安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>649号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------649号--2012.04.15------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「アーモンド」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 小麦粉について、こんなメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 小麦粉の漂白は現在されていない、過去の問題と書かれているサ
イトがいくつか在りますが、それは表面上の公の発表と思われます。

 実際、安い小麦粉は白く、パン発酵させると、セメダインのよう
な強烈な異臭が発生してくるのです。それを消すためにパンメーカ
ーはバターなり香料、砂糖を沢山添加することで美味しいと感じら
れるようにまで添加物を増やします。

 香料も砂糖も入れないでも美味しいパンを作るには高い小麦でな
いと出来ないと言う事実を知る若い消費者は現在多いです。

 かつての「漂白剤」は添加しなくなったが、何か他の方法で同じ
状態になっているのです。どうかもっとお調べになってください、
新しい情報に期待をしています。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 何ともいいようがないですが、こういうのはやはり病気の一種な
のだと思います。申し訳ありませんが、私には対処できそうもあり
ません。

 さて、前々回のボツリヌス菌、前回のアオブダイに続いて、食中
毒による死者が報告されています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 7日午後9時20分頃、北海道函館市釜谷町、漁業沢田繁さん
(71)方で、山菜のおひたしを食べた繁さん、長男で漁業の繁信
さん(42)、次男で建設作業員の貴信さん(41)の3人が体調
を崩して市内の病院に運ばれ、繁信さんは同日午後11時過ぎ、繁
さんは8日午後9時過ぎに相次いで死亡した。貴信さんも重症で、
函館中央署は、家族の話などから、山菜のニリンソウと間違えて猛
毒のトリカブトを食べたとみて、沢田さん宅に残っていた山菜の鑑
定を行っている。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/hokkaido/news/20120409-OYT8T00530.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 何だか立て続けで、しばらく食中毒による死者がなかったのがウ
ソのようですね。ボツリヌス菌やアオブダイと違って、トリカブト
は気がつきそうなものなのですが…。

 毒キノコなども多いですし、その辺で自分で採ってきたものを食
べるのは、かなり大きなリスクがあることは理解しておかねばなり
ません。

 もう一つ、アメリカでの食中毒事件です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 米食品医薬品局(FDA)は13日、米国の海産物輸出入業者ム
ーンマリーンUSA社(カリフォルニア州)が販売した冷凍キハダ
マグロを、米国のすし店などで食べた116人がサルモネラ菌によ
る食中毒にかかったと発表した。

 同社のウェブサイトによると、日本や韓国、台湾などにも事業拠
点がある。

 食中毒はニューヨーク州など20州や首都ワシントンで報告され、
12人が入院しているという。死者は報告されていない。同社は約
2万7千キロの冷凍キハダマグロの自主回収を発表した。

http://www.47news.jp/CN/201204/CN2012041401001641.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 アメリカではこのところ、野菜などからサルモネラが出て騒ぎに
なっていましたが、魚からサルモネラというのは驚きです。

 マグロが最初からサルモネラを持っていたのではないと思います。
どこかでネズミか何かによる汚染があったのではないかと疑うので
すが、はたしてどうなのでしょうか。

 日本でも卵のサルモネラが問題になったことがありますが、現在
は事なきを得ているようです。それに比べてアメリカではサルモネ
ラはなかなか退治できなくて苦戦しているようです。

 サルモネラの話は以下に続きます。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「アーモンド」
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 現在の仕事がらみのネタなのですが、普遍性があると思いますの
で、紹介します。

 以下は2004年の記事です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 WHOが最近開設したInternational Food Safety Authorities
Network(INFOSAN)において6月、「通常ではない経路によるサルモ
ネラ感染」という内容で、ふたつの情報が提供されました。

 まずひとつめが生アーモンドによる食中毒の事例についてです。
今年(2004年)のアメリカおよびカナダの事例では、2003年3月から
2004年4月の間に32例のSE感染が報告され、およそ20例がParamount
Farmsが係わった生アーモンドの喫食に結び付けられています。現
在までのところ、回収した食品からは原因菌は検出していませんが、
加工工場の環境サンプルと、殻剥き機2台から採取したサンプルか
ら、サルモネラを検出しています。製品が日本を含む数カ国に輸出
されていたため、この食中毒を発端としてアーモンドを加工した業
者は世界的なリコール(製品回収)を行い、およそ1300万ポンドを回
収したとの事です。

 生アーモンドによるSE感染は今回が始めてではなく、以前にカ
ナダでも発生しています。2000年12月から 2001年4月にかけて、患
者報告の増加が見られたため疫学調査を行ったところ、生のまるご
とのアーモンドが原因として浮かび、患者から検出した血清型(PT30)
と、未開封の製品及び農場で生産されたアーモンドから検出したSE
の血清型が一致したという事例があります。さらにナッツ類による
サルモネラ食中毒の例としては、オーストラリアにおいて2001年に
報告のあったS.Stanleyによる50例以上の症例の一部に、中国産ピ
ーナッツとの関連が示唆され、かつ製品からも菌が検出した事例が
報告されています。

http://www.h5.dion.ne.jp/~kakure/xfile/xfile_045.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この事件をきっかけに、生アーモンドは危険ということになり、
アーモンドを殺菌してから市場に出す「アクションプラン」が実行
されました。

 ところが日本のナッツ協会はこれに反対して、以下のような意見
を提出しています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

1.日本では、アーモンドを「生」(※加熱工程を経ない状態)で消費
する習慣が無いこと。殆ど全てのアーモンドは何らかの加熱加工の
工程を経て製品化されていること。

2.しかしながら、食品の安心と安全を考えると同時に、今後の新し
い商品開発の可能性も含めた観点から、殺菌したアーモンド原料を
自由に選択できるようにすることは大変望ましいことと考える。

3.しかし、従来どおり、加熱加工に供されるアーモンド原料のすべ
てが事前に(加熱又はガス)殺菌されることは、重複して加熱処理さ
れる結果、場合によってはそれら原料を使った製品に悪影響を与え
る心配が依然として残る。

4.よって、長年の研究からユーザー独自の技術開発により築き上げ
た商品の製造ノウハウに大きな混乱を引き起こす可能性がある。

5.更に、産地のパッカー(仕入先)ごとに違った殺菌処理法が採用さ
れる可能性があることから、原料調達、加工条件、保管上等々の問
題が複雑且つ難しくなること。

6.最も重要な問題の一つとして、コストの点で、ABCの説明とは逆
に、ナッツ協会の得た情報では、当該殺菌処理設備のコストが大変
高価(約100万ドル)な為、中小パッカーでは設備の導入に難色を示
す企業が多く、既に現地の業界でも一律率殺菌の義務付けに反対す
る動きが活発化して来ており、止むを得ず処理を外注に出さざるを
得ないこれらの業者は現在ポンド当り4〜5セントの委託処理料を支
払っている。これは、円価に換算してキロ当り約15〜20円以上の価
格上昇要因となることは確実である。

7.アメリカ国内の大手製菓メーカーを初めとするEU他の海外製菓メ
ーカー団体でも、この法制化を心配しており、特にEUでは、ガス殺
菌(PPO: 酸化プロピレン)が許可されない為、加熱殺菌を極端に憂
慮して全面的に反対する動きが見られる。

8.従って、日本向けに輸出される原料も、PPO殺菌と加熱殺菌が入
り混じった状況にならざるを得ないものと考える。(日本のポジテ
ィブリスト制度でPPOの使用は可能。)

9.ABC(カリフォルニアアーモンド協会)に対して、平成16年9月13日
付けで、全日本菓子協会(会長 北里一郎氏)よりこの件についての
意見書、及び平成18年1月25日付けで、日本ナッツ協会(会長 田畑
 豊)より、一律殺菌処理の義務化に反対する書面が提出済みとな
っています。これらを受けて、今年4月18日の説明会が実施されたも
のですが内容的には前述のABCの説明内容以上の進展は見られません
でした。

 これらの理由から、日本ナッツ協会としましては出来るだけ多く
の企業のご意見を拝聴すると同時にこれ以上ナッツ需要が減退する
ことのないよう関係ユーザー様のご賛同を頂きたくよろしくご賢察
のほどお願い申し上げます。

http://www.jna-nut.com/Opinion%20of%20ABC,%20Japanese.doc
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 アメリカ人はアーモンドを生で食べる習慣がありますが、日本人
はそういうことをしないので、日本向けは殺菌しないものを出荷し
てほしいという内容です。

 この意見に対して、驚くことにアメリカ側が了承しているのです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 さて、お聞き及びの方もいらっしゃるかと思いますが、義務化を
目指しておりますカリフォルニア産アーモンドを対象とした殺菌処
理プログラム「アクションプラン」について、カリフォルニア・ア
ーモンド協会(ABC)は、USDAや日本をはじめとする各国の業界関係
者から寄せられたご意見を元に、内容の見直しを検討しました。

 その結果、ABC理事会は本日、ABC食品品質・安全委員会の提案を
受け、北米以外の市場への輸出分については殺菌を免除する方向で
合意しました。つまり日本向けのアーモンドについては殺菌の必要
がないということになります。この場合、輸送パッケージに『未殺
菌』のラベルが表示されます。

 これは2006年2月にABCがUSDAに提出した規制案で、2008年8月1日
より国内・国外向けの全てのカリフォルニア産アーモンドに対して
100%の殺菌を行うことを定めた内容に比べ、大幅な変更であるとい
えます。海外のお客様は、ご希望があれば殺菌されたアーモンドを
要望することもできます。

http://www.jna-nut.com/2006.08.22%20Action%20Plan%20Ltr%20to%20Japan%20JAPANESE.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 アメリカの国内市場に出すものは殺菌が義務化されましたが、輸
出向けは「未殺菌」と表示した上で出荷できるようになったのです。
この状況は現在も続いています。

 さしものFDAも、他国民の健康は守備範囲外というわけですが、
これは仕方ないでしょうね。

 逆に自国民については、外国から未殺菌アーモンドが輸入される
のは阻止しようとしているようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

「安全な電子データ共有体制の提供」

 これは、FDAが諸外国の食品生産活動を電子的に追跡・モニター
できるようにという趣旨である。つまり、スペインの誰かが米国に
生のアーモンドを売 ろうとするならば、FDAはそのアーモンドが確
実に放射線照射もしくは化学物質で消毒されているか確認できると
いうことだ。実は、生アーモンドはとても 「危険」なため、アメ
リカでは違法化されている。

「米国の食品安全要件に関し、外国の政府・食品メーカーを教育する」

 これはFDAの「死んだ食品」計画を外国に押し付ける意図である。
FDAは、唯一の安全な食品は死んだ食品だと信じている。だからこ
そ農務省と一緒になり、生の牛乳、生のアーモンド、いろいろな生
野菜に宣戦布告したのである。

(略)

 現在、FDAが、世界的な「食品殺し」計画を実施しており、米
国に入ってくるほぼすべての食品を殺菌、消毒、加熱し、殺そうと
していることさえ知らないのか?

 輸入食品に対し、この法案がまったく化学農薬の使用を制限しな
いことを知らなかったのか? FDAの考え方では、DDTなど殺虫
剤をかけた食品は、 人間が食べても完璧に「安全」であるが、生
きた菌があふれている食品(生乳など)は、致命的に危険なのだ!
(冗談ではなく、そうなのだ・・・)

http://ja.naturalnews.com/?p=533#more-533
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これはちょっと偏った考えの人たちの記事なのですが、彼らの主
観とは違って、FDA頑張ってるな、という感じの記事ですね。

 「生きた菌があふれている食品」は危険だというのは初歩的な知
識ですが、こういう人たちも、その知識の上で築かれた食品衛生に
よって守られていることに気づいてほしいものです。

 さて、日本ナッツ協会がアーモンドの殺菌に反対した理由は、価
格や品質などいろいろあるのですが、一番協力な理由は、日本人は
ナッツ類を生では食べない、というところにあったと思います。

 ところが、このごろはそれが変わってきているようです。試しに
「生アーモンド」で検索すると、たくさん出てきます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 生アーモンドの効果として目をひくのは、そのデトックス効果で
す。

 新陳代謝を活発にし排泄を促すので、身体から毒素が抜けやすく
なります。

 よく汗をかけば毒素が排出されるとか、髪の毛や体毛から排出さ
れるといいますが、もちろん、それは間違いではないのですが、

 最大のデトックスは、排泄=排便です。

 生アーモンドは食物繊維と良質のオイルを含むので、スムーズな
排便を促します。実は、生アーモンドだけでなく、クルミでも、効
果が期待できます。

 デトックス効果が高いので、ポリープやがんだけでなく、ニキビ
や吹き出物といった悩みも解消してくれます。

 ただし、無農薬・有機栽培のものを選びましょう。アーモンドは
殻がついているので比較的安心ですが、人によってはわずかな残留
農薬の影響で、吹き出物が悪化することもあります。

 オーガニック認定商品を選ぶのをお勧めします。こちらが良さそ
うですよ。

http://row-almond.seesaa.net/category/12725170-1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 などとトンデモな説明をして、商品(生アーモンド)販売につな
げるわけです。売るためならどんなウソでも言う…と批判したくな
りますが、たぶん本当に信じているのでしょう。

 こうして生アーモンドが流行しているようなのですが、先程の日
本ナッツ協会の話を考えると、かなり危険な事態が進行しているよ
うに思えます。

(1)日本人はナッツ類を生では食べないと言って、殺菌アーモン
ドを輸入してこなかった。

(2)このところ日本でも生アーモンドを食べるのが流行している
が、そのために殺菌アーモンドが輸入されているかどうかは不明。

(3)ほとんどが本来加工用として輸入されている、未殺菌アーモ
ンドが「生アーモンド」として販売されていると思われる。

 ということで、かつてアメリカで起こったアーモンドによるサル
モネラ中毒が日本でも発生する可能性が出てきていると思うわけで
す。

 このところあまり注目されていないサルモネラですが、業界の努
力によって抑えられているものと思います。アメリカでもそういう
努力はされているのに、あえて未殺菌アーモンドを輸入している現
状に問題あり、という指摘をしておきます。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 アーモンドの件は仕事がらみであると書きました。この件につい
ては私も利害関係がありますので、あらかじめご承知ください。詳
しくは問い合わせていただければ教えます。

 土曜日の夜に岸和田で行われた岩崎宏美コンサートに行ってきま
した。岸和田といえば「カーネーション」で有名になりましたが、
駅前の商店街には「コシノ洋装店」が作られていました。コンサー
ト会場にはコシノヒロコさんの花束が飾ってありましたが、宏美さ
んとお友達なんだそうです。コンサートはとても良くて、感動して
帰って来ました。

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