安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>591号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------591号--2011.03.06------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「Q&A」「トランス脂肪酸の表示」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 前回のラドンの話で、こんなメールをいただきました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 いつも有益な情報をありがとうございます。今回のラドンのお話
に関してですが、下記の様な製品が出回っております。

http://www.ceramic-kouseki.com/product/92

 これは一晩中、一日中体に当てていましょう、という商品なので
問題ありかもですね。鉱石で作った壺もあるはずなのですが、検索
できませんでした。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ここで紹介されている商品から、放射能が検出される可能性はあ
まりないのではないかと思います。国民生活センターの報告にあっ
た、名ばかりのものではないかと。

 でも、もし本物だったらと思うと、ちょっと怖いですね。キュリ
ー夫人がラジウムのせいで亡くなったという話は、本当かどうか知
りませんが、小学生のときに読んだ本にはそう書いてありました。

 ラジウムは危険な物質…のはずなんですすが。

 次は食中毒のニュースです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 北海道岩見沢市で多数の小中学生が食中毒症状を訴えた問題で、
患者5人から14日、同じタイプのサルモネラ菌が検出された。岩
見沢保健所は、給食が原因の集団食中毒とみて、同市立学校給食共
同調理所を立ち入り調査した。

 同保健所はこの日、調理台などに菌が残っていないかふき取り調
査を行い、給食のサンプルを提出させて、原因菌の分析を開始した。
また、市教委は当初、925人の児童・生徒が欠席したと発表した
が、風邪などによる欠席が含まれていたため、食中毒による欠席者
は、児童・生徒が840人、教職員は15人だった。このうち、児
童・生徒8人が入院。このほか、未就学児2人が入院した。

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=36854
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 以下はその調査結果です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 同保健所によると、9校の給食が作られた市立学校給食岩見沢調
理所の回転釜と、9日の給食メニューだったブロッコリーサラダ、
このサラダを食べた発症者の便などから同じ遺伝子型のサルモネラ
菌が検出されたという。

 同調理所ではサラダを作る際、ブロッコリー、ニンジンを別々の
大釜で95度以上で湯がいた後、回転釜の中央にシャフトアームで
羽根をおろし、回してあえる作業を行った。シャフトから菌が検出
されたのに対し、両野菜からは検出されず、保健所では何らかの原
因でシャフトに菌が付いたとみている。

 サルモネラ菌は63度、30分の加熱で死滅するとされているが、
同調理所ではシャフトを洗浄する際の湯温が52〜53度と低かっ
たことも分かり、「洗浄が不十分で付着した可能性がある」という。

http://www.asahi.com/health/news/TKY201102240141.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 サラダからの感染ということで、アメリカのような事態かと一瞬
思いましたが、どうも調理器具からの二次感染のようです。

 もともとサルモネラに汚染されていたのは、たぶん鶏肉か何かで、
そのもの自体はその後加熱調理されたので問題はなく、器具に残っ
たものが食中毒の原因になったというわけです。

 これは案外家庭でも起こる可能性があることです。加熱調理する
ものと、加熱しないものとで交差汚染が起こらないように注意する
必要があります。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.無洗米について質問します。味・安全性の点で無洗米を認めよ
うとしない夫を、何とか説得したいと思っています。しかし、私自
身も、この2点において今ひとつ自信が持てません。味は好みがあ
るとしても、安全性については全く問題ないのでしょうか。そもそ
も、どうして無洗米なるものが出現したのでしょうか。抵抗無く利
用していきたいと思っていますので、どうか宜しくお願いいたしま
す。

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A.無洗米は炊飯時に米を研ぐという作業をしなくても済むように
開発されたものと思います。第一のメリットはこの利便性です。米
のとぎ汁を出さないというのが第二のメリットですね。

 このメリットを訴えて、一定のシェアは持つようになっています
が、当初予想された、全面的に無洗米化するということにはならな
かったようです。

 昔と違って、それほど神経質に米を研ぐ人も少なくなっています
ので、案外普及しなかったというのが私の感想です。

 こうしたものが登場するのは、もちろん商品の差別化を目指した
企業努力です。何の必要があるのだ?と言われつつも、新しい商品
を開発していくのが企業の普通の姿です。

 無洗米について、国民生活センターから、報告が出ています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 無洗米についてアンケート調査を行ったところ、無洗米利用経験
者のうち、6割の人が洗米等手を加えて炊飯していた。現在無洗米
には統一した定義はなく、米を洗米したときのとぎ汁は無洗米でも
濁りがあり、目視による濁り具合で無洗米と精白米を簡単に見分け
ることはできなかった。また、2割の人は無洗米についての情報が
不足していると感じていることが分かった。

 品種の表示に関しては、米は品種によってDNAに特徴があるため
DNAについて調べたところ、テストの過程で標準米と比較して識別
バンドの出方が異なる銘柄がみられた。現在のJAS法の判断は帳簿
等の資料で行っているとのことであるが、「品種」についてはDNA
分析が可能となってきており今後、第三者でも認証可能となるよう
科学的品種判別法を確立し、JAS法の判断の根拠とすべきである。

 無洗米と精白米のおいしさの差を調べたところ、炊飯直後では無
洗米と精白米においしさの差はみられなかったが、1kg当たりの平
均価格は無洗米の方が平均で52円高く、洗米等の上下水道料金を含
めても無洗米を使う方が費用がかかることが分かった。

 環境性について、無洗米は家庭で洗米しなくても利用できるので
米のとぎ汁による環境負荷はない。しかし、製造工程で製法によっ
てはぬかの処理(利用)する際に電力等を使用しておりCO2排出と
いう形で一定の環境負荷が発生しており、それらの情報については
公開されるべきである。

http://www.kokusen.go.jp/news/data/n-20020606_1.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 あまりパッとした評価ではないですね。それから、一つの話題と
して、こんな話もあります。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 最大手は東洋精米機で、91年から「糠で糠を取る」「水は1滴
も使っていない」を看板にして、研がずに炊ける「BG米(無洗米)」
製造装置の販売事業を開始。同社によると現在無洗米工場は子会社
のトーヨー食品や米穀卸向けに39箇所あると言う。この「BG米」
がほかでもない問題になっているのだ。東洋精米機は「BG米」の
製造装置について徹底した秘密主義を取っていて、どのような工程
で無洗米が作られているのか、当事者の同社の一部の関係者以外、
誰も知らないときている。この秘密主義がさまざまの疑問、不安、
不信を生んでしまっている。

http://www.j-rice.info/datakan/musenmai.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 こういうことも、無洗米がもう一つ普及しなかった原因かと思い
ます。

 安全性については、所詮お米には違いないので、別に問題はない
でしょう。より加工度が高いため、精米後は通常の白米より鮮度が
落ちるのが早いという可能性はあるかもしれません。

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Q.こんにゃくのカルシュウム含有量について教えてください。凝
固剤に水酸化カルシウムと炭酸ナトリウムを用いた場合でカルシウ
ムの含有量が大幅に変わるのでしょうか?また、水酸化カルシウム
を用いたこんにゃくを「カルシウムこんにゃく」と表示してもよい
のでしょうか?

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A.こんにゃくの凝固剤は以下のところで紹介されています。

凝固剤別 こんにゃくの作り方
http://park14.wakwak.com/~aozora_saien/sub07_konnnyaku.html

 こんにゃくに含まれるカルシウムはほとんどが凝固剤由来のもの
です。したがって、炭酸ナトリウムで固めたこんにゃくにはカルシ
ウムはほとんど含まれていないと思います。

 水酸化カルシウム(消石灰)由来のカルシウムは栄養的な価値は
低いので、カルシウムを摂取するのに、こんにゃくは推奨される食
品ではありません。

 「カルシウムこんにゃく」と言うのはたぶん勝手ですが、あまり
意味のあるものではなく、優良誤認という批判を受ける恐れが大き
いです。したがって私としてはお薦めできません。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「トランス脂肪酸の表示」
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 消費者庁から、2月21日付で「トランス脂肪酸の情報開示に関
する指針」というのが発表されています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 近年、科学的知見の充実により、トランス脂肪酸の摂取や飽和脂
肪酸及びコレステロールの過剰摂取と心疾患のリスクとの関連がよ
り明らかにされてきており、北・南米やアジア等における諸外国に
おいても、栄養成分表示の一環としてトランス脂肪酸の含有量の表
示の義務化が進んできているところである。

 世界保健機関(WHO)は、2003年、1日当たりのトランス脂肪酸
の平均摂取量は最大でも総エネルギー摂取量の1%未満とするよう
勧告を行った。その後、最新の知見を基にした2008年のWHOの報告
書において、1%未満というレベルの見直しを課題として指摘して
いるところである。こうした状況下、日本人1日当たりのトランス
脂肪酸の平均摂取量は、総エネルギー摂取量の0.6%程度となってい
るが、我が国における最近の研究では、若年層や女性などに、摂取
量が1%を超える集団があるとの報告もある。

 消費者庁では、消費者が食品を適切に選択し栄養バランスのとれ
た食生活を営む観点から、健康増進法に基づき、炭水化物、たんぱ
く質等の主要な栄養成分に関する表示の基準を定め、栄養に関する
情報を充実させる取組を進めてきた。

 これに加え、脂質に関する科学的な知見の蓄積に伴い、消費者に
とっては、トランス脂肪酸その他の脂質に関する情報も食品選択の
重要な指標となりつつある。

 しかしながら、健康増進法に基づき表示の基準が定められている
飽和脂肪酸やコレステロールと異なり、トランス脂肪酸については、
表示する際のルールが存在しないことから、食品事業者が積極的な
情報開示に踏み切れなかったり、今後、情報開示が進んだ際に混乱
が生じ得る状況となっている。

 以上のことから、消費者庁では、別紙のとおり、トランス脂肪酸
に関して食品事業者が情報開示を行う際のルールとなる指針を定め、
食品事業者に対し、トランス脂肪酸を含む脂質に関する情報を自主
的に開示する取組を進めるよう要請することとした。

 食品事業者においては、トランス脂肪酸を含む栄養成分の表示が、
消費者の食生活の改善に重要な役割を有することを認識しつつ、販
売に供する食品の容器包装、ホームページ、新聞広告等により情報
開示が行われることを期待する。

 特に、消費者の健康づくりに資する目的でその表示が制度化され
ている特定保健用食品や栄養機能食品については、栄養表示基準に
定める栄養成分の表示に加えて、トランス脂肪酸を含む脂質に関す
る一層の情報提供が求められる。

http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin505.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 当初言われていた、「義務化」はさすがにあきらめたようです。
トランス脂肪酸の表示義務化はイコール栄養成分表示の義務化とい
うことになりますが、そこまではいきませんでした。

 実質的には大手メーカーの商品はほぼ栄養成分表示もされている
ので、その表示にトランス脂肪酸も加えるという方向になります。

 また、トランス脂肪酸を単独で表示するのではなく、飽和脂肪酸、
コレステロールも同時に表示するように求められています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

2.表示方法

 トランス脂肪酸の含有量の表示においては、名称及び含有量を表
示する。表示に当たっては、栄養表示基準に定める一般表示事項
(熱量並びにたんぱく質、脂質、炭水化物及びナトリウムの含有量)
に加え、飽和脂肪酸及びコレステロールの含有量を併せて表示する。

(1) 名称等

 トランス脂肪酸は、その表示名称を「トランス脂肪酸」とし、栄
養表示基準に基づき表示される栄養成分と同様に(枠内に)表示す
る。

 表示の順番は、栄養表示基準における一般表示事項で定められた
栄養成分の次に、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸及びコレステロール
の順に表示する。

(2) 単位

 当該食品の100g若しくは100ml又は1食分、1包装その他の1単
位当たりの含有量を一定の値により記載し、単位はグラム(g)と
する。

(3) 誤差

 トランス脂肪酸の含有量表示値の認められる誤差範囲は、プラス
20%とする。

http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin505.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 また、「0表示」をはじめとした強調表示については、以下のよ
うに述べています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

3.強調表示

 トランス脂肪酸に係る強調表示(「含まない」又は「低減された」
旨の表示をいう。)をする場合は、以下の基準による。この場合、
栄養表示基準に定める一般表示事項(熱量並びにたんぱく質、脂質、
炭水化物及びナトリウムの含有量)に加え、飽和脂肪酸及びコレス
テロールの含有量を表示する。

(1) 「含まない旨」の表示

 次のア及びイのいずれにも該当する場合には、トランス脂肪酸に
係る「含まない旨」の表示(「無」「ゼロ」「ノン」「フリー」そ
の他これに類する表示をいう。)をすることができる。

ア 食品100g当たり(清涼飲料水等にあっては100ml当たり)のトラ
ンス脂肪酸の含有量が0.3g未満である場合

イ 食品100g当たりの飽和脂肪酸の量が1.5g(清涼飲料水等にあっ
ては、食品100ml当たりの飽和脂肪酸の量が0.75g)未満、又は当該
食品の熱量のうち飽和脂肪酸に由来するものが当該食品の熱量の10
%未満である場合

(2) 「低減された旨」の表示

 トランス脂肪酸に係る「低減された旨」の表示をする場合には、
比較対照する食品名及び低減量又は割合を表示する。

 なお、食品単位当たりの使用量が異なる食品を比較対照食品とし、
食品単位当たりで比較して表示を行う場合には、消費者への適切な
情報提供の観点から、食品単位当たりの比較である旨を表示する。

http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin505.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 ところで、最初に紹介した文の中で、「若年層や女性などに、摂
取量が1%を超える集団があるとの報告もある。」とありました。

 それは以下のようなことを指していると考えられます。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 心臓病との関係が指摘されるトランス脂肪酸の摂取量を探る日本
で初めての本格調査を、東京大等8大学のグループが行った結果に
よれば、世界保健機関(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)が薦める
目安「1日に摂る総カロリーの1%未満」を超えて摂取していた人
が、30〜40代の女性で3割を超えていたという。

 調査は、526の食品ごとに含まれるトランス脂肪酸の量を国内外
のデータを使って検討したほか、国内4地域に住む30〜60代の男女
225人に、季節ごとに4日間ずつ計16日間、食事の内容を詳しく記
録してもらい、摂取量を算出したもの。

 1日の平均摂取量は、男女共1.7g、総カロリーに占める割合はそ
れぞれ0.7%、0.8%で、WHOなどの推奨の範囲内に収まっていた。

 30代女性では、2.1g(総カロリーの1.0%)だったが、1%以上の
人が33%いた。

 40代女性では、1.9g(総カロリーの0.9%)だったが、1%以上の
人が38%いた。

http://health-info.asablo.jp/blog/2010/03/23/4966557
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 全国で、男女それぞれ30〜60代を対象に調査というのはいいんで
すが、225名というのはいかにも少ないです。また、サンプリング
や調査の方法についても、情報はありませんが、信頼できる調査と
は言い難いのではないか?というのが率直な感想です。

 また、平均値が1%のとき、1%以上の人が1/3いた、という
のは当たり前としか言いようがありません。全員が1%以下なら、
平均が1%になるはずがないではありませんか。

 このあたりを含めて、総合的な考察が、食品安全委員会からすで
に出ています。上記の「調査」もその中で触れられています。

 その中で最も信頼できると思われる値は以下のようなものです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 上記含有量の結果を踏まえ、食品安全委員会において平成16年度
国民健康・栄養調査における食品群別摂取量を基に、日本人一日当
たりのトランス脂肪酸摂取量を推計(積み上げ方式)したところ、
平均0.7g(摂取エネルギー換算では約0.3%)で、平成19年度の同
調査を基に同様の試算方法で再度推計した結果も同様の値となりま
した。

 また、平成20年度の食用加工油脂の国内の生産量から推計した一
日当たりのトランス脂肪酸摂取量は、平均1.4g(同約0.7%)でした
(平成18 年度の推計結果は1.3g、約0.6%)。

http://www.fsc.go.jp/sonota/54kai-factsheets-trans.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 摂取量からの積み上げと、生産量からの推計で値が一致しません
が、生産量=摂取量ではありませんので、実際の値はおそらく1%
の半分以下程度と思います。

 もちろん、1%を超える人がいることも確実ですが、もともとの
1%未満にすべきという勧告も、それを超えれば危険という意味で
はありませんので、国民全体との平均がこの値を超えなければ、当
面差し迫った危険性はないというのが妥当な判断です。

 それにもかかわらず…というのが出てくるので、いろいろともめ
たようですが、まとめると以下のようになると思います。

(1)トランス脂肪酸の問題は日本人にとっては特に大きな危険性
はない。

(2)脂肪の過剰摂取で悩んでいる諸外国では問題となっていて、
日本でも無視するよりは表示しておいた方がよい。(いろいろとう
るさい人もいるので…)

(3)栄養成分表示が義務化されていない状況では、トランス脂肪
酸の表示も任意とならざるを得ない。

(4)しかし、栄養成分表示をする場合には、表示するよう求める。

(5)実際の影響を考えると、トランス脂肪酸だけを特別扱いする
根拠はないので、飽和脂肪酸とコレステロールも同時に表示する。

 結局のところ、義務化していないという点を除けば、アメリカの
表示と同様になるというのが結論です。

 トランス脂肪酸については無視してもよいくらいだと思いますが、
お役人としても仕事をしないわけにはいかないでしょうし、まあ妥
当なところかな、ですね。

 参考情報として、農水省が出しているページ

■すぐにわかるトランス脂肪酸
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_wakaru/index.html

 消費者庁の出している、この件に関するパブリックコメント

■「トランス脂肪酸の情報開示に関する指針(案)」に寄せられた
意見の概要について
http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin507.pdf

 を紹介しておきます。ヒマな人は後者を読んでみても面白いと思
います。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 金曜日に帰国しました。やはりこちらは暖かいです。それでも、
我が家ではネコのために暖房を入れたりしています。ネコが寒いと
言っているわけではないのですが。

 それにしてももう三月です。今年は年頭から、世界中でいろいろ
と騒ぎが起こっています。中国でも、公園や広場で警官の姿が目立
っていました。リビアではいよいよ内戦状態ですが、外国からの介
入も起こりうる事態です。国の改革は必要としても、殺し合いには
ならないよう、祈るばかりです。

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--発行--渡辺--宏------- URL http://food.kenji.ne.jp/
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 購読者数4064名です。ご購読ありがとうございます。
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