安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>666号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------666号--2012.08.12------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「粉ミルクとヨウ素」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 前々回のイオンの記事に関して、こんなメールをいただきました。
長文ですが全文掲載します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 664号 2012.07.29 の記事について、若干、当事者でもありま
すので、補足コメントをします。

 正体見たり、イオンの実際・・・・は、その通りだと思います。
メーカーの販売奨励金は、小売企業に直払いと卸経由払いと、両者
がありました。

 止める方向に向かった時、2006年頃だったと思います。キリ
ン社が、国税庁や公取委に対して、打合せをした後に、最初に廃止
の表明をしました。

 他3社は、キリン社が走り出したので、仕方なく追随するフリを
しました。

 私の会社へ例で言うと、突然8月19日に来社して宣言、翌9月
1日から実施するとしました。当然、抵抗もしましたが、受け入れ
る以外の途はありませんでした。

 おかしかったのは、私の会社は、隣接県の○○市にも店舗があり
ます。9月1日を過ぎて数ヶ月してから、地域廻りのキリン社の営
業マンが、来訪した際に言いました。
「どうしてウチのビール類の販売価格が高いんですか」
「何を言っているの? お宅が上げて呉れというから、協力してい
るんじゃないか」
「え? そんなこと△△△ではやっているんですか。□□では、そ
んなことやってもいないし、お願いもしていませんよ」
・・・・・ということで、小売企業によって、地域によって、実施
時期がバラバラの施策でした。

 私の働く会社は直払いでした。イオン他、スーパーの大半は、卸
経由払いです。

 メーカーの直払いは、仕入数量に連動すれば、公取委も国税庁も、
仕入れ価格値下げの要素として認めているのですが、一つには、メ
ーカーから振り込まれた金額を、自社の販売分類ラインのそれぞれ
に、粗利要素として振り分ける必要があります。

 その作業が面倒なので、あらかじめ納入価格に反映させて、ネッ
ト価格を伝票価格に表示して納入しなさいという要求をしてきまし
た。

 メーカーの意向を確かめると、以前から直払いが望ましいと要望
してきたが、スーパー各社には受け入れられなかったとしています。

 実は、販売奨励金の存在を知っていて、それが納入価格値下げの
原資であると知りつつ、知らないフリをするためと思われます。メ
ーカーから直払いを受けると、それがカットされたときに、即刻実
質納入価格に反映せざるを得ません。

 ですが、多くは3月から翌2月までの約束になっている納入価格
については、知らん振りが出来ます。

 卸とメーカーの間のことは知る立場にないので、メーカーが公に
値上げを発表した時以外は、値上げを認めないと言うためです。

 また、公取委の態度にもおかしな点があります。上記の様な、ス
ーパーの主張を論理的に補強していたのは、公取委の見解でした。
すなわち、小売への別払いは望ましくない、納入価格に直接反映
(直結単価)していることが望ましいという見解です。

 大手スーパー各社が、メーカー直払いを拒否してきたのは、この
公取委の見解が根拠でした。

 確かに、ビールはビール、缶チューハイは缶チューハイ、ウイス
キーはウイスキーという風に、販売分類ラインへの粗利への組み入
れが細かく証明されなければ、雑費として認定され、そうなれば交
際費課税ということになってしまいます。

 大手小売の「優越なる地位の濫用」が、今回認められなかったの
は、大手酒食品卸の国分が降りていたからでした。審判を維持する
ためには、イオンというお得意先がなければ、その卸会社の事業が
成り立たないことを証明する必要があり、1社でも取引を止めて、
尚且つ事業が継続している卸会社があれば、濫用を適用することが
困難というのが、公取委の立場でした。

 ビール類以外にも事例があります。月桂冠というメーカーがあり
ます。ここの「定番酒『月』パック」という商品があります。

 2005年前後のことですが、取引先に更なる値下げを、イオン
が求めてきました。取引先(卸)は、明治屋商事(現三菱食品)でした。

 明治屋からの、販売奨励金の増額要求に、月桂冠は出来ない旨返
答しました。払えたくても払えないのが大手清酒メーカーの経営実
態でした。

 そこから約2年間、イオンには、『月』パックは納入されません
でした。一切、註文が入らなくなったワケです。ただ、ずっと後に
なって、消費者の強い要求で、一部店舗では、品揃えとして復活し
たということです。

 勿論、2年前の価格で構わないからというものでした。

 ただ、その中で、卸の中に、そこで減った粗利益を、メーカーに
要求しよう等の声を出す者がいたりしました。その卸の弱腰振りは、
情けない限りです。

 今回の件で、最も悪いのは、当然イオンです。ですが、その共同
正犯はキリン社です。

 大手小売と卸の力関係の実態を知っていて、公取委と国税にいい
顔をして、率先して価格の正常化に努めるフリをしました。

 もともと、アサヒ社に遅れをとっていたシェアを回復したいため
に、おカネを配る商売をはじめたのはキリン社でした。

 90年代のことです。ですが、他社も追随したので、シェアの回
復には繋がりませんでした。

 了解した公取委も公取委ですが、キリン社は卸企業と直払いして
いた小売企業に一方的に、販売奨励金の廃止を告げて、逃げました。

 後は、卸と小売で勝手にやってネ・・・・・みたいな態度です。
私は、このキリン社の態度が、物事がうまく進まなかった最大の原
因だと思っています。


 私は、「市場価格正常化のため、こういう施策を実施するので、
全体的にビール類の市場価格は幾分上昇する見通し・・・みたいな
ことを、記者会見の様な場で、語って呉れ!」というものでした。
何度も、電話や面談やメールで要請しました。

 そうしないと、大手スーパー等が、そのキリン社をはじめとする
メーカー施策に、一切理解を示さないことが分かっていたからです。

 案の定、イオンを筆頭とする大手小売が、極端な廉価販売を継続
し、キリンと公取委に協力した我々は、馬鹿をみることになりまし
た。

 キリン社は、そういうこちら側の要請を拒否したばかりか、とあ
る部長は、私に、「酒屋風情に四の五の言われる筋合いは無い!」
と、電話の向こうから罵倒の声を浴びせたのでした。

 その頃、キリン社は、ほぼ無借金会社だったのですが、4000億円
ほど三菱銀行から借入れをしています。

 そして、オーストラリアの大手飲料会社を買収したりしました。
その後に、販売奨励金の廃止を打ち出しました。4000億円の借
金の大半は、2年半で返済しました。

 返済原資は、日本国内小売への販売奨励金を止めて生まれたおカ
ネでした。

 キリン社が公取委や国税庁に説明に廻った後に、販売奨励金廃止
の方向を打ち出したのは確かです。

 それにお墨付きを、役所側が与えたのかどうかまでは、証拠も証
言もないので、そこは分かりません。

 卸への販売奨励金というのは、昔はあったみたいですが、現在は
これも廃止されている様です。

 ただ、商品を載せるパレットの回収率だとか、納品時間に待たさ
れないとか、その他モロモロの10項目ぐらいで、キリン社が一方
的に成績をつけて、それが優秀だといくらか、おカネが出る仕組み
はある様です。

 安く売らせておいて、都合が悪くなったら逃げてお終いという、
汚いキリンと、狡猾で汚いイオンをさておいて、卸3社が濡れ衣的
に犯人扱いされたのが、今回のニュースでした。

 卸3社はCMを打ちませんが、キリンとイオンは、CM出稿量は、
国内上位の会社です。

 新聞紙屋や電気紙芝居屋の根性も、結構薄汚いと思います。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 なんか生々しい話ですね。

 私も昔酒類を売っていたことがあります。ビール会社の人が毎月
来て小切手を置いていきました。これがリベートの「直払い」なん
ですね。

 イオンは卸経由払いなので、メーカーからのリベートがなくなっ
ても卸に負担させていた、という構図のようです。

 どうもありがとうございました。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「粉ミルクとヨウ素」
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 こんなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 香港政府は8日夜、成分が基準を満たしていないとして日本製の
乳児用粉ミルク2製品の不買を呼び掛けるとともに、販売停止にす
ると発表した。対象は日本の和光堂の「はいはい」と森永乳業の
「はぐくみ」。

 香港政府はヨウ素の含有量が世界保健機関(WHO)の基準に比
べ少なく、甲状腺機能や脳の発育に影響を及ぼす恐れもあるとして
いる。

 和光堂は「日本の法律で定める規格基準に基づいて製造されてお
り、安心して使用できる」とコメントした。

 香港政府が市販の14の粉ミルクのカロリー量や基礎的な栄養素の
含有量を調べて判明。対象の2製品は水に含まれるヨウ素分を含め
てもWHOの基準の3分の1以下だったという。

 香港政府は9日から、指定した医療機関で対象の製品を飲んだ乳
児の甲状腺機能の検査を受け付けることを決めた。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASGM0903F_Z00C12A8EB2000/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「食品安全情報blog」では、以下のように紹介されていました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 食物衛生局長Ko Wing-man博士が保護者に対し、WHOの助言を満た
していない二つの種類の乳児用ミルクを赤ちゃんに与えないように
助言する。

 本日の記者会見でKo博士は和光堂と森永の粉ミルクが、パッケー
ジに記されている使用量を赤ちゃんに与えるとWHOの参照摂取量の
1/3以下になると述べた。彼はヨウ素欠乏は甲状腺ホルモンの欠乏
につながり脳の発育に影響する可能性があるので保護者に対し子ど
もたちにこれらを与えることを中止するよう求めた。保護者は他の
ブランドを使うか母乳を与えるかすべきで、赤ちゃんにとっては母
乳がベストだと付け加えた。

 もし赤ちゃんの健康が心配な場合は甲状腺の検査を検討しても良
い。政府は8ヶ月までの赤ちゃんの血液検査を8月10日から母子健康
センターで提供する。

 また問い合わせ用のホットラインを儲け、食品安全センターに乳
児用ミルクの情報を提示する。

 政府は輸入業者に自主回収をもとめ製品が販売されないようにす
る。

 食品安全センターは14の乳児用ミルクの成分を調査し、コーデッ
クスの基準に定められた33の必須栄養素を測定した。6製品のヨウ
素濃度が基準より少なかったがそのうち2つがそれのみを与えられ
た場合に健康上の懸念となる量だった。

 他の市販ミルクについても検査を速やかに行う予定である

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20120809#p1
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ヨウ素について、国民健康・栄養研究所のサイトには以下のよう
な記事があります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

A.ヨウ素とは?

 ヨウ素は、ナポレオン戦争の際、海藻から火薬を製造していると
きに偶然発見された元素です。ヨードと呼ばれることもあります。

 生体内では、そのほとんどが甲状腺に存在し、甲状腺ホルモンの
構成成分として重要な役割を担っています。ヨウ素は海水中に多く
存在するため、海藻類や魚介類に豊富に含まれています。

 海産物を主とした高ヨウ素摂取の伝統的食習慣を持つ日本では、
ヨウ素の摂取量が必要量を大幅に上回っているため、不足が問題と
なることはありませんが、過剰摂取により健康障害が引き起こされ
るため、ヨウ素の摂取を目的としたサプリメント類の利用には注意
が必要です。

(略)

E.ヨウ素不足の問題

■ヨウ素不足はどのようにして起こるのか?

 ヨウ素不足は食品からの摂取不足により起こります。海に囲まれ、
海産物を主とした高ヨウ素摂取の伝統的食習慣を持つ日本では、ヨ
ウ素の摂取量が必要量を大幅に上回り、不足が問題となることはあ
りませんが、世界的には不足が起こりやすいミネラルです。山岳地
帯や内陸部など、土壌のヨウ素含量が少ない地域では特に深刻です
また、キャベツ、キャッサバ、トウモロコシ、タケノコ、サツマイ
モ、ライ豆、大豆、硬水中のカルシウムイオンなどには、甲状腺へ
のヨウ素の蓄積を阻害し、甲状腺腫を起こす成分(ゴイトロゲン)
が含まれています。

■ヨウ素が不足すると、どのような症状が起こるのか?

 ヨウ素の摂取が不足すると、甲状腺ホルモンの生成が出来なくな
ります。そのため、下垂体からの甲状腺刺激ホルモンの分泌が増加
し、甲状腺の発達を促進することで、ヨウ素不足を補おうとします
が、この状態が続くと、甲状腺の肥大、甲状腺腫が起こります。

 ヨウ素欠乏による甲状腺ホルモンの生成不足により、精神発達の
遅滞、甲状腺機能低下症、クレチン症、成長発達異常、舌の巨大化、
嗄声、動作の緩慢さなどが起こることが知られています。特にクレ
チン症は、ヨウ素欠乏に由来する最も重篤な疾患です。母親のヨウ
素欠乏を主な原因とし、著明な精神障害と神経系の障害を伴う成長
不全をもたらすもので、今日でも発展途上国に多く発生しています。

F.ヨウ素過剰摂取のリスク

 健康な人では、ヨウ素の摂取量が多少増えても、排泄により調節
することが出来ますが、長期間の過剰摂取により、過剰症が起こる
ことがあります。日本人は、その伝統的食習慣のために、ヨウ素の
過剰摂取に対する影響が発現しにくい民族であると考えられていま
すが、日本でも海藻の多量摂取による過剰症の報告があります。ヨ
ウ素を過剰に摂取すると、甲状腺機能低下症、甲状腺腫、甲状腺中
毒症が起こります。この他、体重減少、頻脈、筋力低下、皮膚熱感
などの症状が見られることもあります。食事摂取基準では、日本人
の食生活の現状に合わせた上限量を算定しています。

(略)

H.ヨウ素摂取状況

 ヨウ素は現在、国民健康・栄養調査の調査項目に入っていないた
めデータがありませんが、食事からの摂取量は0.5〜3.0 mg/日と推
定されています。

http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail680.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 上の引用では「G.ヨウ素はどのぐらい摂取すればよいか?」を
省略していますが、大人については以下の数値になっています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

推奨量(RDA) 0.13mg/日

 ある性、年齢階級に属する人のほとんど(97〜98%)が1日の必
要量を満たすと推定される1日の摂取量

目安量(AI) なし(赤ちゃんでは0.1〜0.13mg/日)

 ある性、年齢階級に属する人々が、良好な栄養状態を維持するの
に十分な量。(特定の集団において不足状態を示す人がほとんど観
察されない量。)

耐容上限量(UL) 2.2mg/日

 ある性、年齢階級に属するほとんど全ての人々が、過剰摂取によ
る健康被害を起こすことのない栄養摂取量の最大限の量。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この数値と先の想定される摂取量を比べると、明らかに日本人は
ヨウ素を撮り過ぎています。

 これで過剰障害が起こらないのは不思議ですね。

 「ヨウ素の過剰摂取に対する影響が発現しにくい民族」というの
はそのあたりを表現しているのですが、なかなか苦しいところです。

 とにかく、そういう状況の元、ヨウ素の添加などは認められない、
というのが日本の規制になっています。

 諸外国、特に大陸諸国ではヨウ素不足は深刻で、食品に添加する
ことも行われています。日本とは正反対であるわけです。

 したがって、この問題の結論は、日本人向けに作られた粉ミルク
を外国人に与えること自体に問題がある、ということなのでしょう。

 ただし、日本の粉ミルク規制にはいろいろと問題もあるようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 日本のフォローアップミルクの組成の特長は

1)たんぱく質が母乳より多く牛乳より少ない

2)脂質は牛乳より少ない

3)カルシウムは母乳より多く牛乳と同等

4)鉄は牛乳で最も不足しているものであり、フォローアップミル
クではこれを強化している

5)ビオチン、Mn、Cu、亜鉛、ヨウ素、セレンの表示がない。千葉
らは本邦の粉ミルク中の元素濃度を実際に測定し、日本国内のフォ
ローアップミルクでは、乳児用ミルク(0か月から使用)に比べ、
銅および亜鉛含量が低いことを報告している。一方米国のフォロー
アップミルクにはこれらがすべて含まれている。

(略)

 乳児用調製粉乳(いわゆる粉ミルク)は母乳の代替として飲用に
供する調製粉乳に当たることから、母乳代替食品として亜鉛、銅の
添加が認められている。一方、フォローアップミルクは9 か月から
の育児用ミルクであるが、離乳食とともに離乳期〜幼児期の栄養を
補うことを目的に開発された単なる食品であり、母乳代替食品では
ない。

 むしろ「牛乳」に近いものであり、鉄は多く含まれるが、銅や亜
鉛の添加は認められず実際に含有量が少ない。フォローアップミル
クという名称が一般的には完全食品であり「9 か月から飲むミルク」
とのイメージがある。

 今までにフォローアップミルクでの欠乏症の報告はないが、日本
国内のフォローアップミルクでは、銅および亜鉛含量が低く離乳食
が進まなければ欠乏症を起こす可能性がありこれらの栄養素含有適
正化の検討が必要である。

http://www.jpeds.or.jp/saisin/saisin_120509.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これはいわゆる粉ミルクとは別のものですが、やはり栄養素の添
加が必要と指摘されるものはあるようです。

 この文書ではコーデックスの規格では100kcalあたり、ヨウ素10
μgが最低値となっています。

 冒頭の記事は問題となった粉ミルクに含まれるヨウ素がこの最低
値の1/3程度だったというわけです。

 ただ、場所が香港だけに、裏にはいろんな事情がありそうです。
その一つがこんな話です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 香港で今、粉ミルク不足が深刻です。毒ミルク事件以降、中国大
陸から輸入粉ミルクを買いに来る親が絶えないからです。今年はさ
らに深刻で、ある議員は、粉ミルク不足の対策を検討すると約束し
ました。

 香港では、輸入粉ミルクが大陸からの中国人の買占めに遭ってい
ます。今年、春節を控えさらに深刻になりました。香港人は、自分
たちが海外の粉ミルクを買えなくなったと不満を漏らします。

 香港民主党の立法議員、李華明氏は、2月1日と2日、消費者委員
会の代表と会見後、近年の粉ミルク不足は、毒ミルク事件以降起こ
った大陸客の買占めのほか、大陸の中国人の香港出産ブームがある
と指摘しました。

 香港立法会議員 李華明氏:「香港で出産する大陸人の増加で、
香港で粉ミルクを買う人が増えました。大陸人の香港粉ミルクへの
信頼、これも原因です」

 会議には、メーカー3社が出席。そのうち1社は、2週間以内に粉
ミルク42万缶を緊急に市場に出すと約束。

 このほか、深センに近い香港の地域では、特に粉ミルク不足が深
刻です。これを利用して暴利を狙う薬局と密輸客もいます。

http://www.ntdtv.jp/ntdtv_jp/health/2011-02-06/985210688964.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 さらにその裏には、こんな事情があります。こちらは香港ではな
く、大陸の方ですが、こんなことが影響しているのでしょうね。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 2012年7月23日、中国湖南省の大手乳業メーカー・湖南亜華乳業
などが生産した「南山倍慧」ブランドの赤ちゃん用粉ミルクから、
強い発がん性を持つカビ毒「アフラトキシンM1」が検出された。
第一財経日報が伝えた。

 広東省広州市の工商行政管理局が、市場に出回っている乳製品を
対象に実施した第2四半期第2回目の調査結果で明らかになった。そ
れによると、5ロット(製品単位)分の「南山倍慧」からアフラト
キシンM1を検出。うち4ロットは湖南長沙亜華乳業有限公司が、1ロ
ットは湖南亜華乳業控股有限公司が製造したものだった。

 湖南亜華乳業控股有限公司は、「現在、事実関係を確認中。23日
から商品の全面回収を実施する」としている。同社は中国政府系の
複合企業、中信集団(CITIC)の子会社、シティック・キャピタル
・ホールディングス(中信資本)が100%株式を保有。

 中国では昨年末にも、大手乳業メーカー「蒙牛乳業」(内モンゴ
ル自治区)の四川工場で製造された紙パックの牛乳からアフラトキ
シンM1が検出されたばかり。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120724-00000003-rcdc-cn
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 香港や中国の赤ちゃんはなかなか大変です。でも、日本は本当に
大丈夫なのか、冷静な検討も必要だと思います。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 10日、11日と「立山黒部アルペンルート」に行っていました。ツ
アーに参加したのですが、初めて黒部ダムも見ましたし、乗り物に
乗って高原まで行けて、面白かったです。でもさすがに1日に10
回も乗り物に乗ると疲れます。

 土曜日の夜中に帰って来て、ひと眠りしてから書いています。我
ながら勤勉なものです。

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