安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>694号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------694号--2013.02.24------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「馬肉混入事件」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 今週は大連に来ているのですが、その大連で原子力発電所建設中
というニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 中国遼寧省大連市で17日、中国東北部で初の原発となる紅沿河
原発の1号機が発電を始めた。新華社が伝えた。原発は市中心部か
ら百数十キロの郊外にあるため、インターネット上などで稼働開始
に反対する声が上がっていた。

 当局は安全性を強調し、原発は汚染が深刻な大気の改善や温室効
果ガスの排出削減に有益だとアピールしている。中国では東京電力
福島第1原発事故後の2011年8月、広東省深セン市の嶺澳原発
2期2号機が営業運転を始めている。

 紅沿河原発は07年8月に着工。第1期は100万キロワット級
の原子炉4基を建設し、15年までに全てで発電を始める計画。1
0年からは第2期工事も始めた。

 第1期の4基の年間発電量は12年の大連の年間電力消費量を上
回り、遼寧省全体の電力消費量の16%に匹敵するという。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/130217/chn13021721520002-n1.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 市内には原発関連の事務所もあって、大連市民に聞いてみると、
前からあったでしょ?というような感じでした。でも実際には今後
建設が進んでいくわけです。

 大連は市内全体に暖房用の蒸気を通しているため、市街地に結構
大きなボイラーがあって、大気汚染をひどくしています。ついでに
蒸気も原発から持ってくればよいのですけれど、100キロ以上も
離れていれば難しいですか。

 以前に中国の大気汚染を改善するためには原子力発電所増設しか
ないと書きましたが、現実に実行されつつあります。効果が現れる
までにはまだまだ時間がかかると思いますが、努力はしているとい
うことはわかりました。

 さて、日本が「BSEの清浄国」になるというニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 農林水産省は21日、国際獣疫事務局(OIE)の科学委員会から、
日本がBSE(牛海綿状脳症)の発生リスクが最も低い「清浄国」
に認定するための要件を満たしているとの通知があったと発表した。
5月末のOIE総会で認定される見通し。BSEを理由に日本産牛
肉の輸入を規制している国や地域に緩和を求める有力な材料になる。

 OIEの規定では「過去11年以内に国内で生まれた牛でBSEが
発生していないこと」などが清浄国認定の要件。日本は今年1月に
この要件を満たすのを見据え、昨年9月にOIEに認定を申請して
いた。

 清浄国に認定されると、国際基準上の検査項目が大幅に減る。月
齢や部位に関係なく牛肉を食用として輸出できるようになる。現在
は中国や韓国が日本産の牛肉の輸入を停止している。清浄国認定を
契機に、こうした国への輸出拡大につなげたい考えだ。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF2100O_R20C13A2PP8000/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この記事では「清浄国」になっていますが、本当は「無視できる
リスク」の国ということだと思います。今までは「管理されたリス
ク」で、一つランクアップするわけです。

 まずはめでたいですが、こういうニュースに「輸出拡大」などと
いう話がついてくるのはどうかと思います。実質ほとんどゼロなの
に、何を考えているのやら。少なくとも農水省がからんでいるうち
は成功する可能性はないと断言しておきます。

 それから、もう昨年の話ですが、ブラジルでBSE発生というニ
ュースもありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

ブラジルで初めてのBSE発生

 ブラジル農務省(MAPA)は12月7日、同国南部に位置するパラナ
州の繁殖牛(雌)(2010年12月死亡。死亡時約13歳)にBSEが確認
されたと発表した。ただしブラジル政府は、今回の牛の死因は通常
のBSEではなく、老齢による「非定型(atypical)」によるもので
あるとしている。

 ブラジルは1996年に反すう動物由来のタンパク質の飼料利用を規
制したことに加え、動物性タンパク質に代わる豊富な大豆かすの供
給量を確保している。また、今回死亡した牛は、牧草を給与されて
いたとされる。この報告を受けた国際獣疫事務局(OIE)は、ブラ
ジルが2012年5月に獲得した「無視できるリスク」国というBSEステ
ータスに変更がないとしている。

各国の輸出停止措置の影響は限定的

 現時点での諸外国の対応として、日本(12月8日)および中国、
南アフリカ(両国とも12月13日)がブラジル産牛肉の輸入を一時停
止している。ブラジル開発商工省(SECEX)によると2012年1〜11月
累計のブラジル産牛肉輸出量は95万4000トンである。うち日本向け
が1,489トン(ブラジル産牛肉(冷蔵・冷凍)の輸出実績はなく、
加熱調製品のみ)、中国向け1万4593トン、南アフリカ向けが39ト
ンとなっている。

 さらに報道によると12月17日、サウジアラビア(ブラジル産牛肉
輸出量(2011年1〜11月累計)3万2409トン)とエジプト(同12万53
57トン)がブラジル産牛肉輸入を一時停止したとされる。ただし、
エジプトは牛が死亡したパラナ州産牛肉のみの停止措置としており、
エジプト向け輸出量に占める同州産牛肉の割合は0.1%とわずかであ
るため、影響は比較的軽微とみられる。これらの5カ国の輸出量
(2011年1〜11月累計)を合わせてもブラジルからの牛肉総輸出量
の5.2%ほどであるため、同国にとって今回の措置の影響は限定的で
あるとされている。

 一方、輸入停止を検討しているとされるイラン(同6万3195トン)、
ロシア(同23万5069トン)、ベネズエラ(同7万5777トン)の3カ国
を合わせると総輸出量の39.2%を占めるため、仮にこれが実施され
た場合、ブラジル産牛肉生産に与える影響は大きいとみられる。

http://www.alic.go.jp/chosa-c/joho01_000744.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 輸入禁止したのは世界中で5か国ということですが、実は韓国も
輸入禁止にしています。実績が非常に少ないので、無視されている
のはお気の毒です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 韓国政府は、BSE(牛海綿状脳症)感染牛が発見されたブラジ
ルからの牛肉の輸入を停止した。

(略)

 今年韓国が輸入したブラジル産牛肉の加工製品は約15トンで、
全体の牛肉・牛肉加工製品輸入量の0.005%だ。ブラジルは口
蹄疫発生国家であるため牛肉として輸入されたことはなく、コムタ
ンなど加工製品としてのみ輸入が許可されてきた。

http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2012122072468
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 さて、その5か国に対して、批判が出ています。ブラジル政府が
怒っているのです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 国際獣疫事務局(OIE)は、日本や中国、南アフリカ、サウジ
アラビア、ヨルダンの加盟5カ国に対し、先月にブラジル産食肉牛
のBSE(牛海綿状脳症)感染が発覚したのを受けて同国産牛肉の
輸入禁止措置を講じたのは行き過ぎだとして、輸入禁止を撤回する
よう要請した。中南米専門の通信社メルコプレスが8日に伝えた。

 これより先、ブラジル外務省は先週、ブラジル産牛肉の輸入を禁
止した5カ国に対し、輸入禁止を解除しなければWTO(世界貿易
機関)に不公正貿易として提訴する方針を明らかにしていた。これ
ら5カ国はOIEが10年に死亡したブラジル産牛がBSEに感染
していたと発表したのを受けて輸入禁止措置を講じている。

 しかし、OIEのベルナール・バラ事務局長は記者団に対し、加
盟各国はWTO規則に従って動物の疫病感染を阻止するため一時的
に輸入禁止措置を取る権利があるが、「2億頭に1頭の割合で狂牛
病が見つかったとしても、牛肉生産国としてのブラジルの地位を否
定する正当な理由ない」と指摘している。

 問題の牛は13歳で、BSE検査では陽性だったが、まだ実際に
はBSEを発症していなかったため、IOEは狂牛病が存在しない
か発症がごく稀と判断される場合に付与する「無視しても良いリス
ク」に認定している。

http://www.emeye.jp/disp%2FBRA%2F2013%2F0110%2Fstockname_0110_007%2F0%2F1/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ブラジルは「無視できるリスク」の国のままなんですね。日本は
現在のところ一つ下のランクですので、思い上がりも甚だしいとい
った感じなのでしょう。

 このところ明らかになってきたのが、BSEは自然発生する、と
いう認識です。これはもう間違いなさそうです。

 イギリス発の大流行は終焉しても、今後もBSEのリスクはわず
かながら存在するということになります。危険部位の除去はずっと
続ける必要があると思います。

 でも、自然発生したBSEが1例見つかっただけで輸入禁止など
をしていては、やはり不正な貿易規制と言われても仕方ないです。
さっさと解除してほしいものです。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「馬肉混入事件」
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 ヨーロッパの馬肉混入事件はますます問題が大きくなっているよ
うです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 英国の食品基準庁(FSA)は7日、英国内で流通する牛肉加工食品
の中に、馬肉を牛肉として不当表示しているものが紛れていること
が発覚したと発表した。BBCなどが報じた。

 FSAがスウェーデンの冷凍食品会社フィンダス社のビーフ・ラザ
ニア18商品のサンプル検査を行ったところ、そのうち11商品から馬
肉が発見された。中には馬肉の混入率が100%を占める例も確認され
たという。FSAは、問題となった冷凍食品が英国内の各大手スーパ
ーマーケットに供給されていると通知した上で、これらの商品を購
入した人々は購入先に返品するよう呼び掛けている。

 1月中旬には、国内大手スーパーマーケットのテスコなどに流通
しているビーフ・バーガー製品に馬肉が混入していることがアイル
ランドで実施された検査で発覚。これを受けて、FSAが牛肉加工品
に対して検査を行うよう国内の食品業界に求めたところ、国内の各
スーパーマーケットで販売されているビーフ・ラザニアやスパゲテ
ィ・ボロネーゼなどの牛肉加工食品からも馬肉が検出されるに至っ
た。

 今回問題となったフィンダス社の商品には、フランスの肉加工会
社やルーマニアの仕入れ業者を始めとする欧州各地の食関連企業が
関与しており、こうした流通経路の複雑さが事態の解明を困難にし
ている。また馬肉混入の疑いが持たれた牛肉加工食品の多くが一般
に「バリュー製品」と呼ばれる廉価製品であることから、食品業界
の過剰な価格競争を本事件が発生した原因の一つに挙げる向きもあ
る。

http://www.news-digest.co.uk/news/news/pick-up/10118-horse-meat-scandal.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 欧州で牛肉加工食品に安価な馬肉を混入させる不正が相次いで発
覚し、欧州連合(EU)はDNA検査などの緊急対策に乗り出す事
態に発展している。馬肉混入は食品安全管理が厳格な欧州では異例。
英国やフランスなど各国当局は混入ルートの特定を急いでいるが、
市場統合が進んだ欧州では食肉の供給網が東西にまたがり、全容解
明には時間がかかりそうだ。

 EUは15日、加盟27カ国で販売されている牛肉加工食品を対象に
DNA検査の実施を決めた。全域から2250(加盟国あたり10〜150)
のサンプルを選び、DNAで馬肉が混入していないかどうかを調べ
る。

 さらに馬肉についてのサンプル調査も実施する。食用家畜への使
用が禁止されている薬品が馬肉に含まれているかどうかを確認。食
品の安全性を確保する。

 馬肉の混入問題は今年1月、アイルランド食品安全庁の調査で英
大手スーパーが販売する冷凍牛肉バーガーに最大29.1%の馬肉が含
まれていることが発覚したのがきっかけ。その後、ファストフード
店のバーガーや、冷凍ラザニア、冷凍パスタなどからも次々と馬肉
混入が見つかった。

 発覚した国もフランスやドイツ、スイス、オーストリア、ノルウ
ェーと主要国に広がっている。

 各国政府の調査や報道によると、馬肉はルーマニアの食肉処理場
から仏南部の食品卸スパンゲロ社が輸入し、食品加工の仏コミジェ
ル社に納入された。コミジェルは欧州の冷凍食品大手フィンダス社
の下請け。

 仏政府は14日、スパンゲロが馬肉と知りながら、6カ月にわたっ
て750トンを牛肉として販売した疑いが濃厚と発表。スパンゲロは
馬肉と知っていたことを否定している。

 馬肉の発注経路にはキプロスやオランダの仲介業者が関与してお
り、過去にも馬肉と偽って販売し逮捕された経歴があるとの報道も
ある。

 これとは別の流通経路もあり、英当局は14日、食肉加工場と食肉
処理場の従業員3人を詐欺容疑で逮捕。英食品基準庁は処理された
馬6頭から競走馬に使用する消炎剤が検出され、馬肉がフランスに
輸出されたことを明らかにした。消炎剤は人体に有害という。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1507H_W3A210C1FF8000/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 いろんな事情で馬肉を牛肉などに混ぜて売ることが常態化してい
たのが、DNA検査でバレてしまったのです。

 特に大げさに騒いでいるのがイギリス人で、こんな記事がありま
した。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 牛肉加工食品に馬肉が混入されていた偽装表示問題が、欧州全土
を揺るがしている。新たに世界最大の食品メーカー、ネスレ(スイ
ス)の製品にも混入していたことが発覚。食品表示に対する信頼は
地に落ち、特に馬肉を食べることを忌み嫌う英国は激しいアレルギ
ー反応を示し、食肉全体の消費が激減している。古くから貴族らが
乗馬をたしなむお国柄に加え、馬肉を好んで食べるフランス人への
嫌悪感が影響しているとの指摘まで出ており、欧州連合(EU)に
新たな亀裂を生む外交問題に発展しかねない状況だ。

 「わが社のDNA検査で、2種類の製品から馬肉のDNAが検出
された。ただしその割合は約1%と低かった」

 ネスレは2月18日、自社製品に馬肉が混入していたことを公表
した。ネスレは先週、「馬肉は一切混入していない」と発表したば
かりで、消費者の信頼を裏切る結果になった。

(略)

 欧州では混入の背景として、2008年の経済危機以降、乗馬用
の馬を経済的な理由から手放す人が増えたことを挙げる声が出てい
る。馬肉の値段は牛肉の6分の1程度と安く、組織的に馬肉を供給
する大規模な偽装事件に発展するとの見方も。

 これに対し、英紙タイムズは「混入していたのが鶏肉ならこれほ
どの騒ぎにはならなかっただろう」とし、乗馬好きの国民性を拒絶
反応の一因に挙げた。さらに英国人の伝統的なフランス人嫌いを指
摘する英メディアまである。

 EU所属懐疑派が台頭する英国では先月、デービッド・キャメロ
ン首相(46)が、離脱か残留かを問う国民投票の実施を表明した
ばかり。偽装業者は大陸側に集中しており、離脱論に拍車がかかり
そうだ。

http://sankei.jp.msn.com/world/news/130223/erp13022308470000-n1.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 競馬を愛するイギリス人に馬肉を食べさせるのは、日本人に犬や
猫を食べさせるようなものでしょうか。気持ちはわかりますが外国
のせいにするのは根性がよくないです。

 そもそもBSEで世界中にどれだけ迷惑をかけたか。ちゃんと謝
罪していただいた覚えはないのですが。

 厚顔無恥では定評のあるフランス人の方はいたって平気なようで、
こんな記事がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 欧州全土に波及しつつある牛肉食品への馬肉混入スキャンダル。
馬肉消費国のフランスでは馬肉販売が長らく低迷していたが、騒動
が消費者の興味を誘い、思いがけない売り上げ増加につながってい
る。

 馬肉取引業者団体のトップ、エリック・ビグルー氏は「スキャン
ダルの影響で、オフィスや仕事場では皆がその話をしている。普段
買っていた消費者は、罪悪感の度合いが弱まり、肉屋を薦めている
ようだ」と説明。

 また同氏は、「フランス中の馬肉販売店から、先週は顧客が多か
ったとの報告を受けた」とし、スキャンダル以降、国内の売り上げ
は10─15%増加している見込みだと語った。

 通説ではフランスの馬肉文化は、18世紀にさかのぼり、革命家
たちが失脚した貴族の馬を食べたとされる。その後の2世紀は、馬
肉消費は流行したものの、敏感な若者世代の登場によって衰退して
いった。

http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE91K03H20130221
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 いつも偉そうにしているヨーロッパ諸国の混乱ぶりは人ごとと思
えば笑えるものです。

 ところが、彼らもただ笑われているだけではありません。こうい
うときに攻撃されるのは気の毒なことに中国と相場が決まっていま
す。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 2月22日(ブルームバーグ):欧州で騒動となっている加工牛肉
製品への馬肉混入問題について、世界中で中国国営の中国中央テレ
ビ局(CCTV)ほど熱心に報じているメディアはない。

 この1週間半、CCTVは馬肉混入事件の最新の情報を伝えなけ
ればまともなニュース番組ではないと言わんばかりだった。CCT
Vがあまりに熱心に報じるので、2月19日午後に検索した時点で同
局の公式ウェブサイトには「馬肉」の文字のある映像が313件もあ
った。

 なぜ中国に無関係な欧州の事件がこれほど重大ニュース扱いにな
るのか。中国版ツイッター「新浪微博」でハンドル名「異型の魚座」
の投稿者はある説を披露した。この投稿者はまず、中国の国営通信
社の海外特派員の話を紹介する。

 「中国国内で何かが起こると、特派員らは派遣先の国で起こって
いる似た事象を探すように命じられる。例えば、中国で地滑りが起
きると、派遣先の国での地滑りのニュースを探さなければならない。
中国で橋が崩れれば同じような事件を見つけなければならない」。
「似たニュースがテレビ放映されると中国人はそれが世界中で起こ
っている問題で中国だけが困っているわけではないと安心する。最
近は馬肉の話をしている。これは中国に羊肉で大問題があるからだ」
と特派員は説明したという。

 実は中国では最近、国営ラジオの国際放送が「有毒偽羊肉」につ
いて報じ、大問題になっている。この偽羊肉は中国北部で40トン以
上が見つかり押収された。食品をめぐる中国での数多いスキャンダ
ルの中で最新のこの騒動は、安いあひる肉に有毒化学物質と羊の油
を混ぜたものがより値段の高い子羊肉として売られていたというも
のだ。09年には有毒ではないが羊の尿にあひる肉を浸して羊肉の風
味を持たせるという事件があった。

 有毒偽羊肉は危険であり、欧州の馬肉問題に比べはるかにひどい
話な上、中国自身の問題であるにもかかわらず、CCTVはこのス
キャンダルについては17日に1回報じたきりだ。他の国営メディア
もCCTVほどではないが、羊肉より馬肉を重点的に伝えている。

(アダム・ミンター記者は上海在勤のワールド・ビュー執筆者。内
容は記者個人の見解です。)

http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MIIX4N6KLVRD01.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 こんな記事を書いても、中国に対して批判していることがそのま
ま自分にも当てはまる…などとは考えないのが欧米の感覚なのでし
ょうね。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 土曜日の大連は最高気温が4℃くらいで、とても暖かでした。よ
く考えると、和歌山では一年で一番寒い日くらいの気温なので、暖
かく感じるというのも変なのですが、こちらは部屋の中が暖かいし、
防寒服をいつも着ているのでそう思うのでしょう。

 天気は快晴で雲一つない…のですが、どうも見通しが悪くて、雲
のあるところまで見えないようです。飛行機の音がしても、どこに
も飛行機が見えません。書き割りのペンキを塗ったような青空です。

 旧正月も終わったと思ってやってきましたが、日曜日は元宵節で
爆竹が響いています。元旦は新月ですので、その後初めての満月の
夜を元宵節として祝います。花火大会などもあるそうですが、何を
しても空気が悪くなりそうなものばかりですね。

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