安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>575号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------575号--2010.11.14------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「ニュースから」「Q&A」「酸化防止剤無添加ワイン」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 一見、意味がわからず考えてしまうようなニュースがありました。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 中国の有毒粉ミルク問題、補償求めた親に「公序かく乱」で禁固
2年半

 【11月11日 AFP】中国で2008年に起きた、有害物質メラミンに汚
染された粉ミルクで乳児6人が死亡した事件で、被害者に補償を求
める運動をしていた男性に対し、北京の裁判所は10日、「公序をか
く乱した罪」で禁固2年半の判決を言い渡した。男性側は控訴する方
針。

 この有毒粉ミルク事件では、中国全土で30万人の子どもに腎臓の
結石や尿路異常などの健康障害が生じたとされ、うち少なくとも6
人が死亡した。問題となったメラミンは、粉ミルクのタンパク質含
有量を多く見せかけるために混入されていた。

 今回、判決を受けた趙聯海(Zhao Lianhai)被告も、子どもが被
害を受けた1人。被害者家族に情報を提供するウェブサイトを運営
するなどの活動を行っていたが、前年12月、ほかの被害者らと補償
を要求する抗議集会を行った後に逮捕された。

 趙被告が属する人権団体によると、判決を聞いた瞬間、被告は囚
人服をひきちぎろうとしながら無実を叫んだ。また被告はハンガー
ストライキも計画しているという。

http://www.afpbb.com/article/disaster-accidents-crime/crime/2774842/6440091
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 メラミン事件で、「訴えられて」有罪になったのではなく、「訴
えて」有罪になったというのです。本当に最初は意味がわかりませ
んでした。

 結局、被害者が訴えを起こしたこと自体をけしからんと判断した
ということらしいです。中国政府は犯罪の被害者ではなく、加害者
を擁護する立場に立ったことになります。

 でも、当事者たちはそこまで考えていなくて、単に騒いでくれる
な、ということで行動したのでしょう。あまりに未熟な対応です。

 ところでこのニュース、通信社のサイトとNHKにはありますが、
新聞社では見かけません。いったいどうしたというのでしょうか。

 このニュースは中国という国の人権の有り様がよくわかる話です。
現在の日本政府要人からはうらやましい話でしょうね。何しろ、文
句を言うやつは投獄できるのですから。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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Q.塩化ビニール樹脂の食品包装用ラップフイルムは、人体の健康
には問題無いのでしょうか?

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A.食品包装用の製品には、厳しい管理基準があり、合格したもの
しか食品包装用として販売できません。使ってすぐに危険というレ
ベルを考えているのなら、食品包装用と書いてあれば問題ありませ
んというのが回答になります。

 おそらく、それよりもっと低いレベルの、長期的あるいは慢性的
な影響が出るかもしれない…とお考えの質問と思いますので、それ
については以下に書きます。

 まず、塩化ビニルを含め、プラスチック類は非常に大きな単位で
分子がつながっている、「高分子」と呼ばれる巨大分子です。よく
ゴミになれば永久に残るなどと言われるのは、プラスチック類は分
解しにくいためです。

 実際は永久に残ったりせず、やがては分解してしまうのですが、
簡単に分解しないのは微生物が持っている酵素ではすぐに分解でき
ないためです。

 たとえば同じような高分子であるセルロースは、人間の胃腸では
分解できませんが、牛や馬では体内の微生物が分解してくれます。

 それらの微生物でも歯が立たないのがプラスチックというわけで
す。したがって、プラスチック類は体内に入っても消化吸収されず、
そのまま素通りしてしまいます。これが第一のポイントです。

 プラスチック類の安全性を考えるとき、柔らかくしたりするため
の添加剤を入れることがよくあります。この添加剤は体内に吸収さ
れることが多いので、今までよく安全性が問題になったりしました。

 現在ではこれらの問題もほぼ解決し、安全面の問題はほとんどな
くなっていると考えられます。これが第二のポイントです。

 塩化ビニルは他のプラスチック類と少し性質が違います。安価で
優れた特質を持つプラスチックなのですが、塩素を多く含みます。
実は塩素を含むために安価なのだそうです。

 塩(塩化ナトリウム)からナトリウムをとり、各種の化学物質を
製造する際、残った塩素を活用して塩化ビニルを作るという仕掛け
です。

 塩素を含むため、焼却時に塩素ガスが出るとか、ダイオキシンが
発生するとかいう批判もあります。しかし食品包装用としての安全
性とは別次元の問題です。

 したがって、ご質問への回答は安全性に特に問題はない、です。

 塩化ビニル業界のサイトの説明
http://www.vec.gr.jp/anzen/anzen1_1.html

 蛇足ですが、プラスチックとしての塩化ビニルとは違い、高分子
になる前の、塩化ビニルモノマーは有害な物質です。これについて
の安全性評価が以下のところにあります。
http://unit.aist.go.jp/riss/crm/mainmenu/VCM_summary.pdf

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Q.次亜硫酸ナトリウムについて質問があります。今妊娠6週目な
のですが、先日自分の不注意で、添加物として「漂白剤(次亜硫酸
Na)」と書いてあるお惣菜を食べてしまいました。裏面に表示がさ
れていた為、気がつかず全て食べてしまったのですが、やはり胎児
への影響はあるのでしょうか?また、奇形児が生まれた例などある
でしょうか?

 初めての妊娠、6週目となると心臓や神経や脳が作れらる時期で
あり、大変不安です。ちなみに筍、人参、こんにゃく、蓮根が入っ
ているお惣菜です。やはりそう言った物質が体内に入ると胎児へ直
接吸収されるのでしょうか?

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A.どうして「次亜硫酸ナトリウム」が心配なのでしょうか?どこ
かでそんな情報があったのでしょうか?

 一般には「亜硫酸塩」と表示されることが多い食品添加物です。
ワインに使われることで有名ですが、ワインに亜硫酸塩を使う歴史
は古く、フランス人に言わせると亜硫酸塩の入っていないものはワ
インではないそうです。

 昔はワイン醸造時に、その上で硫黄を燃やしたという話です。日
本の食品添加物基準では、使用基準として以下のようになっていま
す。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

かんぴょう:5.0g/kg未満(SO2として:以下同じ)

乾燥果実(干しぶどうを除く):2.0g/kg未満

干しぶどう:1.5g/未満

コンニャク粉:0.90g/kg未満

乾燥じゃがいも、ゼラチン、ディジョンマスタード:0.50g/kg未満

果実酒、雑酒:0.35g/kg未満

糖蜜、キャンデッドチェリー:0.30g/kg未満

糖化用タピオカでんぷん:0.25g/kg未満

水あめ:0.20g/kg未満

天然果汁(5倍以上希釈して飲用に供する天然果汁):0.15g/kg未満

甘納豆、煮豆、えびのむきみ、冷凍生かに(むきみ):0.10g/kg未


(ごま、豆類及び野菜に使用してはなりません)

http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/eiken/food_inf/data/additive_back/hyohaku_02.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「ごま、豆類及び野菜」に使用してはいけないというのは、別に
毒性とかの問題ではなく、これらに使用することで品質や価格をご
まかさないようにという趣旨です。

 白ごまの方が高価なので、黒ごまを漂白して白ごまとして売る、
というようなことも昔はあったのです。

 食品添加物の基準としてはかなり多い量です。かんぴょうは0.5
%(50000ppm)も含んでよいのです。ワインだと350ppmですね。

 これほど多く含んでもよいというのは、それだけ毒性が弱いとい
うことです。同じような名称の食品添加物に「亜硝酸塩」があり、
こちらは毒性は比較的強いのです。混同されることが多いというか、
わざと一緒にして攻撃する人もいますが、同列に論じる物質ではあ
りません。

 ワインで数百年の歴史があることを考えると、今更毒性を気にす
るほどのことはないと思います。

 以下はワインに使われている亜硫酸塩についての解説です。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

・亜硫酸塩の働き

 酸化防止剤として使用されている亜硫酸塩には、ワイン醸造中の
酸化防止と、野生酵母などの殺菌作用があります。ワインは酸化に
弱く、酸化防止剤の入っていないワインは長期間保存ができません。
ワインは、製造直後は未だ十分に熟成していないお酒で、製造後に
品質が向上して行くことに大きな特徴があります。

 酸化防止剤の入っていないワインは、短期間で酸化されてしまい、
ワインとしての品質を失ってしまいます。つまり、酸っぱくなって
しまうのです。

 また、ワインは発酵や熟成の途中でバクテリアや腐敗酵母が繁殖
してしまいます。これを殺菌するのが亜硫酸塩なのです。

・亜硫酸または亜硫酸塩の導入法

 数百年前は、硫黄を燃やしたガスをワイン(または、前処理)に
導入していました。この方法は現在でも使われている伝統的な方法
です。

 また、メタ重亜硫酸カリウムという薬品をワインに加えると、液
中で化学反応をおこして亜硫酸塩になり、ワイン全体によく行き渡
ります。最近は、この方法が主流になっているようです。ただし、
この場合も、ラベルには「メタ重亜硫酸カリウム」とは書かれず、
「亜硫酸塩」と表記されています。

・亜硫酸塩の安全性

 亜硫酸(塩)は、大量に、特にガスの状態で摂ったりすれば、呼
吸器系に害があります。しかし、ワインのように少量で、液体の状
態ではほとんど問題なく、大量に摂った時、喘息患者に悪影響が出
るくらいです。厚生省がワインに添加を許可しているレベル以下で
あれば問題はありません(日本では350ppm以下、フランスでは450
ppm以下)。

 世界中で、数百年にわたってワインが飲まれていますが、亜硫酸
塩による悪影響は報告されていません。体重50kgの人が、毎日9リ
ットルずつ90日間、ワインを飲み続けても慢性毒性の症状は起きな
いという動物実験データもあるそうです。

 世界のワイン生産国では、酸化防止剤として亜硫酸塩の使用が認
められています。フランス、ドイツ、イタリアなどのEU国では、亜
硫酸塩を使用しても表示は義務付けられていませんが、日本で販売
するワインは、国産、輸入とも酸化防止剤(亜硫酸塩)を使用して
いれば、表示が義務付けられています。

http://www008.upp.so-net.ne.jp/koriki/Science/Aryusanen.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 実はご質問のような心配をすること自体、あまりよいことではあ
りません。人間は案外丈夫なものですし、赤ちゃんは元気に生まれ
てきます。ゆったりとした気分でこの時期を過ごされることを期待
します。

-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「酸化防止剤無添加ワイン」
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 上記のQ&Aで「亜硫酸」について調べていたら、ワインに関し
て興味深い記事を見つけました。

 このごろ、「酸化防止剤無添加」のワインをよく見かけますが、
それについて書いています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 「無添加」という文言を商品名に含むワインを調べてみると、国
内ビール系大手ワインメーカーの輸入原料使用ワインがずらりと並
びます。そのほか国産原料のもの、大手メーカー製ではないものも
存在します。外国産ワインも一部あるにはありますが、数年前の
「ビオワイン」ブーム後姿を消してからワインショップなどでもほ
とんど見かけなくなりました。一方大手メーカーなどはここ数ヶ月
のあいだに「酸化防止剤無添加ワイン」のラベルのリニューアルを
行ったり、さらに新商品を投入したりしていて、その力の入れよう
には並々ならぬものを感じます。

 酸化防止剤無添加ワインが市場に登場したのはさほど最近のこと
ではありませんが、前回触れましたように数年前の「ビオワイン」
ブームでは無添加ワインがいくつも紹介されたにも関わらず結局姿
を消し、生産者ばかりでなくソムリエやワイン流通業者などのあい
だでも酸化防止剤である亜硫酸を使用することは「常識的」なこと
と考えられるようになりました。

 ところが国産の「酸化防止剤無添加ワイン」についてはその後姿
を消すどころか、2年程前には大手メーカーのさらなる新規参入が
あるなど現在のブーム的状況となっているのです。但し実はこれら
のワインは、ビオワインブームのときのような通常のワイン醸造工
程内でただ酸化防止剤を使用しなかっただけの造り方のものではあ
りません。原料輸入(輸送)や醸造行程の中で原料ブドウが雑菌類
に侵されないように処理を施したり、出来上がったワインを日本酒
のように加熱殺菌したり、細菌を除去する特殊なフィルターを使用
して濾過するなど、製品が変質しないための処理を行なっているの
です。これらの処理がなされたものは、通常の醸造法に比べて本来
あるべき新鮮な果実の風味を多かれ少なかれ失っていて、しかも熱
処理をされないものは冷蔵保存が必要になるなど、実は「普通のワ
イン」ではなくなってしまっているのです。

(略)

 大手メーカー製の「酸化防止剤無添加ワイン」は、ほとんどが500
円前後という価格です。

 ワインの販売や飲食に携わっている方ならお分かりかと思います
が、2年前のリーマンショック以降高額ワインが売れなくなったば
かりか、1本2000円以内のワインですら動きが鈍くなっています。
そのような景況の中、1本500円前後というのは確かに手を伸ばしや
すい価格帯です。

 国産ブドウを使用するとなかなかここまで安い商品はできません
が、チリやアメリカなどで大規模生産されたブドウ果汁を濃縮、凍
結して輸入し原料とすることでこの価格を実現しています。

(略)

★「酸化防止剤無添加」という付加価値

 その鍵を握るのは原料にあると私は考えます。

 国産ワインの誤解(2)のときに触れましたが、国産ワインは
100%国産ブドウで造るとなかなか安く造ることができません。市
販ワインの最低価格帯である500円前後のワインを造るには、どう
しても輸入原料に頼らざるを得ない状況です。

 ところが上の(3)に書いたとおり、最近は食品類は国産でない
と安心できないという風潮がかなり強まっているように思います。
そこで、輸入原料であっても安心して購入できる商品を造るために
採用されたのが「酸化防止剤無添加」という醸造法とネーミングな
のです。「輸入原料」というネガティヴなイメージを「酸化防止剤
無添加」というポジティヴなキーワードで挽回しようとしたと言い
ましょうか、付加価値として利用したと考えられるのです。

 もちろん「酸化防止剤無添加」が採用される以前から500円前後
の輸入原料国産ワインは造られていたのですが、外国産食品の安全
性が問題になってきたときに、その対策として何か良い付加価値が
ないか探していたところにビオワインブームなどで「酸化防止剤無
添加」ワインが登場しこの方法が採用された、ということだと考え
られるのです。輸入原料ワインであっても「国産」で「酸化防止剤
無添加」であれば「安心」というわけです。

http://aqsh.net/column/post_415.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「国産ワイン」が国産のブドウから作られているとは限らないの
はご存じのとおりです。日本で生産されるブドウは元々ワイン向け
ではないことが多く、価格が高いのに品質的にはよくないとなかな
かつらいところがあります。

 そこでブドウ果汁を輸入して生産し、販売戦略として「酸化防止
剤無添加」をアピールするわけです。

 私がかつて「無添加ワイン」を扱っていたときは、単に亜硫酸塩
を入れないだけの大胆なものでした。冷蔵庫で保管し、1年以内に
売ってしまうのですが、翌年の春を過ぎると、色がついてきて、味
も徐々に変わってきました。

 そのあたりを技術的に解決するあたりはさすがというところです。

 しかしどうも最近の大手メーカーの根性のいやしさは気になりま
す。

 上記の記事の中で「ビオワイン」という言葉が出てきますが、そ
れは以下のような現象だったようです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 近年私が苦々しく感じてきたもののひとつに、「ビオ」という単
語の濫用があります。この「ビオ」という単語は、私の知る限りで
は、フランスと日本においてのみ用いられている業界用語で、フラ
ンスにおいては、「ビオロジク」(有機栽培)と「ビオディナミ」
(バイオダイナミクス)を包括する略語として使用されています。
しかしながら日本においては、特定の輸入業者やインターネット上
のワインショップによって濫用され、「自然派ワイン」程度の軽薄
な意味で用いられており、かつ、意図的に「ビオロジク」や「ビオ
ディナミ」との誤認を誘っているケースもみられます。

 私自身がもっとも残念に思うのは、こうした業者が二酸化硫黄無
添加を差別化の道具に使ったことです。「ビオロジク」や「ビオデ
ィナミ」の認証が取れていない、偽物の「ビオ」ではセールス・ポ
イントが弱いと思ったのか、こうした業者はある時点から「二酸化
硫黄無添加」を売り物にするようになり、現在では「ビオ」=「亜
硫酸無添加ワイン」というイメージも出来上がりつつあります。

 こうした業者はセミナー等において、「亜硫酸無添加ワインは体
にやさしい」とか「二日酔いしない」といった、曖昧で主観的な文
言を並べて、新興宗教のように出席者を洗脳しようとしています。
こうした業者はワイン生産者が気乗りしないにもかかわらず、全量
買い取りを条件に、特別な日本向け亜硫酸無添加キュヴェを生産し
てもらっていますが、こうしたワインには、許容できないレベルで
の醸造上の欠陥が散見されます。

 こうした業者の手にかかると、「できるだけ農薬を使わないよう
にしている」とする生産者はすべて「自然派」となり、そのワイン
は「ビオ」となります。また、インターネット上のサイトでは、生
産者が「醸造段階では二酸化硫黄を添加していない(瓶詰めの段階
では添加している)」とするワインすら、「二酸化硫黄無添加ワイ
ン」として販売されているケースがみられます。

 業者のなかには、「二酸化硫黄無添加であるにもかかわらず、日
本語の裏ラベルに『亜硫酸塩含有』と表示されているのはなぜか」
という問い合わせに対して、「ワインにはもともと二酸化硫黄が自
然に含有されているため、二酸化硫黄を加えていなくても『亜硫酸
塩含有』と表示する義務がある」といった詭弁を弄する者もいます。
確かに、醸造段階で二酸化硫黄を人為的に一切加えなくとも、酵母
の代謝によってワインには通常10ppm未満の二酸化硫黄が含まれ
るのですが、二酸化硫黄を加えていない限りは、裏ラベルに「亜
硫酸塩含有」と表示する必要はありません。

http://www.wine.or.jp/wands/2007/3/uncork.html
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 実際、ネット上では今でも、「亜硫酸塩が悪酔いの原因」などと
書いているところがたくさんあります。

 こういう風潮を、あとから出てきた大手メーカーの「酸化防止剤
無添加ワイン」が利用しているわけです。

 まさに詐欺師の上前をはねる行為ですね。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 毎日新聞に小島正美記者が「トランス脂肪酸」について書いてい
ます。ぜひお読みください。

記者の目:トランス脂肪酸の含有量表示=小島正美(生活報道部)
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20101112ddm004070027000c.html

 ついでに残念な記者の書いた記事です。

トランス脂肪酸:含有量表示へ 心疾患との関連指摘
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20101019ddm013040012000c.html

 寒くなってきました。今年は暑い日が続いて、その後急に寒くな
るという展開です。食品業界にとってはこの方がよいのでしょうか。

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