安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>600号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------600号--2011.05.08------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「Q&A」「牛肉の生食問題」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 今回は600号ということで、たくさんメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 食べ物情報、毎週楽しく読ませてもらってます。有用な情報ばか
りで、いつも参考にさせていただいてます。

 私は一市民ですので、業界の内情を知る事はないのですが、今回
のユッケの事件など、市民からするとどのように調理されたものか
安心出来ない事件であるし、これはこの店だけの問題ではなく、業
界全体の問題な気がします。

 確かに競争も厳しいでしょうけれども安心、安全は当たり前です
のでそのあたりは十分に教育してほしいものです。また市民も安心、
安全にはそれなりのコストがかかることも認知しないといけないで
しょう。

 これからも市民では容易に知りえない業界内部の情報もドンドン
教えてもらえると勉強になります。

 これからもよろしくお願い致します。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 いつもお世話になります。初めてメールさせていただきます。
2001年6月24日第85号から愛読しております。

 今回のユッケ記事もそうですが、いつも今までの自分の行動を見
直す機会を与えてくださり感謝致します。

 今回の記事ですが、私自身ユッケは好きで食べており、店を信用
するしかないと考えていました。日本では生食の肉を食べないよう
に指導していると、メールで初めて知りました。無知とは怖いもの
です。(さすがに子供には食べさせていません)

 私の家族も小学生と幼稚園児がおり、今回のユッケ事件には心が
痛みます。親の知識さえあれば、防ぐことが出来た事件だと思いま
す。

 今後とも有益な情報をよろしくお願いいたします。毎回とてもあ
りがたいです。ご尽力にお礼申し上げます。

 次回600号!おめでとうございます。そして、ありがとうござ
います。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 次は放射能を自分で測ってみたという話です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 いつも的確なニュースを送って頂き、どうも有難う御座います。

 それにしても、この春はテレビも新聞も、嫌なニュースが多いで
すね。折角のゴールデンウィークですが、今年は震災や福島原発の
ニュースに2ヶ月近くも曝された為か、あまり元気がなく、家で静
養しています。

 食の安全で、放射能を気にするなんて、チェルノブイリ以来です。
何年か前の関西電力原発事故の時に、放射能が気になったのでイン
ターネットでドイツ製のガイガーカウンター Gamma-Scout を買っ
ていたのを思い出し、購入した食材をチェックしてみました。

 確か3万円ぐらいで買った簡易なものですが、窓が工夫されてお
りアルミの遮蔽板有り、アルミ箔有り、ガイガー計数管直接をレバ
ーで切り替えることで、ガンマー線のみ、ベーター線込み、アルフ
ァー線+ベーター線+ガンマー線の合計も測れるものです。

 当時も家の周りから、通勤ルート、会社の周辺、近所の店や公園
や駅など、測ってみましたが、殆どカウント値が上がらず拍子抜け
したのを覚えています。

 当時もテレビや新聞で大騒ぎしていたので神戸も危険なのかと心
配していましたが、杞憂でした。

 今回も、購入した、ホウレン草、鶏肉、魚など、測定してみまし
たが空間の放射能レベル(0.1〜0.3マイクロシーベルト/時
間)と同じレベルだったので、安心して食べています。私の場合、
自分で測って安全を確認するのが、一番です。

 但し、空間の放射能レベルの方は、若干上がっていました。従来
は0.08〜0.24マイクロシーベルトぐらいだったのが3月中
旬には、0.2〜0.35マイクロシーベルトまで増えてました。
最近は、0.10〜0.30マイクロシーベルトに下がってます。

 ちなみに、0.35マイクロシーベルトを越したのは、福島原発
事故以前だと、有馬温泉へ行った時ぐらいで家の周辺では出ない値
でした。(ラドン温泉だったかな?)

 ユッケの食中毒のニュースもびっくりしました。ユッケって牛の
生肉を使っていたのですね。人に勧められて牛生肉だと思わず食べ
ていました。香辛料が強いと素材の味や火加減が分からず危険です
ね。

 卵かけごはんは好物なのですが、今は熱々の御飯で半熟になるま
で待ってから食べるようにしています。賞味期限後の卵は、生食は
諦め、ゆで卵にしています。

 では、今後も宜しくお願いします。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 次は生協の取り組みについて。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

生協の支援の取り組み

 標題に関して、以下の企画を東都生協のネット注文で見つけまし
た。〜生産者が、明日の種を蒔けますように〜の文言は、いいです
ね。

http://www.tohto-coop.or.jp/news/upload_pdf/upload/kantou_tabeyou.pdf

また、被災地支援企画の公文書が、日生協から出ているようです。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 みなさん、どうもありがとうございました。こうして長く続けら
れたのも、みなさんのご協力のおかげと感謝しています。これから
もよろしくお願いします。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.いつも勉強させていただいております。先生の著書やこちらの
ホームページなどで木酸液や竹酸液は無害ではないとあり、なるほ
どと思っていました。

 私は減農薬などが気に入っていて生協の宅配を二つ使っているの
ですが、先日特に減農薬に力を入れている生協に木酸液の使用につ
いて質問してみたところ、産地によっては使用していると回答を得
ました。農薬や資材として履歴を書いていない農家さんもかなりい
るようで、実際に使っていると答えた数よりもっと多いと思います。

 これらの木酸液などは生協の回答では、土壌改善と防虫のためが
多いそうです。

 ここからが質問なんですが、たとえば木酸液を使用して作った野
菜があるとします。農薬ではないから残留農薬のようにチェックし
たりはしないと思います。手元に来るまでにホルムアルデヒドなど
の有害物質がどれだけ残っているか分かりませんが、上記の野菜か
ら木酸液を減らすとしたらどういったことに心がければいいですが?
水でよく洗い流せばたいていのものは落ちたりするのでしょうか?

 今現在の作物から木酸液や竹酸液を排除することは不可能なので、
家庭で簡単にできる方法などがあれば教えてください。

 残留農薬などももしかしたら水洗いでそれなりに落ちたりするの
でしょうか?先生のサイトをみて、最近天然・自然だから安全って
いうのはすべて信じてはいけないんだと考えさせられました。だか
らといって石油系原料のものを多用したいとも思いませんが。天然
・自然から加工してなおかつ科学的根拠をもってこの範囲であれば
安全であるという裏づけのあるものを使いたいと思う今日この頃で
す。昔から使っているから安心というのはなんの根拠もない迷信な
気がします。

 長くなりましたが、先生のご意見をお聞かせください。

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A.木酢液には危険な成分が含まれていることがあるので、使用し
ない方がよいというのが私の意見ですが、使用した場合の残留につ
いてですね。

 実は詳しいことはよくわかりません。何しろ成分そのものが不明
ですので、何がどのように残留するというようなデータもないと思
います。

 だから安易な使用は問題だという話になるのですが、実際に使用
してみた場合でも、野菜から有害な成分が検出される可能性はあま
りないのではないかと思っています。

 もともと木酢液は木材から出る揮発性の成分を集めたものです。
そういう成分ですので、野菜の表面に残留しにくいのではないか、
というのが根拠です。

 ただしこれはあくまで私の想像に過ぎませんので、実際にはわか
らないとしか言いようがありません。したがって、おっしゃるとお
り、安全だという根拠にはなりません。

 そしてこの安全性の問題に答えるのは、木酢液を使用している人、
または販売している人のはずです。一般の農薬はメーカーがそのた
めに苦労しています。

 一般の農薬については、残留していても洗えば少しは減るのかも
しれません。しかし元々残留量はごく少ないので、その必要はない
はずです。おまじないとして何か儀式をやるというのは、心の平安
のためには有効ですので、必要な方はいろいろとやってみればよい
と思います。

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Q.ピュアという老人相手の健康食品の会社があります。姑が、10
年ばかりそれやそれに類似する会社の会に通い詰めています。

 決してよくない会社であることは理解していますが、旅行にいく
わけでもなく、他に楽しみのない姑の娯楽費用としてずっと見逃し
ていて、

 ピュアで買った(買わされた)ものをもらって食べたり、あまり
に量が多すぎたり、不審なものは捨てたりしています。

 このたび、「鳳凰の精」というローヤルゼリーのカプセルをもら
い、あまりにも高級な 風情なのでネットで調べてみると59800円で
した。本人宅、兄宅のものもあり3箱は買った模様です。一日にカ
プセルを8〜12錠飲むと書いてあり、あまりの量に唖然としていま
す。原材料の産地も記されていません。でも値段が値段なもので捨
てるのを逡巡しています。

 私が人に相談されたなら、「飲まない方がよい」「少しの量を気
の向くときにのめばいいのでは」と言うと思うのですが、パッケー
ジには「全国ローヤルゼリー構成取引協議会会員」ともあります。
この協議会はどのようなものなのでしょうか? 何か品質の監視機
能でもあるのでしょうか?

 この類の健康食品の会がなくなれば、姑はきっと一気に老け込む
とは思います。ご意見や分析をいただければ嬉しいです。

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A.なかなか難しい話ですね。こういう話を聞くと、健康食品にと
って最も大切なことは効果があることではなく、安全であることだ
と改めて思います。

 ローヤルゼリーについては、公正取引規約があり、問題の商品は
その「公正」マーク付きですので、それほど問題はないと思います。

 しかしこのマークは使用しているローヤルゼリーに関してのもの
なので、他の成分について何も保証してくれるわけではありません。

 その他には漢方やハーブ系の原料を配合しているようで、少し心
配ですね。もし食べてみて、何か効果があったときは、直ちに使用
をやめるべきです。健康食品は効果があってはいけません。効果は
ないけれども、何となくの雰囲気を味わうのが健康食品の醍醐味と
いうものです。

 たとえば「痩せ薬」で、使用しても効果がないものはよいのです
が、時折本当に痩せてくる、効果のあるものがあります。その場合
はまず有害な医薬品が含まれていて、健康を害する(害している)
というのが常識的な判断です。

 4個×180包という包装ですから、常識的に考えて一回4個を
食べるものではないでしょう。それを一日2〜3回なのでしょうか。
私も何だか多いように思います。高価なものだからと、少しずつ食
べるようにして、何も影響が現れないのを確認しながら使うとか、
どこかに隠しておいて、忘れてくれるのを待つとか…。

 この手の老人向けの商法は詐欺商法には違いないのですが、世の
中には無料や100円でもらえるものだけ持って帰るというしたた
かな老人もたくさんいて、案外共存しているようなところがありま
す。でも、長くつきあっていると、このような高価な商品を買わさ
れてしまうので、やはり近づかない方が賢いのですが…。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「牛肉の生食問題」
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 前回紹介した食中毒事件は、メールマガジン発行後に4人もの死
者を出す大事件になってしまいました。

 このメールマガジンでも再三掲載したように、消費者庁や焼肉協
会から何度も肉の生食をやめるよう、勧告が出ていたのにもかかわ
らずマスコミではほとんどの人がそのこと自体を知らなかったとい
うことには驚きました。

 まだ重症で治療を受けている人がたくさんいるようで、被害の拡
大が心配です。この件について、こんなメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 肉の生食問題、ずっと以前から危険性は言われていて、「食の安
全情報blog」のohira-yさんも幾度となく取り上げていたわけです
が、FOOCOM.NETで唐木英明氏が指摘されているとおり、こんにゃく
ゼリーやトランス脂肪酸で動き回った野田聖子氏や福島瑞穂氏が肉
の生食問題に関心を持っていたかどうかは知りません。

 消費者庁にしてみれば、まあ「手柄を挙げる絶好のチャンス」だ
った筈ですが、今まで気づきすらしなかったのでしょうか。それと
消費者庁の権益強化を盛んに吹聴していた毎日新聞の山田泰蔵記者
は、肉の生食問題を知っていたのでしょうか。遺伝子組換えや放射
線照射を問題にしてきた日本消費者連盟や食の安全・監視市民委員
会は肉の生食問題を取り上げたのでしょうか。

 生活クラブといえば、「10分の1ルール」を不可能として取り下
げた件がメルマガで取り上げられていましたが、今まで遺伝子組換
え作物の恐怖を散々煽っておきながら、今回の震災に際して、「緊
急措置」と称して不分別飼料の使用を始めていますね。
http://www.seikatsuclub.coop/coop/news/20110407.html

 この際すっぱり、非組換え飼料が調達できるまで肉・卵・牛乳の
販売は一切中止しますと言えないんでしょうか。所詮は渡辺さんが
仰るところの“山の手の有閑奥様クラブ”、非組換え作物と心中す
る覚悟まではなかった軟弱者の集団ということでしょうかね。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 何か口が悪いですね(~_~;)。

 以下は焼肉協会から出ている、生肉メニューについての勧告です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

全国焼肉協会 正しく知ろう生肉の扱い

 生食用食肉として提供できるのは、平成10年の厚生労働省通知
「生食用食肉等の安全性確保について」で示された指導基準に基づ
いて処理された牛と馬の肉・レバーのみです。平成20年度に国内の
と畜場から生食用としての出荷実績があるのは馬の肉・レバーだけ
でした。輸入牛肉の一部を除き、牛・鶏・豚の肉や内臓肉は生食用
食肉としての出荷実績はなく、生や半生で提供すると食中毒が起こ
る可能性があります。

 食中毒を起こした店が負うべき責任は多岐にわたり、営業停止の
行政処分を受けたり、被害者への賠償責任等が生じます。生食用食
肉以外の肉を生で提供しないでください。

平成21年11月

http://www.yakiniku.or.jp/sei/img/2010/6.30/gyousya.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 この勧告でこの問題は解決していたはずなのです。法律で禁止す
べきという意見もあるようですが、自主的にできなくては困ります。

 売れるからといって、この勧告を無視して、生肉メニューを出し
ていた店は反省してもらいたいです。「ウチは大丈夫」などと取材
に応じている店もいますが、単に運がよかっただけであるとわかっ
ていない大馬鹿者です。

 マスコミもこうしたことを取り上げて、キャンペーンをはるくら
いのことができればよいのですが、知らなかったでは話にならない
です。

 さて、消費者庁が今回の事件に関して、次のようなコメントを発
表しています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

集団食中毒の発生を受けた食中毒予防に関してのお願い
                      平成23年5月2日
                     内閣府特命担当大臣
                    (消費者及び食品安全)
                      蓮 舫
                   消費者庁長官 福嶋 浩彦

 消費者庁では、今般、富山県の焼肉店で提供された生肉を原因と
する腸管出血性大腸菌(O111、O157)による集団食中毒が発生し、
1名の方が亡くなられ、重症者も多数出ており、また、福井県にお
いても、O111 による感染症で、1名の方が亡くなられたとの情報
を得ています。

 本件については、本来は加熱用の食肉が、生食用として利用客に
提供されていたのではないかとして、現在、厚生労働省及び関係自
治体において原因の特定を進めています。同時に、感染拡大防止の
対策が講じられています。

 さらに、加熱用の食肉を生食用に使用することが業界の慣習にな
っているのではないかとの報道もあることから、消費者庁としても、
事実関係の把握と、事業者等への指導を徹底するよう厚生労働省な
ど関係省庁に働きかけてまいります。

 こうした中、現時点においては、全国の消費者の皆様に次のこと
をお願いします。

1.飲食店において生肉の料理(ユッケなどのメニュー、生レバー
の料理)を食べる際には、「加熱用として販売されている食肉」で
ないことを飲食店等に確認してください。飲食店において提供でき
る生肉は、「生食用」の肉に限られます。

2.不安がある場合には、生肉の料理を、子どもや高齢者、健康状
態が優れない大人が食べることは、控えてください。

http://www.caa.go.jp/safety/pdf/110502kouhyou.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 どうも変なコメントだと思っていましたが、前述のメールで紹介
されている、唐木氏の批判がありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 生肉のユッケを食べた男の子2人が病原性大腸菌O111に感染
して死亡した。松永編集長が特集で取り上げているが、私も一言付
け加えたい。

 病原性大腸菌は牛の消化管の中にいる。食肉処理場で食肉や内臓
が糞で汚染されることは珍しくない。すると肉や内臓に病原性大腸
菌が付着する。

 もちろん、加熱すれば菌は死ぬ。しかも菌は肉の表面にしかいな
いので、ステーキのような肉の塊は、表面だけ加熱すれば中は生焼
けでも問題はない。しかし、ひき肉の場合には中心まで加熱しない
と菌は死なないので、ハンバーグの生焼けは危ない。

 だから「肉が新鮮だから、生でも大丈夫」というのは大きな誤解
だ。新鮮な肉や内臓に病原性大腸菌が付着しているのだ。

 厚生労働省は生食用の食肉の基準を決め、これを守っている食肉
処理場の肉や内臓は「生食用」として販売していいことになってい
る。しかし、生食用の肉は一部の馬肉と馬の内臓しかない。そして、
生食用ではない肉を生食として販売しても、罰則はない。

 報道によれば、食中毒を起こした焼肉店の社長は、生食用ではな
い肉をユッケとして提供するのは「焼肉業界の慣習」と言っている。
たしかに、どこの焼肉店でもユッケや生レバーや鳥刺しを提供して
いるが、そもそも生食用の牛肉も鶏肉もないのだから、この社長の
言葉は真実だろう。

 この事件を受けて蓮舫消費者担当大臣は、ユッケや生レバーなど
生肉を食べる場合には、飲食店などに加熱用で販売されたものでは
ないことを確認するよう求め、さらに、「不安がある場合は、生肉
の料理を子供、ご高齢者、健康状態が優れない大人の方が食べるこ
とは控えて頂きたい」と述べた(TV朝日5月2日)。

 これは驚いたコメントだ。おそらく生食用の肉が流通していない
ことを知らなかったのだろう。さらに健康であれば、生食用ではな
い肉を生で食べてもいいと考えているのだろうか。

 「消費者庁としても厚生労働省などに働きかけ、事業者などへの
指導の徹底をしていきたい」とも述べたそうだが、その言葉には危
機感がほとんど感じられない。こんにゃくゼリーで男の子が亡くな
ったときには直ちに販売停止を強く要求した福島瑞穂さんも、これ
に応えた当時の担当大臣の野田聖子さんも、この件で何かを言った
という話を聞かない。

 テレビのコメンテーターたちも、「これでユッケが売れなくなる」
とか「風評被害が心配だ」とか、危機感のなさを露呈している。都内
の保健所長さんたちと話をしたとき、生肉や生レバーが食中毒の原因
になるケースが多いので、何とか法律で禁止できないだろうかと相談
を受けた。日夜、食中毒と戦っている人たちの重い言葉だ。

 何も知らずにユッケを食べて、苦しんで亡くなった二人の男の子は、
ともに私の孫と同じ6歳。哀れで涙が出る。二人の死を無駄にしない
ために、生食用ではない生肉を平気で提供する飲食店の知識と倫理観
のなさを厳しく問うとともに、生肉は危険であることを消費者に強く
訴えたい。

http://www.foocom.net/column/karaki/4001/
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 いまだに、「いつになったら安心して生肉を食べられるようにな
るのか」というようなことがテレビでは言われていたりします。

 一人も被害者が出ていない放射能の問題と違って、こちらは4人
の死者と20数名の重症者が出ています。

 肉の生食を避けることで確実に被害を防げるわけですから、この
場合の判断は「肉の生食をやめる」しかないと思います。

 ふだん格好のよいことを言っている人に限って、被害を受ける人
のことなど考えていないということなのでしょうか。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 予定どおり、たくさんのメールをいただきまして、本当にありが
とうございます。私のもう一つのメールマガジン「宮沢賢治 Kenji
Review」の方は昨年600号を超えていまして、目指せ1000号
などと言っています。こちらはいつまで続けられるか、考えるよう
になっています。5月末で60歳になるのですよね…。

 以下のサイトで食中毒の統計をまとめています。

2011-05-04 食中毒を調べてみました
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20110504

 2009、2010と食中毒の死者ゼロを続けていました。死亡原因では
大半が自然毒、残りが細菌(サルモネラ、腸管出血性大腸菌)です。
今回も腸管出血性大腸菌ですが、死者ゼロが途絶えたことは残念で
した。

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