今後も継続的にこうした調査を行い、食品の安
全性の検証に努めていきます。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002wyf2.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 詳しい内容を以下に引用します。この調査は「マーケットバスケ
ット」と「陰膳」の2種類の手法で行われました。

 まず「マーケットバスケット」の方から。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

1 マーケットバスケット試料(MB試料)

■概要

 12地域(北海道、岩手県、福島県 (浜通り、中通り、会津)、栃
木県、茨城県、埼玉県、神奈川県、新潟県、大阪府、高知県)で、
平成24年2〜3月に試料調製のための食品を購入した。生鮮食品は可
能な限り地元産品、あるいは近隣産品等を購入した。厚生労働省の
平成20年国民健康・栄養調査の地域別・食品別摂取量平均に基づい
て、それらの食品を計量し、そのまま、又は調理した後、13食品群
に大別して、混合し均一化したもの及び飲料水(合計14食品群)を
MB試料として、放射性セシウム(Cs-134、Cs-137)及び放射性カリ
ウム(K-40:自然核種)を分析し、通常の食生活における放射性物
質の一日摂取量(Bq/man/day)を算出した。さらに、1年間を通じ
て平均的な食事をした時の預託実効線量(mSv/year)を計算した。

■MB試料による結果

 168試料中、Cs-134が検出された試料は75、Cs-137が検出された
試料は88、K-40が検出された試料は147であった。

 食品からの放射性物質の一日摂取量は、放射性セシウム(Cs-134
とCs-137の総和):0.17〜1.7Bq/man/day、K-40:69〜89Bq/man/day
と推定された。また年当たりの預託実効線量は、放射性セシウム
(Cs-134とCs-137の総和):0.0009〜0.0094 mSv/year、K-40:0.16
〜0.20mSv/yearと推定された。放射性セシウムによる年当たりの預
託実効線量は1mSvの1%以下であった。

 平成23年9-11月に3地域(宮城県、福島県(中通り)、東京都)
で作製された試料から推定した放射性物質一日摂取量は、放射性セ
シウム(Cs-134とCs-137の総和):0.42〜3.4Bq/man/day、K-40:
77〜91Bq/man/dayであり、預託実効線量は放射性セシウム(Cs-134
とCs-137の総和):0.0024〜0.019mSv/year、K-40:0.18〜0.21mSv
/yearであった。これらの値と比較すると、放射性セシウム摂取量
は大きく低下している。

 なお、K-40 の摂取量には大きな変化は見られない。

<表1 MB 試料による放射性セシウム及び放射性カリウムの年当た
り預託実効線量>

地域  放射性セシウム(mSv/year)  放射性カリウム(mSv/year)

北海道    0.0009          0.157
岩手     0.0094          0.202
福島(浜通り)0.0063          0.186
福島(中通り)0.0066          0.189
福島(会津) 0.0039          0.179
栃木     0.0090          0.180
茨城     0.0044          0.194
埼玉     0.0039          0.175
神奈川    0.0033          0.156
新潟     0.0023          0.167
大阪     0.0016          0.160
高知     0.0012          0.177

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002wyf2-att/2r9852000002wyjc.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 マーケットバスケット方式は食品添加物や残留農薬の調査などで
おなじみです。市場で食品を調達して、統計的に知られている摂取
量による加重平均を出します。

 カリウムの方はあまり意味がないので無視してもよいと思います。

 放射性セシウムはずいぶん減っています。半減期というよりも、
作物として持ち出されたり、雨で洗い流されたりして減ったもので
しょう。

 また、意外なことに福島県より周辺の岩手や茨城の方が高い線量
に見えます。

 単なる誤差かも知れませんが、少なくとも福島県でリスクが最大
になるということではなさそうです。よく管理されているから、と
いう理解が成り立つのかもしれません。

 大阪や高知で低い値になっているので、原発事故による影響があ
ることは間違いないですね。

 それも急激に減ってきて、1年間でマイクロシーベルトのオーダ
ーです。すでに何の影響もないレベルに下がったと言ってよいと思
います。

 次は陰膳方式の結果です。この方式はバラツキが大きくなります
が、年齢別の摂取量などを分析することが可能です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

2 陰膳試料による推定

■概要

 9地域(北海道、岩手県、福島県、栃木県、茨城県、埼玉県、新
潟県、大阪府、高知県)において、平成24年3〜5月に一般家庭から
陰膳試料を収集した。地域ごとに、乳児(1 歳未満)、幼児(1〜6
歳)、小児(7〜12歳)、青少年(13〜18歳)、一般成人(19〜60
歳)、高齢者(60歳超の退職者)の6年齢区分の男女3名ずつ及び妊
婦3名、合計39名の一日分の食事を全て集めたものを試料とした。

 なお、福島県においては、各区分の 3 試料を、浜通り、中通り、
会津の3地域からの1名分ずつとした。これらの試料中の放射性セシ
ウム(Cs-134、Cs-137)及びK-40を分析し、放射性物質の一日摂取
量(Bq/man/day)及びこの食事を1年間摂取し続けた時の預託実効
線量(mSv/year)を求めた。

■陰膳試料による結果

 各試料の濃度の測定結果から推定した地域別の預託実効線量を表
2及び図2に示した。地域別の預託実効線量の平均値は、放射性セ
シウム(Cs-134とCs-137の総和):0.0012〜0.0039mSv/year、K-40
:0.17〜0.21mSv/yearと推定された。このうち放射性セシウムによ
る地域別平均の最大値(茨城県)でも0.0039mSv/yearで、1mSvの1
%以下であった。

 年齢層毎の預託実効線量の平均値を表3に示した。乳児〜小児の
年当たり預託実効線量は青少年以上よりもやや小さい結果となった。

 全調査試料における預託実効線量の最大値は0.027mSv/year(福
島県)であった。地域別に90パーセンタイル値を算出し、それらの
最大値は0.0091mSv/year(茨城県)であった。このように、同一地
域でも食事による線量には一定のバラツキが見られるが、仮に陰膳
で高い濃度となった食事を1年間継続しても、年間の預託実効線量
は1mSvよりも2桁程度低いと予想される。

<表2 陰膳試料から推定した放射性セシウム及び放射性カリウム
の年当たり預託実効線量>

地域  放射性セシウム(mSv/year) 放射性カリウム(mSv/year)
    平均値 90パーセンタイル値  平均値

北海道 0.0013  0.0018       0.208
岩手  0.0035  0.0075       0.201
福島  0.0022  0.0035       0.187
栃木  0.0030  0.0078       0.204
茨城  0.0039  0.0091       0.214
埼玉  0.0018  0.0043       0.174
新潟  0.0015  0.0022       0.170
大阪  0.0012  0.0016       0.166
高知  0.0012  0.0016       0.196

<表3 陰膳試料から推定した年齢区分毎の年当たり預託実効線量
の平均値>

地域      放射性セシウム(mSv/year)
     乳児    幼児    小児   青少年以上
   (1歳未満) (1〜6歳) (7〜12歳) (13歳〜)
北海道  0.0011   0.0008   0.0010   0.0015
岩手   0.0013   0.0026   0.0018   0.0048
福島   0.0019   0.0008   0.0010   0.0031
栃木   0.0010   0.0020   0.0018   0.0042
茨城   0.0027   0.0029   0.0027   0.0048
埼玉   0.0007   0.0009   0.0012   0.0026
新潟   0.0009   0.0010   0.0013   0.0019
大阪   0.0007   0.0007   0.0007   0.0010
高知   0.0007   0.0012   0.0010   0.0014

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002wyf2-att/2r9852000002wyjc.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「90パーセンタイル値」というのが耳慣れないですが、以下のよ
うなことです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

1 パーセンタイル(値)

 計測値の分布(ばらつき)を百分率で表したもの。百分位数とも
いう。

 身長の95パーセンタイル値とは、その身長以下の人が全体の
95%になるような身長のことをいう。

http://www25.atwiki.jp/idsimon/pages/4.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 平均ではなくて、少ない方から9割(多い方から1割)のところ
の値です。

 福島県の90パーセンタイル値がかなり低くなっていて、この面か
らも放射性物質の管理が福島県で最もよく行われている様子がうか
がえます。

 子供の方が線量が少ないのは何故か?と思います。答えは簡単で、
小さい子ほど食べる量が少なく、したがって摂取する放射性物質の
量も少なくなるのです。

 いずれにせよ、年間に数マイクロシーベルトの被曝量の増加が、
何かの影響をもたらすことはあり得ないです。

 そのことについて、WHOの推計も報告されました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

東日本大震災:福島第1原発事故 県内住民、発がん増の可能性小
さく 作業員は一部高リスク−−WHO推計

毎日新聞 2013年03月01日 東京朝刊

 世界保健機関(WHO)は28日、東京電力福島第1原発事故に
伴う、福島県内の住民らと原発作業員の被ばくによる発がんリスク
の推計を発表した。住民については「がん疾患の発症増加が確認さ
れる可能性は小さい」とした。作業員については、一部でリスクが
増加したものの、大部分が「リスクは低い」との見解となった。

 WHOは空間放射線量や土壌、食品の放射性物質濃度のデータか
ら被ばく線量を推計。過小評価を避けるため、低線量でも健康に影
響がある▽避難が必要になった地域でも4カ月間住み続けた▽事故
当初の福島の食材のみを食べ続けた−−などと仮定した。そのうえ
で、男女別に1歳、10歳、20歳の年齢に分け、白血病▽乳がん
▽甲状腺がん▽その他のがん(肺がんや胃がんなど)−−が89歳
までに発症する確率を推計した。

 確率が最も上がったのは、男女とも浪江町の1歳児の「その他の
がん」で、0・73ポイント、1・11ポイントずつ上がった。た
だ、元々の発症確率が約29〜40%あり、影響は小さい。浪江町
の1歳男女児の甲状腺がんでは、0・11ポイント、0・52ポイ
ントそれぞれ増加。発症確率は0・32%と1・29%で、日本の
平均に比べて約1・5〜1・7倍となった。福島市や郡山市ではリ
スクの増加はほとんど見られなかった。

http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130301ddm012040084000c.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この推計は実際の被曝量を測ったのではなくて、さまざまな測定
値から、考えられる最大の被曝量があったと仮定して、その影響を
見ています。

 「避難が必要になった地域でも4カ月間住み続けた/事故当初の
福島の食材のみを食べ続けた」という非現実的な仮定でえられた、
当然過大すぎる被爆量を基にしても、発ガンリスクはほとんど増え
ない、というのがWHOの結論です。

 もちろん、実際の被爆量ははるかに小さく、現在ではほとんど問
題にならないレベルになっています。

 あれだけの重大事故で、広範囲に放射性物質の汚染が起こったの
ですが、幸いにも健康被害はほとんど出ることなく終結しそうです。

 それでも、いまだに健康被害が出ることを待ち望んでいる、ヘン
な人がいます。人の不幸が喜びになるという心理はよくわからない
と思っていましたが、こんな考察が出ていました。

原子力論考(84)オオカミ少年は悲劇を望むようになる
http://blogs.bizmakoto.jp/kaimai_mizuhiro/entry/7597.html

「俺は危ないから避難しろと言い続けてきたのに、何も被害が出な
いんじゃ俺が間違っていたことになってしまう。それは困る」

 こんな心理だというのですが、何だか当たっているような気がし
ます。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 水曜日に義母が危篤状態になって、バタバタしていました。もう
ダメかと思いましたが何とか持ち直して、現在もまだ入院中です。
でも、何も食べられない状態ですので、あまり長くは持たないだろ
うと言われています。病院に行っても何もすることがないのですが、
何だか落ち着かない気分です。

 「放射性物質」の記事を取り上げるのは久しぶりです。原発関連
としてはこれで最後になりそうな内容でした。これ以降、特に問題
となる事実は出てこないと思います。ここまでの改善を早期に実現
した当事者の皆様に敬意を表します。

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