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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------636号--2012.01.15------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「Q&A」「低線量被ばくのリスク管理」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 終わりそうで終わらない、放射能ネタです。

 中川恵一氏(東京大学医学部附属病院 放射線科准教授 緩和ケ
ア診療部長)がこんな記事を書いています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 震災から10ヶ月も経った今も、“放射線パニック“は収まるどこ
ろか、深刻さを増しているようである。涙ながらに危険を訴える学
者、安全ばかり強調する医師など、専門家の立場も様々である。原
発には利権がからむという“常識”もあってか、専門家の意見に対
しても、多くの国民が懐疑的になっており、私なども、東電とも政
府とも関係がないのに、すっかり、“御用学者”のレッテルを貼ら
れる始末である。しかし、なぜ被ばくの影響について、専門家の意
見がこれほど分かれるのであろうか?

 混乱の原因の多くは「リスク評価」と「リスク管理」の混同にあ
る。「リスク評価」は科学的事実に基づき、「リスク管理」は「放
射線防護の考え方」を規定するポリシーを導く。たとえば、「100
ミリシーベルト(mSv)以下では、被ばくと発がんとの因果関係の
証拠が得られない」という言明は、サイエンスである。このような
科学的事実(仮説)のうち、国際的な合意を得られたものを発表す
る機関がUNSCEAR(国連放射線影響科学委員会)で、「疫学的には、
100mSv以下の放射線の影響は認められない」という報告がなされる。

 他方、「リスク管理」として、ICRP(国際放射線防護委員会)は
「放射線被ばくは少ない方がよい」という当たり前の立場をとって
いるが、ICRPが出す勧告の根拠は上記UNSCEARが示すサイエンスで
ある。すなわち、100mSvを超えると被ばく線量に比例して直線的に
がんのリスクが増えること、100mSv以下では、そうした影響が疫学
的には認められないことなど、UNSCEARが認めた放射線の科学的影
響を前提にして、ICRPはポリシーとして、100mSv以上における“線
量と影響の直線関係”のグラフの線を100ミリ以下にも延長して、
放射線の防護の体系を作っている。これは、安全面に配慮した防護
思想に基づいている。

 このポリシーのもと、平時では、「公衆の被ばく限度は年間1mSv」、
「職業人は年間50mSvかつ5年で100mSv以下(今回のような緊急時は
別)」とICRPは勧告している。また、「緊急時で被ばくがコントロ
ールできないときには年間20−100mSvの間で、ある程度収まってき
たら年間1−20mSvの間で目安を定めて、最終的には平時(年間1mSv)
に戻すべき」とも勧告している。これらの数字もすべて、100mSv以
下では科学的な影響が認められていないという(リスク管理ではな
い、サイエンスである)リスク評価を踏まえたうえでの、防護上の
ポリシーである。リスク評価は変わらないが、状況に応じてリスク
に向き合う態度(リスク管理)を変える必要があるのである。

 「職業人は、なぜ一般の人の何十倍も被ばくしてよいのか?」、
「同じ人間が、緊急時になると平時より沢山被ばくしてもよいとい
うのは変だ」という声も聞かれるが、勧告値が「変化する」のは、
この数字が、そもそも科学的なデータ(リスク評価)ではなく、防
護上の目安(リスク管理)だからである。

 放射線の科学的な「リスク評価」とその防護上の指針(リスク管
理)を混同すべきではない。たしかに、ICRP勧告の「公衆の被ばく
限度は年間1mSv」は、各国と同様、わが国の放射線障害防止法にも
取り入れられている。しかし、この法令上の年間1mSvとは、健康影
響上の科学的なデータではなく、安全を十分に見込んだ防護上の目
安に過ぎないことを忘れるべきではない。なぜなら、チェルノブイ
リで顕著であったが、非常時に平時の目安に固執すると逆に健康被
害が出るからである。

 福島第一原発の事故以来人口に膾炙した「直線しきい値なしモデ
ル(LNTモデル)」はICRPが、その安全哲学から提唱する防護上の
ポリシーであって、科学的データを示しているわけではない。しか
し、「リスク評価」と「リスク管理」を合体させたような姿を呈し
ている。

 そして、このグラフの“原点から右肩上がりにリスクが増えてい
る“ように見える「線量−発がん」関係が多くの誤解を与えている
とも言える。UNSCEARが科学的データを報告し、ICRPがそのデータ
をもとにリスク管理の指針を勧告しているという関係は、より認識
されてよいことかと思われる。“専門家“もこうした関係を知らず
に、「直線しきい値なしモデル」のみをもとに議論している。「2m
Sv余計に浴びると、200万人の福島県民のうち、がんで亡くなる人
が200名増える」などの議論は典型的な誤用である。ICRP自体が、
LNTモデルをこうした計算に使うべきではないと以下のように明言
している。

「実効線量は、特定した個人の被ばくにおいて、確率的影響のリス
クを遡及的に評価するために使用すべきではなく、またヒトの被ば
くの疫学的な評価でも使用すべきではない」。そもそも、数mSvの
被ばくで、がんが増えると考える“真の専門家“などいない。

 「リスク評価」と「リスク管理」を区別しないならば、科学(科
学的事実、科学的仮説)と哲学(放射線防護上の安全哲学・ポリシ
ー)が混同されることにつながる。社会を大混乱に陥れ、結果的に
は日本人の短命化につながる“専門家の言説”の責任は重い。

http://www.gepr.org/ja/contents/20120109-01/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「中川恵一」で検索すると、「原発御用学者リスト」なるサイト
が出てきます。科学的な発言をすると「御用学者」と言って切り捨
てるわけです。残るのはニセ学者や煽り専門の自称ジャーナリスト
ばかりですが、それで何か得なことがあるのか?と疑問に思います。

 この話は下の欄に続けます。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.5歳の息子にフィッシュオイル(EPA.DHA)の液体2gをヤク
ルトの中に混ぜて飲ませています。昨日飲みかすの付着しているヤ
クルトの容器を洗おうとしたら、所どころ容器がドロドロに溶けて
穴があいていました。ブラスチック容器の悪い成分を一緒に飲んで
しまったのではないかと心配しています。いつもはヤクルトにフィ
ッシュオイルを入れてよくかき混ぜてからすぐにのませていました。
なぜ容器は溶けてしまうのでしょうか?また、溶けるまでの時間は
どのくらいかかるのでしょうか?

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A.ヤクルトの容器については、以下の説明をごらんください。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 モノマーにゴムを混ぜて重合すると、耐衝撃性が優れた半透明の
HIPS(ハイインパクト ポリスチレン)になります。主にVTRのカ
セット、TVやOA機器のハウジングに使用されています。食品分野で
は、乳酸菌飲料容器のほとんどがこのHIPSでほかに、トレー、使い
捨てコップなどに使用されています。

 このように種々の用途に使用されるポリスチレンも耐熱性や耐油
性には優れているとはいえません。電子レンジに使用する容器には
適していませんし、溶剤や食用油を入れるとことは避けてください。

http://www.jhospa.gr.jp/contents/pt_4_1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 つまり、もともと油脂を入れてはダメだ、ということです。この
材質は元々油には溶けるのですね。短時間だと気づかないでしょう
が、今後はヤクルトの容器に油は入れないことです。

 飲んでしまった分は、心配しても仕方ないです。特に毒というわ
けではないので、心配することはないのですが、もし何か症状があ
ったときは診察を受けるようにしましょう。たぶん症状は何も出な
いと思いますが。

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Q.現在妊娠7ヶ月後半で27週目なんですが、リステリア菌につい
て教えていただきたいのです。冷蔵庫に保管してあったヨーグルト
(開封済み)が賞味期限を2週間も過ぎていました。それを食べて
しまいました。

 リステリア菌は長期保存のものに繁殖しやすいと知り、大丈夫か
なと不安になってしまいました。

 妊娠中、パルメザンチーズも少しですが、食べてしまいましたし、
すし屋でサーモンも食べてしまいしました(スモークサーモンでは
ありませんが)、ローストビーフも食べてしまいました。

 食べてしまったものは仕方ないとは思うのですが、血液検査か何
かしてリステリア症にかかっていないか調べてもらったほうがいい
でしょうか?(抗生物質を服用すれば胎児に影響を与えないらしい
のですが。。)

 もし調べるとしたらどのくらいの期間内で調べてもらったら正し
い結果が得られるのでしょうか?

 それとも国産だから安心して何もしなくてもいいでしょうか?い
まさらなんですが、どこに相談すればいいのか分からなくて。どう
かアドバイスお願いいたします。

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A.リステリア症については、以下の説明をごらんください。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 リステリア症は、リステリア( Listeria monocytogenes:LM)
という細菌によって引き起こされる感染症です。リステリア症では、
発熱・筋肉痛、ときには吐き気や下痢といった胃腸炎症状を引き起
こすこともあります。これらの症状だけのこともありますが、さら
に、神経系統まで感染が広がると、頭痛、首が硬くなる、昏迷、ふ
らつき、痙攣等が起こることがあります。リステリア症では、髄膜
炎・髄膜脳炎・敗血症を起こすことがあります(侵襲性リステリア
症)。

 リステリアに感染した妊娠女性は、軽いインフルエンザのような
症状を示すことがあります。リステリアの菌血症となると、急激な
発熱に筋肉痛、関節痛、頭痛、背部痛を伴うこともあります。発熱、
悪寒、頭痛、軽いめまいや胃腸炎症状などが見られることもありま
すが、感染しても何の症状も見られないこともあります。それでも、
おなかの中のこども(胎児)は、大きな影響を受け、胎児の感染か
ら早産、新生児の髄膜脳炎・敗血症あるいは胎児の死亡・死産を引
き起こすことがあります。妊娠女性の感染から、流産・早産・死産
などとなるまでの期間は、数日から数週間です。妊娠女性の感染か
ら、流産・早産・死産などの重篤な結果になりやすい時期は、通常
の妊娠期間を三等分すると、最後の3番目の時期です。これは、妊
娠26-30週でリステリアなどに対する妊娠女性の細胞性免疫が低下
することが影響していると考えられます。

 新生児の感染は、出生前に子宮内で、あるいは出産時に膣内で起
こることがあります。感染した胎児や新生児の致死率は、20-30%で
す。

 リステリア症の妊婦の報告222人分を集めての、Mylonakisらによ
る調査研究があります(参考文献8)。

 191人のリステリア症の妊婦の症状について、症状なしが29%、発
熱が65%、インフルエンザ様の症状が32%、腹痛あるいは背部痛が21
.5%、頭痛が10.5%、嘔吐あるいは下痢が7%、筋肉痛が4%、のどの痛
み4%でした。

 リステリアに汚染された食物を食べてから、6時間-10日間で発熱
や胃腸炎のような症状が出る場合もありますが、髄膜炎・髄膜脳炎
・敗血症などのリステリア症(侵襲性リステリア症)の重い症状が出
現するまでには3-70日間かかります。重い症状が出るまでの時間の
長さは、患者の健康状態やリステリアの菌株の種類、菌の量などに
左右されるものと思われます。

 リステリアに汚染された食物を食べることによってリステリアに
感染し、リステリア症になる可能性があります。しかし、通常、リ
ステリアに汚染された食物を食べても、リステリア症になる可能性
はたいへん小さいです。リステリアに汚染されたものを食べても、
何の症状もなければ、何の検査も治療も受けなくてよいでしょう。
しかし、自分がリステリア症になりやすい人たちに属し、リステリ
アに汚染された食物を食べて2か月以内に発熱等具合が悪くなるよ
うなことがあればすぐに医療機関を受診して、リステリアに汚染さ
れた食物を食べたことを医師に相談した方が良いでしょう。

http://www.city.yokohama.lg.jp/kenko/eiken/idsc/disease/listeria1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 妊婦は一般人よりリスクが高いとされていますが、元々それほど
高いリスクではありません。今のところで気づいて、今後注意して
いけば充分ではないでしょうか。

 ここにも書かれているように、何か心配があれば、診察時に医師
に相談しましょう。

 こういうリスク情報は、何も心配せずに、偏ったものやリスクの
大きいものを食べてしまう人に対して発信されています。本来、そ
のような心配があまり大きくない人の方がそれに敏感に反応してし
まうのは皮肉なことですが、広く一般大衆に向かって発信する以上、
仕方ないことです。

 ご質問者のような人には、そういう細心の注意は大切なことです
が、あまり振り回されないように注意しましょう、というのが私か
らの意見です。


-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「低線量被ばくのリスク管理」
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 政府の「低線量被ばくのリスク管理に関するワーキンググループ」
から報告が出ています。それによると、

「実際の被ばく線量は、年間20ミリシーベルトを平均的に大きく下
回ると評価できる。」
http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/info/news_111110.html

 だそうです。

 中川氏の記事でも、この報告書でも、科学的な事実というのはほ
ぼ確定できたという印象です。

「100mSv以下なら被害は出ない」

「実際の被曝量は年間20mSvを大きく下回る」

 この二つのことから、今回の事故で放射線被曝による被害は出な
いという結論が出てきます。もうそろそろ、避難地域の解除を考え
てもよいのではないでしょうか。

 その上で、現実的には少しずつ被曝量を減らしていく努力はして
行くことになります。現在の政府が考えていることは、あまりに無
駄遣いだからやめろ、とあちこちから助言が来ているようですが、
もとより聞く耳を持っているようすはありません。

 それにつけても、「放射能」で大騒ぎしている人たちは、何がう
れしくて騒いでいるのか不思議です。ほとんどが被害地域とは関係
ない人なので、単に他人の不幸が面白いだけなのかもしれないな、
と考えています。

岩上安身「お待たせしました!福島の奇形児についてスクープです!」
http://b.hatena.ne.jp/entry/hogehogesokuhou.ldblog.jp/archives/51829480.html

 ここまで行くと単に品性下劣としか言えません。でも、やさしい
人はいるもので、こんなコメントがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 岩上安身さんらが福島で奇形児が増えていることを証明するらし
い。凄い!100人に1~2人は奇形を持つので、増加を証明するために
は各県で数千人単位の新生児を調べなくてはならない。さらに被曝
線量との関連付け調査も必要。凄い大調査!でも、まず線量計の使
い方を覚えたほうがいいと思うよ。

http://ja.favstar.fm/users/kazuho14/status/135879543335563264
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 皮肉というものなのでしょうが、私はこんな皮肉も言う気になれ
ません。

 もう一つ、流通業者による被災地いじめの話です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

●「今年は先生のために九州のお酒にした」との連絡に、ショック

 小生の古くからお付き合いのある、ある社長さんから毎年年末に
美味しい「福島のお酒」を送って頂いていた。そのお酒についてい
る解説書によれば「自然農法による自然米(農薬、化学肥料を一切
使わず栽培した酒米)、と蔵奥の山あいより湧き出る清水を原料に
蔵元が280余年の秘伝の技術にて醸し出した”長命之一滴”の美
味しいお酒」であった。少し甘口の口当たりが良く飲みやすいお酒
であった。

 その社長さんから本年は九州熊本のお酒が送られてきた。この社
長が、贈答にこの福島の銘酒を選んでおられる原因が、無農薬米と
天然水にこだわっておられるからであったので、いつもと違うこと
に、ヒョットして福島を今年は九州に変えたのかなと少し複雑な予
感がよぎった。その予感は当たっていた。荷物が到着して間もなく
電話がかかってきた。社長さんの言葉によれば、「毎年買っていた
酒屋から、放射能は心配ないので是非今年もお願いしますと何回も
頼まれたけれど断って、今年は福島から遠い九州での銘酒を探して
送らせてもらいました」とのことであった。

●社長にとんでもない決心をさせていた「イオンの広告」

 これまでいただいていた福島の酒造メーカーのホームページには、
異なった日時に原料から水まで何回も放射線を検査し不検出であっ
たとの報告が掲載されている。小生としては、本年だからこそ、福
島の銘酒を是非頂きたかった。それに、一人でも風評被害を起こす
原因にしたくないとの気持ちから、少し失礼になるかもしれないと
思ったが電話で「社長さんのお志はとてもありがたくお受けいた
しますが、小生としては毎年の福島のお酒が本当は楽しみでした」
と話した。すると社長は「いやいや、先生今、福島の食品は検出限
度以下と言っているが、少ないと言う事だけで、あれは実際には入
っているってことですよ。ゼロではないことははっきりしています
から危ないですよ」と応えられた。

 そこで小生が、「確かに入っているかいないか、と言う点ではそ
うかもしれませんが、検出限度以下の量でしたら全く心配ないです
よ」と、基準値の意味とその安全性について再び話したところ意外
な答が返ってきた。「先生イオンに行かれたことがありますか。
“イオンはゼロ”にするって言っていますよ。あれが本当のお客様
の事を考えた姿勢ですわ。私も大事なお方にはイオンのように絶対
ゼロのものをあげようと思いまして、九州なら大丈夫だろうという
ことで今年は変えました」とのことであった。

●イオンの広告はまさに被災者いじめ

(略)

http://www.foocom.net/column/takou/5440/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 NHKでも、「無農薬」とかを宣伝して消費者に直接売っていた
農産物が購入者からキャンセルにあったというニュースをやってい
ました。

 正直に言うと、「無農薬」とか言って消費者をミスリードしてき
た報いが来たのではないか、という感想を持っています。根拠もな
しに自分たちを正しいとする言説は、何か別の事情が発生したとき、
自分のところに辺ってくる両刃の剣でもあるのです。

 この記事の酒もそれにあたりそうです。記事ではこの後、先日紹
介した松永和紀さんのイオン批判記事に結びつけていますが、こう
いう宣伝が罪深いものであることを理解してほしいものです。

 「見利忘義」中国語を習っていて、こういう成語が出てきました。
これはイオンのことだなあ、と考えたりしていました。

 でも、こういう戦略はよいことばかりではありません。さっそく
こういう攻撃をくってしまいます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 環境保護団体・グリーンピースの独自調査で魚から続々とセシウ
ムが検出されたイオン。放射性物質ゼロ宣言を行い、一気に話題を
さらいました。

 しかし、放射能検査体制を調べてみると、たとえば新米の場合、
セシウムの検出限界は、セシウム134が12ベクレル、同じく1
37が12ベクレル、合計24ベクレルであることがわかります。
20ベクレル程度の汚染米であっても、「放射能検出せず」として
ガンガン流通する可能性がある、というわけです。

 牛肉にいたっては、検出限界は、なんと合計30ベクレル前後で
す。これでは、1キロ当たり25ベクレルとかの牛肉が、どんどん
家庭の食卓にあがってしまいます。

 食材宅配大手のオイシックスは、検出限界1ベクレル。大地を守
る会は10ベクレル程度で検査を行っています。

 イオンも、1ベクレルに検出限界を下げてもらいたいです><

http://d.hatena.ne.jp/rakkochan+zaiseihatan/20111108/p1
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 単位の意味もわからない、こういう人には1000ベクレル/1
kgではなくて、1ベクレル/1gという数値を与えておくのがよいと
思います。きっとこれで満足するでしょう。

 さすがにこの道のプロはやり方を心得ています。「検出限界1ベ
クレル」というのはどうやって設定できるのか?などという疑問を
持つ人は初めから相手ではないのです。検査なんか形式だけでいい
んだ…。

 いくらよい格好をしてみても、その道の筋金入りというのがいる
のですよね。ミスリードにかけては彼らの方が本職ですので、イオ
ンも旗色が悪い局面もありそうです。

 いつも言っていますが、こういう世界では、最終的に勝者となる
のは詐欺師です。だから行ってはいけない道だと、生協時代の反省
も含めて、10年以上も主張しています。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 旧正月目前の大連に来ています。土曜日はみんなで西洋料理のレ
ストランに行ったのですが、まずかったです。中華料理の店でまず
いところにあたったことはないので、やはり伝統の差なんだと思い
ます。

 中国が変わってきたのか、私が慣れてきたのか、以前のような特
殊な雰囲気がなくなって、なんだか普通の国になりつつあるな、と
いうのが昨今の感想です。

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