安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>638号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------638号--2012.01.29------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「日中食品安全推進イニシアチブ」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 中西準子先生のサイトで、山下俊一という人のことが書かれてい
ました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

これまでの感じ
 
 放射線医療科学の分野で、わが国で1,2を争う大家で、福島県
立医科大大学副学長の山下俊一さんの意見は、断片的に随分耳にし
てきた。その限りでは、放射線医学の超専門家で正義感の強い人だ
し、精神的にもタフな人だが、どうも発言は気楽だなという感じだ
った。

 しかし、たまたま送られてきた「通販生活2012年春号」にあった
インタビュー記事を読んで、もしかして、私はこの方を誤解してい
たのではないかと思った。

 そう言えば、TVとか新聞とかの断片的な発言しか見ていないし、
本を読んでいない。全体的なことを知っていないのだということに
気づき、直ぐにAmazonを探したが、治療などに関する医学専門書以
外の、放射線の影響に関する本はそう多くはなく、1冊見つかった
のでそれを入手し読んだ(「正しく怖がる放射能の話」長崎文献社)。

 それしか、参考にできたものはないのだが、それでも山下さんが
一番言いたいことが何かは分かった。それは、TVや新聞でちらっと
聞く話の印象とは非常に違った。それから、netでみた事故直後の
現地での講演から受ける感じとも大いに違っていた。
 
「通販生活」の記事

 それは、「山下俊一さんに市民グループの間にある不信感をぶつ
けてみました」というタイトルで、聞き手は神谷さだ子さん(日本
チェルノブイリ連帯基金事務局長)。
http://www.cataloghouse.co.jp/2012spring/yomimono/yamashita/index.html

 その中で、注目したことが三つあった。一つ目は、それほど不思
議でもないことだが、原発再開を促進させることに賛成しているわ
けではないこと。二つ目は、「100ミリシーベルト以下の被ばく防
護原則である「しきい値なし直線モデル」という考え方を支持して」
いるということ。

 三つ目は、「被ばくしたばかりの人たちに話をするのは初体験だ
ったので」、「言葉が過ぎてしまったケースにてついては率直に反
省しています」と言っている。

 そして、つぎのように続けていることである。あのとき、「低線
量被ばくの影響がどう出るかについては医学の世界では証明されて
いないので、分からない影響については大いに心配しましょうと言
ったらどうなりましたか」。「私は医療の現場で福島のいのちを守
っていこうという当事者意識を持って、一部批判がある中で福島に
留まっています」と。

(略)

現場で説明すること

 山下さんが言った、第三のポイントを読んだ時、少し泣きたいよ
うなこみ上げるものがあった。つまり、ああいう言い方をしたのは、
お母さん達の不安を少しでも軽くしてあげたいと思ったという、そ
のことである。

 だから、山下さんの話がいいとか悪いとかではなく、あの事故が
起きた直後から現場で、不安を抱く住民を前に、この人は説明して
いるのだというそのことに、圧倒されたのである。私は、そういう
現場に行っていない。そういう現場で説明していない。自分は家で
TVを見ていたのである。

 不安に怯える住民を前にしていたら、やはりこういうtoneになる
のではないか。山下さんの書いたものを読むと、チェルノブイリと
は違う、広島・長崎と違うということを言いたいというのがよく分
かる。このことを伝えたかったというのがよく分かる。

(略)

http://homepage3.nifty.com/junko-nakanishi/zak571_575.html#zakkan573
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 中西先生は通販生活なんか読んでいるんだ、などというツッコミ
はさておき、私はあまり山下氏について知らなかったので、少し調
べてみました。ネット上では「御用学者 山下俊一」といえば、変
な意味での有名人で、猛烈に避難しているサイトがたくさんありま
す。

 いずれも「放射脳」と揶揄されている、反原発派の人たちです。
彼らの獲得目標がもう一つよくわかりませんが、攻撃目標に対して
の言葉づかいが汚いので、お里が知れるという印象が強いですね。

 大変な状況で、現地の人間が苦労をしているのを、外野から罵倒
するというのは全く犯罪的であると思います。

 ただ、被災地ではもう少し冷静に、山下氏のことは評価されてい
るようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

「ぜひ福島の皆様方に安心と安全を伝えたい」
「ただちに健康に影響はない」
「外出時にマスクを着ける必要はない」
「子どもが外で遊んでも大丈夫」

そして

「いったいどこへ避難しろと言うのですか」

 3月中旬の福島第一原発事故後から5月にかけての山下先生の発言
です。アメリカ政府の原発50マイル(80km)圏外への退避勧告が発
令されていた最中、当時、私を含め多くの福島県民がこのまま福島
に住んでいて良いのかどうかさえ分からない状況下で、これらの発
言が、まともな人間の発言とは思えなかったでしょう。

 私を含め多くの人が、その言葉の重さとなれば、全く理解できる
はずがありませんでした。言葉の上辺だけを見た私は、山下先生を
否定したのです。

 ところが、様々な文献を読み、放射線を学び続けていると、どん
どん山下先生の言葉に近づいて行く自分がいました。でも、最後の
一言だけは、どうしても納得がいかず引っ掛かっていました。

「いったいどこへ避難しろと言うのですか」

 7月9日のAFTC主催の市民集会のパネラーとして福島県立医大緊急
被曝室の宮崎先生へ出席依頼に出向いた時にも、

「山下先生の福島県への貢献度は素晴らしいのですが、あの言い方
はないでしょう」
と苦言を伝えたぐらいです。

(略)

 山下先生は、最初から避難する事が精神医学上どれほど危険であ
るかを知っていたのです。

 今なら、私たちは、あの状況で避難してはいけなかったのだと聞
こえます。

「放射線の影響は、実はニコニコ笑っている人には来ません。くよ
くよしている人に来ます」

 今なら、私たちは、放射線の怖さより、精神疾患の怖さなのだと
聞こえます。

(略)

強制避難を余儀なくされている皆様へ

 AFTCでは早く戻って来られるよう住居等の準備へのアプローチを
行っています。

自主避難している皆様へ

 私たちの声が少しでも届くことを切に願うばかりです。

http://たむら.jp/column_housyasei_adviser.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 山下氏の現地での努力が、人々の心に届いている様子がわかりま
す。

 このサイトでは、「ステークホルダー諮問委員会」の展望も語ら
れていて、新しい活動が始まっているようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 ステークホルダー諮問委員会の活動は、市民の皆さまの内外被曝
による健康被害ばかりか、精神的健康被害を未然に防ぐという重要
な役割の一端を担う様になるでしょう。さらには、差別や偏見等の
風評被害をも払拭することも期待出来るでしょう。

(略)

 事実、2011年9月11日と12日に「放射線と健康リスク―世界の英
知を結集して福島を考える―」が福島県立医科大学にて開催され、
セッション4において、エヴェリン・ブロメット女史は、スリーマ
イル島原発事故後のPTSD(ストレス障害)として薬物依存、自殺、
抑うつの発症が増加し、その中でも被曝したのではないかと言いう
思い込みが精神疾患に繋がっており、内外被曝による被害より精神
疾患の方が遥かに問題は大きいと報告しています。

 ブロメット女史は、チェルノブイリから140km離れるキエフにて
調査を行い、結果として、母親、子ども、事故処理作業員(リクイ
データ)の3者に精神疾患がはっきりと認められ、原因として、人
々は政府機関への信頼を失っていたことに加え、一部の医師のトレ
ーニングを怠ったため、妊婦が被曝後の胎児に奇形があるかも知れ
ない等の偏見を持った医師からリスクを受けてしまった事実もある
と言及しています。

 この点は、チェルノブイリでの失敗の一つで、福島では絶対に繰
り返してはならないと提言しています。

 注目すべき点として、アベル・ゴンザレス氏は、ブロメット女史
の講演後、チェルノブイリでは差別や偏見があった事を指摘し、そ
の重要性を質問しています。

 ブロメット女史は、それを認め、母親たちが差別や偏見の対象に
なった事実を強く訴えており、講演中でもこのリスクが精神疾患の
原因の一つであったと報告しています。

http://たむら.jp/stakeholder.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 まさにこれから取り組むべき課題なのでしょうね。

 事故のことや放射線一般については、このメールマガジンの守備
範囲外ですが、同じサイトでこんな記事もありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 厚生労働省発表の放射能測定結果が基準値を遥かに届かない放射
性セシウムの検出量の発表があると、「微量検出」と言う見出しの
ニュースが全国を駆け巡ります。安全基準が守られていると言う見
出しは見当たりません。

 この瞬間から福島県の第一次産業は大打撃を受け続けているので
す。メディアの罪がどれほど重いか、気が付くと彼らは、被災した
福島県民の息の根を止める首謀者になっていたと言っても過言では
ないでしょう。

http://www.たむら.jp/column_100msv_kijunti.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これは私がいつも言ってきたことですね。基準値以下でも問題な
のなら、基準値の意味はないではないか!というやつです。

 山下氏については、上記の記事以外に、こんな対談もネット上に
ありましたので、紹介しておきます。

チェルノブイリと福島原発、同じ病巣と相違点
http://www.wa-dan.com/article/2011/04/post-93.php


--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「日中食品安全推進イニシアチブ」
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 私は現在、中国での事業に関わっていて、この間の中国政府によ
る日本産食品の輸入禁止ではかなり困っていました。

 何とか輸入再開が実現したわけですが、おかげで首相官邸にまで
行くようなことになりました。

 この件に関して、以前から日本と中国の間で、いろんな交渉をし
てきたことが背景にあるのですが、厚労省サイドの文書を見つけま
したので、紹介したいと思います。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

「日中食品安全推進イニシアチブ第二回閣僚級会議」の結果につい


 2011年11月12日、北京において、「日中食品安全推進イニシアチ
ブ第二回閣僚級会議」を開催しました。

 日本からは小宮山洋子厚生労働大臣、中国からは支樹平国家質量
監督検験検疫総局長が出席し、昨年5月に締結された「日中食品安
全推進イニシアチブ覚書」に基づき、昨年度の二国間の協力内容を
定めた行動計画の結果を確認するとともに、今年度の行動計画につ
いて合意しました。

 また、小宮山大臣が二国間の懸案となっている残留農薬、動物用
医薬品及びカビ毒等に関する分析の専門家を中国に派遣して技術協
力を行うことを提案し、中国より歓迎の意が表されました。

 今後とも、行動計画に基づいて日中両国で輸出入される食品等の
安全分野における交流及び協力を更に推進することで一致しました。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001ukt5.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 こういうページが厚労省のサイトにあり、

「日中食品安全推進イニシアチブ覚書」に基づく昨年度の行動計画
の結果(2010年度日中食品安全協力の総括)(PDF:159KB)

「日中食品安全推進イニシアチブ覚書」に基づく今年度の行動計画
(2011年度日中食品安全協力行動計画)(PDF:88KB)

 という二つの文書が掲載されています。まず前年の報告はこんな
感じです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

(1)中国側関心問題

1.対中国輸出日本産食品の重金属、微生物、食品添加物の基準超
過、禁止添加物(金箔)等の問題

 この種類の対中輸出食品の安全問題の再発を防止するため、日本
側は関係問題の発生が確認された後、中国側ができる限り速やかに
詳細な関係情報を含め、日本側に提供するよう求めた。中国側は既
に対中国輸出日本産食品の不合格情報を日本側にフィードバックし
ている。

2.対中輸出日本産水産品の薬物残留問題

 中国からフィードバックした2010年6月に中国に輸出した日
本産サバ6ロットから国際的に広く禁止薬物として認められている
マラカイトグリーンが検出された問題について、日本側は原因究明
を行い、有効な措置を講じ、中国側に報告を行った。

3.対日輸出中国産ホウレンソウの輸入自粛解除

 2011年7月、日本側は対日輸出冷凍ホウレンソウに係る中国
企業12施設を追加した。また、2011年11月4日、対日輸出
冷凍調理ホウレンソウに係る中国企業13施設について輸入自粛措
置を解除した。

4.中国の一部企業の対日輸出食品に対する食品照射に係る検査措
置解除

 中国側は、日本側の検査で照射処理を行ったとされる9ロットの
対日輸出中国産食品に関する調査状況について日本側に通報し、中
国の一部企業の対日輸出食品に対する食品照射に係る検査措置を日
本側が速やかに解除するよう要望した。日本側は既に2010年5
月、7月及び10月、対日輸出中国産しいたけ、ネギ及びウーロン
茶に対する検査命令の実施をそれぞれ解除した。

5.中国産乳製品の対日輸出問題

 対日輸出中国産乳及び乳製品に対して既に講じた中国側の措置及
び日本側の検査実績を踏まえ、日本側は2011年4月1日、中国
の乳及び乳製品に対する措置を解除した。

6.対日輸出中国産家禽肉のフラン類薬物の検査命令の解除

 日中双方はこの問題について交流と協議を継続することで合意し
た。

7.日中間で輸出入される保健食品の衛生管理に関する情報交換

 日本側は、日本消費者庁と中国国家質検総局間での情報交換を推
進することを確認した。

(2)日本側の関心事項

1.中国企業の対日輸出再開に関する問題

 双方による協議及び中国側の報告を経て、日本側は2011年8
月、日本に輸出されたインゲン中毒事件により煙台北海食品有限公
司及び黒竜江北大荒食品有限公司の製品に対してとった輸入自粛措
置を解除した。

2.対日輸出豚肉製品から痩肉精が検出された問題

 中国側は、対日輸出豚肉製品を生産する企業に対して既に講じた
措置及びその成果を日本側に通知し、双方が継続して検査技術や薬
物の違法使用に対する取締に関する分野での協力を引き続き強化し
ていくことを要望した。日中双方はこの問題について交流と協議を
継続することで合意した。

3.対日輸出ネギのアルジカルブ・スルフォキシド残留問題

 日本側代表団は、2010年6月、山東省の対日輸出ネギの生産
企業に対して現地調査を実施した。日中双方はこの問題について交
流と協議を継続することで合意した。

4.遼寧省の対日輸出活貝から毒素が検出された問題

 中国側が、今後、遼寧省の貝類の検験検疫措置、とりわけ貝類毒
素の監測管理措置について日本側に正式に報告することを確認した。

5.対中輸出水産品の衛生証明書発給機関に関する問題

 日本側が申し入れた対中輸出水産品の衛生証明書発給機関の追加
に関する問題について、中国側は双方が「覚書」の枠組の下、関連
する協力調整について話し合うことが可能であると提議した。

6.対日輸出鰻蒲焼に関する問題

 中国側は、直近2年間の対日輸出鰻蒲焼の薬剤残留問題に関する
調査及び改善状況について日本側に報告するとともに、中国側が実
施した管理措置及び効果を紹介した。中国側は、日本側に対して中
国側が公布した輸出鰻加工品企業及び養殖場リストを速やかに見て
確認し、対日輸出貿易がスムーズに行われることを確保するよう希
望した。日本側は、中国側が報告した調査状況及び措置を承諾する
とともに、中国側との交流を強化し、速やかに最新の鰻蒲焼企業リ
ストを把握することができると表明した。

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001ukt5-att/2r9852000001ukwu.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 結構いろいろあるのですね。でも、この間ほとんど報道されてい
ません。改善されたという情報を報道するということは、日本のマ
スコミではほとんどないので、現場の努力は知られないままになっ
てしまいます。

 「対中輸出水産品の衛生証明書発給機関に関する問題」というの
がありますが、水産品は以前から衛生証明書が発行されていて、そ
の発行機関の追加という話です。

 この間、日中間で問題となっていたのは、一般食品や農産物の衛
生証明書を、どの機関で、どういう書式で発行するのかが決まって
いなかったのです。

 この交渉は主に農水省がやっていて、厚労省は全く協力していな
い、というウワサは聞いていましたが、どうも本当だったようです。

 中国側は包括的に議論したいのに、日本側は輸入は厚労省、輸出
は農水省が出てくるので、議論が全く進まないというのです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

「日本産食品の輸入再開を」 小宮山厚労相、中国に要請

 小宮山洋子厚生労働相は12日、北京で開かれた食品安全に関す
る日中閣僚級会合で、東京電力福島第一原発事故を受けて中国が日
本産食品の輸入を規制していることについて、早期の貿易再開を求
めた。日本側によると、中国の支樹平・国家質量監督検験検疫総局
長は「もう少し技術的な議論をする必要がある」と述べた。

 会合では、今年度に両国間で進める食品安全の行動計画に合意。
この中でも、中国側は、日本に解決を求める事項として「日本の放
射性物質汚染に関する最新情報の通報」を盛り込んだ。支総局長は
「食品安全分野で問題が発生すれば大きな問題になる。うまく処理
できなければ国民感情を傷つける」と話した。

 中国政府は5月の日中首脳会談を受けて、山形県と山梨県の食品
を輸入禁止の対象から除外したが、現在も宮城、福島、茨城、栃木、
群馬、埼玉、千葉、東京、新潟、長野の10都県の輸入を禁止して
いる。

http://www.asahi.com/national/update/1112/TKY201111120620.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 こんなニュースがありましたが、結局、「言っただけ」で、合意
文書では無視されています。言うだけなら子供の使いです。どうし
て合意文書に盛り込むよう努力しないのか?

 続いて、次年度の行動計画では、次のような項目が上げられてい
ます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

(1)中国側関心事項

1.対日輸出中国産調理ホウレンソウの輸入自粛解除の問題

2.対日輸出冷凍ほうれんそう生産企業の追加問題

3.食品安全情報に関する協力交流の更なる強化の問題

4.対日輸出中国産食品の一部に対する命令検査の解除問題

5.日本の放射性物質汚染に関する最新情報の通報

6.対日輸出家禽肉加工品のフラン類薬物に対する命令検査の解除
問題

7.中国産ヤマモモ及びその加工品の対日輸出問題


(2)日本側関心事項

1.中国産アスパラガスの農薬(アメトリン)に関する残留基準
違反の問題

2.中国産落花生のカビ毒(アフラトキシン)付着に関する違反
の問題

3.中国産冷凍食品の微生物(細菌数、E.Coli、大腸菌群)に関す
る基準違反の問題

4.中国産豚肉の動物用医薬品(クレンブテロール)に関する基準
違反の問題

5.中国産ねぎの農薬(アルジカルブ・スルフォキシド)に関する
残留基準違反の問題

6.中国産器具、容器包装及びおもちゃ(乳幼児用)の規格基準違
反の問題

7.遼寧省の二枚貝の麻痺性貝毒汚染の問題

8.対中輸出水産食品の衛生証明書発給機関の追加

http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001ukt5-att/2r9852000001ukx0.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「日本の放射性物質汚染に関する最新情報の通報」が、中国側の
関心事項で上げられていて、日本側はこの件には触れていません。

 ダメダコリァ…。

 厚労省の役人が、自らの利権である輸入規制については熱心だが、
日本国の利益には無関心であるということがよくわかる文書でした。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 中国の話はどうも愚痴になっていけないですが、何とか輸入再開
まではこぎつけそうです。近畿農政局などというところにも行って
きました。

 今年の冬は寒くて、大雪が続いています。私は雪のない地方です
ので、雪の多いところは本当に大変と思います。それにしても、日
本はいろんな自然災害の多いところですね。その代わりに美しいこ
とも非常に多いのですが。

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--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
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