安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>671号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------671号--2012.09.16------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「Q&A」「ファストフィッシュ」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 前回の記事について、こんなメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 毎週楽しく、時には驚きを隠しきれずに”そりゃないよ〜”など
と感嘆の言葉を発しながら読ませていただいています。

 今月号の”Food2040”のアメリカ領事館に対する発言に「30年後
の話をするやつは信用するな、そいつは詐欺師だ!」とありました。

 確かに日本人が日本の未来を語り予測することは、過去の経験や
検証事項が多くあり、そのいい加減さが普通の日本人であれば疑問
を持つこともまったくおかしなことではありません。

 ただ、アメリカ政府が発言する場合は違います。ご存じの通り、
良くも悪くも政治、戦略的貿易をある程度”ガン見”している、い
やそのようにできるのはアメリカ以外に存在しないでしょう。

 実例として2007年、2008年の穀物危機の時、日本で予測
できた人はいるのでしょうか?私はその前年に東京で毎年11月に
開催されるアメリカ大豆協会の報告会に参加していました。

 その時の報告内容は衝撃的なもので、来年大豆の価格は$〇〇に
なります。コーンの価格は$〇〇になりますと大豆協会の方たちが
発言されたことをよく覚えています。

 そして現実はどうだったか?答えは皆さんがご存じの通りになり
ました。面白かったのは新聞では大豆協会の発表のおよそ1か月後
にアメリカ農務省が同じようなことを言ったことになっていました。

 一番情けないのは日本のメディアでしょうね。当時の報告会には
多くのメディアがいましたが、騒ぎ出すのは半年後で、実際に穀物
価格が上昇してからで、アメリカの力をなめていると言うか、今で
も魂だけはアメリカ人よりも清く正しいと勘違いしている大和民族
の未来は誰が見据えることになるのでしょうか。

 また数年前の大豆協会の発表では2015年から大豆やコーンの価格
は2008年度よりも高くなり、2020年度まではその価格は維
持するだろうとの内容でした。ですから昨今の穀物価格上昇に驚く
日本人を、私は凝視することになります。それとモンサントの副社
長が来日した時には確か2030年?までにコーンの収量を全米平均で
200ブッシェル(現在150ブッシェル)まで上げると発言していまし
た。

 戦略的攻撃性がなく、それを過去の歴史上正しく認識されなかっ
たDNAを持つ普通の日本人には理解できないのでしょう。それにも
まして、GMで作物の収量や品質を上げようとするのは世界の常識で
あるのに、アメリカ大豆の半分の収量しかなく、品質の劣る使えな
い国産大豆信仰などは”ウソつき”、意外の何ものでもありません。

 そしてアメリカでは生産者、業界そして政府がビジョンをしっか
り持っている様に感じましたのは本当に私だけでしょうか。

 でも30年後の未来ですか?私は普通の日本人の80歳になるジ
ジ、ババと違ってアメリカ料理の定番であるチリビーンズを”最高
のご馳走だ!”と言いながら頬張っていることを想像して、理解で
きる者は残念ながら多くはいないようだ。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 さて、私が前回の「後記」で書いた「FOOD 2040」についての一
つの疑問として、2040年の家庭外調理の割合が大幅に増えて、70%
を越えるだろう、という予想があったことです。

 この10年くらいの実績がグラフにされているのですが、日本の家
庭外調理の割合は40%弱、アメリカは50%強で安定的に推移し
ています。これが30年後には日本はほぼ倍増の75%、アメリカ
では微増の58%になるというのです。

 いったいどんな数字のトリックを使えば、こんな値が出てくるの
か質問したのですが、具体的な答えはありませんでした。

 どうも数字を追うような研究をしたのではなくて、「有識者」へ
のインタビューをまとめたもののようなのです。それでは「予測」
ではなく「願望」だろう、と言っておきました。

 それについて、後にこんな返事が来ています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 渡辺様からいただいたご質問について、今回の調査の統括責任者
であるForesight Alliance社のChristopher Kentに確認しましたと
ころ、以下のような回答がありましたのでご連絡いたします。

 FOOD 2040 の中で示されている数字は食費における対外食・中食
支出の歴史的傾向、今後の人口動態予測、所得の変化といった定量
的な分析をベースに、ライフスタイルの変化や数多くのヒアリング
に基づいた定性的な分析を加え提示したものです。

 特に日本における特徴は極めて質の高い「中食」の分野です。職
場においてコンビニエンス・ストアの弁当類を朝食・昼食にするの
は当たり前になりましたが、家庭においてもコンビニに加えスーパ
ーやデパートの惣菜類を持ち帰り夕食にする傾向が拡大しています。

 また、仕事をしている人ばかりでなく主婦もこのような惣菜を
(全部でなくても)夕食の一部にする傾向が強まっています。単身
世帯、特に高齢の単身者(2040年の高齢者は中食・外食中心の食生
活で育った世代であり、現在の高齢者のように、できあいの弁当や
惣菜で食事を済ませることに抵抗が少ない)の劇的増加等により
「中食」と「外食」に対する支出は加速度的に拡大すると思われま
す。

 いずれにせよ、この数字は「予測」ではなく「十分ありえる範囲」
とご理解いただきたいと思います。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 統計による数値は全く増えていないのに、「惣菜類を持ち帰り夕
食にする傾向が拡大」しているというのはおかしい話です。どこの
世界の話なのやら。

 要するに「願望」だと認めているのですね。実態はアメリカのコ
ンサルタント会社による詐欺的な「調査報告」です。

 さて、この「FOOD2040」の目的は二つあると考えるとわかりやす
いです。

 一つ目はTPP参加に向けた環境づくりです。私の参加したセミ
ナーは関西経済連合会の主催でした。わかりやすいですね。

 もう一つはバイオテクノロジーの推進です。日本も真面目にやら
ないと中国に置いて行かれるよ、などという論調です。

 先のメールをいただいた方もおっしゃるとおり、アメリカのやる
ことは目的がはっきりしています。よくアメリカの陰謀などという
人がいますが、こうして目的も手段も明らかにしているのでしから、
陰謀というのはあたらないと思います。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.近所のスーパーで『豊川エコポーク』というのを見掛けるので
すが、リサイクル飼料で育った肉は食べて大丈夫なんでしょうか?
漠然と、共食いでBSEみたいなことはとか化学調味料等が、沢山溜
まってないかとか怖い考えになって、その店では普通の国産豚こま
も買えなくなってます。

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A.一般的に言って、食品の製造現場に、消費現場からのモノを戻
すのは危険な行為です。食品の生産と流通はできるだけ一方通行に
なるようにしないといけません。

 昔、卵を普通のパック包装ではなく、プラスチック箱とトレーで
扱っていたことがあります。その方が省資源だという主張でした。

 しかし、卵のサルモネラ汚染が心配されるようになって、ケース
やトレーを消費者のところから生産現場に戻すのは危険だという考
えが出てきて、やむなくPET製のパックにして使い捨てにしたの
です。

 BSEもまた、牛の飼料にリサイクル飼料を使ったことが原因で
大発生してしまいました。

 だから私は食品生産に「リサイクル」は危険だ、といつも言って
います。

 ご質問の「豊川エコポーク」は「食品工場から出る食品残さ(残
飯)を餌にして育てられた」と言っていますので、消費者のところ
から戻ったものよりはましなように思います。この段階ではまだ工
場から出ていませんから、極端な汚染などは心配ないでしょう。

 しかし、そこに何が入っているかわからないのですから、品質的
には優れたものにはなりにくいはずです。昔から街中で食堂などか
ら集めた残飯を食べさせている豚の肉が、品質的には最低だったの
です。

 その後ちゃんとした飼料を与えるようになって、豚肉の品質は飛
躍的によくなりました。それなのに今さら何を好んで残飯を与える
のか、私には理解できません。

 できるだけ、普通の豚肉を選んだ方がよいと思います。ただし、
この危険性は潜在的なものなので、「エコポーク」を食べても別に
問題はないと思います。それしか買えないのであれば、私なら平気
で食べます。その上で、消費者はこんなものは望んでいないことを
生産者に伝えていきたいですね。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「ファストフィッシュ」
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 8月末の記事なんですが、こんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 魚食普及を目的とした「魚の国のしあわせ」プロジェクトの一環
として、水産庁が公募していたファストフィッシュ商品の第1回選
定委員会が23日開かれ、64品が正式にファストフィッシュ商品
に選定された。大手小売のイトーヨーカ堂やイオンなどの商品も選
定され、ヨーカドーが23日、イオンが24日から相次いで販売を
開始した。

 水産庁が普及に努める「ファストフィッシュ」の定義は「手軽・
気軽においしく水産物を食べること及びそれを可能にする商品や食
べ方の中で、今後普及の可能性を有し、水産物の消費拡大に資する
と考えられるもの」。23日開催した「わたしたちのファストフィ
ッシュ委員会」で初めての審査、選定を行った。

 第1回選定商品では、そのまま食べることができるせんべいや蒲
鉾、魚肉ソーセージのほか、電子レンジで加熱して食べる商品、干
物、びん詰めなど様々な水産加工品が並んだ。 

 「切り身魚をおいしくするたれ」(テンヨ武田)、「たこ飯の素」
(大阪府漁連)、「S&Bシーズニング魚の香草焼き」「同魚のカ
レーソテー」などの調味料も選ばれた。

http://www.suisantimes.co.jp/cgi-bin/column.cgi?d=120827
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この記事は「水産タイムス」のもので、この種の記事の中では最
もよいものでした。他はだいたいこんな調子です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 急速に進む日本人の魚離れを食い止めるため、イトーヨーカドー
は23日、水産庁が選定する手軽で食べやすい魚商品「ファストフ
ィッシュ」の販売を全国160店で開始した。イオンも24日から、
骨を取り除いた「骨取りさんま」などファストフィッシュ商品を全
国で販売する。

 イトーヨーカドーの店頭に並んだのは、サケの切り身やむきえび、
ホタテなど6品目(価格は298〜398円)。バジルオイルやレ
モンペッパーなどですでに味付けされており、フライパンなどに移
し替える必要もなく、電子レンジで約1分半温めるだけですぐに食
べられる。

 東京都江東区のイトーヨーカドー木場店では、午後3時にファス
トフィッシュ商品が店頭に並べられると、多くの買い物客が興味津
々の様子で手に取っていた。都内に住む主婦(41)は「調理が面
倒で忙しいときは敬遠しがちの魚料理だけど、調理が簡単だと利用
したくなる」と話していた。

 イトーヨーカドーは9月に、ブリやサケの焼き物など新たに14
品目のファストフィッシュ商品追加し、順次販売していく。

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120823/biz12082318470016-n1.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 私もこんな記事ばかり見ていたので誤解していたところがありま
すが、それは後ほど書きます。

 日本の役所は本当に仕事が好きで、次々とつまらない「プロジェ
クト」をやるのですが、今度は水産庁で始まったようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

「魚の国のしあわせ」プロジェクトについて

 水産庁は、消費者を水産物・魚製品に向けていくため、関係者に
よるフォーラムを立ち上げ、「魚の国のしあわせ」プロジェクトを
開始します。

「魚の国のしあわせ」プロジェクト

 周囲を海に囲まれ、多様な水産物に恵まれた日本に生活する幸せ
を、5つのコンセプトに基づき、国民の皆様に実感していただくた
め、生産者、水産関係団体、流通小売業者や各種メーカー、教育関
係者、行政等、魚に関わるあらゆる方々が一体となって進めていく
取組みです。

農林水産省の役割

 事務局として会員への情報提供や会員による協働・検討の場の提
供、相互の連携の調整、実証活動、魚売場の提案等を行います。

http://www.jfa.maff.go.jp/test/kikaku/sakanakuni.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「委員会」を設置して、ロゴマークの使用を許可するというのが
作戦のようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

「わたしたちのファストフィッシュ委員会」設置要綱

(目的及び設置)

第1条「ファストフィッシュ(気軽・手軽・おいしい魚食)」商品
等を選定し普及させることにより魚の消費拡大を目指し、その定着
を図ることを目的として、「わたしたちのファストフィッシュ委員
会(以下「委員会」という。)」を設置する。

(所掌事務)

第2条 委員会の所掌事務は下記のとおりとする。

(1)委員会は、ファストフィッシュ商品の募集に応募した商品の
中からファストフィッシュのコンセプトに合致するものを選定する。

(2)委員会は、「Fast Fish」のロゴ使用者が適正に使用してい
るかどうかを監督管理する義務を負う。

(3)その他委員会の目的を達成するために必要なことを行う。

(組織)

第3条 委員会は、食品に専門的知見を有する者、水産物に強い関
心を持つ消費者及び水産庁職員をもって組織する。

2 委員の任期は平成25年3月31日までとする。

http://www.jfa.maff.go.jp/test/kikaku/pdf/3-6.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 第一回と第二回の「選定」があって、139品目が選定されてい
ます。「ファストフィッシュ」と言われて何となく想像するのとは
かなり違うので、以下に紹介してみます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

第一回(53種)

長崎産天然鯛スモーク/ぴちぴちいわしせん/津軽海峡あぶらつの
ざめ蒲焼/リサーラソーセージ/おさかなソーセージ/マグロのカ
マトロ照焼き/レンジアップ商品/切り身魚をおいしくするたれ/
まるまる北海道いか納豆/お惣菜旬の煮魚/さんま昆布じめ/骨取
りさんまバジル風味/骨取りさんまスパイシー風味/骨取りさんま
シソ風味/レンジでほっけの干物/レンジでアジの干物/骨まで丸
ごとあじ開き/にしんのおかげ/ねぎ鯖醤油だれ缶詰/まぐろバー
ベキューセット/まぐろのたたき/チーズ伊達巻/たべる昆布/お
好み花かつお/たべるかつお/どらぼこ/さんま大和煮/さば味噌
煮/さば煮付け/鰺ハンバーグ/中骨抜きサンマ/カレイ2尾パッ
ク/海桜鮪/たこ飯の素/秋鮭のバター醤油焼/赤魚西京漬け/秋
鮭の香味ガーリック焼/鰆西京漬け/鰆レモンペッパー焼/チリ産
サーモン(骨取り皮なし)/お刺身単品盛り核種/骨取り赤魚寒風
干し/骨取りトラウト寒風干し/骨取りさば寒風干し/骨取りホッ
ケ寒風干し/骨取りさわら寒風干し/食べる小魚新鮮造り/洋風魚
惣菜/オイルルージュイタリアン/いかたっぷりXO醤/シーズニ
ング魚のカレーソテー/シーズニング魚の香草焼き

http://www.jfa.maff.go.jp/test/kikaku/pdf/1fastfish.pdf

第二回(86種)

おさかなボール(てりやき)/三陸ブイヤベーススープ/しらすを
抄込んだ海苔/しのはらのスリミー/本鮪ほるもん(辛味噌)/し
らす干し生姜くぎ煮/さくらがつおのキーマカレー/漁師の生ふり
かけ/シーセージ/丸赤5mmスライス波(かまぼこ)/白身&タル
タルソース/海鮮バリバリ極薄工房・いか/レンジで焼けるさば文
化干し/新鮮なほたてと緑黄色野菜のレンジ蒸し/骨ごと食べられ
る煮魚/さんま蒲焼/いわし銚子煮/龍禾ガーリックアジフライ/
かれいの塩焼き/さば燻製油漬け/くらさらし・四季(秋)/ムー
ル貝バジルオイル焼/いか里芋煮付/骨取りサーモンバジルソース
/北の醢 鱈福/青魚の柔らか煮 じんだ煮/さば醤油干 ポケッ
トグリル/サワラのバジル焼オイル/FUJIDAI レン爺のかくし技・
骨取り(洋風)/骨まで食べられる焼き魚/蒲焼百選/なんでもさ
んま/チーかま/さんまのぽーぽー焼風蒲鉢/目鯛山椒焼き/フラ
イパンでできるさわらの照り煮(タレ付)/鉾八のひとくちかまぼ
こ/さつま黒酢ぶりの照焼風/スティック金華さば/ほたて炊き込
みご飯の素/骨までやわらか鰺みりん/くじらカレー/ヤマジンの
ごまだし/めかじきスタミナペッパー/あじの南蛮ソースかけ/生
春巻き/三陸海彩シリーズ(和風魚惣菜)/カツオのミートボール
/スマイルフィッシュおいしいさんま/黒酢だこ/骨取りあじみり
ん干し/さば梅煮/ほっけ ほぐしみ/骨まで食べられるさんま煮
つけ/ボストン風あさりのガーリックバター風味蒸し/骨取りサー
モントラウト西京味噌漬け/かわらバジルオイル漬け/境港ハンバ
ーグ/骨ごといわしハンバーグ/豆あじ南蛮漬け/舌平目のバジル
オイル焼/ししゃもの燻製/ナガス鯨肉ベーコン/生しらすの生姜
くぎ煮/エビチリ/活じめやわらか煮込穴子/おさかなのソーセー
ジ/さわら西京焼/骨取りサバ一汐/骨取りあじ一夜干し/レンジ
でさばの味噌煮/駿河湾産桜海老のちぎり揚げ/さばの味噌煮/チ
ーズボール/にじますオリーブオイル漬けバジル/とろ〜りチーズ
かまぼこ/蒸し魚(たら バジルオイルソース)/魚の五食やさい
/いかげそ唐揚げ/レンジでできる縞ほっけ干し/さばみりん(骨
取り)/漬け丼の素/いかピッコロやさしい塩辛/骨まで食べられ
る焼魚「鯛」/ノルウェー産骨取りさばフィレー蒲焼のたれ/鰆西
京焼

http://www.jfa.maff.go.jp/test/kikaku/pdf/fastfish2-1.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ただの加工食品じゃないか!というのが率直な感想です。缶詰や
蒲鉾はまだしも、タレやシーズニングなどの調味料もたくさんあり
ます。

 「骨取り」などの表示が目につくので、報道でもそういう商品が
紹介されています。私もこのリストを詳しく見るまでは、何となく
「ファストフィッシュ」というのはそういうものを指しているのだ
と考えていました。

 要するに、今までになかった新しい魚製品だと思っていたのです。
でも、よく見ると、「原料に魚を使っていて、手軽に使える調理済
食品または調味料」というのが「ファストフィッシュ」の定義らし
いです。

 そう思って、最初の記事をよく見たら、ちゃんと定義も書いてく
れていました。やはり馬鹿な報道ばかりに接していると、正しい認
識はできないものですね。

 「チリ産トラウト」なども出てきますので、国産魚と限ったもの
でもなさそうです。「鯨」が堂々と出てくるのも驚きました。

 何を考えてこういうことをやっているのか、ということが水産庁
のサイトに書いています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

水産物の消費動向

(我が国の1人当たり魚介類供給量は主要国中で1位)

(魚介類消費量の減少が続いている)

(家庭で消費される魚が変化している)

(生鮮魚介類の購入数量の地域差が縮小している)

(水産物消費の外部化は輸入量増加の一因になっている可能性がある)

(水産加工業においても国産魚介類の消費が減少している)

(若い世代ほど家庭での魚の購入量が少ない)

(新規需要の開拓や魚食普及による水産物消費拡大が必要)

 以上に述べたように、水産物の消費の内容や形態は、消費者の嗜
好の変化、食の外部化・簡便化の進行など食生活の変化、流通の発
達など様々な要因によって、変化してきています。

 今後、我が国の人口の減少が進むとともに、水産物の消費量が少
ない世代への世代交代が進むなかで、国内の魚介類の消費は一層減
少していくことが懸念されます。一方で、電子レンジで手軽に魚を
調理できる器具がヒット商品となったり、回転寿司が年齢層を問わ
ず人気を集めるという現象も生じており、食の外部化・簡便化、安
全・安心志向、健康志向といった水産物の消費形態の変化に敏感に
対応すれば、新たな消費を喚起できる可能性があります。

 また、魚介類は、カルシウムやミネラル、ビタミン類といった栄
養素の宝庫です。中でも、魚の脂質に含まれるDHA(ドコサヘキサ
エン酸)は脳や神経組織の発達に、EPA(エイコサペンタエン酸)
は血栓の予防に効果があることが知られています。

 食生活を通じた国民の健康増進を図るためにも、水産物摂取のメ
リットに関する国民の理解促進、水産物の調理方法の普及、消費者
ニーズに対応した商品の開発などにより、水産物の消費拡大を図る
ことが重要です。特に、子育て世代である40歳代層で魚食の加齢効
果が見られなくなっている状況のなかで、次世代を担う子どもやそ
の親に対する魚食の普及が課題となっています。

http://www.jfa.maff.go.jp/j/kikaku/wpaper/h22_h/trend/1/t1_2_1_1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 大手スーパーはこんなのに乗ってくるでしょうが、はたしてこう
いう作戦で魚の消費が増えるのでしょうか?たぶんそうはならない
と思います。

 社会的な影響はないに等しくて、何事もなければよいのです。も
し成功すれば、魚の消費の足を引っ張った業績として記憶されるこ
とになると思います。

 小さな売上を増やして、大きな売上を減らしてしまう、商売でよ
くやる失敗例です。

 典型的な、お役人のやる「余計なお世話」ですね。こんなことに
使うカネがあったら、東北の被災地の漁港整備でもやればよいのに
と思います。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 139品目の商品名を入力するのには疲れました。必ずしも元の
表記どおりではなく、簡単に、わかりやすく書きましたのでご了承
ください。

 先日、福島で行われたセミナーに、中西準子先生がご登場された
そうです。ようやく真打ち登場ですね。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

雑感607-2012.9.11
「動画を見てください −
  9.9 NPO福島100年構想委員会 第一回シンポジウム」

 シンポジウムの全経過をUSTREAMの動画を見ることができます。
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/29743

 期間限定です。お早めにどうぞ。9月9日、福島大学で行われた、
福島100年構想委員会主催のシンポジウム「“フクシマが知るべき
こと”−福島の環境リスクと健康を考える」のほぼ全経過が動画
でupされています。

全4本:

第1:奥山修司さん(福島大学経済経営学類教授)「挨拶」
   中西準子(8分から)

第2:中西(つづき)(第1と第2の間5分くらい材トラブルで抜
けている)

第3:山下俊一氏(福島県立医科大学副学長)

第4:坪倉正治氏(東大医科学研究所):その後討論

http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak606_610.html#zakkan607
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

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