安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>639号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------639号--2012.02.05------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「有機JAS規格改正案」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 何度もメールをいただいている方ですが、こんなメールをいただ
きました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

(1)『ミスター100ミリシーベルト』の山下俊一さんの件

 福島で話をされた動画を何本かYouTubeで見たのですが、私には
「良い人」だとは、とても思えません。

 放射能の恐怖に怯える人をなだめるのは良いことでしょうが,気
休めにでも子供にヨウ素剤を飲ませてあげても良かったのではない
か、子供だけでも放射能汚染の無い地域まで逃してあげても良かっ
たのではないか、と思っています。

(発病後にタミフルを飲ませるのと同じかもしれませんが)

 事故直後(3月19日頃)には、100ミリシーベルトは安心と
言い「子供は外遊びしても大丈夫、布団を干しても大丈夫」と言っ
て、皆を安心させて、避難のチャンスを大幅に遅らせてしまいなが
ら、5月の講演では、起こった病気が放射線のせいかどうかを調査
するには、福島県民全員による、何十年間もかけた疫学調査が必要
と言っていたのには本当に驚かされました。

 月日が経つに連れて、安心と安全は違うとか、安全とは言ってい
ない、安心と言った、とか、屁理屈を言い出し、国が年20ミリシ
ーベルトは安全と決めたから日本人なら従え、とまで言われたのを
聞いて、本当にひどい人だと思いました。

 被爆二世だから、福島の人を自分と同じ目に遭わせてやろうとい
う復讐心を持っていて、福島の子供たちや妊婦さんを被曝する土地
で何ヶ月も暮らさせたのかな、などと、邪推しています。

(2)Dr.中川恵一氏の件

 私の感覚だと、此方も、かなり矛盾のあることを言う人だと感じ
ています。ラドンガスを吸い込んで年間0.4ミリシーベルトの内
部被曝をすることに関しては「肺がんの原因の3〜14%が、空気
中のラドンの吸入による被ばくと言われます。」と言って警告して
いました。

 Dr.中川のがんの時代を暮らす:/20DNA傷つけるラドン
http://mainichi.jp/life/health/nakagawa/news/20111225ddm013070049000c.html

 それなのに、放射性セシウムによる内部被曝では、年間1ミリシ
ーベルトの基準が厳しい値だと批判していました。

 Dr.中川のがんの時代を暮らす:/24食品での被ばくは微量
http://mainichi.jp/select/science/news/20120129ddm013070046000c.html

 ラドンでは年間0.4ミリシーベルトの危険性を語りながら、放
射性セシウムでは年間1ミリシーベルトの新基準は厳しいと言うの
は、矛盾していると思います。

 まあ、立場上、政府の方針に従わなければならないので、話に、
こういうバイアスがかかるのだろうと思って勝手に納得しています。

 放射能に関する意見は平行線のようですが、今後共、よろしくお
願いします。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 疫学調査が必要というのは、そんなに驚くようなことですか?山
下氏が「この程度なら大丈夫」と判断したのは、広島、長崎、チェ
ルノブイリでの疫学調査による情報を基にしたはずです。

 現在の情報でも、福島で放射線被害はほぼ出ないだろうと考えら
れますが、そのために疫学調査をしなくてもよいという話ではあり
ません。

 また、放射線被害が本当に出ていないかを確かめるためにも、継
続した調査が必要なのは当然なのではないでしょうか?山下氏を批
判して、放射線被害が心配と言っている人が疫学調査を否定すると
いうのは全く理解に苦しむことです。

 調査をして被害が確認できれば、心配が当たっていたということ
ですし、被害がないことがわかれば、心配が解消されるのです。ど
うして調査を否定する必要があるのでしょうか?

 調査をすることで、以下の利点があります。

(1)見過ごされるかも知れない微小な被害でも確認できる可能性
がある。

(2)個人的にも、早期発見により被害が軽減される可能性がある。

(3)調査結果は、放射線被害についての知見をより正確なものに
することに貢献する。

 「安心しろ」と言った人が調査が必要だと言うのは許せない、と
いうのは単なる言いがかりですよ。調査の結果が出てから、その発
言が正しかったかどうか、検証すればよいのです。山下氏もそれを
望んでいると思います。


 ラドンの問題については、以下のところに図示されています。

ラドンによる肺がんリスクと他のリスクの比較
http://lll.physics.gifu-u.ac.jp/~radon/gifu/html/risk.html

 この表の一番上は7400ベクレル/立方メートルで、非喫煙者より
60倍も肺ガンのリスクが大きいとされています。

 「米環境保護庁(EPA)の勧告する年平均許容屋内ラドン濃度」は
150(Bq/m3)、この許容ラドン濃度の家屋に生涯暮らしたとすると、
1〜3%の肺がん危険度が加わる。」

 このあたりがラドンがタバコに次ぐ肺ガンの危険因子である、と
いう根拠です。

 もう少し詳しい説明は、以下のとおりです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ラドンは喫煙に次ぐ肺癌のリスク要因とされ、これまでに、住居
内におけるラドン濃度と肺癌リスクの関係について多数の研究が行
われている。それらの研究を統合したメタアナリシスの結果によれ
ば、屋内ラドンによるリスクは線量に依存し、時間加重平均暴露値
として150Bq/m3あたり24%の肺癌リスクの増加になることがわかっ
た。

(略)

 これらの値を用いて計算すると、屋内ラドン濃度の世界の算術平
均は40 Bq/m3なので、年間の被曝線量D は、(40 Bq/m3) × (9×10
-6 mSv/(Bq h/m3)) × (0.8×8760 h/年) × 0.4 ≒ 1 mSv/年と見
積もられる。日本の屋内ラドン濃度の算術平均は15.5 Bq/m3で、年
間の被曝線量 D は0.39 mSv/年となる。100 Bq/m3なら、2.5 mSv/
年と換算される。

(略)

 2005年6月、世界保健機関 (WHO) は、放射性のラドンががんの重
要な原因であることを警告した。

 2004年、これまでの疫学調査の基礎データを解析した結果、100Bq
/m3レベルという比較的低いラドン濃度環境においても肺がんのリ
スクが有意に高く、しかも、その線量-効果関係は、閥値無しで直
線的な関係(どれほど微量な線量であっても、それに見合った分だ
け発がん確率が上昇する)にあるという。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%89%E3%83%B3
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 特に欧米では、ラドンがかなり高い濃度になっているところ(室
内)があるのです。これは地質とか、家の構造とかと関係がありま
す。おそらく日本ではほとんど問題にならないと思いますが、世界
的には要注意の危険因子であるとされているわけです。

 また、WHOも中川氏も「しきい値なし仮説」に基づいています。
これには批判もあるのですが、中川氏が放射線被害を軽視している
わけではない、という状況証拠ですね。

 その上でなおかつ、現在の福島では放射線被害が出る状況ではな
い、と言っています。

 「年間1ミリシーベルトの新基準は厳しい」という件は、記事中
には以下のように書かれています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 食品からの内部被ばくは現在でも非常にわずかですから、新基準
に変えても、被ばく量の減少は微量です。しかし、基準を厳格にす
ることで、福島の生産者は大打撃を受ける可能性があります。

http://mainichi.jp/select/science/news/20120129ddm013070046000c.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 年間1ミリシーベルトという値はこの話には出てきません。論理
は以下のように展開されています。

(1)新基準は年間1ミリシーベルトを各食品に配分する形で決定
されている。

(2)しかし、実際に食べる食事の中にある放射性物質の量はすで
にそれよりはるかに少ない。

(3)したがって、新基準にしても、実際の食事の中で軽減される
放射性物質の量はごくわずかである。

(4)新基準で不適合になる農産物が出てくる可能性はあるので、
得られる利益がほとんどないのに、福島の農業に打撃を与えること
になる。

 ということですが、この矛盾は新基準では放射性物質を含む食品
が全体の50%と仮定していることからおこるようです。

 50%の食品が、新基準値ぎりぎりの放射性物質を含んでいても、
1ミリシーベルト以下になる、という値です。実際には年間1ミリ
シーベルトよりはるかに厳しい値を設定しているのです。

 実際に放射性物質を含む食品は10%にもならないでしょうから、
10%に仮定すれば、基準値は5倍となり、暫定基準値でも年間1
ミリシーベルト以下は達成できるというわけです。現実はまさにそ
のとおりになっています。

「福島での食事を毎日1年間食べ続けた場合の被ばく量は、中央値
で0・023ミリシーベルトにとどまり、国の新基準の40分の1
以下です。」

 だから放射線被害は出ない、と言っているので、別に矛盾はない
と思います。

 それから、先日のNHKの番組について、科学者から抗議声明が
出ています。

「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」への抗議と要望について
http://wwwsoc.nii.ac.jp/aesj/snw/media_open/document/nhk_kougi120112.pdf

 賛同者には112名の科学者が名を連ねています。科学的に正し
いと信じることを発言すると、「御用学者」と罵倒される世の中で
すが、言わねばならないと考えた人も多いようです。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「有機JAS規格改正案」
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 日本農業新聞のサイトで、こんな記事を見つけました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 農水省は31日、農林物資規格調査会総会を開き、有機JAS規
格改正案を公表した。有機農産物の規格の改正では、

(1)種子から栽培する農産物について、種子から有機栽培すると
の原則を厳格に適用

(2)新たに肥料、農薬などの21資材を追加

――することなどが柱。早ければ2カ月後に施行される。

 同規格は有機JASマークを付けて販売できる生産方法を定めて
いる。日本農林規格(JAS)の中に位置付けられ5年に1回見直
す。有機農産物の他に有機加工食品、有機畜産物、有機飼料それぞ
れに規格があり、幅広く見直した。

 有機農業に使う種苗は現行でも、原則として有機栽培で生産する
ことを求めている。ただ自家採取は技術が必要で、ほとんどが購入
に頼っている。このため現行規格では、入手困難な場合は慣行農法
による種苗を購入してもその後、有機栽培すればよいとしている。

 今回の改正では、米や雑穀、種子から育てる野菜類は種子から有
機栽培するか、苗を入手する場合も有機栽培したものとなる。ただ、
ナス科、ウリ科の果菜類の苗とコンニャクの生子は入手が難しいた
め暫定的に例外とした。また災害、病害虫、育苗の失敗などで種子
や苗がない場合も、従来通り認める。

 資材では、肥料と土壌改良資材は2資材を追加。メタン発酵消化
液は人ぷん、家畜ふん尿、野菜くずから作るものを液肥として認め
た。ただ、人ぷんが原料の場合は可食部への散布は認めない。

 農薬は7資材。炭酸カルシウム水和剤は銅剤の薬害防止に使う場
合に限る。スピノサドは土壌放線菌が産出した物質で、アザミウマ
類、ハモグリバエ類、コナガに効果がある。還元でんぷん糖化物液
剤とミルベメクチンはハダニに効果がある。

 収穫後の洗浄や殺菌に使う調整用等資材は6資材を加えた。コー
ンコブは大豆の研磨剤。現行はきのこを農産物と区別してないが、
改正案では分けて記載し、種菌培養に使える6資材を示した。タマ
ネギの育苗用土用粘度調整資材の使用は、再延長する。

有機農産物の規格見直しで新たに使える資材

肥料・土壌改良資材

メコン発酵消化液(汚泥肥料は除く)、軽焼マグネシア

農薬

天敵等生物農薬・銅水和剤、炭酸カルシウム水和剤、スピノサド水
和剤、同粒剤、還元でんぷん糖化物液剤、ミルベメクチン乳剤、同
水和剤

きのこの種菌培養資材

酵母エキス、麦芽エキス、砂糖、ぶどう糖、炭酸カルシウム、硫酸
カルシウム

調整用等資材

オゾン、コーンコプ(トウモロコシの穂軸)、次亜塩素酸水(食塩
水を電気分解)、食塩、食酢、炭酸水素ナトリウム

http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=12226
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 1月31日に発表して、2ヶ月後ですから4月1日からの施行と
いうことなのでしょうね。

 内容は種子も有機栽培であることを求める、ということと、使え
る資材の追加です。

 以下のPDFファイルの内容が実行されるようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

有機農産物の日本農林規格の見直しについて(案)
平成23年11月14日
農林水産省

有機農産物の日本農林規格について、

(1)きのこ類は、他の農産物とは生産の方法が異なることから、
きのこ類の栽培場の定義、種菌及び栽培場における栽培管理の基準
について明記する。

(2)有機種苗の入手が困難な場合等に使用する有機以外の種苗の
基準を厳格化する。

(3)使用可能な肥料及び土壌改良資材、農薬及び調製用等資材に
ついて、生産の実情、国際的な規格等を考慮して追加及び削除する
等の改正を行う。

http://search.e-gov.go.jp/servlet/PcmFileDownload?seqNo=0000080970
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 しかし「種子から有機栽培」というのは本当に実行可能なのでし
ょうか?

 普通の畑で種子用の野菜を栽培したら、交雑が防げないのではな
いか?という疑問もあります。

 苗を自分で育てる農家は多いですが、種子を自分でとる農家はほ
とんどないと思います。「有機栽培の種子」などというものが売ら
れることになるのかとも思いますが、よくわかりません。

 資材の方では聞き慣れない薬剤が出てきましたので、調べてみま
した。まずは「ミルベマイシン」です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 殺ダニ成分ミルベマイシン B-41群の生産菌の変異処理を続けた
結果、特定の活性成分のミルベマイシンA3(M.A3)及びミルベマイ
シンA4(M.A4)のみを30:70の割合で安定して生産する菌(優良株)
の単離に成功した。これによって、新しい殺ダニ剤の商品化への道
が大きく開かれた。この両成分の混合物はミルベメクチンと命名さ
れた。

 ミルベメクチンは、カンザワハダニ、ナミハダニ、ニセナミハダ
ニ、ミカンハダニ、サビダニ、ホコリダニなどに幅広い活性を示す
ことが分かった。ダニの各発育ステージにおける活性を詳しく調べ
ると、卵、孵化幼虫、若虫、成虫の全期間にわたって、極めて高い
効力を示した。

 ダニの一生は通常3週間程度といわれているので、全ステージに
有効であるということは、殺ダニ剤として有利である。事実ミルベ
メクチンは、10ppmという低濃度で、散布50日後までイチゴのナミ
ハダニ密度を抑制することが見出された。ミルベメクチンは、植物
体内では速やかに代謝分解されるにも関わらず、このように長期に
わたって効力を保つのは、致死量以下でも次世代の繁殖に影響を与
えるからである。

 殺ダニ剤を開発する場合、抵抗性の問題は極めて大切である。ダ
ニの一生が短いので抵抗性がつきやすいからである。ミルベメクチ
ンは、継代使用しても抵抗性がつきにくく、又既存の殺ダニ剤に抵
抗性を持つ各種のダニに対しても高い活性を示したので、交差抵抗
性もないと判断された。

 ミルベメクチンの作用機作としては、有機りん剤やカーバメート
剤と同様に神経伝達を阻害することが分かっている。しかし、有機
りん剤やカーバメート剤がコリンエステラーゼを阻害するのに対し
て、ミルベメクチンは昆虫やダニに特有の神経伝達物質であるGABA
(ガンマ アミノ酪酸)受容体に作用して神経伝達をかく乱し、ダ
ニを致死させる。GABA受容体は、神経−筋接合部に存在している。
温血動物にはこのような接合部がなく、この違いのためにミルベメ
クチンは人に対してリスクが非常に低いダニ剤となっている。

http://homepage2.nifty.com/~tjinfom/agmini041.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 次は「スピノサド」。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 スピノサドは、バージン諸島の土壌中から発見された放線菌の1
種、サッカロポリスポラ・スピノサが産生する殺虫活性成分であり、
これを用いた本剤は、従来の殺虫剤とは異なる作用機作とユニーク
な特長を持つ。

 本剤は有機リン系や有機塩素系の殺虫剤と同様に、昆虫の神経伝
達系に作用して殺虫活性を示すが、その作用機作はこれらとは異な
る。通常、興奮はニューロン接合部(シナプス)で神経伝達物質ア
セチルコリンによって伝達され、働きを終えたアセチルコリンは酵
素アセチルコリン・エステラーゼの働きで速やかに分解され、正常
な状態を保つ。一方、本剤の暴露を受けた昆虫では、アセチルコリ
ンが分泌されていない時でも興奮を引き起こす。さらに、スピノサ
ドはアセチルコリン・エステラーゼによって分解されないため、昆
虫に異常興奮を引き起こし死に至らしめる。

また、スピノサドを構成し、高い活性を持つ2成分「スピノシンA」
及び「スピノシンD」は、炭素、水素、酸素、窒素の4元素のみから
なる化合物であり、太陽光線や微生物の働きによって、最終的には
水と炭酸ガスに分解される。スピノサド水和剤にはこのスピノサド
が化学的修飾を加えられずに利用されており、本剤は環境に対して
負荷が少なく、人体に対して毒性が低い殺虫剤であるといえる。

http://www.pref.chiba.lg.jp/ninaite/green/green-13/supinosado.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 いずれも生物由来で、新しく登場してきた殺虫剤です。「生物由
来」ということに、特に意味はありませんが、「有機栽培」の気分
を出すには必要な要素なのでしょう。

 最後は「還元でんぷん糖化物液剤」で、「エコピタ」という商品
名で売られているものを見つけました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

エコピタ液剤

還元澱粉糖化物…………………60.0%


 食品(還元澱粉糖化物)を有効成分とする安全性の高い殺虫剤で
す。

 薬剤抵抗性が発現しやすいアブラムシ類・ハダニ類・コナジラミ
類に効果を発揮します。また、うどんこ病に対しても効果を発揮し
ます。

 物理的に作用(薬剤が害虫の気門を塞ぐことによって効果を発現)
する剤であるため、抵抗性を発達させる恐れがほとんどないと考え
られます。

 かんきつ、野菜類、花き類・観葉植物等、広範囲な作物に使用で
きます。

 ミツバチ等の有用昆虫に対する安全性が高く、天敵類の活動にも
影響の少ない剤です。

http://www.kyoyu-agri.co.jp/prod/print/21597.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ダニ対策には昔から、油で窒息させるという手を使いますが、似
たようなもののようです。確かに、この手なら抵抗性はあまり出な
いでしょうね。油を使うのとどう違うのかは不明です。

 私は認証の問題を重視して、日本の有機農産物は既に死んでいる、
と批判してきました。今回の改正も、それを挽回するようなもので
はないと思いますが、お役所の方はまだあきらめていないのだな、
と驚いています。

 あれだけ違反を繰り返していた、認証制度の建て直しの方はどう
なったのか。また、実際に有機農産物はどの程度生産されているの
か、そういう情報が出てこない限り、お役人の自己満足という批判
が当たっているのが現状ではないでしょうか。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 記事を紹介した日本農業新聞のサイトでは、登録した読者でない
と記事の全文が読めません。他に適当な記事がなかったので、登録
手続きをしました。無料ですし、特に登録させる意味があるとは思
えないのに、不思議なことをするものです。

 先日、新聞記事で、大相撲のラジオ中継が始まったとき、ラジオ
で中継したら客が入らなくなる、という反対意見が強かったという
話を読みました。やってみたら全く逆で、それまで大相撲に関心が
なかった一般人に人気が出て、国技館が満員になったというオチで
す。

 でも、こういう意見は結構あって、私の関係している宮沢賢治学
会なんかでもよく聞きます。事業として成立させるための課金は難
しい問題ですが、情報はオープンするに限る、というのが私の意見
です。

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