安心!?食べ物情報>メールマガジンバックナンバー>550号


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--安心!?食べ物情報--Food-Review-----------------------------
-------------------------------------550号--2010.05.23------
--〔今週の内容〕--------------------------------------------

「いただいたメール」「放射線殺菌」

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ブログ毎日?更新中

http://www.kenji.ne.jp/blog/
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---〔話題〕-------------------------------------------------

 前回、少しだけ紹介した農水省のサイトの件で、こんなメールを
いただきました。長文ですが全文掲載します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

 いつも拝見致しております。ご苦労様です。

 『農水省と首相官邸のGMO関連サイトが閉鎖されました。』の短
い記事を見て、一抹の不安が過ぎり早速自分なりに調べてみました。

 見事に「休止中」となっていますね。まだ「削除」でないことが
せめ てもの救いでしょうか。

 どうしてこうゆうことになったのかを、遺伝子組換えの業務に携
わっ ている方に聞いてみました。

 事の起こりはどうやら農水省が遺伝子組換えの基礎知識を小・中
学・高校レベルでもわかりやすく解説をした冊子を配布したことに
対して、遺伝子組換え反対の消費者団体から猛烈なクレームが政府
筋に対して行 われたそうです。

 それを消費者団体の指示を受けていて、遺伝子組換え大嫌な(内
部ではもっぱらそういう噂だそうです)山田農林副大臣が知り激怒
し、回収を始めさせたのが事の発端のようです。(私は記者でも関
係者でもない市井の者ですので、農林副大臣に関する噂の裏取りは
いたしておりません)

 反対のクレームを付けた消費者団体からは、なぜ遺伝子組換え農
作物が反対するほど危険なのかという科学的根拠は何も示されてい
ないそうです。

 国家の農業政策を代表する農林副大臣が、好き嫌いの判断で自分
の立場(権力)を利用して押さえつけようとしたとしか思えない状
況のようです。

 百歩譲って好き嫌いでの判断ではないというなら、なぜそうした
のかとの意見を少なくてもサイト上で述べ、併せて反対派の科学的
根拠と、それに対してもう一方の必要と考えている側の反論と科学
的意見を併せて発表するべきです。

[*この件についてはノー天気なマスコミは興味がないのか、農業
政策や科学に疎いのほとんど関知していない様子です。]

 声高に抗議をする団体の意見だけに組して、議論を尽くすことも
なく(議論されたのならそれをサイトで発表するべき)己の立場
(権力)で一方的に政府系のあらゆるサイトを休止させるなど、か
って日本が声高に叫び言語道断と力で押す集団によって国民が引っ
張られ、塗炭の苦しみを味わったのと同じことの小さな芽生えに思
えるといったらオーバーでしょうか。

 私は遺伝子操作の全てを容認するものではありません。しかし、
すでに世界は国家経済も含め増大する人口の食糧確保どうするかを
考えた先に遺伝子操作という方向を見いだしていると思います。

 確かに今は一企業によっての特許規制がありますが、これとて何
年かすると特許は切れるわけです。そうするとどこの国でも利用で
きる状態になります。今まで遺伝子組換え大反対の先鋒のようだっ
たイギリスは特許切れを待っていたかのように、反対論が鳴りを潜
め、むしろ国としては推進方向に舵をを切っているように思えます。

 資源のない日本の将来を考えるに、知的資源としての可能性を多
く秘めているのではないでしょうか。これから中国が豊かな資金を
投入して、国家レベルで遺伝子操作によるの作物生産に乗り出すと、
あっという間に日本は置いてきぼりになる気がします。そうすると
食糧自給力の低い日本は瞬く間に食糧包囲網によって、軍事より強
力な食糧生産力に囲まれる事は火を見るより明らかです。

 その意味からも遺伝子操作の基礎研究や農作物開発に滞りがあっ
てはならないと思えるのですが。

 最近の政府は消費者目線といいながら、消費者を語らった一部の
アジテーションのうまい人たちの意見に引き寄せられているのでは
ないかとの思いに至っております。

 渡辺さんのメールサイトにもありました『安部 司氏 ついに政
府公認に!』もしかり、科学はアジテーションが出来ないのですか
ら、科学的知識が乏しい一般消費者に対して科学的根拠をあいまい
にして不安、危険、危ないという脅迫言語で誘導するのは許される
ことではないと考えます。


追伸:メールを書き終わったところへ以下のサイトの知らせが入り
ました。
http://blog.goo.ne.jp/wakilab
併せて農林大臣向けの質問状も入手出来ました。

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 最後に書かれているのは松永和紀さんのブログですね。この件に
ついて詳しく書かれているので、ぜひごらんください。

 質問状も添付ファイルでいただきました。これも全文紹介します。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

                       2010年5月15日
農林水産大臣 赤松広隆 殿
農林水産副大臣 山田正彦 殿
農林水産副大臣 郡司 彰 殿
               食のコミュニケーション円卓会議
                      代表 市川まりこ

     遺伝子組換え作物リーフレットについて

 日頃より農林水産行政にご尽力いただき感謝申し上げます。

 私たちは、食の問題についてより良いコミュニケーションを育み
たい!との思いから、主婦、事業者、研究者、教育者、マスメディ
アや行政関係者など様々な立場のメンバーが、互いに学びあうとい
う精神で集まって、学習会や見学会などの活動を行っている市民団
体「食のコミュニケーション円卓会議」です。
http://food-entaku.org/index.htm

 これまで「遺伝子組換え作物」「食品照射」や「食品廃棄」等を
テーマに取り上げて勉強してきました。遺伝子組換え農作物につい
ては、世界的にその栽培面積が急増していることや、現在輸入され
ている主要穀物の半分以上は遺伝子組換え農作物と推定され、遺伝
子組換え農作物によって私たちの食卓が成り立っている現状に驚か
されました。バイオテクノロジーをはじめとする先端技術の発展は
めざましく、一方で、先端的過ぎることから市民が技術を理解する
ことが難しく、不安を感じるケースも多々見受けられます。先のBT
戦略推進官民会議で、官民が協働して取り組むべき最重要課題とし
て、「バイオテクノロジーに関する教育や国民理解の促進」があげ
られました。科学リテラシーの向上と情報の透明化は、民主主義社
会において重要なことと考えております。

 これを受けて、農林水産省が「遺伝子組換え作物」のリーフレッ
トを、他省に先駆けて、茨城県、栃木県、群馬県の小中高校に配布
して情報提供したことは、大変素晴らしいことと感銘を受けました。
DNAの知識は生命の根幹に関わるものですし、遺伝子組換え農作物
によって私たちの食卓が成り立っている現状において、遺伝子や遺
伝子組換え農作物に関する知識は、不可欠な常識と考えます。

 最近になって、いくつかの消費者団体から、遺伝子組換え農作物
リーフレットの回収を求める声が出ていることを知りましたが、そ
の理由が私たちには分かりません。また農林水産省や農林水産先端
技術産業振興センターの遺伝子組換え農作物に関するホームページ
も閉ざされています。

 次の通り、私たちの質問を記載いたしましたので、ご検討の上、
ご回答いただけますようお願い申し上げます。

質問1

 遺伝子組換え農作物リーフレットの回収を要請する文章には、遺
伝子組換え農作物の 危険性が記載されていますが、その内容が正
しいかどうかをどのように検証され、判断されましたか。

質問2

 現在、リーフレットの配布とホームページによる情報提供が停止
していますが、停止した理由は何でしょうか。これまでの情報提供
の内容に誤りがあった場合、その点を具体的に教えてください。

質問3

 現在流通している遺伝子組換え農作物は、農林水産大臣や環境大
臣、厚生労働大臣が科学的な安全性評価結果を踏まえて、商業利用
を認めたものですが、その認可に誤りがあると判断されますか。も
し誤りがあるとお考えになる場合その科学的根拠をお示しください。

質問4

 遺伝子組換え農作物に不安を持つ人もいれば、正しく理解し積極
的に利用したいと考えている農業者もおります。農林水産省は不安
を持つ人だけに配慮するのではなく、遺伝子組換え農作物を栽培し
たい農業者の権利も認めるべきではないでしょうか。そのためには
欧州で行われているような「共存」の制度を早急に構築すべきでは
ないかと考えます。共存について見解をお願いします。

回答先

食のコミュニケーション円卓会議 代表 市川まりこ

連絡先は別紙をご覧下さい。

 私たちは遺伝子組換えや食品照射などを勉強するだけでなく、必
要に応じて積極的に意見を述べていきたいと考えております。発信
した情報を共有するために、本質問状を提出したこととその内容を
当会のホームページに掲載したいと思います。今後とも、様々な問
題や疑問に対して双方向のコミュニケーションを取りながら解決し
ていきたいと考えております。

 なお、ご回答につきましても、その有無も含めて同様に公開させ
ていただきたいと存じますので、予めご了承いただけますようお願
い申し上げます。

 ご多忙とは存じますが、ご検討の上お返事のほどよろしくお願い
申し上げます。

 ご回答については5月31日までに文書でお願い致します。

以上

--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 「食のコミュニケーション円卓会議」の市川さんとは一度会った
ことがあります。ここのホームページを見てきました。

http://food-entaku.org/

 トップページに、
2010.5.16 「遺伝子組換え作物のリーフレットについて」農林水産
省への質問書を提出
2010.5.16 「放射線照射ジャガイモの販売中止の要請への回答書に
ついて」株式会社東武ストアへの質問書を提出
 と並べて書いてありました。二つ目の方は下の方で紹介します。

--〔Q&A〕------------------------------------------------

 「安心!?食べ物情報」では、みなさんからの質問を常時受け付け
ています。質問の宛先は

why@
kenji.ne.jp

です。いつでもどうぞ。

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今回は休みます。


-〔食べ物情報〕---------------------------------------------
「放射線殺菌」
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 現在、ほとんど放射線殺菌は行われていないのに、反対するため
の団体というのがあるのですね。

 東武ストアとその「照射食品反対連絡会」の間で、こんなやりと
りがあったそうです。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

株式会社東武ストア
取締役社長 玉置 富貴雄 様

         照射食品反対連絡会
         代表世話人 和田 正江(主婦連合会)
         同 飛田 恵理子(東京都地域婦人団体連盟)
         同 富山 洋子(日本消費者連盟)
         同 里見 宏 (食品照射ネットワーク)


放射線照射ジャガイモの販売中止の要請

 貴社いよいよご清栄のこととお喜び申し上げます。

 私達は放射線を照射した食品の安全性に問題があるとして反対運
動をしている消費者団体です。船橋に住む消費者の方より、東武ス
トアー新船橋店で放射線照射ジャガイモが売られているという連絡
と照射ジャガイモの現物が届きました。

 照射食品には強い発ガン増強作用を起こす物質の生成がわかり、
その危険性が問題になっています。5月中旬に厚生労働省は薬事・
食品衛生審議会規格部会を開催しその結論も出そうとしています。
こうした時期に貴社が照射ジャガイモを販売しているということは
あまりにも時期が悪く消費運動の状況を無視した行為です。私達は
貴社が緊急に情報を集め販売中止を決定されるよう申し入れます。

 日本では1974年から北海道士幌農協で照射ジャガイモが作ら
れ販売されています。しかし、消費者の安全性に関する多くの疑問
に答えることなく販売がされ、消費者団体は士幌農協や厚生労働省
に照射ジャガイモの販売をしないよう申し入れ、大手スーパーへも
販売しないよう申し入れ販売の自粛をお願いした経緯があります。
消費者にも購入しないように運動してまいりました。また、30年
以上前になりますが、東京都も市場への出荷をしないよう士幌農協
へ要請しております。こうした不買運動で照射ジャガイモはその生
産量が初期予定の10分の1ほどになっています。

 問題はこうした状況に危機感を持った原子力委員会とスパイス業
界が一緒になり野菜を含めたスパイス94種類に照射を認めるよう
に厚生労働省に要請書を出しました(2006年)。その審議が煮詰ま
り、5月中旬に薬事・食品衛生審議会規格部会が開かれます。

 1980年に、国際機関が10キログレイーまでなら安全として
いましたが、2002年に、照射により2-アルキルシクロブタノ
ン類という新しい生成物が出来、その物質が発がん物質の働きを4
倍ほど強めるというデータが推進派の実験により発表されました。
こうした最近のデータを厚生労働省も三菱総研に委託して収集して
おりました。

 私達も先週、厚生労働省と話し合いをもち、厚生労働省も照射食
品の安全性を証明できるデータがないという確認をしたことから、
照射について薬事・食品衛生審議会も照射は認めないという流れに
なっています。これまで厚生労働省や薬事・食品衛生審議会に申し
入れた文書をご参考として添付いたしておきます。ぜひ貴社が販売
している照射ジャガイモの販売を止めてください。貴社のご回答を
お待ちいたしております。正式には文書にて郵送いたしますが、緊
急を要しますのでメールにて送らせて頂きます。

http://www.sih.jp/news/syousya/no48.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これに対する東武ストアの回答です。これは東武ストアのサイト
にはなくて、上記の団体のサイトに掲載されています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

                  平成22年4月29日
照射食品反対連絡会
代表世話人 里見 宏様

                  株式会社東武ストア
                  取締役社長 玉置富貴雄



「放射線照射ジャガイモの販売中止の要請」に対する回答


 拝啓 時下ますますご清栄のことお喜び申し上げます。

 さて、4月28日付けでご連絡頂きました「放射線照射ジャガイ
モの販売中止の要請」に基づき、弊社の販売状況について早々に事
実確認のため調査を行いました。その結果、ご指摘頂いた通り、弊
社の「新船橋店」他数店舗で、放射線照射ジャガイモを販売してい
る事実を確認すると伴に、同商品販売の経緯について確認いたしま
した。

 同商品については、ジャガイモの芽止めを行なうために、国で定
められた基準にそって放射線処理を行なったもので、安全性に問題
ないと判断して販売していたものであります。

 今後の対応につきましては、放射線照射というお客様に不安を抱
かせる商品の販売はすべきでないという判断から、会社として同商
品の販売を中止することを決定いたしました。

 里見様には大変貴重な情報を提供して頂き、誠に有難うございま
した。

 今後につきましても、引き続きご指導ご鞭撻を賜りますよう、宜
しくお願い申し上げます。

敬具

http://www.sih.jp/news/syousya/no49.htm
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 これに対する批判の質問書が出ています。

--〔↓引用はじめ〕------------------------------------------

                       2010年5月15日
株式会社東武ストア
代表取締役社長 玉置富貴雄 様

               食のコミュニケーション円卓会議
                      代表 市川まりこ

「放射線照射ジャガイモの販売中止の要請についての回答書」につ
いて質問書

 私たちは、食の問題についてより良いコミュニケーションを育み
たい!との思いから、主婦、事業者、研究者、教育者、マスメディ
アや行政関係者など様々な立場のメンバーが、互いに学びあうとい
う精神で集まって、学習会や見学会などの活動を行っている市民団
体「食のコミュニケーション円卓会議」です。
http://food-entaku.org/index.htm

 これまでに「食品照射」や「食品廃棄」「遺伝子組換え作物」等
をテーマに取り上げて勉強してきました。2010年4月23日には、日
本で唯一食品照射を行っている、JA士幌町のじゃがいも芽止め照射
施設を見学してきました。そこでは、品質の良い北海道産のジャガ
イモを端境期にも美味しいままで消費者に届けたいと、誇りをもっ
て「芽どめじゃが」を出荷されている現場をしっかりと見てきまし
た。今まで何回か「芽どめじゃが」を実際に食べて美味しい・便利
と感じ、自分の家の近くの店でも買えることを願っています。

 先般、貴社では、「照射食品反対連絡会」という団体からの申し
入れに従って、放射線照射ジャガイモの販売中止を決定したと回答
されたことを知りました。その団体の「販売中止の要請」の内容に
ついて食品照射の専門家とともに検討したところ、有害物質が作ら
れるという点ですが、食品中に脂質が含まれる場合にそのごく一部
が変化して生じる2-アルキルシクロブタノンについて、健康に問題
を及ぼすことはあり得ないと専門家の間で考えられている事実を無
視し、「危険性が問題になっている」と主張する一方、あたかも厚
生労働省が「照射食品の安全性を証明できるデータがない」と確認
したかのように伝えるなど、これまでに国内外で照射食品の安全性
について科学的に討議されてきた内容を歪めて紹介していることが
分かりました。また「薬事・食品衛生審議会も照射を認めないとい
う流れ」になっていると決めつけるなど、諸外国で照射食品が安全
で有用と評価されている現状に鑑み、ますますその流通がグローバ
ル化している照射食品をこれから日本でどのように扱って行くべき
かについて審議会で検討が開始された経緯が無視されていることも
分かりました。しかも、厚生労働省が許可し、その後、食品安全委
員会も問題は無いと認め、高品質の「芽どめじゃが」として端境期
に合法的に流通している照射ジャガイモについての、「販売中止の
要請」内容は、あたかも安全性に問題があるかのように言い立てる
ことによって消費者の不安を煽っていると判断しました。

 以下に、私たちの質問を記載いたしましたので、ご検討の上、ご
回答いただけますようお願い申し上げます。

質問1

 貴社では、その「販売中止の要請」に書かれている内容が正しい
かどうかを、どのような方法で検証されたのでしょうか、お教え下
さい。

質問2

 事実に反する要求であったとしても、一部の消費者が要求すれば、
それに従うのでしょうか。これについてどのようなお考えをお持ち
なのかお聞かせ下さい。

質問3

 安全性に問題がないにもかかわらず、一部の人たちの要求に従っ
て、照射ジャガイモの販売を一方的に中止した結果、これまで貴社
の店頭で、消費者の疑問に答えるためにJA士幌町が用意したリーフ
レットなどを見て「端境期に芽が出ないのは助かる」「美味しい」
と好意的な感謝の声を寄せていた一般の消費者の選択の権利を無視
することになり、さらに根拠のない不安を抱かせ、誤解を助長して
しまうことについて、どのようなお考えをお持ちなのかお聞かせ下
さい。

【意見】

 一部の消費者が持つ不安の意識が、科学的な事実に基づく実際の
安全性と乖離している場合において、貴社のような企業の立場に置
かれましても、その乖離を埋める情報を消費者に丁寧に提供してい
ただきたいと願っています。

 貴社が書かれた「放射線照射ジャガイモの販売中止の要請につい
ての回答書」は、国が許可し安全性に問題が無いと判断して販売し
たのに、不安を感じる消費者がいるので販売中止するということで
す。この論では、科学を理解しない、あるいは、意図的に無視する
ことにより不安を感じる一部の消費者団体のために、本当は安全な
ものを何でも販売中止にすることに繋がります。つまり、「少しで
も不安なら排除」という考え方では、じゃがいもにも、玉ねぎにも、
日常食べている他のものにも、何かしらごく微量の危険な物質が入
っているので、一部の団体が「置かないで」と言ったら、どんどん
排除していくのでしょうか? それでは、他の消費者が困ります。

 残念ながら、今回の貴社の対応は科学的に間違った消費者団体の
矛先をかわす、その場しのぎと感じざるを得ません。科学的事実と
乖離した過大な不安を抱くことにより、不利益を被るのは他ならぬ
消費者です。貴社におかれましては、消費者の不安意識を尊重され
ることは大切なことですが、安全性を担保する科学的な事実を提供
して、不必要な不安や誤解を解消することこそが真の消費者利益に
応える企業の社会的責任であることを考慮された上で、適切な情報
提供をして下さるようにお願いいたします。

回答先
食のコミュニケーション円卓会議 代表 市川まりこ
連絡先は別紙をご覧ください。

 私たちは照射食品や遺伝子組換え食品などを勉強するだけでなく、
必要に応じて積極的に意見を述べていきたいと考えております。発
信した情報を共有するため、本質問状を提出したこととその内容を
当会のホームページに掲載したいと思いますし、多くの問題に対し
て双方向のコミュニケーションを取りながら問題や疑問を解決して
いきたいと考えております。

 なお、貴社からのご回答につきましても、その有無も含めて同様
に公開させていただきたいと存じますので、予めご了承いただけま
すようお願い申し上げます。

 ご多忙とは存じますが、ご検討の上お返事のほどよろしくお願い
申し上げます。ご回答については5月31日までに文書でお願いいた
します。

以上

http://food-entaku.org/iken/food-entakuQ2-20100515tobu.pdf
--〔↑引用おわり〕------------------------------------------

 引用が多くて長くなってしまいました。今回は紹介だけにして、
また改めてコメントを書いてみたいと思います。

--〔後記〕--------------------------------------------------

 火曜日から北京に来ています。今回は「世界ナッツ会議」に出席
ということなのですが、英語ができないので、あまり意味がないで
すね。中国で開くというので、もっと中国人が多いかと思っていま
したが、欧米勢が圧倒的です。夫婦で来ている人も多くて、観光を
兼ねているようです。私は中国の街を歩いて、いろいろと見聞をし
ています。単なる観光じゃないかという声も聞こえてきそうですが、
市場調査です。(キリッ)

 今回紹介したメール、興味深いですね。こんな人が大臣(副大臣)
なんかやっていてよいのだろうかと本当に思います。今宮崎に行っ
ていますが、さぞ盛大に県の足を引っ張っているのではないかと想
像します。口蹄疫の話を書くつもりでしたが、病気の話を私が何や
ら言うのもむなしいので、静観しています。ご苦労なことですが、
現場の方々には頑張っていただきたいです。

 出発前に「暫定版」を配信予約していましたが、改めて北京から
配信します。今回はご覧のように、引用ばかりになってしまいまし
た。次回と合わせて一つと考えてください。

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