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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------648号--2012.04.08------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「米相場と輸入米」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 前回のボツリヌス菌に続いて、珍しい食中毒事件が発生していま
す。しかも患者は死亡するという重大事故です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 長崎県は7日、ブダイ科の魚「アオブダイ」を調理して食べた同
県新上五島町の男性(78)が食中毒の疑いで死亡したと発表した。
県はアオブダイの肝臓などに含まれる猛毒パリトキシンによる食中
毒とみて原因を調べている。アオブダイによる食中毒の死者と認め
られれば、1986年以来という。

 県生活衛生課によると、男性が釣ってきたアオブダイを先月20
日、家族3人で煮付けや刺し身にして食べた。男性は腰などに痛み
を訴えて受診し、翌21日に死亡した。

 一緒に食べた妻(70)と息子(39)にも腰痛などの症状が出
たが、現在は回復している。

http://www.47news.jp/CN/201204/CN2012040701001987.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 アオブダイとは聞き慣れない名前ですが、中毒をおこすことは従
来から知られていたようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 いままでにアオブダイを食べて6人の方が亡くなっている。

 アオブダイの食中毒は、1953年に初めて記録されてから、2
007年までに20件の報告があり、79人が食中毒になり、6人
の方が亡くなっているのだ。

 魚類でフグ毒をのぞくと、死亡者のでるような中毒はアオブダイ
中毒しかない。

 食中毒を起こしたアオブダイの採集地をあげておく。

長崎県福江島/高知/徳島県牟岐/三重県長島/徳島県宍喰/三重
県三木浦/高知県室戸/高知県宿毛/宮崎県門川/長崎県久賀島/
三重県熊野/鹿児島県佐多岬

 このように南日本や西日本に集中しているのだが、別に珊瑚礁域
でもなんでもない、ごく、ふつうのところで獲れたアオブダイで中
毒が起こっている。

 アオブダイによる中毒はパリトキシンという毒により引き起こさ
れる。

 パリトキシンは、ハワイ大学のバナー博士とヘルフリッヒ博士に
より、マウイ島の花虫綱スナギンチャク目スナギンチャク科のスナ
ギンチャク(Palythoa)から発見され、そのスナギンチャクの名か
ら、パリトキシンと名づけられた。

 1971年に初めて単離され、1981年にやっと構造が決定さ
れた。

 分子量が2681もあり、天然の有機化合物の中では最大のもの
であり、構造決定などに時間がかかったのである。

 海産動物の毒としてはマイトトキシンに次ぐ強さを持っている。
半数致死量でいうと、テトロドトキシン(フグ毒)のおよそ67倍
も強い。

 このパリトキシンは、スナギンチャク類により生産されると考え
られていたが、シガテラ毒などと同じように、渦鞭毛藻(うずべん
もうそう)により生産されているようである。よくわからない。ま
だまだ謎が多いのである。シガテラ毒と渦鞭毛藻については【遊魚
漫筆】フエダイ「その中毒」を読んで欲しい。

 アオブダイが、すべて有毒なのではない。ごく稀に毒化する。

 この毒のあるアオブダイの入手は難しく、パリトキシンの検出も
難しい。そのため、症状などから、アオブダイ中毒とか、パリトキ
シン様中毒と呼ばれることが多い。

 気をつけなければいけないのは、パリトキシン様中毒を起こすの
は、アオブダイだけではない。

 2000年10月には高知県柏島沖で採捕された「クエ」と呼ば
れるハタ科魚類により、11人がパリトキシン様中毒を起こしてい
る。このクエと呼ばれたハタ科が、どの種になるのかはわかってい
ない。

 2001年1月には三重県紀伊長島沖で採捕されたブダイにより、
1人がパリトキシン様中毒を起こしている。

 ハコフグ類による、パリトキシン様中毒も、2001年から5件
あり、9人の中毒が知られている。2007年8月には、長崎県の
五島で、ハコフグ科のウミスズメを食べて2人がパリトキシン様中
毒を起こし、そのうちの1人が亡くなっている。

 このほかにも、カワハギ科のウスバハギ、モンガラカワハギ科の
クロモンガラでも、パリトキシンの報告がある。

 アオブダイ中毒の場合、ふつうは肝臓を食べることにより中毒を
起こす。肝臓を含めて内臓を食べないようにすれば問題はないとさ
れている。

 ところが、1997年に徳島県牟岐沖のアオブダイを大阪市内の
魚介類販売店から購入して11人が中毒したときには、刺身などの
筋肉だけを食べて食中毒を起こしている。さいわい死亡者はでてい
ないのだが、この年に厚生労働省はアオブダイの販売自粛を通知し
ている。いまアオブダイの流通は自粛されているのだ。

 アオブダイ中毒の症状を書いておく。潜伏時間が長く、食べてか
ら12時間以上たって症状がでてくる。

手足、肩、腰など、全身の筋肉が激しく痛む
手足がしびれる
手足に力がはいらない
こわばる
全身がだるい
尿の色が赤褐色になる

 こういう症状がでるとパリトキシン様中毒を疑うとよい。

 パリトキシンにより、横紋筋融解症が起こる。骨格筋が融解した
り壊死を起こすのである。このために筋肉の成分が血中に流れだし
てしまう。このときに筋肉中に含まれるミオグロビンという色素が
流れだし、これが尿にはいる。

 激しいスポーツをして、筋肉を損傷させた場合も横紋筋融解症が
起こり、いわゆる「血のおしっこ」がでてくる。これと同じ状態が
起こる。尿は血の色というより、黒っぽい褐色になり、ミオグロビ
ン尿症と呼ばれる。

 このミオグロビンにより急性腎不全を起こしたり、呼吸筋が壊死
を起こして呼吸困難を起こしたりして、場合によっては死亡する。

 治療により快方に向かっても、症状が回復するのに数か月かかる。

 このようにパリトキシン中毒は、怖いものであるが、ごくふつう
には内臓を食べずに、すぐに処理して、ていねいに水洗いをしてか
ら調理をすると、中毒を起こさない。

 しかし、ごくごく稀に、筋肉だけを食べても、死亡を伴うかもし
れない激しい中毒を起こしてしまう。食物連鎖により引き起こされ
る毒であるから、いつ、どこの、どの魚に、毒があるのかわからな
い。

 簡単で感度の高い毒性検査法の開発や、パリトキシン毒の起源の
解明、それに、アオブダイやハコフグなどに拡がる毒化機構の解明
などが急がれているが、いまのところ有効な手はない。

気をつけよう。

こうしか書けないのが現実なのである。

http://tsuriyoubi.jp/essay/0060/03.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 アオブダイを商品として売ることはしていないようです。自分で
釣った場合も、内蔵を食べてはいけません。

 今回の事故で、内蔵を食べたかどうかはわかりません。稀に魚肉
でも中毒することがあるとすると、自分で釣ってきた魚を食べるこ
とにもリスクはあるということですね。

 前回のソルビトールによる事故と報道された件は、ソルビトール
と称して亜硝酸塩が売られていたということで、原因が亜硝酸塩で
あるのは確定のようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 Teresa Sunnaは亜硝酸ナトリウムで死亡

 死因は包装または表示の間違いによる。Balduzzi大臣は医薬品の
オンライン販売は禁止されていることを強調

 Barlettaで土曜日に亡くなったTeresa Sunnaはソルビトールでは
なく亜硝酸ナトリウムの過剰量を摂取したことによる。亜硝酸ナト
リウムは体重65kgのヒトが1-2g摂ると死亡する可能性がある。

 Cargillはソルビトールを25kg入りの袋で販売しているため小分
けの段階で間違いがあった可能性がある。(小分けしているアイル
ランドの会社Mistralの名前が挙げられている)他に類似の事例が
あるかどうか調査している。Balduzzi大臣は医薬品のオンライン販
売は禁止されていると強調した

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20120329#p30
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 中国でも、塩を買ったら亜硝酸塩が含まれていた、という事件が
あって被害が出ています。でもこちらはどうも亜硝酸塩そのものが
入っていたようです。販売会社までわかっているようなので、犯罪
として追求されることになりそうです。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「米相場と輸入米」
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 先日、商社の人に会ったら、中国で米を日本に輸出していると言
っていました。もちろん、日本向けに栽培されたおいしい米です。
日本でも結構話題になっているようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 福島原発事故の影響で国産米の取引価格が高止まりしているのを
受け、割安な輸入米の人気が高まっている。大手スーパーの西友が
中国産米販売を始めたほか、牛丼チェーンの松屋フーズも豪州産を
試験導入。政府が輸入した主食用米の入札は2年ぶりに全量が落札
された。国産米の高止まりが続けば、輸入枠拡大を求める声が強ま
る可能性があり、政府が交渉参加を表明している環太平洋戦略的経
済連携協定(TPP)に関する議論にも影響を与えそうだ。

 東京都北区の西友赤羽店。コメ売り場に「中国吉林米」が並ぶ。
黄色い値札に書かれた価格は1299円(5キロ)で、隣に並んで
いた低価格の国産米(1650円)より2割以上も安い。3月10
日に首都圏などの149店で発売されてからまもなく1カ月。同社
は具体的な販売量を明らかにしていないが「予想以上の売れ行き」
と話す。

 中国・吉林省で地元の生産者がつくった玄米を輸入し、日本で精
米した商品で、安全性について同社は「中国の倉庫と船積み時に、
残留農薬などの検査を行っている」(幹部)と説明。「低価格米を
求めるニーズに応えたい」として、大手スーパーでは、深刻なコメ
不足で緊急輸入した1993年以来とみられる中国産米の販売に踏
み切った。

(略)

 日本は94年に妥結したウルグアイ・ラウンド(多角的貿易交渉)
の結果、コメの高関税を守る代わりに年77万トンのコメを「ミニ
マム・アクセス米」として特別枠で輸入。主食用はこのうち10万
トンで、輸入する商社と買い手である卸会社などが連名で申し込む
売買同時入札(SBS)を経て国内業者に売り渡される。この枠組
みで2010年に輸入した中国産米の価格は、国産米の取引価格と
比べて3割近く安かった。国産米の取引価格上昇によってこの価格
差がさらに開いたことで、10年度に9回の入札で約3万7000
トンにとどまった落札量が、11年度は4回で10万トンに達した。

 主食用の輸入米はこれまでも、小規模な弁当店や中小企業の社員
食堂などで消費されてきたとみられるが、流通・外食の大手が参画
するのは異例だ。

 ただ、輸入米人気のきっかけになった国産米の取引価格上昇は
「放射能に関する風評は緩和方向にある」(藤野氏)として、持続
しないとの見方も少なくない。

 また、どんなに需要が拡大しても、現時点で低コストで入手でき
るのは年10万トンまで。それ以上は778%の関税がかかるため
輸入したくてもできないのが実情だ。

http://www.sankeibiz.jp/macro/news/120405/mca1204050502002-n1.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 西友が中国産米の販売に踏み切ったのは、やはり放射能がらみな
のでしょうね。少し違う角度から書いた記事を紹介します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 3月10日、西友がSBS(売買同時入札制度)米の販売を開始した。
5キログラムで1299円と、同店で最も安い国産米より2割も安い。か
っぱ寿司や牛丼の松屋も相次いで輸入米を導入、TPP交渉参加への
協議が続く中での“輸入米騒動”で、「TPP論議に影響する」と喧
伝され始めてもいる。

 一般にはなじみがないが、ウルグアイ・ラウンド合意後の1995年
から、日本は年間77万トンのコメ輸入を義務付けられており、うち
10万トンがSBS米だ。その多くは外食企業に流れ、一部は国産米と
ブレンドされて“国産ライス”に化けていたのは公然の秘密だ。そ
んな輸入米が個人向けにスーパーにも並んだのだ。

 ただし、SBS米はこれまでは不人気だった。国内需要低迷と生産
過剰で国産米相場の下落が続いたため、実質的な関税であるマーク
アップ(政府に納める輸入差益)を負担してまでコメを輸入するう
まみが減っていたからだ。

 だが、東日本大震災で様相は一変した。相場は震災前から2割も
上昇し、今も高止まりしたままだ。

 コメ不足が原因でないのは明らかだ。放射能汚染の影響を受ける
可能性がある、福島県や宮城、茨城など近隣6県のコメが全量流通
しなくても、国内消費を賄える供給過剰状態だからだ。だが、一部
の農協や農家が高値期待で在庫を抱え込む一方、集荷業者や卸の買
い漁りも続いている。

 この結果、相対的に割安になった輸入米が脚光を浴び始めた。米
トレーサビリティ法施行もあって、2010年度は輸入枠の4割すら消
化し切れなかったSBS米は、11年度はフルに消化され、その勢いは
衰えそうにない。

 だが、実際にコメが不足して相場が高騰した93年でさえ、翌94年
の、新米が出回る夏前にコメ相場は暴落した。現在の“輸入米騒動”
は、市場原理を無視して高値安定が続くコメ相場に対する流通・外
食企業の反撃でもある。

http://diamond.jp/articles/-/16803
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 前の記事では「小規模な弁当店や中小企業の社員食堂」で使われ
ているという表現でしたが、こちらでは「その多くは外食企業に流
れ、一部は国産米とブレンドされて“国産ライス”に化けていた」
と書いています。

 当然、後者の方が事実に近いと思います。別に根拠はないのです
が、前者は少し不自然なきれいごととしか思えないです。

 また相場の高騰が生産者側の出荷制限にあるという指摘もありま
す。生産者側が、何かあればきたない手を使っても利益を出そうと
するのはいつものことです。

 米の輸入に関して、以下のような説明がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

米のミニマム・アクセス数量

 米については、ウルグアイ・ラウンドにおいて関税化の特例措置
を適用したため、ミニマム・アクセス水準は95年には国内消費量の
4%、以降1998年まで0.8%ずつ増加してきた。しかし、1999年4月
より関税措置に切り換えたことにより、毎年0.4%の増加となり、
2000年度は国内消費量の7.2%(76.7万玄米トン)の輸入を行うこ
ととなった。なお、2000年度以降はドーハ・ラウンドの合意が実施
に移されるまでこの輸入数量が続けられることとなる。

http://www.zenchu-ja.or.jp/food/wto/wtokanrenyougo/035.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

SBS制度(売買同時入札制度)

 輸入米の適正な市場評価を得るために、輸入する商社と買い手の
卸売業者あるいは加工業者等が連名で、農林水産省総合食料局に対
して買い入れ及び売り渡しを申し込むもので、売り渡し申込価格と
買い受け申し込み価格の差の大きいものから順に農林水産省総合食
料局と契約する方式。ミニマム・アクセス輸入の一部として、毎年
約10万トンがSBS方式により輸入されている。

http://www.zenchu-ja.or.jp/food/wto/wtokanrenyougo/146.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 農水省に売る価格と買う価格の差が「マークアップ」として上納
金、実質的な関税になるわけです。マークアップを多く払う方が優
先的に輸入できますので、関税が入札制によって決まるとも言えま
す。

 加工用の米はこの制度を使いません。上限は10万トンで、昨年は
枠を使い切ったそうですから、それだけの米が外食産業で使われる
か、国産米に化けるかしていました。

 さて、震災以来、米の相場価格が高騰しているのですが、当初は
敬遠されていた福島産の米も、売れ行きが回復しているそうです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 東日本大震災に伴う原子力発電所事故以降、停滞していた福島県
産米の取引が徐々に回復している。

 JA全農福島の2011年産米の集荷量約8万トンに対する契約
実績は26日までに約5万6千トンとなり、7割を超えた。1月末
に出荷価格を引き下げたことや、放射性物質の緊急調査が終わった
ことで、徐々に需要が戻り始めてきた。

 風評被害が最も大きく、1月末までは契約がほぼゼロだった浜通
り産も集荷7千トンのうち4千トン弱の契約が成立。全農が、それ
まで60キログラム(1俵)あたり1万5200円だったコシヒカ
リの価格を1万3700円と約10%引き下げたためだ。

 これは新潟県魚沼産コシヒカリ(2万3000円)や山形県のは
えぬき(1万4500円)など57の品種・地域の平均出荷価格で
ある1万5100円を下回る価格。

 コメ市場では震災による在庫減で価格が高騰し、11年産の低価
格米が不足している。値下げで福島米の割安感が強まったことから、
外食企業を中心にブレンド用としてのニーズが高まっている。

http://hogehogesokuhou.ldblog.jp/archives/51884253.html#
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 相場の速報を書いているところでは、具体的にこんな風に報告さ
れています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 1月26日〜2月1日までの週間売れ筋ランキング・トップ10
は、1位福島産ひとめぼれ4,358俵、2位福島産コシヒカリ3,
655俵、3位秋田産あきたこまち3,417俵。以下、4位茨城
産コシヒカリ、5位千葉産コシヒカリ、6位会津産ひとめぼれ、7
位北海道産きらら397、8位宮城産ひとめぼれ、9位石川産コシ
ヒカリ、10位青森産まっしぐら。

 うるち米出来高は先週と変わらず3万9,800俵、裾物・関東
産コシヒカリを中心に買いは継続。売りは関東・青森産裾物米が超
細く、代替えは福島産ひとめぼれ・コシヒカリに流れ、今週も福島
米が1〜2・6位と上位を占めた。

http://www.japan-rice.com/nousan/index.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 売れ行きのトップを占めるほど売れているのですね。もちろんこ
れは価格が安いからです。おそらく先程書いた輸入米と似たような
使い方をされているのでしょう。

 「ブレンド用」で収まっていればまだよいのですが、やはりこん
な事件もすでに発覚しています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

福島産米、偽装し販売=最大85トン、給食用も流用−仙台

 仙台市は16日、福島県産米を宮城県産と偽って販売したなどと
して、宮城県のコメ卸大手「協同組合ケンベイミヤギ」(仙台市)
に対し、31日までに原因究明と是正措置を取るよう指示した。市
によると同組合は、2010年11月から11年7月までの間、産
地の適正表示を義務付ける日本農林規格(JAS)法に違反するコ
メを最大で85トン販売した。

 学校給食向けとするはずの宮城産ひとめぼれ1等米の一部も、一
般向けに流用していた。ただ精米記録がないため、流用量や期間は
不明という。

 市などの立ち入り検査に対し、同組合は「仕入れが滞ったため、
倉庫にあった在庫を使った」と、組織ぐるみで不正を行ったことを
認めた。宮城県も16日、米トレーサビリティー法に基づき再発防
止策を行うよう指導した。

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201201/2012011600581
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 福島産の米を食べることには賛成なのですが、こうした詐欺行為
のネタに使われたり、素性を隠して安い米として扱われたりするの
は悔しいですね。

 もともとモラル最低と言われる米の流通業界なので、まあこんな
ものと思わないといけないのでしょうが。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 ようやく桜の季節になりました。まだまだ寒い日が多いですが、
やはり春はよいですね。

 国産米使用と言わないと売れないと考えていた米菓業界で、外国
産米使用に戻す動きがあるようです。放射能騒ぎで、外国産米に対
する偏見が少し弱まると読んだようですが、はたしてうまくいくの
でしょうか。

 外国産米に対しての偏見はよくないと思いますが、放射能騒ぎが
その要因というのも情けない話です。

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