安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>647号


-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------647号--2012.04.01------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「ソルビトール」

-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
------------------------------------------------------------
ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
------------------------------------------------------------
---〔話題〕-------------------------------------------------

 久しぶりにボツリヌス菌の中毒事件が発生しています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 鳥取県米子市で24日、60歳代の夫婦が意識不明となって入院
し、2人が食べた食品からボツリヌス菌が作った毒素が検出された
ことがわかった。

 2人が食べたのは、ぜんざいに似た「あずきばっとう」という食
品で、製造者は岩手県宮古市の「ハニー食品」。同県によると、こ
の食品は同県と青森県の一部でしか一般流通していないというが、
鳥取県で被害例が出たため、厚生労働省は26日、注意を呼びかけ
る文書を全国の自治体に送った。ボツリヌス菌の毒素による食中毒
の発生は5年ぶり。ハニー食品は問題の食品に加え、生産施設が同
じ5食品を自主回収しているという。

(2012年3月26日19時58分 読売新聞)

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120326-OYT1T00993.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これはビッグニュースだと思うのですが、どうもマスコミの扱い
は小さいようです。探してみると、ワイドショーネタで以下のよう
な記事がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

「食中毒」のニュースというのはたびたび目にするが、ボツリヌ
ス菌による食中毒というのはあまり聞いたことがない。番組によれ
ば、「宮古(岩手県)名物」の「あずきばっとう」なる料理を食べ
た鳥取県の夫婦が、意識不明の重体になっているそうだ。あずきば
っとうとはぜんざいに似た食べ物で、餅のかわりに平打ちのうどん
が入っているという。

酸素なくなると増殖

 問題の商品は宮古市の業者が製造したもので、真空加熱殺菌パッ
ク入り。ボツリヌス菌は酸素がある環境では増殖せず、こうした真
空パック内などで増殖するとのことで、「真空だと(菌が育たずに)
大丈夫そうなイメージだったが…」と羽鳥慎一キャスターもオドロ
いた様子である。

http://www.j-cast.com/tv/2012/03/28126867.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 缶詰をはじめとするレトルト殺菌は、このボツリヌス菌を殺菌で
きるかどうかが問題になります。ボツリヌス菌の芽胞は高温に耐え
ますし、殺菌後の密封状態で繁殖できるからです。

 このため、一般には殺菌後しばらく保管して、ボツリヌス菌がい
ないことを確認してから出荷されます。

 この事件の続報で、他の被害がないことから考えると、たぶんこ
の1パックのみにボツリヌス菌が生き残っていたということなので
しょう。

 なにしろボツリヌス菌の毒素は「地上最強」の猛毒です。運が悪
いとしか言いようがないですが、真空パック入の食品にはこういう
こともあるということです。

 でも、食べる側からすると、被害を防ぐ方法はないのですよね。
「放射能」が怖い人たちはこういうのは怖くないのか、不思議な
気がします。どうしてもっと騒がないのでしょうか。

 とはいえ、この恐るべきボツリヌス菌毒素を、美容外科で使って
いるというのも驚くべき話です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 そもそもボトックス治療はボツリヌス菌からとったボツリヌス毒
素A型の一種を使った治療法です。

 ボツリヌス菌を使ったボトックス治療は、1973年にアメリカ
のサンフランシスコの眼科外科医ドクターアランスコットによって、
子供の斜視を安全に治療する方法として開発されました。

 その後、ボツリヌス毒を使った治療法は、眼瞼けいれんや神経性
の顔面けいれん、チックなどの治療法に拡大していきます。

 数年後、カナダの皮膚科医と眼科専門医のチームが、顔上部のシ
ワがボツリヌス毒素によって減少していることを発見しました。

 現在ではボツリヌス毒素を用いたボトックスは、神経から筋肉へ
の伝達の流れを一時的に遮断するという特性が確認されています。

 その作用を利用して顔や首の筋肉によって引き起こされたシワを
治療する美容外科のの分野でも広く使われています。

http://ac.bmjq.net/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「毒」はその用量によって毒にも薬にもなる、とはいえ、こんな
恐ろしいことをよくやるなあ、というのが素朴な感想です。

 ボツリヌス菌毒素の致死量は以下のとおりです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ボツリヌス菌毒素は、最も毒性の高い毒素の一つとされています。
純粋な1グラムの分量は、100万人以上のヒトを殺す分量であるとさ
れています。

 ボツリヌス菌毒素の致死量はよくわかっていません。ただし、サ
ルの研究から、体重70kgのヒトの純粋なA型毒素の致死量は、静脈
注射あるいは筋肉注射で0.09 -0.15マイクログラム、吸入で0.70-0.
90マイクログラム、経口摂取で70マイクログラムと推測されていま
す。

 ボツリヌス菌毒素は、傷口は別として、皮膚からは侵入しません。
ボツリヌス菌毒素の溶液は、無色でにおいも無く、知られるかぎり
では味もないとのことです。ボツリヌス菌毒素は、85度以 上で5分
間の加熱で不活化します。80度で30分間の加熱で不活化します。

http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/botulism1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ボツリヌス菌毒素は加熱によって無害になります。したがって、
この真空パック入の食品を充分加熱してから食べるというのが、中
毒を避ける唯一の方法だったわけです。

 ぜんざいのようなものらしいですから、加熱しても美味しく食べ
られたはずです。

 被害者は意識不明ということですが、無事回復されることを願っ
ています。

 次は生レバーに関するニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 牛の生レバー(肝臓)の規制を検討している厚生労働省薬事・食
品衛生審議会の部会は30日、「現時点では生レバーを安全に食べ
る対策は見いだせていない」として、飲食店などでの提供を禁じる
べきだとの意見をまとめた。内閣府食品安全委員会への諮問・答申
などを経て正式決定するが、厚労省は食中毒の危険性が高まる夏ま
でに食品衛生法に規格基準を設け、生食を禁止する方針。

 厚労省は富山県などで昨春発生した焼き肉店の集団食中毒事件を
受け、ユッケなど生食用牛肉(内臓を除く)の衛生基準を昨年10
月に厳格化。さらに98〜10年までに116件(患者数785人)
の食中毒が報告された牛の生レバーについても規制を検討するため
実態調査を行った。

 その結果、重い食中毒を起こす恐れのある病原性大腸菌O157
が牛の肝臓内部から初めて確認された。生レバーによるO157の
食中毒はこれまでもあったが、腸管にいた菌が食肉処理の過程で表
面に付着したと考えられていた。

 部会では食肉業界から「食の好みは個人の自由」「どうすれば衛
生的に食べられるかという視点で議論してほしい」などの意見も出
ていたが、「現時点では加熱殺菌以外に安全性を確保できない」と
の結論に至った。

 厚労省によると、違反者には2年以下の懲役または200万円以
下の罰金が科せられることもあるという。【佐々木洋】

http://mainichi.jp/life/food/news/20120331ddm041040198000c.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この記事は後半が面白くて、こんなことが書かれています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ◇焼き肉店は「残念」

 「衛生面には気をつけてきたが、国に禁止されたら従うしかない」。
東京都台東区東上野で約60年営業している老舗焼き肉店の男性店
主(45)が嘆く。

 同店では、厚生労働省が飲食店に牛の生レバーの提供自粛を要請
した昨年7月以降も「人気が高い」とレバ刺しをメニューに残した。
最近は提供する店が少ないため「レバ刺しが食べられると聞いたが
本当か」と問い合わせを受けるという。店主は「子供とお年寄りに
は出さず、食中毒に気をつけてきた。ユッケは昨年から中止。もう
生肉は出さないだろう」と残念がる。

 「人気メニュー、レバ刺しあります!」。同区内の別の焼き肉店
では店の入り口にビラを張って客寄せしている。女性店主は「色や
粘りを見れば、肉の傷み具合は分かる。まじめにやっている店まで
規制されるのは納得がいかない」と憤る。常連客の多くがレバ刺し
を注文し、欠かせない人気商品という。女性は「禁止されても、店
と客の自己責任で提供したい」と声を潜める。

 一方、全国消費者団体連絡会の阿南久事務局長は「国の提供自粛
要請後も生レバーの食中毒が4件報告されているのは見過ごせない」
と禁止に賛成する。焼き肉料理の歴史をたどった「日本焼肉物語」
の著書がある宮塚利雄・山梨学院大教授は「塩とごま油をつけて食
べるレバ刺しの食感は最高だが、食の安全の観点から規制はやむを
得ない」と話した。【佐々木洋】

http://mainichi.jp/life/food/news/20120331ddm041040198000c.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「禁止されても、店と客の自己責任で提供したい」と言う人も何
ですが、それを記事にしてはいけないでしょう。最後は「やむを得
ない」とまとめていますが、佐々木記者はどちらを向いているのか
がなんとなくわかる記事ですね。

 過剰な規制は考えものだという意見は理解できます。でも、いろ
いろな被害が報告されるたびに、ある程度の規制は必要だとも思い
ます。何もかも自己責任で生きていた時代とは違うのですから。

 以下のようなのは過剰な規制の代表です。これは中西準子先生の
ところで紹介されていたものです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

国会議員の皆様へ:新型インフルエンザ特措法案は慎重な審議を

小松 秀樹


1. 新型インフルエンザ特措法は基本的人権の制限を伴う

 特措法が施行されると、個人の財産の強制使用、医師に対する行
政による強制的な業務従事、集会の禁止、土地の強制使用、特定物
資の収用、物価統制などの権限が政府に付与されます。基本的人権
が制限されることになります。物資を隠すと6か月以下の懲役まで
可能になります。

 疾病対策は、実質的指揮者が、科学的根拠に基づいて、判断・行
動できる能力を持つことが重要になります。残念ながら、厚労省の
医系技官は、役人であり、医師としての知識が不足しています。し
かも科学的認識ではなく、法に基づいて行動しなければなりません。

 新型インフルエンザ対策を指揮するポストに就いていることと、
その人が専門的能力を持つことは別問題です。科学は能力を重視し、
法はポストを重視します。CDC(アメリカ疾病予防管理センター)
は医師主導です。科学的知識のない人間が権力を振り回すと、2009
年の新型インフルエンザ騒動のように、人権侵害が生じるだけでな
く、インフルエンザ対策が不適切になります。

 ナチスドイツでは、国家犯罪に医師が加担しました。反省から、
ジュネーブ宣言(医師の倫理規範)は、医師の言葉や行動が、命令
ではなく、個人の判断に基づくことを基本にしています。科学的合
理性なしに、強制力で医師を働かせようとすると、大きなトラブル
が生じます。

2. 公共の福祉と人権の利益衡量がなされていない

 人権を制限するには、公共の福祉と人権の間で利益衡量を行わな
ければなりません。『立憲主義と日本国憲法』(高橋和之、有斐閣)
によれば、通常、この利益衡量は目的・手段審査という思考の枠組
みで行われます。人権を制限する合理的理由があるかどうか検討し
なければいけないのです。インフルエンザに対する検疫は、科学的
合理性がありません。

3. 2009年の新型インフルエンザ騒動

 2009年のインフルエンザ騒動では、当初からWHOの専門家は、
「封じ込めは不可能であり、検疫は有用ではない」と何度も指摘し
ていました。あえて人権制限を行うべき合理的理由はなかったのに、
日本では検疫により人権が侵害されました。

 行政が不適切な事務連絡を連発したにもかかわらず、医師は適切
に対応したと思います。具体例を挙げると、厚労省は、確定診断の
ための検査を海外渡航者に限定していました。日本における新型イ
ンフルエンザを最初に発見したのは、この指示に抵抗して検査を実
施した神戸の開業医でした。

4. 行政が法案を通すため策を弄した

 平成24年、1月にパブコメで公開された文書量は、わずか2ページ
でした。 3月9日に国会提出された新型インフル法律案は、147ペー
ジ。政府は国民に対して、膨大な量の情報(人権問題等)を隠して
いました。

 3月は、日本医師会と日本弁護士会が共に会長選挙で動けません。
この時期に法案を大慌てで通そうとしています。

5. 新型インフルエンザ特措法案は警察主導

 厚労省の法令事務官がしり込みしたものを、伊藤哲朗前内閣危機
管理監(元警視総監)が、震災対応より、本法案に熱心に取り組み、
法制化を強引に進めたと情報が寄せられています。現在の担当者の
杉本孝内閣参事官も、警察庁出身です。医療についての知識を持た
ない警察が、インフルエンザ対応の立法を主導することは、文明国
ではあり得ないことです。

6. 慎重審議は今からでも遅くない

 私は、何名かの医師免許を持つ議員と意見交換をしました。多く
は反対意見を持っていましたが、手続きが進んでおり今更覆せない
と声を揃えました。しかし、この法案は、日本国憲法と医師の倫理
規範であるジュネーブ宣言に違反する可能性が高いのです。前述の、
公共の福祉と人権の間での利益衡量が十分になされていません。議
論が尽くされていません。

 行政の言いなりになるのならば、国会の存在意義が疑われます。
各政党の政策責任者は、歴史に汚名を残すことになります。憲法に
抵触する可能性があるとすれば、踏みとどまって議論を尽くすべき
です。

http://medg.jp/mt/2012/03/vol440.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 こんな法律の話はほとんど報道されていないですね。「やらなけ
ればならないことはやらず、やってはいけないことばかりやる」と
いう現政府の面目躍如と言ったところです。

 「政治主導」とか言っていた人が現実には官僚の言いなりである、
ということについては、何とも皮肉なことですが、予想がつかなか
ったはずはありません。こんな人たちに投票した国民の責任だとい
うことは間違いありませんが。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

------------------------------------------------------------

今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「ソルビトール」
------------------------------------------------------------

 ソルビトールを摂取して死亡した、という驚きのニュースがあり
ました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 イタリアで米インターネット競売大手イーベイを通じ入手された
低カロリー甘味料「ソルビトール」を摂取した女性(28)が死亡す
る問題が起き、同社は26日、サイト上でソルビトールの販売を停止
したと発表した。死因は不明だが、同社は「問題が明らかになるま
で販売を見合わせる」としている。

 報道によると、女性は食品アレルギー検査を受けたクリニックで
ソルビトールを摂取後、24日に死亡。別の女性2人も体調不良を訴
えた。処方した医師はイーベイを通じて入手したと話しているとい
う。AFP通信によれば、問題のソルビトールは、米大手穀物商社カ
ーギルが2010年にイタリアで生産した。

 警察当局は、詳しい死因の調査に乗り出すとともに、北部パドバ
の業者が保有する約1200トンのソルビトールを押収。保健省も消費
者に摂取しないよう警告した。

 ソルビトールは、砂糖に比べカロリーが低く、ダイエット食品の
甘味料などの添加物として広く使われている。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120327-00000023-jij-int
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 なぜ驚きかというと、ソルビトールに関して知られていた常識と
はかけ離れたことが起こったからです。以下はさる医師のブログで
の感想です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ソルビトールは糖アルコールに属す甘味料で、現在かなり広範囲
に使用されています。糖尿病患者などに1930年前半から使われてい
ます。

 ソルビトールの生産は1970年代の最初のノンシュガー菓子製品の
登場と共に急激に増加しました。エリスリトールは1980年代初期に
開発されました。

 エリスリトールは自然界に広く分布していて、キノコ類、地衣類、
果実類をはじめ、ワイン・清酒・醤油などの発酵食品や哺乳類にも
含有されます

 サラヤのラカントS(エリスリトールが主成分)は1995年に発売
ですが、現在まで問題は報告されていません。私は自分でも使って
いますし、これからも使います。

 糖類の分子に水素を添加することにより、アルコール基(-OH)
をもつ糖質が得られますが、これらを「糖アルコール」と言います。

 虫歯菌に利用されないことと、消化管で吸収されにくいので低カ
ロリー甘味料としてよく使用されています。

 代表的なものに、ソルビトール 、マルチトール 、エリスリトー
ル 、ラクチトール 、キシリトール などがありますが、血糖値を
上げないのはエリスリトールだけです。

 これらの糖アルコールは、天然素材を原料としており、分類とし
ては合成甘味料には属しません。

 国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)は、
JECFA(Joint Expert Committee on Food Additives)を設け
て、甘味料など添加物のの安全性評価を公表していますが、これら
の糖アルコールは、極めて安全性が高いとされています。妊婦にも
大丈夫です。

 今回のイタリアの、【「ソルビトール」を摂取した女性(28)が
死亡 】した事件ですが、第一感、不思議です。

 ソルビトールは1930年代から世界中で広く低カロリー甘味料とし
て使用されてきて、すでに人類として80年間の使用経験があります。
従いまして、ソルビトールそのものに毒性があるとは考えにくいで
す。

http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2025.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 砂糖でも量によって人は死にますが、通常の摂取ではあり得ない
だろう、というのが常識的な反応です。

 例によってこういう事件が起こると喜んで食品添加物などの悪口
を言う人がいるのですが、やはり本当のところは別の原因があった
ようです。

 以下は矢面に立たされたカーギル社側の情報です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 イタリアの保健大臣はCargillに対して、2012年3月24日に南イタ
リアのプーリア州で発生した突然死の原因は亜硝酸ナトリウムであ
り、ソルビトールではないという確認をしました。

 Cargillは自社の澱粉と甘味料の工場において亜硝酸ナトリウム
の製造や使用はしておりません。

 現在、イタリア政府は亜硝酸ナトリウムがどのように市場におい
て混入したのかについて調査を行っております。

http://www.bfsci.co.jp/news/news_shousai.php?id=112
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「食品安全情報blog」でもこのことは書かれていました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 死因は包装または表示の間違いによる。Balduzzi大臣は医薬品の
オンライン販売は禁止されていることを強調

 Barlettaで土曜日に亡くなったTeresa Sunnaはソルビトールでは
なく亜硝酸ナトリウムの過剰量を摂取したことによる。亜硝酸ナト
リウムは体重65kgのヒトが1-2g摂ると死亡する可能性がある。

 Cargillはソルビトールを25kg入りの袋で販売しているため小分
けの段階で間違いがあった可能性がある。(小分けしているアイル
ランドの会社Mistralの名前が挙げられている)他に類似の事例が
あるかどうか調査している。Balduzzi大臣は医薬品のオンライン販
売は禁止されていると強調した

http://d.hatena.ne.jp/uneyama/20120329#p30
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ここで紹介されているイタリアの記事を読んだ、先程の医師はこ
う書いています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 このサイトのイタリアのソルビトール報道関連という記事を見て
きました。大変参考になりました。やはりソルビトールそのものは
安全ということですね。

 国連の食糧農業機関(FAO)及び世界保健機関(WHO)は、
JECFA(Joint Expert Committee on Food Additives)を設け
て、甘味料など添加物の安全性評価を公表していますが、ソルビト
ール 、エリスリトールを始め糖アルコールは、極めて安全性が高
いとされていますので、妥当なところです。

 米大手穀物商社カーギルが2010年にイタリアで生産したソルビト
ールは、イタリアから出荷されたときは製品の品質と安全基準を満
たしていたそうです。

 しかし、イタリアの医師が、米国のオークションサイトeBayで、
ネットで購入したソルビトールが、28才女性の死亡事故を起こして
います。

 このソルビトールと称するものが、カーギル社が生産したものと
いう品質保証が怪しいもので、偽薬の可能性があるようです。

 このイタリア人医師は、殺人罪で告訴されました。

 この事件は、インターネットのオークションで、安価な薬を購入
するのは、大きなリスクを伴うという警鐘となりました。

 その後、イタリアのBalduzzi大臣は、ソルビトールが健康上の警
告となることはないと発表したそうです。

http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-category-8.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 そもそも、食品アレルギー検査とソルビトール摂取というのがど
ういうつながりがあるのかがわかりません。

 そして医療行為にネットで安く仕入れたものを使っていたという
のも不思議な話です。イタリアでは健康保険の類はないのでしょう
かね。

 結論としては、そのネットで購入した「ソルビトール」がインチ
キ商品で、亜硝酸塩が含まれていたものだった、ということのよう
です。

 中国では亜硝酸入りの食塩などというものが売られていて、被害
がたくさん出ています。亜硝酸塩というとついそちらを連想してし
まいますが、捜査は進んでいるようですので、亜硝酸塩をソルビト
ールとして売っていた業者が摘発されるのも時間の問題だと思いま
す。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 今回はニュース関連で行数が多くなりました。安全性確保と過剰
な規制というのはなかなか難しい問題ですね。でも医療行為に出所
不明のものを使うというのは問題外だと思います。

 4月になっても雪が降ったりしているようですが、私のところで
はようやく桜が咲きはじめました。すっかり勢いをなくした「地球
温暖化」の掛け声ですが、やはりあれは原発推進派の陰謀だったの
でしょうか?こちらの方まで手をかけていられないということなの
かと考えてしまいます。

------------------------------------------------------------
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/
-647号----------------- e-mail why@kenji.ne.jp -------------
--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
「宮沢賢治の童話と詩 森羅情報サービス」
http://why.kenji.ne.jp/
------------------------------------------------------------
 購読者数3916名です。ご購読ありがとうございます。
------------------------------------------------------------
私あてのメールのあて先は、
why@kenji.ne.jp
私のホームページ(「[\]安心!?食べ物情報」)は
http://food.kenji.ne.jp/ です。
バックナンバーもすべて、このページで読めます。
【まぐまぐ】
このメールマガジンは、インターネットの本屋さん『まぐまぐ』を
利用して発行しています。( http://www.mag2.com/ )
マガジンIDは21668です。
このメールマガジンの登録や解除は
http://food.kenji.ne.jp/food2.html へ。
-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=-=/=--=/=-=/=-=/