安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>682号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------682号--2012.12.02------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「プレーンパッケージ法」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 こんなメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 当地で先だって、消費生活講座が行われました。食品添加物の正
しい知識ということで、保存料製造メーカー・上野製薬の社員さん
が講師だったのです。

 とてもためになりましたが、講師の先生への質問で思ったことが
あります。それは食品についてまともな論調なものは売れないのに、
きわもののものがなぜ売れるのかということ。渡辺さんはどうお考
えになりますか?

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「きわもの」ですか。こういう話題は、まじめにやっているとい
う方から出てきます。怪しげなネタをふりまいて、話題を集めるよ
うな商法を批判してのことだと思います。

 もちろん、全くの詐欺であるようなものも多いのですが、一般的
に言って、「売れたもの」が批判される運命にあるように思います。

 だから、その商品そのものの問題とはまた違うと思うのです。

 あまり詐欺っぽくない商品でも、いろんな問題点はあるものです。
たとえば、こんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ダノンの飲料Actimelのテレビコマーシャルで「Actimel。子ども
の免疫力をサポートすることが科学的に証明されている」というナ
レーションと、"科学的に証明されているScientifically proven"
という文字が画面に映し出される。

 この科学的根拠について、ダノンはActimelに含まれるカセイ菌
Lactobacillus caseiによる免疫力強化についていくつかの論文が
あると主張している。さらに新しい未発表の研究データがあるとし
ている。またClearcast(テレビ広告の内容を事前に審査する、テ
レビ局が作った団体)の栄養コンサルタントが宣伝内容を認めて
いる。

 ASAは専門家の助言を受けて提出された根拠を評価した。その結
果、論文の多くは環境の悪い途上国での下痢症を対象にしたもの
だったり既にアレルギーなどの持病のある集団での結果だったり
統計学的有意差がなかったりと、テレビの宣伝が主張している
「普通の、健康な子どもの免疫機能を強化する」ということの根
拠にはならない。

 従ってこの宣伝は公告基準違反であり、今後同じ形で放送しては
ならない。

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20091015#p9
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これは日本では発売されていない商品だそうです。しかし、似た
ような広告は日常的に流れています。同じ基準に当てはめてみれば、
みんな怪しいと思いますが、世間一般ではあまり「きわもの」扱い
されていないのではないでしょうか?

 食べ物とは違いますが、最近、こんなニュースもありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ダニアレルギーの原因物質を除去する性能効果があるなどとうた
った掃除機の広告に科学的な根拠がないとして、消費者庁は28日
午前、シャープ(大阪)に対して景品表示法違反(優良誤認)で再
発防止を求める措置命令を出した。

 同庁によると、対象となったのは、シャープが2002年4月か
ら販売しているイオンを発生させて空気を浄化するという「プラズ
マクラスター」搭載の掃除機。同社は、10年10月〜今年4月、
パンフレットやウェブサイトで「ダニのふん・死がいの浮遊アレル
物質のタンパク質を分解・除去する」などと表示していた。

 しかし、同庁の依頼で研究機関が実験した結果、室内で使用した
際に表示のような性能はなかったという。

http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20121128-567-OYT1T00555.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 シャープは以前、「マイナスイオン」で売っていましたが、批判
が強くて、「プラズマクラスター」に看板を掛け替えています。

 今回の指摘はプラズマクラスターそのものではなくて、その効果
があると宣伝していた掃除機で、効果が確認できなかったというも
のです。

 シャープのサイトには有効性の実験結果がたくさん掲載されてい
ますが、どうも実際の家庭での実験はほとんどなくて、1立方メー
トルとかいう狭い空間のものばかりのようです。

 実験室での効果と生活空間での効果は違うということでしょう。

 なお、このシャープの掃除機は、掃除機としては非常に優れたも
のだそうです。余計な宣伝が逆効果というやつですね。

 掃除機として優れていないのは、実はコマーシャルでおなじみの
あの掃除機です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 サイクロン方式やダイレクト集じん式は紙パック方式に比べて吸
込力の低下が早いものが多かった。また、サイクロン方式は掃除性
能が他の方式に比べ低めの銘柄が多かった

 ごみをかなり吸ったあとは、ほとんどの銘柄で掃除性能の低下が
見られた。また、板床上の小麦粉をきれいに吸い込めない銘柄があ
った

 回転ブラシの安全対策がされていない銘柄があった他、フィルタ
ーを水洗いする銘柄は乾燥までに時間がかかるため、残った水分が
モーターに吸い込まれる可能性があった

 使用時に発生する騒音が78dBとかなり大きな銘柄があった

 吸込仕事率はどの銘柄も、表示値に対する許容範囲(−10%以内)
に満たなかった

 サイクロン方式の掃除機は手入れに手間がかかり、集塵容量が紙
パック方式に比べて少なかった

http://www.kokusen.go.jp/test/data/s_test/n-20060406_1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これは国民生活センターの指摘です。サイクロンと言ってもいろ
いろありますが、詳細を読むと最も優れていると宣伝している「ダ
イソン」の掃除機の性能が最低であるとわかります。

サイクロン方式の掃除機
http://www.kokusen.go.jp/pdf/n-20060406_1.pdf

 これには私も騙されていました。ダイソンは性能がよいから高価
なのだと思っていました。性能はよくないが宣伝が上手だったので
高価でも売れていたというわけです。

 シャープのものはこれとは比較にならないくらい高性能だという
ことを聞きました。私には本当かどうかはわかりませんが。

 つまり、あまり馴染みのない商品や、小さな会社ものもは怪しげ
で、「きわもの」的な印象を受けるけれど、大メーカーの商品でも、
信用してよいかどうかはわからない、というのが私の意見です。

 このところ、大手メーカーが必要以上に怪しげな商品を出してき
ているので、余計にそう思います。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「プレーンパッケージ法」
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 以前から話題になっていた、オーストラリアの「プレーンパッケ
ージ法」がこの12月1日から実施されました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

世界初、たばこの包装を規制 箱から宣伝一掃、豪で導入

2012.12.1 15:51

 オーストラリア政府は1日、国内で販売されるたばこの箱の包装
から、ロゴやイメージカラーを含む一切の宣伝色を排除する世界初
の規制を全面導入した。魅力的な包装に誘惑されやすい若い世代を
念頭に、喫煙率の低下につなげるのが狙い。

 たばこ業者は「プレーン・パッケージング(飾りのない包装)法」
などに基づき、包装の大半の面積を使って、喫煙の健康被害を連想
させる表示をすることが必要。母親の喫煙が赤ちゃんに悪影響を与
えることを示す写真などが用いられる。

 銘柄名も、決められた書体で地味に表示される。

 たばこ業者はすでに10月から、新規制に基づく包装を使った商
品を生産するよう求められていた。12月1日の全面導入により、
販売店も新包装を使った商品しか店頭に並べられなくなった。(共同)

http://sankei.jp.msn.com/world/news/121201/asi12120115520003-n1.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この記事にはパッケージの写真もありますが、とても商品のパッ
ケージとは思えない、ちょっと怖いものです。

 以下は8月ころに書かれた、現地からの情報です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 さて、突然ですが、喫煙者には悲しいお知らせです。オーストラ
リアに持ち込めるタバコの免税範囲が2012年9月1日から変更になり
ますのでご注意ください。

8月31日まで→紙巻きタバコ250本

9月1日から→紙巻きタバコ(たったの)50本

となります。

 事実上、空港でカートン単位で購入して持ち込むことができなく
なります。厳密に言えば、持ち込んでもいいのですが、50本からオ
ーバーする分については課税対象となり、空港でその分費用を支払
うことになります。そのため、このことを知らなかった乗客が空港
で列を成す可能性があり、明日から一時的に空港の税関が込み合う
ことが予想されますのでご注意くださいね。

 オーストラリアのみならず、世界各国、喫煙者には肩身の狭い世
の中になっていますが、数か月前よりオーストラリアでは、タバコ
販売店でのタバコの収容されている棚を全て客から見えないように
完全にカバーする事が義務付けられています。つまり、「パッケー
ジを見てタバコを買う」という行為ができなくなりました。又、た
ばこのパッケージはすべてオリーブグリーン色の無地とし、ロゴは
一切入れず、たばこ会社は商品名と社名のみを、決まった色、書体、
サイズの文字で決まった場所に入れなければならないという「プレ
ーンパッケージ法」が今年の12月より施行されることも決定済み・
・・。恐るべしジュリア・ギラード・・・。

 またパッケージ表の4分の3の面積と裏の全面には、病気になった
歯茎や失明した目、入院する子どもなど、健康に対するたばこの害
を訴える警告画像を印刷することも義務付けられます。実はKentも
かつては喫煙者でしたが、このパッケージを見て禁煙に成功したひ
とり。このおっかないパッケージ、効果ありです。上から

口腔がんに侵されます。

子供に煙を吸わせるな。

喫煙は失明の恐れあり。

http://www.ryugaku.com.au/contents/counselor/2012/08/post-89.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 タバコ規制としてはかなり過激な手法なので、メーカー側からの
反撃も相当あったようです。しかし、オーストラリアの裁判所は、
最終的にこの法律を支持しました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

オーストラリア連邦最高裁、たばこの箱のデザイン規制を支持

2012.08.15

 オーストラリアでたばこの箱に健康への悪影響に関する警告画像
を入れることなどを義務付けた法律をめぐり、たばこ会社が無効を
求めて政府を訴えていた裁判で、同国の連邦最高裁判所は15日、
会社側の訴えを退け、この法律を支持する判決を言い渡した。

 同法は12月1日以降に国内で販売されるたばこの箱から宣伝文
句を一掃し、オリーブブラウン色に統一して健康への悪影響に関す
る警告画像を入れることなどを義務付ける内容。

 これに対して同法は違憲であり、知的財産を不当に侵害するもの
だとしてフィリップモリス、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ、
オーストラリアのインペリアル・タバコなど世界の大手たばこ会社
が訴えを起こしていた。

http://www.cnn.co.jp/business/35020477.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この次はもうタバコ全面禁止しかないだろうと思っていたら、こ
ういう案もあるようです。 

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 オーストラリアの大学教授が、喫煙に関して、驚くべき提言をし
ています。シドニー大学サイモン・チャップマン教授は、「タバコ
を免許制にしよう」と訴えているのです。彼の考えが物議をかもし
ており、イギリスの有識者は「問題は喫煙者ではなく、タバコ産業
にある」と指摘しています。もしも免許制になったら、一体どうな
るのでしょうか?
 
 チャップマン教授はこの考えを、医学情報サイト「PLOS Medicine」
で発表しました。教授の考えを要約すると、以下のようになります。
 
・タバコを免許制にする
・喫煙者は申し込みをして、スマートカードを発給される
・タバコ購入時に、スマートカードを提示しなければならない
・免許は毎年更新
・タバコの購入数を、カードのICチップで制限する
 
 以上のように提案しています。日本ではすでに「タスポ」という
成人識別ICカードが導入されており、自動販売機での購入の際には
必ず必要です。しかし店舗での購入時には必要としません。また購
入数を制限する機能はありません。

 このタバコ免許制について、英エジンバラ大学のジェフ・コリン
教授は「この仕組みはうまく行かない」と指摘しています。「イギ
リスでは、たとえば国民のIDカードがうまく行かなかった」と、過
去の例を挙げたうえで、「タバコ免許制は、喫煙者にさらなる汚名
を着せるだけだ。問題は喫煙者ではなく、タバコ産業にある」と痛
烈に批判しています。

 ちなみにイギリスでは、2007年7月からバーやレストランでの喫
煙が禁止され、2012年4月から大型店舗でのタバコの販売が取り止
めになりました。2015年4月からキオスクでの販売も終了します。
日本の規制は、世界的に観ても緩いと思われていますが、さすがに
免許制の導入は容易にはいかないでしょう。なお海外ネットユーザ
ーは、賛否分かれてタバコ免許について議論している状況です。あ
なたはこの考えをどのように思いますか?

http://rocketnews24.com/2012/11/24/267711/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 昔、日本が台湾を領有したときの話ですが、当時の台湾ではアヘ
ンが日常的に吸われていました。台湾当局はアヘンを禁止する代わ
りに、アヘン吸引者を登録制にすることで成果を挙げたという逸話
があります。

 確かに、全面禁止は犯罪を呼ぶのは、アメリカの禁酒法でも明ら
かでしょうから、この免許制度はよいかもしれませんね。

 このあたりのタバコ規制はWHOが元締めとなって、世界中で取
り組まれています。その中心をなすのは、「タバコ規制枠組条約」
です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

タバコの規制に関する世界保健機関枠組条約
(タバコ規制枠組条約)

日本国は2004年3月9日に署名、6月8日に批准。
条約は2005年2月27日発効。

前文

この条約の締約国は、

 公衆の健康を保護する自国の権利を優先させることを決意し、

 タバコによる害の広がりが公衆の健康に深刻な影響を及ぼす世界
的な問題であること、また、この問題についてできる限り広範な国
際協力を行うこと並びにすべての国が効果的な、適当な及び包括的
な国際的対応に参加することが必要であることを認識し、

 タバコの消費及びタバコの煙にさらされることが世界的規模で健
康、社会、経済及び環境に及ぼす破壊的な影響についての国際社会
の懸念を考慮し、

 世界的規模、特に開発途上国における紙巻タバコその他タバコ製
品の消費及び生産が増大していること並びにこのことが家庭、貧困
層及び各国の保健制度にとって負担となっていることを深く憂慮し、

 タバコの消費及びタバコの煙にさらされることが死亡、疾病及び
障害を引き起こすことが科学的証拠により明白に証明されているこ
と並びにタバコ製品の煙にさらされること及びタバコ製品を他の方
法により使用することとタバコに関連する発病との間に時間的な隔
たりがあることを認識し、

 紙巻タバコ及びタバコを含む他の製品が依存を引き起こし及び維
持するような高度の仕様となっていること、紙巻タバコが含む化合
物の多くに及び紙巻タバコから生ずる煙に薬理活性、毒性、変異原
性及び発がん性があること並びにタバコへの依存が主要な国際的な
疾病の分類において一の疾患として別個に分類されていることを認
識し、

 出生前にタバコの煙にさらされることが児童の健康上及び発育上
の条件に悪影響を及ぼすという明白な科学的証拠があることを認め、

 児童及び青少年による喫煙その他の形態のタバコの消費が世界的
規模で増大していること、特に喫煙の一層の低年齢化を深く憂慮し、

 年少の女子その他女子による喫煙その他の形態のタバコの消費が
世界的規模で増大していることを危険な事態として受け止め、並び
に政策の決定及び実施のすべての段階における女子の十分な参加の
必要性並びに性差に応じたタバコの規制のための戦略の必要性に留
意し、

 原住民による喫煙その他の形態のタバコの消費が高い水準にある
ことを深く憂慮し、

 タバコ製品の使用を奨励することを目的とするあらゆる形態の広
告、販売促進及び後援の影響を深く憂慮し、

 紙巻タバコその他タバコ製品のあらゆる形態の不法な取引(密輸、
不法な製造及び偽造を含む。)をなくするため協力して行動するこ
とが必要であることを認識し、

 すべての段階におけるタバコの規制、特に開発途上国及び移行経
済国における規制が現在及び将来のタバコの規制のための活動の必
要性に応じた十分な資金及び技術を必要とすることを認め、

 タバコの需要を減少させる戦略の成功による長期的な社会的及び
経済的影響に取り組むため適当な仕組みを設ける必要性を認識し、

 開発途上国及び移行経済国においてタバコの規制のためのプログ
ラムが中期的及び長期的に引き起こす可能性のある社会的及び経済
的困難に留意し、並びにこれらの国が、持続可能な開発のために策
定する自国の戦略との関連において技術援助及び資金援助を必要と
していることを認識し、

 多くの国がタバコの規制に関して有益な活動を行っていることを
認識し、また、タバコの規制に関する措置の策定における世界保健
機関の指導的役割並びに国際連合の諸機関並びに他の国際的及び地
域的な政府間機関の努力を称賛し、

 タバコ産業と関係を有しない非政府機関及び市民社会の他の構成
員(保健関係の専門職能団体、女性の団体、青少年の団体、環境に
関する団体及び消費者の団体並びに学術機関及び保健機関を含む。)
による国内の及び国際的なタバコの規制のための努力に対する特別
の貢献並びに国内の及び国際的なタバコの規制のための努力におい
て当該非政府機関及び当該構成員の参加が極めて重要であることを
強調し、

 タバコの規制のための努力を阻害し又は著しく損なうタバコ産業
の活動に警戒する必要性並びにタバコの規制のための努力に悪影響
を与えるタバコ産業の活動について知らされる必要性を認識し、

 千九百六十六年十二月十六日に国際連合総会が採択した経済的、
社会的及び文化的権利に関する国際規約第十二条において、すべて
の者が到達可能な最高水準の身体及び精神の健康を享受する権利を
有することが規定されていることを想起し、

 世界保健機関憲章の前文において、到達し得る最高基準の健康を
享有することは、人種、宗教、政治的信念又は経済的若しくは社会
的条件の差別なしに万人の有する基本的権利の一であることが規定
されていることを想起し、

 最新の及び関連する科学、技術及び経済の分野における考察に基
礎を置くタバコの規制のための措置をとることを促進することを決
意し、

 千九百七十九年十二月十八日に国際連合総会が採択した女子に対
するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約において、同条約の締
約国は保健の分野における女子に対する差別を撤廃するための適当
な措置をとることが規定されていることを想起し、

 さらに、千九百八十九年十一月二十日に国際連合総会が採択した
児童の権利に関する条約において、同条約の締約国は児童が到達可
能な最高水準の健康を享受する権利を有することを認めることが規
定されていることを想起して、

 次のとおり協定した。

http://www1.sumoto.gr.jp/shinryou/kituen/fctc.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 タバコ産業を敵視しているのがなかなか過激です。日本もこの条
約に参加しています。国際条約を律儀に守ることで知られている日
本ですが、この条約に関しては対応がひどく遅れていて、今やタバ
コについては世界の後進国です。

 いい加減に公共の場所での全面禁煙くらいは実現してほしいもの
です。

 しかしWHOはタバコについては峠を越えたと判断しているよう
で、次なるターゲットは当然「酒」です。

アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略
http://alhonet.jp/pdf/who2010.pdf

 こんなことに取り組んでいるのですね。以下はロシアでの取り組
みです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ロシアのプーチン大統領は先日、テレビやラジオ、インターネッ
ト、車内広告や街中の広告板で、アルコール飲料の広告を禁ずる新
法に署名した。来年1月1日からは印刷メディアにも新法が適用され
る。すでに今でも同様の広告は内部ページのみにしか掲載できない
ようになっている。

 消費社会国際連合のDmitry Yanin代表は、新法を厳しいものだと
しながらも、必要手段だったと擁護する。「新法が大きな影響を及
ぼすことを期待しています。ロシアにおける(度数の)強いアルコ
ールの消費は異常なまでに高いのです。」

 実際、ロシアのアルコール消費は世界保健機関(WHO)が定める
基準値の2倍になっており、この新法で深刻化するアルコール依存
症を抑制することが狙いだ。

 長い間ウォッカは伝統的なロシアの酒だったが、現在はビール人
気で消費が急増している。このため政府は昨年、それまで食品のカ
テゴリーとして扱われていたビールを、アルコール飲料のカテゴリ
ーに変更することを決めた。

 新法施行後も、店頭やキオスクではアルコールの広告を出すこと
ができる。

http://www.vinovinovino.com/news/?p=8871
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ロシア人と言えば酔っぱらいというイメージですが、果たしてこ
の取り組みが成功するかどうか…。

 いろいろと不自由なことが増えてきて、反感を持つ人も多いと思
います。でも、これが安全ということへの世界的な回答なのです。

 酒もタバコもない、清潔で安全な暮らしを目指すのが世界の趨勢
と理解しなければなりません。あまりうれしくないような気もしま
すが。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 紹介した記事の中で「ジュリア・ギラード」という名が出てきま
したが、オーストラリアの首相です。彼女が首相になって、プレー
ンパッケージ法もスタートしたということなのでしょう。

 ほんのしばらく酒を飲まない生活をしていたら、その後酒の量が
ぐっと減ってしまいました。もうやめてもよいかな、と思うのです
が、奥様のおつきあいをしなければいけないので、毎日缶チューハ
イ1本だけ飲んでいます。

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