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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------656号--2012.06.03------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「トクホのコーラ」

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---〔話題〕-------------------------------------------------

 こんなメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 きのう(5月26日)、購読している新聞に、食べてもいいものと
いう内容の本の広告がありました。

 13年前の『買ってはいけない』と同工異曲の内容だとは思います
が、こういう情報にはどう接すればよいのでしょうか?

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 相変わらずこの手の本はいろいろと出ています。よく見ると、ほ
とんどの本で著者が同じような人たちです。

 論拠はほとんどなくて、自分の本の引用が多いのが特徴です。

 「○○と言われている…」というのを調べてみると、言っている
のはご本人(が過去に書いた本)だけだったりします。

 相手にしないのが一番ですが、気になったら読んでみるのも面白
いかも、です。

 次はいつも送っていただいている笈川さんの「生活衛生ホット・
インフォメーション」の記事です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

■イオンがチョコレート菓子260万箱を回収

 韓国から輸入販売していたチョコレートケーキを自社検査したと
ころ、原料に使用されていない「落花生」の成分(落花生は症状が
重くなることが多く、生命に関わるため、アレルギー表示義務食品)
が検出された。

 該当品は2商品(4個入り、12個入り)で、昨年12月13〜15日、今
年1月25〜27日に製造した最大82万箱に、落花生の成分が混入して
いる可能性がある。チョコレートを製造した韓国の工場が、対象商
品を生産する前に落花生を使った商品を製造していたが、設備の洗
浄不足により落花生成分が混入したとみられる。

 自主回収は、落花生成分の混入可能性がない他のロットを含め、
全ての約260万箱を実施した。

■江崎グリコがアイス製品300万個を回収

 円すい状のアイス製品の包装不良で、下部、コーン部分の包装紙
が長さ4〜5cm、幅1cm程度めくれ、中身が見えているものもあった。
3月下旬以降、購入者らから約10件の苦情があり、販売店の協力を
得て在庫などを調査したところ、これまでに約200個の不良が見つ
かった。

 原因は、3月から包装紙の材質を変えたが、その際にのり付けが
甘くなったと考えられた。全自主回収数は約300万個

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 このごろ、外国で半製品を作ってから輸入し、国内で最終加工し
たものが「国産」としてスーパーやコンビニで売られているものが
よくあるのだそうです。

 この「韓国産」はどうなのかと思って調べたら、イオンのプライ
ベートブランド「トップバリュー」でした。バーコードもイオンの
もののようですし、やはり輸入商品とはわからないようです。

 別に輸入品だから悪いというわけではないのですが。

 次はいくつか目についたニュースを紹介します。まずアメリカの
ニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 くん蒸を要しない方式での米国カリフォルニア州産さくらんぼの
日本向け輸出の停止について

1.米国産さくらんぼについては、米国内でコドリンガが発生して
いるため、輸出前に臭化メチルくん蒸の実施を求めていますが、ワ
シントン州、オレゴン州及びカリフォルニア州からの輸入に当たっ
ては、くん蒸を要しない方式での輸入も認めています。

2.5月31日、在日米国大使館から、米国内で、くん蒸を要しな
い方式での日本向けカリフォルニア州産さくらんぼについて果実検
査を実施したところ、果実からコドリンガの幼虫1頭が発見された
との連絡を受けました。

3.米国植物防疫機関は、関係規則に基づき、直ちに、くん蒸を要
しない方式でのカリフォルニア州産さくらんぼの日本向けの輸出を
停止しました。

4.現在、米国植物検疫機関に対し、原因究明の調査及びその結果
を踏まえた再発防止策の提出を求めています。米国の対応が十分と
認められるまでの間、くん蒸を要しない方式でのカリフォルニア州
産さくらんぼの輸出は停止されます。

5.なお、臭化メチルくん蒸を行ったカリフォルニア州産さくらん
ぼについては、引き続き日本向けに輸出が行われています。

http://www.maff.go.jp/pps/pdf/usa_cherry_20120531.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 さくらんぼの輸入も大変ですね。臭化メチルは温暖化に影響する
とか言って、禁止になったのかと思っていましたが、こういう場面
ではやはり使っているようです。代替品がないのだと聞いたことが
あります。

 つぎもアメリカ、ニューヨークのニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 米ニューヨークのブルームバーグ市長は30日、肥満対策の一環
として、レストランや映画館などでラージ(L)サイズの甘味飲料
の販売を禁止する方針を示した。

 甘味飲料の定義は、「約240ミリリットルあたり25キロカロ
リー以上の糖分または甘味料が含まれ、牛乳もしくは乳製品の含有
率が51%以下」としており、カップのサイズは約470ミリリッ
トルを上限に定める。

http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPTYE84U04U20120531
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 アメリカでは炭酸飲料などが、とても人間用とは思えないバケツ
のような容器で出てくる、ということは聞きますが、470ミリリ
ットル以上のものが実際に使われているわけです。470ミリでも
充分大きすぎと思います。

 最後は日本のニュースで、ちょっと忘れていましたが、昨年にお
こったサルモネラ中毒で死亡した話の続きです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 延岡市の70代女性が昨年8月、生卵を食べて食中毒を発症し、
死亡した事故で、遺族が生産者の延岡養鶏事業組合(同市貝の畑町)
と販売者の直栄興産(同)の代表を相手取り、約4900万円の損
害賠償を求める訴えを宮崎地裁延岡支部に起こした。

 訴えたのは女性の遺族6人。訴状によると、女性は昨年8月2日、
延岡市内のスーパーで卵を購入。5日に納豆とオクラであえて夫と
孫と食べ、翌日、下痢や腹痛などの症状を訴え入院した。同じ症状
で入院した夫と孫は回復したが、女性は7日、感染性腸炎で死亡。
調理品や卵から食中毒の原因菌、サルモネラ菌が検出され、延岡保
健所は生産者、販売者に卵の自主回収を指導した。「衛生状況を確
認し、十分消毒して販売する義務があるのに、これを怠ったことが
原因」として慰謝料などを求めている。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120601-00000219-mailo-l45
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 こういうニュースを見ると、以下のようなのは危ないとしか思え
ないのです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ゼンショーホールディングスは14日、牛丼チェーン「すき家」
で15日から朝限定で200円の朝食セット「たまごかけごはん朝
食」を発売すると発表した。高まる朝食需要の取り込みを図る。

 ごはん、油揚げとワカメのみそ汁、ダイコンおろしとシラス、生
たまごのセットで、同社特製のたまごかけごはん専用醤油がつく。
ごはんは大盛りでも200円で、少量サイズは180円。

http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120514/biz12051411120002-n1.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 生卵は警戒が必要と思うのですが、こういうのを平気で売る神経
がわかりません。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「トクホのコーラ」
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 まんが「あしたのジョー」のキャラクターをCMに起用したコー
ラが売れているという話です。例の「トクホのコーラ」です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 コーラを「健康にいい」と思って飲んでいる人は、おそらくほと
んどいないだろう。高校の運動部では「炭酸は骨を溶かす」と言っ
て部員に「コーラ禁止」を言い渡しているところがある。もちろん
それは単なる迷信だ。

 ところが、「消費者庁(以前は厚生労働省)許可特定保健用食品」
いわゆる「トクホ」のコーラが初めて発売された。骨粗鬆症予防の
カルシウム入りドリンクとか、貧血予防の鉄分補給サプリメントと
か、そういうものと同じ「トクホ」である。4月24日に発売された
キリンビバレッジの「キリン・メッツコーラ」がそれで、同社によ
れば、コーラ系飲料が許可されたのはトクホ史上初だという。

 「コーラのように糖分が多い飲み物が、どうしてトクホなんだ」。
こんな疑問を持たれるのは、当然だろう。  だが、このメッツコ
ーラは糖分がゼロ。1本当たり5から15キロカロリーで、ほぼ同容量
のコカ・コーラの215キロカロリーの15分の1以下。食物繊維の一種
「難消化性デキストリン」を配合しており、これは食事の際に脂肪
の吸収を抑え、食後の血中中性脂肪の上昇を抑制する効果が実験で
確かめられたという。そのため、健康にいい機能を持っているトク
ホとして許可を受けている。希望小売価格は480ミリリットル入り
で150円と、他のコーラよりも10円高くなっている。  年間販売
目標は当初、100万ケースだったが、その半分を発売後たったの2日
でクリアした、というのがキリンビバレッジの公式発表で、それが
盛んに引用され、メディアは「バカ売れ」と報じているが、その後
の売れ行きの続報がない。店頭で「入荷待ち予約受付中」だったと
いう情報がチラホラあるぐらい。5月10日現在、発売から17日たっ
ており、ゴールデンウィークは行楽需要で清涼飲料水の売上が伸び
るので、1日50万ケースの勢いなら単純計算で800万ケース売れても
おかしくはないのだが……。

http://news.livedoor.com/article/detail/6552225/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 確かに昔、「コーラが歯を溶かす」という話がありました。実際
に抜けた子供の乳歯をコーラに入れて、溶けるところを見せるとい
うパフォーマンスをやっていた生協があります。

 あれは本当に溶けるのです。そういうのを見せて、お母さんたち
を怖がらせ、生協に加入を勧めるわけですが、あれは一種の詐欺で
す。

 乳歯はコーラに入れれば溶けますが、ジュースに入れても溶けま
す。要するにある程度の酸性のものなら溶けるのです。そして食べ
物は酸性のものが多いという当たり前の話です。

 それはともかく、コーラを飲むのだったら、健康とか気にせずに
飲めよ、と私などは思います。私も若いころはよく飲んだものです
が、あのいかにも不健康そうな雰囲気がよかったのではないかと思
うのです。

 今の若者はコーラにまで健康によいものを求めるのか、と嘆きた
くなります。ただ、トクホだから「健康によい」というのもどうも
根拠は不明のようです。

 FOOCOM.NETにそのあたりを指摘した高橋久仁子さんの解説が載っ
ていますので、ぜひごらんください。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 キリンメッツコーラの「あしたのジョー」が出てくるCMを初めて
見たとき、これはやり過ぎだ、と思った。いや、悪質だ、と感じた。
さて、どのような原稿を書いて問題提起しようか? 考えていたら、
フードファディズム研究で有名な群馬大学教育学部教授の高橋久仁
子さんからご連絡をいただいた。

 「これを飲みながらなら、脂っこい食事でもそれをチャラにして
くれる、と思わせる内容は、あまりにも誇大では?」と仰る。まさ
に、私の感じていたことをズバリ、と言い当ててくださった。

 さっそく、高橋先生にご寄稿をお願いし、ここに掲載する。合わ
せて、Foocom事務局としても、情報提供する。健康食品に比べれば、
効果、安全性に科学的根拠あり、として扱われて来た特定保健用食
品(トクホ)だが、抱えている問題はやはり大きい。(松永和紀)

http://www.foocom.net/special/6893/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この紹介文に続いて、高橋久仁子さんの解説がありますが、はっ
きり言ってやはりインチキとしか思えない「トクホ」の内容です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

<論文内容から読み取れること>

 さて、これらの情報を考えてみましょう。この飲料の「効果実証
結果」なる実験の参加者の男女比は約2:1で、BMIが26.1という肥満
域にありました。空腹時血中中性脂肪が120〜200mg/dlの人々です
が、先にも述べたように空腹時の平均値は150mg/dlを少し超えてい
ます。日本動脈硬化学会の「動脈硬化性疾患予防ガイドライン2007
版」では中性脂肪値150mg/dL以上を「高 中性脂肪血症」としてい
ます。中性脂肪値が「やや高め」どころではなく「高 中性脂肪血
症」と診断される値です。BMIが26で中性脂肪値が150mg/dl以上に
ある人々を「健常成人」と位置づけていいのか疑問です。

 試験飲料を飲用するときの食事の総脂質量41.2gは高脂肪食です。
国民健康栄養調査結果によれば2010年の日本人の脂質平均摂取量は
53.7gであり、41.2gという脂質量はその77%、すなわち4分の3以上に
相当します。このような高脂肪の食事をしょっちゅう食べることの
問題性は改めて説明するまでもありません。

(略)

 この飲料で得られた「血中中性脂肪の上昇抑制」は、肥満かつ脂
質異常症に診断されかねない平均年齢約43歳の人々を対象にした場
合でした。肥満でも脂質異常症でもない若い人々が、20g程度の脂
質量の食事をしながらこの飲料を飲んだときにも食後の血中中性脂
肪の上昇が抑制されるのか否か、この論文からは全くわかりません。

http://www.foocom.net/special/6893/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「トクホ」の認可商品も1000件を越えたそうです。全体にこ
んな調子で、とても信用できそうなものはありません。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 一方、EUでは食品や食品に含まれる成分の効能の表示(健康強調
表示)に関して科学的根拠を評価して公的機関が許可する、という
制度を導入しようとしている。許可された表示は、サプリメントに
かかわらず食品全体に表示しても良い、という仕組みだ。

EUの健康強調表示の内容は4種類に分けられており

1)「一般に認められた科学的根拠にもとづく表示」

2)「新規な科学的証拠に基づく表示」

3)「疾病リスクの低減に関する表示」(ガンなど病気になるリス
クが減るという表示)

4)「子どもの発達及び健康に関する表示」(子どもの骨の成長に
効果があるなど、他の効能が大人対象なのに対して子どもへの効能
に特化した表示)

 2)〜4)の表示に関しては、メーカーが提出したデータをもと
に個別に評価され、許可される仕組みなのに対して、(1)の「一
般に認められた科学的評価」は、許可リストに収載されるとそれ以
降は市販前の届出は必要なく自由に表示できることになる。その分、
科学的根拠のハードルは高くなる。

 4000件以上の表示案の申請がされており、逐次評価結果が公表さ
れている最中だ。現在のところ、94件の評価結果が発表されている
が、許可された例は29件と、30%程度に過ぎない。その多くはビタ
ミンやミネラルなど、すでに食品の栄養素として働きが分かってい
るものが大半だ。

 一方、却下された65件の成分の中には、日本でもトクホへの申請
を却下されたヒアルロン酸や、他にもグルコサミン、サメ軟骨など
日本でも盛んに販売されている健康食品の成分も含まれている。こ
れらの成分は日本でも効能の表示は認められていないため、使用者
の体験談など、あいまいな表示で販売されている。

◇日本のトクホでも却下された例も

 ただ、EUで却下された事例のなかには、日本では特定保健用食品
(トクホ)として認められた成分も含まれていることが分かった。そ
の一つが、カルピスが1999年11月にトクホの許可を受けた「アミー
ルS」という乳酸菌飲料だ。

 カルピスの原料として利用されてきた乳酸菌Lactobacillus
helveticus(ラクトバチルス・ヘルベティカス)で発酵させた発酵
乳の中に含まれるラクトトリペプチド(特に2種類のVal-Pro-Pro
(VPP)およびIle-Pro-Pro (IPP))に、血圧を降下させる効能があ
るというものだ。

 それがEUでは、2009年7月に公表された審査では「その成分と
『正常な血圧を維持する』という効能の因果関係を証明する証拠と
しては不十分」という結論を出されてしまったのだ。

(略)

 EUの食品に関するリスク評価機関である欧州食品安全機関(EFSA)
は、「一部の小規模の研究において、ラクトトリペプチドの投与に
より収縮期血圧が有意に低下したことが観察されているが、これら
の結果は大規模な介在試験によって裏づけされていない。パネルは、
提出された証拠は、トリペプチドのVPPとIPPの摂取と正常な血圧の
維持との間の因果関係を確立するには不十分である」と結論づけて
いる。

 鬼武氏は、消費者庁の検討会の中でこの事例を指摘し「日本では
トクホとして認められているものの、EUではヘルスクレームとして
認められていないものがいくつかあります。何が違うのかというこ
とを、ぜひ検証すべきではないかと思います」と意見を述べた。

 これは非常な重要な指摘である。EUが現在審査中である4000種類
の健康強調表示の中には、アミールS以外にも、エコナやヘルシア
など他のトクホとして認められた成分が含まれているからだ.....

http://www.mynewsjapan.com/reports/1194
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 実はここに書かれているエコナもヘルシアも、日本のトクホはヨ
ーロッパに行くと全滅です。つまり科学的検証に耐えられるもので
はない、というのが事実です。

 それについて、畝山さんの報告があります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 EFSAによるこうした評価結果を受けて、フランスの大手乳業メー
カー、ダノンが、ヨーグルト「Activia」(日本の製品名は「Bio」)
のお腹の調子を整えるという健康強調表示申請などを取り下げてい
ます。

 EFSAの評価基準がどのような水準になるのか当初はよく分からな
かったため、とにかく申請だけはしておこうということで多数出さ
れた認可申請ですが、かなり厳密な科学的根拠を要求されているこ
とが明らかになってきたため、なんとなく健康によいという一般的
思い込みのおかげで製品イメージが良いのに、EFSAによって科学的
根拠がないと明確に判断されてしまうことによってイメージダウン
するリスクのほうが大きいと考えたとされています。

 EUの規制はまだ発効していませんので、現時点ではEFSAにヘルス
クレームとしては却下された製品でも、その却下された効果を謳っ
て販売継続中です。EFSAの意見がそのまま採択されて規制が発効し
た場合には、現在のままの形での宣伝や表示は違法とされます。数
年後にそうなるかどうかは政治的な問題もあるので断言できません
が、科学的根拠がないと判断されたという事実だけは変わりません。

(略)

 しかし医薬品は専門家である医師が詳細情報を得た上で患者への
効果を確認しながら使うのに対し、食品は専門家ではない一般の人
が簡単な表示だけで判断して使ってしまうものです。食品だから根
拠は薄弱でよいという認識でいいのでしょうか。

 科学的根拠という言葉の意味が日本と欧州では、あるいは日本国
内でも食品と医薬品では、全く違うという状況が、消費者にとって
「科学」を理解する妨げになってはいないでしょうか。

 日本のトクホという制度は、世界でも極めて早い時期に導入され、
既に15年以上を経ています。この制度があることによって国民の健
康増進にどれだけ寄与したのか、本当に消費者の健康に役立つ情報
とは何なのか、もう一度基本に返って考えてみてもいいと思います。

http://www.foocom.net/fs/uneyama/2537/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ダノンに限らず、腸を整えるとか、生きた菌が腸まで届くとか言
う類のものはみんなダメのようです。

 ヨーグルト類が健康によい食べ物である、ということが否定され
たわけではありません。さも医学的効果があるような宣伝が誇大で
あるとされているのです。医学的な効果があれば薬品だろう…とい
う常識的な反応が正しいようです。

 畝山さんの報告にもありますように、トクホの全面見直しが必要
だと思います。私はつまらない制度は全面的に廃止すべきという意
見です。

 その上で、コーラくらい健康に悪そうなものを飲めよ、と。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 「あしたのジョー」は今でも人気があるのですね。ちばてつやさ
んは今でもお元気なのでしょうか。しかし矢吹ジョーがトクホのコ
ーラを飲むというのはインパクトがありました。

 日本以外の国でこんな飲み物が効能をうたえるわけがないのです
が、いったいどうした経緯で「トクホ」なるものができたのか、知
りたくなりました。ご存じの方は教えてください。

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