安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>688号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------688号--2013.01.13------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「スクラロース、アセスルファムK」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 「野草茶」で健康被害が出たというニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 先月14日、札幌市に住む夫婦が沖縄県石垣市で生産された野草茶
を飲んだところ、意識が混濁し、病院に搬送されました。この野草
茶には強い毒性を持つキダチチョウセンアサガオが含まれていまし
た。野草茶は、石垣市内の個人商店で売られていたもので、全部で
11袋が流通し、7袋がいまだに回収されていません。県では、購入
したとしても絶対に飲まないよう注意を呼びかけています。

http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/230110037.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「キダチチョウセンアサガオ」の解説は以下のとおりです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

科名:ナス科/属名:キダチチョウセンアサガオ属
和名:木立朝鮮朝顔
別名:エンゼル・トランペット
学名:Datura arborea L.(Brugmansia)
南米原産でチリなどに多く自生。日本では温室で植えられ育つ
英名/tree datura

見分け方・特徴

 大型の葉を持つ低木〜中低木で日本の温室では高さ2〜3メートル

 葉は、長さ15〜20センチ

 花は、チョウセンアサガオに似た大型の花を下垂する。

 色は淡黄色、花冠の長さ約15センチ、直径7〜8センチ、花冠の先
端が4〜5浅裂する

ブルグマンシア・スアウォレンス(Brugmansia suaveolens)

 和名は、キダチチョウセンアサガオといい、花の色は淡黄色から
淡紅色と変化、花冠の先端は4〜5浅裂する

ブルグマンシア・キャンディダ(Brugmansia candida)

 和名は、コダチチョウセンアサガオといい、花の色は白色〜黄色
が多く、花冠の先端は2〜3深裂する。


採集と調整

 全草が有毒なので採取はしない

 ブルグマンシア・スアウォレンス、ブルグマンシア・キャンディ
ダ両種が、キダチチョウセンアサガオとして明確に区別が無いが両
種とも全草が有毒であり、採取しない

薬効・用い方

有毒部位:全草

有毒成分:ヒヨスチアミン、アトロピン、スコポラミンなどアルカ
イド系

中毒症状:葉の汁が眼に入ると瞳孔が開く、口渇き、吐き気、笑っ
たり騒いだりするという

 硫酸アトロピンと臭化水素酸スコポラミンの原料植物で合成でき
ないという医薬品原料

 アトロピンは、副交感神経遮断薬の代表的な作用があり、消化性
かいよう、胃酸過多などの腹部疼痛や瞳孔を散大させる場合に用い


 スコポラミンは、アトロピンに類似した作用があり、中枢を抑制
する作用が異なっていて、モルヒネなどの麻酔作用を増強するため
に全身麻酔の前処理などに用いられる

 スコポラミン単独では、鎮痛薬、鎮座薬としての胃腸薬などに用
いられる

 硫酸アトロピンの原料となる 1-hyoscyamineを多量に含む植物は
多くあるが、スコポラミンを多量に含む植物の数は少なく、日本に
自生するハシリドコロなど数種類が知られているが栽培が困難な種
が多いという

http://www.e-yakusou.com/sou02/soumm242.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 何だか怖そうです。石垣島で生産したものが、北海道で被害が出
ています。おそらく旅行のお土産なのでしょう。

 最近石垣島に行かれた方はご注意を。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「スクラロース、アセスルファムK」
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 私が一番好きなアルコール飲料に「おいしいチューハイ」という
商品があります。

 いわゆる缶チューハイなのですが、果汁50%というもので、ほ
とんどジュースそのものの味がするのです。

 その中でも「オレンジ」が好きで、いつも取り寄せて買っていま
した。

 ところが、昨年秋にリニューアルして、味が変わってしまったの
です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 宝酒造株式会社は、果汁50%使用した“タカラ「おいしいチュ
ーハイ」”を11月13日(火)よりリニューアル新発売します。
フレーバーは<オレンジ>と<りんご>の2種類です。

 “タカラ「おいしいチューハイ」”は、果汁を50%とたっぷり
使用し、果汁本来のおいしさを感じられる贅沢なチューハイです。
2006年の発売以来、20〜30代の女性を中心に好評いただい
ているブランドで、リニューアルは今回が初めてです。

 今回のリニューアルでは、糖類不使用・微炭酸はそのままに、ア
ルコール度数を3%と低くし、ユーザーが求めるしっかりとした甘
さを感じられる味わいに仕上げました。また、パッケージは高級感
のあるデザインを採用し、高果汁で贅沢な酒質を表現しました。

http://prw.kyodonews.jp/opn/release/201210307968/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 果汁50%というのは、濃縮果汁でしょうから4倍濃縮の果汁が
12.5%、残りは水と5%くらいのアルコールという構成でした。

 特に味はつけていなくて、果汁の味だけで勝負というコンセプト
です。甘みは十分ありますが、酸味も強く感じられました。

 というのはリニューアル前のもので、リニューアル後は味が変わ
ってしまっています。何が違うのかというと、甘味料を使用してい
るのです。

 ネット上の情報では何も書いていませんが、商品には甘味料とし
て、「スクラロース、アセスルファムK」と記載されています。

 聞いたことがある甘味料ですが、少し調べてみました。まずスク
ラロースから。以下は添加物メーカーの記事です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 カロリーの低減や健康の維持など、個人の目的にあった食生活の
多様化のために、今、食品・飲料業界では嗜好性が高く、加熱や保
存安定性に優れたノンカロリー甘味料が求められています。

 スクラロースはこのようなニーズにお応えできる、砂糖から生ま
れた唯一のノンカロリー甘味料です。スクラロースは砂糖の約600
倍の甘味度で、水に溶けやすく、安定性に優れているため、広範囲
の加工食品や飲料の甘味料として、ご利用いただくことができます。

●優れた甘味質

 砂糖に近いまろやかな甘味で、苦み、渋みもほとんど感じられま
せん。

●砂糖の約600倍の甘味

 ただし、食品の種類により甘味度が異なって感じられる場合があ
ります。

●優れた安定性

 粉末・水溶液いずれにおいても、優れた安定性を実現します。特
に水溶液では、pH7.0以下で極めて優れた安定性を示します。また、
食品の長期保存においても優れた安定性が確認されています。さら
に、レトルト殺菌など強い加熱処理に対しても安定ですので、幅広
い食品の製造工程に十分、対応できます。

●砂糖から作られた唯一のノンカロリー甘味料です。

●非う蝕性のため、虫歯の原因になりません。

http://www.saneigenffi.co.jp/sucralose/index/index1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 次に食品添加物に記載されたときの資料です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 スクラロースは、ショ糖の3つの水酸基を、選択的に塩素原子に
置換することにより生成される。

 1970年代に、ロンドンのクイーン・エリザベス大学において、シ
ョ糖の化学修飾に関する実験が行われ、その後同大学とTate&Lyle
社による共同研究が行われ、ショ糖の600倍の甘味を有する本品が
発見されたものである。

 FAO/WHO合同食品添加物専門家会議UECFA)では、安全性の評価を
行っており、1988年には、暫定ADIを一日当たり0−3.5mg/kg体重
と設定し、その後1990年の第37回会議において、ADIを一日当たり
0−15mg/kg体重と設定している。

 添加物としての使用については、現在、カナダ、ニュージーラ
ンド、米国など 20カ国以上で、食品添加物(甘味料)として使用
されている。

5.有効性

 スクラロースは、甘味料として様々な食品に使われる。我が国
で既に甘味料として添加することが認められているものには、食
品衛生法施行規則別表第2 において、アスパルテーム、キシリト
ール、グリチルリチン酸二ナトリウム、サッカリン、サッカリン
ナトリウム、D-ソルビトール等が、また、厚生省告示第120号の
既存添加物名簿において、N-アセチルグルコサミン、力ンゾウ抽
出物、D-キシロース、ステビア抽出物等がある。

 しかしながら、サッカリンナトリウム、ステビア抽出物、力ン
ゾウ抽出物には、特有の苦み、渋味がある。また、アスパルテー
ムは、中性あるいはアルカリ性水溶液中での保存安定性や加熱安
定性が劣っている。

 今回申請のあったスクラロースについては、これらの観点から
検討が加えられており、ショ糖に似た甘味を持ち、苦味・金属味
等を持たず、また、安定性にも優れた物質であると報告されてい
る。

 例えば、1%スクラロース水溶液は、30℃、pH=3.0という条件下
において、336 日後においても97.1%が残存している。

ADI 15mg/kg体重/日

 スクラロースの使用量は、生菓子及び菓子にあっては、1kgに
つき1.8g以下(但し、チューインガムにあっては、1kgにつき2.6
g以下)、ジヤムにあっては、1kgにつき1.0g以下、清酒、合成清
酒、果実酒、雑酒、清涼飲料水、乳飲料及び乳酸菌飲料(但し、
希釈して飲用に供する飲料水にあっては、希釈後の飲料水)にあ
っては、1kgにつき0.40g以下、砂糖代替食品(コーヒー、紅茶等
に直接加え、砂糖の代替として用いられるもの)にあっては、
1kgにつき12g以下、その他の食品にあっては、1kgにつき0.58g
以下でなければならない。但し、特別用途表示の許可又は承認を
受けた場合は、この限りでない。

http://www.ffcr.or.jp/Zaidan/mhwinfo.nsf/0/06717d18e8757f2b4925672e0026538a
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 同様の資料で「アセスルファムK」もありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 アセスルファムカリウムは、ジケテンとスルファミン酸を適切な
条件で反応後、三酸化硫黄との環化反応を経て、水酸化カリウムで
中和し結晶化する事により合成される。

 1967年ヘキストAG(フランクフルト、ドイツ)の研究者が、ハ
ロゲン化スルホニルイソシアネートとブテンとの反応実験中、5,6-
ジメチル-1,2,3-オキサチアジン-4(3H)-オン-2,2-ジオキシドが甘
味を持つことを発見した。その後オキサチアジノンジオキシド誘導
体について検討した結果、合成が比較的容易で水に対する溶解性が
高く甘味度も高い本品が発見されたものである。

 FAO/WHO合同食品添加物専門家会議(JECFA)では、安全性の評価を
行っており、1983年の第27回会合において、ADIが一日当たり0-9mg/
kg体重と設定された。その後1990年の第37回会議において再検討さ
れた結果、ADIを一日当たり0-15mg/kg体重と設定している。

 添加物としての使用については、平成11年8月現在において、
EU、米国、カナダなど90カ国以上で食品添加物(甘味料)として
使用されている。

5.有効性

 アセスルファムカリウムは甘味料として様々な食品に使われる。
我が国で既に甘味料として添加することが認められているものには
食品衛生法施行規則別表第2において、アスパルテーム、キシリト
ール、グリチルリチン酸二ナトリウム、サッカリン、サッカリンナ
トリウム、D−ソルビトール等が、また厚生省告示第120号の既存
添加物名簿においてN−アセチルグルコサミン、カンゾウ抽出物、
D−キシロース、ステビア抽出物等がある。しかしながら、サッカ
リンナトリウム、ステビア抽出物、カンゾウ抽出物には、特有の苦
み、渋味がある。また、アスパルテームは、中性あるいはアルカリ
性水溶液中での保存安定性や加熱安定性が劣っている。

 今回申請のあったアセスルファムカリウムは、ショ糖の約200倍
の甘味度を持ち、耐酸性、耐熱性等に優れ安定性の高い物質である
と報告されている。例えば、0.05%アセスルファムカリウム水溶液
は20℃、pH=2.6という条件下において、12ヶ月後に89.7%が残存し
ている。また、加水分解をうけた場合には、主分解物として、アセ
ト酢酸アミドが生成するが、40℃、pH=2.6、85日間という条件下に
おいても、その生成率は5%以内であった。

ADI 15mg/kg体重/日

 アセスルファムカリウムは甘味料として様々な食品に使用される
事が推定される。平成8年国民栄養調査成績の食品群別摂取量等を
もとにショ糖の一日摂取量を推定すると、38.05gとなる。ショ糖を
全てアセスルファムカリウムに置き換えたと仮定して計算すると、
アセスルファムカリウムはショ糖の約200倍の甘味度を有しており、
一日推定摂取量は約190mgとなる。日本人の平均体重50kgで除する
と一日あたり約3.8mg/kg体重を摂取すると推定される。

 使用基準については、下記のとおり設定することが適当であると
考えられる。

 アセスルファムカリウムの使用量は、生菓子、菓子及びあん類に
あっては、その1kgにつき2.5g以下(但し、チューインガムにあっ
ては、その1kgにつき5.0g以下)、ジャム類、漬け物、氷菓、アイ
スクリーム、たれ及びフラワーペーストにあっては、その1kgにつ
き1.0g以下、果実酒、雑酒、清涼飲料水、乳飲料、乳酸菌飲料及び
はっ酵乳(但し、希釈して飲用に供する飲料水にあっては、希釈後
の飲料水)にあっては、その1kgにつき0.50g以下、砂糖代替食品
(コーヒー、紅茶等に直接加え、砂糖に代替する食品として用いら
れるもの)にあっては、その1kgにつき15g以下、その他の食品にあ
っては、その1kgにつき0.35g以下でなければならない。但し、特別
用途表示の許可又は承認を受けた場合は、この限りでない。

http://www.ffcr.or.jp/zaidan/MHWinfo.nsf/0/7768026d2059d2334925686900194dab
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 両方とも、安全性や安定性は似たようなもので、何故か併用され
ることが多いようです。

 アセスルファムKについては、上記飲料水の基準値0.05%を超え
て配合した「アミノバイタル」という商品が回収されたことがあり
ます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■対象商品のアセスルファムカリウムの配合率
対象商品 配合率
「アミノバイタル」プロ        0.12%
「アミノバイタル」2,200mg   0.047%
「牛乳といっしょにとるアミノ酸」体力(抹茶味)    0.23%
「牛乳といっしょにとるアミノ酸」体力(コーヒー風味) 0.08%

http://www.aminovital.com/info_inquiry/faq04.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ADIとの比較では別に危険ではないものの、どういうわけか食
品添加物基準を無視して配合してしまったのです。

 こういう面倒さや過剰な安全率を持った基準で、安全性は確保さ
れているものの、何しろ味にかかわる添加物なので、一般にはあま
り評判はよくありません。

 甘味料のいろいろについて、「有機化学美術館」から紹介してお
きます。ここにはわかりやすい分子模型がありますので、ぜひ訪問
してみてください。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 史上初めての人工甘味料は、古代ローマ帝国で用いられたサパ
(sapa)であるといわれます。博物学者プリニウスが書き残した文
書には「鉛の鍋で腐敗したワインかブドウ汁を煮詰めるとサパが得
られる」とあり、これを加えれば料理に甘味がつき、ワインが日持
ちするようになることが知られていたようです。

 実はこの甘味成分は酢酸鉛であり、確かにこの化合物は甘く、殺
菌作用があります。当時の料理のレシピにもサパを使った料理がた
くさん載っていたというから人気食材だったわけですが、サパは鉛
化合物ですからもちろん有毒で、あるいはローマ人が短命だったの
はこれが影響していたのかもしれません。

 近代化学が初めて発見した甘い人工化合物はサッカリンで、1879
年にジョンズホプキンス大学のRemsenとFahlbergが発見したもので
す。

 ある日彼らが実験を終えて夜食に取りかかったところ、食事が異
常に甘い味がすることに気づいたのです。原因を調べたところ、そ
れは彼らがその日の実験で作った化合物が甘い味のもとであること
がわかりました。

 彼らはよく手を洗わないで食事をしたためこの発見をしたわけで
すが、まあ19世紀にはまだ化学物質の危険がはっきり認識されてい
なかったため、このあたりだいぶ不用心であったのでしょう。

 ちなみにこの時代の論文には、化合物の融点・色・溶解度などと
並んで、「味」という項目が堂々と掲載されています。今はもちろ
んこんなことはやってはいけません――といいたいところですが、
この後に見つかった人工甘味料は、ほとんど実験者の不注意で偶然
発見されたものです。

 ともかく彼らが見つけたサッカリンは、甘さが砂糖の300倍とい
う強力な甘味料でした。発ガン性を疑われて禁止になった時期もあ
ったもののサッカリンは甘味料として成功を収め、これは後にチク
ロ、ズルチン(ただし毒性のため後に使用禁止)、アセスルファム
Kなどの開発につながってゆきます。

 これらの甘味料では構造と味の関連が詳細に調べられており、例
えばズルチンのエトキシ基をメトキシ基に変えると甘味が弱まり、
プロポキシ基に変えると甘味が全くなくなるといいますから、なか
なか微妙なものです。

 これら完全に合成品の甘味料の他、糖類からの誘導体もいくつか
認可されています。エリスリトール、キシリトール、マルチトール
などの糖アルコールがよく用いられます。

 一般に、水酸基をたくさん含む化合物には甘味があるのです。例
えば水酸基を2つ持つエチレングリコールやジエチレングリコール
なども甘味を示しますが、これらは体内で代謝されて有毒な化合物
に変化しますので、しばしば中毒事故を引き起こします。

 こうした糖類誘導体甘味料の中で最近になってシェアを伸ばして
いるのがスクラロースという、砂糖の水酸基のうち3つを塩素に置
き換えた化合物です。

 有機塩素化合物というとイメージがあまりよくありませんが、こ
の化合物は毒性も低く、砂糖の600倍という甘さで後味なども悪く
ないことから、今や甘味料のエース的存在になりつつあります。

 塩素原子は水酸基と大きさが似ているので舌では甘さを感じます
が、胃腸ではしっかり「こやつは糖ではない」と見分けられてしま
うため消化吸収されず、カロリーにはならないわけです。

 ちなみにこのスクラロースは、初めてこの化合物を合成した学生
が教授に電話で指示を仰ぎ、「その化合物をテスト(test)してみ
てくれ」と言われたのを「味見(taste)してみてくれ」と聞き違
え、舐めてみたら甘かった、という冗談のようないきさつでその甘
味が見つかりました。

 この聞き違えが現在年間50億円以上の売り上げをもたらしている
わけですから、世の中何が幸いするかわかったものではありません。

http://www.org-chem.org/yuuki/sweetest/sweetest.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 さて、私の「おいしいチューハイ」の話に戻ります。

 それほど甘みが強くなったわけではないので、使用量はごくわず
かだと思います。今までの果汁50%だと酸味が強すぎるという声
があったと思いますので、それに対応したものでしょう。

 しかし、果汁の甘みそのままと、甘味料による甘みはやはり違い
ます。飲みやすくなったという人はいると思いますが、私は大いに
不満です。

 食品添加物全般に反対する気はありませんが、やはり本物の味は
大切にしてほしいと改めて思いました。

 アルコールの度数が下がったのは歓迎なのですけれどね。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 年末から新しい「おいしいチューハイ」を飲んでいて、この頃よ
うやく慣れたところです。でも、どこかに旧タイプの在庫はないか
と探しているところです。心当たりのある方は教えてください。

 年末からの風邪が長引いて、本当はチューハイなど飲んでいる場
合ではないのですが…。

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